JPH05288099A - 内燃機関の燃料制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃料制御装置

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Publication number
JPH05288099A
JPH05288099A JP8545092A JP8545092A JPH05288099A JP H05288099 A JPH05288099 A JP H05288099A JP 8545092 A JP8545092 A JP 8545092A JP 8545092 A JP8545092 A JP 8545092A JP H05288099 A JPH05288099 A JP H05288099A
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JP
Japan
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fuel
internal combustion
combustion engine
alcohol
alcohol content
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Application number
JP8545092A
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English (en)
Inventor
Atsushi Tawara
淳 田原
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 混合燃料のアルコール含有率に応じて適切な
起動時噴射量を定めて、起動時噴射量を徐々に減衰させ
て起動完了後に内燃機関が停止することを防止できる内
燃機関の燃料制御装置を提供する。 【構成】 各気筒毎に設置されたメインインジェクタと
インテークマニホールドに1つ設置されたコールドイン
ジェクタとを有しアルコール混合燃料を燃料として使用
する内燃機関の燃料制御装置22であって、アルコール
混合燃料のアルコール含有率を検出する手段208と、
内燃機関の運転状態を表す状態量を検出する手段209
〜211と、状態量から内燃機関が起動状態にあるか否
かを判別する手段と、起動状態であると判別された場合
にアルコール含有率と状態量とに基づいてメインインジ
ェクタ2041〜2044とコールドインジェクタ20
5とから噴射される起動時燃料量の初期値を決定しアル
コール含有率が高いほど起動時燃料量の減少制御の開始
時期を早くする手段と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の燃料供給装置
に係わり、特にアルコール混合燃料を使用するFFV
( Flexible Fuel Vehicle)の燃料制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から内燃機関の起動性を改善するた
めに、各気筒毎に設置されたメインインジェクタの他に
いわゆるインテークマニホールドにコールドインジェク
タを設置して、燃料噴射量を増量する燃料制御装置が提
案されている。一方FFVではアルコール混合燃料は理
論空燃比が小であり気化性が劣るために通常の内燃機関
よりも多量の燃料を噴射することが必要であり、上記の
コールドインジェクタを備える場合が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この場合においてアル
コールの含有割合が多いほど燃料供給量は多くする必要
があるが、逆にコールドインジェクタからの噴射量が多
すぎると、気化されない燃料が多量にインテークマニホ
ールドの内壁に液体のまま付着する。そして内燃機関が
起動して回転数が急激に上昇すると吸気管圧力も急激に
負圧となり、燃料が気体のまま気筒に吸入されて点火プ
ラグに付着して点火プラグを濡らして内燃機関が停止し
てしまう場合もある。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑みなされたもの
であって、混合燃料のアルコール含有率に応じて適切な
起動時噴射量を定めて、起動時噴射量を徐々に減衰させ
て起動完了時に内燃機関が停止することを防止できる内
燃機関の燃料制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1は本発明にかかる内
