JPH05304747A - 帯状線材の連続巻線装置及びその制御方法 - Google Patents

帯状線材の連続巻線装置及びその制御方法

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JPH05304747A
JPH05304747A JP4293531A JP29353192A JPH05304747A JP H05304747 A JPH05304747 A JP H05304747A JP 4293531 A JP4293531 A JP 4293531A JP 29353192 A JP29353192 A JP 29353192A JP H05304747 A JPH05304747 A JP H05304747A
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wire
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Juichi Kimura
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Toshinobu Sakofuji
俊信 佐古藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スプリングバック等の影響を抑制して、正確
な曲率で曲げ加工することができ各ターン毎にバラツキ
がなく、品質上優れたレーストラック状のコイルを安定
的に成形する。 【構成】 帯状線材4の巻回されたドラム21を支持し
且つこのドラム21の帯状線材4を一定の位置に制御し
ながら送り出す線材供給装置20と、この線材供給装置
20から送り出された帯状線材4の巻癖を修正し且つそ
の張力を制御するレベラ30と、このレベラ30を通過
した帯状線材4に逆歪を付与する逆歪ローラ40と、こ
の逆歪ローラ40から送り出された帯状線材4を巻き付
ける巻型51と、この巻型51を支持し且つこの巻型5
1を線材の巻線状態に応じて回転及び移動させて巻線位
置を上下に振れることなく定位置で帯状線材4を巻型に
連続的に巻回する巻線機50とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発電機、電動機等に用
いられる固定子鉄心、あるいはコイルを連続的に成形す
る帯状線材の連続巻線装置およびその制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置としては、例えば、
特開昭57−196855号公報に記載された巻線成形
装置がある。図28〜図35はそれぞれ上記公報に記載
された巻線成形装置を示す図で、各図において、1は細
長形状のベース2が揺動可能に取り付けられた支持台、
3はベース2の一端に偏倚させて取り付けられ且つ線材
4が巻回されたドラム、5はベース2の他端に偏倚させ
て取り付けられ且つドラム3から供給される線材4の供
給位置を保持するレベラ、6はドラム3とレベラ5との
間に位置させてベース2に取り付けられ且つテンション
シリンダ7によって線材4を拘束緊張させながらレベラ
5への供給を制御するブレーキ、8は一端がベース2の
一側縁に沿って取り付けられた揺動ビーム、9は揺動ビ
ーム8に対して走行可能に取り付けられ且つ線材4に折
り曲げ加工を施す曲げ台車で、曲げ台車9は、その下面
略中央に取り付けられた巻型10、巻型10の下流側で
線材4をクランプで保持し且つ巻型10の周囲で旋回可
能に取り付けられた曲げ装置11、及び巻型10へ線材
4をガイドする線材ガイド12を備えている。また、1
3は揺動ビーム8に対して曲げ台車9の下流側において
走行可能に取り付けられ且つ曲げ装置11によって折り
曲げ加工された線材4を保持するクランプ14を有する
保持台車である。15は揺動ビーム8、曲げ台車9及び
保持台車13の動作に合わせて駆動するターンテーブル
16に固定された矩形状のテーブルで、このターンテー
ブル16は徐々に反時計方向に回転すると共に下降しな
がら保持台車13からの線材4をテーブル15の形状に
即して螺旋状のコイル17として載置するように構成さ
れている。また、18は揺動ビーム8の先端下面に取り
付けられ且つローラを円弧状のレール19に沿って転動
させて揺動ビーム8を揺動させる駆動装置である。
【0003】次に矩形状の螺旋コイル17を連続的に成
形する動作について説明する。まず、ドラム3から揺動
ビーム8に沿って供給される線材4を曲げ装置11のク
ランプで保持した後、線材4の曲げ加工を開始する。こ
の際、巻型10の中心Qを、揺動ビーム8の揺動角度
(支持台1の中心Pとテーブル15の中心Oとの結線
と、支持台1の中心Pと巻型10の中心Qとの結線の成
す角度OPQ)と曲げ台車9の揺動ビーム8上の位置
(線分PQ)とで設定する。また、加工されたコイル1
7を受けるテーブル15の中心Oに対する回転角度をタ
ーンテーブル16の回転によって設定する。この時、既
に線材4が巻き上げられた状態であれば、保持クランプ
14がコイル17と干渉しないようにしておく。
【0004】次いで、揺動ビーム8を駆動装置18によ
って反時計方向へ揺動させると共に、曲げ台車9を揺動
ビーム8に沿って巻型10の中心Qを線材4の曲げ中心
まで走行させながら曲げ装置11を巻型10の周りで反
時計方向へ旋回させて線材4を図31に示すように折り
曲げる。この際、巻型10の周りにできる線材4の膨ら
みは線材ガイド12によって押さえられる。そして、折
り曲げられた線材4はテーブル15上にその自重で降下
すると共に、ターンテーブル16の駆動制御によってテ
ーブル15上で徐々に矩形状の螺旋コイル17として成
形される。
【0005】上述のようにして線材4の曲げ加工が図3
1に示すように完了したところで、曲げ装置11のクラ
ンプを解除して曲げ装置11を巻型10の周りで図31
の位置から時計方向へ旋回させた後、保持台車13を揺
動ビーム8の先端から線材4の曲げ部分まで揺動ビーム
8に沿って走行させて保持クランプ14によって線材4
の折曲げ部分を保持させる。次いで、曲げ台車9を線材
4の次の折り曲げ位置(図31で一点鎖線で示す位置)
まで走行させて巻型10の中心Qを折り曲げ部分の中心
に位置させる。ここでブレーキ6によって線材4を保持
すると共にテンションシリンダ7によってブレーキ6を
ドラム3方向へ駆動させて線材4に対して保持クランプ
14と巻型10との間で適度な張力を付与してコイル1
7の寸法が自重によって撓まないようにする。然る後、
線材4を曲げ装置11のクランプで再び保持してから保
持クランプ14を解除して保持台車13をコイル17と
干渉しない位置まで走行させる。ここでブレーキ6を解
除して線材4が曲げ台車9の走行に伴って元の位置へ戻
され、最初の曲げ加工開始時の状態に戻り、以下はこれ
までに説明した工程を繰り返して図32に示すコイル1
7を巻き上げる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
巻線成形装置は、矩形状のコイル17を形成するには有
効であるが、例えばコイルを曲率の大きなレーストラッ
ク形状あるいは楕円形状に成形する場合には、従来に巻
線成形装置では、レーストラック形状あるいは楕円形状
の曲率に合わせて線材を少しずつ曲げることができず、
延いてはレーストラック形状あるいは楕円形状のコイル
を所定形状に正確に加工することができないという課題
があった。即ち、従来の上記巻線成形装置では、コイル
形成後の線材4が有するスプリングバック等の影響によ
りコイル17が例えば図33で誇張して示すような歪δ
を生じて正確な曲率に仕上げることができず、各ターン
毎にバラバラなコイルができ、コイルの品質が安定しな
いという課題があった。
【0007】また、従来の巻線成形装置では、その巻型
