JPH05294142A - 車体構造 - Google Patents

車体構造

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Publication number
JPH05294142A
JPH05294142A JP5364992A JP5364992A JPH05294142A JP H05294142 A JPH05294142 A JP H05294142A JP 5364992 A JP5364992 A JP 5364992A JP 5364992 A JP5364992 A JP 5364992A JP H05294142 A JPH05294142 A JP H05294142A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall surface
pillar
door
tension
hinge
Prior art date
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Pending
Application number
JP5364992A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Kitagawa
裕一 北川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP5364992A priority Critical patent/JPH05294142A/ja
Publication of JPH05294142A publication Critical patent/JPH05294142A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 側面衝突時などに可撓性長尺部材によってド
アを張力によって補強すると共に、その張力を車体骨格
部材であるピラーによって高い剛性で支持すると共に、
重量増を抑制することを可能とする。 【構成】 車体側のピラー3にヒンジピン15を含むヒ
ンジ部材9を介して支持され車体側面を開閉するドア1
を備え、このドア1の内部に張力によってドア1を補強
する可撓性長尺部材25を車体前後方向へ指向して張設
した車体構造であって、前記ヒンジ部材9は前記ピラー
3の所定の第1壁面18に支持し、この第1壁面18と
交差し且つ第1壁面18よりもドア1から離れたピラー
3の第2壁面29に連結部31を設け、この連結部31
と前記ヒンジピン15とを張力伝達材33で結合したこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、張力によってドアを
補強するガードワイヤなどの可撓性長尺材を内部に備え
たドアを車体側のピラーに支持するに際し、その補強を
考慮した車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の車体構造としては、例え
ば図7、図8に示すようなものがある(類似構造として
ドイツPAT2006498参照)。図7は4ドアセダ
ン車を示すもので、フロンドドア1はフロントピラー3
に支持され、リヤドア5はセンターピラー7に支持され
ている。両ドア1,5の支持構造はほぼ同一であり、例
えば図8のようになっている。この図8をフロントドア
1の支持構造として説明すると、フロントドア1はヒン
ジ部材9を介してフロントピラー3に回転自在に支持さ
れている。ヒンジ部材9はドア側ヒンジ11とピラー側
ヒンジ13とがヒンジピン15によって回転自在に連結
され、ドア側ヒンジ11はフロントドア1のインナーパ
ネル17側面に図示しないボルト・ナットにより締結固
定され、ピラー側ヒンジ13はフロントピラー3の所定
の第1壁面として車幅方向外側へ向いた第1壁面18に
補強板19を介し、図示しないボルト・ナットにより締
結固定されている。
【0003】一方、フロントドア1の内部には張力によ
ってフロントドア1を補強する可撓性長尺部材、例えば
ワイヤ25が車体前後方向へ指向して張設されている。
すなわち、ワイヤ25の後端は所定の連結構造によって
センターピラー7あるいはリヤドア5側に結合され、前
端は図8のように、貫通孔21から引出され、ドア側ヒ
ンジ11の切欠23においてヒンジピン15に結合され
ている。
【0004】そして、側面衝突によりフロントドア1が
荷重を受けるとワイヤ25が張力によってフロントドア
1の変形を規制するようになっている。ワイヤ25の張
力は後端ではセンターピラー7へ伝達され、前端ではヒ
ンジピン15、ピラー側ヒンジ13、補強板19を介し
てフロントピラー3へ伝達されるようになっている。従
って、フロントドア1への入力をドア自体の剛性のほ
か、ワイヤ25の張力を車体骨格部材であるフロントピ
ラー3及びセンターピラー7によって支えることによ
り、フロントドア1の変形を確実に規制するようになっ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ようにしてフロントドア1からフロントピラー3へ伝わ
る力は、主としてフロントドア1方向の曲げ力としてフ
ロントピラー3に集中するため、衝撃力をピラー3,7
で強く支えるには極端に高い曲げ剛性が要求され、ピラ
ー3,7などの板厚増加によって車体重量が大幅に増加
するという問題があった。
【0006】そこでこの発明は、ピラーの板厚増を抑制
しながらドアからの衝撃入力を強く支えることのできる
車体構造の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明は、車体側のピラーにヒンジピンを含むヒン
ジ部材を介して支持され車体側面を開閉するドアを備
え、このドアの内部に張力によってドアを補強する可撓
