JPH05302283A - ゴム補強用スチールコード - Google Patents

ゴム補強用スチールコード

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JPH05302283A
JPH05302283A JP4126754A JP12675492A JPH05302283A JP H05302283 A JPH05302283 A JP H05302283A JP 4126754 A JP4126754 A JP 4126754A JP 12675492 A JP12675492 A JP 12675492A JP H05302283 A JPH05302283 A JP H05302283A
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JP
Japan
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wires
cord
core
steel cord
wire
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JP4126754A
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Tamio Obara
民雄 小原
Kazuo Matsumaru
一夫 松丸
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Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd
Tokyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd
Tokyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05302283A publication Critical patent/JPH05302283A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ゴム浸透性、耐疲労性がともに良好で、コード
心の抜けも生じず、シートとしたときの平坦性も良好に
することができしかも1回の撚り工程で安価に製作でき
る実用的なゴム補強用スチールコードを提供することに
ある。 【構成】9本のめっきワイヤから構成されるスチールコ
ードにおいて、該スチールコードが、3本のワイヤとこ
れらよりも径の太い6本のワイヤを同一方向同一ピッチ
で撚りあわせた1×9構造となっており、かつ、コード
の長手方向と直角の断面が偏平状である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスチールラジアルタイヤ
やコンベアベルトなどで代表されるゴム製品の補強材と
して使用されるスチールコードとりわけ9本の素線を使
用したスチールコードに関する。
【0002】
【従来の技術】スチールラジアルタイヤやコンベアベル
トなどのゴム製品の補強材としてスチールコードが使用
されており、そのスチールコードの一タイプとして、従
来、図4に示すような3+6構造の複層コードがある。
かかる3+6構造のスチールコードは、3本のブラスめ
っき素線を撚りあわせた心ストランド100のまわりに
ブラスめっき6本の素線からなる側ストランド200を
配して撚りあわせたものである。かかるスチールコード
は撚り方向によってさらに、心ストランドをS撚りまた
はZ撚りとし、側ストランドをZ撚りまたはS撚りとし
た異方向撚りタイプと、心ストランドと側ストランドを
いずれもS撚りまたはZ撚りとした同方向撚りタイプに
分類される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら3+6
構造のスチールコードは、いずれもストランド撚り工程
(下撚り工程)とクロス撚り工程(上撚り工程)の2工程で
製作されるため、生産性が劣り、コストが高くなる。こ
とに、異方向撚りタイプは、クロス撚り工程の際に心ス
トランドの撚りが戻されるため、最終コードのピッチよ
りも短いピッチで撚っておかなければならず、製造効率
が悪いという欠点がある。さらに、3+6構造のスチー
ルコードは心ストランド100の3素線が接触し、中心
に閉鎖断面の空隙Sが生ずる。このため、ゴムとの複合
時にゴムを心ストランドの中まで浸透することができ
ず、水が空隙に入った場合に腐食が進行し、フレッティ
ング摩耗によりコードの耐疲労性が低下するという問題
がある。同方向撚りタイプは異方向撚りタイプよりも製
造効率はよいが、反面において2層の撚り方向が同じで
あるため、心ストランドに対する側ストランドの保持力
が弱いため、タイヤの走行に伴う圧縮や引張り曲げの繰
返しによって心ストランドがずれてコードの端から抜け
出しやすいという問題があった。この同方向撚りタイプ
での心ストランドの抜けを防止する対策として、心スト
ランドの3本の素線をオープン構造にすることも試みら
れているが、心ストランドはストランド撚り工程でオー
プンにS撚り(又はZ撚り)され、それがクロス撚り工程
でもう一度S撚り(又はZ撚り)され、つまり2度撚りさ
れる関係から、撚りピッチが短くタイトになってしま
う。このため、抜け防止に必要なオープン構造になら
ず、心抜け防止効果が乏しかった。
【0004】一方、多層撚りスチールコードの他の形式
としては、1×12構造や1×27構造のように多数本
の素線を一度に撚りあわせたタイプ(バンチドタイプ)の
スチールコードが知られている。このバンチドタイプの
