JPH05303982A - ハンダ付き端子およびその製造方法、並びに端子用ハンダおよびその製造装置 - Google Patents

ハンダ付き端子およびその製造方法、並びに端子用ハンダおよびその製造装置

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JPH05303982A
JPH05303982A JP13621092A JP13621092A JPH05303982A JP H05303982 A JPH05303982 A JP H05303982A JP 13621092 A JP13621092 A JP 13621092A JP 13621092 A JP13621092 A JP 13621092A JP H05303982 A JPH05303982 A JP H05303982A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハンダ溶着不良の発生を防止する。 【構成】 チップ状のハンダ20a,20bの下面側
に、少なくとも一方端がハンダ20a,20bの側端面
22において開放された溝部23を形成して、ハンダ2
0a,20bの下面側とハンダ溶着面12a,12bと
の間に上記溝部23によるガス抜き穴200を形成し、
その状態で加熱してハンダ20a,20bを端子11に
溶着する。 【効果】 ハンダ20a,20bとハンダ溶着面12
a,12bとの間に介在されるフラックス溶液が加熱処
理によって気化して膨張しても、そのフラックスガスは
ガス抜き穴200を通って外部に放出されてガス圧上昇
が回避され、これによりハンダ20a,20bの浮き上
がりとともにハンダ溶着不良の発生を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば自動車のリア
ウインドを除霜するためのデフォガー等に適用されるハ
ンダ付き端子およびその製造方法、並びに端子用ハンダ
およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のリアウインドを除霜するための
デフォガー用の端子は、車両ボデーにハンダ付けするよ
うにしており、通常は、端子にハンダがあらかじめ溶着
されたハンダ付き端子を車両組付現場に搬入し、そのハ
ンダ付き端子を車両ボデーに取り付けるようにしてい
る。
【0003】図17および図18に示すように、従来、
ハンダ付き端子1を製造する場合、端子2のハンダ溶着
面3に、フラックス溶液4を塗布してからチップ状のハ
ンダ5を搭載し、その端子2を加熱炉等により加熱す
る。これにより、ハンダ5の外周面部を溶融・固化させ
て端子2に溶着させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ハンダ付き端子1では、ハンダ5とハンダ溶着面3との
間にフラックス溶液4が介在されるため、図19に示す
ように、加熱処理時にフラックス溶液4が気化して膨張
し、ハンダ5の下面側のガス圧を上昇させ、ハンダ5を
ハンダ溶着面3から押し上げ、ひいてはハンダ2を跳ね
飛ばす等、ハンダ溶着不良が発生するという問題があっ
た。特に、このハンダ溶着不良は、不良品のうちの約3
分の2を占め、ハンダ溶着不良の発生を防止すること
は、不良品の発生を極力抑制できることになる。
【0005】この発明の第1の目的は、上記従来技術の
問題を解消し、ハンダ溶着不良の発生を防止できるハン
ダ付き端子を提供することである。
【0006】この発明の第2の目的は、上記第1の目的
を達成可能なハンダ付き端子を製造できるハンダ付き端
子の製造方法を提供することである。
【0007】この発明の第3の目的は、端子に溶着した
際に、ハンダ溶着不良の発生を防止できる端子用ハンダ
を提供することである。
【0008】この発明の第4の目的は、上記第3の目的
を達成可能な端子用ハンダを製造できる端子用ハンダの
製造装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のハンダ付
き端子は、端子のハンダ溶着面にフラックス溶液を介し
てチップ状のハンダを搭載した状態で、加熱処理するこ
とにより、前記ハンダを前記ハンダ溶着面に溶着するよ
うにしたハンダ付き端子であって、上記第1の目的を達
成するため、前記ハンダの下面側に、少なくとも一方端
