JPH05297939A - 車両の走行制御装置 - Google Patents

車両の走行制御装置

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JPH05297939A
JPH05297939A JP4099815A JP9981592A JPH05297939A JP H05297939 A JPH05297939 A JP H05297939A JP 4099815 A JP4099815 A JP 4099815A JP 9981592 A JP9981592 A JP 9981592A JP H05297939 A JPH05297939 A JP H05297939A
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裕樹 上村
Toru Yoshioka
透 吉岡
Yasunori Yamamoto
康典 山本
Tomohiko Adachi
智彦 足立
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 走行路における一方の案内線22からの車両
1の逸脱を検出したとき、車両1を走行させる目標位置
を、走行路における案内線22側かつこの案内線22に
沿う位置に設定し、この位置を車両1が走行するように
ステアリングアクチュエータを制御する。 【効果】 一方の案内線22から逸脱し、あるいは逸脱
しようとした車両1が、直ちに走行路24の中央位置に
復帰して後続の二輪車23と接触する事態を回避でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運転者の不用意なステ
アリング操作により、所定の走行路からの車両の逸脱を
防止する車両の走行制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両には、乗員の安全を確保する
ためにシートベルトおよびエアバッグ装置等が備えられ
ている。一方、このような車両の衝突時に対応する装置
に対して、事故を未然に防ぐための装置も開発されてい
る。この種の装置としては、例えば、特開昭63−21
4900号公報に開示されているように、運転者のわき
見や不注意等、運転者の意識的な操舵によらずに車両が
走行路から外れたときに、運転者に警告を発して注意を
促す装置が知られている。しかしながら、このような装
置では、運転者に対して単に警告を発するものであるた
め、例えば運転者が居眠りをしているような場合には、
その状態への対応が手遅れになる虞があり、安全性の面
においては不充分である。
【0003】一方、このような問題を解消したものとし
て、特開平2−270005号公報に開示されているよ
うに、道路を各走行路に仕切る中央線、白線等の案内線
を読み取る撮像装置と、この撮像装置から得られた信号
を処理する画像処理装置とを備え、車両が上記の案内線
間の一定位置、例えば中央位置を走行するように制御す
る走行制御装置が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
の構成では、例えば運転者の不用意な操舵や、何らかの
原因による一時的な操舵異常によって、図13に示すよ
うに、走行路54の中央位置を走行していた車両51が
一方の案内線53からはみ出そうとしたときに、この車
両51の動作を、例えば、車両51と同一の走行路54
を走行する後続の二輪車52が、走行路変更動作と判断
して車両51が先に走行していた進路に侵入してきた場
合、車両51が、走行制御装置の修正操舵により元の中
央位置に戻ると、上記の二輪車52と接触することにな
るという問題点を有している。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の車両の
走行制御装置は、上記の課題を解決するために、ステア
リングアクチュエータにより操舵角を変化させて操舵を
行う車両の走行制御装置において、図11に示すよう
に、車両が走行している走行路両側の案内線に対する車
両の位置を検出する車両位置検出手段と、この車両位置
検出手段の出力に基づいて、車両が案内線を逸脱するこ
とを検出する逸脱検出手段と、この逸脱検出手段にて一
方の案内線から車両が逸脱することが検出されたとき
に、車両を走行させる目標位置を、車両が走行している
走行路における上記一方の案内線側かつこの案内線に沿
う、案内線沿い位置に設定する目標位置設定手段と、こ
の目標位置設定手段により設定された目標位置を車両が
走行するように、上記のステアリングアクチュエータを
制御する制御手段とを備えていることを特徴としてい
る。
【0006】請求項2の発明の車両の走行制御装置は、
上記の課題を解決するために、ステアリングアクチュエ
ータにより操舵角を変化させて操舵を行う車両の走行制
御装置において、図12に示すように、車両が走行して
いる走行路両側の案内線に対する車両の位置を検出する
車両位置検出手段と、この車両位置検出手段の出力に基
づいて、車両が案内線を逸脱することを検出する逸脱検
出手段と、車両が走行している走行路における後続車の
有無を検出する後続車検出手段と、この逸脱検出手段に
て一方の案内線から車両が逸脱することが検出されたと
きに、車両を走行させる目標位置を、車両が走行してい
る走行路における上記一方の案内線側かつこの案内線に
沿う、案内線沿い位置に設定するとともに、目標位置を
案内線沿い位置に設定した後、後続車検出手段にて後続
