JPH05294862A - 結晶化粉末ソルビトールの製法 - Google Patents

結晶化粉末ソルビトールの製法

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定で経時的に固結しない結晶化粉末ソルビ
トールを簡単かつ短時間に得る方法を提供する。 【構成】 油脂および/または界面活性剤を含有し、実
質上水分を含有しない溶融ソルビトールを、このソルビ
トールが固化せず種結晶ソルビトールが融解しない温度
に設定して種結晶ソルビトールを添加、予備混合した後
または添加と同時に、60〜85℃で一定時間剪断力を
加えながら結晶化させる結晶化粉末ソルビトールの製
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は結晶化粉末ソルビトール
の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にソルビトールはデンプンを加水分
解してブドウ糖とし、これを水添することにより得られ
る。この際ソルビトールは水溶液として得られるので、
これを濃縮して70%程度の濃厚液とするか、あるいは
更に乾燥固化し、粉末化することによって製品とされて
いる。濃厚液は、粉末化ソルビトールに比べ、著しく安
価であるので、通常の工業的用途に広く用いられてい
る。しかし、濃厚液は低温で非常に高粘度となり、計量
も容易ではなく、さらに凍結や結晶の析出等の問題があ
る。このため、特に厳寒地で使用されるすり身添加剤等
の分野では、秤量が簡便で一般的な自動計量装置を使用
できる粉末ソルビトールが好ましい。また、水の使用が
制限されている医薬食品分野においても粉末ソルビトー
ルが不可欠である。しかしながら単にソルビトール濃厚
液を脱水乾燥して粉末化して得られる粉末状ソルビトー
ルは、保存状態にかかわらず経時的に塊状化および固結
化が起こり、取り扱い上支障を生じ、商品価値を損なう
こととなる。従って、従来から固結しない粉末状ソルビ
トールの製法、または粉末状のソルビトールの固結防止
方法が種々提案されている。
【0003】最も単純な固結しない粉末状ソルビトール
の製法は、溶融した脱水ソルビトールに結晶ソルビトー
ル(種結晶)を加え、これを長時間、例えば24時間か
けて30℃以下に徐冷し、結晶としたのちに粉砕して粉
末化する方法である。この方法は製造に長時間を要し、
生産性が悪い。
【0004】これを改良する方法として特公昭49−3
6206号公報には特殊な混合装置に連続的に濃厚ソル
ビトール水溶液と種を供給し、混和、排出後、室温に放
置して固化する方法が開示されている。しかし、この方
法でも、固結しない粉末状ソルビトールを得るにはやは
り長時間の放冷および粉砕を必要とする。
【0005】粉末状のソルビトールの固結防止方法とし
ては、粉末状のソルビトールを50℃以上、融点以下の
温度で混合する方法が提案されている(特開昭56−1
33229号公報)。この方法は、ソルビトール粉末粒
子の表面状態を変えることにより固結を防止しようとす
るものである。この方法では一度粉末化したソルビトー
ルを再度処理する必要がある。
【0006】これらの困難を解消するため、特開平1−
213245号公報では溶融ソルビトールを撹拌下該ソ
ルビトールが固化せず種結晶が溶融しない温度に設定
し、これに種結晶を添加、分散した後、約50℃〜約8
5℃に一次冷却して固化し、該温度で一定時間保持し、
次いで二次冷却することを特徴とする固体状ソルビトー
ルの製法を開示している。この方法は、種結晶を分散さ
せて半固化した状態のソルビトールを所定温度に保持し
て固化し、その後固化物を二次冷却、粉砕を行って粉末
状とするものであり、これまでの固体状ソルビトールの
製造時間をある程度短縮することが可能となった。しか
し、この方法を使用してもなお固化結晶化工程にかなり
の時間がかかる。
【0007】特公昭55−20号公報には糖および/糖
アルコールを融点以上に加熱溶融し、これにグリセリン
脂肪酸エステルを微粒子状に分散させた後、粉末状の糖
および/または糖アルコールを添加混合しながら冷却し
て粉末状ないし顆粒状にする方法を提案している。しか
しながら特公昭55−20号公報には混合時の温度範囲
の明示がなく、粉末状ないし顆粒状にするには多量の種
結晶に液状の糖および/糖アルコールを混合吸収させて
冷却するかあるいは乾燥工程後の粉砕が必要であると思
われる。
【0008】特公昭59−39114号公報および特公
昭60−8107号公報には糖アルコール溶融物に油脂
を分散させ、これに糖アルコールの種結晶を添加して一
旦固化結晶化させ、得られた固体膠質を粉末化してい
る。
【0009】上に挙げたいずれの方法においても、固化
と粉砕が同時に行われるという教示は全く無く、固化物
を切削、粉砕するためには多大なエネルギーを必要とす
