JP3082795B2 - 内燃機関の回転数制御装置 - Google Patents

内燃機関の回転数制御装置

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JP3082795B2
JP3082795B2 JP03344914A JP34491491A JP3082795B2 JP 3082795 B2 JP3082795 B2 JP 3082795B2 JP 03344914 A JP03344914 A JP 03344914A JP 34491491 A JP34491491 A JP 34491491A JP 3082795 B2 JP3082795 B2 JP 3082795B2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の回転数制御装
置に係わり、特に内燃機関始動状態終了直後の急激な回
転数低下を防止することのできる内燃機関の回転数制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年自動車に搭載される内燃機関の制御
装置として、マイクロコンピュータを使用したいわゆる
電子制御装置が使用される場合が多い。この電子制御装
置においては内燃機関始動時の始動性を向上させるため
に、スタータモータ起動後内燃機関回転数が所定回転数
に到達するまでの間内燃機関に供給される空気量および
燃料量を増加させる制御が行われている。
【0003】即ち内燃機関に供給される燃料量TAUの
補正量AFCおよび空気量を調整するアイドリング回転
数制御弁(以下ISC弁)の開度を決定するデューティ
比DUTYは次式により決定されている。 AFC = AFCST + AFCLN + AFCFB
+ AFCOT DUTY= DUTYST+ DUTYLN+ DUTYFB
+ DUTYOT ここで添字は以下の意味を有する。
【0004】“ST”は始動時増量 “LN”は学習制御量 “FB”はフィードバック制御量 “OT”はその他の補正量 そして内燃機関回転数が所定回転数以上となり始動状態
が完了したと判断された場合には燃料量および空気量の
始動時増量AFCSTおよびDUTYSTを徐々にリセット
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の燃
料量および空気量の始動時増量AFCSTおよびDUTY
STとそれらのリセット速度とは予めメモリ内に設定され
る値であるため、以下の問題点が存在している。 (1)これらの値の最適値を決定するために試験する内
燃機関の台数は少なく、実際の量産車に生じるバラツキ
の範囲をカバーできる最適値を決定することは困難であ
る。 (2)試験用内燃機関の試験中にも学習制御量の学習が
実行されるが、この学習制御量も試験用内燃機関に固有
の値となることを避けることはできない。
【0006】従って量産車に試験用内燃機関で決定され
た値を適用した場合には量産車のバラツキあるいは経年
劣化に起因する特性の違いにより内燃機関回転が停止す
ることもある。さらに従来の電子制御装置においては内
燃機関の始動状態が完了すると燃料量の始動時増量AF
STと空気量の始動時増量DUTYSTとを相互に無関係
にリセットするため、特に大気温度が低い時等のように
始動性が悪い場合には内燃機関の回転が停止し易くな
る。
【0007】本発明は係る問題点に鑑みなされたもので
あって、比較的ラフに起動時増量が決定された場合であ
っても内燃機関の始動状態完了直後に内燃機関の回転維
持を容易とする内燃機関の回転数制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は第1および第2の
発明の基本構成図、図2は第7および第8の発明の基本
構成図である。第1の発明は、内燃機関のアイドリング
回転数を制御するアイドリング回転数制御手段101
と、アイドリング回転数制御手段101の出力に基づい
て開度が制御されるアイドリング回転数制御弁102
と、内燃機関に噴射される燃料量を決定する燃料噴射量
制御手段103と、燃料噴射量制御手段103により決
定された燃料量を噴射する燃料噴射弁104と、内燃機
関の回転数を検出する回転数検出手段105と、回転数
検出手段105により検出された回転数が所定の回転数
