JP2000145389A - トンネル内インバート・アーチ鉄筋の施工法およびこれに用いるメッシュの製造方法ならびにその製造のための治具 - Google Patents
トンネル内インバート・アーチ鉄筋の施工法およびこれに用いるメッシュの製造方法ならびにその製造のための治具Info
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】トンネル内インバート・アーチ鉄筋の配筋をお
こなう場合において、工数の削減と工期の短縮をはか
り、しかも複数のメッシュを接合する接合パーツの整合
性を良好にする。 【解決手段】施工トンネル内縦断面の複数分の１に相当
する単位の長さであって、施工トンネル内壁面に合わせ
て湾曲させた縦鉄筋（主筋）と、これに交差させる横鉄
筋（配力筋）とを、それぞれ一定の間隔を介して互いに
交差方向に配するとともに、各交差部を結束して施工ト
ンネル内縦断面形状に合わせて、その複数分の１に相当
する単位のメッシュを製造し、これを施工現場に持ち込
んで各メッシュを継ぎ合わせるようにした。 これによ
り工数の削減および作業性の向上と工期短縮ならびに施
工コストの低減をはかることができる。
こなう場合において、工数の削減と工期の短縮をはか
り、しかも複数のメッシュを接合する接合パーツの整合
性を良好にする。 【解決手段】施工トンネル内縦断面の複数分の１に相当
する単位の長さであって、施工トンネル内壁面に合わせ
て湾曲させた縦鉄筋（主筋）と、これに交差させる横鉄
筋（配力筋）とを、それぞれ一定の間隔を介して互いに
交差方向に配するとともに、各交差部を結束して施工ト
ンネル内縦断面形状に合わせて、その複数分の１に相当
する単位のメッシュを製造し、これを施工現場に持ち込
んで各メッシュを継ぎ合わせるようにした。 これによ
り工数の削減および作業性の向上と工期短縮ならびに施
工コストの低減をはかることができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル内表面の
仕上げ覆工コンクリートの補強材であるインバート・ア
ーチ鉄筋の施工法およびこれに用いるメッシュの製造方
法ならびにその製造のための治具に関し、工数の削減お
よび作業性の向上と工期短縮ならびに施工コストの低減
をはかることを目的とする。
仕上げ覆工コンクリートの補強材であるインバート・ア
ーチ鉄筋の施工法およびこれに用いるメッシュの製造方
法ならびにその製造のための治具に関し、工数の削減お
よび作業性の向上と工期短縮ならびに施工コストの低減
をはかることを目的とする。
【０００２】
【従来の技術】従来のトンネル内インバート鉄筋の配筋
施工については、第１には施工現場において鉄筋を曲げ
加工しながらトンネル内壁面に沿わせて縦横に鉄筋を組
み込んで結束しメッシュ化する方法、第２には予め工場
内にて鉄筋を曲げたものを施工現場に持ち込んで、これ
をトンネル内壁面に沿わせて並べた後、交差方向に別の
鉄筋を配して組み込み結束してメッシュ化する方法、第
３には予め工場内にて鉄筋を縦横に組み込んでフラッシ
ュバット溶接することにより結束してメッシュ化した
後、これをロールベンダーを用いて一定の曲率に曲げ加
工したものを施工現場に持ち込んで、これをトンネル内
壁面に沿わせて複数繋ぎ合わせることにより施工する方
法の３通りの方法が知られている。
施工については、第１には施工現場において鉄筋を曲げ
加工しながらトンネル内壁面に沿わせて縦横に鉄筋を組
み込んで結束しメッシュ化する方法、第２には予め工場
内にて鉄筋を曲げたものを施工現場に持ち込んで、これ
をトンネル内壁面に沿わせて並べた後、交差方向に別の
鉄筋を配して組み込み結束してメッシュ化する方法、第
３には予め工場内にて鉄筋を縦横に組み込んでフラッシ
ュバット溶接することにより結束してメッシュ化した
