JPH09315683A - 電線巻取機 - Google Patents

電線巻取機

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JPH09315683A
JPH09315683A JP15327296A JP15327296A JPH09315683A JP H09315683 A JPH09315683 A JP H09315683A JP 15327296 A JP15327296 A JP 15327296A JP 15327296 A JP15327296 A JP 15327296A JP H09315683 A JPH09315683 A JP H09315683A
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JP
Japan
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electric wire
movable body
wire
winding
cable
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Application number
JP15327296A
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English (en)
Inventor
Takanobu Inoue
孝信 井上
Mitsuo Natsume
光夫 夏目
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】巻取ボビンに電線を巻取る際に、電線の巻癖に
よって整列が阻害されないようにする。 【解決手段】アンコイラ装置Aに装着された素線ドラム
1から、電線巻取装置Bによって引き出された電線Wの
横癖11を、巻癖矯正装置Dの可動体16に取付けられ
た第1矯正ローラ19a,19b によって矯正すると共
に、この可動体16と電線トラバース装置Cの可動体3
とを同期してトラバースさせることにより、電線Wが常
に一直線になるようにして、巻取ボビン2に巻取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、素線ドラムから引
き出された電線をトラバースさせながら巻取ボビンに巻
取る電線巻取機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】巻取ボビンに電線を巻いてコイルを形成
する場合、巻取ボビンに電線を整列させて巻くことが必
要である。そのために、巻取ボビンが1回転する間に、
電線を巻取ボビンの軸心方向に沿って該電線の幅だけ移
動させている。これを「トラバース」という。図7に示
されるように、電線が丸線51の場合、トラバースが正
確でなくても電線は谷部52に納まる(図7に破線で示
す状態)ため、該電線は整列して巻かれる。しかし、図
8に示されるように、電線が平角線53の場合、トラバ
ースが正確になされないと電線は既に巻かれている電線
の上に乗り上げてしまい(図8に破線で示す状態)、整
列がくずれてしまう。平角線53を使うコイルは大型の
ものが多く、電線の巻数も多くなるため、整列させて巻
くことが必要である。
【0003】図9に従来の電線巻取機を示す。アンコイ
ラ装置Aと電線巻取装置Bが配置されている。アンコイ
ラ装置Aには素線ドラム1が装着されていて、電線巻取
装置Bには、前記素線ドラム1の軸心方向に沿って巻取
ボビン2が装着されている。それらの装置A,Bの間
で、電線巻取装置Bに近い位置に電線トラバース装置C
が設置されている。電線巻取装置Bによって、前記素線
ドラム1に巻かれた電線Wが引き出される。この電線W
が、電線トラバース装置Cを構成する可動体3によって
トラバースされながら、巻取ボビン2に巻取られる構成
である。アンコイラ装置Aにおいて素線ドラム1を支承
するフレーム4には、電磁ブレーキ5が内蔵されている
ため、電線Wは、常に張力がかかった状態で引き出され
る。電線トラバース装置Cを構成する可動体3は、前記
した巻取ボビン2の軸心方向に沿って敷設された一対の
ガイドレール6の上面に取付けられている。この可動体
3は、前記一対のガイドレール6の間でしかも該ガイド
レール6の長手方向に沿って支承されたボールねじ7
と、このボールねじ7の一端部に取付けられたモータ
M’とによって、巻取ボビン2の軸心方向に沿って移動
