JPH0536315A - 平角絶縁電線の製造方法 - Google Patents
平角絶縁電線の製造方法Info
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- JPH0536315A JPH0536315A JP18779791A JP18779791A JPH0536315A JP H0536315 A JPH0536315 A JP H0536315A JP 18779791 A JP18779791 A JP 18779791A JP 18779791 A JP18779791 A JP 18779791A JP H0536315 A JPH0536315 A JP H0536315A
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- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims abstract description 16
- 238000009413 insulation Methods 0.000 title abstract description 14
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 claims abstract description 14
- 238000000576 coating method Methods 0.000 claims abstract description 14
- 239000004020 conductor Substances 0.000 claims abstract description 12
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- 239000003973 paint Substances 0.000 abstract description 6
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 abstract description 6
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 7
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- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】磁気効率のよい絶縁性の優れたボイスコイルを
製造する。 【構成】中空管状絶縁電線６を軸に垂直な方向から加圧
し、中空管を潰して平角絶縁電線を製造する。 【効果】中空管状絶縁電線６を加圧して潰すのは、丸型
絶縁電線を変形させるより非常に小さな力ですむため、
絶縁被覆を破壊することがない。そのため、幅／厚さの
比の大きなものを作成できる。
製造する。 【構成】中空管状絶縁電線６を軸に垂直な方向から加圧
し、中空管を潰して平角絶縁電線を製造する。 【効果】中空管状絶縁電線６を加圧して潰すのは、丸型
絶縁電線を変形させるより非常に小さな力ですむため、
絶縁被覆を破壊することがない。そのため、幅／厚さの
比の大きなものを作成できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は平角絶縁電線の製造方法
に係わり、特に厚さに対して幅の比の大きな平角絶縁電
線の製造方法に関する。
に係わり、特に厚さに対して幅の比の大きな平角絶縁電
線の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来からボイスコイル等に用いられる巻
線は磁気効率をよくするため、断面円形な絶縁電線より
も表面積を大きくした平角絶縁電線が用いられ、図３に
示すようにボビン１に平角絶縁電線２をエッジワイズに
巻回してボイスコイルを形成していた。このような平角
絶縁電線は、図４に示す導体３に絶縁塗料のエナメル被
覆４が施された断面円形の丸型絶縁電線５を、軸に垂直
な方向から加圧して、図５に示すように断面を変形させ
て平角絶縁電線２に製造していた（特公昭３６−１０１
３０号、特公昭４９−７４２８号公報）。
線は磁気効率をよくするため、断面円形な絶縁電線より
も表面積を大きくした平角絶縁電線が用いられ、図３に
示すようにボビン１に平角絶縁電線２をエッジワイズに
巻回してボイスコイルを形成していた。このような平角
絶縁電線は、図４に示す導体３に絶縁塗料のエナメル被
覆４が施された断面円形の丸型絶縁電線５を、軸に垂直
な方向から加圧して、図５に示すように断面を変形させ
て平角絶縁電線２に製造していた（特公昭３６−１０１
