JPH05298009A - コードレスデジタイザ - Google Patents

コードレスデジタイザ

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JPH05298009A
JPH05298009A JP12671292A JP12671292A JPH05298009A JP H05298009 A JPH05298009 A JP H05298009A JP 12671292 A JP12671292 A JP 12671292A JP 12671292 A JP12671292 A JP 12671292A JP H05298009 A JPH05298009 A JP H05298009A
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loop coil
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tablet
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Keiichi Matsushima
恵一 松島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コードレスデジタイザにおいて、ループコイ
ルを駆動するための発振器を省略し、装置構成を簡略化
する。 【構成】 位置指示器1の指示位置の測定時には、Y軸
ループコイル群,位置指示器1,第3グリッド群21,
加算器22及び増幅器23,24からなる自己発振系を
形成する。そして、X軸ループコイル群の出力から位置
指示器1のX方向位置を検出すると共に、Y方向位置は
増幅器23の出力から検出する。この結果、ループコイ
ルを駆動するための発振器が省略でき、装置を簡単に構
成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タブレット及びこのタ
ブレットと無線で結合される位置指示器とから構成さ
れ、タブレット上に載置された位置指示器の位置等を検
出するコードレスデジタイザに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のコードレスデジタイザに
おいては、例えば電磁誘導方式により位置指示器の位置
等を検出する場合、タブレット側に、例えばX方向に配
列された発振コイル群と、発信コイル群と直交するY方
向に配列された受信コイル群と、発振コイル群に一定の
周波数の電流信号を与える発振器とを備え、発振器から
の電流信号を順次発振コイル群に与えると共に、位置指
示器がタブレット上に載置されている場合に発振コイル
群との電磁結合により受信コイル群側に生じる誘導電圧
を検出することで位置指示器の位置検出を行うようにし
ている。即ち、位置指示器がタブレット上に載置されて
いる場合には、電流供給された発振コイルと位置指示器
とが電磁結合し、この結果受信コイル群側に誘導電圧が
発生する。この受信コイル群に発生した誘導電圧を順次
走査して検出し、電流供給した発信コイルのX方向位置
と誘導電圧が生じた受信コイルのY方向位置とからタブ
レット上の位置指示器の平面位置を検出するようにして
いる。なお、位置指示器に発振器を備えて、この位置指
示器内のコイルに一定周波数の電流信号を与えて磁界を
発生させ、これによりタブレット側の受信コイル群に生
ずる誘導電圧から上記位置指示器の位置等を検出するこ
ともできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな電磁誘導方式により位置指示器の位置等を検出する
場合は、タブレット側の発振コイル群から磁界を発生す
る方式、或いは、位置指示器のコイルから磁界を発生す
る方式、のいずれにおいても磁界を発生させるための発
振器を有しており、装置構成が複雑になる欠点があっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、位置指示器を少なくともコイル及び
コンデンサのうちいずれか一方を有した電気回路として
構成すると共に、複数のグリッド線から構成され例えば
Y軸方向に配設された第2のループコイル群と位置指示
器との電磁結合により電圧が誘導されるグリッド群と、
各グリッド線に生じる誘導電圧の総和を加算する加算器
と、この加算器からの出力信号を増幅すると共に,増幅
された信号を第2のループコイル群へ送出する増幅器と
