JPH05292869A - 恒湿装置 - Google Patents

恒湿装置

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Publication number
JPH05292869A
JPH05292869A JP9957692A JP9957692A JPH05292869A JP H05292869 A JPH05292869 A JP H05292869A JP 9957692 A JP9957692 A JP 9957692A JP 9957692 A JP9957692 A JP 9957692A JP H05292869 A JPH05292869 A JP H05292869A
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JP
Japan
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humidity
storage chamber
damper
set value
microcomputer
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Pending
Application number
JP9957692A
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English (en)
Inventor
Minoru Tanaka
稔 田中
Masao Saito
正夫 齋藤
Yukio Kashiwase
幸夫 柏瀬
Kakuji Kume
角治 久米
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 貯蔵室内の湿度変動を少なくした恒湿装置を
提供する。 【構成】 貯蔵室40内を加湿器13で加湿する。冷却
器22によって除湿された冷気を貯蔵室40内に循環す
る。ダンパー32により排出口31を開閉して貯蔵室4
0内への冷気の供給を制御する。湿度センサー53によ
り貯蔵室40内の湿度を検出する。湿度センサー53の
出力に基づき加湿器13及びダンパー32を制御する。
貯蔵室40内の湿度と設定値とを比較し、その差に応じ
てダンパー32の開度を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貯蔵室内の湿度を設定
値に制御し、貯蔵室内に恒湿環境を形成する恒湿装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来パンやドーナッツ等の生地を発酵さ
せる発酵装置においては、生地を収納する貯蔵室内を加
湿器によって加湿することにより、生地の発酵に最適な
恒湿空間を形成するように成されている。係る発酵装置
の如く、貯蔵室内を恒湿環境に制御する恒湿装置におい
ては、従来より貯蔵室内の湿度が設定値よりも低下した
場合に加湿器により加湿し、設定値を越えた場合には加
湿器を停止させる制御が行われているが、加湿器を停止
させても湿度の上昇は直ぐには停止しない。
【0003】そこで、加湿器に加えて冷却器を設け、貯
蔵室内の湿度が設定値を越えた場合はこの冷却器によっ
て除湿された空気を貯蔵室内に供給することにより内部
を除湿する構成が考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、冷却器
によって除湿された空気を貯蔵室内に供給しても、湿度
の低下する速度は内部に収納された前記生地等の負荷の
量によって大きく異なってくる。即ち、負荷の量が少な
い場合には除湿された空気の供給により貯蔵室内の湿度
は急激に低下するが、負荷の量が多い場合には前記空気
を供給しても湿度の低下速度は緩慢となる。そのため、
除湿された空気を単に供給若しくは停止する制御のみで
は貯蔵室内湿度の変動が大きくなり、良好は恒湿環境を
形成できない問題があった。
【0005】ここで、例えば特開平1−203875号
公報(F25D11/02)には、複数の開閉部材を具
備した電動ダンパーによって冷気吹出口の開度を3段階
(双方の開閉部材を閉じる、一方のみ開く、双方開く)