性長尺部材を車体前後方向へ指向して張設した車体構造
であって、前記ヒンジ部材は前記ピラーの所定の第1壁
面に支持し、この第1壁面と交差し且つ第1壁面よりも
ドアから離れたピラーの第2壁面に連結部を設け、この
連結部と前記ヒンジピンとを張力伝達材で結合したこと
を特徴とする。
【0008】
【作用】側面衝突などによりドアに衝突荷重が作用する
と、可撓性長尺部材はその張力によってドアの変形を規
制しようとする。この可撓性長尺部材の張力はピラーの
所定の第1壁面に支持されたヒンジ部材を介してピラー
に伝達され、更にヒンジピンから張力伝達材及び連結部
を介して第1壁面と交差するピラーの第2壁面に荷重が
伝達され、第1壁面及び第2壁面の面方向の荷重によっ
てピラーに捩り力として作用する。従って、ピラーは高
い捩り剛性によってドアからの衝撃荷重を強く支え、全
体としてドアの変形を規制する。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。なお、
図8に記載の構成と同一構成部分には同符号を付して重
複した説明は省略する。
【0010】図1は、例えば図8と同様に、フロントド
ア1をフロントピラー3に支持した状態を示している。
そして、この実施例においては、図1のようにヒンジ部
材9のピラー側ヒンジ13がフロントピラー3の車幅方
向へ向いた第1壁面18に直接固定されている。また、
フロントピラー3には、図2のように前記第1壁面18
に沿って車体前後方向に指向した補助ワイヤ固定ピン2
7が貫通支持されている。この補助ワイヤ固定ピン27
は、一端に係止頭部27aを有し、車体前方へ向いた第
2壁面29に連結部31を構成している。図2のように
第2壁面29は第1壁面18と交差し、且つ第1壁面1
8よりもフロントドア1から離れている。補助ワイヤ固
定ピン27の他端27bは第3壁面35を貫通して加締
められている。
【0011】そして、前記連結部31とヒンジピン15
とが張力伝達材としての補助ワイヤ33で結合されてい
る。補助ワイヤ33の補助作用は、ヒンジピン15の第
1壁面18に対する車体前後方向の位置及び車幅方向へ
の突出高さによってその傾きが異なり、補助作用が異な
ってくる。そこで、フロントピラー3の図2で示す寸法
a,bとの関係でヒンジピン15の位置及び高さを以下
に述べる。
【0012】側面衝突時にフロントドア1に衝突荷重F
が作用すると、ドア1内部を通るワイヤ25に張力Tが
生じてヒンジピン15を引張る。この張力Tはヒンジピ
ン15を介して補助ワイヤ33に伝達され、更に連結部
31から補助ワイヤ固定ピン27に伝達される。ここで
張力Tはピン27を引張る力f1 とピラー3をフロント
ドア1側に引寄せる力f2 とに分散される。なお、力f
1 ,f2 はそれぞれ第2壁面29、第1壁面18の面内
力として働くため局部変形を生じ難い。
【0013】力f1 ,f2 はそれぞれの方向にピラーを
曲げる力として働く。各方向のピラーの断面2次モーメ
ントは、a3 b/12(f1 方向)、ab3 /12(f
2 方向)で表される。
【0014】ここで、第1壁面18に対する補助ワイヤ
33の傾斜角をθとすると、張力Tと第1壁面18の面
内力f2 とのなす角はθとなる。従って、2方向の力f
1 ,f2 を2方向の曲げ強度で均等に支えるようにすれ
ば、フロントピラー3は結果的に適正な捩り力を受ける
こととなり、単なる曲げ剛性よりも高い剛性を得ること
ができる。従って、 tan θ=(ab3 /12)/(a3 b/12)=(b/
a)2 となるようにヒンジピン15の位置と高さが調整されて
いる。
【0015】この時、ピラー側ヒンジ13には第1壁面
18方向へ押さえ付ける力しか働かないので高い強度を
示すことができる。
【0016】次に作用を説明する。まず、軽い側面衝突
の時には、フロントドア1自体の剛性により衝突荷重は
受けられる。
【0017】次に、大きな衝突荷重が作用すると、フロ
ントドア1が変形しようとしてワイヤ25に撓み方向の
力Fが作用する。従って、ワイヤ25は張力Tを発生
し、フロントドア1の変形を規制する。この張力Tは前
記のようにして補助ワイヤ33を介してフロントピラー
3へ伝達され、2方向の力f1 とf2 とに分散され、フ
ロントピラー3の2方向の曲げ剛性によってほぼ均等に
受けることができる。従って、結果的にはフロントピラ
ー3が捩り力を受け、大きな支持強度を得ることができ
る。
【0018】なお、ワイヤ25は所定の連結構造によっ
てドア開閉可能な状態でセンターピラーに結合されてい
る。従って、荷重Fはフロントピラー3の高い剛性によ
って支えられるほか、フロントドア1自体の剛性及びセ
ンターピラーの剛性によって支えられ、フロントドア1
の変形を著しく規制することができる。
【0019】また、フロントピラー3は捩りによって張
力を受けるため、板厚増加をせずに高い剛性を発揮する
ことができ、重量増を抑制できる。
【0020】なお、この実施例では、補助ワイヤ固定ピ
ン27がフロントピラー3の第2壁面29及び第3壁面
35を貫通し、この第3壁面35に他端27bが加締め
られているため、連結部31において第2壁面29が持
上がるような力が作用した時には、固定ピン27の他端
27bを介して第3壁面35でも荷重が受けられ、第2
壁面29の面外への持上がりが規制される。
【0021】なお、フロントドア1に隣接するリヤドア
とセンターピラーとの間などにおいても、ほぼ同様な構
造を採ることができるものである。
【0022】図3、図4は他の実施例を示すもので、こ
の実施例では、第2壁面29に連結部36の切起支持部
37が設けられ、この切起支持部37に補助ワイヤ33
を連結するリベット39が支持されたものである。ま
た、第1壁面18及び第2壁面29の内面にはピラー側
ヒンジ13及び連結部36対応位置を補強するように、
