JPH05288356A - 消臭性を有する布製採暖具 - Google Patents

消臭性を有する布製採暖具

Info

Publication number
JPH05288356A
JPH05288356A JP9047892A JP9047892A JPH05288356A JP H05288356 A JPH05288356 A JP H05288356A JP 9047892 A JP9047892 A JP 9047892A JP 9047892 A JP9047892 A JP 9047892A JP H05288356 A JPH05288356 A JP H05288356A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surface material
cloth
catalytic
fibers
body warmer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9047892A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3049933B2 (ja
Inventor
Takako Ogino
隆子 荻野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP4090478A priority Critical patent/JP3049933B2/ja
Publication of JPH05288356A publication Critical patent/JPH05288356A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3049933B2 publication Critical patent/JP3049933B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レーヨン繊維に化学結合した金属フタロシア
ニン誘導体よりなる触媒形消臭繊維を表面材中に混紡し
てなる布製採暖具において、触媒形消臭繊維が外気に触
れて変色しても外観ではわかりにくくして、製造のし易
い布製採暖具を得る。 【構成】 断熱材4にヒータ線3を配設し、表面材2で
覆った布製採暖具において、その表面材2にはその主材
に対してレーヨン繊維に化学結合した金属フタロシアニ
ン誘導体よりなる触媒形消臭性5を、混紡率20%以下
で混紡し金属フタロシアニン誘導体よりなる触媒形消臭
繊維の色よりも明度の小さい色で染色し、空気に触れて
変色する触媒形消臭繊維5を表面材の外観からはわかり
にくくするとともに室内の悪臭が採暖具を使用中に触媒
形消臭繊維5によって消臭される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消臭性を有する布製採
暖具の表面材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の布製の採暖具は、特開平1
−285212号公報に示すように、金属キレート含有
触媒形消臭繊維を布製電気採暖具の少なくとも表面材の
一部に混紡してなり、消臭繊維はレーヨン繊維に担持さ
れた金属フタロシアニン誘導体よりなるものであった。
この消臭繊維は触媒形のため、これを混紡した布製電気
採暖具の消臭効果は永続的に継続させることができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の構成では、この触媒形消臭繊維は非常に強い
ガス活性をもっているので、製造現場や運送中、あるい
は店頭においても変色する恐れがあり、糸段階、生地段
階、完成品段階、店頭のそれぞれで、たとえばPP等袋
に入れ、決して外気に触れないようにしておるため、袋
の費用、袋詰めする工数等、全てコストアップに関連し
ていた。
【0004】本発明は、上記問題を解決し、消臭繊維の
混紡した表面材の変色を外観上目立たないようにして製
造しやすい消臭性のある布製採暖具を提供することを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために断熱材にヒータ線を配線し、かつ表面材で覆
った布製採暖具において、表面材には、その主材に対し
てレーヨン繊維に化学結合した金属フタロシアニン誘導
体よりなる触媒形消臭繊維を混紡率20%以下で混紡
し、前記金属フタロシアニン誘導体よりなる消臭繊維の
色よりも明度の小さい色で染色したものである。
【0006】
【作用】本発明は上記構成によって、消臭繊維を混紡す
る表面材の主材を前記消臭繊維それ自身の色より明度の
小さい色で染色するので、表面材中で金属フタロシアニ
ン誘導体がたとえ変色しても、外観からはわかりにく
い。また染料は明度が小さい色程被染色物への結合が強
いので、明度が小さくなればなる程その効果はより大き
くなる。
【0007】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。
【0008】図1において、1は、フェルトよりなる断
熱材4の上に、ヒータ線3を配設し、不織布よりなる表
面材2で覆った電気カーペットである。表面材2は、ポ
リエステル・アクリル等の主材に、金属フタロシアニン
誘導体がレーヨン繊維に化学結合した触媒形消臭繊維5
を黒く染色したこの消臭繊維5を約20%前記主材に混
紡した不織布である。
【0009】金属フタロシアニン誘導体は、その強いガ
ス活性のために、そのままでは外気に触れるだけで反応
して変色する。一方一般には黒色の染料は他の染料に比
べて被染色物への結合が強い。したがって本発明では、
触媒形消臭繊維5を黒で染色すれば、表面材2中で金属
フタロシアニン誘導体よりなる触媒形消臭繊維5が変色
しても、外観からはわかりにくい。この効果は表面材2
の主材が触媒形消臭繊維5の色より明度の小さい色であ
れば、同様の効果を得ることができるが、黒色の染料が
最も明度の小さい色であるので、もっとも効果的であ
る。
【0010】また、触媒形消臭繊維5を染色することに
より、消臭能力はやや落ちる。しかし、仮に、一般家庭
における悪臭レベルを悪臭防止法(昭和47年制定)の
レベル3(何の臭いか容易に感知できる)の濃度が毎日
発生してると仮定しても、触媒形消臭繊維5の量はMA
X20%の混紡率で十分であることがシュミレーション
実験により確かめられている。
【0011】また、レーヨン繊維は摩擦堅牢度が弱く特
に濃い色になるほど弱くなるが、その混紡率を20%以
下にしているので、堅牢度は実用上問題にならない。
【0012】また他の実施例として図2に示すように、
表面材2が基布にパイル糸を刺繍したタフテッドカーペ
ットの場合は、パイル糸に、黒く染めた触媒形消臭繊維
5をポリエステルやアクリル等の主材に20%混紡した
糸を使用している。
【0013】また、触媒形消臭繊維5を混紡した糸は表
面材2全体に使用していなくとも部分使いのものでもよ
い。
【0014】さらに、電気カーペットの場合、ヒータ線
3を内蔵したヒータユニットに、カバーをかけて使用す
る構成のものがあるが、これにおいてはヒータユニット
はもちろんのことカバーの方だけに用いても同様の効果
が得られる。
【0015】次に、この実施例における作用について説
明する。電気カーペットの使用実態としては居間での使
用が最も多いが、一般家庭の居間には、人体からでる体
臭や、食べ物の滓等から発生する臭い、またペットがい
る場合はその体臭や尿の臭いといった色々な悪臭があ
る。本実施例における電気カーペット1を室内に設置
し、ヒータ線3に通電するとヒータ線3の熱が表面材2
を通して床面に近い空気を暖める。暖められた空気は、
上方にあがっていき上方の冷たい空気が下方に移動して
くる。その繰り返しにより、空気の移動がおこり、室内
の空気全てが電気カーペット1の表面材2に混紡された
触媒形消臭繊維5に接触する。そのため、室内の悪臭が
触媒形消臭繊維5によって消臭される。
【0016】本発明は電気カーペットだけでなく、本発
明の構成を採用することにより、電気毛布、電気床暖、
電気座布団等の採暖具でも同様の効果を得ることができ
る。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明の布製採暖具
は、表面材が表面材の主材に対してレーヨン繊維に化学
結合した金属フタロシアニン誘導体よりなる触媒形消臭
繊維を混紡率20%以下で混紡し、かつ触媒形消臭繊維
よりなるの色よりも明度の小さい色で染色したものであ
るので触媒形消臭繊維が外気に触れて変色しても外観か
らはわかりにくい。したがって製造中でも表面材を裸で
放置することができ、各工程で袋に入れて空気と触れな
いようにする等の手間がかからず、工数・材料費の面で
有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における外観斜視図
【図2】本発明の他の実施例における部分断面図
【符号の説明】
1 電気カーペット 2 表面材 3 ヒータ線 4 断熱材 5 触媒形消臭繊維

