JP3534878B2 - ビル遠隔管理装置 - Google Patents
ビル遠隔管理装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ビル内に設置された設
備機器を遠隔で管理するビル遠隔管理装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来のこの種のビル遠隔管理装置は、特
開昭５９−２４２２６０号公報に記載されているよう
に、空調設備やエレベータなどの設備機器が配置されて
いるビルに端末装置を設け、これら複数の端末装置と、
ビルの設備機器の異常等を処理するサービス会社等に設
けられる遠隔管理装置のセンタ装置との間を、電話回線
で接続しており、端末装置は設備機器を電気的に監視し
異常が発生した場合には、電話回線を介してセンタ装置
に特定のビルを表すビルコードと異常情報をデータ信号
として送信する。このデータ信号を受信したセンタ装置
は、受信したデータ信号に基づいて記憶されているビル
名や設備名を読み出すと共に、受信データ表示装置と受
信データ印字装置に、異常状態が発生した機器名、異常
状態名、ビル名、及び故障連絡先等を記憶装置より読み
出し出力する。センタ装置を取り扱うオペレータは、こ
の受信データ表示装置に表示された異常情報を見なが
ら、必要部署と連絡して適切な対応処理を行い、必要な
場合にはサービス員が故障修理のために、異常事態が発
生したビルに出向いて設備機器の改修作業を行っており
質の高い設備管理を行うことができる。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記監視セ
ンタ装置では、ビル名、異常状態が発生した機器名、状
態名等の記憶装置、データバックアップ、日報、月報等
の作成などを行う装置とこれらの装置を設置する場所が
必要となる多大の費用が必要となっていた。 【０００４】さらに、出動拠点が点在する場合には、統
括して管理する統括管理センタ装置の設置が必要とな
り、更なる多大な費用の負担が必要となっていた。 【０００５】このため、これらの設備を導入した会社に
おいては、多大の費用負担という問題が発生し、一方、
小規模管理会社おいては、費用がかさむため導入を断念
せざるを得なかった。 【０００６】本発明の目的は、導入した会社の費用負担
の軽減と、小規模管理会社でもそれ程の費用をかけずに
導入できるビル遠隔管理装置を提供することにある。 【０００７】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、複数のビルのそれぞれに備えられた、同
一ビル内の設備機器に接続され当該機器の異常を検出し
て送信する端末装置と、通信回線を介して前記端末装置
と接続され前記送信された異常通報情報を受信し、前記
複数のビルを遠隔から管理する管理センタ装置とを有す
るビル遠隔管理装置において、前記端末装置には、自社
が管理するビルに設けられた端末装置と、他社が管理す
るビルに設けられた端末装置とを含んで構成するととも
に、前記管理センタ装置が、自社及び他社の端末装置か
らの異常通報情報を受信する自社管理センタ装置と、各
地域に分散配置され、特定の他社端末装置を管理する他
社管理センタ装置と、これらの他社管理センタ装置で管
理される前記特定の他社端末装置それぞれを統括して管
理する他社統括管理センタ装置とを含み、前記自社管理
センタ装置が、前記異常通報情報を受信した際に、それ
が他社端末装置からのものであるか否か、及び他社端末
装置であるならその端末装置が設置された地域を管理す
る他社管理センタ装置はどこかを判別する処理装置と、
前記判別された前記他社管理センタ装置及び、前記他社
統括管理センタ装置に前記異常通報情報を配信する配信
装置とを備えた構成としている。 【０００８】 【作用】本発明は上記のように構成したので、他社の管
理するビルに設けられた端末装置からの通報を自社管理
センタ装置に設けられた通信装置により受信し、この受
信した情報を、処理装置により他社管理センタ装置及
び、他社統括管理センタ装置へ配信装置を介して配信す
る。これにより、多大の費用のかかる自社管理センタ装
置を自社、他社で共用できる。このため、他社からの利
用料を頂くことにより、自社のコスト低減を図ることが
できると共に、他社もわずかの費用で点在する出動拠点
