JPH0529944Y2 - - Google Patents
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- JPH0529944Y2 JPH0529944Y2 JP1988082410U JP8241088U JPH0529944Y2 JP H0529944 Y2 JPH0529944 Y2 JP H0529944Y2 JP 1988082410 U JP1988082410 U JP 1988082410U JP 8241088 U JP8241088 U JP 8241088U JP H0529944 Y2 JPH0529944 Y2 JP H0529944Y2
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- JP
- Japan
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- rack
- pinion gear
- box
- retainer
- ashtray
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
- 235000019504 cigarettes Nutrition 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000011295 pitch Substances 0.000 description 1
- 230000001012 protector Effects 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Passenger Equipment (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は、車両用灰皿装置等の車両用収納体装
置に関し、とくにラツクとピニオンギヤとを用い
た収納体装置に関する。
置に関し、とくにラツクとピニオンギヤとを用い
た収納体装置に関する。
[従来の技術]
車両用収納体装置では、互に噛合可能なラツク
とピニオンギヤを用い、ワンタツチ操作に伴うピ
ニオンギヤの回動により、収納ボツクスを少なく
とも開方向に自動的に移動させるようにした構造
が知られている。
とピニオンギヤを用い、ワンタツチ操作に伴うピ
ニオンギヤの回動により、収納ボツクスを少なく
とも開方向に自動的に移動させるようにした構造
が知られている。
たとえば第9図に、そのような構造を有する車
両用灰皿装置を示す。図において、1は車体側に
固定されるリテーナNo.1を示しており、2はそれ
に固着されたリテーナNo.2を示している。リテー
ナ1,2には収納ボツクスとしての灰皿ボツクス
3が開閉可能に保持される。灰皿ボツクス3の底
面側にラツク4が設けられ、該ラツク4に噛み合
うピニオンギヤ5がリテーナ2側に回動可能に設
けられている。ピニオンギヤ5は、スプリング6
によつて回転駆動され、その回転速度はダンパ7
により制御される。
両用灰皿装置を示す。図において、1は車体側に
固定されるリテーナNo.1を示しており、2はそれ
に固着されたリテーナNo.2を示している。リテー
ナ1,2には収納ボツクスとしての灰皿ボツクス
3が開閉可能に保持される。灰皿ボツクス3の底
面側にラツク4が設けられ、該ラツク4に噛み合
うピニオンギヤ5がリテーナ2側に回動可能に設
けられている。ピニオンギヤ5は、スプリング6
によつて回転駆動され、その回転速度はダンパ7
により制御される。
灰皿ボツクス3が収納方向に押し込まれると、
収納端近傍でボツクス3側に設けられたピン8が
リテーナ2側に設けられたロツク手段9(たとえ
ばハートカム)に係止される。このとき、ラツク
4とピニオンギヤ5との噛み合いによるピニオン
ギヤ5の回転により、スプリング6にはエネルギ
が蓄えられており、該エネルギによりピニオンギ
