JPH0528930Y2 - - Google Patents

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JPH0528930Y2
JPH0528930Y2 JP1986166579U JP16657986U JPH0528930Y2 JP H0528930 Y2 JPH0528930 Y2 JP H0528930Y2 JP 1986166579 U JP1986166579 U JP 1986166579U JP 16657986 U JP16657986 U JP 16657986U JP H0528930 Y2 JPH0528930 Y2 JP H0528930Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、テープレコーダ等の電気機器の駆動
源として用いられるモータを機器本体に取付ける
ための取付け機構に関する。
〔従来の技術〕
従来、防振機構を介在させてモータを電気機器
に取付ける機構として、第8図に示すように構成
されたものが用いられている。この第8図に示す
ものは、モータ60のモータケース61にネジ孔
62を設け、このネジ孔62に螺合されるネジ軸
65をゴムクツシヨン等の弾性部材63及び間座
64を介して電気機器本体を構成するメカシヤー
シ66に形成された取付け孔67に挿通させるこ
とにより、上記モータ60をメカシヤーシ66に
取付け固定するようにしたものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、第8図に示すように構成されたモータ
の取付け機構にあつては、メカシヤーシの取付け
孔にゴムクツシヨンを嵌合し、このゴムクツシヨ
ン内に間座を挿入した後に、上記モータを支えな
がら上記間座内にネジ軸を挿通して間座とモータ
ケースとをネジ止めしなければならないため、そ
の組立て作業は容易ではなく又組立て工数も多く
作業能率が悪くなつている。
また、防振効果を充分有効に発揮させるために
は、上記ゴムクツシヨンの厚みを相当に厚くしな
ければならず、これにより取付け機構が大型化
し、電気機器自体の小型化を阻害している。
そこで、このような問題点の解消を図るため、
本願出願人は、モータを電気機器に取付ける機構
として、間座、ネジ軸等を用いることなく、弾性
支持部材のみでメカシヤーシに取付けるモータの
取付け機構を提案している。
このモータの取付け機構は、第1図A及びBに
示すような構成を有するものである。
この第1図A及びBに示すモータ1の取付け機
構は、上記モータ1を収納するモータケース2
と、このモータが取付けられる電気機器本体側の
取付け基板3と、上記モータ1と上記取付け基板
3とを連結固定するために少なくとも二重の溝を
軸方向に対して直交する方向に有する弾性支持部
材4とを主たる構成要素として構成される。
上記モータ1のモータケース2には、第1図
A,Bに示すように、その下端側に、モータ1の
側縁から3箇所突出する取付け片5を有する下面
板6が取付けられている。そして、上記取付け片
5にはそれぞれ取付け孔7が穿孔されている。
また、上記モータ1が取付けられる電気機器本
体側の取付け基板3には、上記モータ1の取付け
孔7に対向する位置にモータ取付け孔8が穿孔さ
れている。
上記のように構成されたモータ1の取付け孔7
と取付け基板3の取付け孔8を連結し、モータ1
を取付け基板3上に取付ける弾性支持部材4は、
第2図に示すように構成されている。すなわち、
この弾性支持部材4は、ゴム等の弾性体を円柱状
に一体に成形したものであつて、長手方向の中央
部を大径部4aとし、両端側部分を小径部4b,
4cとして形成され、大径部4aと各小径部4
b,4cを連続させる部分にはテーパ部4d,4
eが設けられている。そして、上記大径部4aに
は、軸方向と直交する方向に第1及び第2の溝
9,10が並列して形成されている。すなわち、
軸方向両端部側にそれぞれ設けられたテーパ部4
d,4e間に位置して第1及び第2の溝9,10
が二重に形成されている。
上述のように形成された弾性支持部材4は、そ
の両端の小径部4b,4cを持つて軸方向の第2
図中矢印A方向及び矢印B方向にそれぞれ引つ張
