JPH05303166A - 反射写真要素 - Google Patents

反射写真要素

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JPH05303166A
JPH05303166A JP13195592A JP13195592A JPH05303166A JP H05303166 A JPH05303166 A JP H05303166A JP 13195592 A JP13195592 A JP 13195592A JP 13195592 A JP13195592 A JP 13195592A JP H05303166 A JPH05303166 A JP H05303166A
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polyester film
polyester
film
film support
photographic element
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JP13195592A
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English (en)
Inventor
Kenji Nakanishi
謙治 中西
Hiromitsu Araki
弘光 荒木
Takatoshi Yajima
孝敏 矢島
Yoshioki Okubo
義興 大久保
Tetsutaro Hashimura
鉄太郎 橋村
Hiroshi Naito
寛 内藤
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Kanebo Ltd
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Kanebo Ltd
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、取扱い性および白色顔料の
ポリエステルフィルムに対する分散性に優れ、かつ十分
な強度を有する反射写真要素を提供することにある。 【構成】 本発明は白色顔料を含有する層を少なくとも
一層有するポリエステルフィルム支持体上の少なくとも
一方の面に感光性ハロゲン化銀乳剤層を塗設し、片押高
さが10mm以下であり、かつ中心面平均粗さが0.10μm以
下であることを特徴とする反射写真要素に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は反射写真要素に関し、詳
しくは表面平滑性、取扱い性に優れた反射写真要素に関
する。
【0002】
【発明の背景】従来、反射写真要素の支持体としては、
パルプから製造された原紙上に白色顔料等を混練したポ
リエチレン層を設けたポリエチレン被覆紙が一般に使用
されている。しかしながら、ポリエチレン被覆紙を支持
体として用いた反射写真要素では、支持体の原紙の両面
は水を通さないポリエチレン薄膜で被覆されるが、原紙
の切断面は被覆されないため、ここから現像処理液等の
しみ込みが生じ、着色する等の欠点があった。
【0003】上記欠点を解消する方法として、支持体に
原紙を用いず熱可塑性樹脂フィルムのみを用いる方法が
いくつか提案されている。
【0004】特開昭 49-114921号、特公昭 55-5104号に
は、ポリスチレン系樹脂フィルムに白色顔料を充填する
方法が開示されているが、これらのフィルムは硬く、脆
い欠点を有している。フィルムの機械的強度等の点から
はポリエチレンテレフタレート等のポリエステルが優れ
ており、このポリエステルを用いた技術として、英国特
許第 1,563,591号および同第 1,563,592号に硫酸バリウ
ムをポリエステルに添加し、延伸する方法が開示されて
いる。また特開昭 61-118746号には、ポリエステルに平
均粒子径が 0.1〜 0.5μm の表面処理された酸化チタン
を添加する方法が開示されている。更に特開昭 63-1610
29号にはポリエチレンテレフタレートに微粒子状炭酸カ
ルシウムを添加する方法が開示されている。
【0005】これらの方法により得られる支持体はロー
ル状に巻きとられた際に巻状のくせがつき、現像処理・
乾燥などの処理後にも回復しないという欠点があった。
このため物性の異方性によるネジレが生じる場合もあり
非常に取り扱い性が劣るものであった。
【0006】疎水性のポリエステルフィルムに親水性の
白色顔料を含有させる場合には白色顔料に疎水化表面処
理を施したり(特開昭 61-118746号)、粉砕処理、分級
処理等の前処理を施さないと白色顔料のポリエステルフ
ィルムに対する分散性が悪く、表面が粗くなり、光沢感
や鮮鋭性が落ちるという欠点があった。一方、このよう
な前処理を施すとコストが高くなるという欠点があっ
た。
【0007】従って上記前処理なしでも白色顔料のポリ
エステルフィルムに対する分散性に優れ、巻状のくせが
回復しやすく、かつ十分な強度を有する支持体や反射写
真要素が望まれていた。
【0008】
【発明が解決すべき課題】本発明は上記問題点を解決す