ヤ5が回動されようとし、灰皿ボツクス3は開方
向に移動されようとするが、上記ピン8とロツク
手段9との係合により灰皿ボツクス3は収納され
た状態に維持される。
収納端近傍でボツクス3側に設けられたピン8が
リテーナ2側に設けられたロツク手段9(たとえ
ばハートカム)に係止される。このとき、ラツク
4とピニオンギヤ5との噛み合いによるピニオン
ギヤ5の回転により、スプリング6にはエネルギ
が蓄えられており、該エネルギによりピニオンギ
ヤ5が回動されようとし、灰皿ボツクス3は開方
向に移動されようとするが、上記ピン8とロツク
手段9との係合により灰皿ボツクス3は収納され
た状態に維持される。
この状態から、軸10周りに回動可能に支持さ
れたノブ11の操作により、上記ピン8とロツク
手段9との係合が外されると、スプリング6の駆
動力によりピニオンギヤ5が回転され、該ギヤ5
と噛み合つているラツク4が押し出され、灰皿ボ
ツクス3が開方向に移動される。
れたノブ11の操作により、上記ピン8とロツク
手段9との係合が外されると、スプリング6の駆
動力によりピニオンギヤ5が回転され、該ギヤ5
と噛み合つているラツク4が押し出され、灰皿ボ
ツクス3が開方向に移動される。
このような構造を有する装置では、ワンタツチ
の操作でボツクス3を自動的に開作動させること
ができるので、使用に便利である。
の操作でボツクス3を自動的に開作動させること
ができるので、使用に便利である。
[考案が解決しようとする課題]
車両用収納体装置では、収納ボツクスはかなり
の頻度でリテーナに対して脱着、装着がくり返さ
れる。たとえば、上記の灰皿装置では灰皿ボツク
ス3が吸殻等で一杯になるとリテーナ1,2から
外され、吸殻等が捨てられた後再び装着される。
の頻度でリテーナに対して脱着、装着がくり返さ
れる。たとえば、上記の灰皿装置では灰皿ボツク
ス3が吸殻等で一杯になるとリテーナ1,2から
外され、吸殻等が捨てられた後再び装着される。
ところが、上述のようなラツクとピニオンギヤ
を備えた装置においては、一旦リテーナから取外
した収納ボツクスを再びリテーナに装着する際に
は、ラツクとピニオンギヤの噛み合い開始時に両
者の歯をうまく噛み合わせることが必要である。
そのためには、噛み合い開始時に、ラツクの歯と
ピニオンギヤの溝、あるいはピニオンギヤの歯と
ラツクの溝とがうまく噛み合い、それら両者間の
位置関係が精度よく出ていることが必要で、この
精度がでていないと両者はうまく噛み合わないこ
とになる。第9図に示したような従来の装置で
は、ラツクとピニオンギヤのそれぞれの歯の位置
までは互に合わせるようになつていないので、収
納ボツクス装着時にラツクとピニオンギヤとが円
滑に噛み合わない状態が高い頻度で発生するおそ
れがあつた。
を備えた装置においては、一旦リテーナから取外
した収納ボツクスを再びリテーナに装着する際に
は、ラツクとピニオンギヤの噛み合い開始時に両
者の歯をうまく噛み合わせることが必要である。
そのためには、噛み合い開始時に、ラツクの歯と
ピニオンギヤの溝、あるいはピニオンギヤの歯と
ラツクの溝とがうまく噛み合い、それら両者間の
位置関係が精度よく出ていることが必要で、この
精度がでていないと両者はうまく噛み合わないこ
とになる。第9図に示したような従来の装置で
は、ラツクとピニオンギヤのそれぞれの歯の位置
までは互に合わせるようになつていないので、収
納ボツクス装着時にラツクとピニオンギヤとが円
滑に噛み合わない状態が高い頻度で発生するおそ
れがあつた。
ところで、収納ボツクスの両側面にピニオンギ
ヤに噛合うラツクを設けて、収納ボツクスの動き
を円滑にするようにした装置も提案されている
が、この装置では、収納ボツクスを多少斜めにし
た状態でリテーナ側に挿入した場合は、一方のピ
ニオンギヤとラツクは所定の位置で噛合い、他方
のピニオンギヤとラツクは通常とは異なる位置で
噛合つてしまい、収納ボツクスが斜めになつた状
