JPH0625814A - 鋼板の非接触制振装置 - Google Patents

鋼板の非接触制振装置

Info

Publication number
JPH0625814A
JPH0625814A JP4200179A JP20017992A JPH0625814A JP H0625814 A JPH0625814 A JP H0625814A JP 4200179 A JP4200179 A JP 4200179A JP 20017992 A JP20017992 A JP 20017992A JP H0625814 A JPH0625814 A JP H0625814A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel sheet
current
value
electromagnet
steel plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4200179A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2941569B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Tsukuda
和弘 佃
Koji Kameda
浩二 亀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP4200179A priority Critical patent/JP2941569B2/ja
Publication of JPH0625814A publication Critical patent/JPH0625814A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2941569B2 publication Critical patent/JP2941569B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)
  • Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Coating With Molten Metal (AREA)
  • Control Of Heat Treatment Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 鋼板の連続処理ラインにおいて、鋼板の振動
を減し、製品のめっきむらや傷を無くす。 【構成】 振動により鋼板位置が変化すると、位置検出
器4からの鋼板位置信号は、別に入力されている鋼板位
置目標値8から減算され変位量が求められる。この変位
量は制御装置7内のP・I・D演算器9に入力され変位
量を0にするために必要とされる力をこの演算器9で求
める。この力に掛算器10で係数を乗算して電流値に変
換し、別に入力されたバイアス電流11を加算して電流
指令値とする。掛算器10で乗ずる係数は、鋼板の振動
を低減するため鋼板の走行ライン中に対向して配設した
電磁石に流れる励磁電流を電流検出器13で検出して電
流指令値に変更し、この電流指令値は電磁石駆動装置1
2に入力され電磁石5,6に励磁電流が出力される。こ
の結果鋼板の形状が変化しても力と電流の関係が自動的
に補正されるため制御性能が一定に保たれ鋼板の振動を
低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鋼板の連続処理ラインに
適用される鋼板の非接触制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】連続鋼板処理ラインにおいては、板厚約
0.5mm〜5mm、板幅約700mm〜1900mm
の鋼板を搬送させながら溶融亜鉛めっきや焼鈍などの表
面処理・加工を行なっているが、鋼板を乾燥・冷却する
ための冷却風や機械系のガタ等により鋼板が振動する
と、めっきむらや傷が発生し、製品の品質が低下する。
【0003】この振動を低減する従来技術に係わる非接
触制振装置の構成を図4、図5に示す。
【0004】図4に示すように鋼板1はフロータあるい
はロール2,3を介して矢印の方向に搬送されており、
該フロータあるいはロール2,3の間には鋼板1の両側
面に対向して電磁石5,6が設置され、さらに電磁石
5,6の中間に鋼板1の位置を検出する位置検出器4が
鋼板面に臨んで設置されている。
【0005】位置検出器4の信号は鋼板位置検出値とし
て制御装置15に入力され、同位置検出値が位置目標値
に保たれるように電磁石に出力する電流を調整する。な
お図5は図4を上から見た図で、電磁石及び位置検出器
は板幅方向に数箇所設置されており、各々同一の構成と
なっている。
【0006】次ぎに制御装置15の動作を図6に示すブ
ロック図に基づき説明すると、位置検出器4からの鋼板
位置検出値は鋼板の位置目標値8から減算され、P・I
・D(比例・積分・微分)演算器9に入力され、鋼板の
位置を目標値にするために必要とされる力を演算する。
【0007】この力に掛算器10で所定の固定値を乗算
して電流値に変換し、一定の電流(バイアス電流)11
を加算し、電流指令値を演算する。
【0008】この電流指令値は電磁石駆動装置12に入
力され、電磁石5,6に励磁電流が出力され、鋼板1の
振動を電磁力を用いて非接触で低減する。
【0009】ここで、掛算器10で乗じる値C、すなわ
ち力を電流に変換する係数は、従来は次のように決定し
ていた。電磁石の発生する吸引力fは図7に示すように
励磁電流iの2乗に比例し、
【数1】 の関係がある。ここで、kは電磁石の材質、コイル巻数
等により決まる定数である。
【0010】従来は、励磁電流iはバイアス電流i0
傍で変化すると仮定して、バイアス電流i0 での傾き
【数2】 から
【数3】 と固定値としていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、一般に鋼板
は図5に示すように幅方向に反り返った形状を有してお
り、この形状は鋼板搬送にともない常時変化している。
【0012】しかしながら前述の従来の非接触制振装置
においては、制御装置15は鋼板を図5中一点鎖線で示
す目標位置に保持するような励磁電流を電磁石5に対し
出力するため、鋼板の反りが大きな場合は、前記バイア
