JPH05300596A - 多チャンネル音声再生装置 - Google Patents
多チャンネル音声再生装置Info
- Publication number
- JPH05300596A JPH05300596A JP4097695A JP9769592A JPH05300596A JP H05300596 A JPH05300596 A JP H05300596A JP 4097695 A JP4097695 A JP 4097695A JP 9769592 A JP9769592 A JP 9769592A JP H05300596 A JPH05300596 A JP H05300596A
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- JP
- Japan
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- speaker
- channel
- audio signal
- center
- sound
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 映像ディスプレイの位置と一致する音像定位
を実現する。 【構成】 この発明の多チャンネル音声再生装置では、
音声信号の高域成分を専用に再生するスピーカを、音声
信号の主要な周波数成分を再生するスピーカと異なる位
置で、音像定位が当該音声信号と共に再生される映像を
表示するディスプレイのほぼ中央となる位置に配置する
ことにより、再生音声の音像定位を映像ディスプレイの
ほぼ中央にして映像と一致させる。
を実現する。 【構成】 この発明の多チャンネル音声再生装置では、
音声信号の高域成分を専用に再生するスピーカを、音声
信号の主要な周波数成分を再生するスピーカと異なる位
置で、音像定位が当該音声信号と共に再生される映像を
表示するディスプレイのほぼ中央となる位置に配置する
ことにより、再生音声の音像定位を映像ディスプレイの
ほぼ中央にして映像と一致させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、映像を伴う多チャン
ネルステレオ音声の再生装置に関する。
ネルステレオ音声の再生装置に関する。
【０００２】［発明の概要］この発明の多チャンネル音
声再生装置は、センターチャンネルを有する多チャンネ
ルステレオ音声の再生装置に関する。従来、センターチ
ャンネルの音声の音像の空間的高さがセンタースピーカ
の置き場所の制約から映像ディスプレイや他のスピーカ
の高さと一致しなかった問題点を解決するためになされ
たもので、センターチャンネルの音声の高域成分だけを
本来のセンタースピーカとは別のスピーカから再生する
ことにより、センターチャンネルの音像の高さを映像デ
ィスプレイあるいは左右のチャンネルのスピーカの高さ
と聴感上一致するようにしたものである。
声再生装置は、センターチャンネルを有する多チャンネ
ルステレオ音声の再生装置に関する。従来、センターチ
ャンネルの音声の音像の空間的高さがセンタースピーカ
の置き場所の制約から映像ディスプレイや他のスピーカ
の高さと一致しなかった問題点を解決するためになされ
たもので、センターチャンネルの音声の高域成分だけを
本来のセンタースピーカとは別のスピーカから再生する
ことにより、センターチャンネルの音像の高さを映像デ
ィスプレイあるいは左右のチャンネルのスピーカの高さ
と聴感上一致するようにしたものである。
【０００３】
【従来の技術】従来、センターチャンネルの音像の空間
的高さを制御する技術は知られていないが、対症療法と
して、次のような対策が講じられてきた。
的高さを制御する技術は知られていないが、対症療法と
して、次のような対策が講じられてきた。
【０００４】（１） センタースピーカを映像ディスプ
レイの画面の上下に設置し、同一の音声信号を再生す
る。
レイの画面の上下に設置し、同一の音声信号を再生す
る。
【０００５】（２） センタースピーカを映像ディスプ
レイの画面の左右に近接して設置し、同一の音声信号を
再生する。
レイの画面の左右に近接して設置し、同一の音声信号を
再生する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】映像を伴う多チャンネ
ルステレオ音響再生システムは、映像と音像の方向の一
致や広い視聴範囲を確保するために、多くの場合、セン
タースピーカを有するが、映像ディスプレイが正面に存
在するために、センタースピーカは映像ディスプレイの
上部か下部に設置しなければならず、センターチャンネ
ルの音像の空間的高さが映像と一致しない。そこで従来
は、上記（１），（２）のように複数のセンターチャン