車のあることが検出されたときには、目標位置を案内線
沿い位置に固定する一方、後続車検出手段にて後続車の
ないことが検出されたときには、目標位置を車両が走行
している走行路の中央位置に変更する目標位置設定手段
と、この目標位置設定手段により設定された目標位置を
車両が走行するように、上記のステアリングアクチュエ
ータを制御する制御手段とを備えていることを特徴とし
ている。
【0007】請求項3の発明の車両の走行制御装置は、
上記の課題を解決するために、請求項2に記載の車両の
走行制御装置において、目標位置設定手段による案内線
沿い位置から中央位置への目標位置の変更に伴う、ステ
アリングアクチュエータに対する制御手段の制御開始時
期は、上記一方の案内線が道路の中央線であるとき、上
記一方の案内線が中央線以外であるときよりも早くなる
ように設定されることを特徴としている。
【0008】請求項4の発明の車両の走行制御装置は、
上記の課題を解決するために、請求項2に記載の車両の
走行制御装置において、対向車の有無を検出する対向車
検出手段を備え、目標位置設定手段による案内線沿い位
置から中央位置への目標位置の変更に伴う、ステアリン
グアクチュエータに対する制御手段の制御開始時期は、
上記一方の案内線が道路の中央線であり、上記の対向車
検出手段にて対向車が検出されたときに、対向車が検出
されないときよりも早くなるように設定されることを特
徴としている。
【0009】請求項5の発明の車両の走行制御装置は、
上記の課題を解決するために、請求項2に記載の車両の
走行制御装置において、目標位置設定手段による案内線
沿い位置から中央位置への目標位置の変更に伴う、ステ
アリングアクチュエータに対する制御手段の制御開始時
期は、走行路がカーブ路であるとき、走行路が直線路で
あるときよりも早くなるように設定されることを特徴と
している。
【0010】請求項6の発明の車両の走行制御装置は、
上記の課題を解決するために、請求項2に記載の車両の
走行制御装置において、ステアリングアクチュエータに
よる操舵角変化を検出する舵角検出手段と、車両の速度
を検出する車速検出手段とを備え、上記の目標位置設定
手段による案内線沿い位置から中央位置への目標位置の
変更に伴う、制御手段の制御によるステアリングアクチ
ュエータの操舵角変更動作における操舵角速度は、車速
が高速であるときに、車速が低速であるときよりも遅く
なるように設定されることを特徴としている。
【0011】請求項7の発明の車両の走行制御装置は、
上記の課題を解決するために、請求項2に記載の車両の
走行制御装置において、ステアリングアクチュエータに
よる操舵角変化を検出する舵角検出手段と、走行安定性
に影響する路面状態の良否を検出する路面状態検出手段
とを備え、上記の目標位置設定手段による案内線沿い位
置から中央位置への目標位置の変更に伴う、制御手段の
制御によるステアリングアクチュエータの操舵角変更動
作における操舵角速度は、路面状態検出手段にて検出さ
れる路面状態が悪いときに、路面状態が良いときよりも
遅くなるように設定されることを特徴としている。
【0012】請求項8の発明の車両の走行制御装置は、
上記の課題を解決するために、請求項2に記載の車両の
走行制御装置において、ステアリングアクチュエータに
よる操舵角変化を検出する舵角検出手段を備え、目標位
置設定手段による案内線沿い位置から中央位置への目標
位置の変更に伴う、制御手段の制御によるステアリング
アクチュエータの操舵角変更動作における操舵角速度
は、走行路がカーブ路であるとき、走行路が直線路であ
るときよりも遅くなるように設定されることを特徴とし
ている。
【0013】請求項9の発明の車両の走行制御装置は、
上記の課題を解決するために、請求項2に記載の車両の
走行制御装置において、ステアリングアクチュエータに
よる操舵角変化を検出する舵角検出手段と、対向車の有
無を検出する対向車検出手段を備え、上記の目標位置設
定手段による案内線沿い位置から中央位置への目標位置
の変更に伴う、制御手段の制御によるステアリングアク
チュエータの操舵角変更動作の操舵角速度は、上記一方
の案内線が道路の中央線であり、上記の対向車検出手段
にて対向車が検出されたときに、対向車が検出されない
ときよりも大きくなるように設定されることを特徴とし
ている。
【0014】
【作用】請求項1の構成によれば、車両が走行路におけ
る一方の案内線から逸脱し、あるいは逸脱しようとした
とき、この状態が逸脱検出手段にて検出され、目標位置
設定手段は、車両を走行させる目標位置を、車両が走行
している走行路における上記一方の案内線側かつこの案
内線に沿う、案内線沿い位置に設定する。そして、制御
手段は、上記の目標位置を車両が走行するように、上ス
テアリングアクチュエータを制御する。従って、一方の
案内線から逸脱し、あるいは逸脱しようとした車両は、
その後、案内線沿い位置、即ち車両が走行している走行
路における上記一方の案内線側かつこの案内線に沿う位
置を走行することになる。
【0015】請求項2の構成によれば、目標位置設定手
段は、車両が走行路における一方の案内線から逸脱し、
あるいは逸脱しようとしたときに、目標位置を案内線沿
い位置に設定した後、後続車検出手段にて後続車のある
ことが検出されたときに、目標位置を案内線沿い位置に
固定する一方、後続車検出手段にて後続車のないことが
検出されたときに、目標位置を車両が走行している走行
路の中央位置に変更する。従って、請求項1の構成によ
