JPH05295510A - 鋼板の非接触制振装置 - Google Patents

鋼板の非接触制振装置

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JPH05295510A
JPH05295510A JP12935992A JP12935992A JPH05295510A JP H05295510 A JPH05295510 A JP H05295510A JP 12935992 A JP12935992 A JP 12935992A JP 12935992 A JP12935992 A JP 12935992A JP H05295510 A JPH05295510 A JP H05295510A
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JP
Japan
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steel sheet
steel plate
displacement
electromagnet
input
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Withdrawn
Application number
JP12935992A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Tsukuda
和弘 佃
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼板の連続処理ラインにおける鋼板の非接触
制振装置に関するもので、冷却風や機械のガタ等により
生ずる搬送中の鋼板の振動を、あらゆる条件下において
も十分に低減し、めっきむらや傷などの生じない品質の
高い製品を得ることを目的としている。 【構成】 鋼板1を搬送しながら溶融亜鉛めっきや焼鈍
などの表面処理を行なう連続鋼板処理ライン中における
鋼板搬送用フロータ又はロール2,3間に電磁石5a,
5bを鋼板1の面に対向して設置すると共に、ほぼ同一
位置に冷却風や機械のガタにより発生する鋼板の変位を
測定する変位計4を設置しておく。そして変位計4から
の鋼板位置変化量信号を制御装置16に入力し、同制御
装置内に設けた減算器、記憶装置、演算装置で処理し、
電磁石駆動装置により鋼板の位置が設定位置となるよう
電磁石5a,5bに励磁電流を出力し、鋼板1の振動を
電磁力を用いて非接触で低減するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼板表面のめっき処
理、焼鈍等の表面処理加工を連続して行なう鋼板の連続
処理ラインに適用される鋼板の非接触制振装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】連続鋼板処理ラインにおいては、板厚約
0.5mm〜5mm、板幅約700mm〜1900mm
の鋼板を搬送させながら溶融亜鉛めっきや焼鈍などの表
面処理、加工を行なっているが、走行搬送される鋼板を
乾燥・冷却するための冷却風や機械系のガタ等により搬
送中の鋼板が振動すると鋼板表面にめっきむらや傷が発
生し、製品の品質が低下する。
【0003】この振動を低減する従来技術に係わる非接
触制振装置を図5及び図6に示す。図5は従来の非接触
制振装置の概略構成図、図6は同装置における制御回路
を示すブロック図である。
【0004】図5に示すように鋼板1は、鋼板処理ライ
ン上に適宜の間隔を置いて配置された2個のフロータあ
るいはロール2,3を介して矢印の方向に搬送されてい
る。
【0005】これら2個のフロータあるいはロール2,
3の間には電磁石5a,5bが走行搬送される鋼板1の
面に対向して設置され、これら電磁石5a,5bとほぼ
同じ位置に冷却風や機械のガタにより発生する鋼板1の
変位を測定する変位計4が同様に鋼板面と対向して設置
されている。
【0006】変位計4からの鋼板位置変位量信号は図6
に示す制御装置16に入力され、減算器7によって別に
入力された鋼板1の位置設定値から減算され、P・I・
D(比例・積分・微分)演算器17を経て、電磁石駆動
装置11に入力される。
【0007】この結果、電磁石駆動装置11は、鋼板1
の位置が正しい設定位置になるように電磁石5a,5b
に励磁電流を出力し、鋼板1の振動を電磁力を用いて非
接触で低減している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述の従来
技術においては、P・I・D演算器17の比例ゲイン、
積分ゲイン、微分ゲインが一定値であるため、板厚、板
幅、張力等の運転条件の変化には対応できない。すなわ
ちある運転条件では振動を低減できても、他の運転条件
では振動を低減できないため、製品にめっきむらができ
る等の品質低下をまねく不具合があった。
【0009】本発明は、上記不具合点を解消し、運転条
件が変化しても鋼板の振動を低減させることを可能とし