ネル用スピーカを同一音声信号で駆動することによって
定位の一致を図ってきたが、映像ディスプレイの筐体に
組み込む場合には使用できるスピーカの大きさに限界が
ある上に、複数個のスピーカを使用することによる音質
や音像の質の劣化が避けられない問題点があった。
ルステレオ音響再生システムは、映像と音像の方向の一
致や広い視聴範囲を確保するために、多くの場合、セン
タースピーカを有するが、映像ディスプレイが正面に存
在するために、センタースピーカは映像ディスプレイの
上部か下部に設置しなければならず、センターチャンネ
ルの音像の空間的高さが映像と一致しない。そこで従来
は、上記（１），（２）のように複数のセンターチャン
ネル用スピーカを同一音声信号で駆動することによって
定位の一致を図ってきたが、映像ディスプレイの筐体に
組み込む場合には使用できるスピーカの大きさに限界が
ある上に、複数個のスピーカを使用することによる音質
や音像の質の劣化が避けられない問題点があった。
【０００７】この発明は、このような従来の問題点に鑑
みなされたもので、センターチャンネルの音声の再生方
法に聴覚の性質を利用した工夫を加え、再生音像の空間
的高さを映像ディスプレイの映像と一致するようにした
多チャンネル音声再生装置を提供することを目的とす
る。
みなされたもので、センターチャンネルの音声の再生方
法に聴覚の性質を利用した工夫を加え、再生音像の空間
的高さを映像ディスプレイの映像と一致するようにした
多チャンネル音声再生装置を提供することを目的とす
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この発明の多チャンネル
音声再生装置は、音声信号の高域成分を専用に再生する
スピーカを、前記音声信号の主要な周波数成分を再生す
るスピーカと異なる位置で、音像定位が当該音声信号と
共に再生される映像を表示するディスプレイのほぼ中央
となる位置に配置したものである。
音声再生装置は、音声信号の高域成分を専用に再生する
スピーカを、前記音声信号の主要な周波数成分を再生す
るスピーカと異なる位置で、音像定位が当該音声信号と
共に再生される映像を表示するディスプレイのほぼ中央
となる位置に配置したものである。
【０００９】またこの発明の多チャンネル音声再生装置
は、映像ディスプレイの左右に音声信号の高域成分を専
用に再生するスピーカを配置し、前記映像ディスプレイ
の中央下部または上部に音声信号の主要な周波数成分を
再生するスピーカを配置したものとすることができる。
は、映像ディスプレイの左右に音声信号の高域成分を専
用に再生するスピーカを配置し、前記映像ディスプレイ
の中央下部または上部に音声信号の主要な周波数成分を
再生するスピーカを配置したものとすることができる。
【００１０】またこの発明の多チャンネル音声再生装置
は、映像ディスプレイの上部または下部に音声信号の高
域成分を専用に再生するスピーカを配置し、前記映像デ
ィスプレイの下部または上部に音声信号の主要な周波数
成分を再生するスピーカを配置したものとすることがで
きる。
は、映像ディスプレイの上部または下部に音声信号の高
域成分を専用に再生するスピーカを配置し、前記映像デ
ィスプレイの下部または上部に音声信号の主要な周波数
成分を再生するスピーカを配置したものとすることがで
きる。
【００１１】
【作用】この発明の多チャンネル音声再生装置では、音
声信号の高域成分を専用に再生するスピーカを、音声信
号の主要な周波数成分を再生するスピーカと異なる位置
で、音像定位が当該音声信号と共に再生される映像を表
示するディスプレイのほぼ中央となる位置に配置するこ
とにより、再生音声の音像定位を映像ディスプレイのほ
ぼ中央にして、映像と一致させることができる。
声信号の高域成分を専用に再生するスピーカを、音声信
号の主要な周波数成分を再生するスピーカと異なる位置
で、音像定位が当該音声信号と共に再生される映像を表
示するディスプレイのほぼ中央となる位置に配置するこ
とにより、再生音声の音像定位を映像ディスプレイのほ
ぼ中央にして、映像と一致させることができる。
【００１２】またこの発明の多チャンネル音声再生装置
では、映像ディスプレイの左右に音声信号の高域成分を
専用に再生するスピーカを配置し、映像ディスプレイの
中央下部または上部に音声信号の主要な周波数成分を再
生するスピーカを配置することにより、音像定位に影響
を持つ高域成分を映像ディスプレイの映像と一致させる
ことができる。
では、映像ディスプレイの左右に音声信号の高域成分を
専用に再生するスピーカを配置し、映像ディスプレイの
中央下部または上部に音声信号の主要な周波数成分を再
生するスピーカを配置することにより、音像定位に影響
を持つ高域成分を映像ディスプレイの映像と一致させる
ことができる。