が前記ハンダの側端面において開放される溝部を設ける
ことにより、前記ハンダの下面側と前記ハンダ溶着面と
の間に前記溝部によるガス抜き穴を形成している。
【0010】上記第2の目的を達成するため、請求項2
記載のハンダ付き端子の製造方法は、チップ状のハンダ
の下面側に、少なくとも一方端が前記ハンダの側端面に
おいて開放される溝部を形成した後、前記ハンダの下面
側をフラックス溶液を介して端子のハンダ溶着面上に搭
載して、前記ハンダの下面側と前記ハンダ溶着面との間
に前記溝部によるガス抜き穴を形成した状態で、加熱処
理することにより、前記ハンダを前記ハンダ溶着面に溶
着させる。
【0011】請求項3記載の端子用ハンダは、チップ状
に形成され、下面側が端子のハンダ溶着面にフラックス
溶液を介して搭載された状態で、加熱処理されることよ
り、前記ハンダ溶着面に溶着する端子用ハンダであっ
て、上記第3の目的を達成するため、下面側に、少なく
とも一方端が自己の側端面において開放される溝部を形
成している。
【0012】請求項4記載の端子用ハンダの製造装置
は、下面側が、端子のハンダ溶着面にフラックス溶液を
介して搭載された状態で、加熱処理されることにより、
前記ハンダ溶着面に溶着する端子用ハンダを製造するた
めの端子用ハンダの製造装置であって、上記第4の目的
を達成するため、昇降自在に配置され、帯状のハンダ材
の一端領域を搭載するためのハンダ搭載面を有するとと
もに、そのハンダ搭載面に、少なくとも一方端が前記ハ
ンダ材の一端領域の一辺に対応する位置まで延びる突条
部が形成されたハンダ受け治具と、前記ハンダ材の中央
領域を設置するためのハンダ載置台と、前記ハンダ受け
治具と前記ハンダ載置台との間に配置され、前記ハンダ
材をその一端領域と中央領域との間で切断するための切
断用刃と、前記ハンダ受け治具の上方に、昇降自在に配
置されたパンチとを備え、前記ハンダ材の一端領域を前
記ハンダ搭載面に搭載した状態で、前記パンチを下降さ
せ、そのパンチにより前記ハンダ材の一端領域を前記ハ
ンダ搭載面に押圧しながら切断してチップ状の端子用ハ
ンダを形成するとともに、その端子用ハンダの下面側
に、前記突条部によって凹陥形成され、少なくとも一方
端が前記端子用ハンダの側端面において開放される溝部
を形成するようにしている。
【0013】
【作用】請求項1記載のハンダ付き端子においては、チ
ップ状のハンダの下面側に、少なくとも一方端がハンダ
の側端面において開放された溝部を形成して、ハンダの
下面側とハンダ溶着面との間に上記溝部によるガス抜き
穴を形成しているため、ハンダとハンダ溶着面との間に
介在されるフラックス溶液が加熱処理によって気化して
膨張しても、そのフラックスガスはガス抜き穴を通って
外部に放出されて、ハンダ下面側のガス圧上昇が回避さ
れる。
【0014】請求項2記載のハンダ付き端子の製造方法
においては、上記請求項1記載のハンダ付き端子の製造
プロセスの一態様を特定しているため、そのプロセスに
よって製造されるハンダ付き端子は、請求項1記載のハ
ンダ付き端子と同様な構造となる。
【0015】請求項3記載の端子用ハンダにおいては、
下面側に、少なくとも一方側がハンダの側端面において
開放される溝部を形成しているため、下面側が端子のハ
ンダ溶着面に搭載された際に、上記請求項1記載のハン
ダ付き端子と同様な構造となる。
【0016】請求項4記載の端子用ハンダの製造装置に
おいては、上記請求項3記載のハンダ付き端子の製造プ
ロセスの一態様を実行する装置を特定しているため、そ
の装置によって製造される端子用ハンダは、請求項3記
載の端子用ハンダと同様な構造となる。
【0017】
【実施例】図1はこの発明の一実施例であるデフォガー
用のハンダ付き端子を製造するためのハンダ付き端子製
造装置を示す概略平面図である。同図に示すように、こ
の装置は、図10に示すデフォガー用の端子11のハン
ダ溶着面12a,12bに、図15に示すようにハンダ
20a、20bを溶着してハンダ付き端子10を製造す
るための装置であって、複数の端子11がセットされた
パレット30を所定方向P(図1参照)に沿って搬送す
るためのコンベア40と、コンベア40の両側にそれぞ
れ配置された2台のフラックス塗布装置50a,50b
および2台のハンダ製造/搭載装置100a,100b
と、コンベア40上に配置された加熱炉60とを有して
