JPH05286355A - 香り供給システム - Google Patents

香り供給システム

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JPH05286355A
JPH05286355A JP8911092A JP8911092A JPH05286355A JP H05286355 A JPH05286355 A JP H05286355A JP 8911092 A JP8911092 A JP 8911092A JP 8911092 A JP8911092 A JP 8911092A JP H05286355 A JPH05286355 A JP H05286355A
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JP
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scent
space
supply system
air conditioner
scent supply
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Withdrawn
Application number
JP8911092A
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English (en)
Inventor
Tadao Muramoto
忠雄 村本
Akinori Inoue
明典 井上
Yoshichika Fukushima
義親 福島
Fumio Fujii
文雄 藤井
Masakazu Matsumoto
雅一 松本
Tomoya Tokuhiro
知也 徳弘
Morihiro Matsuda
守弘 松田
Motoyuki Iwahashi
基行 岩橋
Kenji Nakamura
健二 中村
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Shimizu Construction Co Ltd
Hitachi Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Hitachi Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 空調装置1で車室全体に温度等を適切に調整
した気流を形成するとともに、この気流にまず香気供給
装置2から消臭用香料2aを混入して消臭を行い、次い
で香り供給用香料2bから発する香気を混入することに
より車室内の香気供給を行う。 【効果】 乗車後の利用者に空調の違和感を与えないほ
か、乗客開始前の密閉された車室中にこもった残留臭を
消臭するとともに、香気の作用で旅客輸送用車両をリラ
ックスして快適に利用することができ、交通の利用によ
り生じるストレス等が大幅に減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、香気を供給することに
より香り空間を形成するための香り供給システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】天然植
物の香気は、その種類に依り、リラックス、リフレッシ
ュ、眠気覚まし、爽快感などの効果や、悪臭物質と反応
し、消臭する作用を有している。この効果、作用は、我
々の実験でも確認され、料理臭、人いきれ、足の臭いな
どの空間の嫌な臭いを除去し、清々しい森の中の空気感
を醸したり、居住空間における疲労感を和らげたり、仕
事への集中力を高めることが判明し、既に、オフィスビ
ル、ホテル、工場、研究所等において効果的に利用され
ている。
【0003】ところで、経済の発達に伴い、交通は、高
速、大量輸送の一途を辿っているが、大都市圏近郊の旅
客輸送において、一層の混雑の度を増し、それによる疲
労、ストレスを利用者に生じさせていることは周知の通
りである。
【0004】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、天然植物の香気の作用効果を利用することにより
諸生活空間や旅客輸送用車両内等の環境が向上する香り
供給システムを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記請求項1記載の発明
では、香気を供給する香気供給手段と香気供給手段の作