る作用に加え、案内線沿い位置を走行している車両は、
後続車があるときには、そのまま案内線沿い位置を走行
し、後続車がなくなると、走行路の中央位置に戻ること
になる。
【0016】請求項3の構成によれば、請求項2の構成
による作用に加え、案内線沿い位置から中央位置への車
両の移動開始時期は、車両が逸脱し、あるいは逸脱しよ
うとする一方の案内線が道路の中央線であるとき、上記
一方の案内線が中央線以外であるときよりも早くなる。
【0017】請求項4の構成によれば、請求項2の構成
による作用に加え、案内線沿い位置から中央位置への車
両の移動開始時期は、車両が逸脱し、あるいは逸脱しよ
うとする一方の案内線が道路の中央線であり、対向車が
あるとき、対向車がないときよりも早くなる。
【0018】請求項5の構成によれば、請求項2の構成
による作用に加え、案内線沿い位置から中央位置への車
両の移動開始時期は、走行路がカーブ路であるとき、走
行路が直線路であるときよりも早くなる。
【0019】請求項6の構成によれば、請求項2の構成
による作用に加え、案内線沿い位置から中央位置への車
両の移動の際のステアリングアクチュエータの操舵角変
更動作における操舵角速度は、車速が高速であるとき、
車速が低速であるときよりも遅くなる。
【0020】請求項7の構成によれば、請求項2の構成
による作用に加え、案内線沿い位置から中央位置への車
両の移動の際のステアリングアクチュエータの操舵角変
更動作における操舵角速度は、走行安定性に影響する路
面状態が悪いとき、路面状態が良いときよりも遅くな
る。
【0021】請求項8の構成によれば、請求項2の構成
による作用に加え、案内線沿い位置から中央位置への車
両の移動の際のステアリングアクチュエータの操舵角変
更動作における操舵角速度は、走行路がカーブ路である
とき、走行路が直線路であるときよりも遅くなる。
【0022】請求項9の構成によれば、請求項2の構成
による作用に加え、案内線沿い位置から中央位置への車
両の移動の際のステアリングアクチュエータの操舵角変
更動作における操舵角速度は、車両が逸脱し、あるいは
逸脱しようとする一方の案内線が道路の中央線であり、
対向車があるとき、対向車がないときよりも大きくな
る。
【0023】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例を図1ないし図6に基づ
いて以下に説明する。
【0024】本実施例の車両の走行制御装置は、図2に
示す各手段によって構成されている。カメラ2は、図3
に示すように、車両1の前端面に設けられ、車両1が走
行している走行路24の前方を、走行路24の幅を決定
する左右の案内線21・22を含んで撮像するものであ
る。カメラ2から出力された映像信号は、信号処理ユニ
ット3により、演算ユニット4において処理可能な信号
に処理され、演算ユニット4へ供給される。演算ユニッ
ト4は、信号処理ユニット3からの入力信号に基づい
て、後述のように、走行路24を走行する車両1の現在
位置y0 、推定位置y1 、目標位置y2 、横移動速度v
y および走行路幅b0 等を演算し、その演算結果を制御
ユニット5に出力するようになっている。従って、上記
のカメラ2、信号処理ユニット3および演算ユニット4
により車両位置検出手段が構成されている。また、演算
ユニット4は、後述のように、逸脱検出手段と目標位置
検出手段とを構成している。
【0025】制御手段としての制御ユニット5は、演算
ユニット4から得られる演算結果、舵角センサ9からの
入力、および方向指示器7の作動に基づいて、後述のよ
うに、ステアリングアクチュエータユニット6および警
報ブザー8の作動を制御するようになっている。
【0026】舵角検出手段としての舵角センサ9は、操
舵角を検出するものであり、ステアリングアクチュエー
タユニット6は、その作動により操舵角を変化させるも
のである。警報ブザー8は、車室内のインストルメント
パネルに設けられ、運転者に警報を発するものである。
【0027】上記の構成において、走行制御装置の動作
を図4ないし図6のフローチャートに基づいて説明す
る。
【0028】先ず、走行している車両1、即ち自車にお
ける走行路24幅方向の現在位置y0 と横移動速度vy
とを検出する(S1)。この検出動作においては、信号
処理ユニット3を介して得られたカメラ2の出力に基づ
いて、図3に示す案内線21・22間の幅、即ち走行路
幅b0 を読み取り、走行路幅b0 方向における案内線2
1からの自車の現在位置y0 を検出し、また自車の位置
の微分によって横移動速度vy を検出する。S1におけ
る上記の現在位置y0 の検出動作は、演算ユニット4に
おける車両位置検出手段としての動作である。
【0029】次に、所定時間T1 後における自車位置を
推定する(S2)。この際には、上記の現在位置y0
横移動速度vy とから、自車の推定位置y1 を、y1
0+vy ・T1 の演算によって求める。このT1 は、
第1修正操舵の開始タイミングを決定するための所定時
間であり、自車の走行速度が早い程、小さい値に設定さ
れる。
【0030】次に、上記の推定位置y1 から自車が、図
3に示す案内線21・22から逸脱するか否かを判定す
る(S3)。この判定動作においては、自車の車幅をW
とすると、推定位置y1 が、y1 >(b0 −W/2)の
ときには自車が右側、即ち案内線22から逸脱するもの
と判定し、図5に示すように、フラグRF が、RF =1
