JPH05301464A - 熱転写記録用受像シート - Google Patents
熱転写記録用受像シートInfo
- Publication number
- JPH05301464A JPH05301464A JP4107063A JP10706392A JPH05301464A JP H05301464 A JPH05301464 A JP H05301464A JP 4107063 A JP4107063 A JP 4107063A JP 10706392 A JP10706392 A JP 10706392A JP H05301464 A JPH05301464 A JP H05301464A
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- Japan
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- resin
- receiving sheet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】表面光沢度のコントロールが可能であり、かつ
記録感度が著しく改善されると共に、画質にも優れた熱
転写記録用受像シートを提供する。 【構成】受像層を構成する少なくとも最表層が、水性染
着性樹脂、水性離型剤、これらの少なくとも一方と反応
する水性架橋剤、及び熱可塑性樹脂微粒子凝集体を含有
することを特徴とする熱転写記録用受像シートである。
記録感度が著しく改善されると共に、画質にも優れた熱
転写記録用受像シートを提供する。 【構成】受像層を構成する少なくとも最表層が、水性染
着性樹脂、水性離型剤、これらの少なくとも一方と反応
する水性架橋剤、及び熱可塑性樹脂微粒子凝集体を含有
することを特徴とする熱転写記録用受像シートである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱転写記録用受像シー
トの改良に関し、詳しくは熱昇華性染料を利用した熱転
写記録用の受像シートの改良に関するもので、特に表面
光沢度のコントロールが可能であり、かつ記録感度が著
しく改善されると共に、画質にも優れた受像シートを提
供するものである。
トの改良に関し、詳しくは熱昇華性染料を利用した熱転
写記録用の受像シートの改良に関するもので、特に表面
光沢度のコントロールが可能であり、かつ記録感度が著
しく改善されると共に、画質にも優れた受像シートを提
供するものである。
【0002】
【従来の技術】入力信号と同時に記録像の得られる熱記
録方式は、装置が比較的簡単で安価なうえに低騒音であ
るため、ファクシミリ、計算機用端末プリンタ、測定機
器用プリンタ等多方面に利用されている。これらの熱記
録方式に使用される記録媒体としては、加熱により物理
的、化学的変化を起して発色する記録層を設けた所謂発
色タイプ感熱記録紙が最も一般的に使用されている。し
かし、発色タイプ感熱記録紙は製造工程中や保存中に不
要な発色を起しやすく、又、記録された像の保存安定性
にも劣っており、有機溶剤や化学薬品等との接触によっ
て褪色現象を起してしまう。
録方式は、装置が比較的簡単で安価なうえに低騒音であ
るため、ファクシミリ、計算機用端末プリンタ、測定機
器用プリンタ等多方面に利用されている。これらの熱記
録方式に使用される記録媒体としては、加熱により物理
的、化学的変化を起して発色する記録層を設けた所謂発
色タイプ感熱記録紙が最も一般的に使用されている。し
かし、発色タイプ感熱記録紙は製造工程中や保存中に不
要な発色を起しやすく、又、記録された像の保存安定性
にも劣っており、有機溶剤や化学薬品等との接触によっ
て褪色現象を起してしまう。
【0003】そのため、発色タイプ感熱記録紙に代る記
録媒体として、有色の色材そのものを利用した記録媒体
を用いる記録方式が提案されており、例えば特開昭51
−15446号公報には、常温では固体又は半固体状で
ある色材を紙、ポリマーフィルム等の支持体上に塗布し
ておき、支持体上の色材と記録紙とを接触させ、熱記録
ヘッドにより支持体上の色材を加熱して選択的に記録紙
に色材を転移させて記録像を得る方式が提案されてい
る。
録媒体として、有色の色材そのものを利用した記録媒体
を用いる記録方式が提案されており、例えば特開昭51
−15446号公報には、常温では固体又は半固体状で
ある色材を紙、ポリマーフィルム等の支持体上に塗布し
ておき、支持体上の色材と記録紙とを接触させ、熱記録
ヘッドにより支持体上の色材を加熱して選択的に記録紙
に色材を転移させて記録像を得る方式が提案されてい
る。
【0004】この記録方式では支持体上の色材を熱によ
って溶融、蒸発、昇華せしめ、記録紙に転移させて粘
着、吸着、染着によって記録像を得るものであり、記録
紙として普通紙が利用できる特徴があるとされている。
そして、特に色材として昇華性染料を用いる記録方式で
は諧調性に優れた画像が得られるため、フルカラー記録
用途への応用が試みられている。
って溶融、蒸発、昇華せしめ、記録紙に転移させて粘
着、吸着、染着によって記録像を得るものであり、記録
紙として普通紙が利用できる特徴があるとされている。
そして、特に色材として昇華性染料を用いる記録方式で
は諧調性に優れた画像が得られるため、フルカラー記録
用途への応用が試みられている。
【0005】しかし、記録紙として普通紙を用いた場合
には、特に染着が起り難く、記録像の色濃度が低いばか
りでなく、経時によって著しい褪色現象を起してしま
う。そのため、特開昭57−107885号公報、特開
昭59−165688号公報、米国特許第360148
4号公報等に記載の如く熱可塑性樹脂を主成分とする受
像層を形成した受像シートが使用されている。
には、特に染着が起り難く、記録像の色濃度が低いばか
りでなく、経時によって著しい褪色現象を起してしま
う。そのため、特開昭57−107885号公報、特開
昭59−165688号公報、米国特許第360148
4号公報等に記載の如く熱可塑性樹脂を主成分とする受
像層を形成した受像シートが使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】熱可塑性樹脂を主成分
とする受像層を形成することによって、記録感度や保存