後、これをロールベンダーを用いて一定の曲率に曲げ加
工したものを施工現場に持ち込んで、これをトンネル内
壁面に沿わせて複数繋ぎ合わせることにより施工する方
法の３通りの方法が知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た第１および第２の方法にあっては、施工技術の熟練を
要し、しかも施工期間が長期化してコスト高となり、ま
た第３の方法にあっては、予め工場内においてロールベ
ンダーによる曲げ加工を施すために、機械の性能上一定
した製品となり、そのために例えばトンネル内のカーブ
箇所や内径変化のある区間、あるいはインバートのダブ
ル配筋区間に対応した製品の製作が困難となり、しかも
製品の現場での整合性が悪く現場での作業性に手間取る
等の問題が有る。 また工場内での生産であるために製
品を現場に輸送する場合においても輸送トラックの車幅
に限界があり、しかも製品歩留まりが悪く、かつコスト
高となる嫌いがあった。
た第１および第２の方法にあっては、施工技術の熟練を
要し、しかも施工期間が長期化してコスト高となり、ま
た第３の方法にあっては、予め工場内においてロールベ
ンダーによる曲げ加工を施すために、機械の性能上一定
した製品となり、そのために例えばトンネル内のカーブ
箇所や内径変化のある区間、あるいはインバートのダブ
ル配筋区間に対応した製品の製作が困難となり、しかも
製品の現場での整合性が悪く現場での作業性に手間取る
等の問題が有る。 また工場内での生産であるために製
品を現場に輸送する場合においても輸送トラックの車幅
に限界があり、しかも製品歩留まりが悪く、かつコスト
高となる嫌いがあった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】そこで本発明にあって
は、上記した従来技術における種々の課題を解決し、現
場作業における工数の削減および作業性の向上と工期短
縮ならびに施工コストの低減をはかり、しかもトンネル
内径の大小にかかわらず対応でき、しかもトンネルのカ
ーブ部分についての施工をも容易にしたものであって、
請求項１の発明は、施工トンネル内縦断面の複数分の１
に相当する単位の大きさであって、表面を施工トンネル
内壁面に合わせて湾曲させるとともに該表面には幅方向
と、これに交差する湾曲方向とにそれぞれ一定間隔毎に
縦鉄筋（主筋）用と、横鉄筋（配力筋）用の位置決め手
段を形成してなることを特徴とするトンネル内インバー
ト・アーチ鉄筋に用いるメッシュ製造用の分割治具に関
する。
は、上記した従来技術における種々の課題を解決し、現
場作業における工数の削減および作業性の向上と工期短
縮ならびに施工コストの低減をはかり、しかもトンネル
内径の大小にかかわらず対応でき、しかもトンネルのカ
ーブ部分についての施工をも容易にしたものであって、
請求項１の発明は、施工トンネル内縦断面の複数分の１
に相当する単位の大きさであって、表面を施工トンネル
内壁面に合わせて湾曲させるとともに該表面には幅方向
と、これに交差する湾曲方向とにそれぞれ一定間隔毎に
縦鉄筋（主筋）用と、横鉄筋（配力筋）用の位置決め手
段を形成してなることを特徴とするトンネル内インバー
ト・アーチ鉄筋に用いるメッシュ製造用の分割治具に関
する。
【０００５】また請求項２の発明は、施工トンネル内縦
断面の複数分の１に相当する単位の大きさであって、表
面を施工トンネル内壁面に合わせて湾曲させるとともに
該表面には幅方向と、これに交差する湾曲方向とにそれ
ぞれ一定間隔毎に縦鉄筋（主筋）用と、横鉄筋（配力
筋）用の位置決め手段を形成した分割治具を用い、該治
具表面上の幅方向に形成した位置決め手段には、あらか
じめ曲げ加工された複数の縦鉄筋を、また湾曲方向に形
成した位置決め手段には横鉄筋を、それぞれ保持させる
とともに、縦鉄筋と横鉄筋との各交差部分を結束するよ
うにしたトンネル内インバート・アーチ鉄筋に用いるメ
ッシュの製造方法にも関する。
断面の複数分の１に相当する単位の大きさであって、表
面を施工トンネル内壁面に合わせて湾曲させるとともに
該表面には幅方向と、これに交差する湾曲方向とにそれ
ぞれ一定間隔毎に縦鉄筋（主筋）用と、横鉄筋（配力
筋）用の位置決め手段を形成した分割治具を用い、該治
具表面上の幅方向に形成した位置決め手段には、あらか
じめ曲げ加工された複数の縦鉄筋を、また湾曲方向に形
成した位置決め手段には横鉄筋を、それぞれ保持させる
とともに、縦鉄筋と横鉄筋との各交差部分を結束するよ
うにしたトンネル内インバート・アーチ鉄筋に用いるメ
ッシュの製造方法にも関する。
【０００６】さらに請求項３の発明は、上記した請求項
２における分割治具上に保持させて縦横に結束した縦鉄
筋（主筋）と横鉄筋（配力筋）には、その少なくとも片
面に斜め方向に向けた歪み防止筋を配して結束してなる
ところのトンネル内インバート・アーチ鉄筋に用いるメ
ッシュの製造方法にも関する。
２における分割治具上に保持させて縦横に結束した縦鉄
筋（主筋）と横鉄筋（配力筋）には、その少なくとも片
面に斜め方向に向けた歪み防止筋を配して結束してなる
ところのトンネル内インバート・アーチ鉄筋に用いるメ
ッシュの製造方法にも関する。
【０００７】さらに請求項４の発明は、施工トンネル内
縦断面の複数分の１に相当する単位の長さであって、施
工トンネル内壁面に合わせて湾曲させた縦鉄筋（主筋）
と、これに交差させる横鉄筋（配力筋）とを、それぞれ
一定の間隔を介して互いに交差方向に配するとともに、
各交差部を結束して施工トンネル内縦断面形状に合わせ
て、その複数分の１に相当する単位のメッシュを製造
し、これを施工現場に持ち込んで各メッシュを継ぎ合わ
せるようにしたトンネル内インバート・アーチ鉄筋の施
工法にも関する。
縦断面の複数分の１に相当する単位の長さであって、施
工トンネル内壁面に合わせて湾曲させた縦鉄筋（主筋）
と、これに交差させる横鉄筋（配力筋）とを、それぞれ
一定の間隔を介して互いに交差方向に配するとともに、
各交差部を結束して施工トンネル内縦断面形状に合わせ
て、その複数分の１に相当する単位のメッシュを製造
し、これを施工現場に持ち込んで各メッシュを継ぎ合わ
せるようにしたトンネル内インバート・アーチ鉄筋の施
工法にも関する。
【０００８】上記した構成において、請求項１の発明に
あっては、分割治具の表面上に形成された位置決め手段
を利用し、幅方向には施工トンネル内壁面に合わせて湾
曲させた縦鉄筋（主筋）を一定間隔毎に配し、また湾曲
方向には横鉄筋（配力筋）を一定間隔毎に配して上記縦
鉄筋と横鉄筋とを交差状態に並べ、さらに各交差部分を
結束してメッシュを製造する。 また請求項２の発明に
あっては、分割治具を工場内、あるいはトンネル施工現
場近くに設置してメッシュの製造をおこない、完成した
メッシュをトンネル内に持ち込んで複数のメッシュを継
ぎ合わせてトンネル内壁面のインバート部分、およびア
ーチ部分の配筋施工をおこなう。
あっては、分割治具の表面上に形成された位置決め手段
を利用し、幅方向には施工トンネル内壁面に合わせて湾
曲させた縦鉄筋（主筋）を一定間隔毎に配し、また湾曲
方向には横鉄筋（配力筋）を一定間隔毎に配して上記縦
鉄筋と横鉄筋とを交差状態に並べ、さらに各交差部分を
結束してメッシュを製造する。 また請求項２の発明に
あっては、分割治具を工場内、あるいはトンネル施工現
場近くに設置してメッシュの製造をおこない、完成した
メッシュをトンネル内に持ち込んで複数のメッシュを継
ぎ合わせてトンネル内壁面のインバート部分、およびア
ーチ部分の配筋施工をおこなう。
【０００９】さらに請求項３の発明にあっては、縦横に
結束した縦鉄筋（主筋）と横鉄筋（配力筋）に対して、
斜め方向に向けた歪み防止筋を配して結束することによ