態でリテーナに収納されるという問題があつた。
ヤに噛合うラツクを設けて、収納ボツクスの動き
を円滑にするようにした装置も提案されている
が、この装置では、収納ボツクスを多少斜めにし
た状態でリテーナ側に挿入した場合は、一方のピ
ニオンギヤとラツクは所定の位置で噛合い、他方
のピニオンギヤとラツクは通常とは異なる位置で
噛合つてしまい、収納ボツクスが斜めになつた状
態でリテーナに収納されるという問題があつた。
本考案は、上記の問題に着目し、収納ボツクス
装着時にラツクとピニオンギヤとを確実にかつ円
滑に噛み合せることができ、しかも収納ボツクス
が斜めに装着されるのを防止することのできる車
両用収納体装置を提供することを目的とする。
装着時にラツクとピニオンギヤとを確実にかつ円
滑に噛み合せることができ、しかも収納ボツクス
が斜めに装着されるのを防止することのできる車
両用収納体装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
この目的に沿う本考案の車両用収納体装置は、
車体側に固定されるリテーナと、該リテーナに開
閉可能に保持される収納ボツクスとのいずれか一
方にラツクを、他方に該ラツクと噛合するピニオ
ンギヤを設け、該ピニオンギヤの回動により収納
ボツクスを少なくとも開方向に移動させる車両用
収納体装置において、前記ピニオンギヤと前記ラ
ツクの最初の噛合い部分に、該最初の噛合い部分
でのみ互に噛合い可能でかつ他の歯との噛合いが
不可能な異形部を形成したものから成る。
車体側に固定されるリテーナと、該リテーナに開
閉可能に保持される収納ボツクスとのいずれか一
方にラツクを、他方に該ラツクと噛合するピニオ
ンギヤを設け、該ピニオンギヤの回動により収納
ボツクスを少なくとも開方向に移動させる車両用
収納体装置において、前記ピニオンギヤと前記ラ
ツクの最初の噛合い部分に、該最初の噛合い部分
でのみ互に噛合い可能でかつ他の歯との噛合いが
不可能な異形部を形成したものから成る。
[作用]
このように構成された車両用収納体装置におい
ては、収納ボツクスがリテーナに装着される際に
は、異形部同士の噛合いにより、ピニオンギヤと
ラツクとの位置関係が一定の関係に整えられる。
互の位置関係が整えられた後ラツクとピニオンギ
ヤは噛み合いを開始するので、互の歯と溝とが円
滑に噛み合い始め、両者の確実な噛合が得られ
る。
ては、収納ボツクスがリテーナに装着される際に
は、異形部同士の噛合いにより、ピニオンギヤと
ラツクとの位置関係が一定の関係に整えられる。
互の位置関係が整えられた後ラツクとピニオンギ
ヤは噛み合いを開始するので、互の歯と溝とが円
滑に噛み合い始め、両者の確実な噛合が得られ
る。
また、収納ボツクスを斜めに挿入した場合は、
ラツク側の異形部とピニオンギヤ側の異形部とを
互に噛合わせることができない。つまり、この状
態ではラツク側の異形部がピニオンギヤの歯に乗
上げてしまうことになるので、ラツクとピニオン
ギヤとを噛合させることができず、収納ボツクス
の斜め装着を確実に防止することができる。
ラツク側の異形部とピニオンギヤ側の異形部とを
互に噛合わせることができない。つまり、この状
態ではラツク側の異形部がピニオンギヤの歯に乗
上げてしまうことになるので、ラツクとピニオン
ギヤとを噛合させることができず、収納ボツクス
の斜め装着を確実に防止することができる。
[実施例]
以下に、本考案に係る車両用収納体装置の望ま
しい実施例を、図面を参照して説明する。
しい実施例を、図面を参照して説明する。
第1実施例
第1図ないし第7図は、本考案の第1実施例に
係る車両用収納体装置に関し、車両用灰皿装置に
本考案を適用してものを示している。
係る車両用収納体装置に関し、車両用灰皿装置に
本考案を適用してものを示している。
図において、21は、車体側、たとえばインス
ツルメントパネル等に固定されるリテーナを示し
ており、リテーナ21には、開閉可能に、かつ脱