可能である。可動体3の上面には、一対のガイドローラ
8が回転可能にして取付けられている。電線トラバース
装置Cは、前記した一対のガイドローラ8によって電線
Wを挟み込み、このガイドローラ8が装着された可動体
3を、電線Wの引出方向と直角な方向(巻取ボビン2の
軸心方向)にトラバースさせることによって電線Wの引
出方向と巻取ボビン2の軸心との直角を保持し、該電線
Wを巻取ボビン2に送出案内する構成である。
【0004】巻取ボビン2に電線Wを巻く際の整列が阻
害される大きな要因は、電線Wの巻癖である。この巻癖
には縦癖9と横癖11とがある。図10に示されるよう
に、素線ドラム1の半径方向の巻癖が縦癖9であり、図
11に示されるように、素線ドラム1の軸心方向の巻癖
が横癖11である。電線Wは、アンコイラ装置Aに内蔵
された電磁ブレーキ5によって常に張力がかかった状態
で素線ドラム1から引き出されるため、電線Wの縦癖9
はある程度矯正される。また、この縦癖9は巻取ボビン
2に電線Wを巻く際の整列に対しては、あまり大きな問
題ではない。しかし、電線Wの横癖11は前記した張力
では矯正されない。図12に示されるように、この横癖
11を有する電線Wが巻取ボビン2に巻かれると、巻取
ボビン2に既に巻かれている電線Wに乗り上がるという
現象が発生し、電線Wを巻く際の整列を阻害する大きな
要因となる。
【0005】更に、図9に示されるように、電線Wが、
電線トラバース装置Cの可動体3で送出案内される際
に、一対のガイドローラ8の部分で新たな横反り12
(水平方向の反り)が発生する。次に、その理由を説明
する。電線トラバース装置Cの可動体3は、巻取ボビン
2における電線Wが巻かれる位置に対応して順次トラバ
ースされる。しかし、素線ドラム1から引き出される電
線Wの位置は、前記した可動体3の位置とは無関係にな
る。図9に示されるように、巻取ボビン2では電線Wが
その前端部に巻かれているのに対し、素線ドラム1では
その後端部から引き出されている場合(或いはその逆の
場合)、電線Wが一対のガイドローラ8に流入する角度
θ’が大きくなる。その結果、一対のガイドローラ8の
部分で電線Wに横反り12が発生するのである。上記し
たように、電線Wの巻癖(特に横癖11)と新たに発生
する横反り12のため、巻取ボビン2に電線Wを巻く際
の整列が阻害される。この整列が阻害されると、作業者
は巻き作業をいったん中断して手直しする必要があるた
め、多数の工数を必要としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した問
題に鑑み、電線を巻取ボビンに巻く際に、該電線の巻癖
を矯正すると共に新たな横反りを発生させないようにし
て、電線を効率よく巻くことを目的としてなされたもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明が採用した手段は、素線ドラムが装着されたア
ンコイラ装置と、該素線ドラムから引き出された電線を
巻取るための電線巻取装置との間に、電線の引出方向と
直角な方向に可動体がトラバースして、該可動体の部分
で送出案内される電線を同方向にトラバースさせるため
の電線トラバース装置が配設されて、電線巻取装置の巻
取ボビンの軸心に対して常に直角を保持して電線を巻取
るように構成された電線巻取機において、前記電線トラ
バース装置と前記アンコイラ装置との間に、電線の巻癖
を矯正するための巻癖矯正装置を配設し、前記巻癖矯正
装置の可動体を前記電線トラバース装置の可動体と同期
させてトラバースさせると共に、該可動体に、電線の巻
癖を矯正するための第1及び第2の各矯正ローラを装着
したことである。
【0008】アンコイラ装置と電線トラバース装置との
間に、巻癖矯正装置を設置する。電線巻取装置によって
素線ドラムから引き出された電線を、前記巻癖矯正装置
の可動体に取付けられた第1及び第2の各矯正ローラの
部分を通過させることによって電線の巻癖を矯正する。
この電線を、電線トラバース装置の可動体によってトラ
バースさせながら巻取ボビンに巻取る。このとき電線ト
ラバース装置の可動体と巻癖矯正装置の可動体とを同期
してトラバースさせることによって、電線巻取装置と巻
癖矯正装置との間において、電線が常に一直線になるよ
うにする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。以下の説明では、「従来の技術」で
説明したものには同じ符号を付し、重複説明を避けて本
発明の特徴的部分についてのみ行う。図1は本発明に係