り、メッシュの輸送や移動時における形崩れ（歪み）を
防ぐことができる。 さらに請求項４の発明にあって
は、前記した請求項１の治具を用い、あるいは直接にト
ンネル内の施工現場において湾曲させた縦鉄筋（主筋）
と、これに交差させる横鉄筋（配力筋）とを縦横に結束
させてメッシュを得、これを複数継ぎ合わせて現場施工
することができる。
結束した縦鉄筋（主筋）と横鉄筋（配力筋）に対して、
斜め方向に向けた歪み防止筋を配して結束することによ
り、メッシュの輸送や移動時における形崩れ（歪み）を
防ぐことができる。 さらに請求項４の発明にあって
は、前記した請求項１の治具を用い、あるいは直接にト
ンネル内の施工現場において湾曲させた縦鉄筋（主筋）
と、これに交差させる横鉄筋（配力筋）とを縦横に結束
させてメッシュを得、これを複数継ぎ合わせて現場施工
することができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の具体的な
内容を図の実施例をもとに説明すると、図１にはトンネ
ル内壁面に沿わせるインバート部分（図２におけるＡ−
Ｃ部分）の半分（Ａ〜Ｂ又はＢ〜Ｃ）に相当するメッシ
ュＭがあらわされている。 すなわち図２にみるように
トンネル部６のＣ〜Ｄ〜Ａに相当するアーチ部には鋼製
支保工を介してコンクリート吹き付けされた層７および
覆工コンクリート層８によりアーチ部Ｃ〜Ｄ〜Ａが形成
されており、このアーチ部における覆工コンクリート層
８の表面およびＡ〜Ｂ〜Ｃの床面に相当するインバート
部の全内周面にかけて、前記したメッシュＭをそれぞれ
の箇所に合致させながら継ぎ合わされて無端状に配筋さ
れる。
内容を図の実施例をもとに説明すると、図１にはトンネ
ル内壁面に沿わせるインバート部分（図２におけるＡ−
Ｃ部分）の半分（Ａ〜Ｂ又はＢ〜Ｃ）に相当するメッシ
ュＭがあらわされている。 すなわち図２にみるように
トンネル部６のＣ〜Ｄ〜Ａに相当するアーチ部には鋼製
支保工を介してコンクリート吹き付けされた層７および
覆工コンクリート層８によりアーチ部Ｃ〜Ｄ〜Ａが形成
されており、このアーチ部における覆工コンクリート層
８の表面およびＡ〜Ｂ〜Ｃの床面に相当するインバート
部の全内周面にかけて、前記したメッシュＭをそれぞれ
の箇所に合致させながら継ぎ合わされて無端状に配筋さ
れる。
【００１１】すなわちこのメッシュＭは施工トンネル６
内における縦断面の複数分の１に相当する単位の長さで
あって、施工トンネル６の内壁面に合わせてあらかじめ
湾曲状に曲げ加工した縦鉄筋（主筋）１と、これに交差
させる横鉄筋（配力筋）２とを、それぞれ一定の間隔を
介して互いに交差方向に格子状に配するとともに、各交
差部３を結束線を用い、あるいは溶接するなどの方法に
より結束して施工トンネル６内縦断面形状に合わせて、
その複数分の１に相当する単位のインバート用（Ａ〜Ｂ
又はＢ〜Ｃ）あるいはアーチ用（Ｃ〜Ｄ又はＤ〜Ａ）の
メッシュＭを製造し、これを施工現場に持ち込んで各メ
ッシュＭを互いに隣接させた後、端部を結束線や溶接に
より継ぎ合わせて施工トンネル６内における全周にわた
る配筋施工をおこなう。
内における縦断面の複数分の１に相当する単位の長さで
あって、施工トンネル６の内壁面に合わせてあらかじめ
湾曲状に曲げ加工した縦鉄筋（主筋）１と、これに交差
させる横鉄筋（配力筋）２とを、それぞれ一定の間隔を
介して互いに交差方向に格子状に配するとともに、各交
差部３を結束線を用い、あるいは溶接するなどの方法に
より結束して施工トンネル６内縦断面形状に合わせて、
その複数分の１に相当する単位のインバート用（Ａ〜Ｂ
又はＢ〜Ｃ）あるいはアーチ用（Ｃ〜Ｄ又はＤ〜Ａ）の
メッシュＭを製造し、これを施工現場に持ち込んで各メ
ッシュＭを互いに隣接させた後、端部を結束線や溶接に
より継ぎ合わせて施工トンネル６内における全周にわた
る配筋施工をおこなう。