で制御して、冷気の吹出量を調整する案が示されてい
る。本発明は係る従来の状況を踏まえ、貯蔵室内の湿度
変動を少なくした恒湿装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の恒湿装置
(発酵装置)1は貯蔵室40と、この貯蔵室40内を加
湿する加湿器13と、冷却器22と、この冷却器22に
よって除湿された冷気を貯蔵室40内に循環する冷気流
通路と、この冷気流通路(排出口31)を開閉して貯蔵
室40内への冷気の供給を制御するダンパー32と、貯
蔵室40内の湿度を検出する湿度センサー53と、この
湿度センサー53の出力に基づき加湿器13及びダンパ
ー32を制御する制御装置68とを具備しており、制御
装置68は貯蔵室40内の湿度と設定値とを比較し、そ
の差に応じてダンパー32の開度を調整することを特徴
とする。
【0007】
【作用】本発明によれば加湿器13による加湿と、冷却
器22による除湿によって貯蔵室40内は恒湿環境に制
御される。この時、制御装置68は貯蔵室40内の湿度
と設定値とを比較してその差に応じてダンパー32の開
度を調整する。即ち、差が大きい場合にはダンパー32
の開度を大きくして冷気流通路により多くの除湿された
空気を貯蔵室40内に供給すれば、湿度の低下を促進す
ることができる。また、差が小さい場合にはダンパー3
2の開度を小さくして供給量を少なくすれば、湿度の低
下を緩和することができ、それによって貯蔵室40内の
負荷の量に係わらず、設定値を中心とした貯蔵室40内
湿度の変動を少なくすることができるようになる。
【0008】
【実施例】次に、図面に基づき本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の恒湿装置の実施例としての発酵装置
1上部の縦断正面図、図2は同発酵装置1の斜視図であ
る。各図において、実施例の発酵装置1は発泡ポリウレ
タン等の断熱材によって構成された断熱箱体2にて構成
されており、この断熱箱体2内は仕切壁3によって上下
に仕切られている。この仕切壁3によって仕切られた断
熱箱体2の前方開口は、ガラスGを具備した2枚の扉
4、4によって開閉自在に閉塞されている。尚、仕切壁
3上下の断熱箱体2内は同一構造とされるため、以下の
説明では仕切壁3上方の構造についてのみ説明する。
【0009】断熱箱体2内には当該断熱箱体2内壁面と
間隔を存して前方に開放した内箱6が収納配設され、こ
の内箱6の上方には断熱箱体2内に位置して、内部に上
部ダクト8を構成する上部ダクト部材7が取り付けられ
ている。上部ダクト8と内箱6内は、内箱6の向かって
右側の開口9と、内箱6の向かって左上肩の吐出ダクト
入口11において連通している。
【0010】前記開口9部分に位置する上部ダクト部材
7内には庫内循環用ファン12が配設されると共に、そ
の左側に位置して上部ダクト部材7内には加湿器13が
設けられている。加湿器13は加湿用水を貯溜する加湿
タンク14と当該加湿タンク14を加熱する加湿用ヒー
タ16とから成る。この加湿器13上方の上部ダクト部
材7内には加温用ヒータ17が設けられると共に、吐出
ダクト入口11の上方の上部ダクト部材7内には風向板
18が配設されている。
【0011】内箱6左側の上部ダクト部材7外には仕切
板19によって冷却室21が構成され、そこに冷却器2
2と、冷却用ファン23が配設されている。24は冷却
器22の除霜ヒータである。上部ダクト部材7外の内箱
6及び断熱箱体2間には、前方を除く内箱6の周囲を囲
繞する冷気通路26が構成されており、冷却室21はこ
の冷気通路26に連通している。また、内箱6の天井に
は内箱6内と冷気通路26とを連通する冷気導入口27
が開口しており、ここに除湿用ファン28が配設され、
内箱6の天井下方には露受け板29が設けられている。
更に、内箱6の左側下部には内箱6内と冷気通路26と
を連通する排出口31が開口しており、この排出口31
にはそれを開閉するダンパー32が設けられている。上
記冷気導入口27及び排出口31によって冷気通路26
内の冷気を内箱6内に供給する冷気流通路が構成され
る。
【0012】内箱6の左右側壁内面の前後には上下に延
在する4個の支柱33、33、33、33が内箱6に対
