JPH05292868A - 発酵装置 - Google Patents

発酵装置

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JPH05292868A
JPH05292868A JP9957592A JP9957592A JPH05292868A JP H05292868 A JPH05292868 A JP H05292868A JP 9957592 A JP9957592 A JP 9957592A JP 9957592 A JP9957592 A JP 9957592A JP H05292868 A JPH05292868 A JP H05292868A
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JP
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heater
temperature
door
storage chamber
glass
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JP9957592A
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Minoru Tanaka
稔 田中
Masao Saito
正夫 齋藤
Yukio Kashiwase
幸夫 柏瀬
Kakuji Kume
角治 久米
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発酵させる食品の仕上がり状態を扉のガラス
越しに容易に確認することができる発酵装置を提供す
る。 【構成】 食品を収納する貯蔵室40を開閉自在に閉塞
するガラス扉4を設ける。ガラス扉4には内扉ヒータ5
4を設ける。貯蔵室40を加湿する加湿器の加湿運転に
連動して内扉ヒータ54に通電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドーナッツやパン生地
等の食品を発酵させるための発酵装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来この種発酵装置は、例えば出願人が
先に出願した特開平3−280824号公報(A21C
13/00)に示されるように、庫内にパン生地等の食
品を収納し、加温用ヒータや加湿器により温度及び湿度
を生地の発酵に適した値に調整された空気を庫内に循環
して生地の発酵を促進するものである。また、近年では
発酵仕上がりの時刻を予め設定し、制御装置によって自
動的に発酵運転の時間制御を行うものもあるが、実際に
は発酵の進行は生地の種類や量で異なるため、最終的に
庫内から生地を取り出すタイミングは、発酵の仕上がり
状態を目視で確認することにより決定しているのが現状
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発酵装
置の庫内は加湿器によって通常例えば60%程の高湿度
とされる関係上、従来では庫内を開閉する扉のガラス内
面に結露が発生してくもるため、発酵の仕上がり状態を
ガラス越しに目視することができなくなり、一々扉を開
放して仕上がりを確認していた。
【0004】ここで、例えば実公昭62−7997号公
報(F25D23/02)では、ガラスへの結露防止の
ためにヒータを貼り付ける案が示されている。本発明は
係る従来の状況を踏まえ、発酵させる食品の仕上がり状
態を扉のガラス越しに容易に確認することができる発酵
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1の発明の
発酵装置1は、食品を収納する貯蔵室40と、この貯蔵
室40を開閉自在に閉塞するガラス扉4と、貯蔵室40
を加湿する加湿器13と、貯蔵室40を加熱する加温用
ヒータ17と、貯蔵室40の温度を検出する温度センサ
ー52と、貯蔵室40の湿度を検出する湿度センサー5
3と、各センサー52、53の出力に基づいて加湿器1
3及び加温用ヒータ17を制御する制御装置Cとを具備
しており、前記ガラス扉4には扉ヒータ(内扉ヒータ)
54を設け、制御装置Cは加湿器13の加湿運転に連動
して扉ヒータ(内扉ヒータ)54に通電することを特徴
とする。
【0006】また、請求項2の発明の発酵装置1は、食
品を収納する貯蔵室40と、この貯蔵室40を開閉自在
に閉塞するガラス扉4と、貯蔵室40を加湿する加湿器
13と、貯蔵室40を加熱する加温用ヒータ17と、貯
