JPH05306578A - 昇降装置における昇降搬器位置制御方法 - Google Patents

昇降装置における昇降搬器位置制御方法

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JPH05306578A
JPH05306578A JP13993292A JP13993292A JPH05306578A JP H05306578 A JPH05306578 A JP H05306578A JP 13993292 A JP13993292 A JP 13993292A JP 13993292 A JP13993292 A JP 13993292A JP H05306578 A JPH05306578 A JP H05306578A
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elevator
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contraction
transfer
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Application number
JP13993292A
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English (en)
Inventor
Akio Maeda
昭雄 前田
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Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 昇降台3と駐車棚4L,4R相互間で車両W
を移載する際の振動や雑音の発生を防止する。 【構成】 昇降台3に伸縮量検出器24を設ける。伸縮
量検出器24により検出された搬入位置でのワイヤロー
プ5a,5b,5c,5dの伸縮量と駐車棚4L,4R
位置とからワイヤロープ5a,5b,5c,5dの移載
位置における伸縮量を演算する伸縮量演算部21aと前
記搬入位置での伸縮量を記憶する伸縮量記憶部21bを
昇降台位置管理部21に備える。昇降台3側のスライド
面高さと駐車棚4L,4R側のスライド面高さを一致さ
せた状態でパレット15の移載動作を開始する。移載動
作開始から移載動作終了までの関に、前記移載位置にお
ける伸縮量に応じた高さだけ昇降台3を漸次上昇もしく
は漸次下降操作して該伸縮量を補間し、昇降台3位置を
補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベータ式立体駐車
装置等の昇降装置における昇降搬器位置制御方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図5はエレベータ式立体駐車装置1の概
略説明図、図6は立体駐車装置1のブロック構成図を示
し、立体駐車装置1を支える搭状の駐車構造物2内の中
央部には車両を載置する昇降搬器としての昇降台3が昇
降可能に設けられると共に、該昇降台3の昇降スペース
の左右両側には、車両を収容して駐車させる収容棚とし
ての駐車棚4L,4Rがそれぞれ複数段設けられてい
る。
【0003】駐車棚4L,4Rには、それぞれ、後述す
る車両搭載用のパレット(図5では簡略化のため図示し
ていない。)が載置されており、車両はこのパレットに
載置されたまま駐車棚4L,4Rに格納されるようにな
っている。
【0004】昇降台3は平面視矩形状に構成されてお
り、その4つの隅角部が各々ワイヤロープ5a,5b,
5c,5dによって吊り下げられている。これら4本の
ワイヤロープ5a,5b,5c,5dは、それぞれ駐車
構造物2の天井部に設けられたそらせ車6a,6b,6
c,6dを経た後、駆動車8に向けて一箇所に集めら
れ、さらに下方へ引き出されてバランスウェイト10に
連結されている。
【0005】この駆動車8は、駆動モータ11により正
逆両方向に回転駆動されるように構成されている。
【0006】12は、操作盤13の操作により必要な指
令を受けて前記駆動モータ11の駆動を制御する昇降制
御装置であり、前記駆動モータ11の回転軸に付設され
た位置検出手段であるエンコーダ14からのパルス数を
計数して記憶しているので、昇降台2の位置を常に知る
ことができる。
【0007】また車両は、図7に示すようなパレット1
5を介して昇降台3上に載置されるようになっている。
【0008】このパレット15は、底部に前後方向の軸