性は一応改良されるが、熱可塑性樹脂を主体とした受像
層では高光沢の表面しかえられなかった。そこで、マッ
ト調を得るため、筆記性を向上させるため等の目的で、
重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、タルク、ク
レー、天然珪酸類、合成珪酸類、酸化チタン、水酸化ア
ルミニウム、酸化亜鉛、尿素ホルムアルデヒド樹脂粉末
等の無機や有機の顔料を添加することが行われていた。
とする受像層を形成することによって、記録感度や保存
性は一応改良されるが、熱可塑性樹脂を主体とした受像
層では高光沢の表面しかえられなかった。そこで、マッ
ト調を得るため、筆記性を向上させるため等の目的で、
重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、タルク、ク
レー、天然珪酸類、合成珪酸類、酸化チタン、水酸化ア
ルミニウム、酸化亜鉛、尿素ホルムアルデヒド樹脂粉末
等の無機や有機の顔料を添加することが行われていた。
【0007】しかしながら、無機や有機の顔料類を使用
すると、これらの添加量に比例して受像層の染着能が劣
ってくると共に画質も低下するという欠点があった。
すると、これらの添加量に比例して受像層の染着能が劣
ってくると共に画質も低下するという欠点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる現状に鑑み、本発
明者等は有色の色材、特に熱昇華性染料を熱転移させる
記録方式において有用な熱転写記録用受像シートの改良
について鋭意研究の結果、受像層に水性染着性樹脂、水
性離型剤、水性架橋剤及び熱可塑性樹脂微粒子凝集体を
組み合わせて形成することによって、マット調で記録感
度に優れ、極めて鮮明で色濃度の高い記録像が得られる
のみならず受像シートと色材転写層との熱融着が起こら
ず、しかも記録後の保存性にも優れた特性を発揮する受
像シートを完成するに至った。
明者等は有色の色材、特に熱昇華性染料を熱転移させる
記録方式において有用な熱転写記録用受像シートの改良
について鋭意研究の結果、受像層に水性染着性樹脂、水
性離型剤、水性架橋剤及び熱可塑性樹脂微粒子凝集体を
組み合わせて形成することによって、マット調で記録感
度に優れ、極めて鮮明で色濃度の高い記録像が得られる
のみならず受像シートと色材転写層との熱融着が起こら
ず、しかも記録後の保存性にも優れた特性を発揮する受
像シートを完成するに至った。
【0009】本発明は、支持体上に、色材転写シートか
らの転写像を受理する受像層を設けて成る熱転写記録用
受像シートにおいて、該受像層を構成する少なくとも最
表層が、水性染着性樹脂、水性離型剤、これらの少なく
とも一方と反応する水性架橋剤、及び熱可塑性樹脂微粒
子凝集体を含有することを特徴とする熱転写記録用受像
シートである。
らの転写像を受理する受像層を設けて成る熱転写記録用
受像シートにおいて、該受像層を構成する少なくとも最
表層が、水性染着性樹脂、水性離型剤、これらの少なく
とも一方と反応する水性架橋剤、及び熱可塑性樹脂微粒
子凝集体を含有することを特徴とする熱転写記録用受像
シートである。
【0010】
【作用】本発明の受像シートにおいて、受像層を構成す
る主成分である水性染着性樹脂とは、水溶性あるいは水
分散性の熱可塑性樹脂であり、例えばポリエステル、ポ
リスチレン、ポリウレタン、酢酸ビニル系共重合体、ア
クリル系重合体及び/又は共重合体、エポキシ樹脂、ア
セテート樹脂、ナイロン樹脂等が挙げられる。かかる水
性染着性樹脂の具体例としては、例えば互応化学(株)
製になる商品名プラスコートZシリーズ、日本合成化学
(株)製になる商品名ポリエスターWRシリーズ、東洋
紡績(株)製になる商品名バイロナールシリーズ、大日
本インキ化学(株)製になる商品名ハイドランAPシリ
ーズ,ハイドランHWシリーズ,ファインテックスES
シリーズ、高松油脂(株)製になるペスレジンシリー
ズ、イーストマンコダック社製になるイーストマンWN
T−SIZE等が挙げられる。これらの水性染着性樹脂
は単独使用或いは併用することができるが、特にガラス
転移温度が40〜130℃、より好ましくは60〜11
0℃である樹脂が好ましく用いられる。因みに40℃未
満の樹脂は記録の際に熱ブリードを生じ、記録像がぼや
け、また150℃を越える樹脂は感度が低下する傾向に
ある。
る主成分である水性染着性樹脂とは、水溶性あるいは水
分散性の熱可塑性樹脂であり、例えばポリエステル、ポ
リスチレン、ポリウレタン、酢酸ビニル系共重合体、ア
クリル系重合体及び/又は共重合体、エポキシ樹脂、ア
セテート樹脂、ナイロン樹脂等が挙げられる。かかる水
性染着性樹脂の具体例としては、例えば互応化学(株)
製になる商品名プラスコートZシリーズ、日本合成化学
(株)製になる商品名ポリエスターWRシリーズ、東洋
紡績(株)製になる商品名バイロナールシリーズ、大日
本インキ化学(株)製になる商品名ハイドランAPシリ
ーズ,ハイドランHWシリーズ,ファインテックスES
シリーズ、高松油脂(株)製になるペスレジンシリー
ズ、イーストマンコダック社製になるイーストマンWN
T−SIZE等が挙げられる。これらの水性染着性樹脂
は単独使用或いは併用することができるが、特にガラス
転移温度が40〜130℃、より好ましくは60〜11
0℃である樹脂が好ましく用いられる。因みに40℃未
満の樹脂は記録の際に熱ブリードを生じ、記録像がぼや
け、また150℃を越える樹脂は感度が低下する傾向に
ある。
【0011】本発明で使用される水性離型剤とは、水溶
性あるいは水分散可能な離型剤を意味し、シリコーン
系、フッ素系等、各種のものが知られており、適宜選択
使用されるが、中でもアルコール変性シリコーンオイ
ル、エポキシポリエーテル変性シリコーンオイル、カル
ボキシ変性シリコーンオイル等の反応可能な官能基を有
する離型剤が好ましく用いられる。かかる水性離型剤の
具体例としては、例えば東レシリコーン社製になる商品
名SF−8427,SF−8421、信越シリコーン社
製になる商品名X−51−789等が挙げられる。な
お、これらの水性変性シリコーンオイルは、少なすぎる
と色材転写層と熱融着を起こし、また多すぎるとシート
に滑りが発生するため、水性染着性樹脂に対して、0.
5〜100重量%、好ましくは1〜50重量%程度の範
囲で使用される。勿論、水性離型剤は適宜併用すること
も可能である。
性あるいは水分散可能な離型剤を意味し、シリコーン
系、フッ素系等、各種のものが知られており、適宜選択
使用されるが、中でもアルコール変性シリコーンオイ
ル、エポキシポリエーテル変性シリコーンオイル、カル
ボキシ変性シリコーンオイル等の反応可能な官能基を有
する離型剤が好ましく用いられる。かかる水性離型剤の
具体例としては、例えば東レシリコーン社製になる商品
名SF−8427,SF−8421、信越シリコーン社
製になる商品名X−51−789等が挙げられる。な
お、これらの水性変性シリコーンオイルは、少なすぎる
と色材転写層と熱融着を起こし、また多すぎるとシート
に滑りが発生するため、水性染着性樹脂に対して、0.
5〜100重量%、好ましくは1〜50重量%程度の範
囲で使用される。勿論、水性離型剤は適宜併用すること
も可能である。
【0012】水性染着性樹脂と水性離型剤の少なくとも
一方と反応可能な水性架橋剤は、水溶性あるいは水分散
性の架橋剤であり、例えばアルデヒド系架橋剤、N−メ
チロール系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アジリジン系架
橋剤、イソシアネート系架橋剤、ビニルスルホン系架橋
剤等が挙げられ、単独使用或いは併用される。これらの
水性架橋剤は、少ないと所望の架橋が得られず、また経
済的な面から、水性染着性樹脂に対して0.5〜100
重量%、好ましくは1〜50重量%程度の範囲で、受像
層形成用の塗液中に添加され、塗液の乾燥工程あるいは
後処理工程での熱作用によって反応せしめられる。勿
論、架橋反応を促進させる触媒等を併用してもよい。
一方と反応可能な水性架橋剤は、水溶性あるいは水分散
性の架橋剤であり、例えばアルデヒド系架橋剤、N−メ
チロール系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アジリジン系架
橋剤、イソシアネート系架橋剤、ビニルスルホン系架橋
剤等が挙げられ、単独使用或いは併用される。これらの
水性架橋剤は、少ないと所望の架橋が得られず、また経
済的な面から、水性染着性樹脂に対して0.5〜100
重量%、好ましくは1〜50重量%程度の範囲で、受像
層形成用の塗液中に添加され、塗液の乾燥工程あるいは
後処理工程での熱作用によって反応せしめられる。勿
論、架橋反応を促進させる触媒等を併用してもよい。
【0013】本発明で使用される熱可塑性樹脂微粒子凝
集体とは、樹脂微粒子が、互いの吸引力によって会合
し、微粒子状の凝集体を形成したものを意味し、少なく
とも一方の樹脂微粒子が熱可塑性を有する必要がある。
かかる凝集体を構成する樹脂微粒子としては、ビニル系
樹脂粒子に代表される重合系樹脂微粒子、ポリエステル
系、ポリアミド系、尿素系、メラミン系等に代表される
縮合系樹脂微粒子、ポリウレタン系、エポキシ系等に代
表されるポリ付加系樹脂微粒子等があり、それらは乳化
重合法、懸濁重合法、樹脂生成時の球晶形成等によって
樹脂を製造する際に直接製造する方法、非溶媒中で液中
造粒する方法、湿式粉砕する方法、凍結粉砕する方法
等、任意の方法で微粒子化され、球形、ダルマ、まゆ玉
形、金平糖形、円板形、ドーナツ形、異相形、不定形
等、任意の形で利用される。
集体とは、樹脂微粒子が、互いの吸引力によって会合
し、微粒子状の凝集体を形成したものを意味し、少なく
とも一方の樹脂微粒子が熱可塑性を有する必要がある。
かかる凝集体を構成する樹脂微粒子としては、ビニル系
樹脂粒子に代表される重合系樹脂微粒子、ポリエステル
系、ポリアミド系、尿素系、メラミン系等に代表される
縮合系樹脂微粒子、ポリウレタン系、エポキシ系等に代
表されるポリ付加系樹脂微粒子等があり、それらは乳化
重合法、懸濁重合法、樹脂生成時の球晶形成等によって
樹脂を製造する際に直接製造する方法、非溶媒中で液中
造粒する方法、湿式粉砕する方法、凍結粉砕する方法
等、任意の方法で微粒子化され、球形、ダルマ、まゆ玉
形、金平糖形、円板形、ドーナツ形、異相形、不定形
等、任意の形で利用される。
【0014】これら凝集体を構成する樹脂微粒子は、表
層と内部層が均質である必要はなく、シード重合法等を
利用した複層構造微粒子や、内部層に気体類、液体類、
ワックス類、固体類等を含有したいわゆるカプセル状微
粒子等の利用も可能であり、また、凝集体形成のため表
面電荷を有する樹脂微粒子は好ましく用いられる。
層と内部層が均質である必要はなく、シード重合法等を
利用した複層構造微粒子や、内部層に気体類、液体類、
ワックス類、固体類等を含有したいわゆるカプセル状微
粒子等の利用も可能であり、また、凝集体形成のため表
面電荷を有する樹脂微粒子は好ましく用いられる。
【0015】樹脂微粒子に表面電荷を付与する方法とし
ては、樹脂形成材料の少なくとも1成分として、カルボ
キシル基、スルホン酸基、硫酸基、リン酸基、あるいは
それらの塩等のアニオン性基か、第1級ないし第3級の
カチオン性基を有する材料を用いる方法、高分子反応に
よりイオン性基を化学結合により導入する方法、アニオ
ン性、カチオン性あるいは両性のイオン性界面活性剤お
よび/又はイオン性オリゴソープ等を表面吸着させる方
法等、種々の方法が知られており、任意に選択しかつ必
要により適宜複数種の方法を組み合わせての利用も可能
である。
ては、樹脂形成材料の少なくとも1成分として、カルボ
キシル基、スルホン酸基、硫酸基、リン酸基、あるいは
それらの塩等のアニオン性基か、第1級ないし第3級の
カチオン性基を有する材料を用いる方法、高分子反応に
よりイオン性基を化学結合により導入する方法、アニオ
ン性、カチオン性あるいは両性のイオン性界面活性剤お
よび/又はイオン性オリゴソープ等を表面吸着させる方
法等、種々の方法が知られており、任意に選択しかつ必
要により適宜複数種の方法を組み合わせての利用も可能
である。
【0016】これら樹脂微粒子は会合体形成のため、例
えば表面電荷を有する樹脂微粒子の少なくとも1種、及
び反対電荷を有する樹脂微粒子の少なくとも1種を選択
し、必要によりpH等を調節して攪拌混合することによ
り凝集体とする方法、片方の樹脂微粒子存在下、他方の
樹脂微粒子を生成させ凝集体を形成せさる方法等任意の