【００１２】上記の縦鉄筋（主筋）１は、施工トンネル
６の内壁面に合わせてあらかじめ湾曲状に曲げ加工され
る必要があるが、この場合には例えば図５にあらわした
ように、ロール１５ａ・１５ｂとロール１５ｃとの間に
引き通して湾曲させるようにしてもよい。 なお縦鉄筋
１と横鉄筋２とによるメッシュ化に際しては、複数の隣
接するメッシュＭの連結強度を向上させるために、図１
にもあらわれているように、各鉄筋の端部を１本置きに
Ｗ１およびＷ２分のラップ長さを違えて構成するように
すると、より一層好ましい。
６の内壁面に合わせてあらかじめ湾曲状に曲げ加工され
る必要があるが、この場合には例えば図５にあらわした
ように、ロール１５ａ・１５ｂとロール１５ｃとの間に
引き通して湾曲させるようにしてもよい。 なお縦鉄筋
１と横鉄筋２とによるメッシュ化に際しては、複数の隣
接するメッシュＭの連結強度を向上させるために、図１
にもあらわれているように、各鉄筋の端部を１本置きに
Ｗ１およびＷ２分のラップ長さを違えて構成するように
すると、より一層好ましい。
【００１３】またメッシュＭの縦横に結束した縦鉄筋１
と横鉄筋２によるメッシュＭには、片面に斜め方向に向
けた歪み防止筋４を配して各交差部分５を結束線等によ
り結束すると、輸送中におけるメッシュＭの歪みによる
形崩れがなくなり、トンネル内における継ぎ合わせ作業
に際しての不都合を無くすことができる。 さらにメッ
シュＭの製造に際しては図３にあらわしたような分割治
具９を用いることができる。 この分割治具９は、施工
トンネル６内縦断面の複数分の１（例えば図２において
Ａ〜Ｂ・Ｂ〜Ｃ・Ｃ〜Ｄ・Ｄ〜Ａ）に相当する単位の大
きさであって、表面を施工トンネル６の内壁面に合わせ
て湾曲させて構成される。
と横鉄筋２によるメッシュＭには、片面に斜め方向に向
けた歪み防止筋４を配して各交差部分５を結束線等によ
り結束すると、輸送中におけるメッシュＭの歪みによる
形崩れがなくなり、トンネル内における継ぎ合わせ作業
に際しての不都合を無くすことができる。 さらにメッ
シュＭの製造に際しては図３にあらわしたような分割治
具９を用いることができる。 この分割治具９は、施工
トンネル６内縦断面の複数分の１（例えば図２において
Ａ〜Ｂ・Ｂ〜Ｃ・Ｃ〜Ｄ・Ｄ〜Ａ）に相当する単位の大
きさであって、表面を施工トンネル６の内壁面に合わせ
て湾曲させて構成される。
【００１４】さらに具体的には固定柱１０と、これに支
承させたところの、Ｈ形鋼材等を用いて表面を施工トン
ネル６の内壁面に合わせて湾曲させた縦梁材１１とを左
右一対又は複数対平行に並べるとともに、縦梁材１１・
１１間に交差方向に連結材１２ａ・１２ｂ・１２ｃ・１
２ｄを介在させて構成され、さらにその表面には幅方向
と、これに交差する湾曲方向とにそれぞれ一定間隔毎に
縦鉄筋（主筋）用１と、横鉄筋（配力筋）２用の位置決
め手段１３ａおよび１３ｂが形成されている。
承させたところの、Ｈ形鋼材等を用いて表面を施工トン
ネル６の内壁面に合わせて湾曲させた縦梁材１１とを左
右一対又は複数対平行に並べるとともに、縦梁材１１・
１１間に交差方向に連結材１２ａ・１２ｂ・１２ｃ・１
２ｄを介在させて構成され、さらにその表面には幅方向
と、これに交差する湾曲方向とにそれぞれ一定間隔毎に
縦鉄筋（主筋）用１と、横鉄筋（配力筋）２用の位置決
め手段１３ａおよび１３ｂが形成されている。
【００１５】また１４ａは縦鉄筋（主筋）１用のストッ
パー、１４ｂは横鉄筋（配力筋）２用のストッパーをあ
らわす。 この分割治具９を用いたメッシュＭの製造
は、該分割治具９の表面上の幅方向に形成した位置決め
手段１３ａ・１３ａに、あらかじめ曲げ加工された複数
の縦鉄筋１を、また湾曲方向に形成した位置決め手段１
３ｂ・１３ｂには横鉄筋２を、それぞれの一端をストッ
パー１４ａおよび１４ｂに突き当てた状態にて保持させ