ス電流i0 から大きくずれた励磁電流、例えばi1 ,i
2 が流れることになる。
【0013】この状態で鋼板が振動した場合、電流を同
一量変化させても吸引力の変化量は、励磁電流がi0
場合とは異なるため、力不足により振動が低減できない
あるいは過剰力により鋼板が発振する等の問題が生じ
る。
【0014】すなわち、従来技術においては、前記
(3)式により求めた固定値を用いて力を電流に変換し
ているため、鋼板の反り量により制御性能が変化し、そ
の結果製品の品質が低下するという不具合があった。
【0015】本発明は、上記不具合点を解決するための
もので鋼板の形状が変化しても振動を低減させることの
できる非接触制振装置を提供することを目的としてい
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の構成として本発明の鋼板の非接触制振装置は、鋼板を
搬送するロールあるいはフロータ間に鋼板に対向して配
設された電磁石と、該電磁石に近接して配置された鋼板
の位置を検出する位置検出器と、鋼板の位置目標値と前
記位置検出器により測定された検出値との差である変位
量に基づいて鋼板の位置を一定に保つ電流指令値を演算
し、電磁石に出力する制御装置を備えた鋼板の非接触制
振装置において、前記電磁石に流れる電流値を検出ある
いは推定する手段と、検出あるいは推定された電流値と
前記鋼板変位量に基づき電流指令値を演算する手段とを
備えることを特徴としている。
【0017】
【作用】上記構成の本発明によれば、搬送される鋼板に
生ずる振動を低減させるため、鋼板に対向して設けた電
磁石に流れる電流を電流検出器で検出するかあるいは検
出器を用いずに推定する手段によりオンラインで励磁電
流推定値ia (t) を求め、力を電流に変換する係数を下
式(4)で求めることにより、鋼板形状変化による励磁
電流の動作点変化を補正し、制御性能を一定に保つこと
ができる。
【数4】
【0018】この結果、鋼板の形状によらず振動を低減
することが可能となり、製品の品質向上が可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき具体的
に説明する。図1は本発明の実施例に係わる非接触制振
装置の全体構成図、図2は同装置における第1の実施例
制御回路のブロック図を示す。なお、装置の構成につい
てはさきに従来装置として図4に説明したものと同様で
あるため、ここではその説明を省略するものとする。
【0020】図1、図2において、ロールあるいはフロ
ータ2により搬送された鋼板1は、その搬送途中におい
て冷却風や機械のガタ等により鋼板振動を生じ、この振
動による鋼板位置の変化は電磁石5,6の中間位置に配
設された位置検出器4により測定され、別に入力された
鋼板位置目標値8から減算され変位量が求められる。
【0021】この変位量は制御装置7内におけるP・I
・D(比例・積分・微分)演算器9に入力され、変位量
を0にするために必要とされる力を該演算器9で求め
る。
【0022】この力に掛算器10で係数を乗算して電流
値に変換し、別に入力されたバイアス電流11を加算し
て電流指令値とする。
【0023】ここで掛算器10で乗ずる係数Cは、電磁
石に流れる励磁電流を電流検出器13で検出し、検出さ
れた電流値ia (t) を用いて前記(4)式で変更する。
【0024】この電流指令値は電磁石駆動装置12に入
力され、電磁石5,6へ励磁電流が出力される。
【0025】この結果、鋼板の形状すなわち反り量が変
化して励磁電流の動作点が変化しても、力と電流の関係
が前記(4)式で自動的に補正されるため制御性能が一
定に保たれる。
【0026】次ぎに本発明の他の実施例について説明す
ると、図3は本発明非接触制振装置における第2の実施
例制御回路のブロック図を示す。なお図3の符号8〜1
2は図2の実施例のものと同一物である。
【0027】本実施例は電磁石に流れる励磁電流を検出
器を用いずに推定する手段を用いる。すなわち、図3に
おいて、P・I・D演算器9で求めた電流値とバイアス
電流値を加算した後の電流指令値は励磁電流推定値ip
(t)として、最新の値が記憶装置14に記憶される。
【0028】この励磁電流推定値を用いて、掛算器10
で乗じる係数Cを
【数5】 で変更する。
【0029】この結果鋼板形状変化による励磁電流の動
作点変化を補正し、制御性能を一定に保つことができ、
鋼板の振動を低減することができる。
【0030】以上本発明の実施例につき縷々説明した
が、本発明は上記実施例に限定されることなく、本発明
技術思想の範囲内において種々設計変更が可能であり、
それ等は何れも本発明の技術的範囲に属するものであ
る。
【0031】
【発明の効果】本発明の鋼板の非接触制振装置によれ
ば、電磁石に流れる励磁電流を検出器を用いて検出する
か、あるいは検出器を用いることなく推定し、力から電
流に変換する係数を励磁電流に応じて変更することによ
り、鋼板の形状が変化しても制御性能を一定に保つこと
ができ、従来装置に比べ鋼板の振動を低減することがで
きる。
【0032】この結果、従来の装置における振動が原因
で発生する製品のめっきむらや傷がなくなり、製品の品
質向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る非接触制振装置の全体構
成図である。
【図2】同装置における制御装置の第1の実施例制御回
路のブロック図である。
【図3】同装置における制御装置の第2の実施例制御回
路のブロック図である。
【図4】従来の非接触制御装置の全体構成図である。
【図5】図4の装置の上方よりの斜視図である。
【図6】従来装置における制御回路ブロック図である。
【図7】励磁電流と吸引力の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 鋼板 2,3 フロータ又はロール 4,4a,4b,4c 位置検出器 5,5a,5b,5c 電磁石 6,6a,6b,6c 電磁石 7 制御装置 8 鋼板位置目標値 9 P・I・D演算器 10 掛算器 11 バイアス電流 12 電磁石駆動装置 13 電流検出器 14 記憶装置 15 従来の制御装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05D 3/12 305 P 9179−3H 19/02 D 8914−3H