10の上面に線材4の始端部4Aを嵌入固定する引掛溝
10Aが設けられているのが一般的である(図34、図
35参照)。また、従来の巻線成形装置に用いられた巻
型10では、線材4でコイル17を成形する度毎に、線
材4の始端部4Aの折り曲げ作業が必要であり、更に成
形後のコイル17からの始端部4Aの切断作業が必要で
且つ切断された始端部を廃棄しなくてはならないという
課題があった。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、スプリングバック等の影響を抑制して、正
確な曲率で曲げ加工することができ各ターン毎にバラツ
キがなく、品質上優れたレーストラック形状あるいは楕
円形状のコイルを安定的に成形することができる帯状線
材の連続巻線装置及びその制御方法を提供することを目
的としている。
【0009】また、本発明は、帯状線材を絶縁スペーサ
と共に巻型に巻き付ける際に、帯状線材の始端部の折り
曲げ作業及びコイル成形後の始端部の切断作業が不要
で、しかも始端部の切断による線材の無駄をなくするこ
とができる巻型を有する帯状線材の連続巻線装置を提供
することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の帯状線材の連続巻線装置は、帯状線材の巻回されたド
ラムを支持し且つこのドラムの帯状線材を一定の位置に
制御しながら送り出す線材供給装置と、この線材供給装
置から送り出された上記帯状線材の巻癖を修正し且つそ
の張力を制御するレベラと、このレベラを通過した上記
帯状線材に逆歪を付与する逆歪ローラと、この逆歪ロー
ラから送り出された帯状線材を巻き付ける巻型と、この
巻型を支持し且つこの巻型を線材の巻線状態に応じて回
転及び移動させて巻線位置を上下に振れることなく定位
置で上記帯状線材を巻型に連続的に巻回する巻線機とを
備えたものである。
【0011】また、本発明の請求項2に記載の帯状線材
の連続巻線装置は、帯状線材を絶縁スペーサと共に巻型
に連続的に巻回する帯状線材の連続巻線装置において、
上記巻型の周面の一部に上記帯状線材の始端部が係止す
る係止段部を設け且つその内側に形成された透孔を介し
て上記係止段部に係止した上記始端部を拘束する拘束具
を取り付けると共に、上記拘束具の一部で上記絶縁スペ
ーサの始端部を係止するようにしたものである。
【0012】また、本発明の請求項3に記載の帯状線材
の連続巻線装置は、帯状線材の巻回されたドラムを支持
し且つこのドラムの帯状線材を一定の位置に制御しなが
ら送り出す線材供給装置と、この線材供給装置から送り
出された上記帯状線材の巻癖を修正し且つその張力を制
御するレベラと、このレベラを通過した上記帯状線材に
逆歪を付与する逆歪ローラと、この逆歪ローラから送り
出された帯状線材を巻き付ける巻型と、この巻型を支持
し且つこの巻型に帯状線材を連続的に巻回する巻線機と
を備え、上記巻線機または上記逆歪ローラは相対的に移
動して上記巻型での上記帯状線材の巻線位置をずらせる
ことなく上記帯状線材を定位置で上記巻型に巻回するよ
うにしたものである。
【0013】また、本発明の請求項4に記載の帯状線材
の連続巻線装置は、帯状線材の巻回されたドラムを支持
し且つこのドラムの帯状線材を一定の位置に制御しなが
ら送り出す線材供給装置と、この線材供給装置から送り
出された上記帯状線材の巻癖を修正し且つその張力を制
御するレベラと、このレベラを通過した上記帯状線材に
逆歪を付与する逆歪ローラと、この逆歪ローラから送り
出された帯状線材に絶縁物を挿入する絶縁物挿入装置
と、この絶縁物挿入装置から挿入された絶縁物を帯状線
材間に介在させた状態で帯状線材を巻き付ける巻型と、
この巻型を支持し且つこの巻型に帯状線材を連続的に巻
回する巻線機とを備え、上記巻線機または上記逆歪ロー
ラは相対的に移動して上記巻型での上記帯状線材の巻線
位置をずらせることなく上記帯状線材を定位置で上記絶
縁物を上記帯状線材間に介在させた状態で上記巻型に巻
回するようにしたものである。
【0014】また、本発明の請求項5に記載の帯状線材
の連続巻線装置は、請求項4に記載の発明において、上
記絶縁物挿入装置は、複数の絶縁物を保持する保持体
と、この保持体から供給される絶縁物を一個ずつ押し出
して上記帯状線材へ挿入する挿入具とを備えたものであ
る。
【0015】また、本発明の請求項6に記載の帯状線材
の連続巻線装置は、帯状線材に逆歪を付与すると共に巻
線機を移動させながら上記帯状線材を上記巻線機の巻型
に連続的に巻回する際の帯状線材の連続巻線装置の制御
方法であって、巻線開始から巻線終了までの上記巻型の
回転量を計測すると共に上記巻線機の移動量を計測、演
算した後、この演算値に基づいて上記巻型での上記帯状
線材の最適な巻線位置を演算し、この演算値に基づいて
上記巻型での上記帯状線材の巻線位置を定位置に制御す
るものである。
【0016】
【作用】本発明の請求項1に記載の発明によれば、線材
供給装置によってドラムの帯状線材を定位置に制御しな
がらレベラへ送り出すと、レベラでは帯状線材の巻癖を
修正すると共にその張力を所定値に制御して逆歪ローラ
へ送り、然る後、逆歪ローラによって帯状線材に逆歪を
付与しながら帯状線材を巻型へ送りだすと、巻型では帯
状線材の巻線状態に応じて回転及び移動して巻線位置を
上下に振れることなく定位置で帯状線材を巻型に連続的
に巻回することができる。
【0017】また、本発明の請求項2に記載の発明によ
れば、巻型に帯状線材を巻き付け際に、帯状線材の始端
部を巻型の周面の係止段部に係止させ、この始端部を巻
型の透孔において拘束具で拘束すれば、後は絶縁スペー
サの始端部を帯状線材に重ねて拘束具の一部に係止させ
るだけで帯状線材に絶縁スペーサを挟んだ状態でコイル
を成形することができる。
【0018】また、本発明の請求項3に記載の発明によ
れば、線材供給装置によってドラムの帯状線材を定位置
に制御しながらレベラへ送り出すと、レベラでは帯状線
材の巻癖を修正すると共にその張力を所定値に制御して
逆歪ローラへ送り、然る後、逆歪ローラによって帯状線
材に逆歪を付与しながら帯状線材を巻型へ送りだすと、
巻線機または逆歪ローラは巻型での帯状線材の巻線状態
に応じて相対的に移動してその巻線位置を変化させるこ
となく定位置で帯状線材を巻型に連続的に巻回すること
ができる。
【0019】また、本発明の請求項4に記載の発明によ
れば、線材供給装置によってドラムの帯状線材を定位置
に制御しながらレベラへ送り出すと、レベラでは帯状線
材の巻癖を修正すると共にその張力を所定値に制御して
逆歪ローラへ送り、然る後、逆歪ローラによって帯状線
材に逆歪を付与しながら帯状線材を巻型へ送りだすと、
巻線機または逆歪ローラは巻型での帯状線材の巻線状態
に応じて相対的に移動してその巻線位置を変化させるこ
となく定位置で絶縁物を帯状線材間に介在させた状態で
帯状線材を巻型に連続的に巻回することができる。
【0020】また、本発明の請求項5に記載の発明によ
れば、請求項4に記載の発明において、絶縁物挿入装置
では保持体の絶縁物を挿入具によって一個ずつ帯状線材
に向けて押し出して帯状線材へ挿入し、挿入された絶縁
物は帯状線材間に介在した状態で巻型において連続的に
巻回される。
【0021】また、本発明の請求項6に記載の発明によ
れば、帯状線材に逆歪を付与すると共に巻線機を移動さ
せながら上記帯状線材を上記巻線機の巻型に連続的に巻
回する際に、巻線開始から巻線終了までの巻型の回転量
を計測すると共に上記巻線機の相対的な移動量を計測、
演算した後、この演算値に基づいて巻型の最適な巻線位
置を演算し、この演算値に基づいて巻型の巻線位置を定
位置に制御することができる。
【0022】
【実施例】以下、図1〜図27に示す各実施例に基づい
て本発明を説明する。尚、各実施例中同一符号は同一ま
たは相当部分を示す。 実施例1.本実施例の帯状線材の連続巻線装置は、図