動時間を設定する作動時間設定装置とを備え、該香気供
給手段と作動時間設定装置とは連動可能に接続され、前
記香気供給手段を前記香気を供給すべき空間を空調する
空調装置に接続して香気を空調装置で形成する気流内に
流入可能に構成するとともに、前記香気供給手段または
空調装置の少なくとも一方に前記香気を供給すべき空間
の温度を計測する温度センサ及び空調装置で空調すべき
温度を設定する制御装置をそれぞれ接続することを特徴
とする。
【0006】前記請求項2記載の発明では、前記請求項
1記載の香り供給システムにおいて、前記香気供給手段
を、前記香気を供給すべき空間の照明装置、音響装置な
どの環境装置と連動可能に接続することを特徴とする。
【0007】前記請求項3記載の発明では、前記請求項
1記載の香り供給システムにおいて、前記供給すべき香
気を、前記香気供給手段に予めセットした複数の香気の
中から選択した複数を混合して構成することを特徴とす
る。
【0008】前記請求項4記載の発明では、前記請求項
1記載の香り供給システムにおいて、前記香気供給手段
に香気を供給すべき空間内の煙を検知する煙検知器を接
続することを特徴とする。
【0009】前記請求項5記載の発明では、前記請求項
1記載の香り供給システムにおいて、人の乗車する空間
を有する車両等の移動空間体に前記香気供給手段を取り
付け、前記移動空間体の接近を検知する検知センサと該
検知センサの出力に基づく検知信号を発信する検知信号
発信装置とからなる移動空間体検知ユニットを移動空間
体の移動経路に沿って設置し、前記発信された検知信号
を受信する検知信号受信装置を移動空間体に搭載してな
り、かつ前記検知信号受信装置を香気供給手段と接続す
ることを特徴とする。
【0010】
【作用】前記請求項1記載の発明によれば、時間設定装
置で設定した時間に香気を供給することにより、該設定
時間毎に目的の作用を有する香り空間を創出する。前記
設定時間に創出する香り空間は、空調装置と香り空間の
現状温度との温度差に対応して香気を供給する。
【0011】前記請求項2記載の発明によれば、香気供
給装手段が照明装置や音響装置等の環境装置と連動して
香気を供給することにより、照明、音響などと香気を組
み合わせた香り空間を創出する。
【0012】前記請求項3記載の発明によれば、香気供
給手段が前記時間設定装置、温度センサ、制御装置、煙
検知器、検知信号受信装置、または環境装置からの信号
に基づいて香気供給手段内にセットされた香気を選択
し、混合して空調装置の形成する気流に混入する。
【0013】前記請求項4記載の発明によれば、香気を
供給すべき空間内の煙の発する臭気を消臭する場合、前
記空間内の香気供給手段が、煙検知器で検知される煙濃
度に対応して香気を供給することにより能率良く消臭を
行う。
【0014】前記請求項5記載の発明によれば、車両な
どの移動空間体が移動経路を移動して移動空間体検知ユ
ニットに接近すれば、検知センサが移動空間体を検知す
ると同時に検知信号発信装置が検知信号を発信する。発
信された検知信号を検知信号受信装置が受信した際に、
香気供給手段が作動して香気を供給する。
【0015】
【実施例】以下本発明の第1実施例を、図1及び図2を
参照して説明する。図1に示すように、本実施例の香り
供給システムは、鉄道用旅客輸送用車両の天井部に取り
付けられている空調装置1の内部に香気供給装置2を内
蔵して構成されている。図2は、本実施例の香り供給シ
ステムを示す略図であって、図中符号1は空調装置、2
は香気供給装置、3は時間設定装置、4は空調スイッチ
である。
【0016】本実施例は、前記請求項1及び3記載の発
明に対応する。図2に示すように、本実施例の香り供給
システムは、空調装置1と空調スイッチ4を香気供給装
置2及び時間設定装置3を介して接続して構成されてい
る。香気供給装置2は、内部に消臭用香料2aと香り供
給用香料2bの2種の香料を内蔵している。消臭用香料
2aは、レモン、檜、ラベンダーなどの消臭効果の高い
天然植物香料をブレンドしたものである。香り供給用香
料2bは、車室内に供給すべき予め決定しておいた芳香
を発するものである。香料は、本実施例の2種のほか、
多数内蔵するようにしてもよい。なお、香気供給装置2
は、これら消臭用香料2a、香り供給用香料2bの香気
を選択可能に構成されている。
【0017】以下、本実施例の作用を説明する。本実施
例の香り供給システムにあっては、前記時間設定装置3
において空調装置1及び香気供給装置2の作動時間を予