を管理する統括管理センタ装置を設置することができ、
質の高い遠隔管理を行うことができる。 【０００９】 【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。 【００１０】図１は本発明のビル遠隔管理装置の一実施
例を示すブロック図である。図において、１は自社で管
理する１つの管理地域で、この管理地域１にはビル毎
に、このビル内の設備機器に接続される端末装置２ａ〜
２ｎが設けられている。３は他社で管理する１つの管理
地域で、この管理地域３にはビル毎に、このビル内の設
備機器に接続される端末装置４ａ〜４ｎが設けられてい
る。３０は、点在する出動拠点である他社管理センタ装
置３０ａ及び、３０ｂから構成される他社管理センタ群
であり、２０はこれら他社管理センタ群３０を統括して
管理する他社統括管理センタ装置である。１０は自社管
理センタ装置で、この管理センタ装置１０には、前記自
社で管理する管理地域１内の端末装置２ａ〜２ｎ及び、
前記他社で管理する管理地域３内の端末装置４ａ〜４ｎ
からの異常通報を通信回線５ａを介して受信する通信装
置１１と、前記通信装置１１で受信した情報が前記他社
で管理する管理地域３内からの異常通報情報か否かを判
別するとともに、前記点在する出動拠点である他社管理
センタ装置３０ａ、３０ｂ及び、これら点在する管理セ
ンタ装置３０ａ、３０ｂを統括して管理する前記他社統
括管理センタ装置２０に送信するか否かを判別する処理
装置１２と、前記他社管理センタ装置３０ａ、３０ｂ及
び、前記他社統括管理センタ装置２０に通信回線５ｂを
介して異常通報情報を配信する配信装置１３と、前記各
端末装置からの異常通報等を表示及び図示しない自社管
理センタ員が操作する表示・操作装置１４と、前記各端
末装置からの異常通報情報等を印字する印字装置１５
と、前記通信装置１１及び、前記配信装置１３で送受信
及び、異常通報情報に必要な情報を格納しておく記憶装
置１６とから構成されている。 【００１１】他社統括管理センタ装置２０は、前記配信
装置１３から通信回線５ｂを介して送信された異常通報
情報を受信する通信装置２１と、この異常通報情報を受
け取って所用の処理を行うとともに、表示及び図示しな
い他社管理センタ員が操作する表示・操作卓２２と、受
信した異常通報情報等を印字する印字装置２３とから構
成される。又、各地域に点在する出動拠点である他社管
理センタ装置３０ａ及び、３０ｂも他社統括管理センタ
装置２０と同様に、通信装置３１ａ及び、３１ｂと、表
示・操作卓３２ａ及び、３２ｂと、印字装置３３ａ及
び、３３ｂを備えている。 【００１２】次に本実施例の動作を説明する。例えば、
端末装置２ａが監視しているビル内の設備機器に異常が
発生したとすると、端末装置２ａはこれを検知して異常
通報の情報を通信回線５ａを介して自社管理センタ装置
１０へ送信する。異常通報の内容は、例えば、異常が発
生したビルの名称、異常が発生した設備機器の名称、異
常状態などをコード化した内容である。この異常通報の
情報を受信した管理センタ装置１０の処理装置１２は、
通信装置１１を介し、異常通報の情報を分析するため必
要な情報を記憶装置１６に要求する。記憶装置１６は当
該異常通報の情報に必要なビル名称、設備機器の名称、
異常履歴等の内容を分析情報として処理装置１２に送
る。この処理装置１２では、この異常通報情報は自社で
管理する端末装置から通報されたものなので、配信装置
１３には送信しない。つまり他社管理センタ装置３０
ａ、３０ｂ及び、他社統括管理センタ装置２０には送信
しない。しかしながら、処理装置１２では、受信した分
析情報と先に受信していた異常通報とにより、ビル名
称、設備機器の名称、異常内容、発生時刻、出動指示方
法等の内容を画面表示、印字表示が可能なように編集し
た表示情報を作成し表示・操作内容１４、印字装置１５
に送信し、画面上に表示及び、印字する。自社管理セン
タ員は、ここで表示及び、印字された情報により、異常
が発生したビル内の設備機器に対して適切な処置を施す
ことが可能となる。 【００１３】一方、他社管理地域３の端末装置４ａが監
視しているビル内の設備機器に異常が発生したとする
と、端末装置４ａはこれを検知して、異常通報の情報を
通信回線５ａを介して自社管理センタ装置１０に送信す
る。先の処理装置１２の処理と同様の処理により、処理