いる。
【0018】フラックス塗布装置50a,50bには、
それぞれノズル51,51が設けられるとともに、ノズ
ル51,51の先端が、コンベア40により搬送される
パレット30上の端子11に位置的に対応して配置され
ており、ノズル51の先端からフラックス溶液を所定量
滴下できるように構成されて、後述するようにフラック
ス溶液が端子11のハンダ溶着面12a,12bに塗布
されるようにしている。
【0019】一方側のハンダ製造/搭載装置100a
は、図2ないし図5に示すように、帯状のテープハンダ
(ハンダ材)81の一端領域82を打ち切ってチップ状
の端子用ハンダ20aを形成し、そのハンダ20aをパ
レット30上の端子11に搭載するための装置であっ
て、ハンダ載置台110と、ハンダ受け治具120と、
パンチ130とを有している。
【0020】ハンダ載置台110には、テープハンダ8
1を載置するための載置面111が設けられ、この載置
面111に載置されたテープハンダ81が、図示しない
エアーフィダーによって、長手方向に沿ってガイドされ
ながら一端側に間欠的に送出されるように構成してい
る。さらに、ハンダ載置台110の載置面111の先端
コーナ部は、テープハンダ81を切断するためのハンダ
切断用刃112に仕上げられる。
【0021】ハンダ受け治具120は、昇降自在に配置
されるとともに、付勢部材121の付勢力により上方に
持ち上げ付勢されている。さらに、ハンダ受け治具12
0には、上記エアーフィダーによって送出されるテープ
ハンダ81の一端領域82を搭載可能なハンダ搭載面1
22が設けられるとともに、そのハンダ搭載面122に
は、一方端が先端部まで延びるように突条部123が形
成される。
【0022】ハンダ受け治具120の上方に配置される
パンチ130は昇降自在に配置されており、図3に示す
ように上記エアーフィダーによってテープハンダ81が
所定量送出されて、一端領域82がハンダ受け治具12
0に搭載された状態で、図示しない駆動手段によりパン
チ130が下降すると、図4に示すようにパンチ130
によりテープハンダ81の一端領域82がハンダ受け治
具120のハンダ搭載面122に押圧されながら下降す
る。これにより、テープハンダ81の一端領域82が切
断され、チップ状のハンダ20aが形成される。このと
き、ハンダ搭載面122には突条部123が形成されて
いるため、図6に示すようにチップ状のハンダ20aの
下面21に、その下面側の一部が突条部123によって
凹陥形成されることにより、少くとも一方端がハンダ2
1の側端面22において開放される溝部23が形成され
る。
【0023】また、昇降自在なパンチ130は、図1に
示すようにハンダ載置台110とコンベア40上のパレ
ット30との間をも移動自在に構成されるとともに、パ
ンチ130の下面に図示しない吸引穴が形成され、さら
に図示しない吸引手段により上記吸引穴を負圧に設定で
きるように構成される。そして、パンチ130によりテ
ープハンダ81を打ち切ってチップ状のハンダ20aを
形成した際に、上記吸引穴が負圧に設定されて、パンチ
130によりハンダ20aが吸着保持される。その状態
で、パンチ130がコンベア40側に移動してから吸着
が解除されて、後述するようにハンダ20aがパレット
30上の端子11に搭載されるように構成されている。
【0024】なお、他方側のハンダ製造/搭載装置10
0bも上記ハンダ製造/搭載装置100aと同様に構成
されている。
【0025】加熱炉60には、図1および図7に示すよ
うに、コンベア40の一部を覆うように配置された加熱
炉本体61が設けられるとともに、その本体61内にお
けるパレット搬送経路の下側にヒータ62が配置され
る。そして、コンベア40によって搬送されるパレット
30が、一方側から加熱炉本体61内に搬入され、ヒー
タ62によって加熱され、その後本体61の他方側から
搬出されるように構成される。
【0026】次に、このハンダ付き端子製造装置の動作
について説明する。この場合、ヒータ62の駆動によっ
て、加熱炉60内におけるコンベア40の表面上の温度
は、およそ300℃に設定されている。
【0027】まず、図10に示される複数のデフォガー
用の端子11をそのハンダ溶着面12a,12bがそれ
ぞれ上方に向くようにして、パレット30にそれぞれセ
ットし(図8参照)、そのパレット30をコンベア40