以上である場合に内燃機関の始動が完了したと判断する
始動完了判断手段106と、始動完了判断手段106に
より始動完了でないと判断された場合にアイドリング回
転数制御弁102の開度を増して空気供給量を増量する
空気増量手段107と、始動完了判断手段106により
始動完了でないと判断された場合に燃料噴射弁104の
開弁時間を増して燃料供給量を増加する燃料増量手段1
08と、始動完了判断手段106により始動完了と判断
された場合に空気増量手段107により増量された空気
供給量を除減する空気増量除減手段107と、始動完了
判断手段106により始動完了と判断された場合に燃料
増量手段108により増量された燃料供給量を除減する
燃料増量除減手段110と、始動完了判断手段106に
より始動完了と判断された場合に燃料増量手段108に
より決定された燃料増加量が予め設定された所定値以上
である間は空気増量除減手段109による除減を禁止す
る空気増量除減禁止手段111と、から構成される。
【0009】第2の発明は、空気増量除減禁止手段11
1に代えて、始動完了判断手段106により始動完了と
判断された場合に空気増量手段107により決定された
空気増加量が予め設定された所定値以上である間は燃料
増量除減手段110による除減を禁止する燃料増量除減
禁止手段112を設ける。第3の発明は、空気増量除減
禁止手段111に代えて、始動完了判断手段106によ
り始動完了と判断された場合に燃料増量手段108によ
り決定された燃料増加量が予め設定された所定値以上で
ある間は空気増量除減手段109による除減の割合を抑
制する空気増量除減抑制手段を設ける。
【0010】第4の発明は、燃料増量除減禁止手段11
2に代えて、始動完了判断手段106により始動完了と
判断された場合に空気増量手段107により決定された
空気増加量が予め設定された所定値以上である間は燃料
増量除減手段110による除減の割合を抑制する燃料増
量除減抑制手段を設ける。第5の発明は、空気増量除減
禁止手段111に代えて、始動完了判断手段106によ
り始動完了と判断された場合に燃料増量手段108によ
り決定された燃料増加量がリセットされた後に空気増量
除減手段109による除減の割合を抑制する燃料増量リ
セット後空気増量除減抑制手段を設ける。
【0011】第6の発明は、燃料増量除減禁止手段11
2に代えて、始動完了判断手段106により始動完了と
判断された場合に空気増量手段107により決定された
空気増加量がリセットされた後に燃料増量除減手段11
0による除減の割合を抑制する空気増量リセット後燃料
増量除減抑制手段を設ける。第7の発明は、空気増量除
減禁止手段111に代えて、始動完了判断手段106に
より始動完了と判断された場合に燃料増量手段108お
よび燃料噴射量制御手段103により決定された燃料噴
射量が燃料噴射量を減少させるものである時にはその減
少量に応じて空気増量手段107による増量を増加させ
る空気増量補正手段113を設ける。
【0012】第8の発明は、燃料増量除減禁止手段11
2に代えて、始動完了判断手段106により始動完了と
判断された場合に空気増量手段107により決定された
空気増加量が予め設定された第1の所定値以上である間
は燃料噴射弁104の開弁時間指令信号が予め設定され
た第2の所定値以上減少することを抑制する燃料噴射弁
開弁時間指令信号補正手段114を設ける。
【0013】
【作用】第1の発明によれば、内燃機関の起動状態が完
了後に起動時燃料増量がリセットされずに所定値以上残
存すれば空気増量除減手段により起動時空気増量が除減
されることが禁止されて内燃機関回転数が停止すること
が防止される。第2の発明によれば、内燃機関の起動状
態が完了後に起動時空気増量がリセットされずに所定値
以上残存すれば燃料増量除減手段により起動時燃料増量
が除減されることが禁止されて内燃機関回転数が停止す
ることが防止される。
【0014】第3の発明によれば、内燃機関の起動状態
が完了後に起動時燃料増量がリセットされずに所定値以
上残存すれば空気増量除減手段により起動時空気増量が
除減される速度が抑制されて内燃機関回転数が停止する
ことが防止される。第4の発明によれば、内燃機関の起
動状態が完了後に起動時空気増量がリセットされずに所
定値以上残存すれば燃料増量除減手段により起動時燃料
増量が除減される速度が抑制されて内燃機関回転数が停
