JP2001259738A - 金属帯板の品質検出装置 - Google Patents

金属帯板の品質検出装置

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JP2001259738A
JP2001259738A JP2000082441A JP2000082441A JP2001259738A JP 2001259738 A JP2001259738 A JP 2001259738A JP 2000082441 A JP2000082441 A JP 2000082441A JP 2000082441 A JP2000082441 A JP 2000082441A JP 2001259738 A JP2001259738 A JP 2001259738A
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Hiroyuki Shizuka
浩之 閑
Keizo Abe
敬三 阿部
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 矯正ライン上でサンプルの切り出しを行うこ
となく、インラインで金属帯板の平坦度、長手反りおよ
び幅反りを正確に検出することができる金属帯板の品質
検出装置を提供する。 【解決手段】 矯正ラインLの、矯正機3の出側に設け
られ、金属帯板mを保持・解放する一対の第1保持ロー
ル11,11P と、金属帯板mの走行方向を水平方向へと
案内するためのデフロール12と、上面が平滑な定盤1
3と、金属帯板mの表面平坦度を測定する平坦度測定用
センサ14と、金属帯板mを保持・解放する一対の第2
保持ロール16,16P と、上下に昇降自在に設けられ、
金属帯板mを挟んで保持・解放する一対の昇降保持ロー
ル15,15P と、垂直方向に走行する金属帯板mに近接
して、その幅方向に沿って等間隔に設けられた複数の反
り測定用センサ17とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属帯板の品質検
出装置に関する。さらに詳しくは、繰り出された一続き
の金属帯板を走行させながら矯正する矯正機を備えた矯
正ラインにおいて、矯正された金属帯板の品質を検出す
る品質検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は矯正ラインLの側面図である。同
図に示すように、矯正ラインLは、ペイオフリール1、
矯正機3およびテンションリール5から構成されたもの
である。ペイオフリーフ1は、例えば鋼板や鉄、アルミ
ニウム、銅等の金属帯板mが巻き取られたロールを繰り
出すためのリールである。テンションリール5は、金属
帯板mを巻き取るためのリールである。矯正機3は、入
側ブライドルロール3A、テンションレベラ−3Bおよ
び出側ブライドルロール3Cから構成されており、金属
帯板mを矯正するものである。図示しないが、矯正ライ
ンLには金属帯板mの走行および停止を制御する制御手
段が設けられている。この矯正ラインLによれば、ペイ
オフリール1から繰り出された一続きの金属帯板mを走
行させながら、矯正機3によって金属帯板mを矯正させ
て、矯正された金属帯板mをテンションリール5に巻き
取ることができるのである。
【0003】テンションリール5に巻き取られていく金
属帯板mが正確に矯正されているかどうかの品質を検査
するには、従来より、矯正ラインLを停止させ、金属帯
板mからシート状のサンプルを切り出して、このサンプ
ルの品質を検査していた。サンプルの品質が、所定の品
質になるまで、調整作業は繰り返され、その度毎に金属
帯板mの接続作業を行っていた。このため、作業能率や
歩留りが悪いという問題があった。
【0004】そこで、金属帯板mをインラインで、すな
わち接続作業を行うことなく、品質を検査する方法や設
備等の技術が開発され、特開平4−71724号公報
(従来例I)や特開平1−162517号公報(従来例
II)に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来例Iの
矯正方法によれば、金属帯板mの幅方向の反りを、イン
ラインで矯正することができるが、金属帯板mの平坦度
や長手方向の反りを検出することができないという問題
がある。また、従来例IIのレベラー設備によれば、金属
帯板mの幅反りや平坦度を自動的に検出することができ
るが、金属帯板mの長手方向の反りを検出することがで
