JPH05305406A - 連続鋳造設備における鋳片の切断検出方法 - Google Patents

連続鋳造設備における鋳片の切断検出方法

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JPH05305406A
JPH05305406A JP13563892A JP13563892A JPH05305406A JP H05305406 A JPH05305406 A JP H05305406A JP 13563892 A JP13563892 A JP 13563892A JP 13563892 A JP13563892 A JP 13563892A JP H05305406 A JPH05305406 A JP H05305406A
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JP
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cutting
slab
completion
cast slab
torch
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JP13563892A
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English (en)
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Masahiko Uragami
雅彦 浦上
Shoji Ono
昌治 小野
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連鋳鋳片を切断トーチにより切断する時の切
断完了をより早くかつ正確に検出する。 【構成】 切断トーチ19の移動範囲に位置する搬送用の
ロール6を、鋳片4に対してスリップしない程度の限界
トルクにて各々の駆動モータ9を駆動することによって
鋳片4を下流側移動方向へあらかじめ付勢しておく。鋳
片4が切断トーチ19によりガス切断されて切り離される
時点で、切断鋳片4を載置しているロール6が切断鋳片
4を下流側に移動させる駆動モータ9の速度と電流の変
化によって切断完了を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続鋳造設備で鋳造さ
れる鋳片を切断トーチを有する鋳片切断機でガス切断す
る時の鋳片切断完了をより早くかつ正確に検出すること
を目的とした連続鋳造設備における鋳片の切断検出方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、連続鋳造設備には、鋳造ライン
の最終工程で鋳片を所定の長さに切断する鋳片切断機が
設置してある。この鋳片切断機は、連続鋳造ラインに沿
って連続的に移動している鋳片の上方に配設されている
と共に鋳片に着脱されるクランプアームを備えている。
【0003】このクランプアームを作動することによっ
て鋳片切断機が鋳片と同期して移動され、この移動中に
おいて、鋳片切断機が備える切断トーチを鋳片の幅方向
に沿って移動させることにより鋳片をその進行方向に直
角な水平横方向にガス切断するようになっている。従
来、鋳片切断機が備えた切断トーチを用いて鋳片を水平
横方向に切断する際に、鋳片の切断完了を検出するた
め、切断トーチの位置が切断完了予定位置を通過したこ
とを各種検出センサにより検出する方法あるいは、切断
された鋳片がロールテーブルによってラインの下流側に
搬出されたことを光電管スイッチ等の検出センサにより
検出する方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】切断機が備えた切断ト
ーチの位置を各種センサを用いて検出する方法では、鋳
片が切断を完了しているのを直接検出しているのではな
いため、実際に鋳片の切断を完了するより早く検出した
り、遅く検出することがあり、その検出タイミングを誤
り易い。そのタイミングの悪さによりたとえば鋳片切断
面に溶損を生じたり、再接触により再溶着が生じること
がある。一旦再溶着が生ずると、作業員が介入して再切
断作業を行わねばならず、自動化を著しく阻害すること
になる。
【0005】また切断された鋳片が搬出テーブルによっ
てラインの下流側に搬出されたことを検出する方法で
は、切断完了をジャストタイムで検出できないため、実
際の切断完了からの時間遅れはまぬがれず、切断トーチ
に供給する切断用ガスを止めるタイミングずれにより鋳
片への不必要な溶損を与えるという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋳片切断検