止することが防止される。
【0015】第5の発明によれば、内燃機関の起動状態
が完了後起動時燃料増量がリセットされた時に空気増量
手段による空気増量が所定値以上残存すれば空気増量除
減手段により起動時空気増量が除減される速度が抑制さ
れて内燃機関回転数が停止することが防止される。第6
の発明によれば、内燃機関の起動状態が完了後起動時空
気増量がリセットされた時に燃料増加手段による燃料増
量が所定値以上残存すれば燃料増量除減手段により起動
時燃料増量が除減される速度が抑制されて内燃機関回転
数が停止することが防止される。
【0016】第7の発明によれば、内燃機関の起動状態
が完了後燃料噴射弁の開弁時間指令信号が減少方向に補
正されている時に空気増量手段により決定される空気増
量が増加補正され内燃機関回転数が停止することが防止
される。第8の発明によれば、内燃機関の起動状態が完
了後に起動時燃料増量がリセットされずに所定値以上残
存すれば燃料噴射弁の開弁時間指令信号が所定量以上減
少しないように補正され内燃機関回転数が停止すること
が防止される。
【0017】
【実施例】図3は本発明に係るアイドリング回転数制御
装置の実施例のハードウエア構成図であって、内燃機関
31には吸気管32によって燃焼用空気が供給される。
この燃焼用空気の量は吸気管の途中に設置されたスロッ
トル弁33の開度を調整することにより行われる。
【0018】しかしアイドリング運転状態であればスロ
ットル弁33は全閉であるため、空気はスロットル弁の
上流と下流とをバイパス接続するバイパス管34により
供給される。そしてアイドリング運転時の空気量はバイ
パス管34に設置されたアイドリング回転数制御弁35
の開閉時間をデューティ比制御することによって調整さ
れる。
【0019】また内燃機関に供給される燃料量は各気筒
毎に設置された燃料噴射弁36の開弁時間を調節するこ
とによって制御される。アイドリング回転数制御弁35
の開度および燃料噴射弁36の開弁時間は例えばマイク
ロコンピュータシステムとして構成される制御装置37
によって制御される。
【0020】制御装置はバス371を中心としてCPU
372、メモリ373、入力インターフェイス374お
よび出力インターフェイス375から構成されている。
入力インターフェイス374にはディストリビュータ3
8に内蔵された2つの内燃機関回転数センサ381およ
び382が接続され、制御装置37に内燃機関回転数が
読み込まれる。
【0021】さらに吸気管圧力センサ391および内燃
機関冷却水温度センサ392も接続されそれぞれ吸気圧
力PMおよび冷却水温度THWとして制御装置37に読
み込まれる。出力インターフェイス375にはアイドリ
ング回転数制御弁35および燃料噴射弁36が接続さ
れ、制御装置37の演算結果に基づき開度および開弁時
間が制御される。
【0022】図4は制御装置37で実行されるアイドリ
ング回転数制御弁デューティ比DUTYの演算ルーチン
のフローチャートであって、内燃機関の所定のカム角度
毎に実行される。ステップ401で回転数Neが読み込
まれる。ステップ402で回転数に基づいて起動中か否
かが判定される。
【0023】図5は起動中であるか否かを判定するため
のグラフの1例であって、内燃機関回転数Neが400
rpm以上となれば起動完了と判断され、200rpm
以下となれば内燃機関は動作していないものと判断され
る。ステップ402で回転数Neが400rpm以下で
あり内燃機関起動中と判断されれば、ステップ403に
進む。
【0024】ステップ403ではメモリ373に予め設
定された起動時空気増量DUTYSTを読み出してステッ
プ405に進む。ステップ402において起動完了と判
断されればステップ404に進み、後述する起動時空気
増量DUTYST除減処理を実行してステップ405に進
む。ステップ405でメモリ373に予め設定された空
気増量学習値DUTYLNを読み出す。
【0025】ステップ406で空気フィードバック制御
量DUTYFBを、ステップ407でその他補正量DUT
OTを決定してステップ408に進む。ステップ408
で次式に基づきアイドリング回転数制御弁のデューティ
比DUTYを決定する。 DUTY = DUTYST+ DUTYLN+ DUTY
FB+ DUTYOT そしてステップ409でデューティ比DUTYを出力す