た新たな鋼板の非接触制振装置を提供することを目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の構成として本発明の鋼板の非接触制振装置は、鋼板表
面のめっき処理や焼鈍等の表面加工処理を連続的に行な
う連続鋼板処理ラインにおいて、該処理ライン上に適宜
間隔を置いて配置した鋼板搬送用ロールあるいはフロー
タ間に、鋼板に対向して配設された電磁石と、該電磁石
と同一位置に鋼板と対向して設けられた変位計と、該変
位計からの変位量を信号として入力し、予め入力された
鋼板の位置設定値から減算する減算器と、該減算器から
の信号を入力し、現在時刻から一定時間前までの値を記
憶しておく第1の記憶装置と、この第1の記憶装置と後
述の第2の記憶装置からの信号を入力し、鋼板の振動変
位を低減するための励磁電流指令値を出力する制御演算
装置と、制御演算装置からの信号を入力し、現在時刻か
ら一定時間前までの励磁電流指令値を記憶しておく第2
の記憶装置と、前記制御演算装置からの信号を入力し前
記電磁石を駆動するための電磁石駆動装置とを具備した
ことを特徴としている。
【0011】
【作用】上述のように構成した本発明の鋼板の非接触制
振装置は、電磁石と変位計を用いて鋼板処理ラインを走
行する鋼板の振動を非接触で制振する装置において、現
在時刻より一定時間前までの鋼板変位及び励磁電流指令
値をもとに、現在時刻の励磁電流指令値を決定し、電磁
石駆動装置に入力し、この結果電磁石駆動装置は、鋼板
の位置が設定位置となるように電磁石に励磁電流を出力
し、鋼板の振動を電磁力を用いて非接触で低減する。
【0012】さらに、板厚・張力等の運転条件が変化し
ても、制振性能が劣化せず、鋼板振動の振幅を所定の振
幅以下に抑えることができる。
【0013】
【実施例】以下図面により本発明の1実施例について説
明すると、図1は本発明の1実施例に係る非接触制振装
置の構成図、図2は同装置における制御回路のブロック
図を示す。また図3及び図4は同装置による制振性能の
比較説明図である。
【0014】図1において1は鋼板処理ラインに沿って
搬送される鋼板、2および3は同処理ライン上に間隔を
置いて配置された各フロータあるいはロールで、鋼板1
は該フロータあるいはロール2,3を介して矢印方向に
搬送される。
【0015】これらフロータあるいはロール2および3
の間には、前述の従来装置と同様に電磁石5a,5bが
鋼板1の面に対向して配設されると共に、そのほぼ同じ
位置に同様に鋼板面と対向して変位計4が設置される。
【0016】変位計4よりの変位量信号はこれと接続す
る制御装置6に入力できるよう構成される。
【0017】制御装置6は演算器7、第1の記憶装置
8、演算装置10、第2の記憶装置9及び電磁石駆動装
置11とを接続して構成されている。
【0018】次に図2に示す制御回路ブロック図により
本装置の作動について説明すると、冷却風や機械のガタ
等により搬送される鋼板に生じた振動による鋼板位置の
変化は変位計4により測定され、該変位計4の信号は図
2に示す制御装置6に入力され、減算器7によって別に
入力された鋼板1の位置設定値から減算され、鋼板の位
置偏差ΔXが求められる。
【0019】この位置偏差は第1の記憶装置8に入力さ
れ、現在時刻からnサンプリング時間前までの値を時系
列データ{ΔX(i)、ΔX(i−1)、…、ΔX(i
−n)}として常時記憶される。
【0020】この位置偏差の時系列データと後述の第2
の記憶装置9に記憶されている励磁電流指令値Iuの時
系列データ{Iu(i−1)、Iu(i−2)、…、I
u(i−n)}は演算装置10に入力され次に示す
(1)式を用いて現在時刻の励磁電流指令値Iu(i)
を決定する。
【0021】
【数1】 ここで、
【数2】 はj=1からnまでの和を表わし、(i)は現在時刻の
値、(i−n)は現在時刻からnサンプリング時間前の
値を表わす。
【0022】この励磁電流指令値Iu(i)は第2の記
憶装置9に入力され、現在時刻からnサンプリング時間
前までの値{Iu(i)、Iu(i−1)、…、Iu
(i−n)}が常時記憶されるとともに、電磁石駆動装
置11に入力される。
【0023】この結果、電磁石駆動装置11は、鋼板1
の位置が設定位置になるように電磁石5a,5bに励磁
電流を出力し、鋼板1の振動を電磁力を用いて非接触で
低減できる。
【0024】第1の記憶装置8に記憶されている鋼板の
位置偏差ΔXの時系列データ{ΔX(i−1)、ΔX
(i−2)、…、ΔX(i−n)}と第2の記憶装置9
に記憶されている励磁電流指令値Iuの時系列データ
{Iu(i−1)、Iu(i−2)、…、Iu(i−
n)}を用いて制御演算装置10により現在時刻の励磁
電流指令値Iu(i)を前記(1)式で決定することに
より、運転条件変化により鋼板振動の周波数が変化して
も、振動を低減することができる。
【0025】この結果、従来装置で振動を低減できなか
った運転条件でも振動を低減することが可能となり、製
品の品質が向上する。
【0026】なお前記(1)式におけるn,aj ,bj
(j=1、…、n)は例えばH∞最適制御理論を用いて
決定する。
【0027】つぎに図3および図4により本発明の制振