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断熱材にヒータ線を配設し、かつ表面材で
    覆った布製採暖具において、前記表面材には、その主材
    に対してレーヨン繊維に化学結合した金属フタロシアニ
    ン誘導体よりなる触媒形消臭繊維を、混紡率20%以下
    で混紡し前記金属フタロシアニン誘導体よりなる触媒形
    消臭繊維の色よりも明度の小さい色で染色した布製採暖
    具。
JP4090478A 1992-04-10 1992-04-10 消臭性を有する布製採暖具 Expired - Fee Related JP3049933B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4090478A JP3049933B2 (ja) 1992-04-10 1992-04-10 消臭性を有する布製採暖具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4090478A JP3049933B2 (ja) 1992-04-10 1992-04-10 消臭性を有する布製採暖具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05288356A true JPH05288356A (ja) 1993-11-02
JP3049933B2 JP3049933B2 (ja) 2000-06-05

Family

ID=13999685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4090478A Expired - Fee Related JP3049933B2 (ja) 1992-04-10 1992-04-10 消臭性を有する布製採暖具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3049933B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4837878B2 (ja) * 2000-09-21 2011-12-14 コンバテック リミティド 創傷被覆材

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4837878B2 (ja) * 2000-09-21 2011-12-14 コンバテック リミティド 創傷被覆材

Also Published As

Publication number Publication date
JP3049933B2 (ja) 2000-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5050256A (en) Allergen proof bedding system with cover permeable to water vapor
CA2218954A1 (en) Dimensionally stable tufted carpet
JPH05288356A (ja) 消臭性を有する布製採暖具
GB2362568A (en) Mat & process for manufacturing mats
KR200381783Y1 (ko) 흡습성이 양호한 매트
WO2003052033A2 (en) Waterproof fragrance releasing device and products incorporating same
EP0962584A1 (en) Fabric having deodorizing function and method of deodorizing fabric
JPH0694252A (ja) 電気カーペット
GB2338412A (en) Dust control mat
JP2588679B2 (ja) 屋内用断熱繊維製品
JPH0482981A (ja) 蓄光性繊維及び布帛
CN216100869U (zh) 高色牢度耐水洗装饰布
JPH05133534A (ja) 消臭性電気カーペツト
JP3252610B2 (ja) 電気カーペット用カバー
JP3097602U (ja) 寝具
JPH0333460Y2 (ja)
JPS6211998Y2 (ja)
JPH031506Y2 (ja)
KR101373247B1 (ko) 항균 및 탈취기능을 가지는 카페트
JPH09170177A (ja) 消臭性繊維構造物
US20240133093A1 (en) Durable pilling resistant nonwoven insulation
KR101248452B1 (ko) 합성섬유 카페트 및 그 제조방법
JP3021280U (ja) 健康維持体の構造
JPS6146330Y2 (ja)
KR200209450Y1 (ko) 카페트

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees