JP4845324B2 - マルチトール含蜜結晶およびその製造方法 - Google Patents

マルチトール含蜜結晶およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
技術分野
本発明は、マルチトール含蜜結晶およびその製造方法に関する。
【0002】
従来の技術
マルチトールは消化管内で消化吸収されにくく、口内細菌によって発酵し難いことから低カロリー食品、ダイエット食品、低齲蝕性食品、糖尿病患者用等に用いる甘味料として利用されている。しかしながらマルチトールは、その乾燥品が著しく吸湿、潮解しやすく、粉末状になり難いため、その取扱いが不便であるという問題点があった。
この問題を解決するため、マルチトールの結晶化あるいは粉末化のために多くの技術が提案されてきた。具体的には、例えば、特公平3−7349号公報には高濃度マルチトール溶液の水分を2〜15重量%に調節した後種結晶を加え、これを徐々に冷却してマルチトールを固化し、この固化物を必要により粗砕した後乾燥し、乾燥後所望の粒径に粉砕して商品化している。この方法ではマルチトールの70%水溶液を水分10%まで濃縮後マルチトール粉末を加え、90℃から常温まで約20時間を要して冷却、固化している。
また、特公平1−47140号公報では還元麦芽糖濃縮液をトレーに入れ、結晶を加え、十分混練して、保温すると結晶化が進行し、可塑性が出るので、これを細孔より押出して冷却後これを刃物で切断して粒状のマルチトールを得る技術を開示している。
また、特公平7−14953号公報にはマルチトール水溶液を細長い冷却・混練ゾーンを有する押出機に連続的に供給し、種結晶の存在下で冷却・混練してマルチトールマグマを形成させた後、押出しノズルから連続的に押し出すことによってマルチトール含蜜結晶を製造する方法が記載されている。
現在、マルチトール含蜜結晶の製造方法としては、その製造のしやすさから上記のような種結晶を用いた製造方法が主流となっている。しかしながら、種結晶を用いた製造方法において、製造速度を向上させるためには種結晶の添加量を増量する必要があり、その際、製造されたマルチトール含蜜結晶の一部を種結晶としてリサイクルして使用するため製造効率が悪くなるという問題点があった。
一方、その他の製造方法として、例えば特公平2−11599号公報および特開昭61−180795号公報には、マルトースを水素添加してマルチトールを製造し、クロマトグラフィー分別によりマルチトールの純度を上げた後、この濃縮液からマルチトール結晶を分離する方法が提案されている。
また、特開平6−234786号公報にはマルチトール水溶液を連続的に容器内に導入し、攪拌することにより、連続的にマルチトールスラリーを製造する方法が記載されている。
【0003】
発明の開示
本発明の目的は、従来のマルチトールが有していた上記の如き物理的な問題点を解消した新規マルチトール含蜜結晶を提供することにある。
本発明の他の目的は、良好な溶解性を有し、吸湿性が殆どない新規マルチトール含蜜結晶を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、本発明のマルチトール含密結晶を製造するための製造効率が改善されたマルチトール含蜜結晶の製造方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、作業性が良く、低コストで、短時間のうちにマルチトール含蜜結晶を製造することができる、マルチトール含蜜結晶の製造方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的および利点は以下の説明から明らかになろう。
【0004】
本発明によれば、本発明の上記目的および利点は、第1に、下記の第1製造法、第3製造法または第4製造法で製造された、少なくとも70重量%の粒子が粒度16〜50メッシュを有するように粉砕・分級した際の吸油率が0.1〜6.9重量%およびかさ密度が0.60〜0.85g/ccであることを特徴とするマルチトール含蜜結晶によって達成される。
本発明の上記目的および利点は、第2に、マルチトール水溶液に気泡を分散させ、混練装置に供給して可塑性塊を形成し、次いでそれを粉砕することを特徴とするマルチトール含蜜結晶の製造法(以下、第1製造法ということがある)によって達成される。
本発明の上記目的および利点は、第3に、予め気泡が分散されたマルチトール水溶液を細長い混練・冷却ゾーンを有する押出機に連続的に供給し、混練・冷却してマルチトールマグマを形成させそして連続的に押し出すことを特徴とするマルチトール含蜜結晶の製造法(以下、第2製造法ということがある)によって達成される。