きないという問題がある。
【0006】本発明はかかる事情に鑑み、矯正ライン上
でサンプルの切り出しを行うことなく、インラインで金
属帯板の平坦度、長手反りおよび幅反りを正確に検出す
ることができる金属帯板の品質検出装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の金属帯板の品
質検出装置は、繰り出された一続きの金属帯板を走行さ
せながら矯正する矯正機と、前記金属帯板の走行および
停止を制御する制御手段とからなる矯正ラインにおい
て、前記矯正機の出側に設けられ、前記金属帯板を保持
・解放する上下一対の第1保持ロールと、該第1保持ロ
ールの出側に設けられ、前記金属帯板の走行方向を水平
方向へと案内するための水平な回転軸を備えたデフロー
ルと、該デフロールと前記第1保持ロールとの間であっ
て、前記金属帯板の下方に水平に設けられた、上面が平
滑な定盤と、該定盤の上方に位置する前記金属帯板の表
面平坦度を測定する平坦度測定手段と、前記デフロール
の出側に設けられ、前記金属帯板を保持・解放する上下
一対の第2保持ロールと、該第2保持ロールと前記デフ
ロールとの間に、上下に昇降自在に設けられ、前記金属
帯板が、その走行方向が垂直方向になるように巻き掛け
られ、前記金属帯板を挟んで保持・解放する昇降保持ロ
ールと、前記昇降保持ロールと前記第2保持ロールとの
間において、垂直方向に走行する前記金属帯板に近接し
て、前記金属帯板の幅方向に沿って等間隔に設けられた
複数の反り測定用センサとからなることを特徴とする請
求項2の金属帯板の品質検出装置は、請求項1記載の発
明において、前記反り測定用センサが、前記昇降保持ロ
ールと前記第2保持ロールとの間の中間高さに設けられ
たことを特徴とする。請求項3の金属帯板の品質検出装
置は、請求項1または2記載の発明において、前記反り
測定用センサを、前記金属帯板の幅方向に沿って左右に
移動させる移動手段が設けられたことを特徴とする。請
求項4の金属帯板の品質検出装置は、請求項1、2また
は3記載の発明において、前記平坦度測定手段が、前記
定盤の上方に位置する前記金属帯板より上方に設けら
れ、該金属帯板の表面平坦度を検出する平坦度測定用セ
ンサと、該平坦度測定用センサを、前記金属帯板の長手
方向および幅方向のいずれにも移動させる前後左右移動
手段とからなることを特徴とする。請求項5の金属帯板
の品質検出装置は、請求項1、2または3記載の発明に
おいて、前記平坦度測定手段が、前記定盤の上方に位置
する前記金属帯板より上方に、該金属帯板の幅方向に沿
って配設され、該金属帯版の表面平坦度を検出する複数
の平坦度測定用センサと、該複数の平坦度測定用センサ
を、前記金属帯板の長手方向に沿って移動させる前後移
動手段とからなることを特徴とする。
【0008】請求項1の発明の作用を説明する。まず、
制御手段によって、金属帯板の走行を停止させ、第1保
持ロールおよび第2保持ロールによって、金属帯板の一
定区間を保持する。そして、昇降保持ロールをピンチロ
ールとともに上昇させると、金属帯板を弛緩させること
ができる。金属帯板を弛緩させると、定盤の上面に金属
帯板が載るとともに、昇降保持ロールおよび第2支持ロ
ール間の金属帯板が側面視でS字状に撓む。定盤の上面
は平滑であるから、定盤の上の金属帯板の表面平坦度を
平坦度測定手段によって、正確に測定することができ
る。他方、金属帯板の幅方向に沿って、複数の反り測定
用センサが等間隔に配設されており、各反り測定用セン
サによって、前記S字状に撓んだ金属帯板との間の距離
を検出することができるので、金属帯板の幅方向の反り
を検出することができる。よって、矯正ライン上でサン
プルの切り出しを行うことなく、インラインで金属帯板
の表面平坦度および幅方向の反りを正確に検出すること
ができる。請求項2の発明によれば、反り測定用センサ
が昇降保持ロールと第2保持ロールとの間の中間高さに
設けられているので、金属帯板の長手方向の反りを検出
することができる。よって、矯正ライン上でサンプルの
切り出しを行うことなく、インラインで金属帯板の表面
平坦度、長手反りおよび幅反りを正確に検出することが
できる。請求項3の発明によれば、反り測定用センサ
を、金属帯板の幅の大小に応じて、金属板の幅方向に沿
って移動させることができるから、あらゆる幅の金属帯
板の品質を検査することができる。請求項4の発明によ
れば、前後左右移動手段によって平坦度測定用センサ
を、金属帯板の長手方向および幅方向のいずれにも移動