補強板41がスポット溶接などによって固定されてい
る。
【0023】従ってこの実施例では、上記実施例と略同
様な作用効果を奏するほか、リベット39から切起支持
部37を介して第2壁面29へ直接的に荷重伝達を行な
うことができる。また、リベット39が補助ワイヤ33
から張力を受けた時、第2壁面29の持上がりは補強板
41によって規制することができる。更に、ピラー側ヒ
ンジ13からの押付け力があっても補強板41の補強に
よって第1壁面18は変形することがない。
【0024】図5は、更に他の実施例を示すものであ
る。この実施例は、ピラー内部に支持板43をスポット
溶接などによって固定し、第1壁面18、第2壁面29
との間で平断面構造を構成するようにし、この平断面構
造部に短めの補助ワイヤ固定ピン45を支持したもので
ある。
【0025】従って、補助ワイヤ固定ピン45の一端部
は連結部31となり、他端45bはかしめられている。
従って、図1、図2に示す実施例とほぼ同様な作用、効
果を奏するほか、支持板43の存在によってフロントピ
ラー3の断面変形が抑制されるものである。
【0026】図6に、更に他の実施例を示している。こ
の実施例では、図2の実施例と同様な補助ワイヤ固定ピ
ン27を用いているが、補助ワイヤ47をフロントドア
1内部に張設したワイヤ25と共に1本で構成したもの
である。ヒンジピン15に対しては巻き付けによって結
合している。
【0027】従って、この実施例でも図2の実施例とほ
ぼ同様な作用、効果を奏するほか、フロントドア1内部
でワイヤ25に発生した張力が1本のワイヤ25,47
でフロントピラー3の第1壁面18、第2壁面29に確
実に伝達され、強い支持力を発揮することができる。
【0028】なお、この発明は上記実施例に限定されな
い。例えば、可撓性長尺部材、張力伝達材としては、樹
脂製紐状、チェーン、あるいは板状の駒を連続的に連結
したものなど、可撓性であり張力によってドアを補強す
ることができるものであればよいものである。
【0029】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の構
成によれば、側面衝突時などに可撓性長尺部材が張力に
よってドアを補強し、この張力を張力伝達部材がピラー
に伝えてピラーの捩り力として受け、高い剛性で支持す
ることができる。
【0030】しかも、可撓性長尺部材の張力をピラーの
単なる曲げ力として受けるのではなく捩り力として受け
るため、板厚を増加することなく高い剛性を発揮するこ
とができ、重量増を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る斜視図である。
【図2】この発明の一実施例に係る断面図である。
【図3】この発明の他の実施例に係る断面図である。
【図4】この発明の他の実施例に係る斜視図である。
【図5】この発明の更に他の実施例に係る断面図であ
る。
【図6】この発明の更に他の実施例に係る断面図であ
る。
【図7】従来例に係る車体をワイヤを透視して示した側
面図である。
【図8】従来例に係る斜視図である。
【符号の説明】
1 フロントドア(ドア) 3 フロントピラー(ピラー) 9 ヒンジ部材 15 ヒンジピン 18 第1壁面 25 ワイヤ(可撓性長尺部材) 29 第2壁面 31 連結部 33 補助ワイヤ(張力伝達材) 36 連結部 47 補助ワイヤ(張力伝達材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側のピラーにヒンジピンを含むヒン
    ジ部材を介して支持され車体側面を開閉するドアを備
    え、このドアの内部に張力によってドアを補強する可撓
    性長尺部材を車体前後方向へ指向して張設した車体構造
    であって、前記ヒンジ部材は前記ピラーの所定の第1壁
    面に支持し、この第1壁面と交差し且つ第1壁面よりも
    ドアから離れたピラーの第2壁面に連結部を設け、この
    連結部と前記ヒンジピンとを張力伝達材で結合したこと
    を特徴とする車体構造。
JP5364992A 1992-03-12 1992-03-12 車体構造 Pending JPH05294142A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5364992A JPH05294142A (ja) 1992-03-12 1992-03-12 車体構造

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JP5364992A JPH05294142A (ja) 1992-03-12 1992-03-12 車体構造

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JPH05294142A true JPH05294142A (ja) 1993-11-09

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ID=12948736

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JP5364992A Pending JPH05294142A (ja) 1992-03-12 1992-03-12 車体構造

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6220652B1 (en) 1999-04-05 2001-04-24 General Motors Corporation Motor vehicle body with side impact protection
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