蔵室40の温度を検出する温度センサー52と、貯蔵室
40の湿度を検出する湿度センサー53と、温度センサ
ー52及び湿度センサー53の出力に基づいて加湿器1
3及び加温用ヒータ17を制御する制御装置Cとを具備
しており、ガラス扉4にはそれを加熱してその貯蔵室4
0側の面における結露を防止するための扉ヒータ(内扉
ヒータ)54を設け、制御装置Cは前記貯蔵室40の温
度及び湿度と、ガラス扉4の貯蔵室40側の面の温度に
基づいてガラス扉4の貯蔵室40側の面に結露する条件
を算出し、当該条件に基づいて扉ヒータ(内扉ヒータ)
54の通電量を調整することを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1の発明によれば、扉ヒータ(内扉ヒー
タ)54によってガラス扉4を加熱するので、加湿器1
3による加湿によって貯蔵室40内が高湿となっていて
も、ガラスG3への結露が防止され、ガラス越しの内部
の視認性を良好に維持することができる。特に、制御装
置Cが加湿器13の加湿動作に連動して扉ヒータ(内扉
ヒータ)54に通電するので、結露が生じ易い状態に合
わせてタイミング良く扉ヒータ(内扉ヒータ)54を発
熱させることができ、ガラス扉への結露を防止しつつ、
連続通電と比べた場合の扉ヒータ(内扉ヒータ)54の
消費電力を低く抑えることができる。
【0008】また、請求項2の発明によれば、制御装置
Cが貯蔵室40の温度及び湿度と、ガラス扉4の貯蔵室
40側の面の温度に基づいてガラス扉4の貯蔵室40側
の面に結露する条件を算出し、当該条件に基づいて扉ヒ
ータ(内扉ヒータ)54の通電量を調整する。ここで、
ガラス扉4の貯蔵室40側の面に結露する条件は貯蔵室
40の庫内温度、庫内湿度及びガラス扉4の貯蔵室40
側の面の温度で決定することができる。即ち、ガラス扉
4の貯蔵室40側の面の温度からガラス扉4の貯蔵室4
0側の面の飽和水蒸気圧が判明する。また、貯蔵室40
の庫内温度と庫内湿度から貯蔵室40の水蒸気分圧が判
明する。前記飽和水蒸気圧が水蒸気分圧以下となるとガ
ラス扉4の貯蔵室40側の面に結露が生じるから、両者
を比較して飽和水蒸気圧が水蒸気分圧以下となったら扉
ヒータ(内扉ヒータ)54に通電するように調整すれば
ガラス扉4への結露は確実に防止される。
【0009】
【実施例】次に、図面に基づき本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の発酵装置1の平断面図、図2は発酵
装置1の斜視図、図3は発酵装置1上部の縦断正面図、
図4は制御装置Cの電気回路のブロック図である。各図
において、発酵装置1は発泡ポリウレタン等の断熱材に
よって構成された断熱箱体2にて構成されており、この
断熱箱体2内は仕切壁3によって上下に仕切られてい
る。この仕切壁3によって仕切られた断熱箱体2の前方
開口は、三層ガラスG1、G2、G3を具備した2枚の
ガラス扉4、4によって開閉自在に閉塞される。尚、仕
切壁3上下の断熱箱体2内は同一構造とされるため、以
下の説明では仕切壁3上方の構造についてのみ説明す
る。
【0010】断熱箱体2内には当該断熱箱体2内壁面と
間隔を存して前方に開放した内箱6が収納配設され、こ
の内箱6の上方には断熱箱体2内に位置して、内部に上
部ダクト8を構成する上部ダクト部材7が取り付けられ
ている。上部ダクト8と内箱6内は、内箱6の向かって
右側の開口9と、内箱6の向かって左上肩の吐出ダクト
入口11において連通している。
【0011】前記開口9部分に位置する上部ダクト部材
7内には庫内循環用ファン12が配設されると共に、そ
の左側に位置して上部ダクト部材7内には加湿器13が
設けられている。加湿器13は加湿用水を貯溜する加湿
タンク14と当該加湿タンク14を加熱する加湿用ヒー
タ16とから成る。この加湿器13上方の上部ダクト部
材7内には加温用ヒータ17が設けられると共に、吐出
ダクト入口11の上方の上部ダクト部材7内には風向板
18が配設されている。
【0012】内箱6左側の上部ダクト部材7外には仕切
板19によって冷却室21が構成され、そこに冷却器2
2と、冷却用ファン23が配設されている。24は冷却
器22の除霜ヒータである。上部ダクト部材7外の内箱
6及び断熱箱体2間には、前方を除く内箱6の周囲を囲
繞する冷気通路26が構成されており、冷却室21はこ
の冷気通路26に連通している。また、内箱6の天井に
は内箱6内と冷気通路26とを連通する冷気導入口27
が開口しており、ここに急冷除湿用ファン28が配設さ