め設定しておき、設定した時間において、空調装置1で
車室全体に温度等を適切に調整した気流を形成するとと
もに、この気流にまず香気供給装置2から消臭用香料2
aを混入して消臭を行い、次いで香り供給用香料2bか
ら発する香気を混入することにより車室内の香気供給を
行う。この際、香気は、前記気流とともに車室内に導入
されて、車室内に略均一に拡散する。旅客輸送用車両
は、通常乗客開始数10分から1時間前に空調を開始す
るから、前記作動時間を空調時間に設定すれば、空調装
置1の気流に消臭用香料2aの香気を供給することによ
り、通常の空調時間内において車室内の消臭を行うこと
ができる。
【0018】前記、消臭が完了したら、前記香気供給装
置2において空調装置1に供給すべき香気を香り供給用
香料2bに切り換える。香り供給用香料2bの切り換え
時間を乗客開始10分以上前とすれば、車室内に香り供
給用香料2bの香気を充分に満たすことができる。
【0019】前記本実施例の香り供給システムによれ
ば、空調装置1及び香気供給装置2の作動時間を時間設
定装置3で設定することにより乗客開始前に車室内の消
臭と香気の供給を行うことができるから、乗車後の利用
者に空調の違和感を与えることがないほか、乗客開始前
の密閉された車室中にこもった油臭、汗臭、カビ臭、そ
の他の食品などの残留臭を消臭するとともに、香り供給
用香料2bの香気の作用で旅客輸送用車両をリラックス
して快適に利用することができ、交通の利用により生じ
るストレス等を大幅に減少することができる。なお、前
記請求項2記載の発明に対応して、車室内に取り付けら
れた照明装置、音響装置、映像装置等と香気供給装置2
とを接続して連動させることにより、車室の娯楽性等を
向上することができ、旅客輸送用車両の利用範囲を広げ
て交通を利用しての移動を楽しいものとすることができ
る。
【0020】以下、本実施例の第2実施例を、図3を参
照して説明する。本実施例は、前記請求項1及び3記載
の発明に対応する。図3は本実施例を示す略図であっ
て、図中符号10は空調装置、11は香気供給装置、1
2は空調装置10に内蔵されて空調装置10の作動を制
御する制御装置である。
【0021】空調装置10は、車室に調整空気を送気す
る送風機10aに取り付けられている空気路10bに2
箇所に熱伝対(温度センサ)10c、10dを設置して
構成されている。一方の熱伝対10cは、前記空気路1
0bの温度が調整された空気の吹き出し口10eに取り
付けられている。他方の熱伝対10dは、空気路10b
の車室内空気吸気口10f近傍に取り付けられている。
そして、熱伝対10c、10dは、それぞれ空調装置1
0を介して制御装置12と接続されている。
【0022】香気供給装置11は、前記香気供給装置2
と同様に車室に供給すべき2種の香料11a、11bを
有し、これら香料の発する香気を切り換えて空調装置1
0に供給可能に構成されている。また、香気供給装置1
1は、制御装置12と接続されて連動可能に構成されて
いる。第1の香料11aは、清涼感の創出及び汗臭の消
臭に効果のあるミント系やラベンダー系をブレンドした
ものである。第2の香料11bは、ミント系にハーブ系
またはフラワー系をブレンドした高級感を創出するもの
である。
【0023】制御装置12は、空調装置10に内蔵され
るとともに香気供給装置11に接続されて、熱伝対10
cと熱伝対10dの電圧をそれぞれ変圧器10gを介し
て比較し、香気供給装置11に香気供給装置11aと香
気供給装置11bとを切り換えるスイッチング信号を発
信する。
【0024】以下、本実施例の作用を説明する。本実施
例の香り供給システムにあっては、制御装置12におい
て、熱伝対10cと熱伝対10dにおけるそれぞれ起電
力から空調設定温度と現状車内温度を比較して、双方の
温度差から冷房負荷の大小を計ることができる。現状車
内温度が高く、空調装置10の冷房負荷が予め設定した
ものより大きくなった場合、制御装置12がスイッチン
グ信号を発信する。香気供給装置11が前記スイッチン
グ信号を受信すれば香気供給装置11aを香気供給装置
11bに切り換える。また、冷房負荷が設定値より小さ
くなった場合には、再び香気供給装置11aに切り換え
る。
【0025】したがって、本実施例の香り供給システム
によれば、車室内温度に対応して車室内に香気供給装置
11aまたは香気供給装置11bの香気を選択して供給
することができるから、高い車室内に伴う不快感及び高