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は安定で、経時
的に固結しない結晶化粉末ソルビトールを簡単かつ短時
間に得る方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、油脂
および/または界面活性剤を含有し、実質上水分を含有
しない溶融ソルビトールを、このソルビトールが固化せ
ず種結晶ソルビトールが融解しない温度に設定して種結
晶ソルビトールを添加、予備混合した後または添加と同
時に、60〜85℃で一定時間剪断力を加えながら結晶
化させる結晶化粉末ソルビトールの製法である。
【0012】本発明において溶融ソルビトールは、ソル
ビトールは濃厚液を濃縮、脱水して得られる未冷却の溶
融物であっても、それが冷却固化した非晶質のペレッ
ト、ブロック、プレート状のソルビトールを溶融したも
のであってもよい。また、不安定な結晶状態にあるソル
ビトールを再溶融して用いても良い。実質上水を含有し
ないソルビトールとは、含水量が2重量%以下のものを
いい、1重量%以下のものがより好ましい。
【0013】溶融ソルビトールには、油脂および/また
は界面活性剤を含有させる。溶融ソルビトールは温度低
下により急激に粘性が上昇するが、油脂および/または
界面活性剤を含有することによりソルビトールと油脂類
のエマルジョンが形成され、比較的低い温度となっても
溶融ソルビトールの流動性を保持することができる。こ
のため種結晶の投入により温度が低下しても系の撹拌が
容易であり、局部的に固化を生ぜず、種結晶の均一な分
散が容易に行われる。また、結晶の熟成過程では系を6
0〜85℃に保つため、油脂および/または界面活性剤
を添加しない場合には剪断力を与えながらの熟成を行う
ことは不可能であり、本発明においては油脂および/ま
たは界面活性剤を含有していることは必須である。
【0014】本発明に使用し得る油脂としては、植物
油、動物油、硬化油、鉱物油、ワックス類(高級脂肪酸
と高級アルコールのエステル)等であるが、植物油、特
にトリグリセリドであり、具体的にはなたね油、大豆
油、綿実油、パーム油、コーン油、米ぬか油、紅花油、
落花生油、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油等が例示さ
れる。
【0015】界面活性剤は特に限定的ではないが、ソル
ビトール粉末は一般に医薬、食品分野に用いられること
が多いため、食品添加剤あるいは医薬品原料、化粧品原
料として認められたもの、即ち、モノグリセリド、ジグ
リセリド等のグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸
エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリ
コール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、オ
キシエチレン脂肪族アルコール、ペンタエリスリトール
脂肪酸エステル、レシチン、高級脂肪酸石けん、サポニ
ン等が例示される。食品や医薬品以外に用いるときには
殆どの界面活性剤が使用可能であり、使し得る界面活性
剤の例としては、ポリオキシアルキレン脂肪族アルコー
ル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、
ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレ
ン/ポリオキシプロピレンランダムまたはブロック共重
合体、あるいは上記エーテル型非イオン界面活性剤の硫
酸エステル塩、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステ
ル、脂肪酸アルカノールアミド類等が例示される。な
お、操作性を考慮すると、HLB5以下の界面活性剤で
あることが好ましい。
【0016】上記油脂類は高濃度ソルビトール中に予め
添加し、これを脱水することによって溶融ソルビトール
に加えても良く、あるいは種結晶を加える前の溶融ソル
ビトールに加えても良い。
【0017】油脂類の使用量は、油脂類の種類にもよる
が、溶融ソルビトールに対して0.5重量%以上、好ま
しくは1〜30重量%含有させる。30重量%以上用い
てもそれ以上の効果は発現しない。純度の高い結晶ソル
ビトールを得たい時には油脂等は可及的少量用いるのが
好ましいが、すり身添加剤のように油脂自体が有用な場
合にはできるだけ多量の油脂類を用いてよいのは当然で
ある。
【0018】油脂および/または界面活性剤を含有する
溶融ソルビトールに、撹拌しつつ種結晶を添加し、種結
晶が溶融ソルビトール中に均一に分散されるよう予備混
合する。この際、溶融ソルビトールの温度が種結晶の融
