JPH05286622A - 紙葉類計数機の紙葉類積層装置 - Google Patents

紙葉類計数機の紙葉類積層装置

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Publication number
JPH05286622A
JPH05286622A JP4092671A JP9267192A JPH05286622A JP H05286622 A JPH05286622 A JP H05286622A JP 4092671 A JP4092671 A JP 4092671A JP 9267192 A JP9267192 A JP 9267192A JP H05286622 A JPH05286622 A JP H05286622A
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JP
Japan
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paper
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roller
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Application number
JP4092671A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Okawa
博之 大川
Choji Ohara
暢治 大原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Musashi Engineering Co Ltd
Original Assignee
Musashi Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、紙葉類計数機の紙葉類積層装置に
関し、特に、紙葉分離後の紙葉を、スタッカー部におい
て安定して積層し得することを特徴とする。 【構成】 本発明による紙葉類計数機の紙葉類積層装置
は、スタッカー部(10)に近接し、紙葉の搬送方向と同一
方向に延長して水平に配設駆動された搬送部材(39C,39
D,39E,39F,40A,40B)と;搬送部材と平行に配置され、搬
送部材の周囲を回転自由に配設された回転ガイド部材(4
5,45a)と;搬送部材と回転ガイド部材との間に紙葉を送
り込むための紙葉送出部材(36A,36B,42A,42aA,42B,42a
B)と;搬送部材及び回転ガイド部材を各々回転駆動する
ための駆動手段(48,71A)とを備えた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙葉類計数機の紙葉類
積層装置に関し、特に、紙葉分離後の紙葉を、スタッカ
ー部において安定して積層し得るようにするための新規
な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、紙幣、手形、伝票又はラベル等の
紙葉類(以下紙葉という)の枚数を計数する紙葉類計数
機においては、ホッパー上に載置された紙葉を、外周の
一部に摩擦面を設けた繰り出しローラと分離ローラとに
よって1枚ずつに分離し、搬送途中において、その通過
枚数を検出すると共に、それ等の紙葉を所定の紙葉収納
部(スタッカー部)に積層収容するように構成されてい
る。そして、それ等の紙葉を順次スタッカー部上に整列
させて積層するために、一般的にはこれをベルト及びロ
ーラ等の搬送部材を用いることによって、直接、紙葉を
スタッカー部に積層収納する方法が採用されている。こ
の場合、具体的図示は省略するが、その一例として特公
昭58−13407号公報に開示されているように、スタッカ
ー部内に垂直配置のベルト及びローラ部材を備えて、紙
葉を上方から下方へ垂直状態に送り込んで順次積層する
ようにしたものや、他方、実公昭58−3153号公報に開示
されているように、水平配置のベルト及びローラ部材を
備え、紙葉を水平状態に送り込んで下層側から順次積層
するようにしたもの等が挙げられる。そして、前記構成
の何れの積層装置においても、次に収納される紙葉は、
