JPH05300851A

JPH05300851A - 電気掃除機

Info

Publication number: JPH05300851A
Application number: JP11040692A
Authority: JP
Inventors: Ikuo Oshima; 郁夫大島; Yoshihiro Matsui; 芳広松井; Takeshi Sato; 毅佐藤; Yuichi Matsushita; 裕一松下; Kazufumi Saida; 千史才田
Original assignee: Tokyo Electric Co Ltd
Current assignee: Toshiba TEC Corp
Priority date: 1992-04-28
Filing date: 1992-04-28
Publication date: 1993-11-16

Abstract

(57)【要約】【目的】容易に安定してホース体を電気掃除機本体に
着脱できる電気掃除機を提供する。【構成】上部ケース３に電気掃除機本体１の軸方向の
中心軸より右側上部に上方および側方に向かって開口部
11を有する係止部12を設ける。電動送風機31を電気掃除
機本体１の軸方向の中心軸より左側に重心が位置するよ
うに配設する。ホース体の延長管に接続されるホース体
の吸込口体の連結部の背面側に係止部12に係合する取付
部を設ける。【効果】ホース体の取手部74を持ったまま、持ち変え
ることもなく、電気掃除機本体１にホース体を安定して
立位状態に取り付けられる。ホース体の取手部を持って
上方に引き上げる、もしくは、側方に倒すことにより、
ホース体を容易に電気掃除機本体１より取り外せる。掃
除の手間が軽減できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、吸込口体を電気掃除機
本体にホース体を介して接続したまま電気掃除機本体に
取り付けることができる電気掃除機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の吸込口体を電気掃除機本
体にホース体およびパイプ体を介して接続したまま電気
掃除機本体に取り付ける電気掃除機としては、例えば特
開平３−５１０２４号公報記載の構成が知られている。
この特開平３−５１０２４号公報には、電気掃除機本体
の車輪を接地させた掃除状態で、パイプ体に設けられた
取付手段を電気掃除機本体の後部に設けられた係止手段
に係止取り付ける構成が知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
特開平３−５１０２４号公報記載のように、電気掃除機
本体の後部に係止部を設けた構成のものは、パイプ体あ
るいは吸込口体に設けられた取付部を係止部に取り付け
ることにより電気掃除機本体の重心位置が変わり、電気
掃除機が不安定で転倒する場合があり、取り付け難く、
また、転倒による電気掃除機の損傷を生じる問題を有し
ている。

【０００４】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、容易に安定してホース体を電気掃除機本体に着脱で
きる電気掃除機を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の電気掃除機は、
電動送風機を内設する電動送風機室およびこの電動送風
機室の負圧側に位置する集塵室を内設した電気掃除機本
体と、この電気掃除機本体の上面に開口された係止手段
と、前記集塵室にホース体およびパイプ体を介して連通
される吸込口を有する吸込口体と、前記パイプ体および
吸込口体のうち少なくともいずれか一方に設けられ前記
係止手段に係止される取付手段とを備え、前記係止手段
は電気掃除機本体の走行方向の中心より一端側に形成さ
れ、かつ、前記電動送風機は前記電気掃除機本体の走行
方向の中心より他端側に重心が位置して配設されたもの
である。

【０００６】

【作用】本発明の電気掃除機は、ケース体の走行方向の
中心より一端側に係止手段を設け、電動送風機をケース
体の走行方向の中心より他端側に重心が位置するように
配設したことにより、ホース体に設けた取付手段を係止
手段に容易に着脱でき、また、重量のある電動送風機は
左側に位置しているため、ホース体を右側に取り付けて
も、重心は右側に多少移動する程度のため、ホース体を
電気掃除機本体に安定して確実に取り付けられる。

【０００７】

【実施例】本発明の電気掃除機の一実施例の構成を図面
に基づいて説明する。

【０００８】図１および図２において、１は電気掃除機
本体で、この電気掃除機本体１は、上面を開口した下部
ケース２、および、この下部ケース２の後部上面を閉塞
する上部ケース３とから前側上面部を開口した本体ケー
ス４と、この本体ケース４の前側上面部の開口を開閉自
在に閉塞する蓋体５とからなっている。また、下部ケー
ス２は、前側下面に旋回自在の旋回輪６が取り付けられ
るとともに、後側には従動後輪７が取り付けられてい
る。なお、従動後輪７が本体ケース４の側面より外方に
突出しないように本体ケース４を形成する。さらに、本
体ケース４の上部に上ハンドル８が枢着され、下部ケー
ス２の前部下面に内方に凹状の前ハンドル９が設けられ
ている。