1、図2に示すように、帯状線材(以下、単に「線材」
と称す)4の巻回されたドラム21を支持し且つこのド
ラム21からの線材4を一定の位置に制御しながら送り
出す線材供給装置20と、この線材供給装置20から送
り出された線材4の巻癖を修正し且つその張力を制御す
るレベラ30と、このレベラ30を通過した線材4に逆
歪を付与する逆歪ローラ40と、この逆歪ローラ40か
ら送り出された線材4を巻き付ける巻型51と、巻型5
1を支持し且つこの巻型51を線材4の巻線状態に応じ
て回転及び移動させて巻線位置を上下に振れることなく
定位置で線材4を連続的に巻型51に巻回する巻線機5
0とを備え、レーストラック形状のコイル60を成形す
るように構成されている。また、上記連続巻線装置は、
上記逆歪ローラ40と巻型51に巻き付けられる線材4
との間隔を常に一定に制御保持する、後述のローラ調整
装置70を備えている。
【0023】而して、上記線材供給装置20は、上記ド
ラム21を固定するベース22と、ベース22を左右
(図2では上下方向)に往復動可能に支持するベースガ
イド23、23と、ベースガイド23、23の下流側端
部(図1では右端部)に立設された支持体24に、線材
4の上下左右位置で線材4の位置を監視するように取り
付けられた二対のセンサ25、25と、センサ25、2
5の監視結果による制御信号に基づいてドラム21を移
動させるモータ26とを備え、上記センサ25、25か
らの制御信号で制御されたモータ26によってドラム2
1を移動させ、線材4を常に一定の位置から上記レベラ
30へ供給し、線材4に余計な歪を作らないように構成
されている。
【0024】また、上記レベラ30は、上記ローラ調整
装置70内の最上流側に配設された複数のローラ31
と、ローラ31の下流側でローラ調整装置70内に配設
されたブレーキローラ32とを備えている。前段の各ロ
ーラ31は、上記線材4の流下方向に縦列で上下ジグザ
グに配列され、各ローラ31によって流下する線材4を
交互に押さえて上記線材供給装置20からの線材4のド
ラム21での巻癖を修正し、ブレーキローラ32へ送り
出すようにしている。また、後段の上記ブレーキローラ
32は、水平且つ縦列に上下で対を成して配設された複
数対のローラ32A、32Bと、下側の複数のローラ3
2Bの下方に配設されたパウダーブレーキ32Cと、パ
ウダーブレーキ32Cと下側の各ローラ32Bを連結す
るチェーン32Dとを備え、上側の押さえローラ32A
と下側のローラ32Bで一定の圧力で挟持された線材4
をパウダーブレーキ32Cの駆動によって制動し、ここ
から巻型51との間に位置する線材4に一定の張力を付
与するように構成されている。
【0025】また、上記逆歪ローラ40は、上記ブレー
キローラ32と上記巻型51との間に位置させて上記ロ
ーラ調整装置70に配設されている。そして、この逆歪
ローラ40は、上記ブレーキローラ32の下流側上方に
配設された固定ローラ41と、固定ローラ41のやや下
流側に上向きに斜行させて配設された、位置調整可能な
複数の調整ローラ42とを備え、固定ローラ41と複数
の調整ローラ42によって通過する線材4に逆歪を付与
して巻型51に沿って巻き易くしかも巻型51に密着す
るように線材4を送り出すように構成されている。ま
た、上記各調整ローラ42にはそれぞれ調整ボルト43
が取り付けられ、各調整ボルト43によって各調整ロー
ラ42を必要に応じて進退動させて線材4の逆歪量を適
宜調整するように構成されている。
【0026】また、上記巻線機50は、図2に示すよう
に、上記巻型51が上記逆歪ローラ40の上方に位置す
るように上記ローラ調整装置70の側方に隣接して配設
されている。そして、この巻線機50は、レーストラッ
ク形状に形成された上記巻型51と、この巻型51が2
本のピンを介して取り付けられた取付ベース52と、取
付ベース52が前後方向(図2では左右方向)に摺動可
能に取り付けられたスライドガイド53と、スライドガ
イド53の中心に先端が連結された主軸54と、この主
軸54を回転させるモータ55とを備えている。更に、
上記スライドガイド53にはシリンダ56が、また、こ
のシリンダ56のロッドには上記取付ベース52が取り
付けられ、このシリンダ56の駆動によって取付ベース
52をスライドガイド53の案内に従って左右方向に摺
動するようにしている。従って、この巻線機50は、モ
ータ55とシリンダ56が駆動することによって線材4
の巻線状態に応じて図1、図3に実線と一点鎖線とで示
すように巻型51を回転及び移動させて巻線位置を振れ
ることなく定位置で線材4を連続的に巻型51に巻回す
るように構成されている。尚、巻型51には周面の一部
に線材4の始端部4Aが嵌り込んで始端部の位置決めを
する位置決め溝が形成されている(図3参照)。
【0027】また、上記ローラ調整装置70は、上記レ
ベラ30及び逆歪ローラ40それぞれを支持する昇降フ
レーム71と、この昇降フレーム71の下面にロッドを
介して取り付けられたモータ72と、モータ72の両側
において上記昇降フレーム71に取り付けられた一対の
ロッド73、73と、これらのロッド73、73を昇降
案内するロッドガイド74、74とを備え、巻型51に
巻回された線材4と逆歪ローラ40との位置関係を常に
一定に保持するように構成されている。
【0028】次に、動作について説明する。まず、線材
供給装置20のドラム21から取り出された線材4をセ
ンサ25、25を通してレベラ30へ送り出し、レベラ
30の前段のローラ31で線材4の巻癖を修正する。次
いで、巻癖の修正された線材4をレベラ30のブレーキ
ローラ32及び逆歪ローラ40へ送り出し、逆歪ローラ
40で線材4に逆歪を付与して巻型51へ送り出すと、
線材4の始端部4Aが図1に示すように巻型51の位置
決め溝に嵌入し、位置決め溝で始端部4Aを位置決め固
定する。然る後、巻線機50によって線材4の巻型51
への巻線を開始する。
【0029】而して、巻型51での線材4の巻き取りは
以下のように行なわれる。まず、巻線機50のシリンダ
56の駆動によって水平状態の巻型51が取付ベース5
2と共に巻型51の点O'が主軸54の位置Oまで水平
移動して線材4を巻型51の直線部分に巻き取ると、巻
線機50のモータ55が駆動して図1矢示のように巻型
51が反時計方向へ回転して巻型51の湾曲部分に線材
4を巻き取る。引き続き巻型51が図3に一点鎖線で示
す水平位置まで回転した時点でモータ55が停止する。
この際、ブレーキローラ32が駆動して巻型51との間
の線材4に一定の張力を付与する一方、逆歪ローラ40
によって線材4に逆歪を付与し、この逆歪によって線材
4のスプリングバック等を抑制しながら線材4を巻型5
1に密着させた状態で巻き取る。上述のようにして所定
の巻数だけ巻回されたコイル60は、次工程で絶縁ワニ
ス等によって焼き固められて固形化される。
【0030】また、図3に一点鎖線で示す水平位置まで
巻型51が来ると、既に巻き取った線材4に重ねて線材
4を巻き取るため、ローラ調整装置70のモータ72が
自動的に駆動して昇降フレーム73を若干下降させて逆
歪ローラ40と巻型51との関係を変えることなく一定
に保持して逆歪量を調整する。このような逆歪量の調整
は巻型51の各ターン毎に自動的に行なわれる。
【0031】以上説明したように本実施例によれば、巻
型51によってレーストラック形状のコイル60(図5
参照)を正確な曲率で曲げ加工することができ、また、
逆歪ローラ40によってスプリングバック等を抑制して
直線部分における太鼓状の膨らみをなくし、各ターン毎
にバラツキのない、品質の安定したレーストラック形状
のコイル60を成形することができる。
【0032】実施例2.本実施例の連続巻線装置は、図
6、図7に示すように、線材4を絶縁スペーサ100と
共にレーストラック形状の巻型51に連続的に巻回する
ものである。而して、上記巻型51の周面の一部には上