スチールコードは、1回の撚り工程でコードが製造され
るため製造効率がよいという利点がある。そこでこれを
適用して3+6構造のスチールコードに替えて1×9構
造のコードにすることができれば好都合である。しか
し、単に9本の素線を型付けして撚りあわせただけで
は、心ストランドに相当する3本の素線とこれを囲む6
本の側素線とが線接触するため、やはり心ストランドが
抜けやすいという問題がある。また、心ストランドに相
当する3本の素線が隣接する同士密接しているため、や
はりゴム浸透性が悪く、疲労性が低くなるという問題が
あった。さらに、3+6構造や1×9構造の2層構造の
スチールコードにおいては、コードキルは心ストランド
のトルク(以下残留キルと言う)と側ワイヤのトルクのバ
ランスで成り立っている。1×9構造の場合、3+6構
造に比較して心ストランドの残留キルが極めて大きい。
このため、スチールコードをゴムとで複合化シートにし
た場合の切断面(コード端末)は、心ストランドの残留キ
ルが抜け、側ワイヤのトルクが強くなっている。したが
って、シート平坦性は、シート切断面から遠ざかった領
域では平坦であっても、シート切断面近傍は一端で立上
りを示す。逆にシート切断面近傍が平坦になるようにコ
ードキルをセットすると、図5のようにシート切断面か
ら遠ざかった領域では、反り返りZ(たとえば6〜10m
m高さ)が生じる。このゴムシートの反りは、その後のカ
ッティング(バイヤスカット)、ジョイント工程での寸法
精度に不都合を生じさせる。
【0005】本発明は前記のような問題点を解消するた
めに創案されたもので、その目的とするところは、ゴム
浸透性、耐疲労性がともに良好で、コード心の抜けも生
じず、シートとしたときの平坦性も良好にすることがで
きしかも1回の撚り工程で安価に製作できる実用的なゴ
ム補強用スチールコードを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、9本のめっきワイヤから構成されるスチール
コードにおいて、該スチールコードが、3本のワイヤと
これらよりも径の太い6本のワイヤを同一方向同一ピッ
チで撚りあわせた1×9構造となっており、かつ、コー
ドの長手方向と直角の断面を偏平状としたものである。
前記偏平状態は、長径/短径の比で1.05〜1.20
とすることが好適である。また、好適には、スチールコ
ードの0→5kgの伸びを0.090〜0.125とする
ものである。
【0007】
【作 用】9本のワイヤを1回で撚りあわせるため1
工程で製造することができ、コストを低減することがで
きる。また、単に撚りあわせるだけではコンパクトタイ
プないしクローズドタイプの断面形状になるが、全体を
偏平状としているため、3本の心ワイヤおよび6本の側
ワイヤが、いずれも少なくとも1ヵ所以上に隙間を有す
るオープン構造となり、そうした側ワイヤ間および心ワ
イヤ間の隙間にゴムが十分浸透するため、耐疲労性がよ
くなる。また、バンチドコードは一般に同方向同ピッチ
で撚られているため心ワイヤと側ワイヤは線接触し、心
ストランドの抜けが生じやすいが、コードを偏平状断面
とすることによって心スカトランドの残留キルによるね
じれ等の動きが抑制されるため心ストランドの抜けが防
止される。さらに、バンチドコードは前述のように心ス
トランドの残留キルが非常に多く、この残留キルが、前
記のようにゴムシートの切断面で抜けていたが、前記の
ように心ワイヤの捩じれが抑制されることで残留キルが
抜ける現象がなくなるため、シートの平坦性もよくな
る。そして、ことに長径/短径の比を1.05〜1.2
0とした場合には、前記のようなゴムの浸透性が良好と
なり、心ワイヤの残留キルの抜けの抑制要素としての心
ワイヤと側ワイヤの接触バランスが安定する。また、長
径寸法のバラツキも少なくなるため、耐疲労性のバラツ
キを低下することができ、低荷重域の過度の伸びが抑制
される。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に基いて説明
する。図1(a)ないし(d)は本発明によるゴム補強用スチ
ールコードの4/5ピッチ分の各断面を示している。1
a,1b,1cは3本の心ワイヤ、2a,2b,2c,
2d,2e,2fは6本の側ワイヤであり、心ワイヤ1
a,1b,1cはそれぞれ同径である。側ワイヤ2a,
2b,2c,2d,2e,2fもそれぞれ同径である
が、心ワイヤ1a,1b,1cに対して150〜200
%増径された関係にある。心ワイヤ1a,1b,1cと
側ワイヤ2a,2b,2c,2d,2e,2fはいずれ
も直径が0.5mm以下、好ましくは0.15〜0.38
mmの鋼線であり、外周面にはブラスなどのめっきが施さ
れている。鋼線の成分組成は、心ワイヤと側ワイヤが同
じであってもよいし、側ワイヤだけ炭素量の高いハイカ
ーボンワイヤとしてもよい。
【0009】上記3本の心ワイヤ1a,1b,1cと6
本の側ワイヤ2a,2b,2c,2d,2e,2fは、
同一方向でかつ同一撚りピッチで同時に撚り合わされる
ことで1×9構造となっている。撚りピッチは10〜2
0mmとすることが好ましい。コードの外周には必要に応
じてラッピングワイヤが巻き付けられる。しかも、本発
明のスチールコードにおいては、長手方向と直角の断面
において、コード全体が偏平状をなしている。そして、
隣接する6本の側ワイヤ2a,2b,2c,2d,2
e,2f間には、1ピッチの長さのいずれの断面におい
ても、複数個所に隙間Sが形成されている。また、隣接
する心ワイヤ1a,1b,1c間にも1個所以上に隙間
sが形成されている。
【0010】前記偏平状態の比は、図1において長径寸
法をD1とし、短径寸法をD2とすると、D1/D2が1.