燃機関の燃料制御装置の基本構成図であって、インジェ
クタを有しアルコール混合燃料を燃料として使用する内
燃機関の燃料制御装置であって、アルコール混合燃料の
アルコール含有率を検出するアルコール含有率検出手段
11と、内燃機関の運転状態を表す状態量を検出する運
転状態量検出手段12と、運転状態検出手段によって検
出された状態量から内燃機関が起動状態にあるか否かを
判別する起動状態判別手段13と、起動状態判別手段1
3において起動状態であると判別された場合にアルコー
ル含有率検出手段11によって検出されるアルコール含
有率と運転状態量検出手段12によって検出される状態
量とに基づいてインジェクタから噴射される起動時燃料
量の初期値を決定しアルコール含有率検出手段11によ
って検出されるアルコール含有率が高いほど所定の割合
で減少制御される起動時燃料量の減少制御の開始時期を
早くする起動時燃料制御手段14と、を有する。
【0006】
【作用】本発明によれば、起動時にインジェクタから噴
射される起動時燃料量が混合燃料のアルコール含有率が
高いほど早期に減少制御されるため、起動完了後に液体
アルコールが点火プラグに付着することが防止される。
【0007】
【実施例】図2は本発明にかかる内燃機関の燃料制御装
置の実施例の構成図であって、燃料タンク201に貯蔵
されたアルコール混合燃料はポンプ202により加圧さ
れて燃料パイプ202を通してデリバリパイプ203に
供給される。デリバリパイプ203には各気筒に対応し
たメインインジェクタ2041〜2044が設置されて
おり、吸気弁の直前で燃料を噴射する。
【0008】デリバリパイプ203からはコールドイン
ジェクタ205に燃料を供給する分岐パイプ206が分
岐している。コールドインジェクタ205はインテーク
マニホールド207に設置されており、1つのコールド
インジェクタ205から全気筒に対する起動時燃料量の
1部がインテークマニホールド207内に噴射される。
【0009】デリバリパイプ203からは燃料タンク2
01に向かってリターンパイプ207が設置されてお
り、余剰の燃料を燃料タンク201に戻す。燃料パイプ
203には混合燃料のアルコール含有率MXを検出する
アルコール含有率センサ208が設置されている。内燃
機関20には内燃機関回転数Neを検出する回転角セン
サ209および冷却水温度THWを検出する水温センサ
210が設置されている。
【0010】さらにインテークマニホールド207には
吸気温度を検出する吸気温センサ211が取り付けられ
ている。制御部22はマイクロコンピュータシステムで
あり、バス221、CPU222、メモリ223、入力
インターフェイス224および出力インターフェイス2
25から構成されている。
【0011】アルコール含有率センサ208、回転角セ
ンサ209、水温センサ210および吸気温センサ21
1の出力は制御部22の入力インターフェイス224に
接続されている。また制御部22の出力インターフェイ
ス225からはメインインジェクタ2041〜2044
およびコールドインジェクタ205に対する操作指令が
出力される。
【0012】図3は制御部22で実行される燃料噴射ル
ーチンのフローチャートであって、ディストリビュータ
に設置さる回転角センサ209から出力される回転角信
号から決定される所定のカム角度毎に実行される。即ち
ステップ31において内燃機関回転数Neが読み込ま
れ、この回転数Neに基づきステップ32で起動状態で
あるか否かが決定される。
【0013】図4はこの判定に使用される関数の一例を
示すグラフであって、いわゆるヒステリシス特性であ
る。即ち回転数Neがいったん400rpm以上となれ
ば起動完了と判断し、回転数が200rpm以下となれ
ば停止と判断する。ステップ32で肯定判定された場合
はステップ33に進み起動時コールドインジェクタ噴射
ルーチンを実行した後ステップ34に進み起動時メイン
インジェクタ噴射ルーチンを実行する。
【0014】ステップ32で否定判定された場合は起動
完了としてステップ35で通常時燃料噴射ルーチンを実
行する。図5はステップ33で実行される起動時メイン
インジェクタ噴射ルーチンのフローチャートである。ス
テップ331では混合燃料のアルコール含有率MXおよ
び内燃機関の状態として冷却水温度THWと吸気温度T
HAが読み込まれる。
【0015】ステップ332で冷却水温度THWの関数
として起動時メインインジェクタ基本噴射量TPSTを算
出する。ステップ333ではアルコール含有率MXの関
数としてアルコール含有率補正係数KALCHLを算出