るとテーパ部4d,4eから大径部4aにかけて
縮径することができる。よつて、弾性支持部材4
を縮径した状態で、一方端の小径部4bからテー
パ部4dを介して上記第1の溝9にモータ1の取
付け孔7を、又他方端の小径部4cからテーパ部
4eを介して第2の溝10にメカシヤーシ3の取
付け孔8をそれぞれ係合させることができるよう
になる。
従つて、モータ1の周縁から突設される3箇所
の取付け片5において、上述の取付け作業を繰り
返して、取付け片5の取付け孔7と取付け基板3
の取付け孔8とをそれぞれ弾性支持部材4で連結
し、モータ1を上記取付け基板3上に3点支持す
ることによつてこの取付け基板3に固定すること
ができる。
このようにしてモータ1及び取付け基板3を弾
性支持部材4にて連結すれば、前述の第8図に示
すものの如く間座、ネジ軸等の部材を必要としな
くなる。
従つて、部品点数及び組立て工数を削減するこ
とができ、作業効率の向上及び低コスト化を図る
ことができる。
そして、上記弾性支持部材4に設けられる第1
の溝9及び第2の溝10間の振動吸収部11にお
ける振動吸収力がクツシヨンとなつてモータ1の
回転時における機械的・電気的振動をメカシヤー
シ3に伝達するのを防止することができる。
この弾性支持部材4の振動吸収率は、モータ1
を取付け基板3へ取付けるに際して他の金属類
(例えば間座、ネジ軸等)を使用していないこと
から、ゴム等の弾性体本来の振動減退効果を得る
ことができ、前述の従来例のものに比し充分な防
振効果を得ることができる。すなわち、他の金属
類を使用しないため、この弾性支持部材4よる振
動共振周波数f0は、弾性支持部材4の硬度及び弾
性支持部材4の上記振動吸収部11の厚みt1を設
計することにより簡単に求めることができる。
すなわち、第2図に示すように構成された弾性
支持部材4を用いることにより、第8図に示す従
来広く用いられていたモータの取付け機構が有す
る問題点を解消し、防振効果に優れたモータの取
付け機構を構成することができる。
そこで、本考案は、さらに防振効果に優れ、テ
ープレコーダ等の電子機器への取付けを容易とな
すモータの取付け機構を提供することを目的に提
案されたものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係るモータの取付け機構は、上述した
ような目的を達成するため、モータケースの下端
側に取付け孔が設けられた取付け片を複数有する
モータと、上記モータと機器本体との間に介在さ
れ、上記モータの取付け孔に対向する位置に取付
け孔が設けられた弾性支持片を有する取付け基板
と、軸方向両端側にそれぞれテーパ部が設けられ
るとともに、これらテーパ部間に位置して軸方向
に対して直交する方向に少なくとも二重の溝を並
列して有する一体の弾性支持部材とからなり、上
記弾性支持部材の一方端をモータの取付け孔に挿
通して一方の溝に上記モータの取付け孔を係合さ
せ、他方端を上記取付け基板の取付け孔に挿通し
て他方の溝に上記取付け基板の取付け孔を係合さ
せて上記取付け基板に上記モータを支持させると
ともに上記取付け基板を上記機器本体側に取付け
るようにしたものである。
〔作用〕
本考案に係るモータの取付け機構は、一体の弾
性支持部材の一方の溝にモータの取付け孔を係合
させ、他方の溝に取付け基板の弾性支持片に設け
られた取付け孔を係合させて上記取付け基板に上
記モータを支持させた構成を備えることにより、
モータの駆動時に生ずる振動は、上記弾性支持部
材により吸収され、機器本体側への振動の伝達が
遮断される。特に、弾性支持部材は、弾性支持片
を有する取付け基板を介して機器本体側に連結さ
れるので、上記弾性支持片により効率の良い振動
吸収が実現される。
〔実施例〕
以下、本考案の具体的な実施例を図面を参照し
ながら説明する。
本考案に係るモータの取付け機構は、前述した
第1図A及びBに示すモータの取付け機構に用い
る第2図に示す通りの構成を備えた弾性支持部材
4を用いるものである。
従つて、以下の説明では、弾性支持部材4につ
いては、前述の説明を参照し、詳細な説明は省略
する。
本考案に係るモータの取付け機構は、第3図に
示すように構成されてなるものであつて、モータ
