JPH05300590A - ボイスコイル及びその製造方法 - Google Patents
ボイスコイル及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH05300590A JPH05300590A JP12947092A JP12947092A JPH05300590A JP H05300590 A JPH05300590 A JP H05300590A JP 12947092 A JP12947092 A JP 12947092A JP 12947092 A JP12947092 A JP 12947092A JP H05300590 A JPH05300590 A JP H05300590A
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- JP
- Japan
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- coil
- voice coil
- wires
- metal wire
- sectional shape
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スピーカ用のボイスコイルにおいて、そのコ
イル内外周面におけるコイル線間に凹みやコイル内部に
おける線相互間に隙間をなくすようにして線積度を向上
させることにある。 【構成】 従来と同様にして紙管2上にコイル3を形成
した後、芯棒5を紙管2内に挿入し、加圧ローラ6と共
に回転させコイル3の外周に圧力を加える。これにより
前記凹みや隙間がなくなる。
イル内外周面におけるコイル線間に凹みやコイル内部に
おける線相互間に隙間をなくすようにして線積度を向上
させることにある。 【構成】 従来と同様にして紙管2上にコイル3を形成
した後、芯棒5を紙管2内に挿入し、加圧ローラ6と共
に回転させコイル3の外周に圧力を加える。これにより
前記凹みや隙間がなくなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は可動線輪型スピーカ等に
好適なボイスコイルの改良に関する。
好適なボイスコイルの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図5〜図7は夫々従来のボイスコイルの
構造を示す。図5及び図6に示すボイスコイルは、断面
形状が長方形の通称平角線と称する金属線1を紙管2に
巻回した後、接着剤で固めてコイル3を形成したもので
ある。但し、図5のものではコイル中心軸4に沿って金
属線1を重ね巻きされており、また図6のものではコイ
ル中心軸4から同心円方向に金属線1を重ね巻きしてい
て、いずれもコイル3を形成する線相互に生じる隙間を
最小限にしようとしていた。
構造を示す。図5及び図6に示すボイスコイルは、断面
形状が長方形の通称平角線と称する金属線1を紙管2に
巻回した後、接着剤で固めてコイル3を形成したもので
ある。但し、図5のものではコイル中心軸4に沿って金
属線1を重ね巻きされており、また図6のものではコイ
ル中心軸4から同心円方向に金属線1を重ね巻きしてい
て、いずれもコイル3を形成する線相互に生じる隙間を
最小限にしようとしていた。
【0003】更に図7に示すボイスコイルは断面形状が
円形の金属線1を使用して通常2段以上巻回したものが
ほとんどであり、円形線の性質上1段目の金属線間の凹
みに2段目の金属線が落ち込むようにちどり状に巻回す
ることができるので、高速の巻き上げ可能である。
円形の金属線1を使用して通常2段以上巻回したものが
ほとんどであり、円形線の性質上1段目の金属線間の凹
みに2段目の金属線が落ち込むようにちどり状に巻回す
ることができるので、高速の巻き上げ可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
各ボイスコイル、例えば、図5及び図6のものにおい
て、通常平角線はコイル巻き上げ工程の前に丸線をロー
ラで加圧加工して形成したものを使用しているので、断
面形状は正確な長方形ではなく短方向が丸くなってい
る。従って図5のボイスコイルにおいてはコイルの内外
周の表面に谷状の凹みaが生じるので、線積率を低下さ
せている。
各ボイスコイル、例えば、図5及び図6のものにおい
て、通常平角線はコイル巻き上げ工程の前に丸線をロー
ラで加圧加工して形成したものを使用しているので、断
面形状は正確な長方形ではなく短方向が丸くなってい
る。従って図5のボイスコイルにおいてはコイルの内外
周の表面に谷状の凹みaが生じるので、線積率を低下さ
せている。
【0005】また、図6のボイスコイルにおいても、コ
イルの内外周の表面に谷状の凹みaを生じ、コイル内部
の線相互間に隙間ができてしまいやはり線積率を低下さ
せていた。
イルの内外周の表面に谷状の凹みaを生じ、コイル内部
の線相互間に隙間ができてしまいやはり線積率を低下さ
せていた。
【0006】更に、図7のボイスコイルでは、金属線1
の断面形状が円形であるため、コイルの内外周の表面の
凹みaが大きく、かつコイル内部の線相互間に大きな隙
間bが生じる。従って生産性には優れた最も一般的な構
造であるが、線積率は良くない。
の断面形状が円形であるため、コイルの内外周の表面の
凹みaが大きく、かつコイル内部の線相互間に大きな隙
間bが生じる。従って生産性には優れた最も一般的な構
造であるが、線積率は良くない。
【0007】本発明の目的は上述した従来のボイスコイ
ルの高密度化を図って線積率を向上させることにより上
述した従来のボイスコイルの問題点の解決を可能とする
ことにある。
ルの高密度化を図って線積率を向上させることにより上
述した従来のボイスコイルの問題点の解決を可能とする
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は従来と同様にしてボイスコイルを形成した
後で、該コイルの外周面を加圧することを要旨とする。
め、本発明は従来と同様にしてボイスコイルを形成した
後で、該コイルの外周面を加圧することを要旨とする。
【0009】
【作用】ボイスコイルの外周面に圧力が加えられ、該コ
イルを構成する金属線の断面形状は変形させられること
により、上記コイルの内外周面においてコイル線間には
凹みが生じることなく、コイル内部においても線相互間
に隙間は発生しない。従ってコイルが高密度化され線積
率が向上する。
イルを構成する金属線の断面形状は変形させられること
により、上記コイルの内外周面においてコイル線間には
凹みが生じることなく、コイル内部においても線相互間
に隙間は発生しない。従ってコイルが高密度化され線積
率が向上する。
【0010】
【実施例】以下図面に示す本発明の実施例を説明する。