方法の利用が可能であり、ゼータ電位、樹脂微粒子の混
合割合、混合時の攪拌剪断力等により得られる樹脂微粒
子凝集体の二次粒子径を任意にコントロールして利用さ
れる。
えば表面電荷を有する樹脂微粒子の少なくとも1種、及
び反対電荷を有する樹脂微粒子の少なくとも1種を選択
し、必要によりpH等を調節して攪拌混合することによ
り凝集体とする方法、片方の樹脂微粒子存在下、他方の
樹脂微粒子を生成させ凝集体を形成せさる方法等任意の
方法の利用が可能であり、ゼータ電位、樹脂微粒子の混
合割合、混合時の攪拌剪断力等により得られる樹脂微粒
子凝集体の二次粒子径を任意にコントロールして利用さ
れる。
【0017】本発明において、樹脂微粒子凝集体は熱可
塑性を有する必要があり、少なくとも一方として熱可塑
性樹脂微粒子を選択する必要がある。他方、支持体上へ
の塗布乾燥後も微粒子状態を維持する必要があるため、
少なくとも一方は常温以上、好ましくは40℃以上の軟
化点(ガラス転移点)を有するもの、もしくは使用温度
で非軟化性のものが選択使用される。
塑性を有する必要があり、少なくとも一方として熱可塑
性樹脂微粒子を選択する必要がある。他方、支持体上へ
の塗布乾燥後も微粒子状態を維持する必要があるため、
少なくとも一方は常温以上、好ましくは40℃以上の軟
化点(ガラス転移点)を有するもの、もしくは使用温度
で非軟化性のものが選択使用される。
【0018】本発明の受像シートでは、かくして得られ
た樹脂微粒子凝集体を受像層の必須成分とするものであ
るが、特に色材転写シートとして熱昇華性染料を利用し
た記録方式では、熱可塑性樹脂微粒子しとしてポリ縮合
系および/又はポリ付加系樹類の使用は、熱転移してき
た染料の染着能に優れるため好ましく、中でもポリエス
テル系樹脂は、染着能に優れると共に保存性にも優れる
ため、特に好ましく用いられる。特にスルホン酸塩基を
含有するポリエステル系樹脂微粒子を選択的に使用し、
これに反対電荷を有するビニル系モノマー類を重合して
製造される樹脂微粒子凝集体は、安定で粒子径の均一な
水性分散体として得られれるため、本発明の効果がとり
わけ顕著である。そのため、以下に詳細に説明する。
た樹脂微粒子凝集体を受像層の必須成分とするものであ
るが、特に色材転写シートとして熱昇華性染料を利用し
た記録方式では、熱可塑性樹脂微粒子しとしてポリ縮合
系および/又はポリ付加系樹類の使用は、熱転移してき
た染料の染着能に優れるため好ましく、中でもポリエス
テル系樹脂は、染着能に優れると共に保存性にも優れる
ため、特に好ましく用いられる。特にスルホン酸塩基を
含有するポリエステル系樹脂微粒子を選択的に使用し、
これに反対電荷を有するビニル系モノマー類を重合して
製造される樹脂微粒子凝集体は、安定で粒子径の均一な
水性分散体として得られれるため、本発明の効果がとり
わけ顕著である。そのため、以下に詳細に説明する。
【0019】即ち、ポリエステル系樹脂は、例えば以下
にで示す酸、あるいはその無水物や低級アルキルエス
テルの一種以上と、以下にで示すグリコール、あるい
はポリエステルやコポリエステルの製造時にグリコール
として作用する物質の一種以上を縮合して製造される。
そして、スルホン酸塩基を含有するポリエステル系樹脂
は、上記の如き樹脂形成材料に、さらに以下にで示す
スルホン酸塩基含有共縮合成分の一種以上を併用して製
造される。
にで示す酸、あるいはその無水物や低級アルキルエス
テルの一種以上と、以下にで示すグリコール、あるい
はポリエステルやコポリエステルの製造時にグリコール
として作用する物質の一種以上を縮合して製造される。
そして、スルホン酸塩基を含有するポリエステル系樹脂
は、上記の如き樹脂形成材料に、さらに以下にで示す
スルホン酸塩基含有共縮合成分の一種以上を併用して製
造される。
【0020】:酸類としては、例えばテレフタル酸、
イソフタル酸、フタル酸、2,5−ジメチルテレフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸類、ビフェニルジカルボン
酸類、ベンゾフェノンテトラカルボン酸、トリメリット
酸、ピロメリット酸、トリメシン酸等の芳香族カルボン
酸やアジピン酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂肪
族カルボン酸等の有機酸、あるいはその無水物や低級ア
ルキルエステル等が挙げられる。
イソフタル酸、フタル酸、2,5−ジメチルテレフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸類、ビフェニルジカルボン
酸類、ベンゾフェノンテトラカルボン酸、トリメリット
酸、ピロメリット酸、トリメシン酸等の芳香族カルボン
酸やアジピン酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂肪
族カルボン酸等の有機酸、あるいはその無水物や低級ア
ルキルエステル等が挙げられる。
【0021】:グリコール類としては、例えばエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパ
ンジオール、2,4−ジメチル−2−エチルヘキサン−
1,3−ジオール、2,2−ジメチル−1,3−プーパ
ンジオール、2−エチル−2−ブチル−1,3−プーパ
ンジオール、2−エチル−2−イソブチル−1,3−プ
ーパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブ
タンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘ
キサンジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノー
ル、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シ
クロヘキサンジメタノール、2,2,4,4−テトラメ
チル−1,3−シクロブタンジオール、4,4′−チオ
ジフェノール、4,4′−メチレンジフェノール、4,
4′−(2−ノルボルニリデン)ジフェノール、4,
4′−ジヒドロキシジフェノール、p−ジヒドロキシベ
ンゼン、4,4′−イソプロピリデンジフェノール、
4,4′−イソプロピリデン−ビス(2,6−ジクロロ
フェノール)、2,5−ナフタレンジオール、p−キシ