して着脱自在に取り付けられており、各前後一対の支柱
33、33に渡って複数段のレール34が支柱33に対
して着脱自在に取り付けられている。また、内箱6の左
側壁の支柱33、33間には内部に吸込ダクト38を構
成する吸込ダクト板36が内箱6に着脱自在に取り付け
られており、この吸込ダクト板36にはレール34上部
に対応して吸込口37が穿設され、更に、庫内循環用フ
ァン12は吸込ダクト38に対応して配置されている。
【0013】一方、内箱6の右側壁内面の支柱33、3
3間には内部に吐出ダクト39を構成する吐出ダクト板
41が配設されており、更に、内箱6底壁上には内部に
底部ダクト43を構成する底部ダクト板44が配設さ
れ、これら支柱33、吸込ダクト板36、吐出ダクト板
41及び底部ダクト板44によって囲繞される内箱6内
に発酵食品を収納する貯蔵室40が構成されている。前
記吐出ダクト板41の上縁は吐出ダクト入口11に少許
間隔を存して対向し、内部の吐出ダクト39は吐出ダク
ト入口11部分から内箱6下部まで延在して底部ダクト
43に連通している。また、吐出ダクト板41にはレー
ル34上方に対応して上下に複数個の吐出口46が穿設
されている。底部ダクト板44には吐出口51が複数穿
設されており、また、貯蔵室40内にはそこの温度及び
湿度を検出するための温度センサー52及び湿度センサ
ー53がそれぞれ設けられている。断熱箱体2の前面右
側にはコントロールパネル56が設けられる。また、断
熱箱体2の天部グリル57後方には前記冷却器22と共
に周知の冷凍サイクルを構成する圧縮機58、凝縮器5
9が設けられ、更に、前記加湿タンク14に加湿用水を
供給するためのシスターン61や電装箱62が設けられ
ている。
【0014】次に、図3は前記排出口31を開閉するた
めのダンパー32の正面図を、また図4は同側面図を示
している。ダンパー32は排出口31を開閉するバッフ
ルCと、このバッフルCを排出口31に押さえつけるバ
ネ64と、バッフルCを開閉駆動するダンパーモータ3
2Mと、このダンパーモータ32Mによって回転される
図示しない高低カム面を有したカムと、このカム面に当
接してその回転に伴い押し出され、バッフルCを排出口
31から離間させるピン66と、ダンパーモータ32M
の回転によってON−OFFされるリードスイッチ67
とから成る。
【0015】一方、図11は発酵装置1の制御装置68
の電気回路のブロック図を示しており、汎用のマイクロ
コンピュータ65には前記温度センサー52、湿度セン
サー53及びリードスイッチ67の出力が入力されてい
る。マイクロコンピュータ65の出力には前記圧縮機5
8、冷却用ファン23、ダンパーモータ32M、除湿用
ファン28、加湿用ヒータ16、加温用ヒータ17及び
庫内循環用ファン12がそれぞれ接続されている。
【0016】また、図5は前記ダンパー32のリードス
イッチ67の動作とピン66が当接している前記図示し
ないカム面の関係を示し、図6はマイクロコンピュータ
65によるバッフルCの開閉制御の状態を示している。
バッフルCの開閉はマイクロコンピュータ65による時
間制御により行われ、バッフルCを全開する場合にはマ
イクロコンピュータ65は一旦ダンパーモータ32Mを
回転し、リードスイッチ67がOFFからONに変わっ
た時点からt1時間経過したところで停止する。この
時、ピン66は高いカム面に当接して大きく突出し、バ
ッフルCを排出口31から大きく離間させて排出口31
を全開する。また、バッフルCを半開する場合にはマイ
クロコンピュータ65は一旦ダンパーモータ32Mを回
転し、リードスイッチ67がONからOFFに変わった
時点からt3時間経過したところで停止する。この時、
ピン66は高低中間位置のカム面に当接して少し突出
し、バッフルCを排出口31から少し離間させて排出口
31を半開する。更に、バッフルCを閉じる場合にはマ
イクロコンピュータ65は一旦ダンパーモータ32Mを
回転し、リードスイッチ67がONからOFFに変わっ
た時点からt2時間経過したところで停止する。この
時、ピン66は低いカム面に当接して突出せず、バッフ
ルCは排出口31を閉じる。
【0017】次に、図7は前記ダンパー32の他の実施