図1は本発明のボイスコイルの製造方法の一実施例で、
金属線1としては従来と同様に断面形状が円形の丸線又
は長方形の平角線を用いて支持管としての紙管2に巻回
した後、接着剤で固めてコイル3を形成する。
図1は本発明のボイスコイルの製造方法の一実施例で、
金属線1としては従来と同様に断面形状が円形の丸線又
は長方形の平角線を用いて支持管としての紙管2に巻回
した後、接着剤で固めてコイル3を形成する。
【0011】そして紙管2とほぼ同径の芯棒5を紙管2
内に挿入し、コイル3の外周に加圧ローラ6を配置して
芯棒5と加圧ローラ6とのギャップを適度に規正し芯棒
5及び加圧ローラ6を回転させてコイル全周及びコイル
厚さ方向に均等に圧力を加える。
内に挿入し、コイル3の外周に加圧ローラ6を配置して
芯棒5と加圧ローラ6とのギャップを適度に規正し芯棒
5及び加圧ローラ6を回転させてコイル全周及びコイル
厚さ方向に均等に圧力を加える。
【0012】このようにして加圧加工したボイスコイル
においては、金属線1が変形してコイル内外周面のコイ
ル線間に生じた凹みがなくなり、しかもコイル内部にお
いてコイル線相互間に生じた隙間もなくなるので、線積
率が向上し、かつコイル仕上がり巻幅を小さくすること
ができる。従ってこのように加圧加工したボイスコイル
を用いたスピーカにおいては磁気回路のエアギャップを
狭く設定することが可能となり、そのために磁束密度を
向上させることができるので、音響変換効率が上がり、
ボイスコイルにかかる磁気制動が大きくなるため音質が
向上する。
においては、金属線1が変形してコイル内外周面のコイ
ル線間に生じた凹みがなくなり、しかもコイル内部にお
いてコイル線相互間に生じた隙間もなくなるので、線積
率が向上し、かつコイル仕上がり巻幅を小さくすること
ができる。従ってこのように加圧加工したボイスコイル
を用いたスピーカにおいては磁気回路のエアギャップを
狭く設定することが可能となり、そのために磁束密度を
向上させることができるので、音響変換効率が上がり、
ボイスコイルにかかる磁気制動が大きくなるため音質が
向上する。
【0013】図2〜図4は夫々図5〜図7の従来のボイ
スコイルに対応する本発明の実施例で、コイル線間に凹
みがなく、またコイル線相互に隙間がないことが明らか
である。
スコイルに対応する本発明の実施例で、コイル線間に凹
みがなく、またコイル線相互に隙間がないことが明らか
である。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、コ
イル内外周面においてコイル線間に生じる凹みやコイル
内部における線相互間に生じる隙間をなくすことがで
き、コイルの線積度が向上しスピーカに好適なボイスコ
イルを得ることができる。
イル内外周面においてコイル線間に生じる凹みやコイル
内部における線相互間に生じる隙間をなくすことがで
き、コイルの線積度が向上しスピーカに好適なボイスコ
イルを得ることができる。
【図1】本発明のボイスコイルの製造方法の一実施例を
示す概略図である。
示す概略図である。
【図2】上記方法により製造したボイスコイルの一実施
例を示す概略図である。
例を示す概略図である。
【図3】上記方法により製造したボイスコイルの他の実
施例を示す概略図である。
施例を示す概略図である。
【図4】前記方法により製造したボイスコイルの更に他
の実施例を示す概略図である。
の実施例を示す概略図である。
【図5】従来のボイスコイルの一例を示す概略図であ
る。
る。
【図6】従来のボイスコイルの他の例を示す概略図であ
る。
る。
【図7】従来のボイスコイルの他の例を示す概略図であ
る。
る。
1 金属線 2 紙管 3 ボイスコイル 5 芯棒 6 加圧ローラ
Claims (2)
- 【請求項1】 所定断面形状の金属線を支持管上に巻回
し接着剤で固めてコイルを形成した後、上記支持管に芯
棒を挿入し、上記コイルの外周面に圧力を加えることに
より、上記コイルの内外周面においてコイル線間に凹み
及びコイル内部において線相互間に隙間をなくすように
上記コイルを形成する金属線の断面形状を変形させたこ
とを特徴とするボイスコイルの製造方法。 - 【請求項2】 所定断面形状の金属線を支持管上に巻回
し接着剤で固めたボイスコイルにおいて、 上記コイルの内外周面においてコイル線間に凹み及びコ
イル内部において線相互間に隙間をなくすように上記コ
イルを形成する金属線の断面形状を変形させたことを特
徴とするボイスコイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12947092A JPH05300590A (ja) | 1992-04-21 | 1992-04-21 | ボイスコイル及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12947092A JPH05300590A (ja) | 1992-04-21 | 1992-04-21 | ボイスコイル及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05300590A true JPH05300590A (ja) | 1993-11-12 |
Family
ID=15010292
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12947092A Pending JPH05300590A (ja) | 1992-04-21 | 1992-04-21 | ボイスコイル及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05300590A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009268015A (ja) * | 2008-04-30 | 2009-11-12 | Goto Denshi Kk | スピ−カ用ボイスコイル |
KR100968292B1 (ko) * | 2008-03-20 | 2010-07-07 | 이석순 | 보이스 코일 제조방법 및 장치 |
-
1992
- 1992-04-21 JP JP12947092A patent/JPH05300590A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100968292B1 (ko) * | 2008-03-20 | 2010-07-07 | 이석순 | 보이스 코일 제조방법 및 장치 |
JP2009268015A (ja) * | 2008-04-30 | 2009-11-12 | Goto Denshi Kk | スピ−カ用ボイスコイル |
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