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板を搬送するロールあるいはフロータ
    間に、鋼板に対向して配置された電磁石と、該電磁石に
    近接して配置された鋼板の位置を検出する位置検出器
    と、鋼板の位置目標値と前記位置検出器により測定され
    た検出値との差である変位量に基づいて鋼板の位置を一
    定に保つ電流指令値を演算し、電磁石に出力する制御装
    置を備えた鋼板の非接触制振装置において、前記電磁石
    に流れる電流値を検出あるいは推定する手段と、検出あ
    るいは推定された電流値と前記鋼板変位量に基づき電流
    指令値を演算する手段とを備えることを特徴とする鋼板
    の非接触制振装置。
JP4200179A 1992-07-06 1992-07-06 鋼板の非接触制振装置 Expired - Lifetime JP2941569B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4200179A JP2941569B2 (ja) 1992-07-06 1992-07-06 鋼板の非接触制振装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4200179A JP2941569B2 (ja) 1992-07-06 1992-07-06 鋼板の非接触制振装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0625814A true JPH0625814A (ja) 1994-02-01
JP2941569B2 JP2941569B2 (ja) 1999-08-25

Family

ID=16420112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4200179A Expired - Lifetime JP2941569B2 (ja) 1992-07-06 1992-07-06 鋼板の非接触制振装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2941569B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0664806A (ja) * 1992-08-18 1994-03-08 Nippon Steel Corp 鋼帯の振動抑制装置
JP2008150663A (ja) * 2006-12-18 2008-07-03 Jfe Steel Kk 鋼帯形状検出装置
KR20150074941A (ko) * 2013-12-24 2015-07-02 주식회사 포스코 강판진동제어장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0664806A (ja) * 1992-08-18 1994-03-08 Nippon Steel Corp 鋼帯の振動抑制装置
JP2008150663A (ja) * 2006-12-18 2008-07-03 Jfe Steel Kk 鋼帯形状検出装置
KR20150074941A (ko) * 2013-12-24 2015-07-02 주식회사 포스코 강판진동제어장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2941569B2 (ja) 1999-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5360470A (en) Magnetic levitating transporting apparatus with a movable magnetic unit
CA2235181C (en) Method of regulating the stress distribution in metal strips or sheet, especially of nonferromagnetic metals
CN111344077A (zh) 金属板的形状测量装置、板翘曲矫正装置及连续镀敷处理设备、以及金属板的板翘曲矫正方法
JPH0625814A (ja) 鋼板の非接触制振装置
JPWO2010058837A1 (ja) 電磁制振装置
JP3611308B2 (ja) ストリップ形状矯正装置及び方法
JPH0530148U (ja) 非接触ストリツプ矯正装置
JPH1053849A (ja) 溶融めっき鋼帯の蛇行防止方法及び装置
JP3482024B2 (ja) 鋼板の形状制御及び制振装置
JPH1060614A (ja) 電磁力を利用しためっき付着量調整方法及び装置
JP2991922B2 (ja) 金属帯の支持装置
JPH05295510A (ja) 鋼板の非接触制振装置
JPH06187050A (ja) 鋼板の非接触制振装置
JPH0810847A (ja) ストリップの形状矯正・制振装置
JP4713184B2 (ja) 鋼板の形状矯正装置および形状矯正方法
JP2002039178A (ja) 磁気軸受装置
JP3972529B2 (ja) 鋼板の制振装置
JP4655966B2 (ja) 非接触式鋼板矯正装置
JP4660911B2 (ja) 非磁性体材の搬送装置
JPH07147707A (ja) 磁気浮上搬送装置
JP4385608B2 (ja) 帯状磁性体の非接触サポート装置
JP2564397Y2 (ja) 非接触ストリップ矯正装置
JPH04365822A (ja) 非接触振動低減装置
JPH0664807A (ja) 鋼帯の振動抑制装置
JP3258149B2 (ja) 磁気軸受装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990518

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090618

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100618

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100618

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110618

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110618

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120618

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 14