の所定位置に載置する。
【0028】コンベア40上に載置されたパレット30
は、コンベア40によって所定方向Pに沿って搬送さ
れ、一方側のフラックス塗布装置50aに対応する位置
で停止する。このとき、図11に示すようにフラックス
塗布装置50aのノズル51の先端がパレット30にセ
ットされた最初の端子11の一方側のハンダ溶着面12
aの上方に配置される。そしてその状態で、フラックス
塗布装置50のノズル51からフラックス溶液70が所
定量滴下されて、端子11の一方側のハンダ溶着面12
aにフラックス溶液70が塗布される。つづいて、パレ
ット30がコンベア40により少量搬送されて、今度は
ノズル51の先端がパレット30にセットされた2番目
の端子11の一方側のハンダ溶着面12aの上方に配置
され、上記と同様にして、その2番目の端子11の一方
側のハンダ溶着面12aにフラックス溶液70が塗布さ
れる。さらに上記と同様にして、残りの端子11の一方
側のハンダ溶着面12aにもフラックス溶液70が順次
塗布される。
【0029】フラックス溶液70が塗布されると、コン
ベア40によりパレット30が一方側のハンダ製造/搭
載装置100aに対応する位置まで搬送される。
【0030】一方、ハンダ製造/搭載装置100aで
は、上述したように、テープハンダ81が打ち切られ
て、下面21に溝部23が形成されたチップ状のハンダ
20a(図6参照)が形成され、そのハンダ20aがパ
ンチ130により吸着保持されてパレット30にセット
された最初の端子11の一方側のハンダ溶着面12a上
まで搬送される。その後、パンチ130の吸着が解除さ
れることにより、図12および図13に示すように、ハ
ンダ20aが端子11の一方側のハンダ溶着面12aに
搭載される。この場合、ハンダ20aの下面21には、
一方側が側端面22において開放される溝部23が形成
されているため、ハンダ20aの下面21と端子11の
ハンダ溶着面12aとの間に、上記溝部23により、一
方端が外部に開放されたガス抜き穴200が形成され
る。
【0031】最初の端子11にハンダ20aが搭載され
ると、パレット30がコンベア40により少量移送さ
れ、上記と同様にして、2番目の端子11の一方側のハ
ンダ溶着面12aにハンダ20aが搭載され、以下同様
にして残りの端子11の一方側のハンダ溶着面12aに
もハンダ20aが順次搭載される。
【0032】その後、パレット30がコンベア40によ
り他方側のフラックス塗布装置50bに対応する位置ま
で搬送される。そして、図14に示すように、上記と同
様にパレット30上の各端子11の他方側のハンダ溶着
面12bにそれぞれフラックス溶液70が塗布される。
【0033】つづいて、パレット30が他方側のハンダ
製造/搭載装置100bに対応する位置まで搬送され、
上記と同様に、下面21に溝部23が形成されたハンダ
20bが、パレット30にセットされた各端子11の他
方側のハンダ溶着面12bにそれぞれ搭載される(図1
5参照)。この場合も上記と同様に、ハンダ20bの下
面側に、一方側が外部に開放されたガス抜き穴200が
形成される。
【0034】こうして、図9に示すように、パレット3
0上にセットされたすべての端子11に、ガス抜き穴2
00が形成されるようにしてハンダ20a,20bが搭
載される。
【0035】その後、パレット30は、図1および図7
に示すように加熱炉60内に搬入され、そこでハンダ2
0a,20bが加熱されてハンダ20a,20bの外周
面部が溶融される。このとき、加熱によりハンダ20
a,20bの下面側に塗布されたフラックス溶液70が
気化して膨張するが、ハンダ20a,20bの下面側に
は、外部に開放されたガス抜き穴200が形成されてい
るため、気化したフラックスガスはガス抜き穴200を
通って外部に放出される。これにより、ハンダ20a,
20bの下面側のガス圧の上昇が回避され、ハンダ20
a,20bの浮き上がりが防止されるとともに、ハンダ
20a,20bの飛散も防止される。
【0036】こうして加熱処理された後、パレット30
が加熱炉60から搬出され、ハンダ20a,20bが外
気により冷却固化されて、端子11のハンダ溶着面12
a,12bにそれぞれ溶着される。このようにハンダ2
0a,20bの浮き上がりが防止されるとともに、飛散
も防止されるため、ハンダ20a,20bの下面のほぼ