05〜1.20の範囲内にあることが好ましい。また、
物性として、0→5kg荷重付加時の伸びは0.090
〜0.125の範囲にすべきである。まず伸びの下限を
0.090としたのはこれ未満では隙間が形成されずゴ
ムが浸透しないからである。上限を0.125としたの
は、これを超える伸び量ではコードが極度にオープン状
となり、心ストランドの抜けが生ずる不都合があるから
である。また、D1/D2が1.05を下回る場合には、
前記した隙間S,sが狭くなったり、1個所しか隙間が
できなくなったりし、ことに心ワイヤ1a,1b,1c
について長手方向のある断面で全心ワイヤ1a,1b,
1cが接触する領域が発生するため、ゴム浸透性の劣る
部分が発生し、耐疲労性が低下する。また、D1/D2
1.05を下回る場合、3本の心ワイヤ1a,1b,1
cで形成される断面形状が偏平状とならず図4の3+6
構造の場合の心ストランドに近いものとなるため心ワイ
ヤ1a,1b,1cが一塊となって捩じれやすく、抜け
やすくなる。さらに、心ワイヤ1a,1b,1cの残留
キルの抜けは、心ワイヤ1a,1b,1cと側ワイヤ2
a,2b,2c,2d,2e,2fの接触部分のバラン
スで抑制されるが、D1/D2が1.05を下回る場合に
はそのバランスが不安定となり、心ワイヤ1a,1b,
1cの残留キルがコード端末で抜けやすくなる。このた
め、ゴムシートにした時の切断面はマイナス側で平坦と
なり、前述したようにシートに反り返りが発生し、シー
トの平坦性が損なわれる。これに対しD1/D2が1.2
0を超えて大きい場合には、前記した隙間S,sは十分
に確保されるため、ゴム浸透性は良好であり、また、心
ワイヤ1a,1b,1cの捩じれ抑制されるため心ワイ
ヤ1a,1b,1cの抜けも防止される。しかしなが
ら、心ワイヤ1a,1b,1cと側ワイヤ2a,2b,
2c,2d,2e,2fの接触部分のバランスが不安定
化するため、心ワイヤの残留キルがコード端末で抜けや
すくなり、シートの平坦性が不安定となる。さらに、偏
平比がD1/D2が1.20を超えると、6本の側ワイヤ
間の型付けのバラツキが大きくなるため、疲労性の向上
が期待できなくなる。加えて、偏平比は伸びと関係があ
り、偏平比が増すにつれて低荷重域での伸びが大きくな
る。その結果、カレンダー加工時のテンションコントロ
ールが困難になったり、裁断したコードのエンド部の撚
りが乱れやすくなり、好ましくない。偏平比が前記した
範囲であれば、ゴム浸透性、耐疲労性、心抜け防止、シ
ート平坦性の各条件をすべて満たすことができる。
【0011】上記した本発明のスチールコードを得るに
は、9本のワイヤを導出し、それらを撚りあわせる前
に、心ワイヤ1a,1b,1cと側ワイヤ2a,2b,
2c,2d,2e,2fに予め100%を超える型付け
を施し、次いで撚りあわせ、撚りあわせたオープン構造
の1×9コードを、巻取り前の過程で成形ローラーによ
って偏平状になるように成形することで得られる。図2
と図3は本発明のスチールコードの製造のための装置を
示している。11はフレームであり、フレーム11に中
空状スピンドル12a,12bが回転自在に取付けら
れ、これら中空状スピンドル12a,12bの端部間に
ループ13a,13bが掛け渡され、また、一方の中空
状スピンドル12aに第1ターンロール14aが取付け
られ、他方の中空状スピンドル12bに第2ターンロー
ラ14bが取付けられている。15はクレードルであ
り、前記ループ13a,13bの内側の中空状スピンド
ル12a,12bの端部間に設けられている。このクレ