３０号、特公昭４９−７４２８号公報）。
【０００３】しかし、丸型絶縁電線５を加圧する際、エ
ナメル被覆４が導体３と同じように延伸しないためエナ
メル被覆４に亀裂が入り、絶縁被覆が生じやすかった。
従って加圧による断面の変形も大きく変形が行なえず、
断面の幅Ｄと厚さｔの比は、厚さｔの１に対して幅Ｄは
５〜６までであった。
ナメル被覆４が導体３と同じように延伸しないためエナ
メル被覆４に亀裂が入り、絶縁被覆が生じやすかった。
従って加圧による断面の変形も大きく変形が行なえず、
断面の幅Ｄと厚さｔの比は、厚さｔの１に対して幅Ｄは
５〜６までであった。
【０００４】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、平角絶縁電線
２の幅と厚さの比は、平角絶縁電線２の表面積を大きく
して磁気効率をよくするため大きい方が好ましい。その
ために厚さに対して満足のいく幅が得られるように圧延
すると、絶縁塗料が剥離してしまうため、導体を平形に
圧延した後、絶縁塗料を塗布する方法もあった。しか
し、この方法によれば湾曲部分に絶縁塗料が付着しにく
く、良好な平角絶縁電線は得られなかった。
２の幅と厚さの比は、平角絶縁電線２の表面積を大きく
して磁気効率をよくするため大きい方が好ましい。その
ために厚さに対して満足のいく幅が得られるように圧延
すると、絶縁塗料が剥離してしまうため、導体を平形に
圧延した後、絶縁塗料を塗布する方法もあった。しか
し、この方法によれば湾曲部分に絶縁塗料が付着しにく
く、良好な平角絶縁電線は得られなかった。
【０００５】この点を改善するため、複数の丸型絶縁電
線あるいは平角絶縁電線を幅方向に並列して圧延接着さ
せて、厚さに対する広幅の平角絶縁電線を得るものもあ
った（特公昭６０−３２９３５号、特公昭６０−３２９
３７号公報）。しかしながら、ボビンにエッジワイズに
巻回した時、各線同志の接着が破壊されてしまうことも
しばしばであった。
線あるいは平角絶縁電線を幅方向に並列して圧延接着さ
せて、厚さに対する広幅の平角絶縁電線を得るものもあ
った（特公昭６０−３２９３５号、特公昭６０−３２９
３７号公報）。しかしながら、ボビンにエッジワイズに
巻回した時、各線同志の接着が破壊されてしまうことも
しばしばであった。
【０００６】上記の欠点を解消するため、本発明は厚さ
に対する幅の比が大きく、絶縁塗料が剥離しない平角絶
縁電線を簡単に製造できる平角絶縁電線の製造方法を提
供することを目的とする。
に対する幅の比が大きく、絶縁塗料が剥離しない平角絶
縁電線を簡単に製造できる平角絶縁電線の製造方法を提
供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の平角絶縁電線の製造方法は、中空導体に絶
縁被覆を施し中空管状絶縁電線形成し、前記中空管状絶
縁電線を軸に垂直方向から加圧して成形するものであ
る。
め、本発明の平角絶縁電線の製造方法は、中空導体に絶
縁被覆を施し中空管状絶縁電線形成し、前記中空管状絶
縁電線を軸に垂直方向から加圧して成形するものであ
る。
【０００８】
【作用】中空導体に絶縁被覆を施し中空管状の絶縁電線
を形成する。この中空管状の絶縁電線の軸に垂直な方向
から加圧して中空管を潰し、平角絶縁電線を得る。得ら
れる平角絶縁電線は厚さに対して幅広の平角絶縁電線と
なる。中空管を加圧する際も丸型絶縁電線を圧延する時
よりも小さな力で潰すことができるので絶縁塗料にスト
レスがかからず剥離されることがない。そのため、厚さ
に対する幅が広く絶縁性のよい平角絶縁電線を簡単に製
造できる。
を形成する。この中空管状の絶縁電線の軸に垂直な方向
から加圧して中空管を潰し、平角絶縁電線を得る。得ら
れる平角絶縁電線は厚さに対して幅広の平角絶縁電線と
なる。中空管を加圧する際も丸型絶縁電線を圧延する時
よりも小さな力で潰すことができるので絶縁塗料にスト
レスがかからず剥離されることがない。そのため、厚さ
に対する幅が広く絶縁性のよい平角絶縁電線を簡単に製
造できる。
【０００９】
【実施例】本発明の平角絶縁電線の製造方法を適用した
一実施例を図面を参照して説明する。発明の平角絶縁電
線を製造するのに、まず図１に示す中空管状絶縁電線６
を製造する。中空管状絶縁電線６はパイプ状の中空導体
７の外周に絶縁被覆であるエナメル被覆８の絶縁塗料が
塗布されたものである。このような中空管状絶縁電線６
は環状のダイスから押し出し成形で製造される。また、
得られた中空管状絶縁電線６を延伸して極めて細い中空
管状絶縁電線６に形成してもよい。
一実施例を図面を参照して説明する。発明の平角絶縁電
線を製造するのに、まず図１に示す中空管状絶縁電線６
を製造する。中空管状絶縁電線６はパイプ状の中空導体
７の外周に絶縁被覆であるエナメル被覆８の絶縁塗料が