心回りに転動自在な車輪15aを有し、左右方向に移動
可能になっており、車両はパレット15に載置されたま
ま目的の階の駐車棚4L,4R位置に移送され、昇降台
3と駐車棚4L,4Rとの相互間でパレット15を左右
方向にスライド移動操作することによって移載する構造
とされている。
【0009】なお、パレット15は、同図に示すよう
に、曲げ強度を維持しながら、できるだけ軽量化するた
め、鋼板を折り曲げて形成されており、凸部15b,1
5c,15dおよび車両のタイヤが通過する凹溝状の車
両乗入面15e,15fを有する。また図5において、
17は地上に設けられた車両乗入れのための車両入出庫
口である。
【0010】このような、従来のエレベータ式立体駐車
装置1における車両の入庫の動作は次のようになってい
る。
【0011】まず、当該駐車装置1の係員もしくは利用
者本人が、昇降制御装置12の操作盤13を操作して空
き駐車棚4L,4Rを検索し、当該パレット15に対し
て呼び出しをかける。
【0012】昇降台3がその空き駐車棚4L,4Rの階
に移動し、昇降台3の上面を該駐車棚4L,4Rの床面
に一致させて、即ち双方のパレット15スライド面高さ
を一致させて停止する。続いて、当該駐車棚4L,4R
もしくは昇降台3に設けられた水平駆動手段(図示せ
ず)が作動し、その駐車棚4L,4R上のパレット15
が昇降台3方向にスライド移動され、昇降台3上に移載
される。
【0013】昇降台3は、ロック機構(図示せず)によ
り前記搭載されたパレット15をしっかりと把持し、車
両入出庫口17まで下降して停止する。このときの昇降
台3の停止位置は、パレット15の車両乗入面15e,
15fの高さと、車両入出庫口17の床面の高さが一致
するようになっている。
【0014】利用者が自己の車両を乗入れてパレット1
5上に載置し、利用者が車両から降りると、昇降台3が
上昇し、先の空き駐車棚4L,4Rの位置で止まり、車
両を当該パレット15ごと水平駆動手段により前記駐車
棚4L,4R方向にスライド移動させて前記駐車棚4
L,4Rに格納する。
【0015】出庫の場合は、ほぼ上記と逆の動作にな
り、当該駐車装置1の係員もしくは利用者本人が、昇降
制御装置12の操作盤13を操作して利用者の車両が載
置されているパレット15の呼び出しをかけると、昇降
台3が当該駐車棚4L,4Rまで移動して停止し、車両
をパレット15ごと昇降台3上にスライド移動させて移
載し、昇降台3が下降して車両入出庫口17の、パレッ
ト15の車両乗入面15e,15fの高さと、車両入出
庫口17の床面の高さが一致する位置で停止する。
【0016】そこで、利用者が該車両に乗り込んで、車
両入出庫口17から出庫する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のような昇降台3の位置制御方法にあっては、昇降台
3と駐車棚4L,4Rとの相互間でのパレット15の移
載動作中、昇降台3は停止された状態に設定されている
ため、次のような問題があった。
【0018】例えば、図8に示される如く、昇降台3上
に搭載された車両Wを駐車棚4Rに移載する場合、昇降
台3上に搭載されている搭載物としてのパレット15お
よび車両Wによる負荷によって、昇降台3を吊り下げる
ワイヤロープ5a,5b,5c,5dが若干伸びた状態
になっている。
【0019】そして昇降台3側のパレット15のスライ
ド面P高さと、駐車棚4R側のパレット15のスライド
面Q高さとが一致する位置で昇降台3が停止して、昇降
台3側から駐車棚4Rへの移載動作が開始された場合、
パレット15の駐車棚4R側へのスライド移動に伴って
昇降台3上に作用する負荷が減少し、この負荷の減少に
よって伸ばされた各ワイヤロープ5a,5b,5c,5
dが元の長さに戻ろうとして昇降台3を上方に引き上げ
るため、図9に示される如く、昇降台3側のスライド面
Pと駐車棚4R側のスライド面Qとの間に段差Sが生
じ、この段差Sによってパレット15のスライド移動に
よる移載時に振動や雑音が発生するという問題があっ
た。
【0020】また図10に示される如く、駐車棚4Rに
格納された車両Wを昇降台3上に移載する場合にあって
は、昇降台3側のパレット15のスライド面P高さと、
駐車棚4R側のパレット15のスライド面Q高さとが一
致する位置で昇降台3が停止して、駐車棚4R側から昇
降台3上への移載動作が開始された場合、パレット15
の昇降台3側へのスライド移動に伴って昇降台3上に作
用する負荷が増大し、この負荷の増大によって各ワイヤ
ロープ5a,5b,5c,5dが伸ばされ、図11に示