レンジオール等が挙げられる。
ングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパ
ンジオール、2,4−ジメチル−2−エチルヘキサン−
1,3−ジオール、2,2−ジメチル−1,3−プーパ
ンジオール、2−エチル−2−ブチル−1,3−プーパ
ンジオール、2−エチル−2−イソブチル−1,3−プ
ーパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブ
タンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘ
キサンジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノー
ル、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シ
クロヘキサンジメタノール、2,2,4,4−テトラメ
チル−1,3−シクロブタンジオール、4,4′−チオ
ジフェノール、4,4′−メチレンジフェノール、4,
4′−(2−ノルボルニリデン)ジフェノール、4,
4′−ジヒドロキシジフェノール、p−ジヒドロキシベ
ンゼン、4,4′−イソプロピリデンジフェノール、
4,4′−イソプロピリデン−ビス(2,6−ジクロロ
フェノール)、2,5−ナフタレンジオール、p−キシ
レンジオール等が挙げられる。
【0022】:スルホン酸塩基含有共縮合成分として
は、例えばスルホナトリウムフタル酸、スルホカリウム
フタル酸、スルホナトリウムテレフタル酸、スルホカリ
ウムテレフタル酸、スルホナトリウムイソフタル酸、ス
ルホカリウムイソフタル酸、3−スルホナトリウムアジ
ピン酸、2−スルホナトリウムビスフェノールA、3−
スルホカリウムビスフェノールA、3−スルホナトリウ
ム−1,6−ヘキサンジオール等や、これらの低級アル
キルエステル等が挙げられる。
は、例えばスルホナトリウムフタル酸、スルホカリウム
フタル酸、スルホナトリウムテレフタル酸、スルホカリ
ウムテレフタル酸、スルホナトリウムイソフタル酸、ス
ルホカリウムイソフタル酸、3−スルホナトリウムアジ
ピン酸、2−スルホナトリウムビスフェノールA、3−
スルホカリウムビスフェノールA、3−スルホナトリウ
ム−1,6−ヘキサンジオール等や、これらの低級アル
キルエステル等が挙げられる。
【0023】なお、ポリエステル系樹脂は、2種以上を
併用してもよく、溶融状態や溶液状態でアミノ樹脂、エ
ポキシ樹脂、イソシアネート化合物等と混合して使用し
てもよい。またその一部をこれらの化合物と反応させて
使用してもよい。
併用してもよく、溶融状態や溶液状態でアミノ樹脂、エ
ポキシ樹脂、イソシアネート化合物等と混合して使用し
てもよい。またその一部をこれらの化合物と反応させて
使用してもよい。
【0024】反対電荷を有するビニル系モノマー類とし
ては、2−アミノエチル(メタ)アクリレート、2−
N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
2−N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、2−N,N−ジプロピルアミノ(メタ)アクリレー
ト、2−N−tert−ブチルアミノエチル(メタ)アクリ
レート、2−(4−モルホリノ)−エチル(メタ)アク
レート、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、ア
ミノスチレン等が挙げられ、適宜1種以上を選択し、必
要により更に公知の他のモノマー類を併用使用して付加
重合させることにより樹脂微粒子とされ使用する方法、
又は、前記したポリエステル径樹脂微粒子の水性分散体
存在下、前記したビニル系モノマー類を添加し、重合反
応を進めながら、樹脂微粒子凝集体として利用する方法
等の方法で使用される。この時、重合条件は、常法に従
って適宜調節されるが、例えば樹脂微粒子のガラス転移
点(Tg)以上の温度で重合すると球状の樹脂微粒子凝
集体が得られ、又、重合温度を下げることにより、多孔
質の樹脂微粒子凝集体を得ることができる。なお、樹脂
微粒子の溶剤や可塑剤を併用すると、見掛けのガラス転
移点(あるいは軟化点)が低下し、比較的低い温度で重
合しても、球状の樹脂微粒子凝集体とすることも可能で
ある。
ては、2−アミノエチル(メタ)アクリレート、2−
N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
2−N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、2−N,N−ジプロピルアミノ(メタ)アクリレー
ト、2−N−tert−ブチルアミノエチル(メタ)アクリ
レート、2−(4−モルホリノ)−エチル(メタ)アク
レート、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、ア
ミノスチレン等が挙げられ、適宜1種以上を選択し、必
要により更に公知の他のモノマー類を併用使用して付加
重合させることにより樹脂微粒子とされ使用する方法、
又は、前記したポリエステル径樹脂微粒子の水性分散体
存在下、前記したビニル系モノマー類を添加し、重合反
応を進めながら、樹脂微粒子凝集体として利用する方法
等の方法で使用される。この時、重合条件は、常法に従
って適宜調節されるが、例えば樹脂微粒子のガラス転移
点(Tg)以上の温度で重合すると球状の樹脂微粒子凝
集体が得られ、又、重合温度を下げることにより、多孔
質の樹脂微粒子凝集体を得ることができる。なお、樹脂
微粒子の溶剤や可塑剤を併用すると、見掛けのガラス転
移点(あるいは軟化点)が低下し、比較的低い温度で重
合しても、球状の樹脂微粒子凝集体とすることも可能で
ある。
【0025】これら熱可塑性樹脂微粒子凝集体の粒子径
のコントロールは重要であり、例えば平均粒子径が0.
01μmに満たないと表面光沢度のコントロールに寄与
せず、また平均粒子径が30μmを越えると画質が低下
するため、好ましくは0.1〜15μmの微粒子が選択
使用される。特に0.2〜8μmの微粒子は、記録感度
に優れ、かつ画質にも特に優れた受像シートを与えるこ
とができる。
のコントロールは重要であり、例えば平均粒子径が0.