べくなされたものであり、本発明の目的は白色顔料のポ
リエステルフィルムに対する分散性および取扱い性に優
れ、かつ十分な強度があり、鮮鋭な写真画像を与えるこ
とができる反射写真要素を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、白色顔
料を含有する層を少なくとも一層有するポリエステルフ
ィルム支持体上の少なくとも一方の面に感光性ハロゲン
化銀乳剤層を塗設し、片押高さが10mm以下であり、かつ
該ポリエステルフィルム支持体の中心面平均粗さが0.10
μm 以下であることを特徴とする反射写真要素によって
達成される。
【0010】本発明においては前記ポリエステルフィル
ム支持体が、テレフタル酸とエチレングリコールを主成
分とする共重合ポリエステルであり、かつ共重合成分と
して分子量1000〜5000のポリエチレングリコールを 0.2
〜 0.9モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸を2
〜8モル%含有することが好ましい。
【0011】また本発明においては前記ポリエステルフ
ィルム支持体が、テレフタル酸とエチレングリコールを
主成分とする共重合ポリエステルであり、かつ共重合成
分として5−ナトリウムスルホイソフタル酸を 2.5〜10
モル%、アジピン酸を5〜15モル%含有することが好ま
しい。
【0012】以下本発明を更に詳しく説明する。
【0013】本発明の反射写真要素は白色顔料を含有す
る層を少なくとも一層有するポリエステルフィルム支持
体上に感光性ハロゲン化銀乳剤層を塗設したものであ
り、片押高さが10mm以下であり、かつ中心面平均粗さが
0.10μm以下である。
【0014】ここで反射写真要素とは、写真画像を透過
光により投影しその投影画像を利用する、所謂、透過写
真要素に対し、支持体として不透明な材料を用いその上
に写真層を設けたものであって、通常、該写真層に形成
された写真画像を反射光により直接観賞するための通常
印画紙と呼ばれている如き写真要素をいう。
【0015】本発明において片押高さとは、後述の測定
方法から明らかなように、フィルム等がロール等に巻き
とられた際につく巻状のくせの回復状態を調べる時の基
準となるものである。
【0016】本発明において、中心面平均粗さは以下の
様に定義される。すなわち、粗さ曲面から、その中心面
上に面積SMの部分を抜き取り、この抜取り部分の中心
面上に直交座標軸、X軸、Y軸を置き、中心面に直交す
る軸をZ軸と置いた時に、次の式で与えられる値を中心
面平均粗さ(SRa)と定義し、μm単位で表わす。
【0017】
【数1】 ただし、LX・LY=SM Z=f(X,Y)
【0018】本発明に使用されるポリエステルは、ポリ
エチレンテレフタレートを主成分とする共重合ポリエス
テルであり、共重合成分として分子量1000〜5000のポリ
エチレングリコール(以下PEGという)を0.2〜0.9モ
ル%および5−ナトリウムスルホイソフタル酸(以下S
IPという)を2〜8モル%含有する共重合ポリエステ
ルであるかまたは共重合成分としてSIPを2.5〜10モ
ル%、アジピン酸(以下DMAという)を5〜15モル%
含有する共重合ポリエステルであることが好ましい。
【0019】PEGが0.2モル%未満では現像処理後の
ねじれやカールがとれず、また白色顔料の支持体に対す
る分散性が悪くなり、0.9モル%を越えると機械的強度
に劣り、平面性の悪いフィルムとなる。またSIPが2
モル%未満であると現像処理後のねじれやカールがとれ
ず、10モル%を越えると延伸性が悪く、機械的強度に劣
り、平滑性の悪いフィルムとなる。アジピン酸が5モル
%未満であると現像処理後のねじれやカールがとれず、
15モル%を越えると機械的強度に劣り、平面性の悪いフ
ィルムとなる。
【0020】本発明に用いられるポリエチレングリコー
ルの分子量は特に限定されないが、本発明においては60
0〜20000であることが好ましく、更に1000〜5000である
ことが好ましい。分子量が20000をこえるとフィルムの
透明度および剛性が低下し、分子量600未満ではフィル
ムの調整に多量のPEGが必要となるためフィルムの強
度などの物理的特性が損われることになるからである。
【0021】本発明においては本発明の効果を損わない
範囲で他の共重成分を含有していてもよい。このような
共重合成分としては、例えばジエチレングリコール、ネ
オペンチルグリコール、プロピレングリコール、p−キ
シリレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ールなどのジオール成分、セバシン酸、ドデカンジカル
ボン酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン
酸、SIP以外の金属スルホネート基を含有する芳香族
ジカルボン酸などのジカルボン酸成分、トリメリット酸
などの多官能ジカルボン酸が挙げられる。
【0022】本発明に用いられるポリエステルの固有粘
度は、フェノール/1,1,2,2−テトラクロロエタ
ン(60/40重量比)の混合液中、20℃で測定した値が0.