るとともに、縦鉄筋１と横鉄筋２との各交差部３を結束
線を用い、又は溶接して結束することにより希望する寸
法精度のメッシュＭを容易に得ることができる。
パー、１４ｂは横鉄筋（配力筋）２用のストッパーをあ
らわす。 この分割治具９を用いたメッシュＭの製造
は、該分割治具９の表面上の幅方向に形成した位置決め
手段１３ａ・１３ａに、あらかじめ曲げ加工された複数
の縦鉄筋１を、また湾曲方向に形成した位置決め手段１
３ｂ・１３ｂには横鉄筋２を、それぞれの一端をストッ
パー１４ａおよび１４ｂに突き当てた状態にて保持させ
るとともに、縦鉄筋１と横鉄筋２との各交差部３を結束
線を用い、又は溶接して結束することにより希望する寸
法精度のメッシュＭを容易に得ることができる。
【００１６】
【発明の効果】上記した通り、請求項４の発明は、施工
トンネル内縦断面の複数分の１に相当する単位の長さで
あって、施工トンネル内壁面に合わせて湾曲させた縦鉄
筋（主筋）と、これに交差させる横鉄筋（配力筋）と
を、それぞれ一定の間隔を介して互いに交差方向に配す
るとともに、各交差部を結束して施工トンネル内縦断面
形状に合わせて、その複数分の１に相当する単位のメッ
シュを製造し、これを施工現場に持ち込んで各メッシュ
を継ぎ合わせるようにしたトンネル内インバート・アー
チ鉄筋の施工法であるために、施工現場において鉄筋を
曲げ加工しながら縦横に鉄筋を組み込んで結束しメッシ
ュ化したり、あるいは予め工場内にて鉄筋を曲げたもの
を施工現場に持ち込んで、これを並べた後交差方向に別
の鉄筋を配して組み込み結束してメッシュ化する従来型
施工法に比べ、施工効率が格段に向上し、工期の短縮と
施工コストを低減することができる。
トンネル内縦断面の複数分の１に相当する単位の長さで
あって、施工トンネル内壁面に合わせて湾曲させた縦鉄
筋（主筋）と、これに交差させる横鉄筋（配力筋）と
を、それぞれ一定の間隔を介して互いに交差方向に配す
るとともに、各交差部を結束して施工トンネル内縦断面
形状に合わせて、その複数分の１に相当する単位のメッ
シュを製造し、これを施工現場に持ち込んで各メッシュ
を継ぎ合わせるようにしたトンネル内インバート・アー
チ鉄筋の施工法であるために、施工現場において鉄筋を
曲げ加工しながら縦横に鉄筋を組み込んで結束しメッシ
ュ化したり、あるいは予め工場内にて鉄筋を曲げたもの
を施工現場に持ち込んで、これを並べた後交差方向に別
の鉄筋を配して組み込み結束してメッシュ化する従来型
施工法に比べ、施工効率が格段に向上し、工期の短縮と
施工コストを低減することができる。
【００１７】また予め工場内において縦横に組み込んだ
鉄筋をロールベンダーにより曲げ加工をする従来の方法
に比べ、作業効率の向上や施工期間の大幅な短縮化をは
かることができ、しかもメッシュを小人数で素早く低コ
ストに量産でき、特に例えばトンネル内のカーブ箇所や
内径変化のある区間、あるいはインバートのダブル配筋
区間等に対応した製品の製作が容易となり、しかも製品
の現場での整合性もよく継ぎ合わせ作業性が向上する。
さらに請求項１および請求項２の発明は、上記したメ
ッシュの製造を容易にし、同一寸法のメッシュを容易に
量産でき、製品歩留まり率が向上すること、さらに分割
治具を工場内ではなく、トンネル施工現場付近のある程
度の作業スペースが確保できるところに設置すれば、完
成したメッシュのトラックによる輸送規制の問題もな
く、速やかにトンネル内配筋の施工作業を遂行すること
ができる。
鉄筋をロールベンダーにより曲げ加工をする従来の方法
に比べ、作業効率の向上や施工期間の大幅な短縮化をは
かることができ、しかもメッシュを小人数で素早く低コ
ストに量産でき、特に例えばトンネル内のカーブ箇所や
内径変化のある区間、あるいはインバートのダブル配筋
区間等に対応した製品の製作が容易となり、しかも製品
