JPH05297757A - 定着ローラの温度制御装置 - Google Patents
定着ローラの温度制御装置Info
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- JPH05297757A JPH05297757A JP3167748A JP16774891A JPH05297757A JP H05297757 A JPH05297757 A JP H05297757A JP 3167748 A JP3167748 A JP 3167748A JP 16774891 A JP16774891 A JP 16774891A JP H05297757 A JPH05297757 A JP H05297757A
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- JP
- Japan
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- fixing roller
- temperature
- detecting element
- temperature detecting
- fixing
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- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Control Of Temperature (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 複写機の定着画像に影響を与えず、またオー
バーシュートの少ない定着ローラの温度制御装置を提供
する。 【構成】 定着ローラのウォームアップ開始時から所定
の時点までは、接触型温度検出素子5で加熱源3を制御
し、それ以降は非接触型温度検出素子4で加熱源3を制
御する。加熱源3の温度制御のため、温度検出素子を切
り換えているので、ウォームアップ時のオーバーシュー
トを低減できるとともに、定着ローラ1のキズによる定
着画像の定着ムラを防止することができる。
バーシュートの少ない定着ローラの温度制御装置を提供
する。 【構成】 定着ローラのウォームアップ開始時から所定
の時点までは、接触型温度検出素子5で加熱源3を制御
し、それ以降は非接触型温度検出素子4で加熱源3を制
御する。加熱源3の温度制御のため、温度検出素子を切
り換えているので、ウォームアップ時のオーバーシュー
トを低減できるとともに、定着ローラ1のキズによる定
着画像の定着ムラを防止することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機等に内蔵される
画像定着用定着ローラの温度制御装置に関する。
画像定着用定着ローラの温度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等
の画像形成装置は、感光体上に形成したトナー像を記録
紙に転写してから、該未定着トナー像を定着装置内にお
いて加圧しながら加熱することによって定着させてい
る。この定着装置は、内部にヒータを有した定着ローラ
(加熱ローラ)と、この定着ローラの外周面に圧接して
両ローラのニップ部を通過する記録紙を定着せしめる加
圧ローラとを有する。
の画像形成装置は、感光体上に形成したトナー像を記録
紙に転写してから、該未定着トナー像を定着装置内にお
いて加圧しながら加熱することによって定着させてい
る。この定着装置は、内部にヒータを有した定着ローラ
(加熱ローラ)と、この定着ローラの外周面に圧接して
両ローラのニップ部を通過する記録紙を定着せしめる加
圧ローラとを有する。
【0003】定着ローラ表面の温度は定着後の画質に大
きく影響を及ぼすため当該温度を一定に保つことが重要
であり、このため温度検出素子によって表面温度を随時
検出しつつ温度制御することによって温度保持が図られ
ている。
きく影響を及ぼすため当該温度を一定に保つことが重要
であり、このため温度検出素子によって表面温度を随時
検出しつつ温度制御することによって温度保持が図られ
ている。
【0004】複写機等の定着ローラの温度検出素子とし
ては、定着ローラに対し接触型のものと非接触型のもの
とが提案されている。
ては、定着ローラに対し接触型のものと非接触型のもの
とが提案されている。
【0005】接触型のものは、比較的定着ローラ表面温
度に対する追従性が良いから、温度制御は行いやすい。
しかし、温度検出素子が定着ローラに接触するため、定
着ローラの表面に被覆されたテフロンやシリコンゴム等
にキズをつけやすく、そのキズが定着ムラとなって不具
合を生じる場合がある。
度に対する追従性が良いから、温度制御は行いやすい。