装置１２は記憶装置１６から送られてきた分析情報を元
に、この異常通報情報が自社で管理する端末装置から通
報されたものか否かを判別する。この異常通報情報は、
他社管理地域３のものであるとともに、他社管理センタ
装置３０ａの管理するものなので、配信装置１３に送信
し、情報を通信回線５ｂを介して他社管理センタ装置３
０ａの通信装置３１ａに送信する。このとき当該情報を
他社管理センタ装置３０ａに送信するのと並列に統括し
て管理する他社統括管理センタ装置２０にも同様の情報
を送信する。他社管理センタ装置３０ａは自社管理セン
タ装置１０から送信されてきた異常通報情報を受信する
と表示・操作卓３２ａ及び、印字装置３３ａに当該情報
を画面上に表示及び、印字する。他社管理センタ員は、
ここで表示されて報知された情報により、異常が発生し
たビル内の設備機器に対して適切な処置を施すことが可
能になる。 【００１４】さらに、他社統括管理センタ装置２０で
は、他社管理センタ装置３０ａと同様の処理を行い、他
社管理センタ装置３０ａの管理する端末装置４ａの異常
通報情報を確認することが可能となる。 【００１５】また、端末装置４ｎが監視しているビル内
の設備機器に異常が発生した場合においても先の処理と
同様に、端末装置４ｎはこれを検知して、異常通報の情
報を通信回線５ａを介して自社管理センタ装置１０に送
信する。先の処理装置１２の処理と同様の処理により、
処理装置１２は記憶装置１６から送られてきた分析情報
を元に、この異常通報情報が自社で管理する端末装置か
ら通報されたものか否かを判別する。この異常通報情報
は、他社管理地域３のものであるとともに、他社管理セ
ンタ装置３０ｂの管理するものなので、配信装置１３に
送信し、情報を通信回線５ｂを介して他社管理センタ装
置３０ｂの通信装置３１ｂに送信する。このとき当該情
報を他社管理センタ装置３０ｂに送信するのと並列に統
括して管理する他社統括管理センタ装置２０にも同様の
情報を送信する。他社管理センタ装置３０ｂは自社管理
センタ装置１０から送信されてきた異常通報情報を受信
すると表示・操作卓３２ｂ及び、印字装置３３ｂに当該
情報を画面上に表示及び、印字する。他社管理センタ員
は、ここで表示されて報知された情報により、異常が発
生したビル内の設備機器に対して適切な処置を施すこと
が可能になる。 【００１６】さらに、他社統括管理センタ装置２０で
は、先と同様の処理を行うことにより、他社管理センタ
３０ａ及び、３０ｂと同様の情報を確認することが可能
となり各地域に分散配置された出動拠点である他社管理
センタ装置を統括して管理することができる。 【００１７】また、他社統括管理センタ装置２０及び、
他社管理センタ装置３０ａ、３０ｂが何らかの原因によ
り蓄積してきた情報が破壊された場合でも、自社管理セ
ンタ装置１０内の記憶装置１６より情報を選出し、配信
装置１３から通信回線５ｂを介して該当する情報を他社
統括管理センタ装置２０及び、他社管理センタ装置３０
ａ、３０ｂに送信することにより容易に蓄積情報の復旧
が可能となる。 【００１８】このように構成した本実施例では、本来他
社統括管理センタ装置２０及び、他社管理センタ装置３
０ａ、３０ｂで保持すべき監視に必要な情報を、自社管
理センタ装置１０の記憶装置１６で一括して保持すると
ともに、異常通報情報を管理センタ員に報知できるよう
に編集する処理を処理装置１２で行うので、他社統括管
理センタ装置２０及び、他社管理センタ装置３０ａ、３
０ｂに処理装置及び、記憶装置を備える必要がなくな
り、他社統括管理センタ装置２０及び、他社管理センタ
装置３０ａ、３０ｂは、高価な設備を設置することな
く、しかも各地域に分散して配置している他社管理セン
タ装置３０ａ、３０ｂを統括して管理する他社統括管理
センタ装置２０を設置することができ、質の高い遠隔管
理を行うことができる。 【００１９】尚、本実施例では、２つの他社管理センタ
３０ａ及び、３０ｂと１つの統括して管理する他社統括
管理センタ装置２０について説明したが、更に多くの他
社管理センタが設置された構成にしても良い。 【００２０】 【発明の効果】本発明によれば、他社の管理するビルに
設けられた端末装置からの通報を自社管理センタ装置に
設けられた通信装置により受信し、この受信した情報
を、処理装置により他社管理センタ装置及び、他社統括
管理センタ装置へ配信装置を介して配信する。これによ