る電線巻取機の平面図であり、図2は同じく正面図であ
る。アンコイラ装置Aと電線巻取装置Bとの間に、電線
トラバース装置Cが配設されている。そして、アンコイ
ラ装置Aと電線トラバース装置Cとの間に、巻癖矯正装
置Dが配設されている。この巻癖矯正装置Dは、電線ト
ラバース装置Cからできるだけ離して設置することが望
ましい。また、後述するように、本発明に係る電線巻取
機のアンコイラ装置Aにおいて、素線ドラム1を保持し
ているフレーム4は、該素線ドラム1の軸心方向に移動
可能である。
【0010】最初に、巻癖矯正装置Dの構成について説
明する。図1及び図2に示されるように、巻癖矯正装置
Dには、電線トラバース装置Cの可動体3がトラバース
される方向に沿って、一対のガイドレール13が敷設さ
れている。一対のガイドレール13の間には、該ガイド
レール13の長手方向に沿ってボールねじ14が取付け
られている。ボールねじ14の両端部は、それぞれ軸受
15によって支承されていて、その一端部はモータM1
と連結されている。一対のガイドレール13の上面に
は、可動体16が装着されている。可動体16の下面に
はボールナット17が固設されていて、前記ボールねじ
14がこのボールナット17に螺合して取付けられてい
る。モータM1 を作動させると、可動体16が一対のガ
イドレール13の長手方向に沿って移動する。
【0011】図1及び図2に示されるように、可動体1
6の上面にはブラケット18が固設されている。このブ
ラケット18の上面のほぼ中央部には、一対二組の第1
矯正ローラ19a,19b が装着されている。これらの各
矯正ローラ19a,19b は、それらの軸心が、前記可動
体16の上面に対して垂直になるようにして装着されて
いる。これらの第1矯正ローラ19a,19b によって電
線Wが横方向から押圧されて、該電線Wの横癖11(図
11参照)が矯正される。一対二組の第1矯正ローラ1
9a,19b のうち、電線Wに対してモータM1 側の矯正
ローラ19aは回転可能にして固設されている。そし
て、その反対側の矯正ローラ19bは、回転可能でしか
も電線Wの引出方向に直角な方向に移動可能にして装着
されている。図3及び図4を参照しながら、その構成を
説明する。ブラケット18において移動可能な矯正ロー
ラ19bが装着される部分には、電線Wの引出方向に直
角な方向に沿って有底の長穴21が設けられている。該
矯正ローラ19bのローラ軸22には二面幅部22aが
設けられていて、この二面幅部22aが前記長穴21の
両内側部に嵌まり込んでいる。また、該矯正ローラ19
bのローラ軸22のほぼ中央部には、該ローラ軸22の
軸心方向に直角でしかも前記二面幅部22aに沿って雌
ねじ22bが設けられている。この雌ねじ22bに、ハ
ンドル23のハンドル軸24の前部に設けられた雄ねじ
24aが螺合して取付けられている。また、該ハンドル
軸24の軸方向のほぼ中央部は一段細くなっていて、円
筒部24bを形成している。ブラケット18の一方の側
面部で、前記した長穴21と相対向する部分にはU溝2
5が設けられている。このU溝25に、前記したハンド
ル軸24の円筒部24bが嵌まり込んでいる。ハンドル
23を回転させると、該ハンドル23の軸方向の位置は
U溝25の部分で保持されているため、矯正ローラ19
bのローラ軸22が長穴21に沿って移動する。矯正ロ
ーラ19bの位置を調整することによって、該矯正ロー
ラ19bが電線Wを横方向から押圧する力を調整するこ
とができる。一対二組の矯正ローラ19a,19b によっ
て、電線Wの横癖11がより効率的に矯正されるよう
に、各矯正ローラ19a,19b を交互に配設することが
望ましい。
【0012】ブラケット18の長手方向の両端部付近に
は、第2矯正ローラ26a,26b がそれぞれ回転可能に
装着されている。これらの第2矯正ローラ26a,26b
は、電線Wの縦癖9(図10参照)を矯正するためのも
のであり、それぞれ支持体27a,27b によって電線W
の引出方向に直角でしかも水平にして取付けられてい
る。電線Wの入口部の第2矯正ローラ26aは、該電線
Wの下方に位置するように取付けられていて、出口部の
第2矯正ローラ26bは、該電線Wの上方に位置するよ
うに取付けられている。これらの矯正ローラ26a,26
b が電線Wを上下方向から押圧することによって、電線
Wの縦癖9が矯正される。
【0013】電線トラバース装置Cの可動体3と巻癖矯
正装置Dの可動体16とは、常に同期してトラバースさ
れる。次に、その方法について説明する。電線トラバー