しかし、温度検出素子が定着ローラに接触するため、定
着ローラの表面に被覆されたテフロンやシリコンゴム等
にキズをつけやすく、そのキズが定着ムラとなって不具
合を生じる場合がある。
【0006】一方、非接触型のものは、原理的に定着ロ
ーラ表面にキズはつけないが、温度検出素子と定着ロー
ラとの間にギャップがあるため、定着ローラの表面温度
に対する追従性が悪く、ウォーミングアップ時に大きな
オーバーシュートが発生しやすい。
ーラ表面にキズはつけないが、温度検出素子と定着ロー
ラとの間にギャップがあるため、定着ローラの表面温度
に対する追従性が悪く、ウォーミングアップ時に大きな
オーバーシュートが発生しやすい。
【0007】このため、実開昭61−88170号に開
示の従来装置では、定着ローラに近接して配置された非
接触型温度検出素子の上方に検出素子を覆うようにかつ
定着ローラに垂直方向に筒を設けて、検出素子への熱の
伝達速度を上げることにより、ウォームアップ時のオー
バーシュート及び定着ローラの回転/停止時の検出温度
差を減少させている。
示の従来装置では、定着ローラに近接して配置された非
接触型温度検出素子の上方に検出素子を覆うようにかつ
定着ローラに垂直方向に筒を設けて、検出素子への熱の
伝達速度を上げることにより、ウォームアップ時のオー
バーシュート及び定着ローラの回転/停止時の検出温度
差を減少させている。
【0008】しかしながら、温度検出素子の上方に設け
た筒によって熱を逃すためには、より一層大容量のヒー
タが必要であるとともに、逃げた熱が他のユニットへ悪
影響を及ぼす恐れがあり、更には部品点数の増大により
装置全体が大型化し、コストアップをもたらすという問
題があった。
た筒によって熱を逃すためには、より一層大容量のヒー
タが必要であるとともに、逃げた熱が他のユニットへ悪
影響を及ぼす恐れがあり、更には部品点数の増大により
装置全体が大型化し、コストアップをもたらすという問
題があった。
【0009】
【発明の目的】本発明は、このような問題を解決するた
めになされたものであり、その目的は、接触型及び非接
触型の両温度検出素子を用いて定着画像に影響を与え
ず、またオーバーシュートの少ない定着ローラの温度制
御装置を提供することにある。
めになされたものであり、その目的は、接触型及び非接
触型の両温度検出素子を用いて定着画像に影響を与え
ず、またオーバーシュートの少ない定着ローラの温度制
御装置を提供することにある。
【0010】
【発明の構成】上記目的を達成するため、本発明は、未
定着画像が表面に形成された記録紙を挟持搬送して定着
させる定着ローラの温度制御装置において、挟持搬送さ
れる最小サイズの記録紙が通過する定着ローラ領域に対
し非接触状態で設置された第1の温度検出素子と、挟持
搬送される最大サイズの記録紙が通過する定着ローラ領
域に対し接触状態で設置された第2の温度検出素子と、
定着ローラを加熱する化熱源とを有し、この定着ローラ
のウォームアップ開始時から所定の時点までは、前記第
2の温度検出素子で加熱源を制御し、それ以降は前記第
1の温度検出素子で加熱源を制御することを特徴とす
る。
定着画像が表面に形成された記録紙を挟持搬送して定着
させる定着ローラの温度制御装置において、挟持搬送さ
れる最小サイズの記録紙が通過する定着ローラ領域に対
し非接触状態で設置された第1の温度検出素子と、挟持
搬送される最大サイズの記録紙が通過する定着ローラ領
域に対し接触状態で設置された第2の温度検出素子と、
定着ローラを加熱する化熱源とを有し、この定着ローラ
のウォームアップ開始時から所定の時点までは、前記第
2の温度検出素子で加熱源を制御し、それ以降は前記第
1の温度検出素子で加熱源を制御することを特徴とす
る。
【0011】以上のように構成した本発明によれば、ウ
ォームアップ時は第2の温度検出素子にて定着ローラの
温度制御を行い、第1の温度検出素子の検出する温度
と、定着ローラ表面の温度との差が十分に縮まったタイ
ミングで、その制御を第2の温度検出素子から第1の温
度検出素子へ切り換えることにより、オーバーシュート
量を最小限に抑えることができる。
ォームアップ時は第2の温度検出素子にて定着ローラの
温度制御を行い、第1の温度検出素子の検出する温度
と、定着ローラ表面の温度との差が十分に縮まったタイ
ミングで、その制御を第2の温度検出素子から第1の温
度検出素子へ切り換えることにより、オーバーシュート
量を最小限に抑えることができる。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例
を詳細に説明する。
を詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明に係る一実施例の定着ロー