となる(S21)。一方、推定位置y1 が、y1 <W/
2のときには自車が左側、即ち案内線21から逸脱する
ものと判定し、フラグLF が、LF =1となる(S2
2)。また、推定位置y1 が、W/2≧y1 ≧(b0
W/2)のときには、何れの案内線21・22からも逸
脱しないものと判定する。そして、自車が案内線21・
22から逸脱しないと判定した場合には、S1へ戻る。
上記のS2およびS3は、演算ユニット4における逸脱
検出手段としての動作である。
【0031】次に、S3において、自車が案内線21・
22の何れかより逸脱すると判定した場合において、方
向指示器7が操作されていると(S4)、これは運転者
の意識的なステアリング操作によるものとし、警報ブザ
ー8を作動させて警告音を発した後(S5)、S1へ戻
る。尚、この警告音は、確認の意味のものあるから、例
えば「ピ」という1回きりのものでよい。
【0032】一方、S4において、方向指示器7が操作
されていない場合には、上記の逸脱動作は運転者の不用
意なステアリング操作によるものとし、第1修正操舵を
行う(S6)。
【0033】この第1修正操舵においては、図6に示す
ように、フラグRF が1のとき(S31)、即ち自車が
右側の案内線22から逸脱しようとするとき、自車の目
標位置y2 を、y2 =b0 −W/2に設定する(S3
2)。尚、この目標位置y2 は、自車を、その右側の側
面が案内線22と一致する状態で走行させるものであ
る。一方、フラグLF が1のとき(S33)、即ち自車
が左側の案内線21から逸脱しようとするとき、自車の
目標位置y2 を、y2 =W/2に設定する(S34)。
尚、この目標位置y2 は、自車を、その左側の側面が案
内線21と一致する状態で走行させるものである。上記
のS31〜S34は、演算ユニット4における目標位置
設定手段としての動作である。
【0034】次に、偏差eを、e=y1 −y2 によって
求め、さらに、補正舵角Δθを、Δθ=kf ・eによっ
て求める(S35)。尚、kf は偏差eから舵角を求め
るための適当な係数である。次に、上記の補正舵角Δθ
によって舵角が補正されるようにステアリングアクチュ
エータユニット6を制御する(S36)。このS36
は、制御手段としての制御ユニット5による動作であ
る。
【0035】その後、再度、現在位置y0 および横移動
速度vy から推定位置y1 を求め(S37)、偏差eの
絶対値がしきい値e0 より小さいか否か、即ち偏差eの
絶対値が許容範囲内にあるか否かを判定し(S38)、
許容範囲内でなければS35へ移行する一方、許容範囲
内であれば、この第1修正操舵を終了して、S1へ戻
る。
【0036】本走行制御装置においては、上記のような
動作を行うことにより、図1に示すように、走行路24
の中央位置を走行していた車両1が運転者の不用意なス
テアンリング操作により、例えば右側の案内線22を逸
脱しようとした場合には、車両1が案内線22に沿って
走行するように、第1修正操舵を加えるようになってい
る。従って、上記の逸脱動作を後続の例えば二輪車23
が、走行路24の変更動作と判断して車両1が先に走行
していた進路に侵入してきた場合において、車両1が案
内線22からの逸脱を回避した後直ちに走行路の中央位
置へ復帰して二輪車23と接触する事態を回避すること
ができる。尚、車両1が案内線22に沿って走行してい
る状態から走行路24の中央位置に戻る動作は、安全確
認がなされた上での運転者のステアリング操作によって
行われる。
【0037】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図7な
いし図9に基づいて以下に説明する。尚、説明の便宜
上、前記の実施例の図面に示した手段と同一の機能を有
する手段には同一の符号を付記し、その説明を省略す
る。
【0038】本実施例の車両の走行制御装置は、図7に
示す各手段によって構成されている。前方検知超音波レ
ーダユニット31は、車両1の前端面に設けられ、超音
波を発信部から車両1の前方へ送信するとともに、前方
障害物、即ち対向車に当たって反射してくる反射波を受
信部で受信するようになっている。演算ユニット32
は、上記のレーダ受信波、および信号処理ユニット3か
らの入力に基づいて、対向車の有無を検出するととも
に、対向車との距離および相対速度を演算するようにな
っている。従って、カメラ2、信号処理ユニット3、前
方検知超音波レーダユニット31、演算ユニット32に
より対向車検出手段が構成されている。尚、対向車の検
出は、信号処理ユニット3からの入力のみによって行う
ことも可能である。
【0039】左レーダヘッドユニット39と右レーダヘ
ッドユニット40は、図8に示すように、車両1の例え
ば左右のドアミラー1a・1bに設けられ、レーザレー
ダ波を発信部から車両1の後方へ送信するとともに、車
両1後方の車両等の障害物に当たって反射してくる反射
波を受信部で受信するものである。演算ユニット4は、
これらレーダヘッドユニット39・40からの信号を信
号処理ユニット41を介して入力し、後続車を検出する
とともに、レーダ受信波の送信時点からの遅れ時間によ
って後続車との距離および相対速度を演算するようにな
っている。そして、上記の左および右レーダヘッドユニ
ット39・40、信号処理ユニット41および演算ユニ
ット32により後続車検出手段が構成されている。
【0040】上記の両レーダヘッドユニット39・40
によるレーザレーダ波の送受信方向は、モータ43にて