既に収納されている紙葉の表面に接触しながら順次積層
収納するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにベルト及びローラ等の搬送部材を用いた紙葉類計数
機においては、スタッカー部における既に収納済の紙葉
に関して、その紙葉の表面又は端部の一部分等が裂けて
めくれている状態にある場合、又は紙葉の表面にテープ
類が貼付してある場合、或は紙葉の角部が折れ曲がって
いる状態にある場合には、次に収納される紙葉の先端部
がこれらの特異状態の紙葉の障害発生部分に追突し、瞬
間的にスタッカー部外へ飛び出したり、或はその追突部
分で停止状態となって不揃いで整列したり、時にはジャ
ム(紙葉詰まり)となったりしていた。特に、くしゃく
しゃな複雑な折れ癖のついた紙葉や或はしわのある紙
葉、更には極度に腰の弱い紙葉等の場合には、搬送中に
ジャムを引き起こし易く、スタッカー部への積層は極め
て困難であった。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、スタッカー部における紙葉の積層
装置に関し、スタッカー部に既に積層収納されている紙
葉に対して、次の収納紙葉を積層対応位置に達するまで
相互に接触することなく搬送させると共に、特異状態の
紙葉の場合にも前記積層対応位置まで確実に搬送させ、
紙葉分離後の紙葉を、スタッカー部に1枚ずつ順次安定
して積層収納し得るようにした紙葉類計数機の紙葉類積
層装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による紙葉類計数
機の紙葉類積層装置は、一枚ずつ分離され搬送されてく
る紙葉を、スタッカー部で積層収納する紙葉類計数機の
紙葉類積層装置において、前記スタッカー部に近接し、
紙葉の搬送方向と同一方向に延長して水平に配設駆動さ
れた搬送部材と、前記搬送部材と平行に配置され、前記
搬送部材の周囲を回転自由に配設された回転ガイド部材
と、前記搬送部材と前記回転ガイド部材との間に紙葉を
送り込むための紙葉送出部材と、前記搬送部材及び前記
回転ガイド部材を各々回転駆動するための駆動手段とを
備え、前記回転ガイド部材が前記紙葉送出部材よりの搬
送紙葉を正しく案内保持できる位置に停止している時、
前記紙葉送出部材から送り出されてきた各1枚の紙葉
を、回転ガイド部材と搬送部材との間に載置状態とした
後、前記回転ガイド部材の1駆動毎に前記スタッカー部
に紙葉を1枚ずつ順次積層収納するようにした構成であ
る。
【0006】さらに詳細には、前記搬送部材は、ベルト
部材によって構成される。
【0007】さらに詳細には、前記搬送部材は、ローラ
部材によって構成される。
【0008】
【作用】本発明による紙葉類計数機の紙葉類積層装置に
おいては、回転ガイド部材が搬送部材の下方にて紙葉送
出部材よりの搬送紙葉を正しく案内保持できる位置に停
止している時、前記紙葉送出部材から送り出されてきた
各1枚の紙葉を、前記紙葉送出部材と回転ガイド部材と
の間において前記回転ガイド部材上を所定位置(積層対
応位置)に達するまで搬送し、又、複雑な折れ癖やしわ
等を有する特異状態の紙葉の場合には、搬送部材が当該
紙葉に当接した時に引っ張り作用が働き、搬送力を付与
して紙葉を強制的に前記所定位置(積層対応位置)まで
搬送し、前記所定位置に紙葉が正しく載置状態となった
時、前記回転ガイド部材を回転させて、その1駆動毎に
搬送紙葉を1枚ずつスタッカー部に順次積層収納するこ
とができる。
【0009】
【実施例】以下、図面と共に本発明による紙葉類計数機
の紙葉類積層装置の好適な実施例について詳細に説明す
る。図1及び図2において、符号Iは紙葉分離搬送機構
部を示し、符号IIは紙葉積層機構部を示す。前記各機構
部I,IIは、筐体1内において、各々独立した紙葉の搬
送及び積層機構を構成している。前記紙葉分離搬送機構
部Iにおいて、ホッパー部5は、紙葉の短辺側を搬送方
向に対応させるように構成されている。そして、第1側
板2,2間に橋架された軸12には、一対の補助ローラ
13,13が枢着され、各補助ローラ13,13の周面
には、ゴム等からなる円弧状の摩擦面14と、滑面14
aとを有している。又、他方の軸15には繰り出しロー
ラ16が枢着され、この繰り出しローラ16の周面には
ゴム等からなる円弧状の摩擦面17と、滑面17aとを
有している。
【0010】前記繰り出しローラ16の軸15の一端に
は、従動プーリをなす第1プーリ18と第2プーリ18
aとが取付けられ、該第2プーリ18aは、補助ローラ
13,13の軸12に設けられたプーリ(図示せず)に
ベルト73を介して結合されている。前記第1プーリ1
8は、ベルト70を介して繰り出しローラ駆動用モータ
(図示せず)の回転軸に設けた駆動プーリに結合され、
繰り出しローラ16と補助ローラ13,13とは、矢印
B方向に同期回転するように構成されている。
【0011】又、前記繰り出しローラ16の周面に形成
された一対の円周溝16aに対峙して分離ローラ19,
19が配設され、前記繰り出しローラ16と前記補助ロ
ーラ13,13と分離ローラ19,19とにより、紙葉
分離のための給紙分離部6を構成している。
【0012】他方、前記繰り出しローラ16の両側に
は、一対の第1搬送ローラ20,20が前記軸15に対
して自由回転するように配設されている。該第1搬送ロ
ーラ20,20と、他方の軸22に枢着された一対の第
2搬送ローラ23,23との間には、第1搬送ベルト2
1,21が張設されている。又、前記分離ローラ19,
19の位置よりも下流側には、前記第1搬送ローラ2
0,20に圧接する一対の第3搬送ローラ24,24が
配設されている。更に、前記第2搬送ローラ23,23
に圧接する位置には、第4搬送ローラ26,26が配設
されている。そして、この第3搬送ローラ24,24と
第4搬送ローラ26,26との間には、第2搬送ベルト
25,25が張設されており、前記第1搬送ベルト2
1,21と第2搬送ベルト25,25とにより、紙葉を
挟持して搬送する紙葉搬送路が形成されて、紙葉搬送の
ための搬送ローラ部7を構成している。
【0013】前記軸22の一端側には従動プーリ27が
配設され、この従動プーリ27は、搬送ローラ駆動用モ
ータ71Aへベルト71を介して結合されている。この
場合、搬送ローラ駆動用モータ71Aは、後述の一対の
ベルト40A,40Bを回動させるための駆動手段を構
成している。更に、前記軸22の他端側には第1ギア2
8が枢着され、この第1ギア28は、前記紙葉積層機構
部II側で橋架された軸29の一端側に枢着された第2ギ
ア30と噛合して、その回転を伝達している。又、前記
第1ギア28の軸22の先端には、複数のスリット(図
示せず)を形成した回転円板32を装着し、ホトインタ
ラプタ33が取付部材72を介して配設されることによ
り、前記回転円板32の回転状態(同期関係)を検出す
るためのエンコーダ31が構成される。
【0014】尚、前記第1搬送ベルト21と第2搬送ベ
ルト25の速度は、前記繰り出しローラ16の周速より
も早いように構成されると共に、該第1搬送ベルト21
と第2搬送ベルト25とによって形成される紙葉搬送路
の上流側においては、光電管,フォトトランジスタ等か
らなる一方を発光器,他方を受光器とする計数センサ3
4,34が配設されている。又、前記紙葉搬送路の出口
部には、紙葉を前記紙葉積層機構部II側に案内するた
め、案内板35,35aが配置されている。
【0015】紙葉積層機構部II側に位置する前記第2ギ
ア30の軸29には、一対のローラ36A,36Bが枢
着され、該ローラ36A,36Bの上方部及び下方部位
置にはブラケット37,37aが各々配設されている。
この上方部のブラケット37には、基端側を前記ローラ
36A,36Bの夫々の両側に位置させて紙葉の搬送方
向と同一方向に延長されると共に、他端側を開放端とし
た一対のローラ保持板38A,38A及び38B,38
Bが装着され、これ等の各一対のローラ保持板38A,
38Bの開放端側の先端位置には、他方のローラ39
A,39Bが枢着されている。そして、これ等のローラ
36A,36Bと39A,39Bとの間には、スタッカ
ー部10の上方に位置して、一対のベルト40A,40
Bが搬送部材として張設されている。該ベルト40A,
40Bは、その上方位置を各々押えローラ41A,41
Bにより押圧されて緊張状態を形成している。
【0016】更に、前記紙葉積層機構部II側の入口部に
は、前記紙葉分離搬送機構部I側から紙葉分離されて搬
送されてくる紙葉を、各1枚ずつスタッカー部10に送