1と電気機器本体を構成するメカシヤーシ20と
の間に取付け基板21を介在させてなるものであ
る。
この取付け基板21は、第4図A及び第4図B
に示すように円盤状に形成された固定部22と、
この固定部22から上記モータ1の取付け片5に
対応する位置においてそれぞれ延設された弾性変
位可能なアーム片として構成された弾性支持片2
3と、この取付け基板21をメカシヤーシ20に
固定するために上記固定部22に設けられる捩り
爪24とから構成されている。上記固定部22か
ら延設される弾性支持片23はその先端側に上記
弾性支持部材4を係合する取付け孔25が穿孔さ
れるとともに、基端側には段部26が設けられて
いる。そして、モータ1の回転時における振動が
上記弾性支持部材4の振動吸収力を越えて弾性支
持片23に伝達されても、上記段部26を中心に
して上記弾性支持片23が弾性変位することによ
り、上記振動が吸収できるようになされている。
従つて、上記弾性支持部材4とこの取付け基板2
1の段部26を介して延長された弾性支持片23
とで振動吸収を行うことができるので、防振特性
が向上し、モータの径が大きく外周部に至る程そ
の回転時における振動が大きくなる偏平ブラシレ
スモータ等の回転振動をも確実に吸収することが
できる。
次に、上記捩り爪24は上記固定部22の周縁
に複数個、この例の場合は3箇所に設けられてい
る。また、メカシヤーシ20上のこの捩り爪24
に対応する位置に挿通孔27が設けられている。
従つて、上記捩り爪24をこの挿通孔27に挿通
させた後、メカシヤーシ20の裏面側で捩り爪2
4の先端24aを第3図中矢印xで示す方向に略
直角に捩ることにより、この取付け基板21をメ
カシヤーシ20に固定することができる。
なお、上記メカシヤーシ20のモータ1の取付
け片5に対応する位置にはそれぞれ逃げ孔28が
穿設されており、上記弾性支持部材4がメカシヤ
ーシ20と当接しないようになされている。
上述の如くモータ1を取付け基板21に弾性支
持部材4にて取付け、この取付け基板21をメカ
シヤーシ20に取付けることによりモータ1をメ
カシヤーシ20に固定するモータの取付け機構に
よる振動共振周波数1は、上述の弾性支持部材4
の振動共振周波数0に加えて、上記取付け基板2
1の材質、厚みt2、弾性支持片23の幅w、並び
に上記取付け基板21の中心から段部26までの
距離l及び段差hのパラメータを設定することに
より設計することができる。従つて、上記振動共
振周波数f1の設計の自由度が大幅に向上すること
ができる。
なお、上記取付け基板21のメカシヤーシ20
への取付け手段も、上記捩り爪24に限定するこ
となく種々のものを選択することができる。
すなわち、例えば、第5図及び第6図に示す如
き取付け手段を用いることとしてもよい。
この第5図における取付け基板31のメカシヤ
ーシ30への取付け手段は、取付け基板31を合
成樹脂により形成し、この取付け基板31に複数
の係止爪32を設け、この係止爪32を弾性偏倚
させてメカシヤーシ30に設けられた係合孔33
に係合させることにより取付けるものである。
この手段によれば、簡単に取付け基板31をメ
カシヤーシ30に取付け固定することができる。
次に、第6図における取付け基板41のメカシ
ヤーシ40への固定手段は、取付け基板41の固
定部42にネジ孔43を形成し、メカシヤーシ4
0と取付け基板41とをネジ軸44によりネジ止
めしたものである。
なお、ネジ止めによる取付け基板のメカシヤー
シへの固定手段においては、その作業方向を表側
一方向とするものとして、第7図A,Bに示すも
のが考えられる。この第7図A,Bに示す取付け
基板51は、モータ1とこの取付け基板51とを
連結するアーム片52の他にこの取付け基板51
とメカシヤーシ50とを連設するシヤーシ側アー
ム片53を有し、このシヤーシ側アーム片53が
モータ1の外周縁から突出するように延設されて
いる。そして、このシヤーシ側アーム片53の先
端にネジ孔54を穿孔するとともに、メカシヤー
シ52側には上記ネジ孔54に対応する位置にネ
ジ孔55を穿設して、これらネジ孔54及び55
をネジ軸56によりモータ取付け側からネジ止め
可能としたものである。
従つて、このように第3図乃至第7図に示す如