例の正面図を、また図8は同側面図を示している。この
場合排出口31は2か所形成され、ダンパー32は2か
所の排出口31をそれぞれ開閉する2枚のバッフルA及
びBと、このバッフルA、Bを排出口31、31にそれ
ぞれ押さえつける2枚のバネ64、64と、バッフルA
及びBを開閉駆動するダンパーモータ32Mと、このダ
ンパーモータ32Mによって回転される図示しない高低
カム面を有した2個のカム及びこのカム面にそれぞれ当
接してその回転に伴い押し出され、バッフルA及びBを
排出口31、31から離間させるピン66、66と、同
様にダンパーモータ32Mの回転によってON−OFF
されるリードスイッチ67とから成る。
【0018】また、図9はこの場合のダンパー32のリ
ードスイッチ67の動作と各ピン66、66が当接して
いる前記図示しないバッフルA用のカム面及びバッフル
B用のカム面の関係を示し、図10はマイクロコンピュ
ータ65によるバッフルA及びBの開閉制御の状態を示
している。バッフルA及びBの開閉はやはりマイクロコ
ンピュータ65による時間制御により行われ、バッフル
A及びBを双方共開く場合にはマイクロコンピュータ6
5は一旦ダンパーモータ32Mを回転し、リードスイッ
チ67がOFFからONに変わった時点からt3時間経
過したところで停止する。この時、ピン66、66は双
方共高いカム面に当接して突出し、バッフルA及びBを
排出口31、31から離間させて双方共開放する(以下
この状態を全開と称す)。また、バッフルA若しくはB
のいずれか一方のみを開放する場合には、マイクロコン
ピュータ65は一旦ダンパーモータ32Mを回転し、リ
ードスイッチ67がONからOFFに変わった時点から
t2時間経過したところか、OFFからONに変わった
時点からt4時間経過したところで停止する。この時、
一方のピン66は高いカム面に当接して突出し、他方の
ピン66は低いカム面に当接して突出しないので、バッ
フルAかBのいずれか一方が排出口31から離間されて
一つの排出口31を開放する(以下この状態を半開と称
す)。更に、バッフルA及びBを双方閉じる場合にはマ
イクロコンピュータ65は一旦ダンパーモータ32Mを
回転し、リードスイッチ67がONからOFFに変わっ
た時点からt1時間経過したところで停止する。この
時、ピン66、66は双方共低いカム面に当接して突出
せず、バッフルA及びBを排出口31、31を双方共閉
じる。
【0019】このようにいずれの実施例においてもダン
パー32は排出口31を全開、或いは半開する動作をす
る。これによって排出口31の開度を閉じた状態を含め
て3段階で調整し、結果的に冷気導入口27からの冷気
導入量を3段階で調節することができるようになってい
る。以上の構成で図12の貯蔵室40の庫内温度及び生
地の温度の時間推移を参照しつつ、発酵装置1の動作を
説明する。発酵させる図示しない食品、例えば冷凍され
たドーナッツの生地は、同じく図示しない空気流通可能
なスクリーン上に並べて載置し、このスクリーンを相対
向する前記レール34、34上に複数段架設して生地を
貯蔵室40内に収納する。
【0020】冷凍された生地が例えば深夜に貯蔵室40
内に収納され、使用者が例えば早朝6時等の時刻T4に
おける発酵仕上がりを設定すると、マイクロコンピュー
タ65は最初、温度センサー52の出力に基づいて圧縮
機58及び冷却用ファン23を運転する。この圧縮機5
8の運転によって冷却器22が冷却作用を発揮し、この
冷却器によって冷却された低温低湿の冷気は図1中白矢
印の如く、内箱6周囲の冷気通路26を循環し、内箱6
壁面から貯蔵室40内を冷却する。また、前述の如きダ
ンパー32の制御により排出口31を全開或いは2個開
くことにより、冷気は冷気導入口27から貯蔵室40内
にも導入される。マイクロコンピュータ65は温度セン
サー52の出力に基づき、貯蔵室40の庫内温度が−1
0℃となるよう圧縮機58及び冷却用ファン23を運転
し、それによって生地を冷凍状態にて保冷する。
【0021】そして、例えば時刻T4よりも1時間40
分前の時刻T1(午前4時20分)となると、マイクロ
コンピュータ65は温度センサー52の出力に基づき加
温用ヒータ17を発熱させ、また、庫内循環用ファン1
2を運転すると共に、加湿用ヒータ16を発熱させて生