り込むための後述の紙葉送出部材を備えた紙葉送り込み
部8が構成される。この場合、前記下方部のブラケット
37aには、一対のローラ保持板38C,38C及び3
8D,38Dが、前記各一対のローラ保持板38A,3
8Bの下方に位置して配設されている。該各一対のロー
ラ保持板38C,38C及び38D,38Dの間には、
一対のピンチローラ42A,42aA及び42B,42
aBが、前記ローラ36A,36Bをベルト40A,4
0Bと共に下方から圧接するように配設されて、当該部
材により紙葉の送出部材を構成している。
【0017】又、前記各ブラケット37,37aの中央
部分には、前述と同様な光電管,フォトトランジスタ等
からなり、通過紙葉の後端位置を検出するための一方を
発光器,他方を受光器とする入口センサ43,43が配
設されている。他方、第2側板3,3の後端側を閉鎖す
る背面板4には、一対の同期ギア44A,44Bが回動
部材として配設されている。この同期ギア44A,44
Bは、前記ベルト40A,40Bの配置方向と対峙し、
且つ相互に噛合して同期回転するように形成されてい
る。この各同期ギア44A,44Bには、先端側を開放
端として各々一組の構成よりなる押し込み棒45,45
aが回転ガイド部材として装設されている。各一組の押
し込み棒45,45aは、対応する各ベルト40A,4
0Bに対し平行に配置されると共に、該ベルト40A,
40Bの周囲を回転自在な状態に形成されて、紙葉を収
納するための紙葉押し込み部9を構成している。
【0018】前記各一組の押し込み棒45,45aは、
対応するベルト40A,40Bの周囲を回転するに際
し、常に押し込み棒45と45又は45aと45aが、
各ベルト40A,40Bの下方にて前記紙葉送出部材よ
りの搬送紙葉を正しく案内保持できる位置を基準位置
(原点位置)として、対をなして停止させられる。この
ような制御は、後述の位置決め用エンコーダ及び相対位
置検知用エンコーダ等の回転位置検出部材の出力に基づ
いて行われる。
【0019】一方の前記同期ギア44Bの軸部には、自
由に同軸回転するように取付けられた従動プーリ46と
該従動プーリ46に一体的に装着されて回転を間欠的に
伝達するようにした電磁クラッチ47とが各々設けられ
ている。この従動プーリ46は、背面板4の内側面に取
付けられた押し込み棒駆動用モータ48の回転軸に枢着
された駆動プーリ49に対し、ベルト50を介して結合
されている。そして、この押し込み棒駆動用モータ48
は、各1組の押し込み棒45,45aを回転駆動させる
ための駆動手段を構成している。
【0020】又、他方の同期ギア44Aのギア軸には、
電磁ブレーキ51が装着されている。各一対の押し込み
棒45と45又は45aと45a上に紙葉を確実に載置
可能とするための停止位置、即ち、前記基準位置(原点
位置)を設定するために、前記同期ギア44Aのギア軸
には、当該押し込み棒45,45aの設置本数に対応す
る切欠部が設けられた回転円板53が配設されている。
更に、該回転円板53上の切欠き位置を検出するために
ホトインタラプタ54が取付けられて、位置決め用エン
コーダ52を構成している。
【0021】更に、この同期回転する各一対の押し込み
棒45と45又は45aと45aの回転位置を相対的に
検知するために、前記同期ギア44Aのギア軸には、複
数のスリットを周囲に形成した回転円板56が配設され
ており、該回転円板56のスリットを検出するホトイン
タラプタ57が後部保持板に取付けられている。従っ
て、該回転円板56とホトインタラプタ57とにより相
対位置検知用エンコーダ55が構成されている。尚、図
面中、符号59は、スタッカー部10への紙葉積層時に
スタッカー底板58上の紙葉の移動を規制する停止板で
あり、符号60は、積層紙葉を外部へ取り出すために側
板3に設けた開口部を示している。
【0022】次に、以上のような構成において、本発明
による紙葉類計数機の紙葉類積層装置の動作について説
明する。今、電源スイッチをONにすると、図示しない
回路制御部からの指令に基づいて、駆動系に対して初期
状態の設定が行われ、位置決め用エンコーダ55及び相
対位置検知用エンコーダ52からの出力を検知して、紙
葉載置のための基準となる側の各押し込み棒45,45