させることができるから、定盤上の金属帯板の表面平坦
度を正確に検出することができる。請求項5の発明によ
れば、前後移動手段によって、複数の平坦度測定用セン
サを、金属帯板の長手方向に沿って移動させることがで
きるから、短時間で、定盤上の金属帯板の表面平坦度を
正確に検出することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図7は本実施形態の金属帯板の品質
検出装置10を組み込んだ矯正ラインLの側面図であ
る。同図に示すように、本実施形態の金属帯板の品質検
出装置10(以下、単に品質検出装置10という)は、
矯正ラインLに組み込まれたものである。そこで、本実
施形態の品質検出装置10を説明する前に、矯正ライン
Lを説明する。この矯正ラインLは、ペイオフリール
1、矯正機3およびテンションリール5から構成された
ものである。ペイオフリール1は、例えば鋼板や鉄、ア
ルミニウム、銅等の金属帯板mが巻き取られたロールを
繰り出すためのリールである。テンションリール5は、
金属帯板mを巻き取るためのリールである。矯正機3
は、入側ブライドルロール3A、テンションレベラ−3
Bおよび出側ブライドルロール3Cから構成されてお
り、金属帯板mを矯正するものである。図示しないが、
矯正ラインLには金属帯板mの走行および停止を制御す
る制御手段が設けられている。この矯正ラインLによれ
ば、ペイオフリール1から繰り出された一続きの金属帯
板mを走行させながら、矯正機3によって金属帯板mを
矯正させて、矯正された金属帯板mをテンションリール
5に巻き取ることができるのである。この矯正ラインL
の矯正機3の出側に、本実施形態の品質検出装置10が
設けられている。なお、本実施形態の品質検出装置10
を組み込む矯正ラインLは、金属帯板mを走行させなが
ら矯正する矯正機3と、金属帯板mの走行および停止を
制御する制御手段とを備えていれば足り、その余の構成
には特に制限はない。
【0010】さて、本実施形態の品質検出装置10を説
明する。図1は本実施形態の品質検出装置10の概略側
面図である。同図に示すように、本実施形態の品質検出
装置10は、上下一対の第1保持ロール11,11P 、デ
フロール12、定盤13、平坦度測定用センサ14、上
下一対の昇降保持ロール15,15P 、上下一対の第2保
持ロール16,16P および反り測定用センサ17から構
成されたものである。そして、金属帯板mは、上下一対
の第1保持ロール11,11P の間、デフロール12の上
面、上下一対の昇降保持ロール15,15P の間、一対の
第2保持ロール16,16P の間を通されている。
【0011】まず、上下一対の第1保持ロール11,11
P を説明する。図2は本実施形態の品質検出装置10の
前半部分の概略斜視図である。図1〜2に示すように、
上下一対の第1保持ロール11,11P が、回転自在に設
けられている。この上下一対の第1保持ロール11,11
P は、いずれも水平な回転軸を備えており、互いに平行
に配設されている。一方の第1保持ロール11P は、例え
ばピンチロールであり、一対の第1保持ロール11,11
P 間に生じる圧力を調整することができるものである。
このため、上下一対の第1保持ロール11,11Pの間の
圧力を調整することによって、一対の第1保持ロール1
1,第1保持ロール11P の間に挟んだ金属帯板mを保持
したり解放させることができるのである。
【0012】つぎに、デフロール12を説明する。前記
上下一対の第1保持ロール11,11P の出側には、第1
保持ロール11と同じ高さに、デフロール12が設けら
れている。このデフロール12は、前記第1保持ロール
11と互いに平行な回転軸を備えており、回転自在に設
けられている。このため、上下一対の第1保持ロール1
1,11P から送られる金属帯板mの進行方向を、デフロ
ール12によって、水平方向へと案内することができる
のである。
【0013】つぎに、定盤13を説明する。前記デフロ
ール12と前記第1保持ロール11との間であって、金
属帯板mの下方に、定盤13が水平に設けられている。
この定盤13は、その上面が平滑に形成されたものであ
る。
【0014】つぎに、平坦度測定用センサ14を説明す
る。図2は本実施形態の品質検出装置10の前半部分の
概略斜視図である。図1〜2に示すように、定盤13の
上方には、例えば、超音波式、渦電流式等の非接触式セ
ンサ等の平坦度測定用センサ14が前後左右に移動自在
に設けられている。この平坦度測定用センサ14を前後