する。ステップ334では吸気温度THAの関数として
吸気温度補正係数KTHAを算出する。
【0016】ステップ335において次式により起動時
メインインジェクタ燃料噴射量TAUSTを演算する。 TAUST = TPST*KALCHL*KTHA ステップ336において起動時メインインジェクタ燃料
噴射量TAUSTを出力してメインインジェクタ204
1〜2044から所定量の燃料を噴射する。
【0017】図6はステップ34で実行されるコールド
インジェクタ噴射ルーチンのフローチャートである。ス
テップ340において内燃機関回転数Neに基づいてク
ランキング中であるか否かを判定し、クランキング中で
あればステップ341に進む。ステップ341において
混合燃料のアルコール含有率MXを読み込み、ステップ
342においてアルコール含有率MXに基づいてコール
ドインジェクタから噴射される燃料量の減量制御開始タ
イミングNMX1と減量制御復帰タイミングNMX2を
決定する。
【0018】図7はアルコール含有率MXの関数として
決定される減量制御開始タイミングNMX1と減量制御
復帰タイミングNMX2のグラフの一例であって、横軸
にアルコール含有率MXを、縦軸に減量制御タイミング
であり単位は“秒”あるいは“回転回数”である。ステ
ップ343においてアルコール含有率MXの関数として
起動時アルコール含有率補正係数KSAJMXを求め
る。
【0019】図8はこの関数の一例を示すグラフであっ
て、横軸にアルコール含有率MXを、縦軸に起動時アル
コール含有率補正係数KSAJMXをとる。ステップ3
44において起動時アルコール含有率補正係数KSAJ
MXに減量係数KSTJを積算して最新の起動時アルコ
ール含有率補正係数KSAJMXを求める。
【0020】なお減量係数KSTJは後述する減量係数
演算ルーチンで決定される。ステップ345において冷
却水温度THWに基づく起動時冷却水温度補正係数KS
TJTHWを算出する。図9はこの関数の一例を示すグ
ラフであって、横軸に冷却水温度THW、縦軸に起動時
冷却水温度補正係数KSTJTHWをとる。
【0021】ステップ346においては回転数Neに基
づく起動時回転数補正係数KSTJNEを算出する。図
10はこの関数の一例を示すグラフであって、横軸に回
転数Ne、横軸に起動時回転数補正係数KSTJNEを
とる。ステップ347において次式に基づき起動時コー
ルドインジェクタ噴射量TAUSTJが演算される。
【0022】 TAUSTJ = KSTJMX*KSTJTHW*KSTJNE ステップ348において起動時コールドインジェクタ噴
射量TAUSTJが出力され、コールドインジェクタ2
05から所定量の燃料が噴射される。ステップ340に
おいてクランキング中でないと判定された場合はステッ
プ349に進み、カウンタCSTをリセットし、減量係
数KSTJを初期値“1”にセットしてこのルーチンを
終了する。
【0023】図11は第1の実施例において使用される
減量係数演算ルーチンのフローチャートであって、例え
ば1秒である所定時間間隔ごとに演算が実行される。ス
テップ111において演算タイミングに到達したか否か
が判定され、否定判定された場合は直ちにこのルーチン
を終了する。ステップ111で肯定判定された場合はス
テップ112に進み、カウンタCSTをインクリメント
して、ステップ113でカウンタCSTが減量復帰タイ
ミングNMX2に到達したか否かを判定する。
【0024】ステップ113で肯定判定された場合はス
テップ114に進み、カウンタCSTが減量開始タイミ
ングNMX1に到達したか否かを判定し、否定判定され
ればこのルーチンを終了する。ステップ114で肯定判
定されればステップ115に進み減量係数KSTJに予
め定められた1以下の係数βを積算してこのルーチンを
終了する。
【0025】即ち内燃機関のクランキング開始後減量開
始タイミングNMX1で決定される時間経過すると所定
時間間隔毎に一定の比率で起動時燃料が減量され、減量
復帰タイミングに到達すると減量制御がリセットされ
る。ステップ113で否定判定されれば、ステップ11
6に進みカウンタCSTJと減量係数KSTJをリセッ
トして、このルーチンを終了する。
【0026】減量復帰タイミングNMX2は起動時燃料
減量制御によって起動時燃料が減量されすぎて起動性が
損なわれることを防止するために設けられている。図1
2はステップ35で実行される通常時燃料噴射ルーチン
のフローチャートである。ステップ351で混合燃料の
アルコール含有率MXおよび内燃機関の状態として吸気
圧PMと吸気温度THAが読み込まれる。