る。
【0026】図6は制御装置37中で実行される燃料噴
射弁開弁時間演算ルーチンであって、内燃機関の所定の
カム角度毎に実行される。ステップ601で内燃機関回
転数Neおよび吸気圧力PMが読み込まれる。ステップ
602で内燃機関回転数Neおよび吸気圧力PMの関数
として基本燃料噴射時間TPが決定される。
【0027】ステップ603において基本燃料噴射時間
TPの補正量AFCが演算され、ステップ604で燃料
噴射時間TAUが次式により決定される。 TAU = TP*(1+AFC) ステップ605で燃料噴射時間TAUが出力され、燃料
噴射弁36の開弁時間が制御される。
【0028】図7は燃料噴射弁開弁時間演算ルーチンの
ステップ603で実行される補正量AFCの決定ルーチ
ンのフローチャートである。ステップ6031で図5に
より起動中か否かが判定されるが、回転数Neが400
rpm以下であり内燃機関起動中と判断されれば、ステ
ップ6032に進む。
【0029】ステップ6032ではメモリ373に予め
設定された起動時燃料増量AFCSTを読み出してステッ
プ6034に進む。ステップ6034において起動完了
と判断されればステップ6033に進み、後述する起動
時燃料増量AFCST除減処理を実行してステップ603
4に進む。ステップ6034でメモリ373に予め設定
された燃料学習量AFCLNを読み出す。
【0030】ステップ6035で燃料フィードバック制
御量AFCFBを、ステップ6036でその他補正量AF
OTを決定してステップ6037に進む。ステップ60
37で次式の基づき補正量AFCを決定する。 AFC = AFCST+ AFCLN+ AFCFB+ A
FCOT 図8は第1の発明において使用される起動時空気増量除
減処理ルーチンのフローチャートである。
【0031】ステップ4041で起動時燃料増量AFC
STが第1の所定値α1 以上であるか否かが判定され、肯
定判定された場合は直ちにこの処理を終了する。即ち起
動時燃料増量AFCSTが第1の所定値α1 以上である時
は起動時空気増量DUTYSTを減少する処理が禁止され
る。ステップ4041で否定判定された場合はステップ
4042に進み、カウント値CNTが第1の所定時間τ
1 以上であるか否かが判定される。
【0032】ステップ4042で肯定判定された場合は
ステップ4043に進み、起動時空気増量DUTYST
第1の所定量Δ1 減量する。ステップ4043では所定
量Δ1 を減量する代わりに1より小である所定量(例え
ば0.95)を積算することとしてもよい。ステップ4
044でカウント値CNTをリセットしてこの処理を終
了する。
【0033】ステップ4042で否定判定された場合は
ステップ4045に進みカウント値CNTをインクリメ
ントする。即ち起動時燃料増量AFCSTが第1の所定値
α1 以下である場合は起動時空気増量DUTYSTが徐々
にリセットされる。図9は第2の発明において使用され
る起動時燃料増量除減処理ルーチンのフローチャートで
ある。
【0034】ステップ60331で起動時空気増量DU
TYSTが第2の所定値α2 以上であるか否かが判定さ
れ、肯定判定された場合は直ちにこの処理を終了する。
即ち起動時空気増量DUTYSTが第2の所定値α2 以上
である時は起動時燃料増量AFCSTを減少する処理が禁
止される。ステップ60331で否定判定された場合は
ステップ60332に進み、カウント値CNTが第2の
所定時間τ2 以上であるか否かが判定される。
【0035】ステップ60332で肯定判定された場合
はステップ60333に進み、起動時燃料増量AFCST
を第2の所定量Δ2 減量する。ステップ60333では
所定量Δ2 を減量する代わりに1より小である所定量
(例えば0.95)を積算することとしてもよい。ステ
ップ60334でカウント値CNTをリセットしてこの
処理を終了する。
【0036】ステップ60332で否定判定された場合
はステップ60335に進みカウント値CNTをインク
リメントする。即ち起動時空気増量DUTYSTが第2の
所定値α2 以下である場合は起動時燃料増量AFCST
徐々にリセットされる。図10は第3の発明で使用され
る起動時空気増量除減処理ルーチンのフローチャートで
あり、図8のルーチンに処理4046が追加される。
【0037】即ち起動時燃料増量AFCSTが第1の所定
