JP2925959B2 - 温蔵庫 - Google Patents

温蔵庫

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JP2925959B2
JP2925959B2 JP28742094A JP28742094A JP2925959B2 JP 2925959 B2 JP2925959 B2 JP 2925959B2 JP 28742094 A JP28742094 A JP 28742094A JP 28742094 A JP28742094 A JP 28742094A JP 2925959 B2 JP2925959 B2 JP 2925959B2
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  • Devices For Warming Or Keeping Food Or Tableware Hot (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、調理済み料理の保温や
料理の再加熱等に使用される温蔵庫に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来この種温蔵庫は、出願人が先に出願
した特願平5−293340号に示した如く、前方に開
放した断熱箱体内に貯蔵室を形成すると共に、この貯蔵
室内にはヒータや加湿器を取り付け、前記ヒータによっ
て加熱され、加湿器によって加湿された暖気を送風機に
より貯蔵室内に強制循環することによって、貯蔵室内を
上記料理等の保温等に適した恒温恒湿環境としている。
【0003】図7の縦断側面図にて係る従来の温蔵庫1
01の構造を説明する。温蔵庫101は、前方に開口す
る鋼板製の外箱2内にこれも前方に開口する鋼板製の内
箱3を間隔を存して組み込み、図示しないブレーカにて
接続した後、両箱2、3及びブレーカ間に発泡断熱材6
を充填して構成された断熱箱体7から成り、内箱3内に
形成された貯蔵室8の前面開口8Aは中央にて左右に差
し渡された中仕切9により上下に仕切られている。そし
て、この上下の開口8Aは扉11、11(図7では上の
扉11を削除している)にて開閉自在に閉塞されてい
る。
【0004】断熱箱体7の天壁7Aの後部右側には矩形
状の透孔12が穿設されており、この透孔12を上から
塞ぐかたちで下方に開口した断熱性のユニット箱13が
取り付けられ、断熱箱体7の一部を構成する。このユニ
ット箱13内には加熱装置としての加温ヒータ14が取
り付けられている。また、ユニット箱13内の左側には
シロッコファンから成る送風機16が取り付けられ、そ
のモータはユニット箱13の左外側面に固定される。こ
のユニット箱13内はファンケーシング21によって加
温ヒータ14が存在する吸込側と送風機16が存在する
吐出側とに仕切られている。
【0005】この断熱箱体7の天壁7A上にはユニット
箱13と並んで後述する加湿皿22に給水する注水弁2
3が取り付けられ、その接続口24は図示しない水道管
に接続されている。また、天壁7A上の前端にはコント
ロールパネル26が取り付けられ、その後側にはコント
ロールボックス27が配置されている。
【0006】断熱箱体7内の上部にはほぼ門型の上ダク
ト板102が取り付けられており、その上面102A及
び左右側面102B(右側面は図示せず)は内箱3の天
面3A及び左右側面3B(右側面は図示せず)と間隔を
存している。そして、上面102Aと天面3A間には前
記ユニット箱13内に連通した上ダクト40が構成され
る。また、上ダクト板102の左側角部は凹陥してお
り、そこに加湿装置41を構成する前記加湿皿22と加
湿ヒータ42が配置されている。
【0007】内箱3の左右側面3B(右側面は図示せ
ず)には間隔を存して左右ダクト板51(右ダクト板は
図示せず)が取り付けられており、それらと左右側面3
B間に左右ダクト(図示せず)が構成され、これら左右
ダクトの上端は上ダクト板102の左右に形成した透孔
により上ダクト40と連通している。そして、左右ダク