れ、内箱6の天井下方には露受け板29が設けられてい
る。更に、内箱6の左側下部には内箱6内と冷気通路2
6とを連通する排出口31が開口しており、この排出口
31にはそれを開閉するダンパー32が設けられてい
る。
【0013】内箱6の左右側壁内面の前後には上下に延
在する4個の支柱33、33、33、33が内箱6に対
して着脱自在に取り付けられており、各前後一対の支柱
33、33に渡って複数段のレール34が支柱33に対
して着脱自在に取り付けられている。また、内箱6の左
側壁の支柱33、33間には内部に吸込ダクト38を構
成する吸込ダクト板36が内箱6に着脱自在に取り付け
られており、この吸込ダクト板36にはレール34上部
に対応して吸込口37が穿設され、更に、庫内循環用フ
ァン12は吸込ダクト38に対応して配置されている。
【0014】一方、内箱6の右側壁内面の支柱33、3
3間には内部に吐出ダクト39を構成する吐出ダクト板
41が配設されており、更に、内箱6底壁上には内部に
底部ダクト43を構成する底部ダクト板44が配設さ
れ、これら支柱33、吸込ダクト板36、吐出ダクト板
41及び底部ダクト板44によって囲繞される内箱6内
に発酵食品を収納する貯蔵室40が構成されている。前
記吐出ダクト板41の上縁は吐出ダクト入口11に少許
間隔を存して対向し、内部の吐出ダクト39は吐出ダク
ト入口11部分から内箱6下部まで延在して底部ダクト
43に連通している。また、吐出ダクト板41にはレー
ル34上方に対応して上下に複数個の吐出口46が穿設
されている。底部ダクト板44には吐出口51が複数穿
設されており、また、吸込ダクト38内には貯蔵室40
内の温度及び湿度を検出するための温度センサー52及
び湿度センサー53がそれぞれ設けられている。
【0015】更に、扉4の貯蔵室40側のガラスG3の
内面には扉ヒータとして内扉ヒータ54が貼着され、ま
た、ガラスG1の内面には外扉ヒータ55が貼着されて
いる。各内外扉ヒータ54、55は透視可能なフィルム
状ヒータである。一方、断熱箱体2の前面右側にはコン
トロールパネル56が設けられる。また、断熱箱体2の
天部グリル57後方には前記冷却器22と共に周知の冷
凍サイクルを構成する圧縮機58、凝縮器59が設けら
れ、更に、前記加湿タンク14に加湿用水を供給するた
めのシスターン61や電装箱62が設けられている。
【0016】次に、図4において制御装置Cは汎用のマ
イクロコンピュータ65により構成されており、マイク
ロコンピュータ65には前記温度センサー52、湿度セ
ンサー53及び凝縮器59の出口温度を検出して実質的
に外気温度を検出する凝縮器出口温度センサー60の出
力が入力されている。マイクロコンピュータ65の出力
には前記圧縮機58、冷却用ファン23、庫内循環用フ
ァン12、急冷除湿用ファン28、ダンパー32、加湿
用ヒータ16、加温用ヒータ17及び内扉ヒータ54と
外扉ヒータ55が接続されている。
【0017】以上の構成で図5の貯蔵室40の庫内温度
及び後述する生地の温度の時間推移を参照しつつ、発酵
装置1の動作を説明する。発酵させる図示しない食品、
例えば冷凍されたドーナッツの生地は、同じく図示しな
い空気流通可能なスクリーン上に並べて載置し、このス
クリーンを相対向する前記レール34、34上に複数段
架設して生地を貯蔵室40内に収納する。
【0018】前述の如く冷凍された生地が例えば深夜に
貯蔵室40内に収納され、使用者が例えば早朝6時等の
時刻t4における発酵仕上がりを設定すると、マイクロ
コンピュータ65は最初、温度センサー52の出力に基
づいて圧縮機58及び冷却用ファン23を運転する。こ
の圧縮機58の運転によって冷却器22が冷却作用を発
揮し、この冷却器によって冷却された低温低湿の冷気は
図3中白矢印の如く、内箱6周囲の冷気通路26を循環
し、内箱6壁面から貯蔵室40内を冷却する。また、ダ
ンパー32を開放することにより、冷気は冷気導入口2
7から貯蔵室40内にも導入される。マイクロコンピュ
ータ65は温度センサー52の出力に基づき、貯蔵室4
0の庫内温度が−10℃となるよう圧縮機58及び冷却
用ファン23を運転し、それによって生地を冷凍状態に
て保冷する。
【0019】そして、例えば時刻t4よりも1時間40
分前の時刻t1(午前4時20分)となると、マイクロ
コンピュータ65は温度センサー52の出力に基づき加
温用ヒータ17を発熱させ、また、庫内循環用ファン1
2を運転すると共に、加湿用ヒータ16を発熱させて生
地の解凍を開始する。加温用ヒータ17によって加熱さ