左右に移動させるための前後左右移動手段としては、例
えば、x・yテーブル(2次元位置決めテーブル)のよ
うな機構を示すことができる。前後左右移動手段によっ
て平坦度測定用センサ14を移動させたセンサ走行軌跡
14L に示すように、平坦度測定用センサ14は、定盤1
3上の金属帯板mの上面をその走行方向に往復しなが
ら、幅方向に進むように移動する。このようにして、平
坦度測定用センサ14によって、金属帯板mの表面平坦
度を検出することができるのである。
【0015】なお、金属帯板mの表面平坦度を検出させ
る構成を、図3に示すごとき構成にしてもよい。すなわ
ち、複数の平坦度測定用センサ14を金属帯板mの幅方
向に並設させて、金属帯板mの走行方向にのみ移動させ
るように構成にしてもよい。この場合、短時間で金属帯
板mの表面平坦度を検出できるので好適である。
【0016】つぎに、上下一対の昇降保持ロール15,
15P を説明する。デフロール12の出側には、上下一対
の昇降保持ロール15,15P がいずれも回転自在に、し
かも、上下に昇降自在に設けられている。一方の昇降保
持ロール15P は、例えば、ピンチロールであり、一対の
昇降保持ロール15,15P 間に生じる圧力を調整するこ
とができるものである。このため、上下一対の昇降保持
ロール15,15P の間に挟んだ金属帯板mを保持したり
解放させたりすることができるのである。
【0017】つぎに、上下一対の第2保持ロール16,
16P を説明する。上下一対の昇降保持ロール15,15P
の出側には、上下一対の第2保持ロール16,16P が回
転自在に設けられている。この上下一対の第2保持ロー
ル16,16P はいずれも水平な回転軸を備えており、互
いに平行に配設されている。しかも、第2保持ロール1
6は、前記デフロール12と同じ高さに配設されてい
る。そして、一方の第2保持ロール16P は、例えばピ
ンチロールであり、一対の第2保持ロール16,16P 間
に生じる圧力を調整することができるものである。この
ため、上下一対の第2保持ロール16,16P の間に挟ん
だ金属帯板mを保持したり解放させたりすることができ
るのである。なお、昇降保持ロール15とデフロール1
2との間の距離は、金属帯板mの幅の4倍以上になるよ
うな高さに配設した場合には、昇降保持ロール15の上
昇時における金属帯板mの反り測定状態が良くなるの
で、好適である。
【0018】つぎに、反り測定用センサ17を説明す
る。図4は一対の昇降保持ロール15,15P と一対の第
2保持ロール16,16P との間の概略斜視図である。図
6は昇降保持ロール15および第2保持ロール16の側
面図である。図4,6に示すように、一対の昇降保持ロ
ール15,15P と一対の第2保持ロール16,16P との
間における金属帯板mの側方には、複数の反り測定用セ
ンサ17が設けられている。金属帯板mと反り測定用セ
ンサ17との間の距離を、符号Sで示している。これら
の反り測定用センサ17は、前記昇降保持ロール15と
第2保持ロール16との間の中間高さh/2 に、前記金属
帯板mの幅方向に沿って等間隔に配設されている。な
お、反り測定用センサ17の設置数は、図では3個であ
るが、3個以上であれば特に制限はない。
【0019】しかも、複数の反り測定用センサ17はい
ずれも、図示しない移動手段によって、金属帯板mの幅
方向に沿って左右に移動させることができる。反り測定
用センサ17の移動手段としては、例えば水平な、水平
レールの複数のスライダーを水平方向に往復自在に取り
付け、各スライダーにそれぞれ反り測定用センサ17を
取り付けた構成を例示できる。この場合、反り測定用セ
ンサ17を金属帯板mの大小に応じて、金属帯板mの幅
方向に沿って移動させることができるから、あらゆる幅
の金属帯板mの品質を検査することができるという効果
を奏する。
【0020】つぎに、本実施形態の品質検出装置10の
作用・効果を説明する。図1に示すように、まず、所定
の時刻に、制御手段によって、金属帯板mの走行を停止
させる。そして、上下一対の第1保持ロール11,11P
および上下一対の第2保持ロール16,16P によって、
金属帯板mの一定区間を保持する。
【0021】図5は本実施形態の品質検出装置10の動
作説明図である。同図に示すように、一対の昇降保持ロ
ール15,15P をいずれも上昇させると、上下一対の第
1保持ロール11,11P および上下一対の第2保持ロー
ル16,16P の間における金属帯板mに弛みが生じる。
なお、一対の昇降保持ロール15,15P を、デフロール