り、多大の費用のかかる自社管理センタ装置を自社、他
社で共用できる。このため、他社からの利用料を頂くこ
とにより、自社のコスト低減を図ることができると共
に、他社もわずかの費用で点在する出動拠点を管理する
統括管理センタ装置を設置することができ、質の高い遠
隔管理を行うことができる。
備機器を遠隔で管理するビル遠隔管理装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来のこの種のビル遠隔管理装置は、特
開昭５９−２４２２６０号公報に記載されているよう
に、空調設備やエレベータなどの設備機器が配置されて
いるビルに端末装置を設け、これら複数の端末装置と、
ビルの設備機器の異常等を処理するサービス会社等に設
けられる遠隔管理装置のセンタ装置との間を、電話回線
で接続しており、端末装置は設備機器を電気的に監視し
異常が発生した場合には、電話回線を介してセンタ装置
に特定のビルを表すビルコードと異常情報をデータ信号
として送信する。このデータ信号を受信したセンタ装置
は、受信したデータ信号に基づいて記憶されているビル
名や設備名を読み出すと共に、受信データ表示装置と受
信データ印字装置に、異常状態が発生した機器名、異常
状態名、ビル名、及び故障連絡先等を記憶装置より読み
出し出力する。センタ装置を取り扱うオペレータは、こ
の受信データ表示装置に表示された異常情報を見なが
ら、必要部署と連絡して適切な対応処理を行い、必要な
場合にはサービス員が故障修理のために、異常事態が発
生したビルに出向いて設備機器の改修作業を行っており
質の高い設備管理を行うことができる。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記監視セ
ンタ装置では、ビル名、異常状態が発生した機器名、状
態名等の記憶装置、データバックアップ、日報、月報等
の作成などを行う装置とこれらの装置を設置する場所が
必要となる多大の費用が必要となっていた。 【０００４】さらに、出動拠点が点在する場合には、統
括して管理する統括管理センタ装置の設置が必要とな
り、更なる多大な費用の負担が必要となっていた。 【０００５】このため、これらの設備を導入した会社に
おいては、多大の費用負担という問題が発生し、一方、
小規模管理会社おいては、費用がかさむため導入を断念
せざるを得なかった。 【０００６】本発明の目的は、導入した会社の費用負担
の軽減と、小規模管理会社でもそれ程の費用をかけずに
導入できるビル遠隔管理装置を提供することにある。 【０００７】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、複数のビルのそれぞれに備えられた、同
一ビル内の設備機器に接続され当該機器の異常を検出し
て送信する端末装置と、通信回線を介して前記端末装置
と接続され前記送信された異常通報情報を受信し、前記
複数のビルを遠隔から管理する管理センタ装置とを有す
るビル遠隔管理装置において、前記端末装置には、自社
が管理するビルに設けられた端末装置と、他社が管理す
るビルに設けられた端末装置とを含んで構成するととも
に、前記管理センタ装置が、自社及び他社の端末装置か
らの異常通報情報を受信する自社管理センタ装置と、各
地域に分散配置され、特定の他社端末装置を管理する他
社管理センタ装置と、これらの他社管理センタ装置で管
理される前記特定の他社端末装置それぞれを統括して管
理する他社統括管理センタ装置とを含み、前記自社管理
センタ装置が、前記異常通報情報を受信した際に、それ
が他社端末装置からのものであるか否か、及び他社端末
装置であるならその端末装置が設置された地域を管理す
る他社管理センタ装置はどこかを判別する処理装置と、
前記判別された前記他社管理センタ装置及び、前記他社
統括管理センタ装置に前記異常通報情報を配信する配信
装置とを備えた構成としている。 【０００８】 【作用】本発明は上記のように構成したので、他社の管
理するビルに設けられた端末装置からの通報を自社管理
センタ装置に設けられた通信装置により受信し、この受
信した情報を、処理装置により他社管理センタ装置及
び、他社統括管理センタ装置へ配信装置を介して配信す
る。これにより、多大の費用のかかる自社管理センタ装
置を自社、他社で共用できる。このため、他社からの利
