JPH05292811A - 施肥装置付き田植機 - Google Patents

施肥装置付き田植機

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JPH05292811A
JPH05292811A JP9690492A JP9690492A JPH05292811A JP H05292811 A JPH05292811 A JP H05292811A JP 9690492 A JP9690492 A JP 9690492A JP 9690492 A JP9690492 A JP 9690492A JP H05292811 A JPH05292811 A JP H05292811A
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fertilizer
electric motor
rice transplanter
fertilizer application
seedling planting
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JP9690492A
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Yasunari Nakao
康也 中尾
Yutaka Takao
裕 高尾
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動モータを用いて、肥料供給量を走行速度
に比例させて制御する構成でありながら、植付け開始箇
所における肥料不足を解消できる田植機を提供する。 【構成】 施肥装置付き田植機において、肥料繰り出し
機構18を電動モータMにより駆動するよう構成し、走
行機体の車速を検出する検出センサ23を備え、この検
出センサ23の検出結果により、圃場面積あたりの施肥
量から予め定められる比例制御特性に基づいて、前記電
動モータMの回転速度を比例制御するとともに、苗植付
装置2に対する植付クラッチ11の入り操作に伴って、
前記比例制御特性に対応する回転数よりも大きな回転数
で電動モータMを所定時間だけ駆動させる制御装置21
を備えてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行機体に苗植付装置
と施肥装置とを連結し、前記施肥装置を、肥料貯溜部か
ら繰り出し機構を介して所定量づつ肥料を繰り出し、流
下パイプを介して苗植付け箇所の近傍の圃場面に肥料を
流下案内させるよう構成した施肥装置付き田植機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記施肥装置付き田植機において、従来
では、例えば実開平2−138514号公報に開示され
るように、施肥装置における肥料繰り出し機構を電動モ
ータにより駆動するよう構成するとともに、機体の走行
速度を検出するセンサを設け、走行速度に比例して設定
量の肥料を繰り出すよう電動モータを制御する構成のも
のがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構造は、圃場
に施される肥料が苗の植付け本数とは関係なく圃場での
単位面積当たりの量によって適切な施肥量が決定される
ものであるから、苗植付装置における植付作動とは関係
無く、機体走行速度に対応して繰り出し量を制御できる
電動モータにより駆動するようにしたものである。とこ
ろが、上記したように、走行速度に比例して肥料繰り出
し量を設定する構成とすると、苗植付け作業の開始直後
においては、電動モータの駆動の立ち上がり遅れに起因
して設定回転数に至るまで少し時間遅れが生じるととも
に、繰り出し機構から流下パイプを介して圃場面まで肥
料が流下案内される間の時間遅れもあり、苗の植付け開
始場所から少し遅れた箇所から肥料供給が開始されるこ
とになる。しかも、上記したように最初のうちはモータ
回転数が小さく繰り出し量も少ないので、当該箇所にお
ける植付け苗に対して肥料不足になる欠点があり、未だ
改善の余地があった。本発明は上記不具合点を解消する
ことを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴構成は、冒
頭に記載した施肥装置付き田植機において、前記繰り出
し機構を電動モータにより駆動するよう構成し、前記走
行機体の車速を検出する検出センサを備え、この検出セ
ンサの検出結果により、圃場面積あたりの施肥量から予
め定められる比例制御特性に基づいて、前記電動モータ
の回転速度を比例制御する制御手段を備えるとともに、
苗植付装置に対する植付クラッチの入り操作に伴って、
前記比例制御特性に対応する回転数よりも大きな回転数
で電動モータを所定時間だけ駆動させる施肥量補正手段
を備えてある点にある。
【0005】
【作用】安定的な作業走行状態にあるときは、圃場面積
あたりの施肥量から予め定められる比例制御特性に基づ
いて、電動モータの回転速度が走行速度に比例した回転
数で肥料繰り出しを行うので、単位面積当たりに設定量
の肥料を供給できることになる。そして、植付け開始直
後において、電動モータの起動立ち上がり遅れや流下パ
イプの流下案内による時間遅れに起因して最初の苗植付
け箇所から少し遅れて圃場への肥料供給が開始されるけ
れども、このような植付け開始直後には比例制御特性よ
りも大きな回転数で電動モータが駆動されるから、少し
肥料供給が遅れたとしても、その最初の箇所での肥料供
給量が多めになり、当該箇所での肥料不足を解消できる
ことになる。又、繰り出し量が多めになるから流下速度
が大になり、供給遅れ時間も少なくできる。
【0006】
【発明の効果】従って、肥料供給量を走行速度に比例さ
せて制御するために電動モータを用いて肥料繰り出しを
行う構成でありながら、植付け開始直後における肥料繰
り出し遅れに起因する肥料不足を解消できることとな
り、当該箇所における苗が成育不良になるのを防止でき
るものとなった。
【0007】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図4
に施肥装置付き田植機を示している。この田植機は、乗
用型走行機体の後部に平行四連リンク機構1を介して昇
降自在に苗植付装置2を連結し、苗植付装置2の後部に
施肥装置3を装着して構成してある。走行機体は、機体
前部に搭載したエンジン4の動力をミッションケース5
内の主クラッチ6及び変速装置を介して前後車輪8,9