【００１３】またこの発明の多チャンネル音声再生装置
では、映像ディスプレイの上部または下部に音声信号の
高域成分を専用に再生するスピーカを配置し、前記映像
ディスプレイの下部または上部に音声信号の主要な周波
数成分を再生するスピーカを配置することにより、音像
定位に影響を持つ高域成分を映像ディスプレイの映像と
一致させることができる。
では、映像ディスプレイの上部または下部に音声信号の
高域成分を専用に再生するスピーカを配置し、前記映像
ディスプレイの下部または上部に音声信号の主要な周波
数成分を再生するスピーカを配置することにより、音像
定位に影響を持つ高域成分を映像ディスプレイの映像と
一致させることができる。
【００１４】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて詳説
する。
する。
【００１５】図１および図２はこの発明の一実施例を示
しており、この実施例は、センター、右、左の３チャン
ネルから成る前方３チャンネルの音声再生装置であり、
図２に示すように映像ディスプレイ１の下部にセンター
チャンネル用スピーカ２が設置され、ディスプレイ１の
左に左チャンネル用スピーカ３、右に右チャンネル用ス
ピーカ４が設置されている。
しており、この実施例は、センター、右、左の３チャン
ネルから成る前方３チャンネルの音声再生装置であり、
図２に示すように映像ディスプレイ１の下部にセンター
チャンネル用スピーカ２が設置され、ディスプレイ１の
左に左チャンネル用スピーカ３、右に右チャンネル用ス
ピーカ４が設置されている。
【００１６】そして、この３チャンネル音声再生装置の
回路構成は、図１に示すように、センターチャンネル音
声信号の高域部分を抽出するハイパスフィルタ５と、中
低域部分を抽出するローパスフィルタ６と、ハイパスフ
ィルタ５の出力に遅延を与える遅延素子７と、この遅延
素子７の出力を左右のチャンネルの音声信号それぞれと
混合する混合回路８，９と、各チャンネル用の増幅器１
０，１１，１２と、センター、左、右各チャンネル用ス
ピーカ２，３，４とを備えたものである。そして、左チ
ャンネル音声信号入力端Ｌ、センターチャンネル音声信
号入力端子Ｃ、右チャンネル音声信号入力端Ｒそれぞれ
に前方３チャンネルステレオ再生回路などの前段回路
（図示せず）から対応するチャンネルの音声信号が入力
されるようになっている。
回路構成は、図１に示すように、センターチャンネル音
声信号の高域部分を抽出するハイパスフィルタ５と、中
低域部分を抽出するローパスフィルタ６と、ハイパスフ
ィルタ５の出力に遅延を与える遅延素子７と、この遅延
素子７の出力を左右のチャンネルの音声信号それぞれと
混合する混合回路８，９と、各チャンネル用の増幅器１
０，１１，１２と、センター、左、右各チャンネル用ス
ピーカ２，３，４とを備えたものである。そして、左チ
ャンネル音声信号入力端Ｌ、センターチャンネル音声信
号入力端子Ｃ、右チャンネル音声信号入力端Ｒそれぞれ
に前方３チャンネルステレオ再生回路などの前段回路
（図示せず）から対応するチャンネルの音声信号が入力
されるようになっている。
【００１７】次に、上記の構成の多チャンネル音声再生
装置の動作について説明する。
装置の動作について説明する。
【００１８】ハイパスフィルタ５はセンターチャンネル
音声信号入力端Ｃに与えられるセンターチャンネル音声
信号から音像の上下感に寄与する４〜１０ｋＨｚ以上の
周波数成分を抽出する。他方、ローパスフィルタ６はセ
ンターチャンネル音声信号から残りの周波数帯域の成分
を抽出する。なお、このローパスフィルタ６の阻止域の
通過量とハイパスフィルタ５の通過域の通過量の合計
は、スピーカを通して再生された時にすべての帯域の利
得がほぼ等しくなるように決められるものとする。
音声信号入力端Ｃに与えられるセンターチャンネル音声
信号から音像の上下感に寄与する４〜１０ｋＨｚ以上の
周波数成分を抽出する。他方、ローパスフィルタ６はセ
ンターチャンネル音声信号から残りの周波数帯域の成分
を抽出する。なお、このローパスフィルタ６の阻止域の
通過量とハイパスフィルタ５の通過域の通過量の合計
は、スピーカを通して再生された時にすべての帯域の利
得がほぼ等しくなるように決められるものとする。
【００１９】ハイパスフィルタ５の出力は遅延素子７を
介して混合回路８，９に入力され、左右チャンネルそれ
ぞれの音声と混合される。そして、ローパスフィルタ６
の出力はセンターチャンネル用増幅器１１に入力され、
混合回路８，９の出力それぞれは左チャンネル用増幅器
１０、右チャンネル用増幅器１１それぞれに入力され、
この結果として、センターチャンネルの高域成分のほと
んどが左右各チャンネル用スピーカ３，４から再生され
るようになって、センターチャンネルの音像の空間的高