01μmに満たないと表面光沢度のコントロールに寄与
せず、また平均粒子径が30μmを越えると画質が低下
するため、好ましくは0.1〜15μmの微粒子が選択
使用される。特に0.2〜8μmの微粒子は、記録感度
に優れ、かつ画質にも特に優れた受像シートを与えるこ
とができる。
【0026】かかる熱可塑性樹脂微粒子凝集体は、水性
染着性樹脂、水性離型剤及びこれらの少なくとも1種と
反応する水性架橋剤と共に混合使用し、受像層形成塗液
として用いられ、例えば水性染着性樹脂と熱可塑性樹脂
微粒子凝集体の配合比率、及び乾燥条件により表面光沢
度のコントロールが可能なため、所望とする表面光沢度
により適宜配合比率を任意に選択できるが、本発明の所
望の作用効果を得るためには、水性染着性樹脂に比し重
量比で1/20〜10/1、より好ましくは1/9〜2
/8配合使用される。
染着性樹脂、水性離型剤及びこれらの少なくとも1種と
反応する水性架橋剤と共に混合使用し、受像層形成塗液
として用いられ、例えば水性染着性樹脂と熱可塑性樹脂
微粒子凝集体の配合比率、及び乾燥条件により表面光沢
度のコントロールが可能なため、所望とする表面光沢度
により適宜配合比率を任意に選択できるが、本発明の所
望の作用効果を得るためには、水性染着性樹脂に比し重
量比で1/20〜10/1、より好ましくは1/9〜2
/8配合使用される。
【0027】受像層を形成する水性系塗液中には、受像
層の改質、他機能の付与を目的として例えば色調及び白
色度コントロールのための染料、顔料、及び/又は蛍光
染料等の添加、保存性改良のための紫外線吸収剤、酸化
防止剤等の添加、プリンター適性付与のための帯電防止
剤、離型剤、滑剤の添加、筆記性付与のためのフィラー
添加、塗抹適性付与のための分散剤、湿潤剤、消泡剤、
バインダー類等の添加等の各種助剤を添加することもで
きる。
層の改質、他機能の付与を目的として例えば色調及び白
色度コントロールのための染料、顔料、及び/又は蛍光
染料等の添加、保存性改良のための紫外線吸収剤、酸化
防止剤等の添加、プリンター適性付与のための帯電防止
剤、離型剤、滑剤の添加、筆記性付与のためのフィラー
添加、塗抹適性付与のための分散剤、湿潤剤、消泡剤、
バインダー類等の添加等の各種助剤を添加することもで
きる。
【0028】受像層形成塗液の支持体への塗布量は、受
像シートの使用目的等に応じて適宜調節されるが、一般
的には1〜15g/m2 程度の範囲で塗布される。
像シートの使用目的等に応じて適宜調節されるが、一般
的には1〜15g/m2 程度の範囲で塗布される。
【0029】支持体としては、例えば普通紙、合成紙、
合成樹脂フィルム等が適宜選択して用いられるが、熱特
性に優れているため普通紙の使用が好ましい。なお、こ
こでいう普通紙は、例えばセルローズパルプを主成分と
し、紙力増強剤、サイズ剤、定着剤、無機や有機の填料
等を添加して普通に抄造して得られる紙、これに酸化澱
粉等をサイズプレスしたり、クレー等の顔料を主成分と
するプレカート層を設けて表面物性を改良した紙等が含
まれるが、アート紙、コート紙、キャストコート紙等の
如く表面の平滑性に優れた紙が特に好ましく用いられ
る。また、合成ゴムラテックス等で形成したゴム弾性
層、発泡剤、中空カプセル等で形成したミクロポーラス
層等を設けて密着性や熱転写効率を高めた紙も好ましく
用いられる。
合成樹脂フィルム等が適宜選択して用いられるが、熱特
性に優れているため普通紙の使用が好ましい。なお、こ
こでいう普通紙は、例えばセルローズパルプを主成分と
し、紙力増強剤、サイズ剤、定着剤、無機や有機の填料
等を添加して普通に抄造して得られる紙、これに酸化澱
粉等をサイズプレスしたり、クレー等の顔料を主成分と
するプレカート層を設けて表面物性を改良した紙等が含
まれるが、アート紙、コート紙、キャストコート紙等の
如く表面の平滑性に優れた紙が特に好ましく用いられ
る。また、合成ゴムラテックス等で形成したゴム弾性
層、発泡剤、中空カプセル等で形成したミクロポーラス
層等を設けて密着性や熱転写効率を高めた紙も好ましく
用いられる。
【0030】かくして得られる本発明の熱転写記録用受
像シートは、特に色材転写シートとして熱昇華性染料を
含有するシートを用いた場合の受像シートとして、極め
て優れた性能を発揮するものであり、マット調で記録感
度に優れ極めて鮮明で色濃度の高い記録画像が得られる
のみならず受像シートと色材転写層との熱融着が起こら
ず、しかも記録後の保存性にも優れた特性を発揮する受
像シートを完成するに至った。
像シートは、特に色材転写シートとして熱昇華性染料を
含有するシートを用いた場合の受像シートとして、極め
て優れた性能を発揮するものであり、マット調で記録感
度に優れ極めて鮮明で色濃度の高い記録画像が得られる
のみならず受像シートと色材転写層との熱融着が起こら
ず、しかも記録後の保存性にも優れた特性を発揮する受
像シートを完成するに至った。
【0031】本発明でいう熱昇華性染料とは、通常の取
り扱い条件下では受像シートと接触しても色材の転移を
起さないが、例えば60℃以上の加熱によって初めて溶
融、蒸発、昇華等によって色材の転移を起すような染料
を意味し、例えばアゾ系、ニトロ系、アントラキノン
系、キノリン系等に代表される分散染料、トリフェニル
メタン系、フルオラン系に代表される塩基性染料、油溶
性染料等種々の染料の中から適宜選択して使用される。
り扱い条件下では受像シートと接触しても色材の転移を
起さないが、例えば60℃以上の加熱によって初めて溶
融、蒸発、昇華等によって色材の転移を起すような染料
を意味し、例えばアゾ系、ニトロ系、アントラキノン
系、キノリン系等に代表される分散染料、トリフェニル
メタン系、フルオラン系に代表される塩基性染料、油溶
性染料等種々の染料の中から適宜選択して使用される。
【0032】また、本発明の熱転写記録用受像シート
は、例えば熱印字ユニット等の熱板、サーマルヘッド等
により接触加熱する熱記録方式のみならず、赤外線ラン
プ、YAGレーザー、炭酸ガスレーザー等の熱線輻射に
よる非接触加熱方式による熱記録等にも有用である。
尚、本発明の受像シートは、受像層を複数層積層しても
構わないが、少なくとも最表層の受像層に熱可塑性樹脂
粒子凝集体を含有せしめることにより、記録感度、画質
に優れると共に表面光沢度を任意にコントロールするこ
とができる。
は、例えば熱印字ユニット等の熱板、サーマルヘッド等
により接触加熱する熱記録方式のみならず、赤外線ラン
プ、YAGレーザー、炭酸ガスレーザー等の熱線輻射に
よる非接触加熱方式による熱記録等にも有用である。
尚、本発明の受像シートは、受像層を複数層積層しても
構わないが、少なくとも最表層の受像層に熱可塑性樹脂
粒子凝集体を含有せしめることにより、記録感度、画質
に優れると共に表面光沢度を任意にコントロールするこ
とができる。
【0033】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論かかる実施例に限定されるものではな
い。又、特に断らない限り例中の部及び%はそれぞれ
「重量部」及び「重量%」を表す。
説明するが、勿論かかる実施例に限定されるものではな
い。又、特に断らない限り例中の部及び%はそれぞれ
「重量部」及び「重量%」を表す。
【0034】実施例1〜5 攪拌機、温度計、窒素吹込装置付の反応容器中に、ジメ
チルテレフタレート94部、ジメチルイソフタレート9
5部、エチレングリコール89部、ネオペンチルグリコ
ール80部、およびテトラブトキシチタネート0.1部
を仕込み、190〜220℃で3時間エステル交換反応
を行った後、5−スルホナトリウムイソフタール酸6.