記線材4の始端部4Aが係止する係止段部51Aが形成
され、また、その直線部分のやや内側には上記係止段部
51Aに係止した始端部4Aを巻型51の直線部分51
Bと共に拘束(把持)する拘束具(把持具)90を収容
する透孔51Cが形成されている。この把持具90は、
図6、図7に示すように、側面コ字状に形成された本体
91と、本体91の相対向する二面のうちの一方の面に
形成された螺子孔と螺合するボルト92とから構成され
ている。また、上記線材4の始端部4Aを把持した把持
具90の他方の面で絶縁スペーサ100の始端部100
Aを係止するようにしている。
【0033】従って、上記巻型51を有する連続巻線装
置を用いてレーストラック形状のコイルを成形する場合
には、線材4の始端部4Aをそのまま巻型51へ供給
し、始端部4Aを巻型51の係止段部51Aで係止さ
せ、後は把持具90で始端部4Aを直線部分51Bに固
定するだけで巻線を開始することができる。また、絶縁
物スペーサ100を線材4に挿入する時には、線材4を
巻型51に一回巻回した後絶縁スペーサ100の始端部
100Aを把持具90の他方の面に係止させるだけで巻
線を開始してコイル60を成形することができる。
【0034】以上説明したように本実施例によれば、従
来のような線材始端部4Aの折り曲げ作業が不要で、延
いてはその始端部4Aの切断による線材4の無駄をなく
すことができる。
【0035】実施例3.本実施例の帯状線材の連続巻線
装置は、図8〜図11に示すように、2本の線材を重ね
て楕円形状の巻型に連続的に巻き取るように構成された
ものである。即ち、本実施例の帯状線材の連続巻線装置
は、線材4、4が個別に巻回されたドラム121、12
1を支持し且つ各ドラム121、121の線材4、4を
一定の位置に制御しながら送り出す縦列に配列された2
台の線材供給装置120、120と、これらの線材供給
装置120、120から送り出されたそれぞれの線材
4、4の巻癖を修正し且つそれぞれの張力を制御するよ
うに並設されたレベラ130、130と、これらのレベ
ラ130、130を通過したそれぞれの線材4、4に逆
歪を付与するように並設された逆歪ローラ140、14
0と、これらの逆歪ローラ140、140から送り出さ
れたそれぞれの線材4、4を同時に巻き付ける巻型15
1と、この巻型151を支持し且つこの巻型151に線
材4を連続的に巻回する巻線機150とを備え、楕円形
状のコイル160(図12参照)を成形するように構成
されている。そして、上記レベラ130、130及び上
記逆歪ローラ140、140はそれぞれ基台170上に
配設されている。
【0036】また、上記連続巻線装置は、後に詳述する
ように、巻線機150を移動させると共にその巻型15
1を回転させて上記逆歪ローラ140と上記巻型151
での線材4の巻線位置をずらせることなく線材4を定位
置で上記巻型151に巻回するように構成されている。
【0037】而して、上記線材供給装置120は、図
9、図11に示すように、上記ドラム121を垂直に支
承するベース122と、ベース122上で上記ドラム1
21を昇降可能に支持するガイド部材123、123
と、ガイド部材123、123に沿って立設された支持
体124と、支持体124に、線材4の上下左右位置で
線材4の位置を監視するように取り付けられた二対のセ
ンサ125、125と、センサ125、125の監視結
果による制御信号に基づいて送りネジ126を介してド
ラム121を昇降させるモータ127とを備え、上記セ
ンサ125、125からの制御信号で制御されたモータ
127によってドラム121を昇降させ、線材4を常に
一定の位置から上記レベラ130へ供給し、線材4に余
計な歪を作らないように構成されている。
【0038】また、上記レベラ130は、図8、図10
に示すように、上記線材4の流下方向に縦列で線材4の
進行方向で左右(図8では上下)にジグザグに複数配列
されたローラ131と、これらのローラ131の上流側
に縦列に配設され且つ線材4を上記巻型151にバラツ
キの少ないコイル寸法として巻回するように線材4に逆
歪を付与する複数のブレーキローラ132及び各ブレー
キローラ132とで線材4を挟持してする押付けローラ
133と、上記ローラ131の下流側に固定ローラ13
4と、これらの各ローラ131、132、133に線材
4を水平状態を保持した状態で案内する上下で対を成し
て縦列に配設された複数対のガイドローラ135、13
5とを備え、上記線材供給装置120から供給された線
材4の巻癖を修正し且つ上記巻型151までの間で線材
4に一定の張力を付与してバラツキの少ないコイル寸法
として巻回するように構成されている。そして、上記レ
ベラ130は、図9、図11に示すように、上記基台1
70に配設されている。
【0039】また、上記逆歪ローラ140は、上記固定
ローラ132と上記巻型151との間に位置させ且つ線
材4を左側へ斜行させて進行させるように上記基台17
0に配設され、実施例1における逆歪ローラ140に準
じた構成を有し、この部位を通過する線材4に逆歪を付
与して巻型151での巻き取り時に発生する太鼓状の膨
らみをなくして巻型151に沿って巻き易くしかも巻型
151に密着するように線材4を送り出すように構成さ
れている。
【0040】また、上記巻線機150は、図8に示すよ
うに、上記巻型151が上記逆歪ローラ140の下流側
で且つ線材4の進行方向で左側に位置するように配設さ
れている。そして、この巻線機150は、水平に配設さ
れた楕円形状(長径:短径=a:b)の巻型151と、
この巻型151の中心に連結された主軸152と、この
主軸152を回転させる巻型回転駆動用モータ153
と、巻線機本体154とを備えている。そして、上記巻
線機150は、基台155上に配設された一対のレール
156、156を巻線機本体移動用モータ157により
左右に走行するように構成されている。従って、上記巻
線機150は、上記巻線機本体移動用モータ157の駆
動によって上記レール156、156上を走行し、その
走行位置で巻型回転駆動用モータ153の駆動によって
線材4の巻線状態に応じた定位置で線材4を連続的に巻
型151に巻回するように構成されている。
【0041】次に、動作について説明する。まず、線材
供給装置120、120のドラム121、121から取
り出された線材4、4をセンサ125、125を通して
基台170上の各ガイドローラ135、135へそれぞ
れ送り出し、各ガイドローラ135、135で線材4、
4を上下方向から挟み、線材4、4を水平状態で下流側
へ案内する。この過程でまず、ブレーキローラ132及
び押付けローラ133で線材4、4を左右方向から挟ん
で各線材4、4のドラム121、121での巻癖をそれ
ぞれ修正する。次いで、巻癖の修正された各線材4、4
を各レベラ130、130及び固定ローラ134を経由
させて各逆歪ローラ140、140へ送り出し、各逆歪
ローラ140、140で各線材4、4に逆歪を付与して
巻型151へ送り出すと、各線材4、4の始端部が巻型
151の所定に2本纒めてクランパ(図示せず)により
固定される。然る後、巻線機150によって線材4、4
を巻型151へ巻き取り始める。
【0042】而して、巻型151での線材4、4の巻き
取りは以下のように行なわれる。まず、巻線機150の
巻型回転駆動用モータ153が回転すると、巻型151
が図8、図9に示す状態から反時計方向(図8、図10
の矢示方向)へ水平方向で回転して線材4、4の巻き
取りを開始すると共に、巻線機本体移動用モータ157
が駆動して徐々に巻線機本体154を矢示方向へ徐々
に走行して巻型151による線材4、4の巻取位置を常
に定位置Pに保っている。即ち、巻型151の水平回転
に伴って線材4の巻取位置と巻型151の中心Oとの距
離が徐々に大きくなるに伴って巻線機本体154が矢示
方向へ移動して巻型151の巻取位置を変化させるこ