【０００９】そして、上部ケース３には、図１および図
３に示すように、電気掃除機本体１の走行方向の右側の
上部には上方および側方に向かって開口部11を有する係
止手段としての係止部12が形成されている。そして、側
方に向かって開口する縁部には対向して突出する係止壁
部13が形成されている。さらに、この係止部12の開口部
を閉塞する閉塞蓋部14が、係止部12の上部内側で下端が
側方に向かって回動し、係止壁部13に当接して開口部11
を閉塞するように、例えばトーションバネなどの図示し
ないスプリング体によって付勢されて上部を回動自在に
軸支されて取り付けられている。

【００１０】また、電気掃除機本体１内には、格子状の
連通口21を有する隔壁22により、上方が開放された集塵
室23が前部に区画形成されているとともに、この集塵室
23の後方に電動送風機室24が区画形成されている。そし
て、集塵室23内には、この集塵室23内に枢着されたホル
ダ25により集塵袋26が着脱自在に装着されている。

【００１１】そして、隔壁22の前面には、その連通口21
を覆うとともに集塵袋26を案内する補助集塵フィルタ27
が着脱自在に装着されている。なお、これら集塵袋26お
よび補助集塵フィルタ27は、集塵室23の上面開口を介し
て着脱される。

【００１２】一方、電動送風機室24内には、電動送風機
31が電気掃除機本体１の走行方向の中心軸より左側に重
心が位置するように配設されている。そして、この電動
送風機31は、このファンを回転駆動する電動機32と、フ
ァンを覆うファンカバー33とからなっている。また、こ
のファンカバー33の前面中央部には吸気口34が開口形成
され、電動機32のフレームには図示しない排気口が開口
形成されている。

【００１３】そして、ファンカバー33が、上部ケース３
の下面より下方に向かって突出形成され下端部がファン
カバー33の外周面に沿って凹弧状に形成された支持壁35
と、下部ケース２の上面より上方に向けて突出形成され
上端部がファンカバー33の外周面に沿って凹弧状に形成
された支持前壁36とによってゴム支持体37を介して挟持
されている。

【００１４】さらに、電動機32が、下部ケース２の上面
より上方に向けて突出形成され上端部が電動機32の外周
面に沿って凹弧状に形成された支持後壁38と、下部ケー
ス２の上面より上方に向けて突出形成され上端部が電動
機32の外周面に沿って凹弧状に形成された支持前壁39と
によってゴム支持体40を介して挟持されている。

【００１５】そして、電動送風機31は、ファンカバー33
と電動機32との２点で挟持されて固定されている。ま
た、前側のファンカバー33を支持するゴム製支持体37は
環状になっており、これにより、電動送風機31の吸気口
34が集塵室23に連通口21を介して気密に連通されてい
る。

【００１６】また、電気掃除機本体１内で電動送風機31
の走行方向右側には電気掃除機本体１の幅方向に軸支さ
れ図示しない電源コードを巻回するドラム51が配設され
ている。

【００１７】さらに、電気掃除機本体１内には、電動送
風機室24の後方に位置して、上下部ケース２，３より電
動送風機室24内に形成された支持壁部38，39によって排
気室52が区画形成されている。

【００１８】そして、電気掃除機本体１の上部ケース３
の外側後面部には、排気室52を介して電動送風機31の排
気口に連通する排気口53が開口形成されている。

【００１９】また、蓋体５は、上部ケース３に後端部が
枢着されており、集塵室23を上方から開閉自在に覆うも
のである。また、蓋体５の上面は、凹状に図示しないつ
る口などの付属品を収納する付属品収納部54が形成さ
れ、この付属品収納部54の上面を閉塞する蓋体５の外周
面と面一の収納部カバー55が開閉自在に取り付けられて
いる。