着可能に収納ボツクスとしての灰皿ボツクス22
が保持される。灰皿ボツクス22の両側面には、
ガイド突起23が突設されており、ガイド突起2
3は、リテーナ21の両内側面に設けられた円弧
状に延びる案内溝24に摺動自在に嵌合されてい
る。ガイド突起23は案内溝24に沿つて案内さ
れるので、灰皿ボツクス22出し入れ時の灰皿ボ
ツクス22の移動軌跡は、リテーナ21側面側か
らみて円弧を形成する。なお、25は、灰皿ボツ
クス22内に設けられ、適当なばね手段により上
方に付勢されたプロテクタを示している。
ツルメントパネル等に固定されるリテーナを示し
ており、リテーナ21には、開閉可能に、かつ脱
着可能に収納ボツクスとしての灰皿ボツクス22
が保持される。灰皿ボツクス22の両側面には、
ガイド突起23が突設されており、ガイド突起2
3は、リテーナ21の両内側面に設けられた円弧
状に延びる案内溝24に摺動自在に嵌合されてい
る。ガイド突起23は案内溝24に沿つて案内さ
れるので、灰皿ボツクス22出し入れ時の灰皿ボ
ツクス22の移動軌跡は、リテーナ21側面側か
らみて円弧を形成する。なお、25は、灰皿ボツ
クス22内に設けられ、適当なばね手段により上
方に付勢されたプロテクタを示している。
灰皿装置は、灰皿ボツクス22を自動的に前面
側に押し出すことのできる付勢手段と、該付勢手
段による付勢力に抗して灰皿ボツクス22をリテ
ーナ21への収納位置にて係止するロツク手段と
を備えた装置に構成されている。
側に押し出すことのできる付勢手段と、該付勢手
段による付勢力に抗して灰皿ボツクス22をリテ
ーナ21への収納位置にて係止するロツク手段と
を備えた装置に構成されている。
付勢手段は、本実施例では次のように構成され
ている。リテーナ21側には、駆動スプリング2
6により一回転方向に付勢された軸27の両端部
に、扇形のピニオンギヤ28がそれぞれ設けら
れ、灰皿ボツクス22の両側面には、ピニオンギ
ヤ28に噛合するラツク29が設けられている。
ている。リテーナ21側には、駆動スプリング2
6により一回転方向に付勢された軸27の両端部
に、扇形のピニオンギヤ28がそれぞれ設けら
れ、灰皿ボツクス22の両側面には、ピニオンギ
ヤ28に噛合するラツク29が設けられている。
灰皿ボツクス22がリテーナ21に収納される
ときには、灰皿ボツクス22とともに移動するラ
ツク29によりピニオンギヤ28がスプリング2
6の付勢力に逆つて回転され、逆に灰皿ボツクス
22が押し出される際には、スプリング26の付
勢力によりピニオンギヤ28が回動され、該回動
によりラツク29とともに灰皿ボツクス22が前
面側に自動的に移動される。このピニオンギヤ2
8に、灰皿ボツクス22のリテーナ21への装着
時にラツク29の端部に当接する突起部40が設
けられている。
ときには、灰皿ボツクス22とともに移動するラ
ツク29によりピニオンギヤ28がスプリング2
6の付勢力に逆つて回転され、逆に灰皿ボツクス
22が押し出される際には、スプリング26の付
勢力によりピニオンギヤ28が回動され、該回動
によりラツク29とともに灰皿ボツクス22が前
面側に自動的に移動される。このピニオンギヤ2
8に、灰皿ボツクス22のリテーナ21への装着
時にラツク29の端部に当接する突起部40が設
けられている。
ピニオンギヤ28とラツク29の最初の噛合い
部分には、第4図に示すように、最初の噛合い部
分でのみ互に噛合い可能でかつ他の歯と噛合いが
不可能な異形部51,52が形成されている。異
形部51は、第5図に示すように、ピニオンギヤ
28に形成されたピツチや大きさの異なる歯の谷
であり、異形部52は、第6図に示すように、ラ
ツク29に形成されピニオンギヤ28の異形部5
1と噛合い可能な歯の山である。すなわち、各異
形部51,52の歯の大きさは、他の部分の歯の
大きさよりも著しく大となつており、ラツク29
の異形部52は、ピニオンギヤ28の異形部51
以外の歯とは噛合わないようになつている。
