JPS6145364Y2 - - Google Patents

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JPS6145364Y2
JPS6145364Y2 JP1981050725U JP5072581U JPS6145364Y2 JP S6145364 Y2 JPS6145364 Y2 JP S6145364Y2 JP 1981050725 U JP1981050725 U JP 1981050725U JP 5072581 U JP5072581 U JP 5072581U JP S6145364 Y2 JPS6145364 Y2 JP S6145364Y2
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【考案の詳細な説明】 本考案は高温の雰囲気中で明るい部材をボルト
を用いて締結する場合のボルトの緩み止め構造に
関するものである。
ガスタービンの各部部材のように高温の雰囲気
にさらされる各種部材にセラミツクスを用いるこ
とが試みられている。しかし、かかるセラミツク
ス部材を金属製のボルトナツトを用いて締結する
と以下に述べるような問題が生じる。
第1図は2つのセラミツクス部材をボルトナツ
トにより締結した従来例を示し、セラミツクス部
材1に設けた嵌合孔1Aにセラミツクス部材2の
突出嵌合部2Aを嵌め合わせ、ボルト3およびナ
ツト4により両部材を締結している。5はワツシ
ヤである。
このようにして各部材1,2を締結する場合、
セラミツクスとボルト3の金属材料とは熱膨張係
数が異なり、セラミツクスの熱膨張係数が金属材
料の熱膨張係数に比してはるかに低いので、高温
の雰囲気の下においては、ボルト3の方が部材1
および2より単位長さ当り余計に延びる。従つて
ボルト3,ナツト4による締付けが弛緩してしま
う。また、皿ばねやコイルばねをナツト4とワツ
シヤ5との間に介挿すること等も考えられるが、
高温の雰囲気中ではばねがへたつてしまい、ナツ
ト4が緩んでしまう。
第2図はかかるセラミツクス部材の連結部の他
の従来例を示すもので、本例は部材1と部材2と
を接着材6を用いて接着したものである。しかし
ながら、第2図に示すように接着材6を用いて接
着してしまうと、これらの部材1と2とを取外す
ことができず、従つて修理や点検のために取外し
を必要とする箇所には用いることができない。
本考案の目的は、上述した欠点を除去して、ボ
ルトおよびナツトの材質より熱膨張係数の大きい
材質の緩み止め部材を被締結部材間のボルトの周
囲部対向位置に形成した嵌合孔の双方に嵌合して
締結することにより、高温の雰囲気下においても
ボルトおよびナツトが弛緩することのないように
したボルトの緩み止め構造を提供することにあ
る。
以下に図面に基づいて本考案を説明する。
以下で第1図と同様の箇所には同一符号を用い
るものとする。
第3図AおよびBは本考案の一実施例を示すも
ので、ここで、10は2つのセラミツクス部材1
および2の間に挿着した緩み止め部材としてのス
リーブであり、スリーブ10はボルト3の金属材
料より熱膨張係数の大きい材質例えばアルミニウ
ム合金等で形成する。すなわち、セラミツクス部
材1および2には予めスリーブ10を介装するた
めの嵌合孔11および12をボルト孔13に沿つ
てそれぞれ穿設しておき、スリーブ10をこれら
孔11,12に挿着する。
次に部材1,2の全長Lに対するスリーブ10
の長さlを次のようにして決定する。
ここで、2つのセラミツクス部材1と2とを第
3図に示すように締結した時の部材1と2の合計
長さをLとし、また、本例では両部材1および2
の材質が同一であるとしてその線膨張係数をα
C、ボルト3およびスリーブ10の線膨張係数を
それぞれαbおよびαSとする。
いま、このようにスリーブ10を用いて締結し
た部材1,2を雰囲気温度t℃の中に置いたもの
とし、常温をt℃とすると、セラミツクス部材1
と2との合計長さの延びΔLC、ボルト3および
スリーブ10の延びΔLbおよびΔlSはそれぞれ
次の(1),(2)および(3)式で表わされる。
ΔLC=(t−tO)αCL ……(1) ΔLb=(t−tO)αbL ……(2) ΔlS=(t−tO)αSl ……(3) しかしながら、スリーブの長さlの間でもセラ
ミツクス部材1および2の長さlに相当する部分
が膨張しているので、このlの長さ間におけるセ
ラミツクス部材1,2の延びをΔlCとすると、 ΔlC=(t−tO)αCl ……(4) で表わされる。但しここですきま8の寸法を無視
する。
また、このように締結した部材1と2,ボルト
3およびスリーブ10の延びの関係を見ると、ス
リーブ10はボルト3の金属より十分線膨張係数
の大きい材料を使用しており、また一般にセラミ
ツクスは金属材料より低い線膨張係数であるので
αC,αbおよびαSの間には次の関係が成り立
つ。
αS>αb>αC ……(5) また、締結した部材の全体長さLにおける延び
は、セラミツクス部材1と2との延びによるΔL
Cにスリーブ10のセラミツクス部材1および2
をボルト3の軸方向に突張らせる延びΔlSを加
算し、更にスリーブ10の長さl間のセラミツク