ードル15は中空状スピンドル12a,12bに対し相
対回転自在に支持されており、中空状スピンドル12
a,12bの回転とは無関係に一定の姿勢を保つように
なっている。そして、このクレードル15の内部に、巻
取りボビン16と、一対のキャプスタン17a,17b
と、オーバーツイスター18と成形ロール装置19およ
びトラバーサ20が設けられている。25はワイヤ供給
部で、9個のワイヤボビンを有しており、そのうち中央
の3個のボビン26a,26b,26cは心ワイヤ1
a,1b,1cを巻収しており、6個のボビン27a〜
27fは前記心ワイヤよりも増径した側ワイヤを巻収し
ている。前記フレーム11には中空状スピンドル12a
よりも上流側に撚り口ダイ35設けられると共に、この
撚り口ダイ35よりも上流には3ピン式などからなるプ
レフォーム装置34が設けられている。
【0012】前記9個のワイヤボビン26a,26b,
26c,27a〜27fから引き出された各ワイヤは、
プレフォーム装置34を通り、撚り口ダイ35から中空
状スピンド12a,第1ターンロール14a,一方のル
ープ13a、中空状スピンドル12b、第2ターンロー
ル14bを経てクレードル15内に導入され、図3のよ
うにキャプスタン17a,17bを介してオーバーツイ
スター18、成形ロール装置19を経るように掛け渡さ
れ、トラバーサ20を経て巻取ボビン16に巻き取られ
ている。この状態で中空状スピンドル12a,12bが
回転し、この回転によってターンロール14a,14
b、ループ13a,13bが中空状スピンドル12a,
12bの回転軸線を中心として一定速度で公転する。そ
して、キャプスタン17a,17bによりワイヤ束Aが
順次引き取られ、ワイヤボビン26a,26b,26
c,27a〜27fからワイヤが引き出される。
【0013】ボビン26a,26b,26cから引き出
された心ワイヤ1a,1b,1cとボビン27a〜27
fから引き出された側ワイヤ2a〜2fは、プレフォー
ム装置34において過剰に型付けされる。このようにし
て直接過剰に型付けされた心ワイヤ1a,1b,1cと
側ワイヤ2a〜2fは、撚り口ダイ35を通過すること
によって中央域に3本の心ワイヤ1a,1b,1cが配
されその外周に6本の側ワイヤ2a〜2fが配置された
オープン状のワイヤ束Aとなり、そのワイヤ束Aは中空
状スピンドル12a内に入り、第1ターンロール14a
を経ることによって第1の撚りが入れられ、ループ13
aから第2ターンロール14bを経ることによってダブ
ルツイストされ、所定のピッチを持ちかつ心ワイヤおよ
び側ワイヤともオープン構造の粗スチールコードC’が
作られる。第2ターンロール14bを通過した粗スチー
ルコードC’はキャプスタン17a,17bを介してオ
ーバーツイスタ18に導入され、ここで所定のコードキ
ルにセットされる。そして、次に成形ロール装置19に
入る。この成形ロール装置19は複数個のロール190
を千鳥状に配置したもので、慣用の矯正ロールがコード
の直線性を与えるものであるのに対し、オープン構造の
粗スチールコードC’を積極的に圧縮してコード断面を
偏平状に塑性変形させるものであり、前記プレフォーム
装置34での型付け量を調整することによって前記した
偏平比となるように制御する。このようにして偏平化さ
れた目的スチールコードCは巻取ボビン16に巻き取ら
れる。
【0014】次に本発明のスチールコードの具体例と特
性を試験した結果を表1に示す。心ワイヤとしてはブラ
スめっきを施した直径0.20mmのスチールワイヤ3本
を用い、側ワイヤとしてブラスめっきを施した直径0.