に供給する一方、変速後の動力を伝動軸10及び植付ク
ラッチ11を介して断続操作自在に苗植付装置2に供給
して、機体を走行させながら苗植付け作業を行えるよう
構成してある。前記苗植付装置2は、フレーム兼用の植
付伝動ケース12に対して一定ストロークで往復横移動
する苗のせ台13、苗のせ台13の下端部から一株づつ
苗を取り出して圃場に植付ける植付機構14、圃場面に
接地追従する整地フロート15等を備えて構成してある
前記施肥装置3は、図3に示すように、植付伝動ケース
12から立設した支持フレーム16に支持するよう構成
し、上部に配備され粉粒状の肥料を貯溜するホッパー1
7、このホッパー17の下方に貯溜される肥料を所定量
づつ繰り出す繰り出し機構18、繰り出された肥料を圃
場面に流下案内する流下パイプ19、圃場面上に施肥用
溝を作成する作溝器20等から成り、前記繰り出し機構
18は、繰り出しケース18a内に外周面に肥料入り込
み凹部が形成された繰り出しロール18bを電動モータ
Mにより回動駆動して肥料を下方側に連通された流下パ
イプ19に繰り出すよう構成してある。そして、前記電
動モータMは、苗植付装置2が植付け作業状態であって
機体が走行している場合にのみ回転駆動され、かつ、機
体の走行速度に対して回転数が比例制御されるよう構成
され、圃場の単位面積当たりでの肥料供給量が設定量に
なるよう駆動制御される。詳述すると、図1に示すよう
に、電動モータMはマイクロコンピュータを備えた制御
装置21により制御駆動するよう構成し、走行機体の車
軸22の近傍に電磁式回転数検出センサ23を配備し、
この検出センサ23の検出値を制御装置21に入力する
よう構成してある。又、植付クラッチ11の入切操作具
11aの近くにクラッチ入り位置に操作されたことを検
出する検出スイッチSW1を配備するとともに、走行機
体の主クラッチペダル24の近くにクラッチ切り位置に
踏み込み操作されたことを検出する検出スイッチSW2
を配備し、これらの検出スイッチSW1,SW2の検出
結果も制御装置21に入力される。そして、検出スイッ
チSW1が植付クラッチ入り状態を検出し、検出スイッ
チSW2が非検出状態で主クラッチ入りとなっている圃
場での植付け作業走行中には、図2に実線で示すよう
に、予め定められる単位面積当たりの施肥量から演算さ
れた機体走行速度とモータ回転数との比例直線特性に合
致するよう制御装置21が電動モータMの回転速度を比
例制御する〔この制御プログラムを比例制御手段Aと称
する〕。又、苗植付け作業の開始時においては、植付ク
ラッチ11が入り操作された時点から所定の設定時間経
過するまでは、図2に仮想線で示すように、前記比例直
線特性よりも大きな回転数となるよう電動モータMを高
速で回転駆動させて施肥量を多くして〔この制御プログ
ラムを施肥量補正手段Bと称する〕、作業開始箇所での
肥料不足を解消するよう構成してある。又、畦際等で植
付クラッチ11あるいは主クラッチ6を切り操作する
と、直ちに電動モータMの回転駆動を停止し、肥料流下
案内による時間遅れに起因する肥料の過剰供給を出来る
だけ少なくするよう構成してある。
【0008】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】制御ブロック図
【図2】制御特性図
【図3】施肥装置の後面図
【図4】田植機の全体側面図
【符号の説明】
2 苗植付装置 3 施肥装置 11 植付クラッチ 17 肥料貯溜部 18 繰り出し機構 19 流下パイプ 23 検出センサ A 比例制御手段 B 施肥量補正手段 M 電動モータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体に苗植付装置(2)と施肥装置
    (3)とを連結し、前記施肥装置(3)を、肥料貯溜部
    (17)から繰り出し機構(18)を介して所定量づつ
    肥料を繰り出し、流下パイプ(19)を介して苗植付け
    箇所の近傍の圃場面に肥料を流下案内させるよう構成し
    た施肥装置付き田植機であって、前記繰り出し機構(1
    8)を電動モータ(M)により駆動するよう構成し、前
    記走行機体の車速を検出する検出センサ(23)を備
    え、この検出センサ(23)の検出結果により、圃場面
    積あたりの施肥量から予め定められる比例制御特性に基
    づいて、前記電動モータ(M)の回転速度を比例制御す
    る制御手段(A)を備えるとともに、苗植付装置(2)
    に対する植付クラッチ(11)の入り操作に伴って、前
    記比例制御特性に対応する回転数よりも大きな回転数で
    電動モータ(M)を所定時間だけ駆動させる施肥量補正
    手段(B)を備えてある施肥装置付き田植機。
JP9690492A 1992-04-17 1992-04-17 施肥装置付き田植機 Expired - Lifetime JP2675230B2 (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012060954A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Kubota Corp コンバイン
JP2016036270A (ja) * 2014-08-06 2016-03-22 ヤンマー株式会社 散布作業車
JP2017139990A (ja) * 2016-02-10 2017-08-17 日本プラントシーダー株式会社 車速連動式電動薬剤散布装置
CN108243643A (zh) * 2018-03-03 2018-07-06 湖南龙舟农机股份有限公司 一种用于调节施肥深度的施肥装置和旋耕机
WO2020227608A1 (en) * 2019-05-09 2020-11-12 Deere & Company Acceleration compensation in controlling a seeding machine

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WO2020227608A1 (en) * 2019-05-09 2020-11-12 Deere & Company Acceleration compensation in controlling a seeding machine

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