JPH05302345A - 水処理管理方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、複数の水処理施設を単一の管理シ
ステムによって一括管理する。 【構成】 水処理場１，２とこれらの中継所３，４等の
監視用端末機１４，２２，１７，２４を電話回線によっ
て設置者のホストコンピュータ７、管理サービス業者等
のサブホストコンピュータ８、高度技術指導ができる指
導部門のサブホストコンピュータ９等と接続し、各コン
ピュータ７，８，９も相互に接続するとともに、監視用
端末機１４，２２，１７，２４とコンピュータ７，８，
９との間で管理情報、指示情報の交換を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は浄水場又は下水処理場等
における水処理管理方法及び装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来上記のような水処理場においては、
例えば浄水場の各種浄水用又は配水用諸設備はそれぞれ
の浄水場又は排水池において独自に且つ個別にコンピュ
ータ管理されており、通常はコンピュータに表われた管
理情報に基いて問題箇所を発見して対応していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし上記の従来の方
法によれば、水処理場毎に管理システムを構築してホス
トコンピュータ等の設備を必要とするほか、処理場毎に
常時問題に対応できる技術者の配置を必要としていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めの本発明の方法は、浄水場１又は下水処理場２におけ
る水処理場の監視用端末機１４，２２及び中継所３，４
の監視用端末機１７，２４を相互に通信可能な管理用の
ホストコンピュータ７及びサブホストコンピュータ８，
９に電話回線６を介して接続し、上記ホストコンピュー
タ７又はサブホストコンピュータ８，９とそれぞれの監
視用端末機１４，２２，１７，２４との間で水処理場及
び中継所の管理情報又は指示情報の交換を行うことを特
徴としている。同様に本発明の装置は、浄水場１又は下
水処理場２における水処理場と該水処理場の配水又は送
水用の中継所３，４にそれぞれの施設の作動状態を監視
する監視用端末機１４，２２，１７，２４を設置し、該
監視用端末機１４，２２，１７，２４と水処理管理用の
ホストコンピュータ７及びサブホストコンピュータ８，
９間、該ホストコンピュータ７とサブホストコンピュー
タ８，９間をそれぞれ電話回線６を介して接続し、前記
ホストコンピュータ７、サブホストコンピュータ８，
９、監視用端末機１４，２２，１７，２４との間で水処
理用諸装置の管理情報の交換ができるようにしたことを
特徴としている。

【０００５】

【作用】水処理場等の監視端末機の情報は常時又は定期
的に若しくは必要に応じてホストコンピュータ又はサブ
ホストコンピュータに送られ、管理者はコンピュータか
らの情報に基いて必要な対応を行い又は情報処理を行
う。上記必要な対応は電話又は端末機で直接処理場に指
示し、あるいは巡回作業者を呼び出してチェック又は可
能な対処をさせる。またさらに必要であればホストコン
ピュータ、サブホストコンピュータ相互間で、任務や技
術レベルの異なる最適の管理者や指導者間で連系しなが
ら行うことができ、しかも電話回線で相互に接続されて
いるので単一の管理システムで複数の水処理場の管理を
適確に行うことが可能である。

【０００６】

【実施例】図面は本発明の管理システムを表す説明図
で、この例では水処理場として浄水場１と下水処理場２
及び浄水場１の配水池（中継所）３と下水処理場用の中
継ポンプ場（中継所）４との各現場を公衆電話回線６を
介して管理側のホストコンピュータ７、サブホストコン
ピュータ８，９で接続しており、ホストコンピュータ
７、サブホストコンピュータ８，９間も相互に情報交換
可能に接続されている。浄水場１内には、浄水施設１１
を制御する動力制御盤１２と、該動力制御盤１２と浄水
施設１１との間の制御情報や作動情報を信号として入力
させ且つ記憶させるコンピュータからなるディスプレイ
１３付の監視盤（監視用端末機）１４が設けられてい
る。１６は配水用のポンプである。