部分には、第4図に示すように、最初の噛合い部
分でのみ互に噛合い可能でかつ他の歯と噛合いが
不可能な異形部51,52が形成されている。異
形部51は、第5図に示すように、ピニオンギヤ
28に形成されたピツチや大きさの異なる歯の谷
であり、異形部52は、第6図に示すように、ラ
ツク29に形成されピニオンギヤ28の異形部5
1と噛合い可能な歯の山である。すなわち、各異
形部51,52の歯の大きさは、他の部分の歯の
大きさよりも著しく大となつており、ラツク29
の異形部52は、ピニオンギヤ28の異形部51
以外の歯とは噛合わないようになつている。
灰皿ボツクス22は、リテーナ21に収納され
た位置では一旦ロツクされることが必要であり、
灰皿ボツクス22を開作動させる際には上記ロツ
クを解除することが必要である。このロツク手
段、ロツク解除手段は次のように構成されてい
る。
た位置では一旦ロツクされることが必要であり、
灰皿ボツクス22を開作動させる際には上記ロツ
クを解除することが必要である。このロツク手
段、ロツク解除手段は次のように構成されてい
る。
リテーナ21の底面部側には、ケース30が固
着され、該ケース30には、支点31を中心に回
動可能に、かつばね32により上方に向けて弾性
的に支持されたアーム33が設けられている。ア
ーム33の支点31と反対側端部には、上方に突
出するピン34が設けられており、該ピン34が
灰皿ボツクス22の底面側に設けられるハートカ
ム(図示略)に係合することにより、灰皿ボツク
ス22のリテーナ21からの突出が係止されるよ
うになつている。ハートカムはよく知られている
ように収納されている灰皿ボツクス22を少し奥
に押し込めばロツクが解除されるもので、そのプ
ツシユ操作により灰皿ボツクス22が自動的に前
面側に押し出されてくる。
着され、該ケース30には、支点31を中心に回
動可能に、かつばね32により上方に向けて弾性
的に支持されたアーム33が設けられている。ア
ーム33の支点31と反対側端部には、上方に突
出するピン34が設けられており、該ピン34が
灰皿ボツクス22の底面側に設けられるハートカ
ム(図示略)に係合することにより、灰皿ボツク
ス22のリテーナ21からの突出が係止されるよ
うになつている。ハートカムはよく知られている
ように収納されている灰皿ボツクス22を少し奥
に押し込めばロツクが解除されるもので、そのプ
ツシユ操作により灰皿ボツクス22が自動的に前
面側に押し出されてくる。
また、上記ハートカムでのロツク解除の他に、
手動でピン34を下方に押し下げてロツクを解除
するために、ノブ35が設けられている。ノブ3
5は、軸36周りに回動可能に支持されている
が、リテーナ21の底面部に当接する樹脂弾性部
37により、上記回動方向にノブ35が位置復元
機能をもつように弾性支持されている。ノブ35
と一体的に、ノブ35と反対方向、つまりアーム
33方向に延びる一対のロツク解除アーム38が
設けられており、ロツク解除アーム38は、アー
ム33の両側に延びアーム33と一体的に形成さ
れたプレート39を上方から押圧可能に構成され
ている。ノブ35を手動で上方に動かせば、それ
に伴なつてロツク解除アーム38がプレート39
を下方に押し、アーム33が下方に押されてピン
34と灰皿ボツクス22側との係合が外れ、灰皿
ボツクス22を前面側に取り出すことができる。
手動でピン34を下方に押し下げてロツクを解除
するために、ノブ35が設けられている。ノブ3
5は、軸36周りに回動可能に支持されている
が、リテーナ21の底面部に当接する樹脂弾性部
37により、上記回動方向にノブ35が位置復元
機能をもつように弾性支持されている。ノブ35
と一体的に、ノブ35と反対方向、つまりアーム
33方向に延びる一対のロツク解除アーム38が
設けられており、ロツク解除アーム38は、アー
ム33の両側に延びアーム33と一体的に形成さ
れたプレート39を上方から押圧可能に構成され