ス装置Cを構成するボールねじ7と、巻癖矯正装置Dを
構成するボールねじ14は、同一リードのものを使用す
る。そして、各ボールねじ7,14に連結されるモータ
1,M2 も同一分解能のサーボモータを使用する。各可
動体3,16の原点を同一に設定した後、各モータM1,
2 に同一のデータ(送り方向、送り速度、送り量)を
与える。こうすることによって、各可動体3,16を同
じ方向に、同じ速度で、しかも同じ量だけトラバースさ
せることができる。
【0014】次に、アンコイラ装置Aの構成について説
明する。図1及び図2に示されるように、アンコイラ装
置Aを構成するベース28の上面には、素線ドラム1の
軸心方向に沿って一対のガイドレール29が敷設されて
いる。一対のガイドレール29の間には、該ガイドレー
ル29の長手方向に沿ってボールねじ31が取付けられ
ている。ボールねじ31の両端部は、それぞれ軸受32
によって支承されていて、その一端部はモータM3 と連
結されている。一対のガイドレール29の上面には、フ
レーム4が装着されていて、このフレーム4には電磁ブ
レーキ5が内蔵されている。フレーム4の下面には、ボ
ールナット33が固設されていて、前記ボールねじ31
がこのボールナット33に螺合して取付けられている。
モータM3 を作動させると、フレーム4と該フレーム4
に装着された素線ドラム1とが一対のガイドレール29
の長手方向に沿って移動する。
【0015】巻癖矯正装置Dを構成するブラケット18
の上流側で、素線ドラム1から引き出された電線Wの入
口付近には、一対二組の光センサ34が取付けられてい
る。図5及び図6を参照しながら、一対二組の光センサ
34について説明する。この光センサ34は、投光部3
4aと受光部34bとが一対となって構成されていて、
電線Wが直線となって巻癖矯正装置Dの可動体16の部
分に流入する走行経路の両側に配設されている。二組の
光センサ34の間隔は、電線Wの幅よりも少し広い。ま
た、一対の光センサ34を構成する投光部34aと受光
部34bは、電線Wの高さ方向の位置を基準にして、そ
の上下に相対向して配設されている。そして上方の投光
部34aから下方の受光部34bに向けて、常に光が送
られている。「従来の技術」の項目で説明したように、
素線ドラム1から引き出される際の、素線ドラム1にお
ける電線Wの位置は無関係に変化する。そのため、巻癖
矯正装置Dの可動体16に対する電線Wの流入角度θが
大きくなると、この部分で新たな横反り35が発生す
る。そこで、電線Wの流入角度θが大きくなって設定値
を超えたことが検出される(電線Wが光センサ34の光
を遮る)と、モータM3 を所定の方向に回転させる。そ
して、素線ドラム1が、巻癖矯正装置Dの可動体16に
対する電線Wの流入角度θを小さくする方向に移動す
る。
【0016】本発明に係る電線巻取機の作用について説
明する。電線巻取装置Bによって、素線ドラム1から電
線Wが引き出される。このとき、電線Wには、アンコイ
ラ装置Aの電磁ブレーキ5によってその引出方向に常に
張力がかけられている。この電線Wは、巻癖矯正装置D
の可動体16の第1及び第2の各矯正ローラ19a,19
b,26a,26b によってその巻癖(縦癖9と横癖11)
が矯正された後、電線トラバース装置Cの可動体3の一
対のガイドローラ8によって案内され、電線巻取装置B
に装着されている巻取ボビン2に巻取られる。電線Wが
巻取ボビン2に巻かれる際に、電線トラバース装置Cの
可動体3が電線Wの幅だけトラバースされることによっ
て、該電線Wは巻取ボビン2の軸心に対して常に直角が
保持される。そのため、電線Wは整列して巻かれる。更
に、電線トラバース装置Cの可動体3と同期して、巻癖
矯正装置Dの可動体16がトラバースされる。そのた
め、巻癖矯正装置Dの可動体16から巻取ボビン2まで
の間の電線Wは、平面視において常に一直線の状態とな
る。そのため、電線トラバース装置Cの可動体3の部分
において横反り12(図9参照)が発生しない。また、
電線Wの可動体16に対する流入角度θが大きくなり、
設定値を超えたことが一対二組の光センサ34によって
検出される(電線Wが光センサ34の光を遮る)と、ア
ンコイラ装置AのモータM3 が作動して、この流入角度
θを小さくする方向に素線ドラム1を移動させる。その
ため、この部分においても横反り35(図5参照)は殆
ど発生しない。即ち、電線Wは素線ドラム1から巻取ボ
ビン2に巻かれるまでの間、常に一直線の状態に保持さ