【0027】ステップ352で回転数Neと吸気圧PM
との関数として基本燃料噴射量TPが演算される。ステ
ップ353でアルコール含有率MXの増加関数として決
定されるアルコール含有率補正係数KALCHLが算出
される。ステップ354においては吸気温度THAの関
数として吸気温度補正係数αが算出される。
【0028】なおここで例えば冷却水温度THW等の他
の状態量の補正係数を考慮してもよい。ステップ355
においては次式の基づき通常時燃料噴射量TAUが決定
される。 TAU = TP*KALCHL*α ステップ356において通常時燃料噴射量TAUが出力
され、その結果メインインジェクタ2041〜2044
から所定量の燃料が噴射される。
【0029】図13は第1の実施例を説明するタイミン
グ図であって、横軸に時間、縦軸に内燃機関回転数およ
び燃料噴射量TAUをとる。時刻t0 において内燃機関
のクランキングが開始されると、起動時メインインジェ
クタ噴射ルーチンのステップ336で演算される起動時
メインインジェクタ噴射量TAUSTおよび起動時コー
ルドインジェクタ噴射ルーチンのステップ348で起動
時コールドインジェクタ噴射量TAUSTJが噴射され
る。
【0030】時刻t1 で減量開始タインミングNMX1
に到達すると所定の割合βで起動時コールドインジェク
タ噴射量TAUSTJの減量が開始される。時刻t2
回転数Neが400rpm以上となれば内燃機関は通常
運転状態になったものとして図12に示す通常時燃料噴
射ルーチンで燃料量が決定される。なお減量復帰タイミ
ングNMX2は普通の状況で回転数Neが400rpm
に到達する時刻t2 以上となるように決定されており、
普通の起動時には減量復帰が働くことはない。
【0031】図14は第2の実施例において使用される
減量係数演算ルーチンであって、減量開始タイミングN
MX1および減量復帰タイミングNMX2は積算回転数
として求められる。起動時燃料の減量制御がクランキン
グ開始後減量開始回転数に到達した時に開始される。
【0032】即ちステップ111aで所定回転数に到達
したか否かが判定され、否定判定された場合は直ちにこ
のルーチンを終了する。ステップ111aで肯定判定さ
れた場合はステップ112に進み、カウンタCSTをイ
ンクリメントして、ステップ113でカウンタCSTが
減量復帰タイミングNMX2に到達したか否かを判定す
る。
【0033】ステップ113で肯定判定された場合はス
テップ114に進み、カウンタCSTが減量開始タイミ
ングNMX1に到達したか否かを判定し、否定判定され
ればこのルーチンを終了する。ステップ114で肯定判
定されればステップ115に進み減量係数KSTJに予
め定められた1以下の係数βを積算してこのルーチンを
終了する。
【0034】即ち内燃機関のクランキング開始後減量開
始タイミングNMX1で決定される時間経過すると所定
時間間隔毎に一定の比率で起動時燃料が減量され、減量
復帰タイミングに到達すると減量制御がリセットされ
る。ステップ113で否定判定されれば、ステップ11
6に進みカウンタCSTJと減量係数KSTJをリセッ
トして、このルーチンを終了する。
【0035】図15は第3の実施例において使用される
減量係数演算ルーチンであって、第1の実施例で使用さ
れる減量係数演算ルーチンのステップ114とステップ
115との間にステップ115aを挿入し、所定値βを
回転数の変動量ΔNeの関数として定める。図16はこ
の関数の1例であって、横軸に回転数変動量ΔNeを、
縦軸に所定値βをとる。
【0036】即ち回転数変動量ΔNeがしきい値b以上
である時は回転数変動量ΔNeが大であるほど所定値β
を小とする。これは回転数が急上昇した場合にインテー
クマニホールド207の圧力が急激に上昇して液体アル
コールが気筒に吸入されることを防止する効果がある。
ステップ111で所定タイミングに到達したか否かが判
定され、否定判定された場合は直ちにこのルーチンを終
了する。
【0037】ステップ111で肯定判定された場合はス
テップ112に進み、カウンタCSTをインクリメント
して、ステップ113でカウンタCSTが減量復帰タイ
ミングNMX2に到達したか否かを判定する。ステップ
113で肯定判定された場合はステップ114に進み、
カウンタCSTが減量開始タイミングNMX1に到達し
たか否かを判定し、否定判定されればこのルーチンを終
了する。
【0038】ステップ114で肯定判定されればステッ
プ115aに進み回転数変動量ΔNeの関数として所定
値βを求める。そしてステップ115で減量係数KST
Jに所定値βを積算してこのルーチンを終了する。即ち
