JP3280396B2 - 音響信号の記録装置、記録媒体および再生装置ならびに方法 - Google Patents

音響信号の記録装置、記録媒体および再生装置ならびに方法

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JP3280396B2 JP14358191A JP14358191A JP3280396B2 JP 3280396 B2 JP3280396 B2 JP 3280396B2 JP 14358191 A JP14358191 A JP 14358191A JP 14358191 A JP14358191 A JP 14358191A JP 3280396 B2 JP3280396 B2 JP 3280396B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内でテレビジョン受
信機においてステレオ番組を聴取した場合のように、聴
取位置に対し左右対称に配置されたスピーカによってス
テレオ音響信号を再生したときに、左右スピーカの間隔
の短さに起因する音場の狭さを広く拡大補正する音響信
号の記録装置、記録媒体および再生装置ならびに方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来技術を説明するための平面
図である。従来からの室内ステレオ音響再生装置、たと
えばテレビジョン受信機におけるステレオ音響再生装置
では、図7で示されるように室内51において聴取位置
52の前方左右にそれぞれ左チャネルのスピーカsl、
右チャネルのスピーカsrが配置されている。これらス
ピーカsl,srは、たとえばテレビジョン受信機の画
面の左右側壁に取付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなテレビジョン受信機における左右スピーカのよう
に、スピーカsl,srの間隔が短い場合、参照符θ5
1で示される拡がり角が、理想的な音場を形成すること
ができる30度に比べてきわめて小さくなってしまうと
いう問題がある。たとえばテレビジョン受信機における
左右スピーカsl,srの間隔は、一般的に1m弱であ
り、テレビ画面から2m離れた場所で視聴している聴取
者53を考えた場合、方向角θ51はおよそ14度とな
り、理想的な音場を形成できず、したがって臨場感に富
んだ音響再生を行うことができないという問題があっ
た。
【0004】本発明の目的は、拡がりのある左右対称な
音場を形成することができるとともに、臨場感に富んだ
音響再生を行うことができる音響信号の記録装置、記録
媒体および再生装置ならびに方法を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、音響信号源か
らの右および左の各チャネルの音響信号のレベルおよび
位相を補正して、所定の聴取位置における左右対称な音
場を拡大するための左および右チャネルのクロストーク
信号を作成するクロストーク信号作成手段と、前記右お
よび左の各チャネルの音響信号の一部をそれぞれ左およ
び右チャネルのクロストーク調整信号とする右および左
バッファと、前記左および右の各チャネルの音響信号
に、前記クロストーク信号作成手段からの左および右チ
ャネルのクロストーク信号と前記各チャネルのバッファ
からの左および右チャネルのクロストーク調整信号とを
それぞれ加算して制御音響信号を作成する加算手段と、
前記制御音響信号を記録する記録手段とを含むことを特
徴とする音響信号の記録装置である。
【0006】また本発明は、左および右の各チャネルの
音響信号に、右および左チャネルの音響信号のレベルお
よび位相を補正して作成され、所定の聴取位置において
形成された左右対称な音場を拡大するための左および右
チャネルのクロストーク信号と前記右および左の各チャ
ネルの音響信号の一部を各チャネルのバッファにより生
成した左および右チャネルのクロストーク調整信号とを
それぞれ加算して作成された制御音響信号を記録するこ
とを特徴とする音響信号の記録媒体である。
【0007】さらにまた本発明は、聴取位置の左前方お
よび右前方に配置された左および右スピーカと、左およ
び右の各チャネルの音響信号に、右および左チャネルの
音響信号のレベルおよび位相を補正して作成され、所定
の聴取位置において形成された左右対称な音場を拡大す
るための左および右チャネルのクロストーク信号と前記
右および左チャネルの音響信号の一部を各チャネルのバ