ス部材1,2の延びΔlCを差引くことによつて
得られる。よつて、温度上昇によりボルト3,ナ
ツト4が緩まない条件は次式で表わされる。
ΔLb−(ΔLC+ΔlS−ΔlC)≦0 ……(6) ここで、t−tO=Tとすると、 T・αb・L−T{αC・L+l(αS−αC)}≦
0 故に、(αb−αC)L≦l(αS−αC) すなわち、 l/L≧α−α/α−α ……(7) この(7)式で得られる条件を満足するようにスリ
ーブ10の長さlを決定しておくことにより高温
の雰囲気においてもボルト3,ナツト4の緩みを
防止できる。
例えば、ボルト3が鋼、セラミツクス1および
2が窒化けい素Si3N4で形成されていて、スリー
ブ10をアルミニウムで形成したものとすると、 αb=10×10-6/℃,αC=3×10-6/℃, αS=23×10-6/℃であることから、これらの数
値を(7)式に代入すると、 l/L≧7/20 よつて、本例の場合はlを7/20L以上としてお
けば良いことが分る。
第4図AおよびBは本考案の他の実施例を示す
もので、本例では第3図A,Bで示したスリーブ
10に代えて緩み止め部材として、例えば断面円
形のバー20を用いる。すなわちボルト3の材質
より線膨張係数の大きい材質で、その長さlがそ
れぞれ上述した(7)式を満足する値の2本のバー2
0をセラミツクス部材1および2のそれぞれ対応
する位置に設けた嵌合孔21および22に嵌め合
せて、第4図に示すと同様にボルト3およびナツ
ト4等により両部材1および2を締結するもので
ある。
なおここで、バーの本数は2本に限るものでは
なく、複数本のバーをボルトの周囲に配置しても
よいことは勿論であり、また、バーの断面形状も
円形に限るものでないこと勿論である。
以上説明してきたように、本考案によれば、被
締結部材間のボルトの周囲部対向位置に形成した
嵌合孔に、同質であるボルトおよびナツトの熱膨
張係数より大きい緩み止め部材を嵌合した上、ボ
ルトおよびナツトにより締結するようになし、緩
み止め部材のボルト軸方向の長さを被締結部材の
長さに対して適切に決定することにより、締結部
材を配設した雰囲気温度が高くなつても、ボルト
の締結緩みを防止することができる。
なお、以上の説明では2つの被締結部材が同質
である場合について述べたが、部材の材質の種類
が異なる場合であつても同様な効果が得られるこ
とはいうまでもない。また、2つの部材とは限ら
ず1以上の部材を締結する場合にあつても、同様
な緩み止め部材を用いることにより上述したと同
様の効果が得られることは勿論であり、更に、被
締結部材の材質はセラミツクスに限らず、ボルト
よりも熱膨張係数の小さい材質を用いる場合にも
本考案を適用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は2つのセラミツクス部材をボルト・ナ
ツトを用いて締結した従来の締結部の構成の一例
を示す断面図、第2図は2つのセラミツクス部材
を接着材を用いて締結した従来の締結部の構成の
一例を示す断面図、賃3図AおよびBは本考案緩
み止め構造を適用した締結部材の構成の一例を示
すそれぞれ断面図およびA−A線断面図、第4図
AおよびBは本考案の他の実施例による締結部材
の構成の一例を示すそれぞれ断面図およびそのB
−B線断面図である。 1,2……セラミツクス部材、1A……嵌合
孔、2A……嵌合部、3……ボルト、4……ナツ
ト、5……ワツシヤ、6……接着材、10……ス
リーブ、11,12……嵌合孔、20……バー、
21,22……嵌合孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 熱膨張係数が被締結部材の熱膨張係数よりも共
    に大きい同質ボルトおよびナツトを用いて前記被
    締結部材を締結した締結構造のボルトの緩み止め
    構造において、前記ボルトおよびナツトよりも大
    きい熱膨張係数を有し、かつ熱膨張したときに、
    前記ボルトおよびナツトの伸びと前記被締結部材
    の伸びとの差以上に伸びるような長さをもつ緩み
    止め部材を前記被締結部材間の前記ボルトの周囲
    部対向位置に形成した嵌合孔の双方に嵌合して、
    その締結方向および該締結方向と直交する方向に
    対する移動が拘束されるようにして締結したこと
    を特徴とするボルトの緩み止め構造。
JP1981050725U 1981-04-10 1981-04-10 Expired JPS6145364Y2 (ja)

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JP1981050725U JPS6145364Y2 (ja) 1981-04-10 1981-04-10

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JPS57164316U JPS57164316U (ja) 1982-10-16
JPS6145364Y2 true JPS6145364Y2 (ja) 1986-12-20

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