全域がハンダ溶着面12a,12bに確実に溶着し、ハ
ンダ20a,20bの溶着不良の発生を防止できる。
【0037】こうして形成されたハンダ付き端子10
は、洗浄された後、図16に示すように、ハンダ20
a,20bの上面にロジン71が塗布されて、次工程に
送られる。
【0038】以上のように、このハンダ付き端子10に
よれば、ハンダ20a,20bの下面側に、一方端が側
端面22において開放された溝部23を形成して、ハン
ダ20a,20bの下面側とハンダ溶着面12a,12
bとの間に、溝部23によるガス抜き穴200を形成し
ているため、ハンダ20a,20bとハンダ溶着面12
a,12bとの間に介在されるフラックス溶液70が加
熱処理によって気化して膨張しても、そのフラックスガ
スはガス抜き穴200を通って外部に放出され、ハンダ
下面側のガス圧上昇が回避される。このため、ハンダ2
0a,20bの浮き上がりが防止され、ハンダ下面のほ
ぼ全域が端子11に溶着し、ハンダ溶着不良の発生を防
止できる。
【0039】また、ハンダ製造/搭載装置100a,1
00bにおいて、ハンダ受け治具120のハンダ搭載面
122に、突条部123を形成しておき、パンチ130
によりテープハンダ81の一端領域82を切断すると同
時に、そのハンダ下面側を凹陥形成して、溝部23を形
成するようにしているため、チップ状のハンダ20a,
20bの形成と同工程で溝部23が形成され、溝部形成
用に新たな工程を必要とせず、工程数の増加を防止でき
る。
【0040】なお、端子11のハンダ溶着面12a,1
2b側に溝部を形成して、その溝部によりガス抜き穴2
00を構成するようにしても、この発明の目的を達成す
ることは可能であるが、端子11は、ハンダ20a,2
0b等と比較して、硬度が高く加工が困難であるため、
端子11側に溝部を形成することは実用的ではない。
【0041】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載のハンダ付
き端子によれば、チップ状のハンダの下面側に、少なく
とも一方端がハンダの側端面において開放された溝部を
形成して、ハンダの下面側とハンダ溶着面との間に上記
溝部によるガス抜き穴を形成しているため、ハンダとハ
ンダ溶着面との間に介在されるフラックス溶液が加熱処
理によって気化して膨張しても、そのフラックスガスは
ガス抜き穴を通って外部に放出されてガス圧上昇が回避
され、ハンダの浮き上がりとともにハンダ溶着不良の発
生を防止できるという第1の効果が得られる。
【0042】請求項2記載のハンダ付き端子の製造方法
によれば、上記請求項1記載のハンダ付き端子の製造プ
ロセスの一態様を特定しているため、そのプロセスによ
って製造されるハンダ付き端子は、請求項1記載のハン
ダ付き端子と同様な構造となり、同様な効果を達成でき
るという第2の効果が得られる。
【0043】請求項3記載の端子用ハンダによれば、下
面側に、少なくとも一方側がハンダの側端面において開
放される溝部を形成しているため、下面側が端子のハン
ダ溶着面に搭載された際に、上記請求項1記載のハンダ
付き端子と同様な構造となり、同様な効果を達成できる
という第3の効果が得られる。
【0044】請求項4記載の端子用ハンダの製造装置に
よれば、上記請求項3記載のハンダ付き端子の製造プロ
セスの一態様を実行する装置を特定しているため、その
装置によって製造される端子用ハンダは、請求項3記載
の端子用ハンダと同様な構造となり、同様な効果を達成
できるという第4の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるハンダ付き端子を製
造するためのハンダ付き端子製造装置を示す概略平面図
である。
【図2】実施例に適用されたハンダ製造/搭載装置を示
す要部斜視図である。
【図3】実施例に適用されたハンダ製造/搭載装置を示
す要部斜視図である。
【図4】実施例に適用されたハンダ製造/搭載装置を示
す要部斜視図である。
【図5】実施例に適用されたハンダ製造/搭載装置を示
す要部斜視図である。
【図6】実施例のハンダ製造/搭載装置により製造され
たハンダを反転させた状態の斜視図である。
【図7】実施例のハンダ付き端子製造装置の要部を示す
概略側面図である。
【図8】実施例のハンダ付き端子の製造方法を説明する
ための斜視図である。