【０００７】浄水用配水池３内には配水作動状態を制御
及び監視するコンピュータを内蔵した計装盤（監視用端
末機）１７が設けられている。前記下水処理場２内に
は、処理施設１８と、これを制御する動力制御盤１９と
が設けられ、さらに両者の間にあって処理施設１８の作
動情報と動力制御盤の制御情報を入力して記憶するコン
ピュータからなるディスプレイ２１付の監視盤（監視端
末機）２２が設けられている。浄水場１から取水して家
庭等の消費部２０で消費した結果排出される下水を集め
て、下水処理場２に送水するポンプ２３は、中継ポンプ
場４内に設けられ、さらに中継ポンプ場４内には施設の
制御を行い且つ作動状態の情報を入力記憶するコンピュ
ータを内蔵したポンプ制御盤（監視用端末機）２４が設
けられている。

【０００８】また前記ホストコンピュータ７、サブホス
トコンピュータ８，９と監視用端末機１４，１７，２
２，２４はいずれも巡回監視又はメンテナンス等を行う
巡回者２６のポケットベル又は移動電話等の通信手段２
７，２８等に接続され、監視用端末機１４，１７，２
２，２４等での各部の異常発見時には自動的に巡回者２
６が呼び出されるようになっており、巡回者２６は各異
常部の施設側やホストコンピュータ、サブホストコンピ
ュータ８，９のオペレータ等に電話コンタクトできるよ
うになっている。

【０００９】なお本実施例では、ホストコンピュータ７
は市役所又は町村役場等のように水処理場を設置して運
営する管理運営部門に設けられ、サブホストコンピュー
タ８は設備メーカの出先機関や管理サービス業者等の施
設の維持管理を必要に応じて行う維持管理部門に、そし
て他のサブホストコンピュータ９は例えば水処理や電気
のハード及びソフト、機械設備等に詳しい高いレベルの
技術者等を配した水処理全般にわたる指導部門に設置さ
れている。このうち維持管理部門や指導部門は複数の管
理運営部門と接続して同時に複数の管理運営部門の指導
や管理に当たることができ、管理運営部門も複数の水処
理場を同時に管理運営できるものである。

【００１０】上記のような構成において、浄水場１、配
水池３、中継ポンプ場４、下水処理場２等の装置関係に
異常が生じた場合、その異常信号が監視端末機１４，１
７，２４，２２によって管理運営部門のホストコンピュ
ータ７に入力されるとともに、巡回者２６に異常があっ
た事とが知らされ、巡回者２６又は管理運営部門によっ
て対応処理が取られる。この時必要があれば管理運営部
門から維持管理部門や指導部門のサブホストコンピュー
タ８，９等への情報の解析、処理の照会等が適宜行わ
れ、いずれの部門からでも各現場に指示を出すことが可
能であり、監視盤１４，２２のディスプレイ１３，２１
には必要なデータや指示情報が表示できる。 また浄水
場１、配水池３、中継ポンプ場４、下水処理場２等の作
動日報を作成する際には、ホストコンピュータ７側か
ら、浄水場１、下水処理場２又は配水池３、中継ポンプ
場４の各監視端末機１４，２２，１７，２４等を順次呼
び出して接続し、自動的に作動日報の情報をホストコン
ピュータ７、サブホストコンピュータ９，８に入力させ
て記憶させる。

【００１１】次に管理運営部門からの各現場の異常是正
その他に関する通常の技術相談は、先ずホストコンピュ
ータ７側から維持管理部門のサブホストコンピュータ８
側に接続して情報照会等の指示を行い、サブホストコン
ピュータ８側によって各現場の監視端末機１４，１７，
２４，２２等より必要な情報が取り出され、専門の立場
からの対策が管理運営部門に直接又はそのホストコンピ
ュータ７を通じて指示され、あるいはその他、必要な対
策がとられる。

【００１２】さらに設備管理上の課題が他方面にわたり
あるいは技術的に高度である場合は、管理運営部門から
指導部門に直接照会され、サブホストコンピュータ９を
用いて当該現場の監視用端末機１４，１７，２４，２２
等の監視情報が取り寄せられ、高度な専門の立場から、
あるいは総合的な技術観点から必要な指示やアドバイス
が他の部門に出されることによって対策が講じられる。