ている。ノブ35を手動で上方に動かせば、それ
に伴なつてロツク解除アーム38がプレート39
を下方に押し、アーム33が下方に押されてピン
34と灰皿ボツクス22側との係合が外れ、灰皿
ボツクス22を前面側に取り出すことができる。
上記のように構成された第1実施例装置の、灰
皿ボツクス22をリテーナ21に装着するときの
作用について説明する。
皿ボツクス22をリテーナ21に装着するときの
作用について説明する。
第2図は、リテーナ21から灰皿ボツクス22
を抜き出した状態を示しており、ピニオンギヤ2
8はスプリング26により常に図に示すような一
定位置まで可動された後停止されている。
を抜き出した状態を示しており、ピニオンギヤ2
8はスプリング26により常に図に示すような一
定位置まで可動された後停止されている。
この状態から、第3図に示すように灰皿ボツク
ス22がリテーナ21にA方向に装着される。灰
皿ボツクス22両側面のガイド突起23が案内溝
24に嵌合されることにより、灰皿ボツクス22
はリテーナ21に対し所定の案内軌道を取り始
め、やがてラツク29の先端が突起部40に当接
する。この当接により、ピニオンギヤ28の異形
部51とラツク29の異形部52とが容易に噛合
わされ、ラツク29とピニオンギヤ28との位置
関係は常に一定の関係になる。さらに灰皿ボツク
ス22を押し込むことにより、ピニオンギヤ28
がB方向に回動されラツク29とピニオンギヤ2
8とが噛み合うことになるが、異形51,52の
噛合い時の一定の位置関係さえ適切な関係、つま
りラツク29の歯とピニオンギヤ28との溝、あ
るいはラツク29の溝とピニオンギヤ28の歯と
が正確に対応する位置関係にさえ設定しておけ
ば、ラツク29の進入、ピニオンギヤ28の回動
開始に伴ない両者は円滑に噛合を開始する。
ス22がリテーナ21にA方向に装着される。灰
皿ボツクス22両側面のガイド突起23が案内溝
24に嵌合されることにより、灰皿ボツクス22
はリテーナ21に対し所定の案内軌道を取り始
め、やがてラツク29の先端が突起部40に当接
する。この当接により、ピニオンギヤ28の異形
部51とラツク29の異形部52とが容易に噛合
わされ、ラツク29とピニオンギヤ28との位置
関係は常に一定の関係になる。さらに灰皿ボツク
ス22を押し込むことにより、ピニオンギヤ28
がB方向に回動されラツク29とピニオンギヤ2
8とが噛み合うことになるが、異形51,52の
噛合い時の一定の位置関係さえ適切な関係、つま
りラツク29の歯とピニオンギヤ28との溝、あ
るいはラツク29の溝とピニオンギヤ28の歯と
が正確に対応する位置関係にさえ設定しておけ
ば、ラツク29の進入、ピニオンギヤ28の回動
開始に伴ない両者は円滑に噛合を開始する。
また、灰皿ボツクス22が斜めに挿入された場
合は、第7図に示すように、ラツク29がピニオ
ンギヤ28に乗り上がつた状態となる。したがつ
て、灰皿ボツクス22の位置が修正されない限り
(両方の異形部51と異形部52とが噛合わない
限り)ラツク29とピニオンギヤ28とを噛合せ
ることが不可能となり、灰皿ボツクス32が斜め
に装着されるのを確実に防止することができる。
合は、第7図に示すように、ラツク29がピニオ
ンギヤ28に乗り上がつた状態となる。したがつ
て、灰皿ボツクス22の位置が修正されない限り
(両方の異形部51と異形部52とが噛合わない
限り)ラツク29とピニオンギヤ28とを噛合せ
ることが不可能となり、灰皿ボツクス32が斜め
に装着されるのを確実に防止することができる。
なお、本実施例では、ラツク29の先端を突起
部40に当接させた後、異形部51と異形部52
とを噛合せるようにしているので、位置決めが容
易となるが、とくに突起部40がない場合でも所
望の効果は、得られる。
部40に当接させた後、異形部51と異形部52
とを噛合せるようにしているので、位置決めが容
易となるが、とくに突起部40がない場合でも所
望の効果は、得られる。
第2実施例