4〜1.0であることが好ましく、更に好ましくは0.5〜0.8
の範囲である。
【0023】本発明の反射写真要素に用いられるポリエ
ステルフィルム支持体は白色顔料を含有する層を少なく
とも一層有する。
【0024】本発明に用いられる白色顔料としては、炭
酸カルシウム、二酸化チタン、硫酸バリウム、硫化鉛、
リトボン、二酸化ケイ素、酸化マグネシウム、アルミ
ナ、タルク、クレー、リン酸カルシウム等の無機粒子を
挙げることができるが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。またこれら無機粒子は単独でもあるいは2
種以上を併用してもよい。高い白色度が得られるという
観点からは、酸化チタン、硫酸マグネシウム、炭酸カル
シウムが好ましい。
【0025】本発明において、ポリエステル中に含有さ
れる白色顔料の割合は支持体フィルムの白色度、延伸性
等の点からポリエステル100重量部に対し、白色顔料が1
0〜50重量部であることが好ましく、さらに好ましくは1
5〜30重量部で、支持体フィルムとして全可視光透過率
が20%以下になるように添加することである。
【0026】本発明においては、上記白色顔料をポリエ
ステルに混練する場合にはポリエステルの溶融状態で混
練される。本発明において白色顔料をポリエステルに混
練分散するための混練機としては、混練用のロータやブ
レードを持つ押出機、同方向あるいは異方向回転型の二
軸混練押出機、一軸型のコンティニュアスニーダなどの
連続式混練機、また三本ロール、バンバリミキサ、ヘン
シェルミキサ、ニーダなどの回分式混練機等が使用され
る。中でも強いせん断力をかけながら連続的に混練でき
ることから同方向回転型の連続式二軸混練押出機が好適
に使用される。
【0027】本発明においては、上記混練により得られ
るポリエステル組成物を一旦ペレット化してからフィル
ム成形に供してもよいし、溶融状態のままフィルム成形
に供してもよい。またどちらの方法においても顔料濃度
をそのままで成形してもよいし、高顔料濃度の組成物、
いわゆるマスターバッチを作成して、これを希釈して成
形してもよい。
【0028】本発明のフィルムは混練により得られるポ
リエステル組成物を溶融状態でスリットダイから押出
し、回転ドラム等の急冷表面に接地し、無定形のシート
とした後、本発明のポリエステルのガラス転移温度(T
g)以上130℃以下の温度範囲で、二軸延伸することに
より得られる。
【0029】二軸延伸する方法としては従来公知の下記
に示す(A)〜(C)のPETフィルムの製造プロセス
が採用できる。 (A)未延伸シートをまず縦方向に延伸し、次いで横方
向に延伸する方法。 (B)未延伸シートをまず横方向に延伸し、次いで縦方
向に延伸する方法。 (C)未延伸シートを1段または多段で縦方向に延伸し
た後、再度縦方向に延伸し、次いで横方向に延伸する方
法。
【0030】この際、フィルム支持体の機械的強度、寸
法安定性を満足させるために、面積比で4〜16倍、さら
に好ましくは6〜12倍の範囲で延伸が行なわれることが
好ましい。本発明においては延伸に次いで、熱固定、熱
緩和を行なうことが好ましい。また製膜する際には適当
なグレードのフィルターで濾過することが好ましい。
【0031】本発明の反射写真要素に用いられるポリエ
ステルフィルム支持体の膜厚は、使用する用途によって
異なるが一般に50〜500μmの範囲であることが好まし
く、より好ましくは75〜400μmである。50μmより薄い
と支持体としての腰が弱く、しわになり易い。また、50
0μmを越えると厚すぎて取り扱いが不便となる等の欠点
が生じる。
【0032】本発明に用いられるポリエステルフィルム
支持体は、本発明の効果を損わない範囲で接着性、易滑