ラ断面図と、それに対応して描かれた記録紙及び定着ロ
ーラ表面の温度分布である。
ラ断面図と、それに対応して描かれた記録紙及び定着ロ
ーラ表面の温度分布である。
【0014】定着ローラ本体1の表面には、シリコンゴ
ム2が接着材により接着されている。定着ローラ本体1
内に配設されたハロゲンヒータ3は定着ローラ本体1の
表面に近接して非接触状態で設置された第1の温度検出
素子(薄膜サーミスタ)4及び接触状態で設置された第
2の温度検出素子(ビード型サーミスタ)5によりON
/OFF制御される。これにより、定着ローラ本体1の
表面温度を一定温度(約185°C)に制御することが
できる。
ム2が接着材により接着されている。定着ローラ本体1
内に配設されたハロゲンヒータ3は定着ローラ本体1の
表面に近接して非接触状態で設置された第1の温度検出
素子(薄膜サーミスタ)4及び接触状態で設置された第
2の温度検出素子(ビード型サーミスタ)5によりON
/OFF制御される。これにより、定着ローラ本体1の
表面温度を一定温度(約185°C)に制御することが
できる。
【0015】非接触型の薄膜サーミスタ4は、定着ロー
ラ1の中央部に、そして接触型のビード型サーミスタ5
は、定着ローラ1の右端部にそれぞれ配設されている。
これらの位置は、定着ローラ1及び図示されていない加
圧ローラにて挟持搬送されて定着される未定着画像をそ
の表面に有する記録紙の通紙位置と関係する。符号8は
これらのローラにより挟持搬送される最大サイズの記録
紙であり、9は最小サイズの記録紙である。記録紙の搬
送基準は中央基準であり、その中央位置に薄膜サーミス
タ4が設置され、最大サイズの記録紙8よりも右側にビ
ード型サーミスタ5が設置されている。
ラ1の中央部に、そして接触型のビード型サーミスタ5
は、定着ローラ1の右端部にそれぞれ配設されている。
これらの位置は、定着ローラ1及び図示されていない加
圧ローラにて挟持搬送されて定着される未定着画像をそ
の表面に有する記録紙の通紙位置と関係する。符号8は
これらのローラにより挟持搬送される最大サイズの記録
紙であり、9は最小サイズの記録紙である。記録紙の搬
送基準は中央基準であり、その中央位置に薄膜サーミス
タ4が設置され、最大サイズの記録紙8よりも右側にビ
ード型サーミスタ5が設置されている。
【0016】すなわち、非接触型の薄膜サーミスタ4
は、記録紙上の未定着画像を定着させる部分の定着ロー
ラ表面に接触していないので、サーミスタによる定着ロ
ーラ表面のキズ発生の心配は全くない。なお、接触型の
ビード型サーミスタ5は、定着ローラ1の表面に接触し
ており、キズ発生の可能性はあるもののその位置では未
定着画像の定着は行われない。
は、記録紙上の未定着画像を定着させる部分の定着ロー
ラ表面に接触していないので、サーミスタによる定着ロ
ーラ表面のキズ発生の心配は全くない。なお、接触型の
ビード型サーミスタ5は、定着ローラ1の表面に接触し
ており、キズ発生の可能性はあるもののその位置では未
定着画像の定着は行われない。
【0017】図1中の符号6は、定着ローラ1内のハロ
ゲンヒータ3が点灯されてウォームアップされたときの
定着ローラ1の表面温度分布を示している。定着ローラ
端部での熱の逃げのため、この端部では若干の温度低下
が見られるが、ハロゲンヒータ3の配光分布及び定着ロ
ーラ軸受部での断熱作用により、ほぼ水平な表面温度分
布となっている。
ゲンヒータ3が点灯されてウォームアップされたときの
定着ローラ1の表面温度分布を示している。定着ローラ
端部での熱の逃げのため、この端部では若干の温度低下
が見られるが、ハロゲンヒータ3の配光分布及び定着ロ
ーラ軸受部での断熱作用により、ほぼ水平な表面温度分
布となっている。
【0018】図1中の符号7は、最小サイズの記録紙9
が連続して通紙されたときの定着ローラの表面温度分布
を示している。シリコンゴム2の熱伝導率が低いため、
連続通紙により、その記録紙サイズに対応する位置の表
面温度は、制御温度(約185℃)より低下してしま
う。しかし、そのサイズ外の表面温度は、制御温度より
高くなる。従って、このときは、ビード型サーミスタ5
での温度制御は不可となる。
が連続して通紙されたときの定着ローラの表面温度分布
を示している。シリコンゴム2の熱伝導率が低いため、
連続通紙により、その記録紙サイズに対応する位置の表
面温度は、制御温度(約185℃)より低下してしま
う。しかし、そのサイズ外の表面温度は、制御温度より
高くなる。従って、このときは、ビード型サーミスタ5
での温度制御は不可となる。
【0019】図4は、定着ローラ1のウォーミングアッ
プ時の温度検出素子を薄膜サーミスタ4又はビード型サ
ーミスタ5としたときのローラ表面温度のオーバーシュ
ートの状態を示している。21の実線は、温度検出素子