をタブレットに備えたものである。
【0005】
【作用】この結果、位置指示器の測定時には、第2のル
ープコイル群,位置指示器,グリッド群,加算器及び増
幅器からなる自己発振系が形成されると共に、X方向に
配設された第1のループコイル群の出力に基づいて上記
位置指示器のX方向位置が検出されると共に、Y方向位
置は上記増幅器の出力に基づき検出される。
【0006】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は、本発明に係るコードレスデジタイザの一実
施例を示すブロック図であり、同図の(a)は位置指示
器1の構成を、また同図の(b)はタブレットの構成を
それぞれ示している。
【0007】図1(a)において、位置指示器1は、コ
イル10、第1のコンデンサ11、第2のコンデンサ1
2及びスイッチ13から構成されている。ここで、第1
のコンデンサ11はタブレット部20に対する接触圧に
応じてその容量が可変するものである。また、第2のコ
ンデンサ12はスイッチ13を介して第1のコンデンサ
11に並列に接続され、スイッチ13のオン・オフ動作
(操作情報)を識別するためのものである。
【0008】また、図1(b)において、タブレット部
20には、第1のグリッド板上に形成されX方向に順次
配置されて互いが絶縁されたX側ループコイル群x1,
x2,x3,・・・,xnと、このX軸ループコイル群
とは異なる第2のグリッド板上に形成されY方向に順次
配置されて互いが絶縁されたY側ループコイル群y1,
y2,y3,・・・,ynと、第3のグリッド板に形成
された第3グリッド群21とが設けられている。そし
て、X側ループコイル群及びY軸ループコイル群の各ル
ープコイルの一端はグランドに接続されていると共に、
他端はそれぞれX軸スキャナSCNX及びY軸スキャナ
SCNYに接続されている。また、第3のグリッド板上
に形成された第3グリッド群21も同様にその一端がグ
ランドに接続されていると共に、他端は各々接続されて
加算器22の入力側へ接続されている。
【0009】ここで、Y軸スキャナSCNYは、図示し
ない制御回路からのアドレス信号Yにより、順次Y軸ル
ープコイル群を選択するものであり、このとき後述の増
幅器24からの交流電流が選択されたY軸のループコイ
ルに印加される。一方X軸スキャナSCNXはこのY軸
スキャナSCNYによりY軸の或るループコイルが選択
されているときに、X軸ループコイル群を制御回路から
のアドレス信号Xにより順次選択するものである。そし
て、このときタブレット部20上に位置指示器1が載置
されていればX軸ループコイルに電圧が誘導され、X軸
スキャナSCNによる選択結果の出力情報(誘導電圧)
は、増幅器25で増幅されたうえ、位置指示器1のX方
向位置情報aとして出力される。
【0010】なお、このとき加算器22を介する第3グ
リッド群21からの信号は、上記Y軸ループコイルに印
加される信号とほぼ同期して出力されるものであり、こ
の信号は増幅器23により増幅のうえ、位置指示器1の
Y方向位置情報bとして出力される。このY方向位置情
報bは、さらに上記した増幅器24で増幅のうえ、属性
情報cとして外部回路へ出力されると共に、Y軸スキャ
ナSCNYへ送出される。
【0011】図4は、タブレット部20の構造を示す図
であり、第2のグリッド板上に形成されたY軸ループコ
イル群と第3のグリッド板上に形成された第3グリッド
群21との配置状況を示している。このように、第3グ
リッド群21のコイル間幅Wの中心点に駆動ループコイ
ルyi(増幅器24の出力により駆動されるコイル)を
配設して交流電流を印加した場合、位置指示器1が近傍
に存在しないときは、隣接するループコイル間に生じる
磁界が打ち消し合って電磁結合は生じず、したがって第
3グリッド群21には電流が誘導されない。しかし位置
指示器1を近づけると、第3グリッド群21には矢印の
向きに電流が誘導され、自己発振系を形成する。図5
は、このような電流ループを有する自己発振系の原理を
示す図である。なお、図中においてL0,Li,Ljは
各コイルのインダクタンスを示し、cはコンデンサの容
量を示している。
【0012】次に、図2は、位置指示器1の位置情報等
を測定するデジタイザの測定動作を示すタイミングチャ
ートであり、図3はX軸ループコイル群及びY軸ループ
コイル群に生じる誘導電圧の測定結果を示す図である。
図2,図3に基づいてコードレスデジタイザの詳細な動
作を説明する。上記したように、Y軸スキャナSCNY