さは左右の各チャンネル用スピーカ３，４の空間的高さ
に定位することになる。したがって、左、右各チャンネ
ル用スピーカ３，４の空間的高さを映像ディスプレイ１
の高さと揃えることにより、センターチャンネルの音像
を映像ディスプレイ１の空間的高さに定位させることが
できるようになる。
介して混合回路８，９に入力され、左右チャンネルそれ
ぞれの音声と混合される。そして、ローパスフィルタ６
の出力はセンターチャンネル用増幅器１１に入力され、
混合回路８，９の出力それぞれは左チャンネル用増幅器
１０、右チャンネル用増幅器１１それぞれに入力され、
この結果として、センターチャンネルの高域成分のほと
んどが左右各チャンネル用スピーカ３，４から再生され
るようになって、センターチャンネルの音像の空間的高
さは左右の各チャンネル用スピーカ３，４の空間的高さ
に定位することになる。したがって、左、右各チャンネ
ル用スピーカ３，４の空間的高さを映像ディスプレイ１
の高さと揃えることにより、センターチャンネルの音像
を映像ディスプレイ１の空間的高さに定位させることが
できるようになる。
【００２０】ここで、遅延素子７の作用について説明す
れば、これは左右のスピーカから再生される高域成分の
横方向の定位が、横にずれた聴取位置においてもセンタ
ーチャンネル用スピーカ２の方向になるようにするため
に挿入されていて、この遅延素子７により、センターチ
ャンネル用スピーカ２から再生される低いレベルの高域
成分音が左右のスピーカから再生される高域成分音より
も先行し、先行音（ハース）効果によりセンターチャン
ネル用スピーカ２の方向に定位する。なお、音声信号の
主要なエネルギが中低域に集中している場合には、この
遅延素子７は省略しても聴感上大きな問題とはならな
い。
れば、これは左右のスピーカから再生される高域成分の
横方向の定位が、横にずれた聴取位置においてもセンタ
ーチャンネル用スピーカ２の方向になるようにするため
に挿入されていて、この遅延素子７により、センターチ
ャンネル用スピーカ２から再生される低いレベルの高域
成分音が左右のスピーカから再生される高域成分音より
も先行し、先行音（ハース）効果によりセンターチャン
ネル用スピーカ２の方向に定位する。なお、音声信号の
主要なエネルギが中低域に集中している場合には、この
遅延素子７は省略しても聴感上大きな問題とはならな
い。
【００２１】図３および図４はこの発明の他の実施例を
示している。この第２実施例は、図４に示すように映像
ディスプレイ１の上下に通常のセンターチャンネル用ス
ピーカ２と高域専用のセンターチャンネル高域用スピー
カ２ａを分けて設置し、また映像ディスプレイ１の左に
左チャンネル用スピーカ３、右に右チャンネル用スピー
カ４を設置した構成である。そして、図３の回路構成に
示すように、センターチャンネル音声信号の高域成分を
抽出するハイパスフィルタ５と中低域成分を抽出するロ
ーパスフィルタ６と、前記ハイパスフィルタ５の出力を
分配する分配器１３と、この分配器１３の分配出力をロ
ーパスフィルタ６の出力と混合する混合回路１４と、前
記分配器１３の分配出力、混合回路１４の混合出力それ
ぞれを増幅する増幅器１１ａ，１１を備えている。
示している。この第２実施例は、図４に示すように映像
ディスプレイ１の上下に通常のセンターチャンネル用ス
ピーカ２と高域専用のセンターチャンネル高域用スピー
カ２ａを分けて設置し、また映像ディスプレイ１の左に
左チャンネル用スピーカ３、右に右チャンネル用スピー
カ４を設置した構成である。そして、図３の回路構成に
示すように、センターチャンネル音声信号の高域成分を
抽出するハイパスフィルタ５と中低域成分を抽出するロ
ーパスフィルタ６と、前記ハイパスフィルタ５の出力を
分配する分配器１３と、この分配器１３の分配出力をロ
ーパスフィルタ６の出力と混合する混合回路１４と、前
記分配器１３の分配出力、混合回路１４の混合出力それ
ぞれを増幅する増幅器１１ａ，１１を備えている。
【００２２】そして、左チャンネル音声信号、右チャン
ネル音声信号それぞれを直接増幅する増幅器１０，１２
も備えており、これらの増幅器１０，１１ａ，１１，１
２それぞれの出力を対応する左チャンネル用スピーカ
３、センターチャンネル高域用スピーカ２ａ、センター
チャンネル用スピーカ２、右チャンネル用スピーカ４に
与えて音声出力するようにしてある。
ネル音声信号それぞれを直接増幅する増幅器１０，１２
も備えており、これらの増幅器１０，１１ａ，１１，１
２それぞれの出力を対応する左チャンネル用スピーカ
３、センターチャンネル高域用スピーカ２ａ、センター
チャンネル用スピーカ２、右チャンネル用スピーカ４に
与えて音声出力するようにしてある。
【００２３】次に、上記構成の第２実施例の多チャンネ