される如く、昇降台3が下方に移動される。ここに、昇
降台3側のスライド面Pと駐車棚4R側のスライド面Q
との間に段差Tが生じ、この段差Tによって前述同様、
パレット15のスライド移動による移載時に振動や雑音
が発生するという問題があった。
【0021】この問題を解決する一つの方法として、引
張力に対して剛性の強い材質のワイヤロープ5a,5
b,5c,5dを使用する方法が考えられるが、高価で
ある上、駆動車8での巻取りが困難となる。また、仮
に、そのようなロープを採用しても、負荷の増減による
伸縮変化を皆無にすることは到底不可能である。
【0022】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、昇降
搬器と収容棚との相互間で搭載物を移載する際に、昇降
搬器の位置を補正して相互のスライド面間の段差の発生
を防止し、振動、雑音の抑制を図った昇降装置における
昇降搬器位置制御方法を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の技術的手段は、吊り下げ索体により吊り下げられた昇
降搬器が、吊り下げ索体の巻上げ、巻下ろし操作により
昇降制御自在とされ、昇降搬器と収容棚との相互間で昇
降搬器に搭載される搭載物のスライド移動操作によって
移載自在とされた昇降装置において、昇降装置は昇降搬
器上に搭載される搭載物の負荷による吊り下げ索体の伸
縮量を搭載物の搬入位置で検出する搬入位置伸縮量検出
手段と、搬入位置伸縮量検出手段により検出された伸縮
量と収容棚位置とから移載位置における吊り下げ索体の
伸縮量を演算する移載位置伸縮量演算手段と、収容棚に
移載された搭載物の前記搬入位置伸縮量検出手段により
検出された伸縮量もしくは移載位置伸縮量演算手段によ
り求められた伸縮量を記憶する棚上データ記憶手段とを
備え、昇降搬器と収容棚との相互間で搭載物を移載する
際、昇降搬器側と収容棚側との搭載物スライド面高さが
同じとなるように昇降搬器を昇降操作して停止させ、そ
の後、搭載物の移載動作開始から移載動作終了までの移
載動作中に、該搭載物に対応する前記移載位置伸縮量演
算手段により求められた伸縮量に応じた高さだけ、昇降
搬器を漸次上昇もしくは漸次下降操作して前記伸縮量を
補間し、昇降搬器の位置を補正する点にある。
【0024】
【作用】本発明によれば、収容棚に搭載物を収容する場
合にあっては、昇降搬器上に搭載物を搭載し、収容棚位
置まで昇降操作する。この際、搬入位置伸縮量検出手段
によって搭載物の負荷による吊り下げ索体の伸縮量を搬
入時にその位置で検出し、検出された伸縮量と収容棚位
置とから移載位置伸縮量演算手段によって移載位置にお
ける吊り下げ索体の伸縮量を演算し、昇降搬器側と収容
棚側との搭載物のスライド面高さが同じとなる位置で昇
降搬器を停止させ、昇降搬器上の搭載物を収容棚側に移
載する。
【0025】この移載動作によって昇降搬器上に作用す
る負荷が漸次減少し、吊り下げ索体の復元力により昇降
搬器が漸次上方に引き上げられるが、移載位置伸縮量演
算手段によって求められた前記伸縮量に応じた高さだけ
吊り下げ索体が漸次巻下ろされ、ここに昇降搬器が下降
操作される。従って前記吊り下げ索体の復元力による昇
降搬器の上昇量と伸縮量の補間による昇降搬器の位置の
補正に基づく下降量とが相殺されて、昇降搬器側の搭載
物スライド面と収容棚側の搭載物スライド面との相互間
の段差の発生が防止され、移載動作が円滑に行える。
【0026】また収容棚に移載された搭載物の負荷によ
る搬入位置で検出された伸縮量もしくは演算により求め
られた移載位置での伸縮量が棚上データ記憶手段に記憶
される。
【0027】一方、収容棚に収容された搭載物を取出す
場合にあっては、昇降搬器側と収容棚側との搭載物スラ
イド面高さが同じとなる位置で昇降搬器を停止させ、収
容棚上の搭載物を昇降搬器側に移載する。
【0028】この移載動作によって昇降搬器上に作用す
る負荷が漸次増大し、吊り下げ索体に引張力が作用して
伸ばされ、昇降搬器が漸次下方に移動されるが、前記棚
上データ記憶手段に記憶されている前記搬入位置で検出
された伸縮量に基づく移載位置での伸縮量もしくは記憶
されている演算により求められた移載位置での伸縮量に
応じた高さだけ吊り下げ索体が漸次巻上げられ、ここに
昇降搬器が上昇操作される。従って前記吊り下げ索体の
伸びによる昇降搬器の下降量と伸縮量の補間による昇降
搬器の位置の補正に基づく上昇量とが相殺されて、昇降
搬器側の搭載物スライド面と収容棚側の搭載物スライド
面との相互間の段差の発生が防止され、移載動作が円滑
に行える。