ト板51には複数の透孔57・・が形成されると共に、
前記上ダクト板102、左右ダクト板51の前面は閉塞
されている。そして、左右ダクト板51の前後には支柱
58、58がそれぞれ上下に取り付けられている。これ
ら支柱58、58には前後に渡るレール59が複数段着
脱自在に取り付けられ、左右のレール59、59間に渡
って図示しないトレーが載置されて架設される。
【0008】以上の構成で、送風機16が運転されると
加温ヒータ14によって加熱された暖気を上ダクト40
内に左に向けて吐出する。上ダクト40に吐出された暖
気は加湿装置41にて加湿されながら、左ダクト板51
と内箱3間の左ダクト内に流入して降下し、透孔57・
・から貯蔵室8内に吐出される。貯蔵室8内に吐出され
た暖気は内部を左から右に横断し、右ダクト板に形成し
た透孔57・・から右ダクト内に吸引されて上昇する。
そして、加温ヒータ14を経て再び送風機16に吸い込
まれる循環を行う。
【0009】前記加温ヒータ14及び加湿装置41の加
湿ヒータ42は、貯蔵室8内の温度及び湿度を検出する
図示しないセンサに基づき、コントロールボックス27
内の図示しない制御装置によって通電制御され、貯蔵室
8内は例えば温度+70℃、湿度90%の環境に制御さ
れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】係る貯蔵室8内の前記
トレー上には煮物等の料理が収納され、提供されるまで
保温されるものであるが、これら料理の出し入れのため
に例えば上の扉11を開放すると、図7に破線矢印で示
す如く低温(常温)の外気が貯蔵室8内に流入し、代わ
りに図中実線矢印で示す如く貯蔵室8内の暖気が開口8
A上部から流出してしまう。
【0011】そのため、貯蔵室8内の温度及び湿度が著
しく低下してしまい、貯蔵室8内を恒温恒湿環境とする
ことが著しく困難なものとなっていた。
【0012】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、扉開放時の貯蔵室内の温
度変動を抑制することができる温蔵庫を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の温蔵庫は、断熱
箱体内に前方に開放した貯蔵室を形成し、この貯蔵室の
前面開口を扉にて開閉自在に閉塞すると共に、断熱箱体
内に設けた加熱装置により加熱された空気を送風機によ
って貯蔵室内に循環して成り、貯蔵室の開口上部に対応
して吸込口を形成し、貯蔵室内に吐出された空気を吸込
口より吸引するよう構成したものである。
【0014】
【作用】本発明の温蔵庫によれば、貯蔵室の開口上部に
対応して吸込口を形成したので、扉を開放した際に開口
上部から流出しようとする貯蔵室内の暖気をこの吸込口
から吸引することができる。従って、扉開放時の貯蔵室
内暖気の流出を低減して貯蔵室内の温度変動を効果的に
抑制し、安定した恒温環境を形成することができるよう
になるものである。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の実施例を詳述す
る。図1は本発明の温蔵庫1の正面図、図2は温蔵庫1
の縦断側面図、図3は温蔵庫1の縦断正面図、図4は温
蔵庫1上部の平断面図、図5はもう一つの温蔵庫1上部
の平断面図である。尚、各図において図7と同一符号は
同一のものとする。
【0016】本発明の温蔵庫1は、前方に開口する鋼板
製の外箱2内にこれも前方に開口する鋼板製の内箱3を
間隔を存して組み込み、図示しないブレーカにて接続し
た後、両箱2、3及びブレーカ間に発泡断熱材6を充填
して構成された断熱箱体7から成り、内箱3内に形成さ
れた貯蔵室8の前面開口8Aは中央にて左右に差し渡さ
れた中仕切9により上下に仕切られている。そして、こ
の上下の開口8Aは扉11、11(図2では上の扉11
を削除している)にて開閉自在に閉塞されている。
【0017】断熱箱体7の天壁7Aの後部右側には矩形
状の透孔12が穿設されており、この透孔12を上から
塞ぐかたちで下方に開口した断熱性のユニット箱13が
取り付けられ、断熱箱体7の一部を構成する。このユニ
