JPH05287850A - 斜鉄筋篭の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 横筋２と縦筋３とが非直角に交差する斜の鉄
筋篭１を能率よく製造する。 【構成】 横筋２の展開形状を平面上に多数並べ、その
横筋２の上に縦筋３を配置し、横筋２と縦筋３との交点
を溶接して図１（ａ）に示すような網目状平面形を形成
し、この平面形を一体のまま横筋２を金網曲げ機によっ
て図１（ｂ）に示すように曲げ加工する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、両端が斜に架設される
コンクリート橋その他のコンクリート構造物に用いる斜
鉄筋篭を製造する方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】コンクリート中に鉄筋篭を入れてコンク
リートを形成するコンクリート製品、たとえばボックス
カルバート、Ｕ字溝、擁壁、Ｌ型水路あるいはマンホー
ル等では、縦横鉄筋が網目状になった篭状の鉄筋篭を製
作して、これをコンクリート中に埋込むように配筋し、
コンクリートを打設する。このような鉄筋篭は通常縦筋
の長手方向に対して横筋は直角に配設されている。この
ような鉄筋篭を製造する場合、真直な縦筋と横筋を平面
上に直角に交差させて配列し、その交点をスポット溶接
して網目状の鉄筋篭平面形を作り、これを金網曲げ機で
曲げ加工して鉄筋篭を一体成形することが知られてい
る。しかしながら斜めに架設されたコンクリート橋のけ
たやコンクリート構造物の梁のように、鉄筋が両端に平
行な横筋と長手方向に平行な縦筋とから形成されている
ような斜めに傾いた鉄筋篭すなわち、横筋と縦筋とが非
直角に交差する鉄筋篭は、従来、スターラップと呼ばれ
る斜めの鉄筋（横筋）を一本ずつ曲げ形成しておき、こ
れを立て並べて配置し、その立て並べられたスターラッ
プの中に縦筋を通し、その交点を溶接で接合するか又は
結束線で結束することによって組立てていた。したがっ
て、このような斜鉄筋篭は製造に長時間と手間を要し、
非能率的な方法で製造されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な斜鉄筋篭を従来の直角な鉄筋篭と同様に金網曲げ機を
用いて一体に曲げ加工する方法を提供することを目的と
するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】横筋と縦筋とが非直角に
交差する鉄筋篭を製造するに当たり、上記問題点を解決
する本発明の技術手段は次の通りである。 （ａ）横筋の展開形状を作成する。 （ｂ）平面上に並べた多数の展開形状の横筋の上に縦筋
を配置しその交点をスポット溶接して網目状鉄筋篭平面
形を形成する。 （ｃ）これを一体のまま横筋を同時に曲げ加工して鉄筋
篭を製造する。

【０００５】

【作用】横筋が折れ曲がった形状の展開形状を作成し、
これを平面上に並べて縦筋をその上に配置し、下向姿勢
で能率的に溶接し、次いで横筋を同時に曲げ加工するか
ら、非常に高能率で斜鉄筋篭を製造することができる。
また、鉄筋の加工、成形、運搬も容易となる。

【０００６】

【実施例】図２に示す斜鉄筋篭の一体加工を行った。図
２（ａ）は斜鉄筋篭１の平面図、図２（ｂ）はそのＢ−
Ｂ矢視図である。横筋２は縦筋３に対して非直角に交差
している。図１（ａ）は図２に示す斜鉄筋篭１の横筋２
と縦筋３とを平面に配列した展開図を示したものであ
る。斜鉄筋篭１の横筋２は真直な形状にはならず図１
（ａ）に示すように斜めに傾いた部分と縦筋３に直角な
部分とが連続的につながった曲がりくねった形状からな
っている。この多数の横筋２の曲げ部２１，２２，２
３，２４，２５，２６を金網曲げ機によって曲げ加工
し、図１（ｂ）に示すような形状に成形する。

【０００７】

【発明の効果】本発明方法によれば、斜鉄筋篭を、従来
の直交鉄筋篭と同様に金網曲げ機で曲げ加工することが
可能となった。

【図面の簡単な説明】

【図１】斜鉄筋篭の（ａ）展開図、（ｂ）曲げ後の正面
図である。

【図２】斜鉄筋篭の（ａ）平面図、（ｂ）Ｂ−Ｂ矢視図
である。

【符号の説明】

１ 斜鉄筋篭 ２ 横筋 ３ 縦筋 ２１，２２，２３，２４，２５，２６ 曲げ部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 横筋と縦筋とが非直角に交差する鉄筋篭
   を製造するに当たり横筋の展開形状を平面上に並べ、そ
   の上に縦筋を配置し、横筋と縦筋との交点を溶接して網
   目状鉄筋篭平面形を形成し、該平面形の横筋を同時に曲
   げ加工して鉄筋篭を製造することを特徴とする斜鉄筋篭
   の製造方法。