性、帯電防止性、バリアー性、剛性向上などの目的で他
の樹脂等を、共押出法やラミネート法により積層しても
よいし、また延伸前、延伸途中、延伸後のいずれかでコ
ーティング法により積層してもよい。
【0033】本発明に用いられるポリエステルフィルム
支持体には、本発明の目的を害しない範囲で、通常用い
られる他の添加剤、例えばマット剤、帯電防止剤、滑
剤、界面活性剤、安定剤、分散剤、可塑剤、UV吸収
剤、導電性物質、粘着性付与剤、軟化剤、流動性付与
剤、増粘剤、酸化防止剤等を添加することができる。
【0034】上記の如く成形され、不透明、白色化され
た本発明に係るポリエステルフィルム支持体上に少なく
とも一層の感光性ハロゲン化銀写真乳剤層が塗設され
る。この場合、必要に応じて感光性ハロゲン化銀写真乳
剤層塗布に先んじてコロナ放電等の表面活性化処理およ
び/または下引層を塗設することができる。
【0035】感光性ハロゲン化銀写真乳剤層の塗布法と
しては、2種以上の層を同時に塗布することの出来るエ
クストルージョンコーティング及びカーテンコーティン
グが特に有用である。又、塗布速度は任意に選ぶことが
出来るが生産性の点で50m/分以上の速度が好ましい。
【0036】本発明の反射写真要素は、支持体を用いる
写真要素であればすべてに適用でき、例えば白黒用、カ
ラー用等の制限はなく、写真構成層においても、感光性
ハロゲン化銀写真乳剤層、中間層、保護層、フィルター
層、バックコート層等の層数、層順序に特に制限はなく
適用できる。
【0037】本発明における感光性ハロゲン化銀写真乳
剤層とは、通常のハロゲン化銀乳剤層であり、該乳剤層
には例えば、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩
沃臭化銀乳剤等のハロゲン化銀乳剤が好ましく用いられ
る。また、該乳剤層中にはカラー像を作るためのカプラ
ーを含有させることも可能であり、また結合剤としてゼ
ラチン以外の親水性高分子物質、例えばポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン等を含有させることも可
能である。更に、上記ハロゲン化銀乳剤層は、シアニン
色素、メロシアニン色素等により感光波長域を増感させ
ることもでき、また、その他種々の写真用添加剤、例え
ば、カブリ防止剤、金、イオウ等を用いた化学増感剤、
硬膜剤、帯電防止剤等を好ましく加えることができる。
従って、本発明の反射写真要素の現像処理は、白黒用現
像処理であっても、カラー用現像処理であっても、本発
明においては有効である。
【0038】本発明の反射写真要素の現像処理には、例
えば、T.H.ジェームス著ザ・セオリィ・オブ・ザ・
ホトグラフィック・プロセス第4版(The Theory of
thePhotographic Process,Fourth Edition)第291
頁〜334頁及びジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・ケ
ミカル・ソサエティ(Journal of the American Che
mical Society)第73巻,第3100頁(1951)に記載され
ているごとき現像剤等が使用し得る。
【0039】
【実施例】以下に本発明を具体的に実施例を用いて説明
するが、当然のことながら本発明は以下に述べる実施例
により限定されるものではない。
【0040】実施例1 ジメチルテレフタレート(DMT)96モル%、5−ナト
リウムスルホイソフタル酸(SIP)4モル%からなる
酸成分と、エチレングリコール(EG)99.55モル%、
分子量4000のポリエチレングリコール(PEG)0.45モ
ル%からなるグリコール成分とから得られた固有粘度0.