内燃機関のクランキング開始後減量開始タイミングNM
X1で決定される時間経過すると所定時間間隔毎に一定
の比率で起動時燃料が減量され、減量復帰タイミングに
到達すると減量制御がリセットされる。
【0039】ステップ113で否定判定されれば、ステ
ップ116に進みカウンタCSTJと減量係数KSTJ
をリセットして、このルーチンを終了する。上記の第1
から第3の実施例においてはコールドインジェクタ20
5から噴射される燃料量がアルコール含有率MXに応じ
て減量制御され、メインインジェクタ2041〜204
4から噴射される燃料量は減量制御されないが、第4の
実施例においては起動時メインインジェクタからの噴射
量も減量制御の対象とする。
【0040】第17図は第4の実施例で使用される起動
時メインインジェクタ噴射ルーチンのフローチャートで
あって、ステップ335とステップ336との間にステ
ップ335aが挿入され、ステップ335で演算された
起動時メインインジェクタ燃料噴射量TAUに減量係数
KSTJが積算される。即ちステップ331では混合燃
料のアルコール含有率MXおよび内燃機関の状態として
冷却水温度THWと吸気温度THAが読み込まれる。
【0041】ステップ332で冷却水温度THWの関数
として起動時メインインジェクタ基本噴射量TPSTを算
出する。ステップ333ではアルコール含有率MXの関
数としてアルコール含有率補正係数KALCHLを算出
する。ステップ334では吸気温度THAの関数として
吸気温度補正係数KTHAを算出する。
【0042】ステップ335において次式により起動時
メインインジェクタ燃料噴射量TAUSTを演算する。 TAUST = TPST*KALCHL*KTHA ステップ335aにおいて起動時メインインジェクタ燃
料噴射量TAUSTに減量係数KSTJを積算して、ス
テップ336において起動時メインインジェクタ燃料噴
射量TAUSTを出力してメインインジェクタ2041
〜2044から所定量の燃料を噴射する。
【0043】クランキング時あるいは始動直後の不安定
な時期においては回転数Neや吸気圧力PMの変化によ
って燃料噴射量TAUが急激に増大する場合がある。と
くにアルコール含有率MXが大である場合、あるいは吸
気温度THAが低い場合には液体アルコールが吸入され
て点火プラグが濡れてしまい、失火することがある。
【0044】第5の実施例は上記問題点を解決するもの
であって、第18図に示す燃料噴射ルーチンが使用され
る。なお第5の実施例は第1から第4の実施例と組み合
わせて使用することも可能である。これは図3に示す燃
料噴射ルーチンにステップ34a、34b、35a、3
5bおよび35cが追加される。
【0045】ステップ34aにおいては起動時メインイ
ンジェクタ噴射量TAUSTと起動時コールドインジェ
クタ噴射量TAUSTJとの加算値が起動時最大燃料量
TAUSTMXより大であるか否かが判定され、肯定判
定された場合はステップ34bで起動時最大燃料量TA
USTMXを更新する。ステップ35aにおいてスター
タモータがオンであるか否かが判定され否定判定されれ
ば、ステップ35で演算された通常時燃料量TAUをそ
のまま使用して燃料噴射が実行される。
【0046】ステップ35aにおいて肯定判定されれば
ステップ35bに進み、通常時燃料噴射量TAUが起動
時最大燃料量TAUSTMX以上であるか否かが判定さ
れ、否定判定されれば、ステップ35で演算された通常
時燃料量TAUをそのまま使用して燃料噴射が実行され
る。ステップ35bで肯定判定されればステップ35c
に進み、通常時燃料噴射量TAUを起動時最大燃料量T
AUSTMXに制限する。
【0047】図19は第5の実施例を説明するためのタ
イミング図であって、横軸に時間を、縦軸に回転数およ
び燃料噴射量をとる。即ち時刻t0 でクランキングが開
始し、時刻t1 で回転数Neが400rpm以上となり
通常時燃料噴射ルーチンにより通常燃料噴射量が決定さ
れる。その後時刻t2 において回転数Neが200rp
m以下となり再度起動状態となる。
【0048】時刻t3 で再度回転数Neが400rpm
以上となり、通常燃料噴射ルーチンにより燃料噴射量が
決定される。しかし時刻t5 まではスタータモータがオ
ン状態であるので、例えば時刻t4において回転数Ne
が急増しても、燃料噴射量は起動時最大燃料量TAUS
TMX以下に抑制される。
【0049】時刻t6 において回転数Neが急増して
も、スタータモータはオフであるので燃料噴射量は抑制
されない。
【0050】
【発明の効果】本発明によればアルコール混合燃料を使