第8図は、本考案の第2実施例を示している。
第2実施例が第1実施例と異るところは、係合部
の構造のみであるので、この部分についてのみの
説明をし他の部分の説明は省略する。第1実施例
では、異形部51,52は他の部分の歯の大きさ
よりも大に形成されていたが、本実施例における
ピニオンギヤ28側の異形部61と、ラツク29
側の異形部62は、他の部分の歯よりも著しく小
に形成されている。これにより、ラツク29の異
形部62は、ピニオンギヤ28の異形部61以外
とは噛合わないようになつている。本実施例の作
用は第1実施例に準じるので、その説明を省略す
る。
第2実施例が第1実施例と異るところは、係合部
の構造のみであるので、この部分についてのみの
説明をし他の部分の説明は省略する。第1実施例
では、異形部51,52は他の部分の歯の大きさ
よりも大に形成されていたが、本実施例における
ピニオンギヤ28側の異形部61と、ラツク29
側の異形部62は、他の部分の歯よりも著しく小
に形成されている。これにより、ラツク29の異
形部62は、ピニオンギヤ28の異形部61以外
とは噛合わないようになつている。本実施例の作
用は第1実施例に準じるので、その説明を省略す
る。
なお、以上の各実施例の説明は、収納ボツクス
側にラツク、リテーナ側にピニオンギヤを設けた
場合について行つたが、配置は逆であつても本考
案の適用は可能である。また、異形部の形状を歯
形としたが、歯形に限定される必要はなく、所望
の機能を満足させるものであればその形状は任意
でよい。
側にラツク、リテーナ側にピニオンギヤを設けた
場合について行つたが、配置は逆であつても本考
案の適用は可能である。また、異形部の形状を歯
形としたが、歯形に限定される必要はなく、所望
の機能を満足させるものであればその形状は任意
でよい。
さらにラツクは、たとえば第9図に示したよう
に収納ボツクスの底面側にあつてもよく、この場
合にはピニオンギヤもボツクスの底面側に配設さ
れる。
に収納ボツクスの底面側にあつてもよく、この場
合にはピニオンギヤもボツクスの底面側に配設さ
れる。
[考案の効果]
以上説明したように、本考案の車両用収納体装
置によるときは、ピニオンギヤとラツクの最初の
噛合い部分に、この噛合い部分でのみ互に噛合い
可能でかつ他の歯と噛合いが不可能な異形部を形
成したので、従来装置に比べてラツクとギヤの噛
合い開始を円滑に行うことができ、しかも、収納
ボツクスが斜めに挿入された場合は、ラツクとピ
ニオンギヤとの噛合いが阻止され、収納ボツクス
が斜めに装着されるのを防止することができる。
置によるときは、ピニオンギヤとラツクの最初の
噛合い部分に、この噛合い部分でのみ互に噛合い
可能でかつ他の歯と噛合いが不可能な異形部を形
成したので、従来装置に比べてラツクとギヤの噛
合い開始を円滑に行うことができ、しかも、収納
ボツクスが斜めに挿入された場合は、ラツクとピ
ニオンギヤとの噛合いが阻止され、収納ボツクス
が斜めに装着されるのを防止することができる。
第1図は本考案の第1実施例に係る車両用収納
体装置の分解斜視図、第2図は第1図の装置にお
いてボツクスを取り外したときのリテーナ内面側
側面図、第3図は第1図の装置においてボツクス
を装着するときのリテーナ内面側側面図、第4図
は第1図の装置においてラツクの異形部とピニオ
ンギヤの異形部との噛合い状態を示す拡大側面
図、第5図は第1図の装置におけるピニオンギヤ
の異形部近傍の拡大断面図、第6図は第1図の装
置におけるラツクの異形部近傍の拡大側面図、第
7図は第1図の装置においてラツクの異形部がピ
ニオンギヤの異形部と噛合わない状態を示す拡大
側面図、第8図は本考案の第2実施例に係る車両
用収納体装置におけるラツクの異形部およびピニ
オンギヤの異形部近傍の拡大側面図、第9図は従
来の車両用灰皿装置の透視斜視図、である。 21……リテーナ、22……収納ボツクスとし
ての灰皿ボツクス、23……ガイド突起、24…