塗布されたものである。このような中空管状絶縁電線６
は環状のダイスから押し出し成形で製造される。また、
得られた中空管状絶縁電線６を延伸して極めて細い中空
管状絶縁電線６に形成してもよい。
【００１０】このようにして得られた中空管状絶縁電線
６を軸に垂直な方向から加圧して図２に示す平角絶縁電
線９を得る。加圧する方法としては、圧延ローラ間を通
したり、板状体等の押圧手段で押圧する等何れの方法に
よってもよい。中空管状絶縁電線６を潰すためには、圧
延ローラの加圧力は大きくしなくとも簡単に行え、その
ためエナメル被覆８に大きな加圧が負荷されないため、
エナメル被覆８は破壊されず、従って亀裂等が生じるこ
とはない。
６を軸に垂直な方向から加圧して図２に示す平角絶縁電
線９を得る。加圧する方法としては、圧延ローラ間を通
したり、板状体等の押圧手段で押圧する等何れの方法に
よってもよい。中空管状絶縁電線６を潰すためには、圧
延ローラの加圧力は大きくしなくとも簡単に行え、その
ためエナメル被覆８に大きな加圧が負荷されないため、
エナメル被覆８は破壊されず、従って亀裂等が生じるこ
とはない。
【００１１】得られる平角絶縁電線９の幅Ｄ2と厚さｔ2
の比Ｄ2／ｔ2は、図１に示す中空管状絶縁電線６の直径
をＤ1、壁厚をｔ1とすると、 Ｄ2＝（πＤ1−２ｔ1π）／２＋２ｔ1 ≒π（Ｄ1−ｔ1）／２ ［式１］ ｔ2＝２ｔ1 ［式２］ 式１、２より Ｄ2／ｔ2＝π（Ｄ1−ｔ1）／４ｔ1 ［式３］ で示される。
の比Ｄ2／ｔ2は、図１に示す中空管状絶縁電線６の直径
をＤ1、壁厚をｔ1とすると、 Ｄ2＝（πＤ1−２ｔ1π）／２＋２ｔ1 ≒π（Ｄ1−ｔ1）／２ ［式１］ ｔ2＝２ｔ1 ［式２］ 式１、２より Ｄ2／ｔ2＝π（Ｄ1−ｔ1）／４ｔ1 ［式３］ で示される。
【００１２】例えば、幅Ｄ2が厚さｔ2の１０倍の平角絶
縁電線を、外径が２mmの中空管状絶縁電線から作成する
には、式３より π（２−ｔ1）４ｔ1＝１０ から ｔ1≒０．１４ を得る。
縁電線を、外径が２mmの中空管状絶縁電線から作成する
には、式３より π（２−ｔ1）４ｔ1＝１０ から ｔ1≒０．１４ を得る。
【００１３】つまり、０．１４mmの壁厚を有する中空管
状絶縁電線を用いれば、Ｄ2／ｔ2＝１０の平角絶縁電線
が得られる。一方、幅と厚さの比がこれと同様のものを
丸型絶縁電線から得ようとすると、丸型絶縁電線の外径
をＤ3とすれば、 πＤ3 2 ／４≒Ｄ2×ｔ2 と近似して、式１、２より πＤ3 2 ／４≒π（２−０．１４）／２×２×０．１４ から Ｄ3＝１．０２ となる。
状絶縁電線を用いれば、Ｄ2／ｔ2＝１０の平角絶縁電線
が得られる。一方、幅と厚さの比がこれと同様のものを
丸型絶縁電線から得ようとすると、丸型絶縁電線の外径
をＤ3とすれば、 πＤ3 2 ／４≒Ｄ2×ｔ2 と近似して、式１、２より πＤ3 2 ／４≒π（２−０．１４）／２×２×０．１４ から Ｄ3＝１．０２ となる。
【００１４】以上のことからも、０．１４mmの壁厚の中
空管状絶縁電線を加圧するのには非常に小さな圧力です
むため、エナメル被覆を破壊することなく、幅／厚さが
１０の平角絶縁電線を簡単に得られるが、直径１．０２
mmの丸型絶縁電線を加圧して幅／厚さが１０となるよう
に圧延すると、エナメル被覆は完全に破壊されてしま
い、平角絶縁電線を得ることは不可能である。
空管状絶縁電線を加圧するのには非常に小さな圧力です
むため、エナメル被覆を破壊することなく、幅／厚さが
１０の平角絶縁電線を簡単に得られるが、直径１．０２
mmの丸型絶縁電線を加圧して幅／厚さが１０となるよう
に圧延すると、エナメル被覆は完全に破壊されてしま
い、平角絶縁電線を得ることは不可能である。
【００１５】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
発明の平角絶縁電線の製造方法は中空管状絶縁電線を加
圧して形成するため、従来の丸型絶縁電線を加圧する場
合よりも非常に小さな加圧力を加えればよいため、加圧
時に絶縁被覆に亀裂が生じたり、剥離したりすることが
ない。幅と厚さの比の大きな絶縁の良好な平角絶縁電線
を簡単に製造することができる。得られた製品を用いて
ボイスコイルを作成すると、磁気効率のよい、しかも複
数の絶縁電線を幅方向に接着したものに比較してボビン
に巻線した場合接着が破壊されることなく、絶縁状態の
よい品質の良好な製品を製造することができる。
発明の平角絶縁電線の製造方法は中空管状絶縁電線を加
圧して形成するため、従来の丸型絶縁電線を加圧する場
合よりも非常に小さな加圧力を加えればよいため、加圧
時に絶縁被覆に亀裂が生じたり、剥離したりすることが
ない。幅と厚さの比の大きな絶縁の良好な平角絶縁電線
を簡単に製造することができる。得られた製品を用いて