用料を頂くことにより、自社のコスト低減を図ることが
できると共に、他社もわずかの費用で点在する出動拠点
を管理する統括管理センタ装置を設置することができ、
質の高い遠隔管理を行うことができる。 【０００９】 【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。 【００１０】図１は本発明のビル遠隔管理装置の一実施
例を示すブロック図である。図において、１は自社で管
理する１つの管理地域で、この管理地域１にはビル毎
に、このビル内の設備機器に接続される端末装置２ａ〜
２ｎが設けられている。３は他社で管理する１つの管理
地域で、この管理地域３にはビル毎に、このビル内の設
備機器に接続される端末装置４ａ〜４ｎが設けられてい
る。３０は、点在する出動拠点である他社管理センタ装
置３０ａ及び、３０ｂから構成される他社管理センタ群
であり、２０はこれら他社管理センタ群３０を統括して
管理する他社統括管理センタ装置である。１０は自社管
理センタ装置で、この管理センタ装置１０には、前記自
社で管理する管理地域１内の端末装置２ａ〜２ｎ及び、
前記他社で管理する管理地域３内の端末装置４ａ〜４ｎ
からの異常通報を通信回線５ａを介して受信する通信装
置１１と、前記通信装置１１で受信した情報が前記他社
で管理する管理地域３内からの異常通報情報か否かを判
別するとともに、前記点在する出動拠点である他社管理
センタ装置３０ａ、３０ｂ及び、これら点在する管理セ
ンタ装置３０ａ、３０ｂを統括して管理する前記他社統
括管理センタ装置２０に送信するか否かを判別する処理
装置１２と、前記他社管理センタ装置３０ａ、３０ｂ及
び、前記他社統括管理センタ装置２０に通信回線５ｂを
介して異常通報情報を配信する配信装置１３と、前記各
端末装置からの異常通報等を表示及び図示しない自社管
理センタ員が操作する表示・操作装置１４と、前記各端
末装置からの異常通報情報等を印字する印字装置１５
と、前記通信装置１１及び、前記配信装置１３で送受信
及び、異常通報情報に必要な情報を格納しておく記憶装
置１６とから構成されている。 【００１１】他社統括管理センタ装置２０は、前記配信
装置１３から通信回線５ｂを介して送信された異常通報
情報を受信する通信装置２１と、この異常通報情報を受
け取って所用の処理を行うとともに、表示及び図示しな
い他社管理センタ員が操作する表示・操作卓２２と、受
信した異常通報情報等を印字する印字装置２３とから構
成される。又、各地域に点在する出動拠点である他社管
理センタ装置３０ａ及び、３０ｂも他社統括管理センタ
装置２０と同様に、通信装置３１ａ及び、３１ｂと、表
示・操作卓３２ａ及び、３２ｂと、印字装置３３ａ及
び、３３ｂを備えている。 【００１２】次に本実施例の動作を説明する。例えば、
端末装置２ａが監視しているビル内の設備機器に異常が
発生したとすると、端末装置２ａはこれを検知して異常
通報の情報を通信回線５ａを介して自社管理センタ装置
１０へ送信する。異常通報の内容は、例えば、異常が発
生したビルの名称、異常が発生した設備機器の名称、異
常状態などをコード化した内容である。この異常通報の
情報を受信した管理センタ装置１０の処理装置１２は、
通信装置１１を介し、異常通報の情報を分析するため必
要な情報を記憶装置１６に要求する。記憶装置１６は当
該異常通報の情報に必要なビル名称、設備機器の名称、
異常履歴等の内容を分析情報として処理装置１２に送
る。この処理装置１２では、この異常通報情報は自社で
管理する端末装置から通報されたものなので、配信装置
１３には送信しない。つまり他社管理センタ装置３０
ａ、３０ｂ及び、他社統括管理センタ装置２０には送信
しない。しかしながら、処理装置１２では、受信した分
析情報と先に受信していた異常通報とにより、ビル名
称、設備機器の名称、異常内容、発生時刻、出動指示方
法等の内容を画面表示、印字表示が可能なように編集し
た表示情報を作成し表示・操作内容１４、印字装置１５
に送信し、画面上に表示及び、印字する。自社管理セン
タ員は、ここで表示及び、印字された情報により、異常
が発生したビル内の設備機器に対して適切な処置を施す
ことが可能となる。 【００１３】一方、他社管理地域３の端末装置４ａが監
視しているビル内の設備機器に異常が発生したとする
と、端末装置４ａはこれを検知して、異常通報の情報を
通信回線５ａを介して自社管理センタ装置１０に送信す