【0029】また、搭載物の負荷による搬入位置での伸
縮量をXo 、各収容棚位置での伸縮量をXi 、搬入位置
における吊り下げ索体の垂直長さをLo 、各収容棚位置
における吊り下げ索体の垂直長さをLi とすると、 Xi =Xo ・Li /Lo と近似することができる。従って、各収容棚位置での吊
り下げ索体の伸縮量をその長さの関係から得ることがで
きるので、吊り下げ索体の伸縮に比例関係が成立する限
りにおいて、吊り下げ索体の材質等の種類の変更や数の
変更等によっても何等影響を受けない。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
ると、図1は昇降装置としてのエレベータ式立体駐車装
置のブロック構成図を示し、図中、前述の従来構造と同
じ内容を示すものは同じ符号を付し、説明を省略する。
【0031】位置制御装置としての昇降台位置管理部2
1は、操作盤22の操作による指令を受けて、昇降搬器
としての昇降台3を昇降操作させるべく、サーボアンプ
23に指令信号を送る。
【0032】サーボアンプ23は、前記指令信号を受け
て駆動モータ11を回転駆動させる。駆動モータ11の
回転軸に付設された位置検出手段としての回転検出器、
例えばエンコーダ14により、現在の昇降台3の位置を
昇降台位置管理部21で把握する。そして昇降台3が目
的位置に到着すると、昇降台位置管理部21からサーボ
アンプ23への指令信号を停止し、昇降台3を目的位置
に停止させる。
【0033】昇降台3には吊り下げ索体としてのワイヤ
ロープ5a,5b,5c,5dの伸縮量を検出するため
の搬入位置伸縮量検出手段としてのレーザ変位センサ、
超音波変位センサ、パルスエンコーダ等よりなる伸縮量
検出器24が設けられており、昇降台3上に搭載される
パレット15および車両Wの負荷によるワイヤロープ5
a,5b,5c,5dの伸縮量を車両乗入れ階、即ち搬
入位置としての地上階Gで伸縮量検出器24により検出
し、その検出信号が昇降台位置管理部21に送られるよ
う構成されている。
【0034】昇降台位置管理部21では、伸縮量検出器
24から送られてくる検出信号と、目的とする収容棚と
しての駐車棚4L,4R位置とから移載位置におけるワ
イヤロープ5a,5b,5c,5dの伸縮量を演算する
移載位置伸縮量演算手段としての伸縮量演算部21aを
備えている。
【0035】例えば、目的とする駐車棚4L,4R位置
における、パレット15および車両Wの重量によるワイ
ヤロープ5a,5b,5c,5dの伸縮量をXi 、ワイ
ヤロープ5a,5b,5c,5dの垂直長さをLi
し、地上階G位置における、パレット15および車両W
の重量によるワイヤロープ5a,5b,5c,5dの伸
縮量をXo 、ワイヤロープ5a,5b,5c,5dの垂
直長さをLo とすれば、目的とする駐車棚4L,4R位
置における伸縮量Xi は Xi =Xo ・Li /Lo …(1) で求められる。
【0036】なお、式(1)は次のような関係から得ら
れるものである。即ち、ワイヤロープ5a,5b,5
c,5d全体のバネ定数をk、パレット15および車両
Wの重量、即ち負荷をFとすると、 Xi =Li ・F/k…(2) Xo =Lo ・F/k…(3) が成り立ち、上記(2)、(3)の関係より式(1)の
関係が成立する。なお、iはパレット番号を示し、この
パレット番号によって駐車棚4L,4Rおよび垂直長さ
i が特定される。
【0037】また昇降台位置管理部21には、棚上デー
タ記憶手段としての伸縮量記憶部21bが備えられてお
り、各駐車棚4L,4R位置と、各駐車棚4L,4R上
の負荷Fによる搬入位置における伸縮量Xo に関するデ
ータが伸縮量記憶部21bに記憶される。
【0038】そして、車両Wを入庫させる場合は、昇降
台3を上昇操作する際、無負荷の場合の昇降台3上昇位
置より負荷Fによるワイヤロープ5a,5b,5c,5
dの伸縮量Xi だけ余分に昇降台3を上昇操作し、昇降
台3側のパレット15のスライド面P高さと駐車棚4
L,4R側のパレット15のスライド面Q高さとが一致
する位置で停止させる。また車両Wを出庫させる場合
は、昇降台3上には当初、何等搭載されておらず、無負
荷であり、伸縮量を考慮する必要がなく、所定の上昇位
置まで上昇操作し、昇降台3側のスライド面P高さと駐
車棚4L,4R側のスライド面Q高さとが一致する位置
で停止させる。
【0039】次に、昇降台3と駐車棚4L,4Rとの相
互間における移載時の昇降台位置管理部21による昇降
台3の位置制御の処理方法を図2〜図4に示されるフロ
ーチャートに基づき説明する。