ル音声再生装置の動作について説明する。
ル音声再生装置の動作について説明する。
【００２４】左チャンネル用スピーカ３には、左チャン
ネル音声信号入力端Ｌに与えられる左チャンネル音声信
号が増幅器１０で増幅されて供給され、右チャンネル用
スピーカ４には、右チャンネル音声信号入力端Ｒに与え
られる右チャンネル音声信号が増幅器１２で増幅されて
供給される。
ネル音声信号入力端Ｌに与えられる左チャンネル音声信
号が増幅器１０で増幅されて供給され、右チャンネル用
スピーカ４には、右チャンネル音声信号入力端Ｒに与え
られる右チャンネル音声信号が増幅器１２で増幅されて
供給される。
【００２５】ハイパスフィルタ５とローパスフィルタ６
はそれぞれ第１実施例と同様に作用し、ハイパスフィル
タ５はセンターチャンネル音声信号入力端Ｃに与えられ
るセンターチャンネル音声信号から音像の上下感に寄与
する４〜１０ｋＨｚ以上の周波数成分を抽出し、ローパ
スフィルタ６はセンターチャンネル音声信号から残りの
周波数帯域の成分を抽出する。そして、ハイパスフィル
タ５の出力である音声信号の高域成分は分配器１３を通
してセンターチャンネル高域用スピーカ２ａに供給さ
れ、また高域成分のいくらかは混合回路１４に供給され
る。そこで、センターチャンネル用スピーカ２には、ロ
ーパスフィルタ６の出力である中低域成分が混合回路１
４を通して高域成分のいくらかと混合されて供給される
ことになる。
はそれぞれ第１実施例と同様に作用し、ハイパスフィル
タ５はセンターチャンネル音声信号入力端Ｃに与えられ
るセンターチャンネル音声信号から音像の上下感に寄与
する４〜１０ｋＨｚ以上の周波数成分を抽出し、ローパ
スフィルタ６はセンターチャンネル音声信号から残りの
周波数帯域の成分を抽出する。そして、ハイパスフィル
タ５の出力である音声信号の高域成分は分配器１３を通
してセンターチャンネル高域用スピーカ２ａに供給さ
れ、また高域成分のいくらかは混合回路１４に供給され
る。そこで、センターチャンネル用スピーカ２には、ロ
ーパスフィルタ６の出力である中低域成分が混合回路１
４を通して高域成分のいくらかと混合されて供給される
ことになる。
【００２６】この結果、特に音像定位に寄与する高域成
分が空間的に映像ディスプレイ１の上下のスピーカに分
配されて出力されることになり、ちょうど映像ディスプ
レイ１の中間位置から出力されるような聴感を与えるこ
とになり、音像の空間的高さと映像の高さを一致させる
ことができるようになる。
分が空間的に映像ディスプレイ１の上下のスピーカに分
配されて出力されることになり、ちょうど映像ディスプ
レイ１の中間位置から出力されるような聴感を与えるこ
とになり、音像の空間的高さと映像の高さを一致させる
ことができるようになる。
【００２７】なお、この発明は上記の実施例に限定され
ることはなく、一般に音像の空間的な高低を制御する場
合に広く応用できる。
ることはなく、一般に音像の空間的な高低を制御する場
合に広く応用できる。
【００２８】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、音声信
号の高域成分を専用に再生するスピーカを、音声信号の
主要な周波数成分を再生するスピーカと異なる位置で、
音像定位が当該音声信号と共に再生される映像を表示す
るディスプレイのほぼ中央となる位置に配置することに
より、再生音声の音像定位を映像ディスプレイのほぼ中
央にして、映像と一致させることができる。
号の高域成分を専用に再生するスピーカを、音声信号の
主要な周波数成分を再生するスピーカと異なる位置で、
音像定位が当該音声信号と共に再生される映像を表示す
るディスプレイのほぼ中央となる位置に配置することに
より、再生音声の音像定位を映像ディスプレイのほぼ中
央にして、映像と一致させることができる。
【００２９】またこの発明の多チャンネル音声再生装置
では、映像ディスプレイの左右に音声信号の高域成分を
専用に再生するスピーカを配置し、映像ディスプレイの
中央下部または上部に音声信号の主要な周波数成分を再
生するスピーカを配置することにより、音像定位に影響
を持つ高域成分を映像ディスプレイの映像と一致させる
ことができる。
では、映像ディスプレイの左右に音声信号の高域成分を
専用に再生するスピーカを配置し、映像ディスプレイの
中央下部または上部に音声信号の主要な周波数成分を再
生するスピーカを配置することにより、音像定位に影響
を持つ高域成分を映像ディスプレイの映像と一致させる
ことができる。
【００３０】またこの発明の多チャンネル音声再生装置
では、映像ディスプレイの上部または下部に音声信号の
高域成分を専用に再生するスピーカを配置し、前記映像
ディスプレイの下部または上部に音声信号の主要な周波