値α1 以上である時は起動時空気増量DUTYSTが第1
の所定値Δ1 より小である第3の所定値Δ3 減少する処
理が追加される。図11は第4の発明で使用される起動
時空気増量除減処理ルーチンのフローチャートであり、
図9のルーチンに処理60336が追加される。
【0038】即ち起動時空気増量DUTYSTが第2の所
定値α2 以上である時は起動時燃料増量AFCSTが第2
の所定値Δ2 より小である第4の所定値Δ4 減少する処
理が追加される。図12は第5の発明で使用される起動
時空気増量除減処理ルーチンのフローチャートであり、
図10に示すルーチンとはステップ4041の処理が異
なる。
【0039】即ち起動時燃料増量AFCSTが第3の所定
値α3 以下である時は起動時空気増量DUTYSTを第1
の所定値Δ1 より小である第3の所定値Δ3 減少する処
理がが実行され、起動時空気増量DUTYSTが第3の所
定値α3 以上である時は起動時空気増量DUTYSTを第
1の所定値Δ1 減少する処理が実行される。図13は第
6の発明で使用される起動時燃料増量除減処理ルーチン
のフローチャートであり、図11に示すルーチンとはス
テップ60331の処理が異なる。
【0040】即ち起動時空気増量DUTYSTが第4の所
定値α4 以下である時は起動時燃料増量AFCSTを第2
の所定値Δ2 より小である第4の所定値Δ4 減少する処
理がが実行され、起動時燃料増量AFCSTが第4の所定
値α4 以上である時は起動時空気増量DUTYSTを第1
の所定値Δ1 減少する処理が実行される。図14は第7
の発明で使用される起動時空気増量補正ルーチンのフロ
ーチャートであり、図4のステップ404の起動時空気
増量除減処理に代えて実行される。
【0041】ステップ4047で燃料噴射弁開弁時間T
AUの補正量AFCLNが所定値β1 以下であるか否かが
判断される。即ちステップ4047でこの補正量AFC
LNにより燃料噴射弁開弁時間TAUが所定値β1 以下に
減量補正されているときは肯定判定されステップ404
8に進む。
【0042】ステップ4048で起動時空気増量DUT
STが補正量AFCLNの関数として起動時空気補正量D
UTYSTが決定される。ステップ4047で否定判定さ
れた場合は直ちにこの処理を終了する。図15は補正量
AFCLNの関数として決定される起動時空気増量DUT
STの1例であって、横軸はAFCLN、縦軸はDUTY
STを示す。
【0043】即ち補正量AFCLNの減少につれて起動時
空気増量DUTYSTを増大させ、燃料量が減少した分空
気量を増大させて内燃機関が停止することを防止する。
また、ここでは、AFCLN単独で判定せず、補正量を複
数用いることもできる。図16は第8の発明で使用され
る起動時空気増量補正ルーチンのフローチャートであ
り、図6の燃料噴射弁開弁時間演算ルーチンのステップ
604とステップ605の間に挿入される。
【0044】ステップ6041において、起動時空気増
量DUTYSTが第1の所定値β2 以上であるか否かが判
断され、肯定判定された場合はステップ6042に進
む。ステップ6042では燃料噴射弁開弁時間TAUの
補正量AFCLNが第2の所定値β3 以下であるか否かが
判定され、肯定判定されればステップ6043に進み燃
料噴射弁開弁時間TAUの補正量をβ3 に抑制する。
【0045】ステップ6041およびステップ6042
で否定判定された場合は直ちにこの処理を終了する。ま
た、ここではAFCLN単独で判定せず、補正量を複数用
いることもできる。
【0046】
【発明の効果】第1の発明によれば、起動時燃料増量が
所定値以上残存している場合には起動時空気増量が減少
することが禁止され起動状態完了後に内燃機関が停止す
ることが防止される。第2の発明によれば、起動時空気
増量が所定値以上残存している場合には起動時燃料増量
が減少することが禁止され起動状態完了後に内燃機関が
停止することが防止される。
【0047】第3の発明によれば、起動時燃料増量が所
定値以上残存している場合には起動時空気増量の減少割
合が抑制され起動状態完了後に内燃機関が停止すること
が防止される。第4の発明によれば、起動時空気増量が
所定値以上残存している場合には起動時燃料増量の減少
割合が抑制され起動状態完了後に内燃機関が停止するこ
とが防止される。
【0048】第5の発明によれば、起動時燃料増量がリ
