JPH0528591A - 早送り巻戻し機構 - Google Patents

早送り巻戻し機構

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Publication number
JPH0528591A
JPH0528591A JP3178517A JP17851791A JPH0528591A JP H0528591 A JPH0528591 A JP H0528591A JP 3178517 A JP3178517 A JP 3178517A JP 17851791 A JP17851791 A JP 17851791A JP H0528591 A JPH0528591 A JP H0528591A
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JP
Japan
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rew
mode link
lever
gear
plate
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Application number
JP3178517A
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English (en)
Inventor
Junichi Kikuchi
淳一 菊地
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Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Clarion Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0528591A publication Critical patent/JPH0528591A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数が少なく、メカニズムの誤差の小さ
い、小型・簡略なトゥルーファンクションの早送り巻戻
し機構を提供する。 【構成】 テープ走行方向に対応する走行方向反映部材
1の移動に従い、フォワード動作位置とリバース動作位
置に移動可能で且つ回動可能なモードリンク3を設け
る。モードリンク3には、係合手段5,6を設けると共
に、モードリンク3の回動方向に応じてFFギヤ10ま
たはREWギヤ11を制御し、選択的に所定のギヤ1
2,13に噛み合わせるFF・REW制御手段3a〜3
dを設ける。FFレバー16及びREWレバー17に
は、モードリンク3の係合手段5,6に選択的に係合
し、モードリンク3をFF側またはREW側に回動させ
るモードリンク制御手段16a,16b,17a,17
bを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォワード側とリバー
ス側の2方向にテープを走行させるテーププレーヤなど
の磁気記録再生装置に使用される早送り巻戻し機構に関
するものであり、特に、FFレバーまたはREWレバー
を押圧操作することにより、テープ走行方向に対しての
FF動作またはREW動作の実行に加えて、テープ走行
方向の検出及びFF・REW方向の判断をも機械的に行
う早送り巻戻し機構に係る。
【0002】
【従来の技術】最近のテーププレーヤにおいては、フォ
ワード側とリバース側の2方向にテープを走行させるメ
カニズムが一般的に普及している。従来、このようなメ
カニズムに使用される早送り巻戻し機構としては、FF
レバーまたはREWレバーを手動にて押圧操作して、こ
れを定位置にロックすることにより、機械的にテープ走
行方向に対してのFF動作またはREW動作を実行する
機構が存在している。
【0003】このような早送り巻戻し機構の一つとし
て、例えば、特開昭60−140557号公報の技術が
存在している。この公報の技術を、図13に示す。な
お、図13は、フォワード走行時を示す図であり、
(A)は、モードプレートとFFリンク及びFFアーム
の位置関係を示す平面図、(B)は、FF・REWレバ
ーとFFシャフトとの位置関係を示す平面図である。こ
の図13に示すように、FFピン21を端部に有し且つ
支軸22によって回動可能なFFリンク23と、このF
Fリンク23の左右両側に設けられた2本のFFアーム
24,25、及びこれらのFFアーム24,25の先端
部に設けられた2本のFFシャフト26,27を備えて
いる。この場合、両側のFFシャフト26,27は、テ
ープ走行方向に応じて移動するモードプレート28に係
合し、モードプレート28の位置に応じて移動するよう
になっている。一方、FFレバー29及びREWレバー
30には、それぞれ、押圧部31a〜34a及びスライ
ド部31b〜34dからなるガイド部31〜34を設け
ている。
【0004】以上のような構成を有することにより、F
Fレバー29またはREWレバー30の押圧操作時に
は、FFシャフト26,27の位置に応じて、押圧部3
1a〜34aのいずれか一つがFFシャフト26,27