又は45a,45aが、正しくベルト40A,40Bの
下方位置(原点位置)に停止しているか否かの判定が行
われ、それと同時に、押し込み棒駆動用モータ48が回
転駆動を開始する。但し、この場合、電磁クラッチ47
がOFF、電磁ブレーキ51はON状態となっているの
で、駆動プーリ49の回転は同期ギア44B側には伝達
されていない。
【0023】その後、複数紙葉Aをホッパー底板11上
に載置し、スタートスイッチをONにすると、搬送ロー
ラ駆動用モータ71Aが回転駆動を開始する。この回転
駆動が、ベルト71を介して結合された従動プーリ27
に伝達されることにより、第2搬送ローラ23,23を
介して第1搬送ベルト21,21が回動する。そして、
該第1搬送ベルト21,21の回動は圧接状態にある各
第2搬送ベルト25,25に伝達される。
【0024】前記搬送ローラ駆動用モータ71Aの回転
駆動は、前記回転軸22上の第1ギア28を回動させ、
該第1ギア28と噛合する第2ギア30が回動されて、
その回動が回転軸29を介してローラ36A,36Bに
伝達され、紙葉積層機構部II側のベルト40A,40B
を回動状態にする。
【0025】更に、前記搬送ローラ駆動用モータ71A
の回転駆動と同時に、繰り出しローラ駆動用モータ(図
示せず)も回転駆動を開始し、ベルト70を介して第1
プーリ18を回動させると共に第2プーリ18aをも回
動させ、これ等の回動によりベルト73を介して補助ロ
ーラ13が回動する。その結果、繰り出しローラ16と
補助ローラ13とが同期した回転状態となる。そして、
この繰り出しローラ16と補助ローラ13との回転作用
に基づき、ホッパー底板11上の最下層の紙葉Aaは、
各ローラ周面の滑面14a,17aとの当接状態ではス
リップし、各摩擦面14,17と当接した時に始めて給
紙分離部6側への送り込みが行われ、繰り出しローラ1
6と分離ローラ19との共働作用によって紙葉分離が行
われた後、下流側へ繰り出される。
【0026】この紙葉分離の後、紙葉Aaは第1搬送ベ
ルト21と第2搬送ベルト25との間に挟持され、繰り
出しローラ16の周速よりも第1搬送ベルト21,第2
搬送ベルト25の速度が早くなっているので、該紙葉A
aは強制的に紙葉分離搬送機構部I側から紙葉積層機構
部II側に搬送され、この間において、計数センサ34,
34によってその通過が検出されると共に、この検知出
力に基づいて紙葉枚数の計数が行われる。
【0027】前記紙葉積層機構部II側に送り込まれた各
1枚単位の紙葉Aaは、紙葉送り出し部8において、ベ
ルト40A,40Bと各一対のピンチローラ42A,4
2aA及び42B,42aBとにより挟持され、該ベル
ト40A,40Bによる回動作用に基づき、スタッカー
部10に引き出される。これにより、紙葉Aaはその先
端部を開放端となして、回動状態のベルト40A,40
Bと、該ベルト40A,40Bの下方にて、前記紙葉送
出部材よりの搬送紙葉を正しく案内保持できる位置に停
止している一対の押し込み棒45a,45aとの間に位
置する状態となり、このベルト40A,40Bによって
上方への飛び出しを規制されると共に、当該ベルト40
A,40Bと押し込み棒45a,45aとによる間隙部
において、該押し込み棒45a,45a上を所定位置、
即ち、積層対応位置まで継続して搬送させる。
【0028】そして、この紙葉搬送に際し、紙葉Aaが
特異状態、例えば複雑な折れ癖やしわ等を有する紙葉、
或は腰の極めて弱い紙葉等の場合には、その先端部近辺
若しくは中央部分が前記ベルト40A,40Bと当設し
た時、該ベルト40A,40Bの回転動作は、紙葉Aa
に対し引っ張り作用として働き、搬送力を付与するよう
に作用することになって、当該紙葉Aaの搬送を強制的
に維持して前記押し込み棒45a,45a上を前記所定
位置(積層対応位置)まで搬送させる。この後、紙葉A
aの後端部が、ベルト40A,40Bとピンチローラ4
2A,42aA及び42B,42aBとの挟持状態から
解放された時、該紙葉Aaの搬送は停止され、押し込み
棒45a,45a上の所定位置(積層対応位置)に載置
された状態となる(図3参照)。
【0029】前記紙葉搬送時において、紙葉Aaの後端
部が入口センサ43,43を通過し終わると、その検知