の走査によりまずループコイルy1を選択し増幅器24
の出力側へ接続する[図2(a)]。そして、このとき
このループコイルy1に近接して位置指示器1が載置さ
れていれば、自己発振系が形成され発振状態となり、第
3グリッド群21中、このループコイルy1に対応する
グリッド線上に電圧が誘導される[図2(b)]。即
ち、ループコイルy1,位置指示器1,第3グリッド群
21,加算器22,増幅器23及び増幅器24からなる
自己発振系が形成され、この系に電流の流れが生じる。
そしてこの場合、位置指示器1のコイル10から磁界が
発生し、X軸ループコイル群側に電圧が誘導される。
【0013】この場合、X軸スキャナSCNXは、アド
レス信号Xによりループコイルx1からxnまで順次走
査する[図2(c)]。このX軸スキャナSCNXの走
査の結果が増幅器25で増幅され、この結果、例えば図
3(a)に示すようなX軸ループコイル群の測定データ
が得られる。これらの測定データのうちピーク値近傍の
3点A,B,Cから位置指示器1のX方向の位置が算出
される。
【0014】一方、このとき、第3グリッド群21内の
各グリッド線に誘導される電圧の総和が加算器14にお
いて加算され、この加算器14の出力が増幅器15で増
幅される。この結果、例えば図3(b)に示すようなY
軸ループコイル群の測定データが得られる。これらの測
定データのうちピーク値近傍の3点D,E,Fから位置
指示器1のY方向の位置が算出される。このように本デ
ジタイザは、発振器を用いずに位置指示器1の位置検出
を行うことができるため構成が簡略化できる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、位
置指示器の指示位置の測定時には、例えばY方向に配設
された第2のループコイル群,位置指示器,グリッド
群,加算器及び増幅器からなる自己発振系が形成される
と共に、X方向に配設された第1のループコイル群の出
力及び上記増幅器の出力から上記位置指示器のX方向及
びY方向位置が検出されるため、ループコイルを駆動す
るための発振器が省略でき、したがって装置構成が簡略
化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコードレスデジタイザの一実施例
を示すブロック図である。
【図2】上記デジタイザの各ループコイル群の走査状況
を示すタイミングチャートである。
【図3】上記各ループコイルに生じる誘導電圧の測定結
果を示すグラフである。
【図4】上記デジタイザの各コイルの配置状況を示す図
である。
【図5】上記デジタイザにおける位置指示器の位置等の
検出原理を示す図である。
【符号の説明】
1 位置指示器 10 コイル 11,12 コンデンサ 13 スイッチ 20 タブレット部 SCNX X軸スキャナ SCNY Y軸スキャナ 21 第3グリッド群 22 加算器 23〜25 増幅器 a X方向位置情報 b Y方向位置情報 c 属性情報

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X軸,Y軸方向に配設され相互に絶縁さ
    れた第1,第2のループコイル群を備えるタブレット
    と、前記第1,第2のループコイル群を介して前記タブ
    レットと無線で結合される位置指示器とを備え、前記タ
    ブレット上に載置された前記位置指示器の指示位置を検
    出するコードレスデジタイザにおいて、 前記位置指示器を少なくともコイル及びコンデンサのう
    ちいずれか一方を有した電気回路として構成すると共
    に、複数のグリッド線から構成され前記第1,第2のル
    ープコイル群のうちいずれか一方のループコイル群と前
    記位置指示器との電磁結合により電圧が誘導されるグリ
    ッド群と、前記各グリッド線に生じる誘導電圧の総和を
    加算する加算器と、この加算器からの出力信号を増幅す
    ると共に,増幅された信号を前記第1,第2のループコ
    イル群のうちいずれか一方のループコイル群へ送出する
    増幅器とを前記タブレットに備え、前記増幅器の出力及
    び前記第1,第2のループコイル群のうちいずれか他方
    のループコイル群の出力から前記位置指示器の指示位置
    を検出するようにしたことを特徴とするコードレスデジ
    タイザ。
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