の現場での整合性もよく継ぎ合わせ作業性が向上する。
さらに請求項１および請求項２の発明は、上記したメ
ッシュの製造を容易にし、同一寸法のメッシュを容易に
量産でき、製品歩留まり率が向上すること、さらに分割
治具を工場内ではなく、トンネル施工現場付近のある程
度の作業スペースが確保できるところに設置すれば、完
成したメッシュのトラックによる輸送規制の問題もな
く、速やかにトンネル内配筋の施工作業を遂行すること
ができる。
【００１８】さらに請求項３の発明は、格子状に組み上
げた縦鉄筋（主筋）と横鉄筋（配力筋）によるメッシュ
に対し、その少なくとも片面に斜め方向に向けた歪み防
止筋を配して結束するようにしたので、完成したメッシ
ュの輸送中に歪みによる形崩れがなくなり、トンネル内
における継ぎ合わせ作業に際しての不都合を無くすこと
ができる。
げた縦鉄筋（主筋）と横鉄筋（配力筋）によるメッシュ
に対し、その少なくとも片面に斜め方向に向けた歪み防
止筋を配して結束するようにしたので、完成したメッシ
ュの輸送中に歪みによる形崩れがなくなり、トンネル内
における継ぎ合わせ作業に際しての不都合を無くすこと
ができる。
【図１】本発明の一実施例であるメッシュの完成斜視
図。
図。
【図２】トンネル内インバート・アーチ配筋施工の一例
をあらわしたトンネルの施工箇所断面図。
をあらわしたトンネルの施工箇所断面図。
【図３】図１のメッシュを製造するための分割治具の一
例をあらわした斜視図。
例をあらわした斜視図。
【図４】図３における分割治具の位置決め手段およびス
トッパーの取り付け状態の一例をあらわした部分拡大
図。
トッパーの取り付け状態の一例をあらわした部分拡大
図。
【図５】縦鉄筋（主筋）の曲げ加工の一例をあらわした
説明図。
説明図。
１ 縦鉄筋（主筋） ２ 横鉄筋（配力筋） ３ 交差部 ４ 歪み防止筋 ５ 交差部分 ６ 施工トンネル ７ コンクリート吹き付けされた層 ８ 覆工コンクリート層 ９ 分割治具 １０ 固定柱 １１ 縦梁材 １２ａ 連結材 １２ｂ 連結材 １２ｃ 連結材 １２ｄ 連結材 １３ａ 位置決め手段 １３ｂ 位置決め手段 １４ａ ストッパー １４ｂ ストッパー １５ａ ロール １５ｂ ロール １５ｃ ロール Ｍ メッシュ
Claims (4)
- 【請求項１】施工トンネル内縦断面の複数分の１に相当
する単位の大きさであって、表面を施工トンネル内壁面
に合わせて湾曲させるとともに該表面には幅方向と、こ
れに交差する湾曲方向とにそれぞれ一定間隔毎に縦鉄筋
（主筋）用と、横鉄筋（配力筋）用の位置決め手段を形
成してなることを特徴とするトンネル内インバート・ア
ーチ鉄筋に用いるメッシュ製造用の分割治具。 - 【請求項２】施工トンネル内縦断面の複数分の１に相当
する単位の大きさであって、表面を施工トンネル内壁面
に合わせて湾曲させるとともに該表面には幅方向と、こ
れに交差する湾曲方向とにそれぞれ一定間隔毎に縦鉄筋
（主筋）用と、横鉄筋（配力筋）用の位置決め手段を形
成した分割治具を用い、該治具表面上の幅方向に形成し
た位置決め手段には、あらかじめ曲げ加工された複数の
縦鉄筋を、また湾曲方向に形成した位置決め手段には横
鉄筋を、それぞれ保持させるとともに、縦鉄筋と横鉄筋
との各交差部分を結束するようにしたトンネル内インバ
ート・アーチ鉄筋に用いるメッシュの製造方法。 - 【請求項３】分割治具上に保持させて縦横に結束した縦
鉄筋（主筋）と横鉄筋（配力筋）には、その少なくとも
片面に斜め方向に向けた歪み防止筋を配して結束してな
るところの請求項２に記載のトンネル内インバート・ア
ーチ鉄筋に用いるメッシュの製造方法。 - 【請求項４】施工トンネル内縦断面の複数分の１に相当
する単位の長さであって、施工トンネル内壁面に合わせ
て湾曲させた縦鉄筋（主筋）と、これに交差させる横鉄
筋（配力筋）とを、それぞれ一定の間隔を介して互いに