両レーダヘッドユニット39・40が駆動されることに
より変化し、モータ43の作動は演算ユニット4により
制御される。角度センサ42は、モータ43の回転角か
らレーザレーダ波の送受信方向を検出するものであり、
演算ユニット4は、角度センサ42から得られるレーザ
レーダ波の送受信方向を考慮して、後続車との距離およ
び相対速度を演算するようになっている。尚、演算ユニ
ット32における他の機能は、前記の演算ユニット4と
同一である。
【0041】車速検出手段としての車速センサ34は、
車両1の走行速度を検出するものであり、荷重センサ3
5は、車両1の荷室における荷重を検出するものであ
る。乾湿センサ36は路面の乾湿状態、路面荒さセンサ
37は路面の荒さ状態をそれぞれ検出し、路面センサ制
御ユニット38は、これら乾湿センサ36および路面荒
さセンサ37の検出値に基づいて路面の摩擦係数を検出
するようになっている。そして、上記の乾湿センサ3
6、路面荒さセンサ37および路面センサ制御ユニット
38により路面状態検出手段が構成されている。
【0042】制御手段としての制御ユニット33は、方
向指示器7、舵角センサ9、車速センサ34、荷重セン
サ35および路面センサ制御ユニット35からの入力信
号に基づいて、前記の第1修正操舵に関する制御、およ
び後述する第2修正操舵に関する制御を行うようになっ
ている。
【0043】上記の構成において、本走行制御装置の動
作を図9のフローチャートに基づいて説明する。
【0044】図9におけるS41ないしS46の動作は
図4におけるS1ないしS6の動作と同一である。走行
制御装置は、S46において第1修正操舵を行った後、
右および左レーダヘッドユニット39・40からの出力
によって、自車後方の走行路24の中央寄り部位におけ
る物体の有無を判定する(S47)。このS47は演算
ユニット32における後続車検出手段としての動作であ
る。そして、物体がない場合には、値Tを、T=0に設
定し(S48)、S50へ進む一方、物体がある場合に
は、値Tを、ある値ΔTによって、T=T+ΔTとして
S50へ進む。
【0045】S50では、上記の値Tがしきい値T0
対して、T>T0 であるか否かを判定し(S50)、T
>T0 であれば、自車の目標位置y2 を走行路24の中
央寄り部位に補正する(S51)。一方、S50におい
て、T>T0 でなければ、自車の目標位置y2 をそのと
きの値、即ち第1修正操舵の際に設定された、自車をそ
の左側の側面が案内線21と一致する状態で走行させる
目標位置y2 に固定する(S52)。これらS51、S
52は、演算ユニット32における目標位置設定手段と
しての動作である。
【0046】尚、上記のしきい値T0 は、図10に示す
ように、自車を走行路24の中央寄り部位に戻すタイミ
ングを設定するための値であり、安全性の面から各条件
により以下のように設定される。・自車が複数走行路2
4を有する道路の右端の走行路24を走行しているとき
には、道路の中央線に沿って長く走行するのは危険であ
るから、自車が早いタイミングで走行路24の中央位置
に戻るように、小さい値とする。 ・自車がカーブ路を走行しているときには、隣の走行路
を走行する車両、あるいは対向車が案内線を逸脱して来
る虞があるので、小さい値とする。特に、自車が中央線
側の走行路を走行しているときにおける右カーブ路(右
側通行規制の道路では左カーブ路)では、中央線を逸脱
する対向車との正面衝突を回避するため、小さい値とす
る。 ・対向車があるときには、小さい値とする。 尚、上記のカーブ路は、カメラ2出力の画像処理により
検出することができる。
【0047】次に、第2修正操舵を実行する(S5
3)。このときの動作は、図6に示したS35〜S38
の動作によって行われる。また、このときの操舵角速度
は、図10に示す目標位置y2 の傾きaによって決定さ
れ、この傾きaは、安全性の面から各条件によって以下
のように設定される。
【0048】・自車が高速で走行しているときには、不
安定な挙動を回避するために小さい値とする。 ・摩擦係数が低い路面では小さい値とする。 ・わだちのある道路では小さい値とする。 ・カーブ路では小さい値とする。 ・積載量が多いときには小さい値とする。 ・後続車があるときには小さい値とする。 ・対向車があるときには大きい値とする。 尚、上記のわだちは、カメラ2出力の画像処理により、
あるいは走行中のわだちによる舵角センサ9の出力変化
により検出することができる。従って、この場合には、
カメラ2、信号処理ユニット3および演算ユニット4
と、舵角センサおよび制御ユニット33とが個別の路面
状態検出手段となる。
【0049】その後、自車が走行路24における中央位
置に復帰したか否かを判定し(S54)、中央位置に復
帰していなければS47へ戻る一方、中央位置に復帰し
ていればS41へ戻る。
【0050】上記のように、本走行制御装置において
は、車両1が運転者の不用意なステアンリング操作によ
り、例えば右側の案内線22を逸脱しようとした場合
に、第1修正操舵により、車両1を案内線22に沿って
走行させて後続車両との接触を回避し、その後の第2修
正操舵により、車両1を安全に元の走行路24における
中央位置に戻すようになっている。従って、後続車との
接触を回避しつつ、車両1の運転操作が容易になってい
る。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明の車両の走行制御装置
