JPH0530068Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0530068Y2
JPH0530068Y2 JP11974688U JP11974688U JPH0530068Y2 JP H0530068 Y2 JPH0530068 Y2 JP H0530068Y2 JP 11974688 U JP11974688 U JP 11974688U JP 11974688 U JP11974688 U JP 11974688U JP H0530068 Y2 JPH0530068 Y2 JP H0530068Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
enamel
plate
side wall
base metal
elevator car
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP11974688U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0240772U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP11974688U priority Critical patent/JPH0530068Y2/ja
Publication of JPH0240772U publication Critical patent/JPH0240772U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0530068Y2 publication Critical patent/JPH0530068Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はエレベータの乗かご側壁に係り、特に
その表面がホーロー板で形成されたエレベータの
乗かご側壁に関する。
[従来の技術] 一般にエレベータの乗かご側壁には、その表面
がホーローで形成されたものと、鋼板製のものと
がある。このうち、ホーロー板を互いに接合連結
して構成したエレベータの乗かご側壁について
は、特公昭62−61503号公報、特公昭62−61504号
公報および特公昭62−60354号公報等において論
じられている。
これらの公報に記載されているエレベータの乗
かご側壁は、第3図に示すようなホーロー板1d
を互いに接合連結した構成となつており、素地金
属板1bにうわ薬1cを塗布して乾燥させ、800
℃から850℃の温度で焼成して表面にホーローを
形成している。
ところが、エレベータの乗かご内で荷物等の衝
突により側壁が変形するようなことがあるため、
側壁の裏面に補強板を設けることが実施されてお
り、このことを第2図から説明する。鋼板製の側
壁1の裏面に山型状の補強板1aを固定し、この
補強板1aにより側壁1の剛性を高めている。こ
れによつて、乗かご内での衝突による側壁の変形
に対処することができた。
[考案が解決しようとする課題] 従来のエレベータの乗かご側壁は上述のように
構成されていたため、側壁が鋼板製であれば補強
板を形成して容易に衝突に対処することができた
が、側壁がホーロー板である場合には、補強板を
設けようとするホーロー板が反つたり一部が変色
したりしてしまう。
このことを第4図から説明する。まず素地金属
板1bの裏面に補強板1aを固定した後、素地金
属板1bに塗布したうわ薬1cを800℃から850℃
で焼成し、表面のホーロー仕上げをする。する
と、ホーロー板1dは中央部が補強板1a側に移
動し、寸法Aに相当する反りが発生してしまう。
これは、素地金属板1bとうわ薬1cの間には、
両者の熱膨張係数の差による焼成歪みが生ずるの
に対し、補強板1a自体には焼成歪みが発生しな
いためである。また、補強板1aが固定されてい
る領域Bでは、ホーロー板1dの焼成後の冷却速
度が他の部分と異なるために、ホーロー板1dの
表面に変色が発生してしまう。
本考案の目的は、ホーロー板で構成しても十分
な剛性を有することのできるエレベータの乗かご
側壁を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的は、素地金属板の表面にホーローを焼
成したホーロー板を複数枚互いに接合連結して構
成したエレベータの乗かご側壁において、前記素
地金属板の裏面に固定されたスタツドボルトと、
このスタツドボルトに着脱可能に取付けられた補
強板とを備えた構成とすることにより達成され
る。
[作用] 本考案によるエレベータの乗かご側壁は上述の
如く構成されたため、まずホーロー板を形成する
素地金属板に曲げ加工を施して所定の形状にした
後スタツドボルトを固定し、ホーロー板のホーロ
ー焼成後に補強板を装着することになり、ホーロ
ーの焼成に際しては、スタツドボルトへ着脱可能
に取付けた補強板を取外して行なうことができる
ので、従来のように素地金属板と補強板との熱膨
張係数の違いから生ずる反りや変色がない。また
ホーロー焼成前に裏面に設けられるスタツドボル
トについては、ホーロー板へのスタツドボルトの
固定部分の面積が極めて軽微であることから、ホ
ーロー焼成時の反りや変色の発生は皆無に等し
い。それによつて、反りも変色も生じないホーロ
ー板が補強板で十分に補強されることになり、エ
レベータの乗かご側壁は必要な剛性を有すること
になる。
[実施例] 以下本考案の一実施例を第1図により説明す
る。
まず、素地金属板1bに、その両端部を同一方
向に屈折する曲げ加工を施し、その裏面の所定位
置にスタツドボルト1eを溶接する。この素地金
属板1bの外面にホーローのうわ薬1cを全面塗
布する。塗布されたうわ薬1cが乾燥してから、
炉内において温度800℃から850℃で焼成しホーロ
ー板1dを形成する。次に、焼成したホーロー板
1dを常温まで冷却し、補強板1aをスタツドボ
ルト1eによつて装着する。
このように、ホーロー板を補強する補強板1a
が着脱可能にされているため、ホーロー焼成後に
所定位置に装着することができ、焼成時に生じる
熱膨張係数の違いによる反りが発生しない。ま
た、スタツドボルト1eはホーロー焼成前に固定
されるが、その固定部が極めて軽微であるため、
冷却速度の差等の影響はほとんどないと考えてよ
い。これによつて、反りや変色のない、十分な剛
性のホーロー板で側壁1を形成することができ
る。
[考案の効果] 以上説明したように本考案は、ホーロー板の裏
面に固定したスタツドボルトと、このスタツドボ
ルトに着脱可能に設けられた補強板とを設けたた
め、ホーロー板の焼成時には補強板を取り外した
状態で行ない、その焼成後に補強板を装着するこ
とができるので、ホーロー焼成時に生じる反りや
変色の影響を受けることなく補強することができ
る。それによつて、荷物の衝突等による変形や破
損が生ずることのない、十分な剛性のエレベータ
の乗かご側壁とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例によるエレベータの
乗かご側壁の要部を示す断面図、第2図は従来の
一実施例によるエレベータの乗かご側壁を示し、
特にその側壁が鋼板製である場合の断面図、第3
図はホーロー板の断面図、第4図は従来の一実施
例によるエレベータの乗かご側壁を示し、特にそ
の側壁がホーローである場合の断面図である。 1……乗かご側壁、1a……補強板、1d……
ホーロー板、1e……スタツドボルト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 素地金属板の表面にホーローを焼成したホーロ
    ー板を複数枚互いに接合連結して構成したエレベ
    ータの乗かご側壁において、前記素地金属板の裏
    面に固定されたスタツドボルトと、このスタツド
    ボルトに着脱可能に取付けられた補強板とを備え
    ていることを特徴とするエレベータの乗かご側
    壁。
JP11974688U 1988-09-14 1988-09-14 Expired - Lifetime JPH0530068Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11974688U JPH0530068Y2 (ja) 1988-09-14 1988-09-14