【００２０】そして、電気掃除機本体１の前端には、上
部ケース３と下部ケース２に挟持された吸込部61が設け
られ、この吸込部61は内側開口62と外側開口63とが相対
向させて形成されている。また、内側開口62および外側
開口63に対向する中間には、円筒形状の吸込口部64が形
成されている。この吸込口部64は、前部が電気掃除機本
体１の前方へ開口しているとともに、後部が前記集塵室
23へ開口している。

【００２１】また、吸込部61には、集塵室23を電気掃除
機本体１外に連通させる吸込口部64を開閉自在に閉塞す
るシャッタ65が摺動自在に支持されている。このシャッ
タ65の上端部にはつまみ66が上方へ突出形成されてい
る。

【００２２】一方、図４および図５において、71はホー
ス体で、このホース体71は可撓性を有し、一端に吸込部
61に着脱自在に嵌合取付される接続部72が取り付けら
れ、他端には電動送風機31などの駆動を制御する操作部
73が設けられた取手部74が取り付けられている。また、
取手部74には、着脱自在に嵌合されているパイプ体とし
ての延長管75が取り付けられ、延長管75の先端に着脱自
在に吸込口体76が取り付けられている。

【００２３】また、吸込口体76は下面に塵埃を吸引する
吸込口77が形成されている。さらに、吸込口体76には、
図６に示すように、上下方向に回動可能に軸支され延長
管75に着脱自在に嵌合して取り付けられる連結部78に、
上部ケースの係止部12に係止される取付手段としての取
付部79が設けられている。

【００２４】そして、この取付部79は、図３ないし図５
に示すように、係止部12の係止壁部13に係合する溝部81
が側面に形成されており、係止壁部13にこの溝部81が係
合され、取付部79が係止部12に係止されている。この係
止によって、ホース体71の吸込口体76の前端下部が床面
82に接地され、吸込口体76の左右方向が電気掃除機本体
１の走行方向に沿うように、ホース体71が電気掃除機本
体１の右側側面に位置して立位状態に取り付けられてい
る。

【００２５】つぎに、上記実施例の動作について説明す
る。

【００２６】通常の掃除時には、蓋体５を閉じておき、
電源コードの図示しないプラグをコンセントに差し込み
電力を供給する。そして、シャッタ65を下方へ摺動させ
て開く。このシャッタ65を開いた状態で、ホース体71の
接続部72を電気掃除機本体１の前部に設けられた吸込部
61に嵌合させて取り付けてホース体71を接続し掃除を行
なう。電動送風機31の駆動により、吸込口体76の吸込口
77よりホース体71を介してから空気とともに塵埃が吸込
まれ、電気掃除機本体１の集塵室23に導かれて、集塵袋
26内に捕捉される。また、この集塵袋26により濾過され
た空気は、補助集塵フィルタ27、連通口21、電動送風機
31の吸気口34、電動送風機31内、この電動送風機31の排
気口、排気室52を順次通って、排気口53から電気掃除機
本体１外の外気へ排気風として排出される。

【００２７】また、電気掃除機本体１の収納および掃除
の中断によるホース体71の電気掃除機本体１への取り付
けにあたっては、ホース体71の取手部74を持ったまま、
吸込口体76の連結部78に設けられた取付部79を、この取
付部79の下端にて係止部12の上方より閉塞蓋部14をスプ
リング体の付勢に抗して下方に押圧しながら、係止部12
の開口部11より下方に挿入していく。この挿入の際に、
取付部79の溝部81を係止部12の係止壁部13に係合させて
係止壁部13に案内されながら、取付部79を下方にスライ
ド移動させて係止部12に係止させる。この係止により、
ホース体71が電気掃除機本体１に取り付けられる。

【００２８】さらに、電気掃除機本体１に係止されてい
るホース体71に接続されている吸込口体76を取り外す場
合には、ホース体71の取手部74を持って上方に引き上
げ、吸込口体76の取付部79を係止部12より取り外してホ
ース体71に接続されている吸込口体76を取り外す。

【００２９】また、掃除後にホース体71の接続部72を電
気掃除機本体１の吸込部61より取り外す場合には、電源
コードを収納し、シャッタ65を上方へ摺動させて吸込口
部64を閉塞する。そして、使用された図示しないつる口
などの付属品を蓋体５の付属品収納部54に収納する。