温時に生じ易い不快臭等を香気の作用で和らげて、車室
内の環境を保持することが出来る。また、車室内が冷房
負荷が予め設定した値を越えない範囲の温度の際には薔
薇やハーブ系の香気を供給して高級感を創出するから、
車室の快適性が向上して鉄道の利用が向上するほか、車
室内に娯楽や観光などを楽しむに好適な環境を容易に創
出することができる。
【0026】以下、本発明の第3実施例を図4を参照し
て説明する。本実施例は、前記請求項1、3及び4記載
の発明に対応する。図4は、本実施例の香り供給システ
ムを示す略図であって、図中符号20は香気供給装置、
21は煙検知装置である。
【0027】図4に示すように、香気供給装置20は、
煙草煙を抑さえるための香気供給装置20aと、車室内
に香気を供給するための通常香料20bとで構成されて
いる。香気供給装置20aは、特に煙草煙の発する臭気
を抑さえる作用を有する柑橘系成分で形成されている。
そして、香気供給装置20は、煙検知装置21に接続さ
れ、煙検知装置21の発する煙草煙検知信号を受信する
ことにより予め設定しておいた煙草煙濃度を境として香
気供給装置20aと香気供給装置20bとを切り換え可
能に構成されている。煙検知装置21は、検出端部を車
室中に突出させた形状に形成され、空気中に浮遊する煙
草の粉塵を検知して検知信号を発信可能に構成されてい
る。煙検知装置21の発信する検知信号は、前記粉塵の
濃度を香気供給装置20に伝達する。
【0028】以下、本実施例の作用を説明する。本実施
例の香り供給システムは、煙検知装置21で香気を供給
すべき空間内の煙草煙濃度を検出するとともに、検知し
た濃度に相当する煙検知信号を発信して検知濃度を香気
供給装置20に伝達する。煙検知信号を受信した香気供
給装置20は、伝達された検知濃度が前記設定しておい
た濃度以上の場合、香気供給装置20aの香気を車室に
供給する。また、前記濃度が前記設定濃度を下回る場
合、香気供給装置20bの香気を車室に供給する。
【0029】したがって、本実施例の香り供給システム
によれば、煙草煙濃度が高い場合には、煙草臭の香気の
消臭作用が高い香気供給装置20aを選択して車室内に
供給するから、香気を供給すべき空間内の煙草臭による
不快を柔げその環境の保持を容易に行うことができる。
【0030】以下、本発明の第4実施例を、図5及び図
6を参照して説明する。本実施例は、前記請求項1、3
及び5記載の発明に対応する。図5に示すように、本実
施例の香り供給システムは、鉄道線路(移動経路)S
に、鉄道用車両(移動空間体)の接近を検知する車両検
知ユニット30a、30b、30c、……を設置し、一
方、鉄道用車両に香気供給装置31を取り付けて構成さ
れている。
【0031】図6に示すように、各車両検知ユニット3
0は、車両の接近を検知する検知センサと、検知センサ
での車両の検知と同時に検知信号を発信する図示しない
検知信号発信装置とで構成されている。検知センサは線
路Sに流れる電流の変化を捕える方法などで車両の接近
を検知可能に構成されている。なお、車両の検知方法
は、前記線路Sの電流変化による以外の他の方法であっ
てもよい。
【0032】前記香気供給装置31は、車室に香気を供
給する3種の香料と、前記検知信号を受信する検知信号
受信装置32で構成されている。前記香料は、通常の芳
香を供給するためのラベンダーなどで構成される第1の
供給香料31aと、車室内に梅の香りを創出する第2の
供給香料31bと、車室内に草の香りを創出する第3の
供給香料31cとで構成されている。検知信号受信装置
32は、前記検知信号を受信して受信回数を読み取るカ
ウンター読み取り装置33と、カウンター読み取り装置
33で読み取った検知信号の受信回数から香気供給装置
31の香料を選択するコントロールボックス34とでな
っている。カウンター読み取り装置33は、前記検知信
号の受信回数を付属されているカウンターCでカウント
するとともに、受信回数の累計をコントロールボックス
34に伝達する。
【0033】以下、本実施例の作用を説明する。前記本
実施例の香り供給システムにあっては、鉄道用車両が前
記線路Sに設置された各車両検知ユニット30を通過す
る度に各車両検知ユニット30から発信された検知信号
を検知信号受信装置32が受信し、その受信回数の累計
に対して予め決められた香料を選択して車室に供給す
る。
【0034】例えば、図5に示すように、線路S沿線に
牧場、梅林があって、鉄道用車両が図中左手から右手に