本発明の上記目的および利点は、第4に、マルチトール水溶液を混練装置に供給し、空気を巻き込みながら混練して気泡を分散させ、継続して混練・冷却することにより可塑性塊を形成し、そしてそれを粉砕することを特徴とするマルチトール含蜜結晶の製造法(以下、第3製造法ということがある)によって達成される。
本発明の上記目的および利点は、最後に、マルチトール水溶液を細長い冷却・混練ゾーンを有する押出機に連続的に供給し、空気を巻き込みながら混練して気泡を分散させ、継続して混練・冷却してマルチトールマグマを形成させそして連続的に押し出すことを特徴とするマルチトール含蜜結晶の製造法(以下、第4製造法ということがある)によって達成される。
以下、本発明について詳述する。
【0005】
発明の好ましい実施形態
本発明のマルチトール含蜜結晶は、上記の第1、第3または第4製造法で製造された、少なくとも70重量%の粒子が粒度16〜50メッシュを有するように粉砕・分級した際の吸油率が0.1〜6.9重量%およびかさ密度が0.60〜0.85g/ccである。
少なくとも70重量%の粒子が粒度16〜50メッシュである時の吸油率は0.1〜6.9重量%であり、0.5〜4.9重量%であるのが好ましく、2.0〜4.9重量%であるのがさらに好ましい。
少なくとも70重量%の粒子が粒度16〜50メッシュである時のかさ密度が0.60〜0.85g/ccであるのが好ましい。また、マルチトール含有量は80〜99重量%であるのが好ましい。
本発明のマルチトール含蜜結晶は、上記の如き特性を備えており、そのため溶解性が良好であり、それにもかかわらず吸湿性が殆んどないという利点を有する。
本発明のマルチトール含蜜結晶は、第1製造法によれば、マルチトール水溶液に予め気泡を分散させた後、混練装置に供給し、混練・冷却することにより製造されるが、第3製造法によれば、マルチトール水溶液を混練装置に供給し、混練装置中で空気を巻き込みながら混練することにより、気泡の分散と混練・冷却を同時に行うことにより製造される。
即ち本発明の核心は、マルチトール水溶液に気泡の存在下で剪断力を与えることにより、マルチトールを結晶化させることにある。
出発原料である上記マルチトール水溶液としては、例えば固形分85〜99重量%、好ましくは90〜99重量%でありそしてマルチトール純度が80重量%以上好ましくは80〜99重量%、より好ましくは85〜99重量%のマルチトール水溶液が用いられる。出発原料である上記マルチトール水溶液はマルチトール結晶を実質的に含有していない。
第1製造法において、マルチトール水溶液に予め気泡を分散させるには、水溶液を通常用いられる攪拌装置で攪拌すればよい。このとき、例えばコンプレッサー等の空気発生装置からスパージャーなどの通気管を通して、水溶液中に空気を送り込みながら攪拌するのが好ましい。かくして調製されたマルチトール水溶液は、好ましくは水溶液100g当り0.5〜20cc、さらに好ましくは1〜9ccの気泡を含有する。また、その際、気泡の大きさは、好ましくは0.5〜200μm、より好ましくは1〜100μmである。このように気泡を分散させるため、水溶液の攪拌時間および攪拌速度は、水溶液の濃度や温度、攪拌装置の種類によって異なるが、例えば液温110℃のマルチトール95%水溶液を高速ホモミキサー(特殊機械工業(株)製Type−M)を用いて攪拌した場合には、攪拌速度8,000rpmで約2分間程度攪拌すればよい。このときマルチトール水溶液は気泡が十分に分散した状態となっている。
上記のようにして得られた気泡が十分に分散したマルチトール水溶液を混練装置に供給し、好ましくは、加圧するなどして実質的に気泡が抜けないようにして剪断力を与えることにより、第1製造法により本発明のマルチトール含蜜結晶が製造される。
原料を混練装置に供給する際の温度は、流動性が高い方が取り扱いやすい点や、マグマを形成させる上での調節のしやすさ等を考慮して、50〜110℃程度が好ましい。
【0006】
一方、第3製造法によれば、前述のようにマルチトール水溶液に予め気泡を分散させずに本発明のマルチトール含蜜結晶を製造することも可能である。その場合には、原料として単なるマルチトール水溶液を用い、原料を混練装置に供給後、混練装置内部で空気を巻き込みながら混練することにより気泡を取り込み、十分に分散させ、そのまま混練・冷却することにより本発明のマルチトール含蜜結晶を製造することができる。気泡の含有量および大きさの好ましい範囲は第1製造法と同様である。
原料を混練装置に供給する際の温度は、混練機内部での気泡の取り込みおよび分散のさせやすさ等を考慮して、80〜110℃程度とするのが好ましい。
可塑性塊を形成させるための冷却部分の温度は、発生する結晶化熱を除去できる温度に調節すればよく、90℃以下が好ましく、50℃以下がより好ましい。