れる。そのため、電線Wの断面形状に関係なく、電線W
を巻取ボビン2に整列させて巻くことができる。
【0017】
【発明の効果】本発明に係る電線巻取機は、素線ドラム
が装着されたアンコイラ装置と該素線ドラムから引き出
された電線を巻取るための電線巻取装置との間に、電線
の引出方向と直角な方向に可動体がトラバースして、該
可動体の部分で送出案内される電線を同方向にトラバー
スさせるための電線トラバース装置が配設されていて、
更に前記電線トラバース装置と前記アンコイラ装置との
間に、電線の巻癖を矯正するための巻癖矯正装置が配設
された構成である。この巻癖矯正装置の可動体には、電
線の巻癖を矯正するための第1及び第2の各矯正ローラ
が装着されている。そのため、電線が巻取ボビンに巻か
れる前に、該電線の巻癖を矯正することが可能である。
更に、巻癖矯正装置の可動体が前記電線トラバース装置
の可動体と同期してトラバースすると共に、素線ドラム
も前記巻癖矯正装置の可動体の移動に追随して移動す
る。そのため、素線ドラムから引き出された電線は、巻
取ボビンに巻かれるまでの間、常に一直線の状態に保持
され横反りが発生しない。即ち、電線を巻取ボビンに整
列した状態で巻くことができ、作業者による手直しも不
要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電線巻取機の平面図である。
【図2】同じく正面図である。
【図3】巻癖矯正装置Dの第1矯正ローラ19bの構成
を示す平面図である。
【図4】図3のX−X断面図である。
【図5】電線Wの流入角度θを示す図である。
【図6】図5のY−Y断面図である。
【図7】丸線51を巻く際の状態を示す図である。
【図8】平角線53を巻く際の状態を示す図である。
【図9】従来の電線巻取機の平面図である。
【図10】電線Wの縦癖9を示す図である。
【図11】電線Wの横癖11を示す図である。
【図12】横癖11を有する電線Wを、巻取ボビン2に
巻く際の状態を示す図である。
【符号の説明】
A:アンコイラ装置 B:電線巻取装置 C:電線トラバース装置 D:巻癖矯正装置 W:電線 θ:流入角度 1:素線ドラム 2:巻取ボビン 3:可動体(電線トラバース装置の可動体) 9:縦癖 11:横癖 16:可動体(巻癖矯正装置の可動体) 19a,19b :第1矯正ローラ 26a,26b :第2矯正ローラ 34:光センサ(センサ)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素線ドラムが装着されたアンコイラ装置
    と、該素線ドラムから引き出された電線を巻取るための
    電線巻取装置との間に、電線の引出方向と直角な方向に
    可動体がトラバースして、該可動体の部分で送出案内さ
    れる電線を同方向にトラバースさせるための電線トラバ
    ース装置が配設されて、電線巻取装置の巻取ボビンの軸
    心に対して常に直角を保持して電線を巻取るように構成
    された電線巻取機において、 前記電線トラバース装置と前記アンコイラ装置との間
    に、電線の巻癖を矯正するための巻癖矯正装置が配設さ
    れ、 前記巻癖矯正装置は、その可動体が前記電線トラバース
    装置の可動体と同期してトラバースすると共に、該可動
    体に、電線の横癖を矯正するための第1矯正ローラが装
    着された構成であることを特徴とする電線巻取機。
  2. 【請求項2】 アンコイラ装置の素線ドラムは、巻癖矯
    正装置の可動体の移動に追随して、自身の軸心方向に移
    動可能であることを特徴とする請求項1に記載の電線巻
    取機。
  3. 【請求項3】 巻癖矯正装置の可動体には、素線ドラム
    から第1矯正ローラの部分を通って送出される電線の走
    行経路において、前記可動体に対する電線の流入角度を
    規制するためのセンサが設けられていることを特徴とす
    る請求項2に記載の電線巻取機。
  4. 【請求項4】 巻癖矯正装置の可動体には、電線の縦癖
    を矯正するための第2矯正ローラが装着されていること
    を特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の電線巻
    取機。
JP15327296A 1996-05-24 1996-05-24 電線巻取機 Pending JPH09315683A (ja)

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