7部を加え、さらに220〜250℃に温度保持した
後、減圧下(1mmHg)で1時間縮合反応を行うことによ
り、スルホン酸塩基含有ポリエステル樹脂(Tg;59
℃,スルホン酸塩基含量;0.12当量/1kg)を得
た。
チルテレフタレート94部、ジメチルイソフタレート9
5部、エチレングリコール89部、ネオペンチルグリコ
ール80部、およびテトラブトキシチタネート0.1部
を仕込み、190〜220℃で3時間エステル交換反応
を行った後、5−スルホナトリウムイソフタール酸6.
7部を加え、さらに220〜250℃に温度保持した
後、減圧下(1mmHg)で1時間縮合反応を行うことによ
り、スルホン酸塩基含有ポリエステル樹脂(Tg;59
℃,スルホン酸塩基含量;0.12当量/1kg)を得
た。
【0035】得られた樹脂34部をブチルセロソルブ1
0部に110℃で溶解した後、蒸留用フラスコに入れ、
留分温度が100℃に達するまで蒸留し、冷却後脱イオ
ン水25部を加えて、平均粒子径0.08μmの樹脂微
粒子の水性分散体を得た。次いで、攪拌機、温度計、充
填塔付の反応容器中に、上で得た樹脂微粒子の水性分散
体とジメチルアミノエチルメタアクリレートを入れ、表
1に示すように重合条件を変化させ、粒子径の異なった
熱可塑性樹脂微粒子凝集体の水性分散体を得た。なお重
合開始剤には過硫酸アンモニウムを使用し、0.2%水
溶液として滴下した後、表1に示すように熟成を行っ
た。
0部に110℃で溶解した後、蒸留用フラスコに入れ、
留分温度が100℃に達するまで蒸留し、冷却後脱イオ
ン水25部を加えて、平均粒子径0.08μmの樹脂微
粒子の水性分散体を得た。次いで、攪拌機、温度計、充
填塔付の反応容器中に、上で得た樹脂微粒子の水性分散
体とジメチルアミノエチルメタアクリレートを入れ、表
1に示すように重合条件を変化させ、粒子径の異なった
熱可塑性樹脂微粒子凝集体の水性分散体を得た。なお重
合開始剤には過硫酸アンモニウムを使用し、0.2%水
溶液として滴下した後、表1に示すように熟成を行っ
た。
【0036】
【表1】
【0037】ポリエステル樹脂水分散液(商品名:ペス
レジンA−810,高松油脂社製/不揮発分30%分散
液)80部に28%アンモニア水2部を加え、これにア
ジリジン系架橋剤(商品名:ケミタイトPZ−33,日
本触媒化学社製/有効成分100%)2部、及びカルボ
キシ変性シリコーンマイクロエマルジョン(商品名:X
−51−789,信越化学工業社製/20%水分散液)
5部を混合し、更に熱可塑性樹脂微粒子凝集体20部を
加えて受像層形成用塗液とした。
レジンA−810,高松油脂社製/不揮発分30%分散
液)80部に28%アンモニア水2部を加え、これにア
ジリジン系架橋剤(商品名:ケミタイトPZ−33,日
本触媒化学社製/有効成分100%)2部、及びカルボ
キシ変性シリコーンマイクロエマルジョン(商品名:X
−51−789,信越化学工業社製/20%水分散液)
5部を混合し、更に熱可塑性樹脂微粒子凝集体20部を
加えて受像層形成用塗液とした。
【0038】別に、市販の上質紙(商品名;TKP−1
3〈70〉,神崎製紙社製)上に、ポリオレフィン樹脂
分散液(商品名;ケミパールA−100,三井石油化学
社製)87部、ポリスチレン・アクリル共重合ラテック
ス(商品名;セビアンA−4720,ダイセル社製)1
0部、及びポリビニルアルコール(商品名;PVA−2
05,クラレ社製)3部を添加混合して調製した固型分
35%のバリヤー層塗液を乾燥重量で15g/m2 塗布
乾燥し、更にその上にポリエステル樹脂水分散液(商品
名;WNT,イーストマンケミカル社製,不揮発分25
%分散液)を乾燥重量で5g/m2 塗布乾燥した後、ス
ーパーカレンダー処理を行い用意した受像層用基紙上
に、上記で得た受像層形成用塗液を乾燥重量で2g/m
2 となるように塗布・乾燥して熱転写記録用受像シート
を製造した。
3〈70〉,神崎製紙社製)上に、ポリオレフィン樹脂
分散液(商品名;ケミパールA−100,三井石油化学
社製)87部、ポリスチレン・アクリル共重合ラテック
ス(商品名;セビアンA−4720,ダイセル社製)1
0部、及びポリビニルアルコール(商品名;PVA−2
05,クラレ社製)3部を添加混合して調製した固型分
35%のバリヤー層塗液を乾燥重量で15g/m2 塗布
乾燥し、更にその上にポリエステル樹脂水分散液(商品
名;WNT,イーストマンケミカル社製,不揮発分25
%分散液)を乾燥重量で5g/m2 塗布乾燥した後、ス
ーパーカレンダー処理を行い用意した受像層用基紙上
に、上記で得た受像層形成用塗液を乾燥重量で2g/m
2 となるように塗布・乾燥して熱転写記録用受像シート
を製造した。
【0039】比較例1 実施例1において、熱可塑性樹脂微粒子凝集体分散液に
代えて、ポリスチレン樹脂粒子分散液(商品名:グラン
ドールPP−1000,大日本インキ化学工業社製,T
g:104℃,平均粒子径:0.3μm,48%水分散
液)を用いた以外は全く同様にして熱転写記録用受像シ
ートを製造した。
代えて、ポリスチレン樹脂粒子分散液(商品名:グラン
ドールPP−1000,大日本インキ化学工業社製,T
g:104℃,平均粒子径:0.3μm,48%水分散
液)を用いた以外は全く同様にして熱転写記録用受像シ
ートを製造した。
【0040】かくして得られた6種類の熱転写記録用受
像シートについて、以下の如く品質比較試験を行いその
結果を表2に示した。
像シートについて、以下の如く品質比較試験を行いその
結果を表2に示した。
【0041】即ち、赤色熱昇華性染料(ディスパーズレ
ッド60)1部、エチルセルロース1.5部、イソプロピ