原料の供給速度は、使用する混練装置の種類や能力によって異なるが、例えば(株)栗本鐵工所製、KRCニーダー(2S)を使用した場合は、2〜50kg/hr程度の速度で供給すればよい。
得られた含蜜結晶組成物は、粉砕することにより粉末状とすることや、造粒することで顆粒状にすることができる。粉砕、造粒方法は、特に限定的ではなく、通常の粉砕機、造粒機が用いられる。また、必要であれば得られた粉末や顆粒を通常行われる乾燥方法で乾燥しあるいはふるい分けしてもよい。乾燥を行う場合の乾燥方法としては、気流乾燥、流動層乾燥、減圧乾燥、棚型乾燥等一般に用いられる乾燥方法が選択できる。
また、第2製造法および第4製造法では、細長い冷却・混練ゾーンを有する押出機が用いられる。
【0007】
かかる押出機は、混練・冷却が同時にできるものであれば開放型、密閉型あるいは回分式、連続式の種類を問わず使用可能であり、特に限定されないが、好ましくは混練・冷却後、排出口から連続的に押し出すことができるものであればよい。そのような押出機としては、例えばエクストルーダー、コンティニアスニーダー、ミクストロン、ニーデックス等が挙げられる。その中でもエクストルーダーがより好ましく用いられる。エクストルーダーとしては、例えばKRCニーダー((株)栗本鐵工所製)、食品用2軸エクストルーダー(日本製鋼所製)、二軸クッキングエクストルーダー(独W&P社製)等のエクストルーダーが挙げられる。
連続式の押出機からマグマを排出する際、その形状としてヌードル状、リボン状、棒状、板状等の任意の形が選べるが、その後の冷却、粉砕等の工程を考慮に入れるとヌードル状またはリボン状に排出するのが好ましい。その際、排出口に付設する多孔板は、孔径2〜5mm程度、開孔率10〜40%程度のものが好ましく用いられる。
冷却方法は特に制限されないが、例えば押出機から排出されるマグマに直接冷風をあてる方法や室温に放置する方法、金属網製のベルト上で冷風により室温程度まで冷却する方法等が採用できる。
上記の工程によれば、乾燥工程を特に必要とせず、取扱いが容易で、溶解しやすく、吸湿性が殆どない、良質な粉末状あるいは顆粒状のマルチトール含蜜結晶を短時間に低コストで得ることができる。
なお、第2製造法および第4製造法におけるマルチトール水溶液の調製法、気泡の含有量および大きさ、並びに得られた含密結晶の粉砕・造粒等は上記第1製造法および第3製造法と同様である。また、その他、第2製造法および第4製造法について特に記載のない事項は第1製造法および第3製造法について記載の事項がそのままあるいは適宜当業者に自明の変更を加えて適用されると理解されるべきである。
以下、実施例および比較例により、本発明をさらに詳述する。
【0008】
【実施例】
なお、実施例中、下記物性値は次のようにして測定した。
・吸油量(重量%)
サンプル15gとひまし油適量を混合し、5分間放置した後、60Mのネットを張った遠心機で保持されていない油分を除き(1300G、10分間)、残った油分を含んだサンプルの重量(A)を測定した。この値から次式によって吸油率を算出した。
吸油量(重量%)=(A−15)/15×100
・かさ密度(g/cc)
パウダテスタPT−N(ホソカワミクロン(株))を用いて測定した(タッピング回数180回)。
・融点(℃)
マルチトール含蜜結晶を予め常温・真空下で1時間乾燥した後、密封試料容器(Ag製、15μl)に入れ、示差走査熱量計(DSC6200型:セイコーインスツルメンツ社製)により、温度範囲30〜200℃、昇温速度4℃/minの条件で測定した。
・気泡の含有量(cc/100g)と大きさ
気泡が分散したマルチトール水溶液を100ml容メスシリンダーに入れ、直ちに密度(容積/重量)を測定した。同時に同温度の気泡を含まないコントロール(対照)の密度を測定し、各々の逆数の差を気泡の含有量とした。
気泡の大きさは、気泡が分散したマルチトール水溶液を顕微鏡により450倍で観察、測定した。
【0009】
実施例1
空気を吹き込みながらホモミキサー(特殊機械工業(株)製Type−M)で高速攪拌(8,000rpm)し予め気泡を分散させたマルチトール水溶液(マルチトール純度=90重量%、固形分=95重量%、110℃)を調製した。この700gを2L容のバッチニーダー(双腕型、30〜40rpm、ジャケット温度=90℃)に投入し、混練を続けたところ、16分で可塑性塊(このときの品温85℃であった)になり、24分で粉末状となった。得られた粉末を篩別し、粒度を16〜50メッシュに揃え、吸油率、かさ密度(固め見掛け比重)、融点を測定したところ表1に示す結果を得た。
【0010】
比較例1