ボイスコイルを作成すると、磁気効率のよい、しかも複
数の絶縁電線を幅方向に接着したものに比較してボビン
に巻線した場合接着が破壊されることなく、絶縁状態の
よい品質の良好な製品を製造することができる。
【図１】本発明の平角絶縁電線の製造方法の製造工程に
おける中空管状絶縁電線の断面図。
おける中空管状絶縁電線の断面図。
【図２】平角絶縁電線の断面図。
【図３】本発明及び従来例の平角絶縁電線を用いたボイ
スコイルの断面図。
スコイルの断面図。
【図４】従来例の平角絶縁電線の断面図。
【図５】従来例の平角絶縁電線を作成する丸型絶縁電線
の断面図。
の断面図。
２…平角絶縁電線 ６…中空管状絶縁電線 ７…中空導体 ８…エナメル被覆（絶縁被覆）
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】中空導体に絶縁被膜を施し中空管状絶縁電
線を形成し、前記中空管状絶縁電線を軸に垂直方向から
加圧して成形することを特徴とする平角絶縁電線の製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18779791A JPH0536315A (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 平角絶縁電線の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18779791A JPH0536315A (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 平角絶縁電線の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0536315A true JPH0536315A (ja) | 1993-02-12 |
Family
ID=16212402
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18779791A Withdrawn JPH0536315A (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 平角絶縁電線の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0536315A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0850483A1 (en) * | 1995-09-14 | 1998-07-01 | ABB POWER T & D COMPANY INC. | An insulated conductor and process for making an insulated conductor |
| US11050186B2 (en) | 2019-07-16 | 2021-06-29 | Japan Aviation Electronics Industry, Limited | Connection structure, forming method of connection structure and cable of connection structure |
-
1991
- 1991-07-26 JP JP18779791A patent/JPH0536315A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0850483A1 (en) * | 1995-09-14 | 1998-07-01 | ABB POWER T & D COMPANY INC. | An insulated conductor and process for making an insulated conductor |
| EP0850483A4 (en) * | 1995-09-14 | 1998-11-04 | Abb Power T & D Co | INSULATED CONDUCTOR AND METHOD FOR MANUFACTURING SAID CONDUCTOR |
| US11050186B2 (en) | 2019-07-16 | 2021-06-29 | Japan Aviation Electronics Industry, Limited | Connection structure, forming method of connection structure and cable of connection structure |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981008 |