12と昇降保持ロール15との間の距離が金属帯板mの
幅の3倍以上となるように、上昇させた場合には、金属
帯板mの反り測定状態が良くなるので、好適である。
【0022】金属帯板mに弛みが生じると、金属帯板m
は定盤13の上にゆっくりと載るとともに、一対の昇降
保持ロール15,15P と一対の第2保持ロール16,16
P との間における金属帯板mは、側面視でS字状に撓
む。
【0023】そして、図2に示すように、図示しない前
後左右移動手段によって、平坦度測定用センサ14は、
金属帯板mの長手方向を往復しながら、金属帯板mの幅
方向に進行する。定盤13の上面は平滑であるから、平
坦度測定用センサ14によって、金属帯板mの表面平坦
度を正確に検出することができる。
【0024】他方、図4,5に示すように、3個の反り
測定用センサ17によってそれぞれの反り測定用センサ
17から金属帯板mまでの距離が検出される。検出され
た距離が、金属帯板mの右から左に向かって順に、例え
ば、a,b,cであったとすると、b>(a+c)/2 の場合に
は、下反りであることを検出できる。また、b<(A+C)/2
の場合には、上反りであることを検出できるのである。
もちろん、b=(A+C)/2の場合には、金属帯板mの幅方向
における反りはないことを検出できるのである。つま
り、本実施形態の品質検出装置10によれば、金属帯板
mの幅反りを正確に検出することができるという効果を
奏する。
【0025】図6は昇降保持ロール15および第2保持
ロール16の側面図である。同図において、符号Sは、
走行中の金属帯板mと反り測定用センサ17との間の距
離を示しており、その値は常に一定である。もし、金属
帯板mが下反りの場合には、金属帯板mは符号maで示
すように、反り測定用センサ17に近づいて撓み、金属
帯板mが上反りの場合には、金属帯板mは符号mbで示
すように、反り測定用センサ17から遠ざかって撓む。
このため、反り測定用センサ17によって検出された距
離a,b,cが距離S未満であれば、金属帯板mが下反
りであることを検出できる。逆に、反り測定用センサ1
7によって検出された距離a,b,cが距離Sを越えれ
ば、金属帯板mが上反りであると検出できるのである。
したがって、本実施形態の品質検出装置10によれば、
金属帯板mの幅反りはもちろんのこと、金属帯板mの長
手反りを正確に検出することができるという効果を奏す
る。
【0026】上記のごとく、本実施形態の品質検出装置
10によれば、矯正ラインL上でサンプルの切り出しを
行うことなく、金属帯板mの表面平坦度、長手反りおよ
び幅反りを正確に検出することができるという効果を奏
する。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、矯正ライン上
でサンプルの切り出しを行うことなく、インラインで金
属帯板の表面平坦度および幅方向の反りを正確に検出す
ることができる。請求項2の発明によれば、反り測定用
センサが昇降保持ロールと第2保持ロールとの間の中間
高さに設けられているので、金属帯板の長手方向の反り
を検出することができる。よって、矯正ライン上でサン
プルの切り出しを行うことなく、インラインで金属帯板
の表面平坦度、長手反りおよび幅反りを正確に検出する
ことができる。請求項3の発明によれば、反り測定用セ
ンサを、金属帯板の幅の大小に応じて、金属板の幅方向
に沿って移動させることができるから、あらゆる幅の金
属帯板の品質を検査することができる。請求項4の発明
によれば、前後左右移動手段によって平坦度測定用セン
サを、金属帯板の長手方向および幅方向のいずれにも移
動させることができるから、定盤上の金属帯板の表面平
坦度を正確に検出することができる。請求項5の発明に
よれば、前後移動手段によって、複数の平坦度測定用セ
ンサを、金属帯板の長手方向に沿って移動させることが
できるから、短時間で、定盤上の金属帯板の表面平坦度
を正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の品質検出装置10の概略側面図で
ある。
【図2】本実施形態の品質検出装置10の前半部分の概
略斜視図である。
【図3】他の平坦度測定手段の概略斜視図である。
【図4】一対の昇降保持ロール15、ピンチロール15P
と一対の第2保持ロール16,16P との間の側面図であ
る。
【図5】本実施形態の品質検出装置10の動作説明図で
ある。
【図6】昇降保持ロール15および第2保持ロール16
の側面図である。