として図1の位置に非接触に設置された薄膜サーミスタ
4を用いたときの温度変化であり、22の破線は、温度
検出素子に図1の位置に接触して設置されたビード型サ
ーミスタ5を用いたときの温度変化である。薄膜サーミ
スタ4と定着ローラ表面とのギャップにもよるが、薄膜
サーミスタ4のときのオーバーシュート量△t1 は、ビ
ード型サーミスタ5のときのオーバーシュート量△t2
の2倍ほどである。
プ時の温度検出素子を薄膜サーミスタ4又はビード型サ
ーミスタ5としたときのローラ表面温度のオーバーシュ
ートの状態を示している。21の実線は、温度検出素子
として図1の位置に非接触に設置された薄膜サーミスタ
4を用いたときの温度変化であり、22の破線は、温度
検出素子に図1の位置に接触して設置されたビード型サ
ーミスタ5を用いたときの温度変化である。薄膜サーミ
スタ4と定着ローラ表面とのギャップにもよるが、薄膜
サーミスタ4のときのオーバーシュート量△t1 は、ビ
ード型サーミスタ5のときのオーバーシュート量△t2
の2倍ほどである。
【0020】上述のように、定着ローラ本体1にシリコ
ンゴム2は接着されているが、この定着ローラ本体1の
温度が一定温度(約230℃)を超えると、シリコンゴ
ムが剥離する減少が発生する。従って、ウォームアップ
時のオーバーシュートによるローラ表面温度の不用意な
上昇は避けなければならない。しかし、前記のように、
ビード型サーミスタ5による通紙時の温度制御では、通
紙面の温度と差が生じてしまい制御できない。
ンゴム2は接着されているが、この定着ローラ本体1の
温度が一定温度(約230℃)を超えると、シリコンゴ
ムが剥離する減少が発生する。従って、ウォームアップ
時のオーバーシュートによるローラ表面温度の不用意な
上昇は避けなければならない。しかし、前記のように、
ビード型サーミスタ5による通紙時の温度制御では、通
紙面の温度と差が生じてしまい制御できない。
【0021】本発明において特徴的なことは、ウォーム
アップ時は、接触型温度検出素子5にて温度制御を行
い、非接触型温度検出素子4の検出する温度と定着ロー
ラ表面の温度との差が十分に縮まったタイミングで、そ
の制御を接触型温度検出素子5から非接触型温度検出素
子4へ切り換えることにより、オーバーシュート量を最
小限に抑えるように構成したことである。
アップ時は、接触型温度検出素子5にて温度制御を行
い、非接触型温度検出素子4の検出する温度と定着ロー
ラ表面の温度との差が十分に縮まったタイミングで、そ
の制御を接触型温度検出素子5から非接触型温度検出素
子4へ切り換えることにより、オーバーシュート量を最
小限に抑えるように構成したことである。
【0022】なお、本実施例では、非接触型温度検出素
子4への切換えタイミングを第1回目のコピー動作の開
始時点としている。
子4への切換えタイミングを第1回目のコピー動作の開
始時点としている。
【0023】次に、図2及び図3を参照しつつ、具体的
な制御例を説明する。
な制御例を説明する。
【0024】図2は、定着ローラの温度制御装置を含む
複写機全体の制御ブロック図である。10は、後述する
制御プログラムを演算処理するマイクロCPU、11は
コピースタートキー等を含む操作部12とマイクロCP
U10とのインターフェースを実行する操作部インター
フェース、13は制御プログラム及び固定データ等を記
憶しているRCM、14はコピーモードデータや各種フ
ラグを読み書きするRAM、15は上述の薄膜サーミス
タ4及びビード型サーミスタ5の温度検出出力をA/D
変換してマイクロCPU10とのインターフェースを実
行するA/Dコンバータ、16は各種入出力とマイクロ
CPU10とのインターフェースを実行するI/Oイン
ターフェースであり、商用電源18に接続されたハロゲ
ンヒータ3を駆動するACドライバー17をトリガする
トランジスタ等の各負荷駆動バッファ19や、複写機内
センサ及びスイッチ等の出力が、バッファ20を介して
接続されている。
複写機全体の制御ブロック図である。10は、後述する
制御プログラムを演算処理するマイクロCPU、11は
コピースタートキー等を含む操作部12とマイクロCP
U10とのインターフェースを実行する操作部インター
フェース、13は制御プログラム及び固定データ等を記
憶しているRCM、14はコピーモードデータや各種フ
ラグを読み書きするRAM、15は上述の薄膜サーミス
タ4及びビード型サーミスタ5の温度検出出力をA/D
変換してマイクロCPU10とのインターフェースを実
行するA/Dコンバータ、16は各種入出力とマイクロ
CPU10とのインターフェースを実行するI/Oイン
ターフェースであり、商用電源18に接続されたハロゲ
ンヒータ3を駆動するACドライバー17をトリガする
トランジスタ等の各負荷駆動バッファ19や、複写機内