知方法について鋭意研究を重ねた結果、ロールテーブル
のロールを駆動する駆動モータの負荷変動を有効に使用
することによって、ジャストタイムで切断完了の検出に
対する信頼性が高く、かつ切断鋳片に溶損や再溶着など
のトラブルを解消できる鋳片切断検出方法が提供できる
との知見にもとづき本発明をなすに至ったものである。
【0007】本発明は、連続鋳造設備における鋳片の進
行と同調して進行方向に動くと共に、水平横方向に移動
して前記鋳片を切断トーチによりガス切断して切断完了
を検出するに当り、前記切断トーチの下流側に位置する
搬出テーブルの各ロールを鋳片に対してストリップしな
い程度の限界トルクにて各々の駆動用モータを個別に駆
動することによって鋳片を下流側移動方向へあらかじめ
付勢しておき、前記鋳片が切断トーチによりガス切断さ
れて切り離される時点で、切断鋳片を載置しているロー
ルが切断鋳片を限界トルクにて下流側に移動させる駆動
用モータの電流および/または速度の変化によって鋳片
の切断完了を検出することを特徴とする連続鋳造設備に
おける鋳片の切断検出方法である。
【0008】
【作用】本発明では、鋳片切断機が備えた切断トーチが
鋳片を切断完了する少し前より、その切断機の切断トー
チより後方の搬出テーブルの各ロールに対応する駆動モ
ータを速度限定器制御SLC(Speed Limitter Control)
付のトルク制御にて鋳片とロールがスリップしないトル
クにて、鋳片切断機の下流へ駆動しておき鋳片を下流側
へ付勢して引っ張っておく。このため鋳片の切断を完了
すると、拘束されていた鋳片が解放されるため、直ちに
ロールテーブルはSLCで設定された速度に加速を開始
して切断した鋳片を下流側へ搬送する。このときの搬送
テーブルのロールを駆動する駆動モータの電流は、切断
完了の瞬間に少し減少し、同時にモータ速度が上昇開始
する。この変動ポイントを検出することによって正確に
遅れなく切断完了を検出できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の構成を示すブロック図であり、ス
ラブ等の鋳片4は搬送用のロールテーブル16に配設され
たローラ6上を図中矢印方向で示す下流側に移動する。
この鋳片4の移動路における切断工程ラインには鋳片4
の移動先端側を所定長さに切り離して切断鋳片を得る鋳
片切断機5が設けてある。
【0010】この鋳片切断機5は従来のものと基本的に
は同様であり、台車17の前端部に切断トーチ19を取付け
てある。台車17は軌道18上を駆動装置(図示せず)で鋳
片4の長手方向に沿うと共に、鋳片4の上面に対向して
往復動する。また切断トーチ19は鋳片4の進行方向に対
して直角な水平横方向に沿って台車17上を往復動するよ
うになっている。また台車17にはクランプアーム20が取
付けてあり、クランプアーム20の側縁により鋳片4を両
側面から挾持する動作により、台車17が鋳片4と同期し
て移動する。
【0011】本発明では、切断トーチ19が走行方向に移
動する範囲に位置するローラテーブル16の各ロール6を
駆動する駆動モータ9は速度限定器制御(SLC)付と
なっており、所定の限界トルクを設定して駆動できるも
のを使用している。そしてロールテーブル16の各ロール
6を駆動するそれぞれ駆動モータ9には速度検出器8お
よび電流計15が取付けてあり、鋳片4を搬送する時の駆
動モータ9の速度および電流を測定するようになってい
る。そして各々の速度検出器8および電流計15で検出し
た駆動モータ9の速度測定値および電流測定値はそれぞ
れのモータ駆動装置10に入力された後、モータ駆動装置
10から出力された速度信号11および電流信号12が切断完
了検出装置13に入力される。
【0012】切断完了検出装置13では入力された駆動用
モータ9の速度および/または電流の変化により鋳片4
の切断完了を検出し、切断機制御装置7に切断完了信号
14を入力する。切断機制御装置7では、切断完了信号14
に基づいて鋳片4の切断完了を認識し、鋳片切断機5に
備えた切断トーチ19に供給する切断用ガスを遮断するよ
うに構成されている。
【0013】次に本発明の作用について説明すると、前
記切断機制御装置7からの指令に基づき前記構造の鋳片
切断機5は、その駆動機構により鋳片4の先端から定め
られた切断寸法の位置に移動された時点で、クランプア
ーム20が鋳片4の両側面を挾持し、これによって鋳片切
断機5はクランプアーム20を介して鋳片1に同期して移
動を開始する。
【0014】この移動開始の直後に切断トーチ19から噴
出する切断用ガスに対する自動点火がなされると共に、
切断トーチ19が鋳片4の一端側から他端側に向け水平横
方向に移動されるので、鋳片4はその幅方向に沿う溶融
によって切断が開始される。かくして切断トーチ19によ
る鋳片4の切断が完了する少し前のタイミングで切断ト