となく常に定位置Pに保つ。そして、巻型151が反時
計方向へ90°水平回転して図10、図11に示す状態
になった時には、巻型151の中心Oと巻取位置(定位
置P)との距離が最も大きくなり、更に巻型151が回
転するに伴って巻線機本体移動用モータ157が逆駆動
して巻線機本体154が矢示方向へ移動して図8に示
す位置まで復帰して巻取位置を常に定位置Pに保ってい
る。この際、ブレーキローラ132が駆動して巻型15
1との間の線材4に一定の張力を付与する一方、逆歪ロ
ーラ140によって線材4に逆歪を付与し、この逆歪に
よって線材4のスプリングバック等を抑制しながら線材
4を図12に示すように巻型151に密着させた状態で
巻き取る。そして、上述のように線材4、4の巻き取り
を繰り返して線材4、4が巻型151に重ねて巻き取ら
れると巻線機本体移動用モータ157が駆動して巻線機
本体154が矢示方向へ移動して巻線位置を定位置P
に保つ。このようにして所定の巻数だけ巻回されたコイ
ル160は、次工程で絶縁ワニス等によって焼き固めら
れて固形化される。
【0043】また、上述の巻取動作の制御は、図13に
示すフローチャートに従って行なわれる。即ち、巻型1
51による線材4の巻き取りが開始する(ステップ1)
と同時に線材4、4の巻回数のカウントが開始される
(ステップ2)。その後、巻型回転駆動用用モータ15
3が駆動し(ステップ3)、この駆動に伴ってエンコー
ダにより巻型151の回転量を計測し(ステップ4)、
その回転量を演算する(ステップ5)。この時、回転量
が記録されなければステップ3に戻り、回転量が記録さ
れればステップ6に進み、このステップで巻型151の
回転量が巻取量の設定値と一致すれば巻型回転駆動用モ
ータ153を停止し(ステップ7)、コイル160の巻
き取りを完了する(ステップ8)。また、上述の動作と
並行して走行させる巻線機本体移動用モータ157がス
テップ3A、4A、5Aに従って同様に駆動して巻線機
本体154を制御する。
【0044】以上説明したように本実施例によれば、定
位置に設置された逆歪ローラ140、140に対して巻
線機本体154を移動させて線材4、4の巻線位置を定
位置Pから移動しないようにしたため、上記各実施例の
ようにレベラ130、130及び逆歪ローラ140、1
40のような重量のある装置を昇降させる必要がなく、
その昇降に用いられる高負荷用のモータが不要になって
上記各実施例と比較して装置を低コストで製造すること
ができると共に、逆歪ローラ140、140及び巻型1
51によって楕円形状のコイル160(図12参照)を
正確な曲率で曲げ加工することができ、また、逆歪ロー
ラ140によってスプリングバック等を抑制して太鼓状
の膨らみをなくし、各ターン毎にバラツキのない、品質
の安定した楕円形状のコイル160を成形することがで
きる。また、本実施例によれば、巻線後のコイル160
が水平方向であるため、コイル160のアンロードがし
易く、ラインの自動化に適している。
【0045】実施例4.本実施例の帯状線材の連続巻線
装置は、図14、図15に示すように、実施例1におけ
るトラック形状の巻型51に代えて実施例3と同様の楕
円形状の巻型51'を実施例1と同様に垂直方向で回転
させながら線材4を巻き取るようにした以外は、実施例
1に準じて構成されている。勿論、上記巻型51'は、
実施例1のレーストラック形状の巻型51と比較してそ
の駆動機構が簡素化されている。そして、本実施例の連
続巻線装置は、楕円形状の巻型51'の回転に伴ってロ
ーラ調整装置70が昇降して巻型51に巻回された線材
4と逆歪ローラ40との位置関係を常に一定に保持して
巻取位置が変化せず定位置を保持するように構成されて
いる。上記巻型51'を有する巻線機50'はエンコーダ
を内蔵し、巻型51'の巻取量を常時検出すると共に、
上記ローラ調整装置70のモータ72に内蔵されたエン
コーダの検出値と比較して演算をしながら巻型51'に
対する逆歪ローラ40の位置を最適位置に制御するよう
に構成されている。
【0046】従って、本実施例によれば、固定された巻
線機50'に対してローラ調整装置70によってレベラ
30及び逆歪ローラ40を昇降させながら巻型51'で
の巻線位置を定位置Pに保つようにしたため、上記実施
例1と同様の作用効果を期することができる。尚、本実
施例では、逆歪ローラ40をレベラ30と一体的に昇降
させるものであるが、逆歪ローラ40のみを昇降させる
ようにした連続巻線装置であっても良い。
【0047】実施例5.本実施例の帯状線材の連続巻線
装置は、線材間に絶縁物を挿入しながらコイルを作る装
置である。上記各実施例の連続巻線装置では、絶縁被膜
のある線材4を例えば巻型51で巻き取ることによって
コイル60を作り、コイル60の絶縁性を確保するよう
にしている。しかし、上記各実施例の連続巻線装置の場
合には、絶縁被膜が施された線材4がレベラ30及び逆
歪ローラ40を通過する間に、これらで張力及び逆歪を
加えることで絶縁被膜が損傷する虞があった。そこで、
本実施例の連続巻線装置は、最初から絶縁被膜のない線
材4を用い、絶縁物を線材4、4間に挿入することによ
って絶縁性を確実に確保したコイルを作るようにしたも
のである。
【0048】即ち、本実施例の連続巻線装置は、図16
〜図19に示すように、実施例3における楕円形状の巻
型151に代えて実施例1と同様のトラック形状の巻型
151'を水平に配設して用い、更に、後述の絶縁物挿
入装置180を用いて線材4、4間に絶縁物を挿入する
ようにした以外は、実施例3に準じて構成されている。
従って、本実施例の連続巻線装置は、実施例3とそれぞ
れ同様に構成された、線材供給装置120、120、レ
ベラ130、130及び逆歪ローラ140、140と、
各逆歪ローラ140、140の下流側に配設された絶縁
物挿入装置180と、この絶縁物挿入装置180の下流
側に配設された巻線機150'とを備えて構成されてい
る。そして、上記絶縁物挿入装置180は、絶縁被膜の
ない線材4、4を巻線機150'で巻回する直前に線材
4、4間に後述の絶縁スペーサSを介在させて線材4、
4間の絶縁性を確保するためのものである。
【0049】上記巻線機150'は、図16、図17に
示すように、水平に配設されたレーストラック形状の巻
型151'と、この巻型151'を水平方向で往復移動さ
せる巻型移動用モータ152'と、この巻型移動用モー
タ152'が連結された主軸153'と、この主軸15
3'を回転させる巻型回転駆動用モータ154'と、巻線
機本体155'とを備えている。そして、上記巻線機1
50'は、基台156'上に配設された一対のレール15
7'、157'を巻線機本体移動用モータ158'により
左右に走行するように構成されている。従って、上記巻
線機150'は、上記第1、巻型回転駆動用モータ15
2'、154'及び上記巻線機本体移動用モータ158'
それぞれが駆動することによって線材4の巻線状態に応
じて図16、図18に実線と一点鎖線とで示すように巻
型151'を回転させると共に巻線機本体155'を上記
レール157'、157'上を走行させて巻線位置を代え
ることなく定位置で線材4を連続的に巻型151'に巻
回するように構成されている。
【0050】また、上記絶縁物挿入装置180は、図2
0に示すうように、多数の絶縁スペーサSが自重により
滑り落ちるように保持する保持体としてのカートリッジ
181と、このカートリッジ181から供給される絶縁
スペーサSを間欠的に一個ずつ押し出して上記線材4、
4間へ挿入するように垂直に配設された挿入具182
と、この挿入具182の下方で上記線材4、4を所定の
間隔を持って走行するように案内するガイドローラ18
3とを備えて構成されている。また、上記挿入具182
は、間欠的に駆動するシリンダ182Aとこのシリンダ
182Aの下端に連結された挿入金具182Bとを備え