れ、また、加湿器13により加湿された空気は図3中黒
矢印の如く貯蔵室40内を循環するが、マイクロコンピ
ュータ65はこの解凍中貯蔵室40の庫内温度を例えば
+22℃となるように加温用ヒータ17の通電を制御す
る。この解凍運転は40分継続され、貯蔵室40の庫内
温度及び生地の温度は上昇して行き、冷凍生地の解凍が
終了する時刻t2(午前5時)となると、マイクロコン
ピュータ65は今度は貯蔵室40の庫内温度が+28℃
となるように加温用ヒータ17を制御して生地を予熱す
る。この予熱運転は20分継続されて図5の如き上昇率
で庫内温度及び生地の温度は上昇する。20分経過後の
時刻t3(午前5時20分)になるとマイクロコンピュ
ータ65は今度は貯蔵室40の庫内温度が+40℃とな
るように加温用ヒータ17を制御して、生地内のイース
ト菌による発酵を促進させる。この生地の発酵運転は4
0分間行われ、予め設定された時刻t4(午前6時)に
発酵運転を終了する。使用者は扉4のガラス越しに内部
の生地の発酵状態を確認して丁度良い発酵状態となって
いれば取り出す。
【0020】また、生地を冷凍せずに冷蔵状態にて保冷
する場合の制御を図6で説明する。生地が同様に深夜に
貯蔵室40内に収納され、使用者が例えば早朝6時等の
時刻t3における発酵仕上がりを設定すると、マイクロ
コンピュータ65は最初、温度センサー52の出力に基
づいて圧縮機58及び冷却用ファン23を運転する。こ
の場合、マイクロコンピュータ65は温度センサー52
の出力に基づき、貯蔵室40の庫内温度が−2℃となる
よう圧縮機58及び冷却用ファン23を運転し、それに
よって生地を凍結寸前の冷蔵状態にて保冷する。
【0021】そして、例えば時刻t3よりも1時間前の
時刻t1(午前5時)となると、マイクロコンピュータ
65は貯蔵室40の庫内温度が+28℃となるように加
温用ヒータ17を制御して生地を予熱する。この予熱運
転は20分継続されて図6の如き上昇率で庫内温度及び
生地の温度は上昇する。20分経過後の時刻t2(午前
5時20分)になるとマイクロコンピュータ65は貯蔵
室40の庫内温度が+40℃となるように加温用ヒータ
17を制御して、生地内のイースト菌による発酵を促進
させる。この生地の発酵運転は40分間行われ、予め設
定された時刻t3(午前6時)に発酵運転を終了する。
使用者は扉4のガラス越しに内部の生地の発酵状態を確
認して丁度良い発酵状態となっていれば取り出す。
【0022】係る解凍、予熱及び発酵運転、或いは予熱
及び発酵運転において、マイクロコンピュータ65は湿
度センサー53の出力に基づき、加湿用ヒータ16の発
熱を制御して加湿し、また、圧縮機58、冷却用ファン
23及び急冷除湿用ファン28の運転を制御し、且つ、
ダンパー32の開閉を制御して貯蔵室40内に冷気を導
入することで除湿することにより、貯蔵室40内の庫内
湿度を例えば60%に維持する。
【0023】このように、解凍、予熱及び発酵運転、或
いは予熱及び発酵運転中、貯蔵室40内は60%もの高
湿度とされる。また、特に発酵運転中においては貯蔵室
40内は+40℃とされて外気温度よりも高くなる。従
って、扉4のガラスG3の貯蔵室40側の面の温度は貯
蔵室40の温度よりも低くなる傾向となり、そのためガ
ラスG3の貯蔵室40側の面には貯蔵室40内を循環す
る空気中の水分が露となって付着し、ガラスG3がくも
って内部の透視性が悪化する。外部から貯蔵室40内部
が見えなくなると、内部の生地の発酵状態が目視により
確認できなくなり、貯蔵室40から生地を取り出すタイ
ミングをガラスG3越しに決定することができなくな
る。
【0024】そこで、マイクロコンピュータ65は前記
発酵運転中、加湿器13の加湿用ヒータ16の発熱(加
湿運転)と連動して内扉ヒータ54に通電し、ガラスG
3を加熱してその貯蔵室40側の面の温度を上昇させ
る。これによってガラスG3への結露によるくもりが解
消され、発酵状態の視認性が向上する。更に、内扉ヒー
タ54の発熱により温度の低下し勝ちな貯蔵室40前部
の温度を上げることができ、貯蔵室40内における生地
の発酵の均一化にも寄与する。また、結露が最も発生し
易い加湿器13の加湿運転に同期して内扉ヒータ54を
発熱させるので、結露を良好に防止しつつ、内扉ヒータ
54に連続通電する場合に比して消費電力を低く抑える
ことができる。
【0025】次に、図7を用いてマイクロコンピュータ
65による上記発酵運転中の内扉ヒータ54のもう一つ
の制御方式について説明する。図7はこの場合のマイク
ロコンピュータ65による内扉ヒータ54への通電制御