セットされた後起動時空気増量が残存している場合には
起動時空気増量の減少割合が抑制され起動状態完了後に
内燃機関が停止することが防止される。第6の発明によ
れば、起動時空気増量がリセットされた後起動時燃料増
量が残存している場合には起動時燃料増量の減少割合が
抑制され起動状態完了後に内燃機関が停止することが防
止される。
【0049】第7の発明によれば、起動状態完了後に燃
料噴射量を減少させる指令が出力されている場合は起動
時空気増量を増加させて起動状態完了後に内燃機関が停
止することが防止される。第8の発明によれば、起動状
態完了後に起動時空気増量が所定値以上残存している場
合には燃料噴射量の減少量を抑制して起動状態完了後に
内燃機関が停止することが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1および第2の発明の基本構成図であ
る。
【図2】図2は第7および第8の発明の基本構成図であ
る。
【図3】図3はアイドリング回転数制御装置の実施例の
ハードウエア構成図である。
【図4】図4はアイドリング回転数制御弁デューティ比
の演算ルーチンのフローチャートである。
【図5】図5は起動中であるか否かを判定するためのグ
ラフの1例である。
【図6】図6は燃料噴射弁開弁時間演算ルーチンのフロ
ーチャートである。
【図7】図7は補正量決定ルーチンのフローチャートで
ある。
【図8】図8は第1の発明の起動時空気増量除減処理ル
ーチンのフローチャートである。
【図9】図9は第2の発明の起動時燃料増量除減処理ル
ーチンのフローチャートである。
【図10】図10は第3の発明の起動時空気増量除減処
理ルーチンのフローチャートである。
【図11】図11は第4の発明の起動時燃料増量除減処
理ルーチンのフローチャートである。
【図12】図12は第5の発明の起動時空気増量除減処
理ルーチンのフローチャートである。
【図13】図13は第6の発明の起動時燃料増量除減処
理ルーチンのフローチャートである。
【図14】図14は第7の発明の起動時空気増量補正ル
ーチンのフローチャートである。
【図15】図15は減少量の関数として決定される起動
時空気増量の1例である。
【図16】図16は第8の発明の起動時燃料増量補正ル
ーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
101…アイドリング回転数制御手段 102…アイドリング回転数制御弁 103…燃料噴射量制御手段 104…燃料噴射弁 105…回転数検出手段 106…起動完了判断手段 107…空気増量手段 108…燃料増量手段 109…空気増量除減手段 110…燃料増量除減手段 111…空気増量除減禁止手段 112…燃料増量除減禁止手段 113…空気増量補正手段 114…燃料噴射弁開弁時間指令信号補正手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/06 315 F02D 41/06 330 F02D 41/16

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のアイドリング回転数を制御す
    るアイドリング回転数制御手段(101)と、 該アイドリング回転数制御手段(101)の出力に基づ
    いて開度が制御されるアイドリング回転数制御弁(10
    2)と、 内燃機関に噴射される燃料量を決定する燃料噴射量制御
    手段(103)と、 該燃料噴射量制御手段(103)により決定された燃料
    量を噴射する燃料噴射弁(104)と、 内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段(105)
    と、 該回転数検出手段(105)により検出された回転数が
    所定の回転数以上である場合に内燃機関の始動が完了し
    たと判断する始動完了判断手段(106)と、 該始動完了判断手段(106)により始動完了でないと
    判断された場合に該アイドリング回転数制御弁(10
    2)の開度を増して空気供給量を増量する空気増量手段
    (107)と、 該始動完了判断手段(106)により始動完了でないと
    判断された場合に該燃料噴射弁(104)の開弁時間を
    増して燃料供給量を増加する燃料増量手段(108)