ッファにより生成した左および右チャネルのクロストー
ク調整信号とをそれぞれ加算して作成された制御音響信
号が記録されている記録媒体を再生し、再生された左お
よび右チャネルの制御音響信号を前記左および右スピー
カへそれぞれ出力する再生手段とを含むことを特徴とす
る音響信号の再生装置である。
【0008】また本発明は、音響信号源からの右および
左の各チャネルの音響信号のレベルおよび位相を補正し
て、所定の聴取位置において形成された左右対称な音場
を拡大するための左および右チャネルのクロストーク信
号を作成し、前記右および左の各チャネルの音響信号の
一部をバッファにより左および右チャネルのクロストー
ク調整信号を作成し、前記左および右の各チャネルの音
響信号に、前記左および右チャネルのクロストーク信号
とクロストーク調整信号とをそれぞれ加算して制御音響
信号を作成し、前記制御音響信号を記録媒体に記録し、
前記記録媒体から再生された左および右チャネルの制御
音響信号を、聴取位置の左前方および右前方に配置され
た左および右スピーカでそれぞれ再生することを特徴と
する音響信号の記録および再生方法である。
【0009】
【作用】本発明に従えば、ラジオ受信機やコンパクトデ
ィスクプレーヤなどの音響信号源からの右および左の各
チャネルの音響信号が、クロストーク信号作成手段にお
いて、レベルおよび位相が補正されて、所定の聴取位置
において形成された左右対称な音場を拡大するための左
および右チャネルのクロストーク信号に信号処理され
る。また、右および左の各チャネルの音響信号の一部が
右および左チャネルのバッファにより左および右チャネ
ルのクロストーク調整信号として生成される。左および
右チャネルのクロストーク信号とクロストーク調整信号
とは、加算手段において、前記音響信号源からの左およ
び右チャネルの音響信号にそれぞれ加算され、こうして
制御音響信号が作成される。
【0010】前記制御音響信号は、記録手段において、
コンパクトディスクや磁気テープなどの記録媒体に記録
される。このようにして音場の拡がり角および臨場感な
どが制御された制御音響信号を記録している記録媒体
は、コンパクトディスクプレーヤや磁気テープ再生装置
などの再生手段で再生される。
【0011】再生手段からの左右各チャネルの再生音響
信号は、直接あるいはラジオ、テレビなどの放送手段を
介して、聴取位置の左前方および右前方に配置された左
および右スピーカへそれぞれ与えられる。
【0012】したがって左右各チャネルのスピーカから
再生される音響は、所定の聴取位置における音場の拡大
量に対応して位相やレベルなどが調整された右および左
チャネルのクロストーク信号を含んでいるので、聴取位
置には左右対称で拡がりのある音場を形成することがで
きる。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の録音装置1の電
気的構成を示すブロック図である。ラジオ受信機やコン
パクトディスクプレーヤなどの音響信号源11からは、
ライン12に左チャネルの音響信号が導出され、ライン
13に右チャネルの音響信号が導出される。これら両チ
ャネルの音響信号は、複数(本実施例では3)の音像制
御回路U1〜U3に入力されている。
【0014】一般に、音響の伝播特性は周波数によって
異なり、このため聴取者の外耳道の入口付近において聴
取される音響のすべての周波数帯域の位相を揃えるため
に、前記音響信号は予め定める周波数帯域毎に前記音像
制御回路U1〜U3で補正される。
【0015】したがって、前記ライン12を介して音像
制御回路U1に入力された左チャネルの音響信号は、バ
ンドパスフィルタ(以下、BPFと略称する)F1Lに
入力され、この音像制御回路U1が音像制御を行うべき
周波数帯域f1、たとえば200〜400Hzの信号成
分が濾波される。BPFF1Lの出力は、加算器MLに
入力されるとともに、後述するクロストーク発生回路C
1に入力される。同様に、ライン13に導出される右チ
ャネルの音響信号は、BPFF1Rで前記周波数帯域f
1の信号成分が濾波された後、加算器MRおよび前記ク
ロストーク発生回路C1に入力される。
【0016】また音像制御回路U2においても同様に、
左チャネルの音響信号は、BPFF2Lで周波数帯域f
2、たとえば400〜800Hzの信号成分が濾波され
た後、前記加算器MLおよびクロストーク発生回路C2
に入力され、右チャネルの音響信号は、BPFF2Rを
介して、前記加算器MRおよびクロストーク発生回路C