数成分を再生するスピーカを配置することにより、音像
定位に影響を持つ高域成分を映像ディスプレイの映像と
一致させることができる。
では、映像ディスプレイの上部または下部に音声信号の
高域成分を専用に再生するスピーカを配置し、前記映像
ディスプレイの下部または上部に音声信号の主要な周波
数成分を再生するスピーカを配置することにより、音像
定位に影響を持つ高域成分を映像ディスプレイの映像と
一致させることができる。
【図１】この発明の一実施例の回路構成を示すブロック
図。
図。
【図２】上記実施例のスピーカ配置を示す正面図。
【図３】この発明の他の実施例の回路構成を示すブロッ
ク図。
ク図。
【図４】上記実施例のスピーカ配置を示す正面図。
１ 映像ディスプレイ ２ センターチャンネル用スピーカ ２ａ センターチャンネル高域用スピーカ ３ 左チャンネル用スピーカ ４ 右チャンネル用スピーカ ５ ハイパスフィルタ ６ ローパスフィルタ ７ 遅延素子 ８，９ 混合回路 １０，１１，１１ａ，１２ 増幅器 １３ 分配器 １４ 混合回路
フロントページの続き (72)発明者 盛田 章 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内
Claims (3)
- 【請求項１】 音声信号の高域成分を専用に再生するス
ピーカを、前記音声信号の主要な周波数成分を再生する
スピーカと異なる位置で、音像定位が当該音声信号と共
に再生される映像を表示するディスプレイのほぼ中央と
なる位置に配置して成る多チャンネル音声再生装置。 - 【請求項２】 映像ディスプレイの左右に音声信号の高
域成分を専用に再生するスピーカを配置し、前記映像デ
ィスプレイの中央下部または上部に音声信号の主要な周
波数成分を再生するスピーカを配置して成る多チャンネ
ル音声再生装置。 - 【請求項３】 映像ディスプレイの上部または下部に音
声信号の高域成分を専用に再生するスピーカを配置し、
前記映像ディスプレイの下部または上部に音声信号の主
要な周波数成分を再生するスピーカを配置して成る多チ
ャンネル音声再生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09769592A JP3519420B2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 多チャンネル音声再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09769592A JP3519420B2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 多チャンネル音声再生装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05300596A true JPH05300596A (ja) | 1993-11-12 |
| JP3519420B2 JP3519420B2 (ja) | 2004-04-12 |
Family
ID=14199083
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09769592A Expired - Fee Related JP3519420B2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 多チャンネル音声再生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3519420B2 (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7031474B1 (en) * | 1999-10-04 | 2006-04-18 | Srs Labs, Inc. | Acoustic correction apparatus |
| US7277767B2 (en) | 1999-12-10 | 2007-10-02 | Srs Labs, Inc. | System and method for enhanced streaming audio |
| JP2008219881A (ja) * | 2007-03-02 | 2008-09-18 | Samsung Electronics Co Ltd | マルチチャンネルスピーカシステムのマルチチャンネル信号の再生方法及び装置 |
| WO2010071008A1 (ja) * | 2008-12-16 | 2010-06-24 | ソニー株式会社 | 音声出力装置、映像音声再生装置及び音声出力方法 |
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