性能の効果を説明すると、図3は鋼板に正弦波状の加振
力が加わった場合の鋼板振動の大きさを示したもので、
縦軸は加振力の振幅に対する鋼板変位の振幅の比、横軸
は周波数である。
【0028】図に実線で示す本発明の振幅比13は、点
線で示す従来装置の振幅比12に比べ、全ての周波数で
小さくなっており、この結果、図4に示すように、鋼板
の振動変位を従来の点線で示す14から実線で示す15
に低減することができる。
【0029】また、周波数変化に対する振幅比の変化率
は図3に示すように本発明13の方が従来装置の場合1
2よりも小さいことから、板厚、張力等の運転条件変化
にともなう鋼板の固有振動数変化に対して、制振性能が
あまり変化せず鋼板振動の振幅を一定値以下に抑えるこ
とができる。
【0030】以上本発明の実施例につき縷々説明したが
本発明は上記実施例に限定されるものでなく、本発明技
術思想の範囲内において種々設計変更し得るものであ
り、いずれも本発明の技術的範囲に属するものであるこ
とは言うまでもない。
【0031】
【発明の効果】本発明の鋼板の非接触制振装置によれ
ば、従来の非接触制振装置に比べ鋼板の振動を極めて有
効に低減することができる。
【0032】また板厚、張力等の運転条件変化により鋼
板振動の周波数が変化しても制振性能が劣化せず所定の
振幅以下に振動を低減することができる。
【0033】この結果、従来の装置における振動が原因
となる製品のめっきむらやきずがなくなり製品の品質を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係る非接触制振装置の概略
構成図である。
【図2】同装置における制御装置の制御回路ブロック図
である。
【図3】同装置による制振性能の比較説明図で鋼板に正
弦波状の加振力が加わった場合の鋼板振動の大きさを示
すものである。
【図4】同制振性能の比較説明図で、鋼板の振動変位を
示すものである。
【図5】従来の非接触制振装置を示す概略構成図であ
る。
【図6】同従来装置における制御回路のブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 鋼板 2,3 フロータ又はロール 4 変位計 5a,5b 電磁石 6 制御装置 7 減算器 8 第1の記憶装置 9 第2の記憶装置 10 演算装置 11 電磁石駆動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05D 19/02 D 8914−3H

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板表面のめっき処理や焼鈍等の表面加
    工処理を連続的に行なう連続鋼板処理ラインにおいて、
    該処理ライン上に適宜間隔を置いて配置した鋼板搬送用
    ロールあるいはフロータ間に、鋼板に対向して配設され
    た電磁石と、該電磁石と同一位置に鋼板と対向して設け
    られた変位計と、該変位計からの変位量を信号として入
    力し、予め入力された鋼板の位置設定値から減算する減
    算器と、該減算器からの信号を入力し、現在時刻から一
    定時間前までの値を記憶しておく第1の記憶装置と、こ
    の第1の記憶装置と後述の第2の記憶装置からの信号を
    入力し、鋼板の振動変位を低減するための励磁電流指令
    値を出力する制御演算装置と、制御演算装置からの信号
    を入力し、現在時刻から一定時間前までの励磁電流指令
    値を記憶しておく第2の記憶装置と、前記制御演算装置
    からの信号を入力し前記電磁石を駆動するための電磁石
    駆動装置とを具備したことを特徴とする鋼板の非接触制
    振装置。
JP12935992A 1992-04-23 1992-04-23 鋼板の非接触制振装置 Withdrawn JPH05295510A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2797277A1 (fr) * 1999-08-05 2001-02-09 Lorraine Laminage Procede et dispositif de realisation en continu d'un revetement de surface metallique sur une tole en defilement
JP2005290520A (ja) * 2004-04-05 2005-10-20 Mitsubishi-Hitachi Metals Machinery Inc 鋼板の制振装置
JP2012166917A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ
AT517509B1 (de) * 2015-07-21 2018-07-15 Andritz Sundwig Gmbh Berührungslose bandführung

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Effective date: 19990706