点より高いと種結晶が溶融し、本発明の効果は達成し得
ない。従って溶融ソルビトールの温度は種結晶ソルビト
ールの融点よりやや低い温度に設定する。通常種結晶と
しては融点約96℃の結晶化ソルビトールを用いるのが
好ましく、その場合には種結晶添加時の溶融ソルビトー
ルの温度は96℃よりやや低い温度であって、溶融ソル
ビトールが完全に固化しない温度とすることが好まし
い。この温度調整は種結晶ソルビトールの添加によって
行えばよい。
【0019】好適な種結晶は前述のごとき結晶化ソルビ
トールの粉末であるが、本発明においてはソルビトール
の結晶化を促進することができる物質であれば種結晶と
して使用することができ、例えば不純物としてマンニト
ール、マルチトール、デキストリンアルコール等の糖還
元物等を含んでいるものであってもよい。
【0020】種結晶の添加量は、溶融ソルビトールに対
して1〜50重量%、好ましくは5〜50重量%、より
好ましくは10〜40重量%である。種結晶の使用量が
少なすぎると結晶化に時間がかかり過ぎ、また多すぎる
と単位操作当たりの生産量が低下するので好ましくな
い。
【0021】本発明の最大の特徴は、油脂および/また
は界面活性剤を含有する溶融ソルビトールと種結晶の混
合物に剪断力をかけながら結晶の熟成を行うことであ
る。剪断力をかけながら結晶化を行うため、粉末化と結
晶化が同時に達成され、比較的短時間に結晶化粉末ソル
ビトールを得ることができる。これは本発明の特定され
た条件をもって初めて達成されたものである。
【0022】剪断力を与えるためには、結晶化をいわゆ
る剪断混合が可能な、撹拌、混練と同時に解砕機構を有
する混合機内で行えばよい。具体的には、コニーダー、
双腕型ニーダー、リボン型混合機、スクリュー型混合
機、パドル型混合機、マラー型混合機、放射ロッド型混
合機、ピンミキサ、ボテータ、セルフクリーニング型混
合機、らいかい機、ミックスマラー、マルチマルウェッ
トパンミル、アイリッヒミル、速練機、万能ミキサ、カ
ッターミキサ、シュギーミキサ等が使用可能であるが、
操作性の点から考えてコニーダーあるいは双腕型ニーダ
ー等のいわゆるニーダーと称せられる混合機の使用が好
ましい。
【0023】結晶化は、60〜85℃、好ましくは60
〜80℃で行う。熟成過程を省略して種結晶との予備混
合後、直ちに急冷すると結晶化が不完全となり、所定温
度(例えば室温)に放置すると徐々に昇温し、製品粉末
が経時的に固結してしまう。また、結晶化の温度が高い
と不安定な結晶となり、安定な結晶に変化しようとする
際の発熱で凝集する。
【0024】温度設定は混合装置のジャケットの温度を
調節し、出口での品温が70℃前後となるように調節す
ればよい。
【0025】油脂および/または界面活性剤を含有する
溶融ソルビトールと種結晶ソルビトールとの混練品は、
上記温度で剪断力を加え続けることによってペースト
状、可塑性塊を経て固化し、更には粉末化する。通常2
〜120分間で結晶化と粉末化が完了し、安定な粉末結
晶ができる。粉末結晶完成時には、製品の品温は70℃
前後である。得られた粉末はそのまま、または必要によ
り粉砕した後室温まで冷却し、所望の粒径に分級して製
品とすればよい。本発明の方法によって得られる結晶化
粉末ソルビトールは固化、結晶化および熱処理による表
面処理プロセスを同時に行うことができ、ケーキングし
にくい製品である。
【0026】本発明の方法に従って粉末状のソルビトー
ルを製造した際に必要以上の微粉末が生じた場合は、こ
の微粉末部分のみ分取するかあるいは製品全体をそのま
まで造粒することが可能である。造粒方法としては湿
式、乾式のいずれの方法も取り得るが、操作性、経済性
を考慮すれば乾式造粒が好ましい。
【0027】乾式造粒を採用した場合には油脂および/
または界面活性剤の効果がより顕著となる。すなわち、
従来のソルビトールのみの粉末を乾式造粒によって造粒
しようとした場合には、摩擦や圧縮による熱の発生でソ
ルビトールが部分的に溶融して、機械への付着や製品相
互間の再融着が起こり長時間の操作が困難であるのに対
し、本発明の製法で得られた結晶化粉末状ソルビトール
を造粒する場合には発熱も少なく、またスムーズに造粒
することが可能となる。また、造粒によって得られた製
品は造粒前のものに比べてケーキング性が低く、嵩比重
も大きくなるという優れた性状を有するものとなる。以
下実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
【0028】
【実施例】実施例1〜8 水分0.5重量%まで脱水したソルビトール2370g
にパーム油反応モノグリセライド(理研ビタミン(株)
製)30gを添加分散させた後、これを所定のジャケッ
ト温度に調整した6リットル容の双腕型ニーダーに移し
て、液温約95℃で種結晶ソルビトール600gを加