る。先の処理装置１２の処理と同様の処理により、処理
装置１２は記憶装置１６から送られてきた分析情報を元
に、この異常通報情報が自社で管理する端末装置から通
報されたものか否かを判別する。この異常通報情報は、
他社管理地域３のものであるとともに、他社管理センタ
装置３０ａの管理するものなので、配信装置１３に送信
し、情報を通信回線５ｂを介して他社管理センタ装置３
０ａの通信装置３１ａに送信する。このとき当該情報を
他社管理センタ装置３０ａに送信するのと並列に統括し
て管理する他社統括管理センタ装置２０にも同様の情報
を送信する。他社管理センタ装置３０ａは自社管理セン
タ装置１０から送信されてきた異常通報情報を受信する
と表示・操作卓３２ａ及び、印字装置３３ａに当該情報
を画面上に表示及び、印字する。他社管理センタ員は、
ここで表示されて報知された情報により、異常が発生し
たビル内の設備機器に対して適切な処置を施すことが可
能になる。 【００１４】さらに、他社統括管理センタ装置２０で
は、他社管理センタ装置３０ａと同様の処理を行い、他
社管理センタ装置３０ａの管理する端末装置４ａの異常
通報情報を確認することが可能となる。 【００１５】また、端末装置４ｎが監視しているビル内
の設備機器に異常が発生した場合においても先の処理と
同様に、端末装置４ｎはこれを検知して、異常通報の情
報を通信回線５ａを介して自社管理センタ装置１０に送
信する。先の処理装置１２の処理と同様の処理により、
処理装置１２は記憶装置１６から送られてきた分析情報
を元に、この異常通報情報が自社で管理する端末装置か
ら通報されたものか否かを判別する。この異常通報情報
は、他社管理地域３のものであるとともに、他社管理セ
ンタ装置３０ｂの管理するものなので、配信装置１３に
送信し、情報を通信回線５ｂを介して他社管理センタ装
置３０ｂの通信装置３１ｂに送信する。このとき当該情
報を他社管理センタ装置３０ｂに送信するのと並列に統
括して管理する他社統括管理センタ装置２０にも同様の
情報を送信する。他社管理センタ装置３０ｂは自社管理
センタ装置１０から送信されてきた異常通報情報を受信
すると表示・操作卓３２ｂ及び、印字装置３３ｂに当該
情報を画面上に表示及び、印字する。他社管理センタ員
は、ここで表示されて報知された情報により、異常が発
生したビル内の設備機器に対して適切な処置を施すこと
が可能になる。 【００１６】さらに、他社統括管理センタ装置２０で
は、先と同様の処理を行うことにより、他社管理センタ
３０ａ及び、３０ｂと同様の情報を確認することが可能
となり各地域に分散配置された出動拠点である他社管理
センタ装置を統括して管理することができる。 【００１７】また、他社統括管理センタ装置２０及び、
他社管理センタ装置３０ａ、３０ｂが何らかの原因によ
り蓄積してきた情報が破壊された場合でも、自社管理セ
ンタ装置１０内の記憶装置１６より情報を選出し、配信
装置１３から通信回線５ｂを介して該当する情報を他社
統括管理センタ装置２０及び、他社管理センタ装置３０
ａ、３０ｂに送信することにより容易に蓄積情報の復旧
が可能となる。 【００１８】このように構成した本実施例では、本来他
社統括管理センタ装置２０及び、他社管理センタ装置３
０ａ、３０ｂで保持すべき監視に必要な情報を、自社管
理センタ装置１０の記憶装置１６で一括して保持すると
ともに、異常通報情報を管理センタ員に報知できるよう
に編集する処理を処理装置１２で行うので、他社統括管
理センタ装置２０及び、他社管理センタ装置３０ａ、３
０ｂに処理装置及び、記憶装置を備える必要がなくな
り、他社統括管理センタ装置２０及び、他社管理センタ
装置３０ａ、３０ｂは、高価な設備を設置することな
く、しかも各地域に分散して配置している他社管理セン
タ装置３０ａ、３０ｂを統括して管理する他社統括管理
センタ装置２０を設置することができ、質の高い遠隔管
理を行うことができる。 【００１９】尚、本実施例では、２つの他社管理センタ
３０ａ及び、３０ｂと１つの統括して管理する他社統括
管理センタ装置２０について説明したが、更に多くの他
社管理センタが設置された構成にしても良い。 【００２０】 【発明の効果】本発明によれば、他社の管理するビルに
設けられた端末装置からの通報を自社管理センタ装置に
設けられた通信装置により受信し、この受信した情報