出力に基づき、紙葉は、その後端部が前記ベルト40
A,40Bとピンチローラ42A,42aA及び42
B,42aBとの挟持から解放されるまでの所要時間搬
送され、その後、電磁クラッチ47をON状態とし、同
期ギア44Bの回転軸に対して従動プーリ46を結合状
態にし、それと同時に、電磁ブレーキ51をOFF状態
とし、同期ギア44Aのギア軸に対するブレーキ作用を
解除する。
【0030】その結果、前記押し込み棒駆動用モータ4
8の回転駆動は、一方の同期ギア44Bから他方の同期
ギア44Aに伝達され、双方の同期ギア44B,44A
が、図3において示すように、相反する方向すなわち矢
印C方向に同期回転する。このことに基づき、ベルト4
0A,40Bの下方部に位置して停止している各押し込
み棒45a,45aは、その停止位置から相反する方向
に半回転することになる。従って、該押し込み棒45
a,45a上に載置状態にあった紙葉Aaは、その下面
側の受けがなくなると略同時に、他方の押し込み棒4
5,45が基準位置に向かって回転してきており、次の
瞬間には、該押し込み棒45,45が紙葉Aaの上面を
はたき込むように作動して、強制的な押し込みが行われ
るので、紙葉Aaは下方に落下し、スタッカー底板58
上に積層収納される。
【0031】前記押し込み棒45a,45aが半回転し
た時、即ち、1駆動した時に他方の押し込み棒45,4
5はベルト40A,40Bの下方部の基準位置(原点位
置)に到達し、その到達位置は、位置決め用エンコーダ
52における回転円板53の切欠き部の通過を監視する
ホトインタラプタ54によって検出される。そして、そ
の検知出力に基づいて電磁クラッチ47はOFF状態と
なり、従動プーリ46は、同期ギア44Bの回転軸に対
する結合状態から解除され、それと同時に電磁ブレーキ
51はON状態となり、同期ギア44Aのギア軸に対し
負荷(ブレーキ作用)を加えて強制的に該同期ギア44
Aの回転を停止させる。
【0032】その結果、直結状態にて同期回転関係にあ
る同期ギア44A,44Bは回転を停止し、各押し込み
棒45,45をベルト40A,40Bの下方部の基準位
置(原点位置)において停止させる。尚、これ等の各対
をなす押し込み棒45,45及び45a,45aの停止
状態は、相対位置検知用エンコーダ55においても監視
されており、各押し込み棒45,45及び45a,45
aの移動位置を相対的に検知すると共に、停止時には該
押し込み棒45,45及び45a,45aが慣性力等に
よってオーバーランしないように制御している。
【0033】前記動作において、前記繰り出しローラ駆
動用モータ(図示せず)は連続して回転駆動状態にあ
る。従って、前記繰り出しローラ16及び補助ローラ1
3も同期回転しており、各ローラ周面の摩擦面14,1
7が次位の紙葉に当接状態となった時、この紙葉を給紙
分離部6へ送り込む。該給紙分離部6において紙葉分離
が行われた後は、以下、前述の場合と同様の過程を経
て、紙葉の搬送が行われると共に、当該紙葉はスタッカ
ー部10において既に収納済みの紙葉Dの上に堆積され
る。そして、前記ホッパー部5における積層紙葉Aに関
し、全ての紙葉をスタッカー部10に収納するまで、前
記紙葉積層機構部II側においては、当該押し込み棒4
5,45又は45a,45aの1駆動毎に、紙葉Aaを
1枚ずつ順次積層させる前述の動作が継続して行われ
る。
【0034】次に、前記ベルト部材を用いた搬送部材の
構成に対し、図4及び図5はローラ部材を用いた場合を
示す。この場合、各一対のローラ保持部材38A,38
A及び38B,38B間には、各々4個のローラ39
C,39D,39E,39Fからなる搬送部材が配設さ
れている。この一対のローラ39C,39D,39E,
39Fは前記回転軸29の回転動作に連動するように図
示しない伝達部材を介して結合され、強制的に回転駆動
するように構成される。尚、符号39Gは紙葉が異なる
方向へ移送されるのを防ぐための下面ガイド板を示す。
【0035】これにより、搬送紙葉Aaは回動状態のロ
ーラ39C,39D,39E,39Fと、その下方に位
置して停止している一対の押し込み棒45a,45aと
の間に位置する状態となると共に、上方への飛び出しが
規制され、当該ローラ39C,39D,39E,39F
と押し込み棒45a,45aとによる間隙部において、