2に入力される。
【0017】さらにまた音像制御回路U3において、左
チャネルの音響信号は、BPFF3Lで周波数帯域f
3、たとえば800〜1600Hzの信号成分が濾波さ
れた後、前記加算器MLおよびクロストーク発生回路C
3に入力され、右チャネルの音響信号は、BPFF3R
を介して、前記加算器MRおよびクロストーク発生回路
C3に入力される。
【0018】またライン12に導出される左チャネルの
音響信号の一部は、ハイパスフィルタ(以下、HPFと
略称する)F4L、またはローパスフィルタ(以下、L
PFと略称する)F5Lを介して加算器MLに入力され
る。同様に、ライン13に導出される右チャネルの音響
信号の一部は、HPFF4RまたはLPFF5Rを介し
て加算器MRに入力される。なお、たとえばHPFF4
L,F4Rの遮断周波数f4は1600Hzに選ばれ、
LPFF5L,F5Rの遮断周波数f5は200Hzに
選ばれる。
【0019】さらにまた、前記音響信号源11からの左
チャネルの全帯域の音響信号は、バッファBLを介し
て、クロストーク調整信号として前記加算器MRへ出力
されている。同様に、右チャネルの全帯域の音響信号
は、バッファBRを介して前記加算器MLへ出力されて
いる。
【0020】図2は、クロストーク発生回路C1の具体
的構成を示すブロック図である。このクロストーク発生
回路C1において、前記BPFF1Lの出力は、位相器
PLおよび減衰器ALを介して加算器M1に入力され、
BPFF1Rの出力と加算された後、右チャネルのクロ
ストーク信号として前記加算器MRへ出力される。また
BPFF1Rの出力は、位相器PRおよび減衰器ARを
介して加算器M2に入力され、BPFF1Lの出力と加
算された後、左チャネルのクロストーク信号として前記
加算器MLへ出力される。前記位相器PL,PRは、入
力音響信号の位相をそれぞれθL,θRだけ補正し、ま
た減衰器AL,ARは、入力音響信号をaL,aRだけ
減衰する。
【0021】残余のクロストーク発生回路C2,C3
は、上述のクロストーク発生回路C1と同様に構成さ
れ、だたし位相器PL,PRにおける位相補正量θL,
θRおよび減衰器AL,ARにおける減衰率aL,aR
は、後述する室内の音響特性に対応して、各周波数帯域
f1,f2,f3毎に相互に異なる値に、本実施例では
設定される。
【0022】前記各加算器ML,MRからの音響信号
は、制御音響信号として記録ヘッドHL,HRにそれぞ
れ与えられ、磁気テープ20に記録される。
【0023】図3は、前記磁気テープ20を再生する再
生装置21の前記電気的構成を示すブロック図である。
再生ヘッドGL,GRによって前記磁気テープ20から
再生された左右各チャネルの制御音響信号は、それぞれ
電力増幅器AMPL,AMPRで増幅された後、スピー
カSL,SRに与えられる。
【0024】部屋2内において、聴取位置3の前方に
は、前記スピーカSL,SRが設けられている。すなわ
ち、聴取位置3から向かって左側には左チャネルのスピ
ーカSLが設けられ、右側には右チャネルのスピーカS
Rが設けられている。
【0025】なお、テレビジョン受信機におけるステレ
オ音響再生装置においては、前記磁気テープ20に録音
される左右ステレオ音響信号、あるいは前記再生装置2
1で再生され、増幅されたステレオ音響信号をテレビジ
ョン放送の電波で送信し、これをテレビジョン受信機で
再生する。
【0026】図4は、音像制御回路U1〜U3およびバ
ッファBL,BRの機能を説明するための平面図であ
る。聴取位置3における所定の聴取位置の聴取者3aに
とって、スピーカSL,SRは比較的狭い方向角θ11
(テレビジョン受信機の場合、前述のようにたとえば1
4度)をなす位置に左右対称に配置されている。今、図
4(1)で示されるようにスピーカSRのみから音響が
放出されると、前記聴取者3aは参照符L1方向に音源
方向を知覚する。
【0027】これに対して、前記スピーカSRからの音
響とともにスピーカSLからも同じ音響が放出される
と、聴取者3aは図4(1)において参照符L2方向で
示されるように、聴取者3aの正面に音源方向を知覚す
る。
【0028】このため、前記クロストーク発生回路C1
〜C3の位相器PRによって音響信号の位相をθRだけ
変換し、さらに減衰器ARでレベルをaRだけ減衰する
ことによって、聴取者3aは前記参照符L2で示される
スピーカSR側に知覚していた右チャネルの音源方向
を、図4(2)の参照符L3で示されるように、スピー