は、以上のように、車両が走行している走行路両側の案
内線に対する車両の位置を検出する車両位置検出手段
と、この車両位置検出手段の出力に基づいて、車両が案
内線を逸脱することを検出する逸脱検出手段と、この逸
脱検出手段にて一方の案内線から車両が逸脱することが
検出されたときに、車両を走行させる目標位置を、車両
が走行している走行路における上記一方の案内線側かつ
この案内線に沿う、案内線沿い位置に設定する目標位置
設定手段と、この目標位置設定手段により設定された目
標位置を車両が走行するように、上記のステアリングア
クチュエータを制御する制御手段とを備えている構成で
ある。
【0052】これにより、走行路における一方の案内線
から逸脱し、あるいは逸脱しようとした車両が、直ちに
走行路の中央位置に復帰して後続車と接触する事態を回
避することができるという効果を奏する。
【0053】請求項2の発明の車両の走行制御装置は、
以上のように、車両が走行している走行路両側の案内線
に対する車両の位置を検出する車両位置検出手段と、こ
の車両位置検出手段の出力に基づいて、車両が案内線を
逸脱することを検出する逸脱検出手段と、車両が走行し
ている走行路における後続車の有無を検出する後続車検
出手段と、この逸脱検出手段にて一方の案内線から車両
が逸脱することが検出されたときに、車両を走行させる
目標位置を、車両が走行している走行路における上記一
方の案内線側かつこの案内線に沿う、案内線沿い位置に
設定するとともに、目標位置を案内線沿い位置に設定し
た後、後続車検出手段にて後続車のあることが検出され
たときには、目標位置を案内線沿い位置に固定する一
方、後続車検出手段にて後続車のないことが検出された
ときには、目標位置を車両が走行している走行路の中央
位置に変更する目標位置設定手段と、この目標位置設定
手段により設定された目標位置を車両が走行するよう
に、上記のステアリングアクチュエータを制御する制御
手段とを備えている構成である。
【0054】これにより、走行路の案内線沿い位置を走
行していた車両は、後続車との接触を生じることなく中
央位置へ戻ることができるので、請求項1の発明の効果
に加え、後続車との接触を回避しつつ運転操作が容易に
なるという効果を奏する。
【0055】請求項3の発明の車両の走行制御装置は、
以上のように、請求項2に記載の車両の走行制御装置に
おいて、目標位置設定手段による案内線沿い位置から中
央位置への目標位置の変更に伴う、ステアリングアクチ
ュエータに対する制御手段の制御開始時期は、上記一方
の案内線が道路の中央線であるとき、上記一方の案内線
が中央線以外であるときよりも早くなるように設定され
る構成である。
【0056】これにより、請求項2の発明の効果に加
え、車両が逸脱し、あるいは逸脱しようとした案内線が
道路の中央線である場合における、案内線に対する逸脱
回避動作の安全性を高めることができるという効果を奏
する。
【0057】請求項4の発明の車両の走行制御装置は、
以上のように、請求項2に記載の車両の走行制御装置に
おいて、対向車の有無を検出する対向車検出手段を備
え、目標位置設定手段による案内線沿い位置から中央位
置への目標位置の変更に伴う、ステアリングアクチュエ
ータに対する制御手段の制御開始時期は、上記一方の案
内線が道路の中央線であり、上記の対向車検出手段にて
対向車が検出されたときに、対向車が検出されないとき
よりも早くなるように設定される構成である。
【0058】これにより、請求項2の発明の効果に加
え、請求項3の発明の場合と比較して、さらに確実に案
内線に対する逸脱回避動作の安全性を高めることができ
るという効果を奏する。
【0059】請求項5の発明の車両の走行制御装置は、
以上のように、請求項2に記載の車両の走行制御装置に
おいて、目標位置設定手段による案内線沿い位置から中
央位置への目標位置の変更に伴う、ステアリングアクチ
ュエータに対する制御手段の制御開始時期は、走行路が
カーブ路であるとき、走行路が直線路であるときよりも
早くなるように設定される構成である。
【0060】これにより、請求項2の発明の効果に加
え、走行路がカーブ路であるときの案内線に対する逸脱
回避動作の安全性を高めることができるという効果を奏
する。
【0061】請求項6の発明の車両の走行制御装置は、
以上のように、請求項2に記載の車両の走行制御装置に
おいて、ステアリングアクチュエータによる操舵角変化
を検出する舵角検出手段と、車両の速度を検出する車速
検出手段とを備え、上記の目標位置設定手段による案内
線沿い位置から中央位置への目標位置の変更に伴う、制
御手段の制御によるステアリングアクチュエータの操舵
角変更動作における操舵角速度は、車速が高速であると
きに、車速が低速であるときよりも遅くなるように設定
される構成である。
【0062】これにより、請求項2の発明の効果に加
え、車速が高速であるときにおける案内線沿い位置から
中央位置への復帰動作の安全性を高めることができると
いう効果を奏する。
【0063】請求項7の発明の車両の走行制御装置は、
以上のように、請求項2に記載の車両の走行制御装置に
おいて、ステアリングアクチュエータによる操舵角変化
を検出する舵角検出手段と、走行安定性に影響する路面
状態の良否を検出する路面状態検出手段とを備え、上記
の目標位置設定手段による案内線沿い位置から中央位置
への目標位置の変更に伴う、制御手段の制御によるステ
アリングアクチュエータの操舵角変更動作における操舵
角速度は、路面状態検出手段にて検出される路面状態が