ーチ19の移動範囲に位置するローラ6を駆動する速度限
定器制御(SLC)付きの駆動モータ9を切断途上の鋳
片4に対してロール6がスリップしない程度の限界トル
クにて駆動を開始し、ロール6が回転しない状態で鋳片
4を下流側へ付勢して引っ張っておき、各駆動モータ9
に配備した速度検出器8および電流計15によってモータ
速度とモータ電流を測定する。
【0015】図2に限界トルクにて駆動される駆動モー
タ9のモータ速度とモータ電流との経時変化例を示して
いるが、駆動モータ9のSLC制御開始点1から切断ト
ーチ19により鋳片4の切断完了点2までは駆動モータ9
は回転していないが一定の電流値を保って駆動されてい
る。切断トーチ19による鋳片4のガス切断が完了すると
切断された鋳片4は上流側の鋳片4からの分離により拘
束から解放されるため、切断完了の瞬間すなわち図2に
おける切断完了点2で電流は少し減少した後、元の電流
レベルに復帰すると共に、SLCで設定された速度への
加速を開始して、上流側の鋳片4から離間する方に搬送
される。このため、切断後の鋳片溶損や、切断面同志の
再溶着などのトラブルが解消できる。
【0016】本発明では、速度検出器8および電流計15
を用いて切断トーチ19による鋳片4のガス切断完了点2
におけるモータ速度およびモータ電流の変化がモータ駆
動装置10を介して速度信号11および電流信号12として切
断完了検出装置13に入力され、ここで鋳片4の切断完了
が検出される。このようにして切断完了検出装置13によ
り鋳片4のガス切断完了を検出したら切断機制御装置7
では切断完了信号14に基づいて切断トーチ19に供給する
切断用ガスを遮断してガス切断作業を終了する。
【0017】本発明法によれば鋳片の切断完了の検出が
迅速にかつ正確に行うことができるため従来法に比較し
て切断トーチに供給する切断用ガスの停止を2秒程度早
く行うことができるようになった。鋳片4の切断完了後
には、クランプアーム20が鋳片4から外されると共に、
台車17が駆動機構により切断開始位置まで戻されて再び
前述の切断処理が繰り返される。なお、前述の実施例で
は速度検出器8と電流計15を併用する場合について説明
したがいずれか一方のみを利用して行うことも可能であ
る。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、切
断トーチが移動する範囲のロールテーブルが備えるロー
ルを鋳片に対してスリップしない程度にあらかじめ駆動
しておくので、鋳片が切断完了したことをロールを駆動
するモータの速度および電流の変化によって迅速かつ正
確に検出できる。このため時間遅れなく切断トーチに供
給する切断ガスを遮断できると共に切断鋳片を下流側に
加速して切り離すことができる。その結果、鋳片切断時
の鋳片の溶損や再溶着などのトラブルが防止できるばか
りでなく、鋳片の切断に消費する切断用ガスを削減でき
るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】鋳片を搬送するロールを駆動するモータの速度
および電流の経時変化を示す線図である。
【符号の説明】
1 SLC制御開始点 2 切断完了点 3 ピンチロール 4 鋳片 5 鋳片切断機 6 搬送用ロールテーブル 7 切断機制御装置 8 速度検出器 9 駆動モータ 10 モータ駆動装置 11 速度信号 12 電流信号 13 切断完了検出装置 14 切断完了信号 15 電流計 16 ローラテーブル 17 台車 18 軌道 19 切断トーチ 20 クランプアーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造設備における鋳片の進行と同調
    して進行方向に動くと共に、水平横方向に移動して前記
    鋳片を切断トーチによりガス切断して切断完了を検出す
    るに当り、前記切断トーチの移動範囲に位置する搬出テ
    ーブルの各ロールを鋳片に対してスリップしない程度の
    限界トルクにて各々の駆動用モータを個別に駆動するこ
    とによって鋳片を下流側移動方向へあらかじめ付勢して
    おき、前記鋳片が切断トーチによりガス切断されて切り
    離される時点で、切断鋳片を載置しているロールが切断
    鋳片を限界トルクにて下流側に移動させる駆動用モータ
    の電流および/または速度の変化によって鋳片の切断完
    了を検出することを特徴とする連続鋳造設備における鋳
    片の切断検出方法。
JP13563892A 1992-04-30 1992-04-30 連続鋳造設備における鋳片の切断検出方法 Pending JPH05305406A (ja)

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