センサ及びスイッチ等の出力が、バッファ20を介して
接続されている。
【0025】定着ローラ1の温度検出及びハロゲンヒー
タ3のON/OFF制御は、図3の制御フローに従って
行われる。
タ3のON/OFF制御は、図3の制御フローに従って
行われる。
【0026】まず、接触型温度検出素子であるサーミス
タ5の温度検出出力をA/D変換したデータDCFT を入
力する。そして、このデータが前述のシリコンゴム剥離
を生じる定着ローラ本体温度230℃に対応する定着ロ
ーラ表面温度210℃と比較され、これを超えている場
合は定着ローラ温度異常としてヒータOFF及び定着温
度異常フラグFFERRがセットされる。FFERRは、他のサ
ブルーチンにより検出され、メインリレーOFF、異常
表示等の異常処理が実行される。
タ5の温度検出出力をA/D変換したデータDCFT を入
力する。そして、このデータが前述のシリコンゴム剥離
を生じる定着ローラ本体温度230℃に対応する定着ロ
ーラ表面温度210℃と比較され、これを超えている場
合は定着ローラ温度異常としてヒータOFF及び定着温
度異常フラグFFERRがセットされる。FFERRは、他のサ
ブルーチンにより検出され、メインリレーOFF、異常
表示等の異常処理が実行される。
【0027】DCFT が210℃以下であると、複写前フ
ラグFBCのチェックが行われる。このフラグは、複写機
メインスイッチON時にセットされ、その後初めてコピ
ースタートキーがONされるとリセットされる。FBC=
1であると、まだコピーが取られていないので、ヒータ
のON/OFF制御が接触型の温度検出素子サーミスタ
5からのデータDCFT により行われる。まず、DCFT が
175℃を超えているか否かが判定され、超えいてると
ウォームアップ完了フラグFWPがセットされる。FWPが
セットされると、コピー可となる。次に、制御温度18
5℃になっているか否かの判定が行われ、超えている
と、ヒータOFF、超えていないと、ヒータONが持続
される。
ラグFBCのチェックが行われる。このフラグは、複写機
メインスイッチON時にセットされ、その後初めてコピ
ースタートキーがONされるとリセットされる。FBC=
1であると、まだコピーが取られていないので、ヒータ
のON/OFF制御が接触型の温度検出素子サーミスタ
5からのデータDCFT により行われる。まず、DCFT が
175℃を超えているか否かが判定され、超えいてると
ウォームアップ完了フラグFWPがセットされる。FWPが
セットされると、コピー可となる。次に、制御温度18
5℃になっているか否かの判定が行われ、超えている
と、ヒータOFF、超えていないと、ヒータONが持続
される。
【0028】FBCがリセットされると、初めてのコピー
が開始された後の状態を示すので、ヒータのON/OF
F制御を非接触型の温度検出素子サーミスタ4からのデ
ータDNCFTにより行う。従って、まずDNCFTがA/Dコ
ンバータ15により入力され、その値が155℃と比較
される。この155℃とは、定着ローラ1による未定着
画像の最低限必要な定着ローラ表面温度と、非接触に設
置されたサーミスタ4との温度差に基づいて、サーミス
タ4の検出温度として設定されている。DNCFTが155
℃の場合は、上記のようにコピーの定着性が保証できな
いので、コピーストップフラグFCSTPがセットされる。
FCSTPは、他のサブルーチンにてチェックされ、コピー
のストップ処理及び状態表示等が行われる。
が開始された後の状態を示すので、ヒータのON/OF
F制御を非接触型の温度検出素子サーミスタ4からのデ
ータDNCFTにより行う。従って、まずDNCFTがA/Dコ
ンバータ15により入力され、その値が155℃と比較
される。この155℃とは、定着ローラ1による未定着
画像の最低限必要な定着ローラ表面温度と、非接触に設
置されたサーミスタ4との温度差に基づいて、サーミス
タ4の検出温度として設定されている。DNCFTが155
℃の場合は、上記のようにコピーの定着性が保証できな
いので、コピーストップフラグFCSTPがセットされる。
FCSTPは、他のサブルーチンにてチェックされ、コピー
のストップ処理及び状態表示等が行われる。
【0029】DNCFTが155℃以上であると、DNCFTは
180℃と比較される。この180℃とは、定着ローラ
制御温度185℃に対し非接触に設置されたサーミスタ
4の検出温度が5℃低いことを示しているが、この値は
設定された定着ローラ表面と非接触に設置されたサーミ
スタ4とのギャップにより変化する。
180℃と比較される。この180℃とは、定着ローラ
制御温度185℃に対し非接触に設置されたサーミスタ
4の検出温度が5℃低いことを示しているが、この値は
設定された定着ローラ表面と非接触に設置されたサーミ