悪いときに、路面状態が良いときよりも遅くなるように
設定される構成である。
【0064】これにより、請求項2の発明の効果に加
え、走行安定性に影響する路面状態が悪いときにおける
案内線沿い位置から中央位置への復帰動作の安全性を高
めることができるという効果を奏する。
【0065】請求項8の発明の車両の走行制御装置は、
以上のように、請求項2に記載の車両の走行制御装置に
おいて、ステアリングアクチュエータによる操舵角変化
を検出する舵角検出手段を備え、目標位置設定手段によ
る案内線沿い位置から中央位置への目標位置の変更に伴
う、制御手段の制御によるステアリングアクチュエータ
の操舵角変更動作における操舵角速度は、走行路がカー
ブ路であるとき、走行路が直線路であるときよりも遅く
なるように設定される構成である。
【0066】これにより、請求項2の発明の効果に加
え、走行路がカーブ路であるときにおける案内線沿い位
置から中央位置への復帰動作の安全性を高めることがで
きるという効果を奏する。
【0067】請求項9の発明の車両の走行制御装置は、
以上のように、請求項2に記載の車両の走行制御装置に
おいて、ステアリングアクチュエータによる操舵角変化
を検出する舵角検出手段と、対向車の有無を検出する対
向車検出手段を備え、上記の目標位置設定手段による案
内線沿い位置から中央位置への目標位置の変更に伴う、
制御手段の制御によるステアリングアクチュエータの操
舵角変更動作の操舵角速度は、上記一方の案内線が道路
の中央線であり、上記の対向車検出手段にて対向車が検
出されたときに、対向車が検出されないときよりも大き
くなるように設定される構成である。
【0068】これにより、請求項2の発明の効果に加
え、車両が逸脱し、あるいは逸脱しようとする一方の案
内線が道路の中央線であり、かつ対向車があるときにお
ける案内線沿い位置から中央位置への復帰動作の安全性
を高めることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであって、走行制
御装置による、第1操舵が行われた場合の後続車両との
接触回避動作の説明図である。
【図2】上記の走行制御装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】上記の走行制御装置を備えた車両とこの車両が
走行する走行路とを示す概略の平面図である。
【図4】上記の走行制御装置の動作を示すフローチャー
トである。
【図5】図4に示したS3の動作内容を示すフローチャ
ートである。
【図6】図4に示した第1修正操舵(S6)の内容を示
すフローチャートである。
【図7】本発明の他の実施例を示すものであって、走行
制御装置の構成を示すブロック図である。
【図8】上記の走行制御装置を備えた車両とこの車両が
走行する走行路とを示す概略の平面図である。
【図9】上記の走行制御装置の動作を示すフローチャー
トである。
【図10】上記の走行制御装置による第1修正操舵と第
2修正操舵との動作説明図である。
【図11】請求項1に記載の走行制御装置の構成を示す
ブロック図である。
【図12】請求項2に記載の走行制御装置の構成を示す
ブロック図である。
【図13】従来例の走行制御装置の動作を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 車両 2 カメラ(車両位置検出手段、対向車検出手段、路
面状態検出手段) 3 信号処理ユニット(車両位置検出手段、路面状態
検出手段) 4 演算ユニット(車両位置検出手段、逸脱検出手
段、目標位置設定手段、後続車検出手段、対向車検出手
段、路面状態検出手段) 5 制御ユニット(制御手段) 6 ステアリングアクチュエータユニット 7 方向指示器 9 舵角センサ(舵角検出手段、路面状態検出手段) 21 案内線 22 案内線 23 二輪車(後続車) 24 走行路 31 前方検知超音波レーダユニット(対向車検出手
段) 32 演算ユニット(車両位置検出手段、逸脱検出手
段、目標位置設定手段、後続車検出手段、対向車検出手
段、路面状態検出手段) 33 制御ユニット(制御手段、路面状態検出手段) 34 車速センサ(車速検出手段) 36 乾湿センサ(路面状態検出手段) 37 路面荒さセンサ(路面状態検出手段) 38 路面センサ制御ユニット(路面状態検出手段) 39 左レーダヘッドユニット(後続車検出手段) 40 右レーダヘッドユニット(後続車検出手段) 41 信号処理ユニット(後続車検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 足立 智彦 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリングアクチュエータにより操舵角
    を変化させて操舵を行う車両の走行制御装置において、 車両が走行している走行路両側の案内線に対する車両の
    位置を検出する車両位置検出手段と、 この車両位置検出手段の出力に基づいて、車両が案内線
    を逸脱することを検出する逸脱検出手段と、 この逸脱検出手段にて一方の案内線から車両が逸脱する
    ことが検出されたときに、車両を走行させる目標位置
    を、車両が走行している走行路における上記一方の案内
    線側かつこの案内線に沿う、案内線沿い位置に設定する
    目標位置設定手段と、 この目標位置設定手段により設定された目標位置を車両
    が走行するように、上記のステアリングアクチュエータ