え、剪断力を与えながら混練して経時変化を観察した。
また、固化し、粉末に至った時点での品温を測定した。
更に、製品の結晶化が完了しているかどうかを調べるた
め、示差熱分析システム(SSC−5000;セイコー
電子工業(株)製)を用いて確認を行った。各実施例の
条件および結果を表1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】実施例9〜12、比較例1,2 水分0.3重量%まで脱水したソルビトールおよびパー
ム油反応モノグリセライド、種結晶ソルビトールの量を
表2に示した如く変化させ、ジャケット温度を70℃と
して実施例1と同様にして実験を行った。各実施例およ
び比較例の条件および結果を表2に示した。
【0031】
【表2】
【0032】比較例3 水分0.5重量%まで脱水したソルビトール2370g
にパーム油反応モノグリセライド30gを添加し、分散
させた後、これをジャケット温度90℃に調整した6リ
ットル容の双腕型ニーダーに移して液温約95℃で種結
晶ソルビトール600gを加え、混練して可塑性となっ
た時点で取り出して、70℃に保温したステンレス製の
板に挟んで約30分間保持して冷却、固化させた。これ
を更に室温まで冷却した後、粉砕して14〜60メッシ
ュに整粒して製品とした。このとき、結晶化は完了して
いた。
【0033】実施例13 実施例4で得られた製品の一部をジャケット温度90℃
に調整したスクリュー式押し出し造粒機(スクリーンサ
イズ1.5mm径)に導入した。良好な円筒状の顆粒が
得られた。
【0034】実施例14 実施例4および実施例13で得られた製品を14〜60
メッシュに整粒したものと、比較例3で得られた製品に
ついてケーキングテストと嵩比重の測定を行った。以下
に方法を示す。
【0035】・ケーキングテスト 厚さ0.1mmのポリエチレン製フィルムを用いて内寸
12cm四方の袋を作り、この袋に各サンプル150g
を入れて密封した。この袋上に10cm四方のアクリル
板を乗せ、さらに8kgの重りを乗せて30℃の恒温室
内に5日間放置したのち、内容物を取り出し、生じた固
まりについてレオメーター(2010−CW,10mm
径円盤状プランジャー;不動工業(株))を用いてその
破断強度を測定した。
【0036】・嵩比重の測定 各サンプルの嵩比重を振蘯式嵩密度測定器(TPM−
3;筒井理化学器械(株))で測定した。結果を表3に
示した。
【0037】
【表3】
【0038】実施例15〜24 水分0.7重量%まで脱水したソルビトール624gに
表−4に示す界面活性剤または油脂類16gを分散させ
た後、2リットル容の双腕型ニーダー(ジャケット温度
80℃)に入れ、種結晶ソルビトール160gを添加し
て予備混合し、剪断力を与えながら固化して粉末製品を
得た。このときの粉末状に至るまでの時間と製品温度を
表4に併記した。尚、このときのすべての製品について
結晶化は完了していた。
【0039】
【表4】
【0040】実施例25 水分0.3%にまで脱水し、1%のパーム油反応モノグ
リセライドを分散させたソルビトールと種結晶ソルビト
ールを各210kg/hrおよび90kg/hrの速度
でデュアルスクリュータイプニーダー(ジャケット温度
90℃)に導入して、滞留時間4分間の予備混合を行
い、続いてこのものを開放型2軸連続ニーダー(ジャケ
ット温度50℃)に供給したところ、滞留時間11分で
固化粉末化が完了した。またこの製品の品温は72℃で
結晶化も完了していた。これを2軸押し出し式造粒機
(スクリーンサイズ1.5mm径)に導入したところ、
良好な顆粒状製品が得られた。
【0041】
【発明の効果】本発明の製法により、安定で経時的に固
結しない結晶化粉末ソルビトールを簡単かつ短時間に得
ることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油脂および/または界面活性剤を含有
    し、実質上水分を含有しない溶融ソルビトールを、この
    ソルビトールが固化せず種結晶ソルビトールが融解しな
    い温度に設定して種結晶ソルビトールを添加、予備混合
    した後または添加と同時に、60〜85℃で一定時間剪
    断力を加えながら結晶化させる結晶化粉末ソルビトール
    の製法。
  2. 【請求項2】 油脂および/または界面活性剤の含有量
    が溶融ソルビトールの0.5重量%以上である請求項1
    記載の結晶化粉末ソルビトールの製法。
  3. 【請求項3】 種結晶を全量の1〜50重量%添加する
    請求項1記載の結晶化粉末ソルビトールの製法。
  4. 【請求項4】 結晶化後に造粒する請求項1記載の結晶
    化粉末ソルビトールの製法。
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