該押し込み棒45a,45a上を継続して所定位置(積
層対応位置)まで搬送される。又、複雑な折れ癖やしわ
等を有するか、或は腰の極めて弱い特異状態の搬送紙葉
の場合には、その先端部近辺又は中央部等がローラ39
C,39D,39E,39Fと当接した時、その引っ張
り作用による搬送力を付与して前記押し込み棒45a,
45a上を強制的に搬送させ、当該押し込み棒45a,
45a上の前記所定位置(積層対応位置)に載置された
状態とする(図5参照)。
【0036】尚、前述の実施例においては、各一組の押
し込み棒45,45aを各同期ギア44A,44Bに対
してそれぞれ設置し、そして、押し込み棒45,45及
び45a,45aを各々対として、同期して紙葉1枚ご
とに半回転(即ち、1駆動)させるようにした場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限定されることなく、ス
タッカー部10への紙葉の押し込みのためには、各同期
ギア44A,44Bにおいて、少なくとも1本以上にて
任意の本数を採用可能なものであり、例えば、押し込み
棒が各々1本だけの場合には、これによる一対の押し込
み棒を1回転させるようにし、又、3本で組をなす場合
には、この押し込み棒を3分の1等分ずつ回転させれば
よく、設置本数に応じて、押し込み棒が1駆動するその
回転範囲を決定するようにする。
【0037】しかし、この種の構成においては、機構を
極めて簡略化できる反面、各一対の押し込み棒45a,
45aと45,45とは直線状に配設されているので、
紙葉の状態如何によって搬送及び載置状態が不安定にな
り易いことがある。例えば、紙葉の中心部が下方に折れ
曲がっている紙葉や、腰の極度に弱い紙葉が搬送されて
きた場合、当該紙葉は搬送終了時に押し込み棒45a,
45a上に正しく載置された状態とならず、一方向にず
れた状態で載置されることがあり、そのような場合に
は、当該紙葉は押し込み棒45a,45aが回転しても
下方に落下せずに、逆に一方の押し込み棒45aの側に
他方の押し込み棒45の押し込み作用と相俟って巻き込
まれたりすることがある。
【0038】このため、前記押し込み棒45a,45a
及び45,45の形状を例えば直線状からクランク状に
形成し、この折曲形状によって形成された矩形面を紙葉
の載置面となすことにより、紙葉の載置有効面積を、2
本の平行した線接触状態に対し面接触状態となして大巾
に増加させることができ、紙葉を押し込み棒45a,4
5a及び45,45上を正確に搬送させると共に、当該
押し込み棒45a,45a及び45,45上の所要位置
(積層対応位置)に正しい載置状態とすることができ
る。
【0039】尚、前記押し込み棒45a,45a及び4
5,45の形状については、前記クランク以外に紙葉の
搬送或は収納動作に悪影響を及ぼさない範囲で、任意の
形状が採用可能であり、又それらの変更した形状は、前
述の図1乃至図5の構成においても直接適用できるもの
である。
【0040】
【発明の効果】本発明による紙葉類計数機の紙葉類積層
装置は、以上のように、紙葉送出部材から送り出される
各1枚の紙葉を、紙葉の搬送方向と同一方向に延長して
水平に配設駆動された搬送部材と、前記搬送部材と平行
に配置されると共に前記搬送部材の周囲を回転自由に配
設され、前記紙葉送出部材よりの搬送紙葉を正しく案内
保持できる位置に停止している回転ガイド部材との間に
載置状態とした後、前記回転ガイド部材の1駆動毎にス
タッカー部に紙葉を一枚ずつ順次積層収納するようにし
た構成であるので、前記搬送部材は紙葉の上方の飛び出
しを規制すると共に紙葉の状態に応じて、特に、複雑な
折れ癖やしわ等を有する紙葉、或は腰の極めて弱い紙葉
等の特異状態の紙葉の場合には、当該紙葉との当接時に
引っ張り作用による搬送力を付与して、確実に紙葉を積
層対応位置まで搬送させることができる。
【0041】又、このように前記搬送部材の駆動作用に
基づき、前記のような特異状態の紙葉についても確実に
紙葉搬送が行われるので、その他の種々の状態にある紙
葉に関しても、その時の紙葉状態に応じて搬送部材の駆
動作用が付与され、従って、この搬送部材と回転ガイド
部材との間において、紙葉は搬送途中でジヤムとなった