カSRの外側に知覚することができる。
【0029】この状態で、スピーカSRから位相器PL
および減衰器ALを介する左チャネルの音響を放出し、
スピーカSLからもBPFF1L〜F3Lを介する左チ
ャネルの音響を放出すると、図4(3)で示されるよう
に、音像の定位方向を参照符L4で示される聴取者3a
の正面方向とし、さらに参照符L6,L7で示されるよ
うに、この正面方向から拡がり角θ1の左右対称な音場
を形成することができる。
【0030】なお前記拡がり角θ1は、比較的大きい角
度となるように、前記位相θL,θRが調整される。こ
のようにして、図5において参照符JRで示される左右
対称で比較的大きい拡がり角θ1の音場が形成された状
態で、前記バッファBL,BRのゲインgL,gRを調
整することによって、すなわち上述のような信号処理の
施されていない無信号処理の信号であるクロストーク調
整信号のレベルを調整することによって、前記拡がり角
θ1を狭くし、たとえば参照符JRaで示される理想的
な音場を形成することができる拡がり角θ3、たとえば
30度程度の音場が形成される。
【0031】このように本実施例では、運転席3に、参
照符JRaで示される左右対称で理想的な拡がり角θ3
の音場を形成し、これによって聴取者3aの正面方向
に、がたつきなく音像を定位させることができる。な
お、前記拡がり角θ3は、位相θL,θRなどのクロス
トーク発生回路C1内のパラメータを変更することな
く、バッファBL,BRのゲインgL,gRを調整する
だけの簡便な操作で調整することができる。したがっ
て、部屋2の音響特性に合わせて、前記ゲインgL,g
Rを調整することによって、部屋2の広さやスピーカS
L,SRの間隔の違いに対応した最適な音場を形成する
ことができる。
【0032】さらにまた、上述のような音場補正を予め
録音装置1側で行うことによって、再生装置21として
既設の2つのスピーカを使用する音響再生装置を用いて
も、左右均等で拡がりのある音場で音響再生を行うこと
ができる。
【0033】なお、前記磁気テープ20は、いわゆるコ
ンパクトカセットテープなどのようにアナログ方式で音
響信号を記録してもよく、あるいはいわゆるデジタルオ
ーディオテープレコーダなどのようにデジタル方式で記
録してもよい。さらにまた記録媒体はコンパクトディス
クなどでもよく、またコンパクトディスクなどのソフト
ウエアの段階で、上述のような非対称音場補正が施され
ていてもよい。
【0034】なお上述の実施例では、バッファBL,B
Rへは、音響信号源11からの音響信号の全周波数帯域
を入力するようにしたけれども、本発明の他の実施例と
して、図6で示される録音装置1aのように、フィルタ
F6L,F6Rを設けて、特定の周波数帯域の拡がり角
のみを狭く調整するようにしてもよい。
【0035】この場合、たとえば前記フィルタF6L,
F6Rとして、遮断周波数f6が人間の音声周波数帯域
の上限値である3kHzのLPFとすることによって、
ボーカル音声を前記拡がり角θ3の音場JRaとし、該
ボーカル音声の音像を正面方向にがたつきなく定位さ
せ、楽器などの残余の音響成分を拡がり角θ1の前記音
場JRとして、拡がりのある音場を形成することができ
る。
【0036】さらに本発明は、2つのスピーカの間隔が
狭いテレビジョン受信機などに好適に実施されるもので
あり、この場合、磁気テープ20から再生された音場補
正済の音響信号をさらにテレビジョン放送の電波で送信
し、テレビジョン受信機で再生するようにすればよい。
また本発明は、車載音響システム用として実施されても
よい。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、所定の聴
取位置において左右対称に配置された左右各チャネルの
スピーカから音響再生を行うにあたって、音響信号源か
らの右および左の各チャネルの音響信号のレベルおよび
位相を補正した左および右チャネルのクロストーク信号
を作成し、さらにクロストーク調整信号を作成し、この
クロストーク信号とクロストーク調整信号と左および右
チャネルの音響信号とをそれぞれ加算した制御音響信号
を記録・再生し、左および右の各スピーカに与えるの
で、聴取位置には、拡がりのある左右対称な音場を形成
することができるとともに、臨場感に富んだ音響再生を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の録音装置1の電気的構成を
示すブロック図ある。