    を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする車
    両の走行制御装置。
  2. 【請求項2】ステアリングアクチュエータにより操舵角
    を変化させて操舵を行う車両の走行制御装置において、 車両が走行している走行路両側の案内線に対する車両の
    位置を検出する車両位置検出手段と、 この車両位置検出手段の出力に基づいて、車両が案内線
    を逸脱することを検出する逸脱検出手段と、 車両が走行している走行路における後続車の有無を検出
    する後続車検出手段と、 この逸脱検出手段にて一方の案内線から車両が逸脱する
    ことが検出されたときに、車両を走行させる目標位置
    を、車両が走行している走行路における上記一方の案内
    線側かつこの案内線に沿う、案内線沿い位置に設定する
    とともに、目標位置を案内線沿い位置に設定した後、後
    続車検出手段にて後続車のあることが検出されたときに
    は、目標位置を案内線沿い位置に固定する一方、後続車
    検出手段にて後続車のないことが検出されたときには、
    目標位置を車両が走行している走行路の中央位置に変更
    する目標位置設定手段と、 この目標位置設定手段により設定された目標位置を車両
    が走行するように、上記のステアリングアクチュエータ
    を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする車
    両の走行制御装置。
  3. 【請求項3】上記の目標位置設定手段による案内線沿い
    位置から中央位置への目標位置の変更に伴う、ステアリ
    ングアクチュエータに対する制御手段の制御開始時期
    は、上記一方の案内線が道路の中央線であるとき、上記
    一方の案内線が中央線以外であるときよりも早くなるよ
    うに設定されることを特徴とする請求項2に記載の車両
    の走行制御装置。
  4. 【請求項4】対向車の有無を検出する対向車検出手段を
    備え、上記の目標位置設定手段による案内線沿い位置か
    ら中央位置への目標位置の変更に伴う、ステアリングア
    クチュエータに対する制御手段の制御開始時期は、上記
    一方の案内線が道路の中央線であり、上記の対向車検出
    手段にて対向車が検出されたときに、対向車が検出され
    ないときよりも早くなるように設定されることを特徴と
    する請求項2に記載の車両の走行制御装置。
  5. 【請求項5】上記の目標位置設定手段による案内線沿い
    位置から中央位置への目標位置の変更に伴う、ステアリ
    ングアクチュエータに対する制御手段の制御開始時期
    は、走行路がカーブ路であるとき、走行路が直線路であ
    るときよりも早くなるように設定されることを特徴とす
    る請求項2に記載の車両の走行制御装置。
  6. 【請求項6】ステアリングアクチュエータによる操舵角
    変化を検出する舵角検出手段と、車両の速度を検出する
    車速検出手段とを備え、上記の目標位置設定手段による
    案内線沿い位置から中央位置への目標位置の変更に伴
    う、制御手段の制御によるステアリングアクチュエータ
    の操舵角変更動作における操舵角速度は、車速が高速で
    あるときに、車速が低速であるときよりも遅くなるよう
    に設定されることを特徴とする請求項2に記載の車両の
    走行制御装置。
  7. 【請求項7】ステアリングアクチュエータによる操舵角
    変化を検出する舵角検出手段と、走行安定性に影響する
    路面状態の良否を検出する路面状態検出手段とを備え、
    上記の目標位置設定手段による案内線沿い位置から中央
    位置への目標位置の変更に伴う、制御手段の制御による
    ステアリングアクチュエータの操舵角変更動作における
    操舵角速度は、路面状態検出手段にて検出される路面状
    態が悪いときに、路面状態が良いときよりも遅くなるよ
    うに設定されることを特徴とする請求項2に記載の車両
    の走行制御装置。
  8. 【請求項8】ステアリングアクチュエータによる操舵角
    変化を検出する舵角検出手段を備え、上記の目標位置設
    定手段による案内線沿い位置から中央位置への目標位置
    の変更に伴う、制御手段の制御によるステアリングアク
    チュエータの操舵角変更動作における操舵角速度は、走
    行路がカーブ路であるとき、走行路が直線路であるとき
    よりも遅くなるように設定されることを特徴とする請求
    項2に記載の車両の走行制御装置。
  9. 【請求項9】ステアリングアクチュエータによる操舵角
    変化を検出する舵角検出手段と、対向車の有無を検出す
    る対向車検出手段とを備え、上記の目標位置設定手段に
    よる案内線沿い位置から中央位置への目標位置の変更に
    伴う、制御手段の制御によるステアリングアクチュエー
    タの操舵角変更動作の操舵角速度は、上記一方の案内線
    が道路の中央線であり、上記の対向車検出手段にて対向
    車が検出されたときに、対向車が検出されないときより
    も大きくなるように設定されることを特徴とする請求項
    2に記載の車両の走行制御装置。
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