のフローチャートを示している。マイクロコンピュータ
65はステップS1で湿度センサー53により貯蔵室4
0内の庫内湿度hr(%)を検出し、ステップS2で温
度センサー52により貯蔵室40の庫内温度tr(℃)
を検出し、ステップS3で凝縮器出口センサー60の出
力に基づいて外気温度ta(℃)を検出する。次に、ス
テップS4でマイクロコンピュータ65は庫内温度tr
と外気温度taより数式1を用いてガラスG3の貯蔵室
40側の面の温度tg(℃)を算出する。
【0026】
【数1】
【0027】ここで、R0はガラスG1、G2、G3全
体の熱抵抗(m2 h℃/kcal)、R1は扉4の外側
から貯蔵室40側のガラスG3までの熱抵抗の合計(m
2 h℃/kcal)である。次に、マイクロコンピュー
タ65はステップS5にて温度tgより数式2を用いて
ガラスG3の貯蔵室40側の面の飽和水蒸気圧PS1を
算出する。ここで、数2中TGはtg+273.15で
ある。
【0028】
【数2】
【0029】次に、マイクロコンピュータ65はステッ
プS6にて庫内温度tr、庫内湿度hrより数式3を用
いて貯蔵室40の水蒸気分圧PW2を算出する。ここ
で、数3中Hは貯蔵室40の相対湿度(%)、PWS2
は庫内温度trでの飽和水蒸気分圧である。
【0030】
【数3】
【0031】次に、マイクロコンピュータ65はステッ
プS7にて前記ガラスG3の貯蔵室40側の面の飽和水
蒸気圧PS1と貯蔵室40の水蒸気分圧PW2とを比較
して内扉ヒータ54への通電量を判定する。ここで、飽
和水蒸気圧PS1が水蒸気分圧PW2以下となるとガラ
スG3の貯蔵室40側の面に結露が生じる。即ち、結露
する条件はPS1≦PW2となる。マイクロコンピュー
タ65は上述の如く算出したPS1及びPW2を比較
し、PS1≦PW2であれば内扉ヒータ54に通電し、
PS1>PW2であれば内扉ヒータ54には通電しな
い。これによって、結露が生じる条件において確実にガ
ラスG3を加熱することができるようになり、ガラスG
3の貯蔵室40側の面への結露は確実に防止され、発酵
状態の視認性を常時良好な状態に維持できる。また、同
様に貯蔵室40前部の温度を上げることができ、貯蔵室
40内における生地の発酵の均一化にも寄与する。更
に、ガラスG3の貯蔵室40側の面に結露する条件下に
おいてのみ内扉ヒータ54に通電するので消費電力を必
要最小限に抑えることができる。
【0032】ここで、前記保冷運転において貯蔵室40
内は−10℃〜0℃の庫内温度まで冷却される。従っ
て、扉4のガラスG1の温度は貯蔵室40からの冷却作
用を受けて低下するので、ガラスG1の表面に外気中の
水分が凝結して結露が生じる。そこでマイクロコンピュ
ータ65は前記外扉ヒータ55によってガラスG1を加
熱することにより係る結露を防止する。即ち、図8のフ
ローチャートを用いてマイクロコンピュータ65による
外扉ヒータ55の通電制御を説明する。マイクロコンピ
ュータ65はステップS10にて貯蔵室40の庫内温度
trを測定し、ステップS11で庫内温度trが0℃以
下か否か判断する。ここで、庫内温度trが0℃以下の
場合、ガラスG1には最も結露し易く、従ってマイクロ
コンピュータ65はステップS11で以下であればステ
ップS13にて外扉ヒータ55に連続通電し、ガラスG
1を加熱して結露を防止する。
【0033】庫内温度trが0℃より高いときはステッ
プS12に進んで庫内温度trが今度は10℃以下か否
か判断する。庫内温度trが0℃より高く10℃以下の
場合、マイクロコンピュータ65はステップS14に進
んで圧縮機58の運転に同期して外扉ヒータ55に通電
する。それによって、圧縮機58の運転による庫内温度
trの降下時のみガラスG1を加熱して有効に結露を防
止する。
【0034】次に、ステップS12で庫内温度trが1
0℃より高いときにはガラスG1への結露の危険性は少
ないからステップS15で外扉ヒータ55を非通電とす
る。即ち、マイクロコンピュータ65は庫内温度trの
状況に応じて外扉ヒータ55への通電を制御するので、
連続通電に比して消費電力の削減を図り、且つ、ガラス
G1表面の過度の温度上昇を防止することができる。
【0035】尚、断熱箱体2の開口縁に図1の如くフレ
ームヒータ70を埋設した場合には、外扉ヒータ55と
同期して通電制御すれば、開口縁の結露を防止しつつ、
同様に消費電力の削減と過度の温度上昇による火傷等の
事故の発生を防止することができるものである。
【0036】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明の発