て構成されている。従って、上記絶縁物挿入装置180
は、上記シリンダ182Aを間欠的に駆動させて上記挿
入金具182Bを押し下げることによって上記カートリ
ッジ181の下流端にある絶縁スペーサSを一個ずつ押
し出して上記ガイドローラ183によって形成された上
記線材4、4間の隙間へ挿入するように構成されてい
る。例えば図21ないし図23に示すものがある。
【0051】次に、動作について説明する。線材4、4
は線材供給装置120、120から供給されて逆歪ロー
ラ140、140で逆歪を付与されるまでは実施例4と
同様の作用を受ける。そして、逆歪ローラ140、14
0から線材4、4が絶縁物挿入装置180のガイドロー
ラ183を走行して線材4、4間に所定の隙間が形成さ
れた状態で巻線機150'に達すると、図16に示すよ
うに各線材4、4の始端部が巻型151の所定位置に2
本纒めてクランパ(図示せず)により固定され、線材
4、4の巻線準備を完了し、巻線機150'での巻線を
開始する。この時、シリンダ182Aが駆動して挿入金
具182Bを押し下げてカートリッジ181から絶縁ス
ペーサSを上記隙間に挿入して線材4、4間の絶縁す
る。この状態で、巻線機150'によって線材4、4を
巻型151'へ巻き取り始める。
【0052】而して、巻型151'での線材4、4の巻
き取りは以下のように行なわれる。まず、巻線機15
0'の巻型移動用モータ152'の駆動によって垂直状態
の巻型151'が巻型151'の点O'が主軸153'の位
置Oまで図16の矢示方向へ水平移動して線材4、4
に張力を付与するとその張力を検出して巻型151'と
逆歪ローラ140、140間の絶縁物挿入装置180が
駆動し始める。そして、巻型151'の実線位置から一
点鎖線位置まで来ると、巻型回転駆動用モータ154'
が駆動して巻型151'が反時計方向(図16の矢示
方向)へ180°回転して巻型151'に線材4、4を
巻き取り巻型151'が最初に線材4、4がセットされ
た位置に来るとその回転を停止する。次いで、巻型移動
用モータ152'が逆駆動して巻型151'を矢示方向
へ平行移動を開始し、巻型151'の直線部に線材4、
4を巻き取り、巻型151'がストロークエンドである
実線位置に来ると巻型移動用モータ152'が停止し、
引き続き巻型回転駆動用モータ154'が駆動して巻型
151'が上述のように矢示方向へ180°回転する
と巻型回転駆動用モータ154'が停止し、巻型移動用
モータ152'が逆駆動して巻型151'が最初の位置に
達すると図18、図19に示すように線材4、4を巻型
151'に1回巻回したことになる。そしてこの間、絶
縁物挿入装置180が駆動して巻回される線材4、4間
に絶縁スペーサSを間欠的に挿入する。
【0053】上述のように線材4、4を巻き取る際、上
記絶縁物挿入装置180は以下のようにして駆動して絶
縁スペーサSを線材4、4間に挿入する。図示しない制
御装置から挿入指令信号が送信されると、この信号を受
信してシリンダ182Aが駆動して挿入金具182Bを
押し下げてカートリッジ181の絶縁スペーサSを一個
だけ押し付け、他の絶縁スペーサSから仕分けしてガイ
ドローラ182で線材4、4間に形成された隙間に絶縁
スペーサSを挿入する。その後、シリンダ182Aが逆
駆動して挿入金具182Bを上昇させてて元も位置に復
帰し、次に挿入に備える。この間に、カートリッジ18
1で保持された多数の絶縁スペーサSは、自重によって
カートリッジ181を滑り落ち、その最下流の絶縁スペ
ーサSが同様にして次の挿入時にシリンダ182Aの駆
動によって挿入金具182Bで線材4、4間に挿入さ
れ、以下同様にしてコイル160'の巻き取りが完了す
るまで繰り返される。
【0054】その後、2回目の巻き取り動作に入る直前
に、巻線機本体移動用モータ158'が駆動して巻線機
本体155'を矢示方向へ線材4、4の幅寸法分だけ
移動させ(図18参照)、巻型151'での巻取位置を
常に定位置Pに保ち、逆歪ローラ140によって線材
4、4に一定した逆歪を付与し、この逆歪によって線材
4、4のスプリングバック等を抑制すると共に、線材
4、4間に絶縁スペーサSを挿入しながら楕円形状のコ
イル160'(図21参照)として巻き取る。上述のよ
うにして所定の巻数だけ巻回されたコイル160'は、
図22(a)、(b)に示すように所定間隔毎に絶縁ス
ペーサSが挿入された状態で次工程において線材4、4
間の絶縁処理が行われて固形化される。
【0055】従って、本実施例によれば、線材4、4と
して裸線を用い、レベラ130、130及び逆歪ローラ
140、140で所定の張力及び逆歪を加え、その後、
絶縁物挿入装置180で絶縁スペーサSを線材4、4間
に挿入して絶縁処理を施した後コイル160'を作るよ
うにしたため、線材4、4間の絶縁性をより確実にする
ことができる他、実施例3と同様の作用効果を期するこ
とができる。
【0056】実施例6.本実施例の帯状線材の連続巻線
装置は、図23、図24に示すように、逆歪ローラ14
0、140及び絶縁物挿入装置180を水平方向で一体
的に往復移動させる移動装置190と、この移動装置1
90の下流側に固定された巻線機150Bとを備えた以
外は、実施例5に準じて構成されている。
【0057】即ち、上記移動装置190は、図23、図
24に示すように、上記逆歪ローラ140、140及び
上記絶縁物挿入装置180を一体的に支持する支持台1
91と、この支持台191を移動案内するように基板1
93上に配設された一対のレール194、194と、こ
れらのレール194、194間に配設され且つ上記基台
191を往復動させる走行用モータ195とを備え、上
記走行用モータ195により上記逆歪ローラ140、1
40及び上記絶縁物挿入装置180を左右に走行するよ
うに構成されている。従って、上記逆歪ローラ140、
140及び上記絶縁物挿入装置180は、上記走行用モ
ータ195が駆動することによって線材4、4の巻線状
態に応じて図23、図24に示すように上記レール19
4、194上を走行して常に一定の逆歪を付与しながら
巻線位置を代えることなく定位置で線材4、4を連続的
に巻型151''に絶縁スペーサSを挿入した状態で巻型
151''に巻回するように構成されている。そして、レ
ベラ130、130と逆歪ローラ140、140は、こ
れら両者間のとの間隔Lを実施例5よりも大きく採り、
これらレベラ130、130と巻線機150''間で線材
4、4をその進行方向左右に振れるように構成されてい
る。
【0058】従って、本実施例によれば、巻線機15
0''の代わりに絶縁物挿入装置180及び逆歪ローラ1
40、140を移動させてコイルを作るようにしたた
め、実施例5と同様の作用効果を期することができる。
【0059】また、上記各実施例で用いられる絶縁スペ
ーサSとしては、例えば図25ないし図27に示すもの
がある。図25に示す絶縁スペーサSは、矩形状の頭部
とこの頭部から垂直に延びる2本の角柱状の脚部とから
なり、コイルの直線部に挿入すると最適である。また、
図26に示す絶縁スペーサSは、図25に示す絶縁スペ
ーサSの頭部を脚部と同様に角柱状に形成した極細タイ
プのもので、コイルの直線部及び曲線部の双方に広く用
いることができる。また、図27に示す絶縁スペーサS
は、各脚部先端にフック部を有するコ字状に形成され、
コイルに固定するタイプのものである。また、絶縁スペ
ーサSのその他の形状としては、線材4、4間でズレが
生じないようにストッパタイプのものを使用し、絡み合
わせることによって巻回されたコイルの平面度を保つよ
うにすることができる。
【0060】尚、本発明は、上記各実施例に何等制限さ
れるものでなく、例えば、レーストラック形状以外の形
状を有するコイルを成形する場合には、そのコイルの形
状に即した巻型を用いることによって対応することがで
きる。要は、請求項1に記載の発明は、帯状線材の巻回