55の変性ポリエステル共重合体80重量部と、白色顔料と
して平均粒子径0.35μmのアナターゼ型酸化チタン(T
iO2)20重量部と蛍光増白剤(サンド社リューコブア
EGM)0.05重量部とを同方向回転型二軸スクリュー混
練押出機(オートマチック社製ZCM53 160)を用いて
溶融混練した後ペレット化した。
【0041】このペレットを180℃で6時間真空乾燥
し、次いで押出機にて溶融後スリットダイより急冷回転
ドラム上に押出し、膜厚1.6mmの非晶質のシートとし
た。これを縦方向に75℃で3倍に延伸し、横方向に85℃
で3倍に延伸した後200℃で熱固定し、冷却して厚さ180
μmの白色不透明フィルム支持体を得た。得られたフィ
ルムの全可視光透過率は5.0%であった。
【0042】実施例2 実施例1において白色顔料としてアナターゼ型酸化チタ
ンの代わりに平均粒径6μmの硫酸バリウム粒子(Ba
SO4)を18重量部用いた以外は、実施例1と同様にし
てフィルム支持体を得た。得られたフィルムの全可視光
透過率は6.4%であった。
【0043】実施例3 実施例1において白色顔料としてアナターゼ型酸化チタ
ンの代わりに平均粒径0.9μmの炭酸カルシウム(CaC
3)を25重量部用いて、非晶質シートの膜厚を2.2mmと
し延伸倍率も縦方向3.5倍、横方向3.5倍に変更した以外
は実施例1と同様にしてフィルム支持体を得た。得られ
たフィルムの全可視光透過率は6.6%であった。
【0044】比較例1〜15,実施例4〜6 実施例1〜3それぞれにおいて、DMT、ジメチルアジ
ペート(DMA)およびSIPの酸成分組成比、EGお
よびPEGのグリコール成分組成比、白色顔料の種類を
表1に示すように変更し、かつ表1に示す固有粘度を有
するポリエステル共重合体を用いる以外は、比較例1,
4,7,10,13,実施例4は実施例1と同様に、比較例
2,5,8,11,14,実施例5は実施例2と同様に、比
較例3,6,9,12,15,実施例6は実施例3と同様に
してフィルム支持体を作製した。得られたフィルムの全
可視光透過率は比較例1,4,7,10,13においては5.
0%、比較例2,5,8,11,14においては6.4%、比較
例3,6,9,12,15においては6.6%、実施例4にお
いては5.0%、実施例5においては6.4%、実施例6にお
いては6.6%であった。
【0045】実施例7 実施例1において、白色顔料としてアナターゼ型酸化チ
タン(TiO2)の使用量を25重量部にかえた以外は同
様にして変性ポリエステルのペレット(A)を作成し
た。また実施例1において白色顔料を使用しない以外は
同様にして変性ポリエステルのペレット(B)を作成し
た。得られた変性ポリエステルのペレット(A)および
(B)を180℃で6時間真空乾燥後、共押出しダイを用
いて急冷回転ドラム上に押出し積層フィルムを得た。但
しペレット(A)から形成される変性ポリエステルフィ
ルム(M−PET(A))とペレット(B)から形成さ
れる変性ポリエステルフィルム(M−PET(B))の
フィルムの膜厚は表1に示すようになるようにそれぞれ
の押出量を調整した。
【0046】得られた積層フィルムを実施例1と同様に
延伸、熱固定した後冷却し、厚さ180μmの白色不透明フ
ィルム支持体を得た。フィルムの全可視光透過率は9.3
%であった。
【0047】比較例16 実施例7において変性ポリエステル共重合体のかわりに
固有粘度0.66のポリエチレンテレフタレート樹脂(PE
T)を用い、延伸条件を縦延伸は90℃で横延伸は110℃
に、また熱固定温度を220℃にかえる以外は同様にして
積層体を得た。但し積層体のポリエチレンテレフタレー
トフィルムPET(A)およびPET(B)のフィルム
の膜厚は表1になるように調整した。得られた積層体の
可視光透過率は9.3%であった。
【0048】実施例8 実施例1で作成した白色不透明フィルム支持体2枚を低
密度ポリエチレン(LDPE)を接着剤として貼り合わ
せて積層体を得た。但し層構成および膜厚は表1に示す
ようにした。得られた積層体の可視光透過率は2.4%で
あった。
【0049】比較例17 比較例1で作成した白色不透明フィルム支持体2枚をL
DPEを接着剤として貼り合わせて積層体を得た。但し
層構成および膜厚は表1に示すようにした。得られた積
層体の可視光透過率は2.4%であった。
【0050】[反射写真要素試料の作製]実施例1〜
8、比較例1〜17で得られた各フィルム支持体にスチレ
ン−ブタジエン−無水マレイン酸の三元共重合体からな
る下引層を塗布した後コロナ放電処理を施した。これに
カラー写真印画紙に用いられる通常のゼラチン−ハロゲ
ン化銀乳剤を乾燥膜厚が15μmとなるように塗設し、反
射写真要素試料1〜8、比較試料1〜17をそれぞれ作製
した。得られた試料について以下に示す測定および評価
を行なった。その結果を表1に示す。
【0051】(測定および評価方法) 片押し高さ:反射写真要素試料を直径88mmの芯に巻きつ
け55℃で3日間処理した後解放し96mm×68mmの大きさに
切断した。切断した試料を40℃の水浴に10分間浸漬し、
次いで60℃で3分間乾燥させた。試料の芯に巻きつけた