り或は落下したりすることなく、1枚ずつ正確に案内さ
れ、且つ、所定の積層対応位置に載置状態とすることが
できる。
【0042】更に、前記紙葉送出部材によって紙葉が搬
送部材と回転ガイド部材との間に送り込まれた時、当該
紙葉は積層対応位置に到達するまで、既に積層収納され
ている紙葉とは当接することがないので、従来のベルト
及びローラ等の搬送部材を用いた機器において、収納済
の紙葉の特異状態の紙葉における裂け目部分のめくれ,
テープ類の貼付け,紙葉角部の折れ曲げ等の障害部分と
の当接に起因するジヤム発生等の諸問題を一挙に解決す
ることができる。
【0043】更に又、前記構成において、紙葉が搬送部
材と回転ガイド部材との間に送り込まれた時、回転ガイ
ド部材は搬送部材の下方側に位置して停止しているの
で、もしスタッカー部における収納済の紙葉の上層部
が、異常に浮き上がってくるような事態が生じた場合に
は、前記回転ガイド部材は当該紙葉を下方に押さえ込
み、次に収納される搬送紙葉に対し、この回転ガイド部
材の径に基づく間隙を形成して緩衝部材として作用し、
双方の紙葉が当接して搬送不能となるのを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による紙葉類計数機の紙葉類積層装置を
示す正面図である。
【図2】図1における押し込み棒を90°回転させた状
態にて示す平面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】図1における紙葉積層機構部II側の別の構成を
示す正面図である。
【図5】図4の側面図である。
【符号の説明】
10 スタッカー部 36A,36B,42A,42aA,42B,42aB
紙葉送出部材 39C,39D,39E,39F 搬送部材 40A,40B 搬送部材 45,45a 回転ガイド部材 48 駆動手段(押し込み棒駆動用モータ) 71A 駆動手段(搬送ローラ駆動用モータ) Aa 紙葉

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一枚ずつ分離され搬送されてくる紙葉
    を、スタッカー部で積層収納する紙葉類計数機の紙葉類
    積層装置において、 前記スタッカー部に近接し、紙葉の搬送方向と同一方向
    に延長して水平に配設駆動された搬送部材と、 前記搬送部材と平行に配置され、前記搬送部材の周囲を
    回転自由に配設された回転ガイド部材と、 前記搬送部材と前記回転ガイド部材との間に紙葉を送り
    込むための紙葉送出部材と、 前記搬送部材及び前記回転ガイド部材を各々回転駆動す
    るための駆動手段とを備え、 前記回転ガイド部材が前記紙葉送出部材よりの搬送紙葉
    を正しく案内保持できる位置に停止している時、前記紙
    葉送出部材から送り出されてきた各1枚の紙葉を、回転
    ガイド部材と搬送部材との間に載置状態とした後、前記
    回転ガイド部材の1駆動毎に前記スタッカー部に紙葉を
    1枚ずつ順次積層収納するように構成したことを特徴と
    する紙葉類計数機の紙葉類積層装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送部材は、ベルト部材によって構
    成されていることを特徴とする請求項1記載の紙葉類計
    数機の紙葉類積層装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送部材は、ローラ部材によって構
    成されていることを特徴とする請求項1記載の紙葉類計
    数機の紙葉類積層装置。
JP4092671A 1992-04-13 1992-04-13 紙葉類計数機の紙葉類積層装置 Pending JPH05286622A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07206244A (ja) * 1994-01-24 1995-08-08 Yozo Maejima 折り畳み物品の積み重ね装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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