ット箱13内には加熱装置としての加温ヒータ14が取
り付けられている。また、ユニット箱13内の左側には
シロッコファンから成る送風機16が取り付けられ、そ
のシャフト16Sはユニット箱13の左壁を貫通し、そ
のモータ16Mはユニット箱13の左側面に固定されて
いる。このユニット箱13内はファンケーシング21に
よって加温ヒータ14が存在する吸込側と送風機16が
存在する吐出側とに仕切られている。
【0018】この断熱箱体7の天壁7A上にはユニット
箱13と並んで後述する加湿皿22に給水する注水弁2
3が取り付けられ、その接続口24は図示しない水道管
に接続されている。また、天壁7A上の前端にはコント
ロールパネル26が取り付けられ、その後側にはコント
ロールボックス27が配置されている。
【0019】断熱箱体7内の上部にはほぼ門型の上ダク
ト板28が取り付けられており、その上面28A及び左
右側面28B、28Cは内箱3の天面3A及び左右側面
3B、3Cと間隔を存している。そして、上面28Aと
天面3A間及び左右側面28B、28Cと左右側面3
B、3C間には前記ユニット箱13内に連通した上ダク
ト40が構成される。
【0020】この上ダクト板28の斜視図を図6に示
す。上ダクト板28の上面28A及び左右側面28B、
28Cの前端、左右側面28B、28Cの下端には外向
きのフランジ29A、29B、29C、29D及び29
Eがそれぞれ折曲形成されており、フランジ29D及び
29Eには複数の透孔31・・が穿設されている。そし
て、各フランジ29A、29B、29C、29D及び2
9Eはそれぞれ内箱3の天面3A、左右側面3B、3C
に当接している。
【0021】また、上ダクト板28の上面28Aには後
から前に延在し、且つ、右側に傾斜した後、左側面28
Bの前部をフランジ29Dまで降下する上仕切32が取
り付けられている。この上仕切32は内箱3の天面3A
及び左右側面3B、3Cに当接しており、その後部は前
記ファンケーシング21の下端に対応している。これに
よって、上ダクト40内は上方に加温ヒータ14が存在
する吸込側40Sと、送風機16が存在する吐出側40
Dとに仕切られる。そして、この吸込側40Sに位置す
る上面28A前部、左右側面28B、28C前部及びフ
ランジ29Aには複数の吸込口33・・が穿設されてい
る。
【0022】尚、上ダクト板28の左側角部は凹陥して
おり(図6では図示せず)、そこに加湿装置41を構成
する前記加湿皿22と加湿ヒータ42が配置されてい
る。尚、43は加湿皿22からのオーバーフロー水を排
出するための排水管であり、貯蔵室8の左側を降下して
外部に引き出されている。
【0023】一方、内箱3の左右側面3B、3Cには間
隔を存して左右ダクト板51、52が取り付けられてお
り、それらと左右側面3B、3C間に左右ダクト53、
54が構成され、これら左右ダクト53、54の上端は
上ダクト板28のフランジ29D、29Eに形成した透
孔31・・により上ダクト40の吐出側40D及び吸込
側40Sとそれぞれ連通している。
【0024】そして、左右ダクト板51には複数の透孔
57・・が形成されると共に、左右ダクト板51、52
の前面は閉塞されている。そして、左右ダクト板51、
52の前後には支柱58、58がそれぞれ上下に取り付
けられており、これら支柱58、58には前後に渡るレ
ール59・・が複数段着脱自在に取り付けられ、左右の
レール59、59間にはトレー61が載置されて架設さ
れる。
【0025】尚、貯蔵室8の背面にはトレー61を挿入
したときの当たりとなるトレーストッパ62、62が上
下に取り付けられている。また、扉11、11には透明
ガラス63が嵌め込まれており、この透明ガラス63に
は曇り防止用のヒータ64が貼り付けられている。更
に、扉11の内面周縁にはガスケット65が取り付けら
れており、その非枢支側前面には把手66が取り付けら
れている。
【0026】以上の構成で、送風機16が運転されると
加温ヒータ14によって加熱された暖気がファンケーシ
ング21を経て吸引され、上ダクト40内の上仕切32