…案内溝、26……駆動スプリング、27……
軸、28……ピニオンギヤ、29……ラツク、4
0……突起部、51,52,61,62……異形
部。
体装置の分解斜視図、第2図は第1図の装置にお
いてボツクスを取り外したときのリテーナ内面側
側面図、第3図は第1図の装置においてボツクス
を装着するときのリテーナ内面側側面図、第4図
は第1図の装置においてラツクの異形部とピニオ
ンギヤの異形部との噛合い状態を示す拡大側面
図、第5図は第1図の装置におけるピニオンギヤ
の異形部近傍の拡大断面図、第6図は第1図の装
置におけるラツクの異形部近傍の拡大側面図、第
7図は第1図の装置においてラツクの異形部がピ
ニオンギヤの異形部と噛合わない状態を示す拡大
側面図、第8図は本考案の第2実施例に係る車両
用収納体装置におけるラツクの異形部およびピニ
オンギヤの異形部近傍の拡大側面図、第9図は従
来の車両用灰皿装置の透視斜視図、である。 21……リテーナ、22……収納ボツクスとし
ての灰皿ボツクス、23……ガイド突起、24…
…案内溝、26……駆動スプリング、27……
軸、28……ピニオンギヤ、29……ラツク、4
0……突起部、51,52,61,62……異形
部。
Claims (1)
- 車体側に固定されるリテーナと、該リテーナに
開閉可能に保持される収納ボツクスとのいずれか
一方にラツクを、他方に該ラツクと噛合するピニ
オンギヤを設け、該ピニオンギヤの回動により前
記収納ボツクスを少なくとも開方向に移動させる
車両用収納体装置において、前記ピニオンギヤと
前記ラツクの最初の噛合い部分に、該最初の噛合
い部分でのみ互に噛合い可能でかつ他の歯との噛
合いが不可能な異形部を形成したことを特徴とす
る車両用収納体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988082410U JPH0529944Y2 (ja) | 1988-06-23 | 1988-06-23 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988082410U JPH0529944Y2 (ja) | 1988-06-23 | 1988-06-23 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH027028U JPH027028U (ja) | 1990-01-17 |
JPH0529944Y2 true JPH0529944Y2 (ja) | 1993-07-30 |
Family
ID=31307166
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988082410U Expired - Lifetime JPH0529944Y2 (ja) | 1988-06-23 | 1988-06-23 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0529944Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7501480B2 (ja) * | 2021-09-17 | 2024-06-18 | カシオ計算機株式会社 | 収納装置および電子レジスタ |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0524587Y2 (ja) * | 1987-08-05 | 1993-06-22 |
-
1988
- 1988-06-23 JP JP1988082410U patent/JPH0529944Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH027028U (ja) | 1990-01-17 |
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