地の解凍を開始する。加温用ヒータ17によって加熱さ
れ、また、加湿器13により加湿された空気は図1中黒
矢印の如く貯蔵室40内を循環するが、マイクロコンピ
ュータ65はこの解凍中貯蔵室40の庫内温度を例えば
+22℃となるように加温用ヒータ17の通電を制御す
る。この解凍運転は40分継続され、貯蔵室40の庫内
温度及び生地の温度は上昇して行き、冷凍生地の解凍が
終了する時刻T2(午前5時)となると、マイクロコン
ピュータ65は今度は貯蔵室40の庫内温度が+28℃
となるように加温用ヒータ17を制御して生地を予熱す
る。この予熱運転は20分継続されて図12の如き上昇
率で庫内温度及び生地の温度は上昇する。20分経過後
の時刻T3(午前5時20分)になるとマイクロコンピ
ュータ65は今度は貯蔵室40の庫内温度が+40℃と
なるように加温用ヒータ17を制御して、生地内のイー
スト菌による発酵を促進させる。この生地の発酵運転は
40分間行われ、予め設定された時Tt4(午前6時)
に発酵運転を終了する。
【0022】係る解凍、予熱及び発酵運転において、マ
イクロコンピュータ65は湿度センサー53の出力に基
づき、設定値よりも湿度が低くなったら加湿用ヒータ1
6を発熱させて加湿し、また、設定値よりも高くなった
ら圧縮機58、冷却用ファン23及び除湿用ファン28
を運転し、且つ、ダンパー32により排出口31を開放
して貯蔵室40内に冷気を導入することで除湿すること
により、貯蔵室40内の庫内湿度を例えば60%等の設
定値に維持する。
【0023】以下、図13に示すマイクロコンピュータ
65の除湿制御に関するプログラムのフローチャートを
用いて圧縮機58、冷却用ファン23、除湿用ファン2
8及びダンパー32による貯蔵室40の除湿動作につき
詳述する。マイクロコンピュータ65はステップS1に
て湿度センサー53により貯蔵室40内の庫内湿度HR
を測定し、ステップS2にて前記貯蔵室40の湿度の設
定値(60%)と庫内湿度HRとを比較し、庫内湿度H
Rが設定値以下であればステップS3に進んで圧縮機5
8及び冷却用ファン23を停止し、ステップS4にて前
記ダンパー32のダンパーモータ32Mを回転させて排
出口31を閉じ、ステップS5で除湿用ファン28を停
止する。即ち、庫内湿度HRが設定値以下の場合は貯蔵
室40の除湿を行わない。
【0024】次に、庫内湿度HRが上昇して設定値より
も高くなると、ステップS2からステップS6に進んで
圧縮機58及び冷却用ファン23を運転する。次に、ス
テップS7で庫内湿度HRが設定値+2%以下か否か判
断し、以下であればステップS4に進んでダンパー32
により排出口31を閉じる。即ち、設定値<HR≦設定
値+2%の範囲であれば冷気通路26内に冷気を循環す
るのみとし、貯蔵室40内を内箱6壁面にて除湿するの
みの最小限の除湿作用に止める。
【0025】庫内湿度HRが設定値+2%よりも高くな
ったらマイクロコンピュータ65はステップS7からス
テップS8に進んで前述の如くダンパーモータ32Mを
回転して排出口31を半開し、冷気導入口27から少量
の冷気を貯蔵室40内に供給する。次に、ステップS9
で庫内湿度HRが設定値+4%以下か否か判断し、以下
であればステップS5に進んで除湿用ファン28を停止
する。即ち、設定値+2%<HR≦設定値+4%の範囲
ではダンパー32により排出口31を半開して冷気導入
口27から貯蔵室40内に冷却器22によって除湿され
た冷気を少量自然流入させて中程度の除湿作用を貯蔵室
40に及ぼす。
【0026】庫内湿度HRが設定値+4%よりも高い場
合はマイクロコンピュータ65はステップS9からステ
ップS10に進んで除湿用ファン28を運転し、ステッ
プS11で前述の如くダンパーモータ32Mを回転して
排出口31を全開し、冷気導入口27から大量の冷気を
貯蔵室40内に供給する。即ち、設定値+4%<HRの
範囲ではダンパー32により排出口31を全開し、除湿
用ファン28を運転して冷気導入口27から貯蔵室40
内に冷却器22によって除湿された大量の冷気を強制的
に流入させ、貯蔵室40内を強力に除湿する。尚、マイ
クロコンピュータ65は庫内湿度HRが低下方向に変化
する場合にはこの逆の制御によって除湿作用を段階的に