スタ4とのギャップにより変化する。
【0030】DNCFTが180℃以下であると、ヒータは
ONのままであるが、180℃を超えるとOFFされる
とともに、FCSTPがセットされている場合もあるので、
無条件にFCSTPがリセットされる。続いて、DNCFTが1
80℃以上のときは、異常温度チェックとして205℃
との比較が行われる。この205℃も定着ローラ本体温
度230℃との対応にて決定される。205℃以上であ
ると、FFERRがセットされる。
ONのままであるが、180℃を超えるとOFFされる
とともに、FCSTPがセットされている場合もあるので、
無条件にFCSTPがリセットされる。続いて、DNCFTが1
80℃以上のときは、異常温度チェックとして205℃
との比較が行われる。この205℃も定着ローラ本体温
度230℃との対応にて決定される。205℃以上であ
ると、FFERRがセットされる。
【0031】以上のように、初めてコピーが開始される
までは、定着ローラ表面に接触された温度検出素子にて
温度制御を行い、コピーが開始された後は、非接触に設
置された温度検出素子にて温度制御を行う。
までは、定着ローラ表面に接触された温度検出素子にて
温度制御を行い、コピーが開始された後は、非接触に設
置された温度検出素子にて温度制御を行う。
【0032】なお、非接触に設置された温度検出素子へ
の温度制御の切換えは、定着ローラに接触して設置され
た温度検出素子の検出温度と非接触に設置された温度検
出素子の検出温度とが、一定値以内(例5℃)に縮まっ
たときとしてもよい。
の温度制御の切換えは、定着ローラに接触して設置され
た温度検出素子の検出温度と非接触に設置された温度検
出素子の検出温度とが、一定値以内(例5℃)に縮まっ
たときとしてもよい。
【0033】上記のように、5℃としておくと、温度検
出素子を切り換えたときの推定された定着ローラの表面
温度は同一となり、制御の連続性が保持される。
出素子を切り換えたときの推定された定着ローラの表面
温度は同一となり、制御の連続性が保持される。
【0034】また、コピー開始と同時に切り換える場合
は、非接触型温度検出素子4が検出している定着ローラ
表面温度が、接触型温度検出素子5が検出している定着
ローラ表面温度より低いのが一般的であるので、ヒータ
が点灯することになるが、コピー動作の開始により必ず
熱容量が必要となるので、その不具合を防止できる。
は、非接触型温度検出素子4が検出している定着ローラ
表面温度が、接触型温度検出素子5が検出している定着
ローラ表面温度より低いのが一般的であるので、ヒータ
が点灯することになるが、コピー動作の開始により必ず
熱容量が必要となるので、その不具合を防止できる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
加熱源の温度制御のための温度検出素子を接触型温度検
出素子から非接触型温度検出素子へ切り換えているの
で、定着ローラのウォームアップ時のオーバーシュート
を低減できるとともに、定着ローラのキズによる定着画
像の定着ムラを防止することができる。
加熱源の温度制御のための温度検出素子を接触型温度検
出素子から非接触型温度検出素子へ切り換えているの
で、定着ローラのウォームアップ時のオーバーシュート
を低減できるとともに、定着ローラのキズによる定着画
像の定着ムラを防止することができる。
【0036】また、温度検出素子の切換えタイミングを
ローラへの通紙タイミングとしているので、複雑な切換
えの判断を必要とせずに切換え時の接触型、非接触型温
度検出素子の検出温度差により生じる不具合を防止可能
となる。
ローラへの通紙タイミングとしているので、複雑な切換
えの判断を必要とせずに切換え時の接触型、非接触型温
度検出素子の検出温度差により生じる不具合を防止可能
となる。
【図1】本発明に係る温度制御装置を適用した定着ロー
ラの断面図である。
ラの断面図である。
【図2】定着ローラの温度制御装置を含む複写機全体の
構成ブロック図である。
構成ブロック図である。
【図3】図2の装置の温度制御の流れを示すフローチャ
ート図である。
ート図である。
【図4】定着ローラの温度と時間との関係を示すグラフ
図である。
図である。
1 定着ローラ本体、2 シリコンゴム、3 ハロゲン
ヒータ 4 非接触型温度検出素子(薄膜サーミスタ)、 5
接触型温度検出素子(ビード型サーミスタ)、 8 最
大サイズの記録紙、 9 最小サイズの記録紙
ヒータ 4 非接触型温度検出素子(薄膜サーミスタ)、 5
接触型温度検出素子(ビード型サーミスタ)、 8 最
大サイズの記録紙、 9 最小サイズの記録紙
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図3】