交差方向に配するとともに、各交差部を結束して施工ト
ンネル内縦断面形状に合わせて、その複数分の１に相当
する単位のメッシュを製造し、これを施工現場に持ち込
んで各メッシュを継ぎ合わせるようにしたトンネル内イ
ンバート・アーチ鉄筋の施工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10340970A JP2000145389A (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | トンネル内インバート・アーチ鉄筋の施工法およびこれに用いるメッシュの製造方法ならびにその製造のための治具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10340970A JP2000145389A (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | トンネル内インバート・アーチ鉄筋の施工法およびこれに用いるメッシュの製造方法ならびにその製造のための治具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000145389A true JP2000145389A (ja) | 2000-05-26 |
Family
ID=18342002
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10340970A Pending JP2000145389A (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | トンネル内インバート・アーチ鉄筋の施工法およびこれに用いるメッシュの製造方法ならびにその製造のための治具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000145389A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107476812A (zh) * | 2017-09-27 | 2017-12-15 | 贵州省公路工程集团有限公司 | 一种装配式仰拱及其制作方法 |
| CN113073991A (zh) * | 2021-04-14 | 2021-07-06 | 中钢集团马鞍山矿山研究总院股份有限公司 | 一种用于地下矿山极其松散破碎岩体的巷道支护方法 |
| CN113236295A (zh) * | 2021-04-25 | 2021-08-10 | 中铁二局第二工程有限公司 | 一种隧道密集型预埋槽道的施工方法 |
-
1998
- 1998-11-13 JP JP10340970A patent/JP2000145389A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107476812A (zh) * | 2017-09-27 | 2017-12-15 | 贵州省公路工程集团有限公司 | 一种装配式仰拱及其制作方法 |
| CN113073991A (zh) * | 2021-04-14 | 2021-07-06 | 中钢集团马鞍山矿山研究总院股份有限公司 | 一种用于地下矿山极其松散破碎岩体的巷道支护方法 |
| CN113073991B (zh) * | 2021-04-14 | 2022-08-16 | 中钢集团马鞍山矿山研究总院股份有限公司 | 一种用于地下矿山极其松散破碎岩体的巷道支护方法 |
| CN113236295A (zh) * | 2021-04-25 | 2021-08-10 | 中铁二局第二工程有限公司 | 一种隧道密集型预埋槽道的施工方法 |
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