用するFFVにおいて、起動時の燃料噴射量が混合燃料
中のアルコール含有率が大きいほどクランキング開始後
早い時期に減量制御され、内燃機関回転数が上昇して吸
気負圧が大きくなった場合でも液体アルコールを気筒に
吸引して失火に至ることを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の基本構成図である。
【図2】図2は実施例の構成図である。
【図3】図3は燃料噴射ルーチンのフローチャートであ
る。
【図4】図4は起動判定のための関数を示すグラフであ
る。
【図5】図5は起動時メインインジェクタ噴射ルーチン
のフローチャートである。
【図6】図6は起動時コールドインジェクタ噴射ルーチ
ンのフローチャートである。
【図7】図7は減量制御タイミングを定めるためのグラ
フである。
【図8】図8は起動時アルコール含有率補正係数のグラ
フである。
【図9】図9は起動時冷却水温度補正係数のグラフであ
る。
【図10】図10は起動時回転数補正係数のグラフであ
る。
【図11】図11は第1の実施例で使用される減量係数
演算ルーチンのフローチャートである。
【図12】図12は通常時燃料噴射ルーチンのフローチ
ャートである。
【図13】図13は第1の実施例を説明するためのタイ
ミング図である。
【図14】図14は第2の実施例で使用される減量係数
演算ルーチンのフローチャートである。
【図15】図15は第3の実施例で使用される減量係数
演算ルーチンのフローチャートである。
【図16】図16は所定値βを決定するための関数のグ
ラフである。
【図17】図17は第4の実施例で使用される起動時メ
インインジェクタ噴射ルーチンのフローチャートであ
る。
【図18】図18は第5の実施例で実行される燃料噴射
ルーチンのフローチャートである。
【図19】図19は第5の実施例を説明するためのタイ
ミング図である。
【符号の説明】
11…アルコール含有率検出手段 12…運転状態量検出手段 13…起動状態判別手段 14…起動時燃料制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 45/00 310 B 7536−3G 364 K 7536−3G

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インジェクタを有しアルコール混合燃料
    を燃料として使用する内燃機関の燃料制御装置であっ
    て、 アルコール混合燃料のアルコール含有率を検出するアル
    コール含有率検出手段と、 内燃機関の運転状態を表す状態量を検出する運転状態量
    検出手段と、 該運転状態量検出手段によって検出された状態量から内
    燃機関が起動状態にあるか否かを判別する起動状態判別
    手段と、 該起動状態判別手段において起動状態であると判別され
    た場合に、該アルコール含有率検出手段によって検出さ
    れるアルコール含有率と該運転状態検出手段によって検
    出される状態量とに基づいてインジェクタから噴射され
    る起動時燃料量の初期値を決定し、該アルコール含有率
    検出手段によって検出されるアルコール含有率が高いほ
    ど所定の割合で減少制御される起動時燃料量の減少制御
    の開始時期を早くする起動時燃料制御手段と、を有する
    内燃機関の制御装置。
JP8545092A 1992-04-07 1992-04-07 内燃機関の燃料制御装置 Pending JPH05288099A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8545092A JPH05288099A (ja) 1992-04-07 1992-04-07 内燃機関の燃料制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10240067B4 (de) * 2001-08-31 2007-03-08 Toyota Jidosha K.K., Toyota Kraftstoffeinspritzvorrichtung eines Direkteinspritzverbrennungsmotors und zugehöriges Kraftstoffeinspritzverfahren
JP2011169262A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置

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