Claims (4)
- 【請求項1】 定着ローラと加圧ローラとから成り、両
ローラのニップ部を通過する記録紙上の未定着画像を定
着させる定着装置において、 前記ニップ部を通過する最小サイズの記録紙幅に相当す
る定着ローラ領域に対し非接触状態で設置された第1の
温度検出素子と、ニップ部を通過する最大サイズの記録
紙幅に相当する定着ローラ領域に対し接触状態で設置さ
れた第2の温度検出素子と、前記定着ローラを加熱する
加熱源と、を有し、 前記定着ローラのウォームアップ開始時から所定の時点
までは、前記第2の温度検出素子で加熱源を制御し、そ
れ以降は前記第1の温度検出素子で加熱源を制御する制
御部を備えたことを特徴とする定着ローラの温度制御装
置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、前記所
定時点は、定着ローラを記録紙が初めて通過する時点で
あることを特徴とする定着ローラの温度制御装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の装置において、前記定
着ローラの温度制御を、前記所定時点で前記第2の温度
検出素子から前記第1の温度検出素子へ切り換えること
を特徴とする定着ローラの温度制御装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載の装置において、前記第
2の温度検出素子は、最大サイズの記録紙が通過する定
着ローラ領域に近接して記録紙の未定着画像の定着が行
われない領域に接触配置されていることを特徴とする定
着ローラの温度制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3167748A JPH05297757A (ja) | 1991-06-12 | 1991-06-12 | 定着ローラの温度制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3167748A JPH05297757A (ja) | 1991-06-12 | 1991-06-12 | 定着ローラの温度制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05297757A true JPH05297757A (ja) | 1993-11-12 |
Family
ID=15855378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3167748A Pending JPH05297757A (ja) | 1991-06-12 | 1991-06-12 | 定着ローラの温度制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05297757A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH112988A (ja) * | 1997-06-11 | 1999-01-06 | Konica Corp | 定着温度制御方法 |
JP2001265157A (ja) * | 2000-03-15 | 2001-09-28 | Oki Data Corp | 電子写真プリンタの定着装置 |
JP2003122180A (ja) * | 2001-10-09 | 2003-04-25 | Kyocera Corp | 定着装置内のヒータ制御方法 |
JP2003323073A (ja) * | 2002-05-02 | 2003-11-14 | Ricoh Co Ltd | 定着装置及び該定着装置を有する画像形成装置 |
-
1991
- 1991-06-12 JP JP3167748A patent/JPH05297757A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH112988A (ja) * | 1997-06-11 | 1999-01-06 | Konica Corp | 定着温度制御方法 |
JP2001265157A (ja) * | 2000-03-15 | 2001-09-28 | Oki Data Corp | 電子写真プリンタの定着装置 |
JP2003122180A (ja) * | 2001-10-09 | 2003-04-25 | Kyocera Corp | 定着装置内のヒータ制御方法 |
JP2003323073A (ja) * | 2002-05-02 | 2003-11-14 | Ricoh Co Ltd | 定着装置及び該定着装置を有する画像形成装置 |
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