【0040】まず図2において、パレット15の移載開
始かどうかが判断される(ステップS1)。移載開始で
あれば、ステップS2に移行して、駐車棚4L,4Rへ
のパレット15の格納かどうかが判断される。
【0041】駐車棚4L,4Rへの格納であれば、伸縮
量検出器24によって検出された昇降台3上の負荷Fに
よる伸縮量Xo を基に(ステップS3)、伸縮量演算部
21aで前記式(1)から伸縮量Xi を演算して求める
(ステップS4)。次にステップS5に移行して、昇降
台3の昇降速度Vi を求める。
【0042】なお、昇降速度Vi はVi =Xi /T…
(4)の式により演算されて求められる。この際、Tは
水平駆動手段によりパレット15をスライド移動させて
移載するための移載時間である。
【0043】一方、ステップS2において、駐車棚4
L,4Rからの出庫であれば、伸縮量記憶部21bに記
憶された該駐車棚4L,4Rに対応する負荷Fによる地
上階G位置における伸縮量A(i)を基に(ステップS
6)、伸縮量演算部21aで前述同様、伸縮量Xi が求
められて(ステップS4)、昇降速度Vi が求められる
(ステップS5)。なおA(i)はパレット番号iの負
荷Fによる地上階G位置における伸縮量Xo を示す。
【0044】次に、図3において、パレット15の移載
中かどうかが判断され(ステップS11)、移載中であ
れば前記ステップS5で求められた昇降速度Vi に応じ
た指令信号がサーボアンプ23に出力され(ステップS
12)、昇降台3が昇降操作される。即ち、昇降台3側
から駐車棚4L,4R側への移載時には、伸縮量Xi
けワイヤロープ5a,5b,5c,5dが縮んで元の長
さに復元されるため、速度Vi で漸次下降操作され、駐
車棚4L,4R側から昇降台3側への移載時には、伸縮
量Xi だけワイヤロープ5a,5b,5c,5dが伸び
るため、速度Vi で漸次上昇操作される。
【0045】一方、図4において、パレット15の移載
終了かどうかが判断され(ステップS21)、パレット
15の移載が終了していれば、駐車棚4L,4Rへのパ
レット15の移載かどうかが判断され(ステップS2
2)、駐車棚4L,4Rへのパレット15の移載であれ
ば、パレット15に基づく地上階Gにおける伸縮量がA
(i)として伸縮量記憶部21bに記憶される。
【0046】本発明の実施例は以上のように構成されて
おり、昇降台3側から駐車棚4L,4R側に車両Wを移
載して格納する場合、移載当初、昇降台3側のスライド
面P高さと駐車棚4L,4R側のスライド面Q高さとが
一致されている。そして移載動作中、移載動作に伴っ
て、昇降台3が漸次下降操作され、移載終了時にはワイ
ヤロープ5a,5b,5c,5dの復元力によって縮む
伸縮量Xi だけ下方に昇降台3の位置が補正され、ここ
にワイヤロープ5a,5b,5c,5dの復元力による
昇降台3の上昇量と伸縮量Xi の補間による昇降台3の
下降量とが相殺されて、昇降台3側のスライド面Pと駐
車棚4L,4R側のスライド面Qとの相互間の段差Sの
発生が防止でき、パレット15の移載動作が円滑に行
え、移載時における振動や雑音の発生が有効に防止でき
る。また移載動作中において、昇降台3位置が漸次補正
されるため、移載動作中における段差Sの発生も有効に
防止できる。
【0047】そして駐車棚4L,4R側から昇降台3側
に車両Wを移載して出庫させる場合も同様に、移載当
初、昇降台3側のスライド面P高さと駐車棚4L,4R
側のスライド面Q高さとが一致されており、移載動作
中、移載動作に伴って、昇降台3が漸次上昇操作され、
移載終了時にはパレット15および車両Wの負荷Fによ
って伸びるワイヤロープ5a,5b,5c,5dの伸縮
量Xi だけ上方に昇降台3の位置が補正され、ここにワ
イヤロープ5a,5b,5c,5dの伸びによる昇降台
3の下降量と伸縮量Xi の補間による昇降台3の上昇量
とが相殺されて、昇降台3側のスライド面Pと駐車棚4
L,4R側のスライド面Qとの相互間の段差Tの発生が
防止でき、パレット15の移載動作が円滑に行え、移載
時における振動や雑音の発生が有効に防止できる。また
前述同様、移載動作中においても昇降台3位置が漸次補
正されるため、移載動作中における段差Tの発生も有効
に防止できる。
【0048】なお、上記実施例において、棚上データ記
憶手段として駐車棚4L,4R上の負荷Fによる地上階
G位置、即ち搬入位置における伸縮量Xo を記憶する伸
縮量記憶部を備えた構造を示しているが、その負荷Fに
よる地上階G位置における伸縮量Xo から求められた移
載位置における伸縮量Xi を記憶する方法としてもよ
い。