35mmのスチールワイヤ6本を使用し、図2と図3に示
すダブルツイスタにより1×9構造の偏平状スチールコ
ードを製作した。型付けは、3ピン式プレフォーマーに
よって心ワイヤと側ワイヤ過剰に型付けし、それら心ワ
イヤと側ワイヤを、撚りピッチ18mmで同時撚りし、巻
取り前に成形ロール装置によって偏平化した。試料4な
いし試料11偏平比の調整はプレフォーム装置での型付
け量を変えることによって行った。比較のため、成形ロ
ールを使用せず慣用の矯正ロールを用いて偏平比1.0
00としたスチールコード(試料3)を作った。また、別
に2工程撚りで、心ストランドをZ撚り、側ストランド
をS撚りとした3+6構造のスチールコード(試料1)、
心トランドと側ストランドともS撚りとした3+6構造
のスチールコード(試料2)を作った。
【0015】表1は上記試料1ないし試料11のスチー
ルコードについて、偏平比と0→5kg伸び、と心抜け、
シート平坦性、ゴム浸透性(空気透過量)、疲労性を試験
した結果を示している。なお、試験項目中、心抜けはプ
ルアウトフォース法すなわち、コードゴムブロックに長
さ80mm埋込んで加硫し、コード片端の側ワイヤを除去
し、心ワイヤをつかみ、ゴムブロックを支えて引き抜い
たときの引抜き力を求める方法によって実施し、試料1
の試験値を100として指数比較したものである。 疲
労性はコードをゴムで被覆したサンプルを両端チャッキ
ングし3個のロール間を経由させた状態で左右に所定長
さ動かし、コード切断までの回数を求める方法で行い、
試料1の試験値を100として指数比較したものであ
る。シート平坦性は、ドラムワインド装置で作ったシー
トによって試験し、シートの異常立上り(図5の現象)
がなかったものを○とし、異常立上りが生じたものを×
で評価した。ゴム浸透性は、ゴム被覆した25.4mm長
さの複合体を水中の加圧容器に配し、これに0.5kgf/cm2
の空気圧を導入し、サンプル軸線方向を貫いて漏れる空
気量を測定し、試料3の試験値を100として指数表示
したものである。
【0016】
【表1】
【0017】この表1から明らかなように、本発明の範
囲である試料5,6,7,8は伸び、シート平坦性、ゴ
ム浸透性、耐疲労性のすべての特性で良好である。これ
に対し、試料1はゴム浸透性、および耐疲労性の面で本
発明より劣っている。試料2はゴム浸透性、耐疲労性の
点で劣っている。試料3は1工程で製作できるが、偏平
化していないため、心抜け、ゴム浸透性、耐疲労性で試
料1よりむしろ劣り、シート平坦性も不良である。そし
て偏平比が本発明の下限を下回る試料4も、まだ試料1
より特性が劣っている。偏平比が本発明の上限を超えた
試料9,10,11は、伸びが過剰となり、シート平坦
性も不良である。また、疲労性も試料1と同等程度それ
よりも劣る結果となっている。
【0018】
【発明の効果】以上説明した本発明のスチールコードに
よるときには、1工程撚りで製造されるため製造効率が
よく、安価に製造することができるうえに、1×9構造
でありながらコード断面を偏平状としているため、心ワ
イヤ隣接相互間および側ワイヤ隣接相互間に隙間が確保
され、ゴム浸透性が良好であり、心ワイヤがねじれにく
くなるため心ワイヤの抜け出し現象が防止され、これら
により耐疲労性がすぐれたものになり、さらに、バンチ
ドコードでありながら心ワイヤの残留キルが抜けないた
め、シートの平坦性も良好にすることができるというす
ぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスチールコードの4/5分の断面
図である。
【図2】本発明のスチールコードの製造装置を概略的に
示す説明図である。
【図3】図2におけるクレードル内の構成を示す斜視図
である。
【図4】従来の多層スチールコードの断面図である。
【図5】ゴムシートの反り現象を示す説明図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c 心ワイヤ 2a〜2f 側ワイヤ D1 長径寸法 D2 短径寸法 S,s 隙間
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B60C 9/00 L 8408−3D

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】9本のめっきワイヤから構成されるスチー
    ルコードにおいて、該スチールコードが、3本のワイヤ
    とこれらよりも径の太い6本のワイヤを同一方向同一ピ
    ッチで撚りあわせた1×9構造となっており、かつ、コ
    ードの長手方向と直角の断面を偏平状としたことを特徴
    とするゴム補強用スチールコード。
  2. 【請求項2】長径/短径の比で1.05〜1.20であ
    る請求項1に記載のゴム補強用スチールコード。
  3. 【請求項3】0→5kgの伸びが0.090〜0.125
    である請求項1または請求項2のいずれかに記載のゴム
    補強用スチールコード。
JP4126754A 1992-04-20 1992-04-20 ゴム補強用スチールコード Pending JPH05302283A (ja)

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