【００１３】上記本実施例によれば、次のような特徴を
出すことができる。 （１）同一情報を複数の箇所で監視できるため、専門家
との情報交換（相談）がその場でできる。 （２）情報を得る地域（サブホストを設置する場所）を
限定しない。 （３）管理者が不在でもポケットベルにより異状の発生
が通報できると共に、ポケットベルのメッセージにより
異常の重要度がわかる。 （４）フローシート画面により、素人でも施設の該要が
一目でわかる。 （５）各種計測データをホストコンピュータ側のハード
ディスクに保管しているため記録紙が不要である。（必
要に応じてグラフの印刷が可能） （６）増設が容易である。 （７）異常発生時は自動警報発報となっているので、異
常に対する対応が早い。所日報が自動的に作成される。 （８）処理場の処理状態が居ながらにしてわかる。 （９）所日報が自動的に作成される。 （１０）１台のホストで例えば１５カ所の水処理場と、
５０カ所程度の中継ポンプ所が監視できる。

【００１４】

【発明の効果】以上のように構成される本発明によれ
ば、単一の管理運営部門（水処理設備設置者）又はホス
トコンピュータで複数の水処理施設を管理することがで
きるほか、施設の管理業者やサービス業者である維持管
理部門は複数の自治体等の管理運営部門を単一システム
で同時に統括できる利点がある。またこれらの部門への
高度技術の指導やアドバイスを行う指導部門はさらに多
くの管理運営部門や維持管理部門を統括することが可能
である。これらにより、従来一つの水処理場を一つの管
理システムによって行っていたものが、複数の水処理場
を単一の管理システムによって管理することができ、一
地域や都市の範囲に限らず、一地法等の広域の水処理場
の管理がしかも適確に、低コストで行える利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の方法及び装置を示す水処理場の管理シ
ステム図である。

【符号の説明】

１： 浄水場（水処理場） ２： 下水処理場（水処理場） ３： 配水池（中継所） ４： 中継ポンプ場（中継所） ６： 電話回線 ７： ホストコンピュータ ８，９：サブホストコンピュータ １４： 監視盤（監視用端末機） １７： 計装盤（監視用端末機） ２２： 監視盤（監視用端末機） ２４： ポンプ制御盤（監視用端末機）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 足立 英信 島根県八束郡八雲村大字東岩坂180番地 小松電機産業株式会社内 (72)発明者 西川 勝巳 島根県八束郡八雲村大字東岩坂180番地 小松電機産業株式会社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 浄水場（１）又は下水処理場（２）にお
   ける水処理場の監視用端末機（１４），（２２）及び中
   継所（３），（４）の監視用端末機（１７），（２４）
   を相互に通信可能な管理用のホストコンピュータ（７）
   及びサブホストコンピュータ（８），（９）に電話回線
   （６）を介して接続し、上記ホストコンピュータ（７）
   又はサブホストコンピュータ（８），（９）とそれぞれ
   の監視用端末機（１４），（２２），（１７），（２
   ４）との間で水処理場及び中継所の管理情報又は指示情
   報の交換を行う水処理管理方法。
2. 【請求項２】 浄水場（１）又は下水処理場（２）にお
   ける水処理場と該水処理場の配水又は送水用の中継所
   （３），（４）にそれぞれの施設の作動状態を監視する
   監視用端末機（１４），（２２），（１７），（２４）
   を設置し、該監視用端末機（１４），（２２），（１
   ７），（２４）と水処理管理用のホストコンピュータ
   （７）及びサブホストコンピュータ（８），（９）間、
   該ホストコンピュータ（７）とサブホストコンピュータ
   （８），（９）間をそれぞれ電話回線（６）を介して接
   続し、前記ホストコンピュータ（７）、サブホストコン
   ピュータ（８），（９）、監視用端末機（１４），（２
   ２），（１７），（２４）との間で水処理用諸装置の管
   理情報の交換ができるようにした水処理管理装置。