マルチトール水溶液(マルチトール純度=90重量%、固形分=95重量%、116℃)140gを2L容セパラブルフラスコに入れ、2枚ピッチドパドルで緩速で攪拌しながら90℃の湯浴中に保ったが、25分を経過してもマルチトール結晶はできなかった(このときの品温は88℃であった)。
【0011】
実施例2
細長い混練・冷却ゾーンを有する連続式ニーダー((株)栗本鐵工所製KRCニーダーS−2、60rpm、ジャケット温度=70℃)に、予めラインミキサー(特殊機化工(株)製ラインミキサー7−E)で連続的に空気を分散させたマルチトール水溶液(マルチトール純度=90重量%、固形分=90重量%、110℃)を5kg/hrの速度で連続的に供給し、継続して混練・冷却したところ、出口の多孔板より、ヌードル状の固化物が排出された。これを冷却した後、粉砕して良質のマルチトール含蜜結晶を得た。
【0012】
試験例
実施例2のラインミキサーによる空気の分散は以下の条件で行った。即ち、マルチトール水溶液(120℃)にコンプレッサーにより圧縮空気(約2kg/cm)を送り込みながら、ラインミキサーで6,000rpmの攪拌を行い液中に均一に分散させた。
気泡が細かく均一に分散したマルチトール液の液中空気量は1.2cc/100gであった。またこの液を顕微鏡で観察し、無作為に106個の気泡の大きさを実測したところ、平均18.2μm(標準偏差18.3μm、最大=69μm、最小=1.2μm)であった。
【0013】
実施例3
細長い混練・冷却ゾーンを有する連続式ニーダー((株)栗本鐵工所製KRCニーダーS−2、60rpm、ジャケット温度=70℃)にマルチトール水溶液(純度=90重量%、固形分=95重量%、110℃)を5kg/hの速度で連続的に供給し、同時にコンプレッサーにより空気を送り込み、ニーダーパドルの撹拌により空気を巻き込みながら混練し、気泡を分散させ、継続して混練・冷却したところ、出口の多孔板より、ヌードル状の固化物が排出された。これを冷却した後、粉砕して良質のマルチトール含蜜結晶を得た。得られた粉末を篩別し、粒度を16〜50メッシュに揃え、吸油率、かさ密度(固め見掛け比重)、融点を測定したところ表1に示す結果を得た。
また、運転途中でニーダー内を観察したところ、原料液供給直後のゾーンにある混練物はニーダーの混練により細かい気泡が均一に分散していた。これを顕微鏡で観察してもマルチトール結晶の生成は認められなかった。さらにその後のゾーンにある混練物を同様に顕微鏡観察したところ、マルチトールの結晶が確認された。
【0014】
実施例4
細長い混練・冷却ゾーンを有する連続式ニーダー((株)栗本鐵工所製KRCニーダーS−5、28rpm、ジャケット温度=10℃)にマルチトール水溶液(純度=88.3重量%、固形分=97.7重量%、129℃)を100kg/Hrの速度で連続供給し、同時にコンプレッサーにより空気を送り込み、ニーダーパドルの撹拌で空気を巻き込みながら混練し、気泡を分散させ、継続して混練・冷却したところ、出口の多孔板より、ヌードル状の固化物が排出された。これを冷却した後、粉砕して良質のマルチトール含蜜結晶を得た。得られた粉末を篩別し、粒度を16〜50メッシュに揃え、吸油率、かさ密度(固め見掛け比重)、融点を測定したところ表1に示す結果を得た。
【0015】
【表1】
Figure 0004845324

Claims (6)

  1. マルチトール水溶液に気泡を分散させ、混練装置に供給して可塑性塊を形成し、次いでそれを粉砕することを特徴とするマルチトール含蜜結晶の製造法。
  2. 予め気泡が分散されたマルチトール水溶液を細長い混練・冷却ゾーンを有する押出機に連続的に供給し、混練・冷却してマルチトールマグマを形成させそして連続的に押し出すことを特徴とするマルチトール含蜜結晶の製造法。
  3. マルチトール水溶液を混練装置に供給し、空気を巻き込みながら混練して気泡を分散させ、継続して混練・冷却することにより可塑性塊を形成し、そしてそれを粉砕することを特徴とするマルチトール含蜜結晶の製造法。
  4. マルチトール水溶液を細長い冷却・混練ゾーンを有する押出機に連続的に供給し、空気を巻き込みながら混練して気泡を分散させ、継続して混練・冷却してマルチトールマグマを形成させそして連続的に押し出すことを特徴とするマルチトール含蜜結晶の製造法。
  5. 請求項1,3およびのいずれかに記載の方法により製造された、少なくとも70重量%の粒子が粒度16〜50メッシュを有するように粉砕・分級した際の吸油率が0.1〜6.9重量%およびかさ密度が0.60〜0.85g/ccであることを特徴とするマルチトール含蜜結晶。
  6. マルチトール含有量が80〜99重量%である請求項に記載のマルチトール含蜜結晶。
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