く、モータ1の取付け機構として上記弾性支持部
材4とともに、取付け基板21,31,41,5
1を併用すると、防振設計の自由度が広がるとと
もに、メカシヤーシ20,30,40,50への
取付け手段の自由度も大きく広げることができ
る。
〔考案の効果〕 上述したように、本考案に係るモータの取付け
機構は、一体の弾性支持部材の一方の溝にモータ
の取付け孔を係合させ、他方の溝に取付け基板の
弾性支持片に設けられた取付け孔を係合させて上
記取付け基板に上記モータを支持させ、上記取付
け基板を介して機器本体側に取付けるようにして
なるので、モータの駆動時に生ずる振動は、上記
弾性支持部材により吸収され、機器本体側への振
動の伝達が遮断される。特に、弾性支持部材は、
弾性支持片を有する取付け基板を介して機器本体
側に連結されるので、上記弾性支持片により効率
の良い振動吸収が実現される。
また、モータの取付け基板への支持は、それぞ
れ係合孔を弾性支持部材の溝に係合させるだけで
実現されてなるので、部品点数の削減を図つて構
成の簡素化が実現され、取付け作業の能率化が達
成される。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは本考案の前提となるモータの取付け
機構を説明する側面図であり、第1図Bは同平面
図である。第2図は本考案に用いられる弾性支持
部材を示す図である。第3図は本考案に係るモー
タの取付け機構を示す側面図であり、第4図Aは
その取付け基板の平面図、第4図Bは同じく側面
図である。第5図は他の取付け基板を用いた場合
のモータの取付け機構を示す側面図であり、第6
図はさらに他の取付け基板を用いた側面図であ
る。第7図A及び第7図Bはさらに他の取付け基
板を用いた場合の側面図及び平面図である。第8
図は従来のモータの取付け機構を示す側面図であ
る。 1……モータ、2……モータケース、3……取
付け基板、4……弾性支持部材、4d,4e……
テーパ部、5……モータの取付け片、7……モー
タの取付け孔、9……弾性支持部材に設けた第1
の溝、10……弾性支持部材に設けた第2の溝、
21……取付け基板、23……弾性支持片、25
……取付け孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 モータケースの下端側に取付け孔が設けられた
    取付け片を複数有するモータと、 上記モータと機器本体との間に介在され、上記
    モータの取付け孔に対向する位置に取付け孔が設
    けられた弾性支持片を有する取付け基板と、 軸方向両端側にそれぞれテーパ部が設けられる
    とともに、これらテーパ部間に位置して軸方向に
    対して直交する方向に少なくとも二重の溝を並列
    して有する一体の弾性支持部材とからなり、 上記弾性支持部材の一方端をモータの取付け孔
    に挿通して一方の溝に上記モータの取付け孔を係
    合させ、他方端を上記取付け基板の取付け孔に挿
    通して他方の溝に上記取付け基板の取付け孔を係
    合させて上記取付け基板に上記モータを支持させ
    るとともに上記取付け基板を上記機器本体側に取
    付けてなるモータの取付け機構。
JP1986166579U 1986-10-31 1986-10-31 Expired - Lifetime JPH0528930Y2 (ja)

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JP1986166579U JPH0528930Y2 (ja) 1986-10-31 1986-10-31

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JP1986166579U JPH0528930Y2 (ja) 1986-10-31 1986-10-31

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JPS6374046U JPS6374046U (ja) 1988-05-17
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