ルアルコール10部、エタノール5部をサンドミルで混
合粉砕分散して調製した平均粒子径1μmの染料インキ
を、厚さ6μmの耐熱処理ポリエステルフィルムの非処
理面上に乾燥塗布量が1g/m2 となるように、グラビ
アベタ印刷して色材転写シートを作成した。
ッド60)1部、エチルセルロース1.5部、イソプロピ
ルアルコール10部、エタノール5部をサンドミルで混
合粉砕分散して調製した平均粒子径1μmの染料インキ
を、厚さ6μmの耐熱処理ポリエステルフィルムの非処
理面上に乾燥塗布量が1g/m2 となるように、グラビ
アベタ印刷して色材転写シートを作成した。
【0042】次に、色材転写シートと熱転写記録用受像
シートの塗布面を重ね合せ、色材転写シートの背面から
感熱ヘッドにより熱を印加し(12V,2〜8msec)受
像シートの受像面上に熱転写記録像を形成し、光沢度、
画像濃度及び画質を以下の如く評価した。
シートの塗布面を重ね合せ、色材転写シートの背面から
感熱ヘッドにより熱を印加し(12V,2〜8msec)受
像シートの受像面上に熱転写記録像を形成し、光沢度、
画像濃度及び画質を以下の如く評価した。
【0043】〔光沢度〕グロスメーター(村上色彩技術
研究所 GM−26D)の45°で測定した。
研究所 GM−26D)の45°で測定した。
【0044】〔画像濃度〕マクベス濃度計で測定した。
【0045】〔画質〕マクベス濃度0.5近辺の画像を
25倍のルーペで観察し、ドットの再現性及びヌケで評
価した。 ◎:ヌケがなく、ドットの再現性に優れている。 ○:ヌケがほとんどなく、ドットの再現性も良好。 △:少しヌケがあり、実用性に問題あり。 ×:ヌケが多く、実用性に劣る。
25倍のルーペで観察し、ドットの再現性及びヌケで評
価した。 ◎:ヌケがなく、ドットの再現性に優れている。 ○:ヌケがほとんどなく、ドットの再現性も良好。 △:少しヌケがあり、実用性に問題あり。 ×:ヌケが多く、実用性に劣る。
【0046】
【表2】
【0047】
【発明の効果】表2の結果から明らかなように、本発明
の実施例で得られた熱転写記録用受像シートは、記録感
度及び画質を損なうことなく、光沢度をコントロールす
ることができた。
の実施例で得られた熱転写記録用受像シートは、記録感
度及び画質を損なうことなく、光沢度をコントロールす
ることができた。
Claims (3)
- 【請求項1】支持体上に、色材転写シートからの転写像
を受理する受像層を設けて成る熱転写記録用受像シート
において、該受像層を構成する少なくとも最表層が、水
性染着性樹脂、水性離型剤、これらの少なくとも一方と
反応する水性架橋剤、及び熱可塑性樹脂微粒子凝集体を
含有することを特徴とする熱転写記録用受像シート。 - 【請求項2】熱可塑性樹脂微粒子凝集体を構成する少な
くとも1成分が、ポリ縮合系および/又はポリ付加系樹
脂から成ることを特徴とする請求項1記載の熱転写記録
用受像シート。 - 【請求項3】熱可塑性樹脂微粒子凝集体の平均粒子径が
0.1〜15μmであることを特徴とする請求項1又は
請求項2記載の熱転写記録用受像シート。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4107063A JPH05301464A (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 熱転写記録用受像シート |
US07/992,499 US5360780A (en) | 1991-12-26 | 1992-12-17 | Image-receiving sheet for thermal transfer printing with a layer containing aggregates of fine particles of thermoplastic resin |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4107063A JPH05301464A (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 熱転写記録用受像シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05301464A true JPH05301464A (ja) | 1993-11-16 |
Family
ID=14449555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4107063A Pending JPH05301464A (ja) | 1991-12-26 | 1992-04-24 | 熱転写記録用受像シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05301464A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017077630A (ja) * | 2015-10-19 | 2017-04-27 | 凸版印刷株式会社 | 熱転写受像シート |
-
1992
- 1992-04-24 JP JP4107063A patent/JPH05301464A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017077630A (ja) * | 2015-10-19 | 2017-04-27 | 凸版印刷株式会社 | 熱転写受像シート |
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