されたドラムを支持し且つこのドラムの帯状線材を一定
の位置に制御しながら送り出す線材供給装置と、この線
材供給装置から送り出された上記帯状線材の巻癖を修正
し且つその張力を制御するレベラと、このレベラを通過
した上記帯状線材に逆歪を付与する逆歪ローラと、この
逆歪ローラから送り出された帯状線材を巻き付ける巻型
と、この巻型を支持し且つこの巻型を線材の巻線状態に
応じて回転及び移動させて巻線位置を上下に振れること
なく定位置で上記帯状線材を巻型に連続的に巻回する巻
線機とを備えた帯状線材の連続巻線装置であればよく、
この範囲内で各構成要素を適宜設計変更したものであれ
ば本発明に包含される。
【0061】また、本発明の請求項2に記載の発明は、
上記係止段部151A及び把持具90等を適宜設計変更
したものも包含する。
【0062】また、本発明の請求項3に記載の発明は、
線材の巻線状態の応じて逆歪ローラと巻線機とを相対的
に移動させて巻線位置を定位置に保つようにした帯状線
材の連続巻線装置であればよく、この範囲内で各構成要
素を適宜設計変更したものであれば本発明に包含され
る。
【0063】また、本発明の請求項4に記載の発明は、
線材の巻線状態の応じて逆歪ローラと巻線機とを相対的
に移動させて巻線位置を定位置に保つようにすると共
に、巻線機で線材を巻き取る前に絶縁物を挿入するよう
にした帯状線材の連続巻線装置であればよく、この範囲
内で各構成要素を適宜設計変更したものであれば本発明
に包含される。
【0064】また、本発明の請求項5に記載の発明にお
いて、請求項4に記載の発明において、複数の絶縁物を
保持する保持体と、この保持体から供給される絶縁物を
一個ずつ押し出して上記帯状線材へ挿入する挿入具とを
備えた絶縁物挿入装置を用いた帯状線材の連続巻線装置
であればよく、この範囲内で各構成要素を適宜設計変更
したものであれば本発明に包含される。
【0065】また、本発明の請求項6に記載の発明は、
帯状線材に逆歪を付与すると共に巻線機を移動させなが
ら上記帯状線材を上記巻線機の巻型に連続的に巻回する
際の帯状線材の連続巻線装置の制御方法であって、巻線
開始から巻線終了までの上記巻型の回転量を計測すると
共に上記巻線機の移動量を計測、演算した後、この演算
値に基づいて上記巻型の最適な巻線位置を演算し、この
演算値に基づいて上記巻型の巻線位置を定位置に制御す
るようにした帯状線材の連続巻線装置の制御方法であれ
ばよく、この範囲内で各構成要素を適宜変更したもので
あれば本発明に包含される。
【0066】また、帯状線材の連続巻線装置は、上記各
実施例で説明したように、線材4を位置系列だけから巻
線するものは勿論のこと、線材4を複数系列から巻線す
るものも本発明に包含される。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
記載の発明によれば、レベラで帯状線材の巻癖を修正す
ると共にその張力を所定値に制御して逆歪ローラへ送
り、然る後、逆歪ローラによって帯状線材に逆歪を付与
しながら帯状線材を巻型へ送りだし、これに伴って巻型
は帯状線材の巻線状態に応じて回転及び移動して巻線位
置を上下に振れることなく定位置で帯状線材を巻型に巻
回するようにしたため、スプリングバック等の影響を抑
制して、正確な曲率で曲げ加工することができ各ターン
毎にバラツキがなく、品質上優れたレーストラック形状
のコイルを安定的に成形することができる帯状線材の連
続巻線装置を提供することができる。
【0068】また、本発明の請求項2に記載の発明によ
れば、巻型に帯状線材を巻き付け際に、帯状線材の始端
部を巻型の周面の係止段部に係止させ、この始端部を巻
型の透孔において拘束具で拘束すれば、後は絶縁スペー
サの始端部を帯状線材に重ねて拘束具の一部に係止さる
だけで帯状線材に絶縁スペーサを挟んだ状態でコイルを
成形するようにしたため、帯状線材を絶縁スペーサと共
に巻型に巻き付ける際に、帯状線材の始端部の折り曲げ
作業及びコイル成形後の始端部の切断作業が不要で、し
かも始端部の切断による線材の無駄をなくすることがで
きる巻型を有する帯状線材の連続巻線装置を提供するこ
とができる。
【0069】また、本発明の請求項3に記載の発明によ
れば、線材供給装置によってドラムの帯状線材を定位置
に制御しながらレベラへ送り出すと、レベラで帯状線材
の巻癖を修正すると共にその張力を所定値に制御して逆
歪ローラへ送り、然る後、逆歪ローラによって帯状線材
に逆歪を付与しながら帯状線材を巻型へ送りだし、これ
に伴って巻線機または逆歪ローラは巻型での帯状線材の
巻線状態に応じて相対的に移動してその巻線位置を変化
させることなく定位置で帯状線材を巻型に連続的に巻回
するようにしたため、スプリングバック等の影響を抑制
して、正確な曲率で曲げ加工することができ各ターン毎
にバラツキがなく、品質上優れたレーストラック形状の
コイルを安定的に成形することができる帯状線材の連続
巻線装置を提供することができる。
【0070】また、本発明の請求項4に記載の発明によ
れば、線材供給装置によってドラムの帯状線材を定位置
に制御しながらレベラへ送り出すと、レベラでは帯状線
材の巻癖を修正すると共にその張力を所定値に制御して
逆歪ローラへ送り、然る後、逆歪ローラによって帯状線
材に逆歪を付与しながら帯状線材を巻型へ送りだし、こ
れに伴って巻線機または逆歪ローラは巻型での帯状線材
の巻線状態に応じて相対的に移動してその巻線位置を変
化させることなく定位置で絶縁物を帯状線材間に介在さ
せた状態で帯状線材を巻型に巻回するようにしたため、
スプリングバック等の影響を抑制して、正確な曲率で曲
げ加工することができ各ターン毎にバラツキがなく、品
質上優れたレーストラック形状のコイルを安定的に成形
すると共に、裸線材であっても線材間に絶縁物を挿入し
て線材間の絶縁性を確実なものにしたコイルを形成する
ことができる帯状線材の連続巻線装置を提供することが
できる。
【0071】また、本発明の請求項5に記載の発明によ
れば、請求項4に記載の発明において、絶縁物挿入装置
では保持体の絶縁物を挿入具によって一個ずつ帯状線材
に向けて押し出して帯状線材へ挿入し、挿入された絶縁
物は帯状線材間に介在した状態で線材と共に巻型に巻回
されるようにしたため、線材間の絶縁性を確実なものに
したコイルを形成することができる帯状線材の連続巻線
装置を提供することができる。
【0072】また、本発明の請求項6に記載の発明によ
れば、帯状線材に逆歪を付与すると共に巻線機を移動さ
せながら上記帯状線材を上記巻線機の巻型に連続的に巻
回する際に、巻線開始から巻線終了までの巻型の回転量
を計測すると共に上記巻線機の相対的な移動量を計測、
演算した後、この演算値に基づいて巻型の最適な巻線位
置を演算し、この演算値に基づいて巻型の巻線位置を定
位置に制御することができるようにしたため、スプリン
グバック等の影響を抑制して、正確な曲率で曲げ加工す
ることができ各ターン毎にバラツキがなく、品質上優れ
たレーストラック形状あるいは楕円形状のコイルを安定
的に成形することができる帯状線材の連続巻線装置の制
御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に記載の発明の帯状線材の連
続巻線装置の一実施例を示す側面図である。
【図2】図1に示す連続巻線装置の平面図である。
【図3】図1に示す連続巻線装置を用いて帯状線材を巻
型に一回巻き付けた状態を示す図1相当図である。
【図4】図3に示す状態の連続巻線装置を示す平面図で
ある。
【図5】図1に示す連続巻線装置を用いて成形されたレ
ーストラック形状のコイルであり、(a)はその平面
図、(b)はその側面図である。
【図6】本発明の請求項2に記載の発明の帯状線材の連
続巻線装置の一実施例の巻型を示す側面図である。
【図7】図6の要部断面図である。
【図8】本発明の請求項3に記載の発明の帯状線材の連