の左側の吐出側40Dに向けて各図中矢印の如く吐出さ
れる。上ダクト40の吐出側40Dに吐出された暖気
は、途中で加湿装置41にて加湿されながら、上ダクト
板28の上面28Aを伝って左側面28Bの外側を降下
し、フランジ29Dの透孔31を経て、左ダクト板51
と内箱3間の左ダクト53内に流入する。
【0027】そして、左ダクト53内を降下する暖気は
途中で順次透孔57・・から貯蔵室8内に吐出される。
貯蔵室8内に吐出された暖気の多くは内部を左から右に
横断し、右ダクト板52に形成した透孔57・・から右
ダクト54内に吸引されて上昇する。そして、上ダクト
板28のフランジ29Eの透孔31を経て上ダクト40
の吸込側40Sに流入する。また、貯蔵室8内上部の暖
気は開口8Aの上部に対応して形成された吸込口33・
・から吸込側40Sに吸引される。そして、これらの帰
還暖気は加温ヒータ14を経て再び送風機16に吸い込
まれる循環を行う。
【0028】前記加温ヒータ14及び加湿装置41の加
湿ヒータ42は、貯蔵室8内の温度及び湿度を検出する
図示しないセンサに基づき、コントロールボックス27
内の図示しない制御装置によって通電制御される。これ
によって、貯蔵室8内は例えば温度+70℃、湿度90
%の恒温恒湿環境に制御される。係る貯蔵室8内のトレ
ー61上には図1の如く煮物等の料理が収納載置され、
提供されるまで保温される。
【0029】この状態で料理の出し入れのために上の扉
11が開放されると、図2に破線矢印で示す如く低温
(常温)の外気が貯蔵室8内に流入し、代わりに図中実
線矢印で示す如く貯蔵室8内の暖気が開口8A上部から
流出しようとする。しかしながら、本発明では開口8A
の上部に対応して複数の吸込口33・・が形成されてい
るので、流出しようとする暖気は送風機16の吸引力に
よりこの吸込口33・・に引き戻され、大部分は吸引さ
れるようになる。
【0030】従って、本発明によれば扉11を開放した
ときの貯蔵室8内暖気の流出が低減されるので、貯蔵室
8内の温度変動が効果的に抑制され、安定した恒温恒湿
環境を形成することができるようになる。
【0031】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、貯蔵
室の開口上部に対応して吸込口を形成したので、扉を開
放した際に開口上部から流出しようとする貯蔵室内の暖
気をこの吸込口から吸引することができる。従って、扉
開放時の貯蔵室内暖気の流出を低減して貯蔵室内の温度
変動を効果的に抑制し、安定した恒温環境を形成するこ
とができるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の温蔵庫の正面図である。
【図2】本発明の温蔵庫の縦断側面図である。
【図3】本発明の温蔵庫の縦断正面図である。
【図4】本発明の温蔵庫上部の平断面図である。
【図5】本発明の温蔵庫上部のもう一つの平断面図であ
る。
【図6】上ダクト板の斜視図である。
【図7】従来の温蔵庫の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 温蔵庫 7 断熱箱体 8 貯蔵室 14 加温ヒータ(加熱装置) 16 送風機 28 上ダクト板 32 上仕切 33 吸込口

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱箱体内に前方に開放した貯蔵室を形
    成し、この貯蔵室の前面開口を扉にて開閉自在に閉塞す
    ると共に、断熱箱体内に設けた加熱装置により加熱され
    た空気を送風機によって前記貯蔵室内に循環して成る温
    蔵庫において、 前記貯蔵室の開口上部に対応して吸込口を形成し、貯蔵
    室内に吐出された空気を前記吸込口より吸引することを
    特徴とする温蔵庫。
JP28742094A 1994-10-27 1994-10-27 温蔵庫 Expired - Fee Related JP2925959B2 (ja)

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