を、処理装置により他社管理センタ装置及び、他社統括
管理センタ装置へ配信装置を介して配信する。これによ
り、多大の費用のかかる自社管理センタ装置を自社、他
社で共用できる。このため、他社からの利用料を頂くこ
とにより、自社のコスト低減を図ることができると共
に、他社もわずかの費用で点在する出動拠点を管理する
統括管理センタ装置を設置することができ、質の高い遠
隔管理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
１、３ 管理地域
２ａ〜２ｎ、４ａ〜４ｎ 端末装置
５ａ、５ｂ 通信回線
１０ 自社管理センタ装置
１１ 通信装置
１２ 処理装置
１３ 配信装置
１４ 表示・操作装置
１５ 印字装置
１６ 記憶装置
２０ 他社統括管理センタ装置
３０ 他社管理センタ群
３０ａ、３０ｂ 他社管理センタ装置
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平６−195581（ＪＰ，Ａ)
特開 平６−22367（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
H04M 11/00 - 11/10
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 複数のビルのそれぞれに備えられた、同
一ビル内の設備機器に接続され当該機器の異常を検出し
て送信する端末装置と、通信回線を介して前記端末装置
と接続され前記送信された異常通報情報を受信し、前記
複数のビルを遠隔から管理する管理センタ装置とを有す
るビル遠隔管理装置において、 前記端末装置には、自社が管理するビルに設けられた端
末装置と、他社が管理するビルに設けられた端末装置と
を含んで構成するとともに、 前記管理センタ装置が、自社及び他社の端末装置からの異常通報情報を受信する
自社管理センタ装置と、各地域に分散配置され、特定の
他社端末装置を管理する他社管理センタ装置と、これら
の他社管理センタ装置で管理される前記特定の他社端末
装置それぞれを統括して管理する他社統括管理センタ装
置とを含み、 前記自社管理センタ装置が、 前記異常通報情報を受信した際に、それが他社端末装置
からのものであるか否か、及び他社端末装置であるなら
その端末装置が設置された地域を管理する他社管理セン
タ装置はどこかを判別する処理装置と、 前記判別された前記他社管理センタ装置及び、前記他社
統括管理センタ装置に前記異常通報情報を配信する配信
装置とを備えたことを特徴とするビル遠隔管理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04735395A JP3534878B2 (ja) | 1995-03-07 | 1995-03-07 | ビル遠隔管理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04735395A JP3534878B2 (ja) | 1995-03-07 | 1995-03-07 | ビル遠隔管理装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08251302A JPH08251302A (ja) | 1996-09-27 |
| JP3534878B2 true JP3534878B2 (ja) | 2004-06-07 |
Family
ID=12772785
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04735395A Expired - Fee Related JP3534878B2 (ja) | 1995-03-07 | 1995-03-07 | ビル遠隔管理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3534878B2 (ja) |
-
1995
- 1995-03-07 JP JP04735395A patent/JP3534878B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08251302A (ja) | 1996-09-27 |
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