続巻線装置の一実施例を示す平面図で、線材を巻型に巻
き始める状態を示す図である。
【図9】図8に示す連続巻線装置の側面図である。
【図10】図8及び図9に示す連続巻線装置で線材を巻
型に1回巻いた状態を示す平面図である。
【図11】図10に示す連続巻線装置の側面図である。
【図12】図8ないし図11に示す楕円形状の巻型で線
材を巻き取った状態を拡大して示す正面図である。
【図13】図8〜図11に示す連続巻線装置を制御する
制御プログラムを示すフローチャートである。
【図14】本発明の請求項3に記載の発明の帯状線材の
連続巻線装置の他の実施例を示す平面図である。
【図15】図14に示す連続巻線装置の側面図である。
【図16】本発明の請求項4に記載の発明の帯状線材の
連続巻線装置の一実施例を示す平面図で、線材を巻型に
巻き始める状態を示す図である。
【図17】図16に示す連続巻線装置の側面図である。
【図18】図16及び図17に示す連続巻線装置で線材
を巻型に1回巻いた状態を示す平面図である。
【図19】図18に示す連続巻線装置の側面図である。
【図20】図16〜図19に示す連続巻線装置に用いら
れた絶縁物挿入装置を拡大して示す側面図である。
【図21】図16〜図19に示すレーストラック形状の
巻型で線材を巻き取った状態を拡大して示す正面図であ
る。
【図22】図21に示す巻型に形成されたコイルの一部
を拡大して示す図で、同図(a)はその平面図、同図
(b)は同図(a)の断面図である。
【図23】本発明の請求項4に記載の発明の帯状線材の
連続巻線装置の他の実施例を示す平面図で、線材を巻型
に巻き始める状態を示す図である。
【図24】図23に示す連続巻線装置の側面図である。
【図25】本発明の用いられる絶縁スペーサの一例を示
す図で、同図(a)はその平面図、同図(b)はその正
面図、同図(c)はその側面図である。
【図26】本発明の用いられる絶縁スペーサの他の例を
示す図で、同図(a)はその平面図、同図(b)はその
正面図、同図(c)はその側面図である。
【図27】本発明の用いられる絶縁スペーサの更に他の
例を示す図で、同図(a)はその平面図、同図(b)は
その正面図である。
【図28】従来の巻線形成装置(帯状線材の連続巻線装
置)の一例を示す側面図である。
【図29】図28に示す連続巻線装置を示す平面図であ
る。
【図30】図28に示す連続巻線装置で線材を曲げ加工
する初期の状態を示す平面図である 。
【図31】図28に示す連続巻線装置で線材を曲げ加工
する終期の状態を示す平面図である。
【図32】従来の連続巻線装置によって成形された矩形
状螺旋コイルを示す斜視図である。
【図33】図32に示すコイルの歪み状態を誇張して示
す平面図である。
【図34】従来の連続巻線装置に用いられる巻型の一例
を示す側面図である。
【図35】図34の正面図である。
【符号の説明】
4 線材 4A 始端部 20、120 線材供給装置 21、121 ドラム 30、130 レベラ 40、140 逆歪ローラ 50、50'、150、150'、150'' 巻線機 51、51'、151、151'、151'' 巻型 51A 係止段部 51C 透孔 90 把持具(拘束具) 180 絶縁物挿入装置 181 カートリッジ(保持体) 182 挿入具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 寿一 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 佐古藤 俊信 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社伊丹製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状線材の巻回されたドラムを支持し且
    つこのドラムの帯状線材を一定の位置に制御しながら送
    り出す線材供給装置と、この線材供給装置から送り出さ
    れた上記帯状線材の巻癖を修正し且つその張力を制御す
    るレベラと、このレベラを通過した上記帯状線材に逆歪
    を付与する逆歪ローラと、この逆歪ローラから送り出さ
    れた帯状線材を巻き付ける巻型と、この巻型を支持し且
    つこの巻型を線材の巻線状態に応じて回転及び移動させ
    て巻線位置を上下に振れることなく定位置で上記帯状線
    材を巻型に連続的に巻回する巻線機とを備えたことを特
    徴とする帯状線材の連続巻線装置。
  2. 【請求項2】 帯状線材を絶縁スペーサと共に巻型に連
    続的に巻回する帯状線材の連続巻線装置において、上記
    巻型の周面の一部に上記帯状線材の始端部が係止する係
    止段部を設け且つその内側に形成された透孔を介して上
    記係止段部に係止した上記始端部を拘束する拘束具を取
    り付けると共に、上記拘束具の一部で上記絶縁スペーサ
    の始端部を係止するようにしたことを特徴とする帯状線
    材の連続巻線装置。
  3. 【請求項3】 帯状線材の巻回されたドラムを支持し且
    つこのドラムの帯状線材を一定の位置に制御しながら送
    り出す線材供給装置と、この線材供給装置から送り出さ
    れた上記帯状線材の巻癖を修正し且つその張力を制御す
    るレベラと、このレベラを通過した上記帯状線材に逆歪
    を付与する逆歪ローラと、この逆歪ローラから送り出さ
    れた帯状線材を巻き付ける巻型と、この巻型を支持し且
    つこの巻型に帯状線材を連続的に巻回する巻線機とを備
    え、上記巻線機または上記逆歪ローラは相対的に移動し
    て上記巻型での上記帯状線材の巻線位置をずらせること
    なく上記帯状線材を定位置で上記巻型に巻回するように
    したことを特徴とする帯状線材の連続巻線装置。
  4. 【請求項4】 帯状線材の巻回されたドラムを支持し且
    つこのドラムの帯状線材を一定の位置に制御しながら送
    り出す線材供給装置と、この線材供給装置から送り出さ
    れた上記帯状線材の巻癖を修正し且つその張力を制御す
    るレベラと、このレベラを通過した上記帯状線材に逆歪
    を付与する逆歪ローラと、この逆歪ローラから送り出さ
    れた帯状線材に絶縁物を挿入する絶縁物挿入装置と、こ
    の絶縁物挿入装置から挿入された絶縁物を帯状線材間に
    介在させた状態で帯状線材を巻き付ける巻型と、この巻
    型を支持し且つこの巻型に帯状線材を連続的に巻回する
    巻線機とを備え、上記巻線機または上記逆歪ローラは相
    対的に移動して上記巻型での上記帯状線材の巻線位置を
    ずらせることなく上記帯状線材を定位置で上記絶縁物を
    上記帯状線材間に介在させた状態で上記巻型に巻回する
    ようにしたことを特徴とする帯状線材の連続巻線装置。
  5. 【請求項5】 上記絶縁物挿入装置は、複数の絶縁物を
    保持する保持体と、この保持体から供給される絶縁物を
    一個ずつ押し出して上記帯状線材へ挿入する挿入具とを
    備えたことを特徴とする請求項4に記載の帯状線材の連
    続巻線装置。
  6. 【請求項6】 帯状線材に逆歪を付与すると共に巻線機
    を移動させながら上記帯状線材を上記巻線機の巻型に連
    続的に巻回する際の帯状線材の連続巻線装置の制御方法
    であって、巻線開始から巻線終了までの上記巻型の回転
    量を計測すると共に上記巻線機の移動量を計測、演算し
    た後、この演算値に基づいて上記巻型の最適な巻線位置
    を演算し、この演算値に基づいて上記巻型での上記帯状
    線材の巻線位置を定位置に制御することを特徴とする帯
    状線材の連続巻線装置の制御方法。
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