【００３０】したがって、上部ケース３に電気掃除機本
体１の走行方向の中心軸より右側上部に上方および側方
に向かって開口部11を有する係止部12に、ホース体71の
吸込口体76に取り付けられた取付部79を係止することに
より、ホース体71の取手部74を持ったまま、持ち変える
こともなく、電気掃除機本体１に立位状態に取り付ける
ことができるので、掃除の途中で家具などを移動すると
きなどに屈んでホース体71を一旦床面に起き、家具の移
動後、再び屈んでホース体71を拾い上げる作業を要しな
いので、掃除の手間が軽減でき、身体への負担も軽減で
きる。

【００３１】また、電動送風機31を係止部12とは反対側
の電気掃除機本体１の走行方向の中心軸より左側に重心
が位置するように配設している。このため、電気掃除機
本体１に係止されているホース体71を取り外す場合に、
上方に引き上げずに、図７に示すように、係止部12の開
口する側方に倒すようにしても、吸込口体76の前端下部
が電気掃除機本体１に近づくように床面82上を移動す
る。そして、電動送風機31の重心の位置する側の電気掃
除機本体１の従動後輪７が床面82より浮き上がり、取付
部79が係止部12の係止壁部13に案内されながら上方にス
ライド移動して外れる。さらに、電気掃除機本体１の従
動後輪７が再び床面82に接地して、ホース体71を電気掃
除機本体１から取り外すことができるので、容易にホー
ス体71を電気掃除機本体１より取り外すことができる。

【００３２】そして、旋回輪６と従動後輪７とにより低
重心で安定した電気掃除機本体１にホース体71を取り付
けるので、電気掃除機本体１が倒れることもなく、ま
た、ホース体71を電気掃除機本体１に取り付けられた状
態時にホース体71に何か引っ掛かっても、ホース体71が
外れるのみで電気掃除機本体１は倒れることはない。

【００３３】また、係止部12を右側に設けたことによ
り、係止部12を後部に設けたものと比較してホース体71
を必要以上に長くする必要がない。

【００３４】なお、上記実施例において、係止部12を電
気掃除機本体１の右側に設け、電動送風機31を左側に設
けて説明したが、係止部12と電動送風機31の重心とが電
気掃除機本体１の走行方向の中心を対称として反対側に
設けられればよい。

【００３５】

【発明の効果】本考案の電気掃除機によれば、ケース体
の走行方向の中心より一端側に係止手段を設け、電動送
風機をケース体の走行方向の中心より他端側に重心が位
置するように配設したことにより、ホース体に設けた取
付手段を係止手段に容易に着脱でき、また、重量のある
電動送風機は左側に位置しているため、ホース体を右側
に取り付けても、重心は右側に多少移動する程度のた
め、ホース体を電気掃除機本体に安定して確実に取り付
けられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の電気掃除機の一実施例を示す平面図で
ある。

【図２】同上側面断面図である。

【図３】同上の取付部と係止部との係止状況説明図であ
る。

【図４】同上の電気掃除機本体に吸込口体を係止した斜
視図である。

【図５】同上の電気掃除機本体に吸込口体を係止した一
部切欠いた正面図である。

【図６】同上の吸込口体の斜視図である。

【図７】同上の電気掃除機本体に係止された吸込口体の
取り外し状況説明図である。

【符号の説明】

１電気掃除機本体 12 係止手段としての係止部 23 集塵室 31 電動送風機

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者松下裕一神奈川県秦野市堀山下43番地東京電気株式会社秦野工場内 (72)発明者才田千史神奈川県秦野市堀山下43番地東京電気株式会社秦野工場内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電動送風機を内設する電動送風機室およ
びこの電動送風機室の負圧側に位置する集塵室を内設し
た電気掃除機本体と、この電気掃除機本体の上面に開口された係止手段と、前記集塵室にホース体およびパイプ体を介して連通され
る吸込口を有する吸込口体と、前記パイプ体および吸込口体のうち少なくともいずれか
一方に設けられ前記係止手段に係止される取付手段とを
備え、前記係止手段は電気掃除機本体の走行方向の中心より一
端側に形成され、かつ、前記電動送風機は前記電気掃除
機本体の走行方向の中心より他端側に重心が位置して配
設されたことを特徴とする電気掃除機。