    と、 該始動完了判断手段(106)により始動完了と判断さ
    れた場合に該空気増量手段(107)により増量された
    空気供給量を除減する空気増量除減手段(109)と、 該始動完了判断手段(106)により始動完了と判断さ
    れた場合に該燃料増量手段(108)により増量された
    燃料供給量を除減する燃料増量除減手段(110)と、
    から構成される内燃機関の回転数制御装置において、 該始動完了判断手段(106)により始動完了と判断さ
    れた場合に該燃料増量手段(108)により決定された
    燃料増加量が予め設定された所定値以上である間は該空
    気増量除減手段(109)による除減を禁止する空気増
    量除減禁止手段(111)を設ける内燃機関の回転数制
    御装置。
  2. 【請求項2】 前記空気増量除減禁止手段(111)に
    代えて、該始動完了判断手段(106)により始動完了
    と判断された場合に該空気増量手段(107)により決
    定された空気増加量が予め設定された所定値以上である
    間は該燃料増量除減手段(110)による除減を禁止す
    る燃料増量除減禁止手段(112)を設ける請求項1に
    記載の内燃機関の回転数制御装置。
  3. 【請求項3】 前記空気増量除減禁止手段(111)に
    代えて、該始動完了判断手段(106)により始動完了
    と判断された場合に該燃料増量手段(108)により決
    定された燃料増加量が予め設定された所定値以上である
    間は該空気増量除減手段(109)による除減の割合を
    抑制する空気増量除減抑制手段を設ける請求項1に記載
    の内燃機関の回転数制御装置。
  4. 【請求項4】 前記燃料増量除減禁止手段(112)に
    代えて、該始動完了判断手段(106)により始動完了
    と判断された場合に該空気増量手段(107)により決
    定された空気増加量が予め設定された所定値以上である
    間は該燃料増量除減手段(110)による除減の割合を
    抑制する燃料増量除減抑制手段を設ける請求項2に記載
    の内燃機関の回転数制御装置。
  5. 【請求項5】 前記空気増量除減禁止手段(111)に
    代えて、該始動完了判断手段(106)により始動完了
    と判断された場合に該燃料増量手段(108)により決
    定された燃料増加量がリセットされた後に該空気増量除
    減手段(109)による除減の割合を抑制する燃料増量
    リセット後空気増量除減抑制手段を設ける請求項1に記
    載の内燃機関の回転数制御装置。
  6. 【請求項6】 前記燃料増量除減禁止手段(112)に
    代えて、該始動完了判断手段(106)により始動完了
    と判断された場合に該空気増量手段(107)により決
    定された空気増加量がリセットされた後に該燃料増量除
    減手段(110)による除減の割合を抑制する空気増量
    リセット後燃料増量除減抑制手段を設ける請求項2に記
    載の内燃機関の回転数制御装置。
  7. 【請求項7】 前記空気増量除減禁止手段(111)に
    代えて、該始動完了判断手段(106)により始動完了
    と判断された場合に該燃料増量手段(108)および前
    記燃料噴射量制御手段(103)により決定された燃料
    噴射量が燃料噴射量を減少させる補正である時にはその
    減量補正量に応じて前記空気増量手段(107)による
    増量を増加させる空気増量補正手段(113)を設ける
    請求項1に記載の内燃機関の回転数制御装置。
  8. 【請求項8】 前記燃料増量除減禁止手段(112)に
    代えて、該始動完了判断手段(106)により始動完了
    と判断された場合に該空気増量手段(107)により決
    定された空気増加量が予め設定された第1の所定値以上
    である間は前記燃料噴射弁(104)の開弁時間指令信
    号が予め設定された第2の所定値以上減少することを抑
    制する燃料噴射弁開弁時間指令信号補正手段(114)
    を設ける請求項2に記載の内燃機関の回転数制御装置。
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