【図2】クロストーク発生回路C1の具体的構成を示す
ブロック図ある。
【図3】本発明の一実施例の再生装置21の電気的構成
を示すブロック図ある。
【図4】音像制御回路U1〜U3およびバッファBL,
BRの機能を説明するための平面図である。
【図5】本発明による音場の拡がりを示す平面図であ
る。
【図6】本発明の他の実施例の録音装置1aの電気的構
成を示すブロック図ある。
【図7】従来技術を説明するための平面図である。
【符号の説明】
1,1a 録音装置 2 部屋 3 聴取位置 3a 聴取者 11 音響信号源 20 磁気テープ 21 再生装置 C1〜C3 クロストーク発生回路 HL,HR 録音ヘッド GL,GR 再生ヘッド SL,SR スピーカ U1〜U3 音像制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−224599(JP,A) 特開 昭59−86400(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04S 1/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音響信号源からの右および左の各チャネ
    ルの音響信号のレベルおよび位相を補正して、所定の聴
    取位置における左右対称な音場を拡大するための左およ
    び右チャネルのクロストーク信号を作成するクロストー
    ク信号作成手段と、 前記右および左の各チャネルの音響信号の一部をそれぞ
    れ左および右チャネルのクロストーク調整信号とする右
    および左バッファと、 前記左および右の各チャネルの音響信号に、前記クロス
    トーク信号作成手段からの左および右チャネルのクロス
    トーク信号と前記各チャネルのバッファからの左および
    右チャネルのクロストーク調整信号とをそれぞれ加算し
    て制御音響信号を作成する加算手段と、 前記制御音響信号を記録する記録手段とを含むことを特
    徴とする音響信号の記録装置。
  2. 【請求項2】 左および右の各チャネルの音響信号に、
    右および左チャネルの音響信号のレベルおよび位相を補
    正して作成され、所定の聴取位置において形成された左
    右対称な音場を拡大するための左および右チャネルのク
    ロストーク信号と前記右および左の各チャネルの音響信
    号の一部を各チャネルのバッファにより生成した左およ
    び右チャネルのクロストーク調整信号とをそれぞれ加算
    して作成された制御音響信号を記録することを特徴とす
    る音響信号の記録媒体。
  3. 【請求項3】 聴取位置の左前方および右前方に配置さ
    れた左および右スピーカと、 左および右の各チャネルの音響信号に、右および左チャ
    ネルの音響信号のレベルおよび位相を補正して作成さ
    れ、所定の聴取位置において形成された左右対称な音場
    を拡大するための左および右チャネルのクロストーク信
    号と前記右および左チャネルの音響信号の一部を各チャ
    ネルのバッファにより生成した左および右チャネルのク
    ロストーク調整信号とをそれぞれ加算して作成された制
    御音響信号が記録されている記録媒体を再生し、再生さ
    れた左および右チャネルの制御音響信号を前記左および
    右スピーカへそれぞれ出力する再生手段とを含むことを
    特徴とする音響信号の再生装置。
  4. 【請求項4】 音響信号源からの右および左の各チャネ
    ルの音響信号のレベルおよび位相を補正して、所定の聴
    取位置において形成された左右対称な音場を拡大するた
    めの左および右チャネルのクロストーク信号を作成し、
    前記右および左の各チャネルの音響信号の一部をバッフ
    ァにより左および右チャネルのクロストーク調整信号を
    作成し、前記左および右の各チャネルの音響信号に、前
    記左および右チャネルのクロストーク信号とクロストー
    ク調整信号とをそれぞれ加算して制御音響信号を作成
    し、 前記制御音響信号を記録媒体に記録し、 前記記録媒体から再生された左および右チャネルの制御
    音響信号を、聴取位置の左前方および右前方に配置され
    た左および右スピーカでそれぞれ再生することを特徴と
    する音響信号の記録および再生方法。
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