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11974688U JPH0530068Y2 (ja) 1988-09-14 1988-09-14

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0240772U JPH0240772U (ja) 1990-03-20
JPH0530068Y2 true JPH0530068Y2 (ja) 1993-07-30

Family

ID=31365243

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11974688U Expired - Lifetime JPH0530068Y2 (ja) 1988-09-14 1988-09-14

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0530068Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0240772U (ja) 1990-03-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS644814Y2 (ja)
JP2004512210A (ja) 飛行機、特に飛行機扉用の構造部材
JPH0750049Y2 (ja) 熱膨張抑制ピストン用ストラット
JPH0530068Y2 (ja)
JPS6226865B2 (ja)
JPH0243623B2 (ja)
JPH031760Y2 (ja)
JPH07248015A (ja) セラミックス部品と金属部品のボルト締結部構造
JPH07323736A (ja) 電気自動車のバッテリ搭載構造
JPH054460Y2 (ja)
JPH02249756A (ja) 車両用吊り箱
JPH058302Y2 (ja)
JPH0441954Y2 (ja)
JPS5850239Y2 (ja) 焼結機パレット側壁間隙閉塞金具
JPH04317983A (ja) エレベータの乗かご側壁
JPS61206781A (ja) エレベ−タ−の乗かご
JPS6145364Y2 (ja)
JP2725368B2 (ja) 自動車のフロントグリル取付構造
JPH0210347Y2 (ja)
JPH04197983A (ja) エレベータの乗かご側壁の製造方法
JP2539123B2 (ja) 溶融亜鉛めっきされる鋼構造物の局部変形防止方法
JPS5942197Y2 (ja) スライデングノズル装置用摺動プレ−ト
JP2665053B2 (ja) エレベータ用乗かご側板の製造方法
JPS6318280Y2 (ja)
JP2001150442A (ja) タイヤ加硫成形用金型の組付け構造