【図9】実施例のハンダ付き端子の製造方法を説明する
ための斜視図である。
【図10】実施例のハンダ付き端子の製造方法を説明す
るための斜視図である。
【図11】実施例のハンダ付き端子の製造方法を説明す
るための斜視図である。
【図12】実施例のハンダ付き端子の製造方法を説明す
るための斜視図である。
【図13】実施例のハンダ付き端子の製造方法を説明す
るための斜視図である。
【図14】実施例のハンダ付き端子の製造方法を説明す
るための斜視図である。
【図15】実施例のハンダ付き端子の製造方法を説明す
るための斜視図である。
【図16】実施例のハンダ付き端子の製造方法を説明す
るための斜視図である。
【図17】従来のハンダ付き端子を示す斜視図である。
【図18】従来のハンダ付き端子を示す正面図である。
【図19】従来のハンダ付き端子の問題点を説明するた
めの正面図である。
【符号の説明】
10 ハンダ付き端子 11 端子 12a,12b ハンダ溶着面 20a,20b ハンダ 21 下面 22 側端面 23 溝部 70 フラックス溶液 81 テープハンダ(ハンダ材) 82 一端領域 100a,100b ハンダ製造/搭載装置 112 切断用刃 120 ハンダ受け治具 123 突条部 130 パンチ 200 ガス抜き穴

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子のハンダ溶着面にフラックス溶液を
    介してチップ状のハンダを搭載した状態で、加熱処理す
    ることにより、前記ハンダを前記ハンダ溶着面に溶着す
    るようにしたハンダ付き端子であって、 前記ハンダの下面側に、少なくとも一方端が前記ハンダ
    の側端面において開放される溝部を設けることにより、
    前記ハンダの下面側と前記ハンダ溶着面との間に前記溝
    部によるガス抜き穴を形成したことを特徴とするハンダ
    付き端子。
  2. 【請求項2】 チップ状のハンダの下面側に、少なくと
    も一方端が前記ハンダの側端面において開放される溝部
    を形成した後、前記ハンダの下面側をフラックス溶液を
    介して端子のハンダ溶着面上に搭載して、前記ハンダの
    下面側と前記ハンダ溶着面との間に前記溝部によるガス
    抜き穴を形成した状態で、加熱処理することにより、前
    記ハンダを前記ハンダ溶着面に溶着させることを特徴と
    したハンダ付き端子の製造方法。
  3. 【請求項3】 チップ状に形成され、下面側が端子のハ
    ンダ溶着面にフラックス溶液を介して搭載された状態
    で、加熱処理されることより、前記ハンダ溶着面に溶着
    する端子用ハンダであって、 下面側に、少なくとも一方端が自己の側端面において開
    放される溝部を形成したことを特徴とする端子用ハン
    ダ。
  4. 【請求項4】 下面側が、端子のハンダ溶着面にフラッ
    クス溶液を介して搭載された状態で、加熱処理されるこ
    とにより、前記ハンダ溶着面に溶着する端子用ハンダを
    製造するための端子用ハンダの製造装置であって、 昇降自在に配置され、帯状のハンダ材の一端領域を搭載
    するためのハンダ搭載面を有するとともに、そのハンダ
    搭載面に、少なくとも一方端が前記ハンダ材の一端領域
    の一辺に対応する位置まで延びる突条部が形成されたハ
    ンダ受け治具と、 前記ハンダ材の中央領域を載置するためのハンダ載置台
    と、 前記ハンダ受け治具と前記ハンダ載置台との間に配置さ
    れ、前記ハンダ材をその一端領域と中央領域との間で切
    断するための切断用刃と、 前記ハンダ受け治具の上方に、昇降自在に配置されたパ
    ンチとを備え、 前記ハンダ材の一端領域を前記ハンダ搭載面に搭載した
    状態で、前記パンチを下降させ、そのパンチにより前記
    ハンダ材の一端領域を前記ハンダ搭載面に押圧しながら
    切断してチップ状の端子用ハンダを形成するとともに、
    その端子用ハンダの下面側に、前記突条部によって凹陥
    形成され、少なくとも一方端が前記端子用ハンダの側端
    面において開放される溝部を形成するようにしたことを
    特徴とする端子用ハンダの製造装置。
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