【0049】また、エレベータ式立体駐車装置1に限ら
ず、吊り下げ索体により吊り下げられた昇降搬器を、吊
り下げ索体の巻上げ、巻下ろし操作により昇降制御する
その他の昇降装置に適用できる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明の昇降装置におけ
る昇降搬器位置制御方法によれば、昇降搬器と収容棚と
の相互間で搭載物を移載する際、昇降搬器側と収容棚側
との搭載物スライド面高さが同じとなるように昇降搬器
を昇降操作して停止させ、その後、搭載物の移載動作開
始から移載動作終了までの移載動作中に、搭載物の搬入
位置で検出した伸縮量から求められた移載位置での伸縮
量に応じた高さだけ、昇降搬器を漸次上昇もしくは漸次
下降操作して前記移載位置での伸縮量を補間し、昇降搬
器の位置を補正するため、移載動作時における両スライ
ド面間の段差の発生が防止でき、ここに移載動作が円滑
に行え、移載に伴う振動や雑音の発生が有効に防止でき
る。また、吊り下げ索体の数や種類を変更する場合であ
っても、移載位置伸縮量演算手段による移載位置におけ
る伸縮量の演算に際して吊り下げ索体固有の定数を含ま
ず何等影響を受けない利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るエレベータ式立体駐車装
置のブロック構成図である。
【図2】昇降台位置管理部における処理のフローチャー
トである。
【図3】昇降台位置管理部における処理のフローチャー
トである。
【図4】昇降台位置管理部における処理のフローチャー
トである。
【図5】エレベータ式立体駐車装置の概略説明図であ
る。
【図6】従来例を示すエレベータ式立体駐車説明図であ
る。
【図7】パレットの外観斜視図である。
【図8】移載動作を示す説明図である。
【図9】移載動作を示す説明図である。
【図10】移載動作を示す説明図である。
【図11】移載動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 立体駐車装置 2 駐車構造物 3 昇降台 4L 駐車棚 4R 駐車棚 5a ワイヤロープ 5b ワイヤロープ 5c ワイヤロープ 5d ワイヤロープ 21 昇降台位置管理部 21a 伸縮量演算部 21b 伸縮量記憶部 24 伸縮量検出器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊り下げ索体により吊り下げられた昇降
    搬器が、吊り下げ索体の巻上げ、巻下ろし操作により昇
    降制御自在とされ、昇降搬器と収容棚との相互間で昇降
    搬器に搭載される搭載物のスライド移動操作によって移
    載自在とされた昇降装置において、 昇降装置は昇降搬器上に搭載される搭載物の負荷による
    吊り下げ索体の伸縮量を搭載物の搬入位置で検出する搬
    入位置伸縮量検出手段と、搬入位置伸縮量検出手段によ
    り検出された伸縮量と収容棚位置とから移載位置におけ
    る吊り下げ索体の伸縮量を演算する移載位置伸縮量演算
    手段と、収容棚に移載された搭載物の前記搬入位置伸縮
    量検出手段により検出された伸縮量もしくは移載位置伸
    縮量演算手段により求められた伸縮量を記憶する棚上デ
    ータ記憶手段とを備え、 昇降搬器と収容棚との相互間で搭載物を移載する際、昇
    降搬器側と収容棚側との搭載物スライド面高さが同じと
    なるように昇降搬器を昇降操作して停止させ、 その後、搭載物の移載動作開始から移載動作終了までの
    移載動作中に、該搭載物に対応する前記移載位置伸縮量
    演算手段により求められた伸縮量に応じた高さだけ、昇
    降搬器を漸次上昇もしくは漸次下降操作して前記伸縮量
    を補間し、昇降搬器の位置を補正することを特徴とする
    昇降装置における昇降搬器位置制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003106000A (ja) * 2001-10-01 2003-04-09 Fujitec Co Ltd エレベータ方式等駐車装置の制御装置及び制御方法
JP2007204959A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Shinmaywa Engineerings Ltd エレベータ式駐車装置及びエレベータ式駐車装置における昇降台傾き度合診断方法

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