【図7】本実施形態の品質検出装置10を組み込んだ矯
正ラインLの側面図である。
【図8】矯正ラインLの側面図である。
【符号の説明】 3 矯正機 10 品質検出装置 11 第1保持ロール 12 デフロール 13 定盤 14 平坦度測定用センサ 15 昇降保持ロール 16 第2保持ロール 17 反り測定用センサ L 矯正ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01B 21/30 101 G01B 21/30 101F Fターム(参考) 2F069 AA52 AA53 AA54 BB19 BB34 CC06 GG04 GG06 GG09 GG50 GG58 GG62 HH09 JJ07 JJ13 PP06 3F048 AB07 BA11 BB09 DB06 4E003 AA02 BA14 BA22 BA31

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繰り出された一続きの金属帯板を走行させ
    ながら矯正する矯正機と、前記金属帯板の走行および停
    止を制御する制御手段とからなる矯正ラインにおいて、
    前記矯正機の出側に設けられ、前記金属帯板を保持・解
    放する上下一対の第1保持ロールと、該第1保持ロール
    の出側に設けられ、前記金属帯板の走行方向を水平方向
    へと案内するための水平な回転軸を備えたデフロール
    と、該デフロールと前記第1保持ロールとの間であっ
    て、前記金属帯板の下方に水平に設けられた、上面が平
    滑な定盤と、該定盤の上方に位置する前記金属帯板の表
    面平坦度を測定する平坦度測定手段と、前記デフロール
    の出側に設けられ、前記金属帯板を保持・解放する上下
    一対の第2保持ロールと、該第2保持ロールと前記デフ
    ロールとの間に、上下に昇降自在に設けられ、前記金属
    帯板が、その走行方向が垂直方向になるように巻き掛け
    られ、前記金属帯板を挟んで保持・解放する上下一対の
    昇降保持ロールと、前記昇降保持ロールと前記第2保持
    ロールとの間において、垂直方向に走行する前記金属帯
    板に近接して、前記金属帯板の幅方向に沿って等間隔に
    設けられた複数の反り測定用センサとからなることを特
    徴とする金属帯板の品質検出装置。
  2. 【請求項2】前記反り測定用センサが、前記昇降保持ロ
    ールと前記第2保持ロールとの間の中間高さに設けられ
    たことを特徴とする請求項1記載の金属帯板の品質検出
    装置。
  3. 【請求項3】前記反り測定用センサを、前記金属帯板の
    幅方向に沿って左右に移動させる移動手段が設けられた
    ことを特徴とする請求項1または2記載の金属帯板の品
    質検出装置。
  4. 【請求項4】前記平坦度測定手段が、前記定盤の上方に
    位置する前記金属帯板より上方に設けられ、該金属帯板
    の表面平坦度を検出する平坦度測定用センサと、該平坦
    度測定用センサを、前記金属帯板の長手方向および幅方
    向のいずれにも移動させる前後左右移動手段とからなる
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の金属帯板
    の品質検出装置。
  5. 【請求項5】前記平坦度測定手段が、前記定盤の上方に
    位置する前記金属帯板より上方に、該金属帯板の幅方向
    に沿って配設され、該金属帯版の表面平坦度を検出する
    複数の平坦度測定用センサと、該複数の平坦度測定用セ
    ンサを、前記金属帯板の長手方向に沿って移動させる前
    後移動手段とからなることを特徴とする請求項1、2ま
    たは3記載の金属帯板の品質検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106001176A (zh) * 2016-07-13 2016-10-12 江苏高尔德汽车钢管有限公司 具有除渣功能的钢带矫直机
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CN114659435A (zh) * 2022-03-18 2022-06-24 广东嘉元科技股份有限公司 基于耳料的电解铜箔翘曲测试机具及测试方法

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