酵装置によれば扉ヒータによってガラス扉を加熱するの
で、加湿器の加湿動作によって貯蔵室内が高湿となって
いても、ガラスへの結露が防止され、ガラス越しの視認
性を良好に維持することができ、食品の発酵状態の確認
を容易且つ確実に行うことができるようになる。特に、
制御装置が加湿器の加湿動作に連動して扉ヒータに通電
するので、結露が生じ易い状態に合わせて扉ヒータを発
熱させることができ、ガラス扉への結露を防止しつつ、
連続通電する場合と比べた場合の扉ヒータの消費電力を
低く抑えることができる。
【0037】また、請求項2の発明によれば、制御装置
が貯蔵室の温度及び湿度と、ガラス扉の貯蔵室側の面の
温度に基づいてガラス扉の貯蔵室側の面に結露する条件
を算出し、当該条件に基づいて扉ヒータの通電量を調整
するので、ガラス扉からの貯蔵室の視認性を常時良好な
状態に維持することができると共に、消費電力も必要最
小限に抑えることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発酵装置の平断面図である。
【図2】発酵装置の斜視図である。
【図3】発酵装置上部の縦断正面図である。
【図4】制御装置のブロック図である。
【図5】冷凍から発酵に到る貯蔵室の庫内温度及び生地
の温度の時間推移を示す図である。
【図6】冷蔵から発酵に到る貯蔵室の庫内温度及び生地
の温度の時間推移を示す図である。
【図7】内扉ヒータの通電制御に関するマイクロコンピ
ュータのプログラムを示すフローチャートである。
【図8】外扉ヒータの通電制御に関するマイクロコンピ
ュータのプログラムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 発酵装置 4 扉 40 貯蔵室 54 内扉ヒータ 65 マイクロコンピュータ G3 ガラス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久米 角治 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品を収納する貯蔵室と、該貯蔵室を開
    閉自在に閉塞するガラス扉と、前記貯蔵室を加湿する加
    湿器と、前記貯蔵室を加熱する加温用ヒータと、前記貯
    蔵室の温度を検出する温度センサーと、前記貯蔵室の湿
    度を検出する湿度センサーと、前記各センサーの出力に
    基づいて前記加湿器及び加温用ヒータを制御する制御装
    置とを具備した発酵装置において、前記ガラス扉には扉
    ヒータを設け、前記制御装置は前記加湿器の加湿運転に
    連動して前記扉ヒータに通電することを特徴とする発酵
    装置。
  2. 【請求項2】 食品を収納する貯蔵室と、該貯蔵室を開
    閉自在に閉塞するガラス扉と、前記貯蔵室を加湿する加
    湿器と、前記貯蔵室を加熱する加温用ヒータと、前記貯
    蔵室の温度を検出する温度センサーと、前記貯蔵室の湿
    度を検出する湿度センサーと、前記温度センサー及び湿
    度センサーの出力に基づいて前記加湿器及び加温用ヒー
    タを制御する制御装置とを具備した発酵装置において、
    前記ガラス扉には当該ガラス扉を加熱してその貯蔵室側
    の面における結露を防止するための扉ヒータを設け、前
    記制御装置は前記貯蔵室の温度及び湿度と、前記ガラス
    扉の貯蔵室側の面の温度とによりガラス扉の貯蔵室側の
    面に結露する条件を算出し、当該条件に基づいて前記扉
    ヒータの通電量を調整することを特徴とする発酵装置。
JP9957592A 1992-04-20 1992-04-20 発酵装置 Pending JPH05292868A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009168278A (ja) * 2008-01-11 2009-07-30 Sanyo Electric Co Ltd 恒温恒湿庫
JP2019083700A (ja) * 2017-11-01 2019-06-06 ホシザキ株式会社 温度調節庫

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009168278A (ja) * 2008-01-11 2009-07-30 Sanyo Electric Co Ltd 恒温恒湿庫
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