向けて走行する場合、鉄道用車両は、初めに遭遇する車
両検知ユニット30a及び車両検知ユニット30bを通
過する際に前記検知信号を受信して、コントロールボッ
クス34で第1の供給香料31aを選択して香気を供給
する。次いで鉄道用車両が車両検知ユニット30cを通
過する際には、前記カウンター読み取り装置33での受
信回数が更に加算され、この受信回数の累計数に対応し
て予め設定しておいた香気供給装置31bの香気を供給
して、車両検知ユニット30c近傍に広がる梅林の香気
を車室内に創出する。同様に、車両検知ユニット30d
を通過する際には再び香気供給装置31a、車両検知ユ
ニット30eを通過する際には香気供給装置31cの香
気を車室内に供給して、それぞれ線路S沿線の環境と一
致する香気を車室内に漂わせる。
【0035】なお、車室に供給すべき香料の選択は、検
知信号の受信回数をカウントしたその累計数で判別する
ほか、各車両検知ユニット30のそれぞれから異なる信
号を発信する方法などで行ってもよい。
【0036】したがって、本実施例の香り供給システム
は、車窓の風景に一致した香気を車室内に供給するか
ら、車室内においても車窓の風景に対する臨場感のある
環境を創出することができ、鉄道用車両を用いた移動の
娯楽性を向上して鉄道の需要が向上する。
【0037】なお、前記各実施例において、前記請求項
2記載の発明に対応して、香気供給装置と車室内に設置
した音響装置、照明装置などを連動可能に接続すること
により、車室内にさらに娯楽性の高い環境を創出できる
から、車室内の利用範囲を広げて有効に利用することが
できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、前記請求項1記載
の発明では、香気を供給する香気供給手段と香気供給手
段の作動時間を設定する作動時間設定装置とを備え、該
香気供給手段と作動時間設定装置とは連動可能に接続さ
れ、前記香気供給手段を前記香気を供給すべき空間を空
調する空調装置に接続して香気を空調装置で形成する気
流内に流入可能に構成するとともに、前記香気供給手段
または空調装置の少なくとも一方に前記香気を供給すべ
き空間の温度を計測する温度センサ及び空調装置で空調
すべき温度を設定する制御装置をそれぞれ接続すること
を特徴とするから、前記気流とともに香気が能率良く空
間内に行き渡り、香気の供給を空間内に略均一にかつ速
やかに行うことができるとともに、香り空間の利用者の
いない時間に作動時間を設定し空調作業を行うことによ
り、空間の利用者に香気の供給による環境変化の違和感
を与えることがないほか、空間内温度に応じて香気を供
給することにより温度の高低による不快感を和らげ、ス
トレスなどを減少することができるとともに、快適な体
感温度において香気を供給することにより目的の作用を
有する香り空間を効果的に創出することができる。
【0039】前記請求項2記載の発明では、前記請求項
1記載の香り供給システムにおいて、前記香気供給手段
を、前記香気を供給すべき空間の照明装置、音響装置な
どの環境装置と連動可能に接続することを特徴とするか
ら、香り空間内の照明や音響と香気を組み合わせて、娯
楽性や趣向性の高い香り空間を創出することが出来る。
【0040】前記請求項3記載の発明では、前記請求項
1記載の香り供給システムにおいて、前記供給すべき香
気を、前記香気供給手段に予めセットした複数の香気の
中から選択した複数を混合して構成することを特徴とす
るから、空間の臭気に対して供給すべき香気を選択する
ことにより多様な構成の香気を形成することができ、臭
気の強度等にも容易に対応することができる。
【0041】前記請求項4記載の発明では、前記請求項
1記載の香り供給システムにおいて、前記香気供給手段
に香気を供給すべき空間内の煙を検知する煙検知器を接
続することを特徴とするから、空間内に煙草などの臭気
を有する煙を検知するとともに香気を供給することによ
り臭気を消臭して、空間内の快適を簡単に維持すること
が出来る。
【0042】前記請求項5記載の発明では、前記請求項
1記載の香り供給システムにおいて、人の乗車する空間
を有する車両等の移動空間体に前記香気供給手段を取り
付け、前記移動空間体の接近を検知する検知センサと該
検知センサの出力に基づく検知信号を発信する検知信号
発信装置とからなる移動空間体検知ユニットを移動空間
体の移動経路に沿って設置し、前記発信された検知信号
を受信する検知信号受信装置を移動空間体に搭載してな