内側部分(カール内側部分)を上側にして水平面に静置
し4つの角のうちの1つを押さえ、残りの3つの角のう
ち最も高い角までの高さ(片押し高さ)を測定した。得
られた結果を表1に示す。
【0052】中心面平均粗さ:実施例1〜8、比較例1
〜17で得られた各フィルム支持体の表面を(株)小坂研
究所製三次元表面粗さ測定機(SE−30H)を用いて、
測定条件が直径4μmのダイヤモンド針でカットオフ値
0.25mm、水平方向の拡大倍率20倍、高さ方法の拡大倍率
2000倍、面積5mm2でJIS−B−0601に従って測定し
た。得られた結果を表1に示す。
【0053】強度:反射写真要素試料を幅10mm、長さ20
0mmの短冊片とし、(株)オリエンテック製テンシロン
(RTA−100)を用いて、JIS−K−7113に準じて
標線間距離100mm、引張速度100mm/分で測定した。得ら
れた測定値を下記評価基準に従い評価した。但し○のレ
ベルは実用上問題ないレベルであり、△以下のレベルは
機械的強度に欠け、搬送性も劣るレベルである。 評価基準 ○ たて方向の破断強度が15kgf/mm2以上 △ たて方向の破断強度が10kgf/mm2以上15kgf/mm2
未満 × たて方向の破断強度が10kgf/mm2未満
【0054】
【表1】 注) M−PET(A) TiO2 を含有する変性ポリ
エステルからなる層 M−PET(B) TiO2 を含有しない変性ポリエス
テルからなる層 PET(A) TiO2 を含有するポリエチレンテ
レフタレートからなる層 PET(B) TiO2 を含有しないポリエチレン
テレフタレートからなる層 LDPE 低密度ポリエチレンからなる層
【0055】以上の結果から片押し高さが10mm以下であ
る本発明の反射写真要素は実用上問題なく平面性に優れ
ているが、10mmをこえる比較試料は平面性に欠け取扱い
性が劣ることがわかった。
【0056】また中心面平均粗さが0.10μm以下である
本発明に係るフィルム支持体は実用上問題なく白色顔料
のポリエステルフィルムに対する分散性に優れたもので
あるが、0.10μmをこえる比較試料は塗布ムラが生じや
すく、乳剤塗布性に欠けるものであることがわかった。
【0057】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
り、白色顔料のポリエステルフィルムに対する分散性に
優れ、取り扱い性、強度に優れた反射写真要素を提供す
ることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢島 孝敏 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 大久保 義興 山口県防府市鐘紡町4番1号 鐘紡株式会 社内 (72)発明者 橋村 鉄太郎 山口県防府市鐘紡町4番1号 鐘紡株式会 社内 (72)発明者 内藤 寛 山口県防府市鐘紡町4番1号 鐘紡株式会 社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白色顔料を含有する層を少なくとも一層
    有するポリエステルフィルム支持体上の少なくとも一方
    の面に感光性ハロゲン化銀乳剤層を塗設し、片押し高さ
    が10mm以下であり、かつ該ポリエステルフィルム支持体
    の中心面平均粗さが0.10μm 以下であることを特徴とす
    る反射写真要素。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のポリエステルフィルム支
    持体がテレフタル酸とエチレングリコールを主成分とす
    る共重合ポリエステルであり、かつ共重合成分として分
    子量1000〜5000のポリエチレングリコールを 0.2〜 0.9
    モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸を2〜8モ
    ル%含有することを特徴とする請求項1記載の反射写真
    要素。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のポリエステルフィルム支
    持体が、テレフタル酸とエチレングリコールを主成分と
    する共重合ポリエステルであり、かつ共重合成分として
    5−ナトリウムスルホイソフタル酸を 2.5〜10モル%、
    アジピン酸を5〜15モル%含有することを特徴とする請
    求項1記載の反射写真要素。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007095331A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Mitsubishi Paper Mills Ltd 導電性材料前駆体
JP4624896B2 (ja) * 2005-09-27 2011-02-02 三菱製紙株式会社 導電性材料前駆体

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