JPH0528599Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、いわゆるカラオケ装置で歌曲が終了
し、次の歌曲が始まるまでの間は、マイクロフオ
ンからのマイク入力が遮断されるようにした磁気
テープ再生装置に関するものである。

（従来の技術） 従来のいわゆるカラオケ装置として使用される
磁気テープ再生装置にあつては、録音済の磁気テ
ープを再生する動作状態で歌曲の曲間を検出して
磁気テープの駆動を停止させるものがある。この
磁気テープの歌曲の曲間を検出する手段として
は、磁気テープに導電箔を貼り付け、この導電箔
を二つの接触片の導通により検出するもの、また
は、磁気テープの無録音部分を検出ヘツドからの
信号レベルの低いことにより検出するもの等が知
られている。ところで、この磁気テープの駆動が
停止されている間もマイク入力は磁気テープ再生
装置により増幅拡声される状態のままであり、不
用意にマイクロフオンを磁気テープ再生装置のス
ピーカの前に置いたりするとハウリングによる不
快音が生ずる不具合があつた。

（考案の目的） 本考案は、上記の従来装置の不具合を改善すべ
くなされたもので、磁気テープの駆動が停止され
ている間はマイク入力を遮断するようにした磁気
テープ再生装置を提供することを目的とする。

（考案の構成） かかる目的を達成するために、本考案は、録音
済の磁気テープを再生する動作状態で、録音され
ている歌曲の曲間を検出する曲間検出手段と、こ
の曲間検出手段の出力により磁気テープの駆動を
停止させる駆動停止手段とマイクロフオンからの
マイク入力を増幅拡声する増幅拡声手段と、を具
備する磁気テープ再生装置において、前記曲間検
出手段の出力により前記マイク入力を遮断するマ
イク入力遮断手段が設けられ、前記曲間検出手段
の出力により磁気テープを停止するとともにマイ
ク入力を遮断するようにし、もつて、磁気テープ
の駆動が停止されている間にハウリングが生じな
いようにしたことを要旨とする。

（実施例の説明） 以下、本考案の実施例を第１図を参照して説明
する。第１図は、本考案の磁気テープ再生装置の
一実施例の要部回路図である。

第１図において、録音済み磁気テープ１の歌曲
の曲間には、導電箔２が貼り付けられており、こ
の磁気テープ１の表面を磁気ヘツド３と一対の接
触片４が接触している。この接触片４と導電箔２
により曲間検出手段が構成されている。接触片４
の一方は電源端子５に接続され、他方は駆動停止
手段たるリレー６の駆動コイルを介してマニユア
ルスイツチ７の共通端子に接続されている。この
マニユアルスイツチ７の一方の端子は抵抗R1，
R2を直列に介して接地されている。さらに、抵
抗R1，R2の結接点はマイク入力遮断手段たるト
ランジスタ８のベースに接続され、このトランジ
スタ８のエミツタは接地され、コレクタは抵抗
R3を直列に介してマイク入力端子９に接続され
ている。そして、トランジスタ８のコレクタは増
幅器１０の入力端子に接続されている。マニユア
ルスイツチ７の他方の端子は、抵抗R4を介して
接地されている。さらに、電源端子５は、リレー
６の常閉接点を介して磁気テープ駆動用モータ１
１の一方の端子に接続され、磁気テープ駆動用モ
ータ１１の他方の端子は接地されている。なお、
マイク入力端子９のシールド端子は接地され、増
幅器１０の出力端子はスピーカ１２に接続されて
いる。この増幅器１０とスピーカ１２によつて増
幅拡声手段が形成されている。

本考案の磁気テープ再生装置は、上記のごとき
構成からなり、導電箔２により接触片４が導通す
ると、電源端子５よりリレー６の駆動コイル、マ
ニユアルスイツチ７、抵抗R1，R2と電流が流
れ、リレー６の駆動コイルが励磁されて常閉接点
が開成され、磁気テープ駆動用モータ１１は電圧
供給が遮断されて磁気テープ１の駆動を停止させ
る。また、トランジスタ８は導通し、マイク入力
端子９の信号は接地され、増幅器１０に信号は与
えられない。

しこうして、歌曲の曲間に貼り付けられた導電
箔２を接触片４で検出すると、磁気テープ１が停
止されるとともに、マイク入力も遮断され、ハウ
リングを生ずることがない。なお、マニユアルス
イツチ７を第１図の破線のように切替れば、磁気
テープ１が停止する間もマイク入力端子９の信号
は増幅器１０に与えられて、従来と同様にマイク
ロフオンを使用することができる。

第２図は、本考案の他の実施例である。同図に
おいて、第１図と同一部材には同一の符号を付
し、重複する説明を省略する。この実施例におい
ては、磁気テープ１に接触する無録音検出ヘツド
１３を具備し、無録音検出ヘツド１３より得られ
る信号のレベルを比較器１４で比較し、無録音検
出ヘツド１３で得られた信号のレベルが所定値よ
り低いと曲間の無録音部分と判定してリレー６の
駆動コイルを励磁するとともに、トランジスタ８
を導通させて、マイク入力端子９の信号を接地さ
せるように構成されたものである。

第３図は、さらに、第１図の磁気テープ再生装
置の一部を改造した他の実施例の要部回路図であ
る。第１図に示す実施例のトランジスタ８に代え
て他のリレー１５を設けたものである。導電箔２
により接触片４が導通されると、他のリレー１５
の駆動コイルが励磁され、マイク入力端子９と増
幅器１０との間に介装される他のリレー１５の常
閉接点を開成させて、マイク入力端子９の信号を
遮断するように構成されたものである。

第４図は、さらにまた、本考案の他の実施例で
あり、導電箔２により接触片４が導通して励磁さ
れるリレー６の常閉接点の開成で、増幅器１０と
磁気テープ駆動用モータ１１の電圧供給をともに
停止するように構成されたものである。

（考案の効果） 以上説明したように、本考案に係わる磁気テー
プ再生装置によれば、曲間の検出によりマイクロ
フオンからのマイク入力が増幅拡声されない構成
としているため、磁気テープの駆動が停止してい
る間にハウリングを生じさせることがなく、マイ
クロフオンを不用意に取扱つても不快な音を生じ
させるとことがなく、また、磁気テープの駆動が
停止している間の話し声を不用意に拡声させるこ
ともない等の優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の磁気テープ再生装置の一実
施例の要部回路図、第２図は、本考案の他の実施
例の要部回路図、第３図は、第１図の磁気テープ
再生装置の一部を改造した他の実施例の要部回路
図、第４図は、本考案のさらにまた他の実施例の
要部回路図である。 １……磁気テープ、２……導電箔、４……接触
片、６，１５……リレー、８……トランジスタ、
９……マイク入力端子、１０……増幅器、１１…
…磁気テープ駆動用モータ、１２……スピーカ、
１３……無録音検出ヘツド、１４……比較器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 録音済の磁気テープを再生する動作状態で、録
   音されている歌曲の曲間を検出する曲間検出手段
   と、この曲間検出手段の出力により磁気テープの
   駆動を停止させる駆動停止手段と、マイクロフオ
   ンからのマイク入力を増幅拡声する増幅拡声手段
   と、を具備する磁気テープ再生装置において、前
   記曲間検出手段の出力により前記マイク入力を遮
   断するマイク入力遮断手段が設けられ、前記曲間
   検出手段の出力により磁気テープを停止するとと
   もにマイク入力を遮断するように構成されている
   ことを特徴とする磁気テープ再生装置。