り、かつ前記検知信号受信装置を香気供給手段と接続す
ることを特徴とするから、前記空間内に移動経路周囲の
環境との関係に対応して香気を供給することができ、移
動経路周囲の環境との一体感の創出などの娯楽性や趣向
性を向上して移動空間体の利用を楽しいものとすること
により、その需要を向上するほか、移動空間体の利用方
法が広がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体略図である。
【図2】前記本発明の第1実施例を示す略図である。
【図3】前記本発明の第2実施例を示す略図である。
【図4】前記本発明の第3実施例を示す略図である。
【図5】前記本発明の第4実施例を示す全体略図であ
る。
【図6】前記本発明の第4実施例を示す略図である。
【符号の説明】 1 空調装置 2 香気供給装置 3 時間設定装置 4 空調スイッチ 10 空調装置 11 香気供給装置 12 制御装置 10c 熱伝対 10d 熱伝対 20 香気供給装置 21 煙検知装置 30 移動空間体検知ユニット 31 香気供給装置 S 線路(移動経路)
フロントページの続き (72)発明者 福島 義親 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 藤井 文雄 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 松本 雅一 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 徳弘 知也 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 松田 守弘 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 岩橋 基行 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 中村 健二 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 香気を供給することにより香り空間を形
    成するための香り供給システムであって、香気を供給す
    る香気供給手段と香気供給手段の作動時間を設定する作
    動時間設定装置とを備え、該香気供給手段と作動時間設
    定装置とは連動可能に接続され、前記香気供給手段は前
    記香気を供給すべき空間を空調する空調装置に接続され
    て香気を空調装置で形成する気流内に流入可能に構成さ
    れるとともに、前記香気供給手段または空調装置の少な
    くとも一方には前記香気を供給すべき空間の温度を計測
    する温度センサ及び空調装置で空調すべき温度を設定す
    る制御装置がそれぞれ接続されていることを特徴とする
    香り供給システム。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の香り供給システムで
    あって、前記香気供給手段は、前記香気を供給すべき空
    間の照明装置、音響装置などの環境装置と連動可能に接
    続されていることを特徴とする香り供給システム。
  3. 【請求項3】 前記請求項1記載の香り供給システムで
    あって、前記供給すべき香気は、前記香気供給手段に予
    めセットした複数の香気の中から選択した複数を混合し
    て構成されていることを特徴とする香り供給システム。
  4. 【請求項4】 前記請求項1記載の香り供給システムで
    あって、前記香気供給手段には香気を供給すべき空間内
    の煙を検知する煙検知器が接続されていることを特徴と
    する香り供給システム。
  5. 【請求項5】 前記請求項1記載の香り供給システムで
    あって、人の乗車する空間を有する車両等の移動空間体
    に前記香気供給手段を取り付け、前記移動空間体の接近
    を検知する検知センサと該検知センサの出力に基づく検
    知信号を発信する検知信号発信装置とからなる移動空間
    体検知ユニットを移動空間体の移動経路に沿って設置
    し、前記発信された検知信号を受信する検知信号受信装
    置を移動空間体に搭載してなり、かつ前記検知信号受信
    装置は香気供給手段と接続されていることを特徴とする
    香り供給システム。
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