緩和して行く。
【0027】このようにマイクロコンピュータ65は貯
蔵室40内の庫内湿度HRと設定値を比較し、その差に
応じてダンパー32の開度を調整し、貯蔵室40内への
冷気供給量を段階的に変化させる。即ち、差が大きい場
合には大量の冷気を導入し、差が小さい場合には少量の
冷気を導入する等、貯蔵室40への除湿作用を段階的に
変化させるので、内部の生地(負荷)の量に係わらず、
庫内湿度HRの変動を抑制し、設定値に安定的に制御し
て貯蔵室40内に良好な恒湿環境を構成することができ
る。
【0028】尚、実施例ではパン生地等を発酵させる発
酵装置を用いて本発明を説明したが、それに限られるも
のではなく、貯蔵室を恒湿環境とする種々の恒湿装置に
対して本発明は有効である。
【0029】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば貯蔵
室内の湿度と設定値を比較し、その差に応じてダンパー
の開度を調整し、貯蔵室内への除湿空気の供給量を調整
するので、負荷の量に係わらず貯蔵室の湿度の変動を抑
制し、設定値に安定的に制御して貯蔵室内に良好な恒湿
環境を構成することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の恒湿装置の実施例としての発酵装置上
部の縦断正面図である。
【図2】同発酵装置の斜視図である。
【図3】ダンパーの正面図である。
【図4】同ダンパーの側面図である。
【図5】同ダンパーのリードスイッチの動作とピンが当
接しているカム面の関係を示す図である。
【図6】マイクロコンピュータによる同ダンパーのバッ
フルの開閉制御の状態を示す図である。
【図7】他の実施例のダンパーの正面図である。
【図8】同ダンパーの側面図である。
【図9】同ダンパーのリードスイッチの動作と各ピンが
当接しているバッフルA用のカム面とバッフルB用のカ
ム面の関係を示す図である。
【図10】マイクロコンピュータによる同ダンパーのバ
ッフルA及びBの開閉制御の状態を示す図である。
【図11】制御装置のブロック図である。
【図12】貯蔵室の庫内温度及び生地の温度の時間推移
を示す図である。
【図13】マイクロコンピュータの除湿制御に関するプ
ログラムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 発酵装置 13 加湿器 22 冷却器 31 排出口 32 ダンパー 40 貯蔵室 53 湿度センサー 65 マイクロコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久米 角治 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯蔵室と、該貯蔵室内を加湿する加湿器
    と、冷却器と、該冷却器によって除湿された冷気を前記
    貯蔵室内に循環する冷気流通路と、該冷気流通路を開閉
    して前記貯蔵室内への冷気の供給を制御するダンパー
    と、前記貯蔵室内の湿度を検出する湿度センサーと、該
    湿度センサーの出力に基づき前記加湿器及びダンパーを
    制御する制御装置とを具備した恒湿装置において、前記
    制御装置は前記貯蔵室内の湿度と設定値とを比較し、そ
    の差に応じて前記ダンパーの開度を調整することを特徴
    とする恒湿装置。
JP9957692A 1992-04-20 1992-04-20 恒湿装置 Pending JPH05292869A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9957692A JPH05292869A (ja) 1992-04-20 1992-04-20 恒湿装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9957692A JPH05292869A (ja) 1992-04-20 1992-04-20 恒湿装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
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