のいずれか一方を押圧し、FFリンク23を回動させ
る。このFFリンク23の回動により、FFピン21が
移動して、図示していないFFギヤまたはREWギヤ
(公報では、共にFFギヤと称している。)を、対応す
るリールベースに噛み合わせ、この結果、テープ走行方
向に対するFF動作またはREW動作が実行される。こ
の場合、FFギヤまたはREWギヤは、通常、FFプレ
ートまたはREWプレートの一端に取り付けられてお
り、これらのプレートは、スプリングによりFFギヤま
たはREWギヤの噛み合い方向に付勢されている。そし
て、FFピン21の移動によって、これらのFFプレー
トまたはREWプレートのいずれか一方を解除側に制御
することで、反対側のギヤの噛み合わせ動作を行うよう
になっている。
【0005】すなわち、図13に示す早送り巻戻し機構
は、FFレバー29またはREWレバー30の押圧操作
時において、FFシャフト26,27を有する2本のF
Fアーム24,25及びFFリンク23により、モード
プレート28の位置の検出を介して、テープ走行方向を
検出し、FF・REW方向を判断するものである。そし
てまた、FFレバー29またはREWレバー30の動作
を、2本のFFアーム24,25のいずれか一方及びF
Fリンク23を介して、FFプレートまたはREWプレ
ートに伝え、FFギヤまたはREWギャの噛み合わせ動
作を行うものである。
【0006】以上のような図13の早送り巻戻し機構
は、テープ走行方向の検出からFF・REW方向の判
断、及びFF・REW動作の実行までの全てを機械的な
処理のみで行うことが可能であり、電子制御の必要がな
いため、電気的な制御系統を単純化でき、使用電流を低
減できるという利点を有している。なお、このように、
FF・REW動作の実行だけでなく、テープ走行の検出
及びFF・REW方向の判断をも含めたFF・REW動
作に関わる動作全体を機械的に行う早送り巻戻し機構
は、一般に、トゥルーファンクションの早送り巻戻し機
構と称されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来の早送り巻戻し機構には、次のような問題点
が存在していた。
【0008】すなわち、図13に示す早送り巻戻し機構
のうち、FF・REW動作の実行のみに関わる基本的な
早送り巻戻し機構を構成する部材は、FF・REWレバ
ー29,30だけであるが、これに加えて、テープ走行
の検出及びFF・REW方向の判断をも含めたトゥルー
ファンクションの機構とするために、FFリンク23と
2本のFFアーム24,25という3部材もの追加部品
が必要である。従って、早送り巻戻し機構全体を構成す
る部品点数が多くなり、機構が大型・複雑化する欠点が
あった。また、FF・REWレバー29,30の動作
を、FFプレートまたはREWプレートに伝達する際
に、2本のFFアーム24,25のいずれか一方及びF
Fリンク23を順次介して動作伝達を行うために、メカ
ニズムの誤差が大きくなる欠点もあった。
【0009】本発明は、上記のような従来技術の課題を
解決するために提案されたものであり、その目的は、テ
ープ走行方向に対してのFF動作またはREW動作の実
行に加えて、テープ走行の検出及びFF・REW方向の
判断をも含めたFF・REW動作に関わる動作全体を機
械的に行うところの、いわゆるトゥルーファンクション
の早送り巻戻し機構において、部品点数が少なく、メカ
ニズムの誤差の小さい、小型・簡略な早送り巻戻し機構
を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による早送り巻戻
し機構は、フォワード側とリバース側の2方向にテープ
を走行させる磁気記録再生装置に使用され、FFレバー
またはREWレバーを押圧操作することによって、テー
プ走行方向の検出及びFF・REW方向の判断を機械的
に行い、FFギヤまたはREWギヤを機械的に所定のギ
ヤに噛み合わせ、テープ走行方向に対してのFF動作ま
たはREW動作を機械的に実行するものである。
【0011】まず、本発明の早送り巻戻し機構は、以下
の特徴を有する。すなわち、本発明においては、テープ
走行方向に応じて所定のフォワード動作位置と所定のリ
バース動作位置に移動する走行方向反映部材を利用する
ものとし、この走行方向反映部材の移動に従い、所定の
フォワード動作位置と所定のリバース動作位置に移動可
能で、且つ、FF側とREW側に回動可能なモードリン
クを設ける。そして、このモードリンクには、係合手段
を設けると共に、モードリンクの回動方向に応じてFF
ギヤまたはREWギヤを制御し、FFギヤまたはREW
ギヤを選択的に所定のギヤに噛み合わせるFF・REW
制御手段を設ける。さらに、いずれか一方のレバーが押
圧操作されることで、FF動作またはREW動作を実行
するFFレバー及びREWレバーを重ね合わせて設け
る。加えて、このFFレバー及びREWレバーには、F
FレバーまたはREWレバーの押圧操作時に、モードリ
ンクの位置に応じて、モードリンクの係合手段に選択的
に係合し、モードリンクをFF側またはREW側に回動
させるモードリンク制御手段を設ける。
【0012】次に、以上のような特徴を有する本発明に
おいて、具体的に利用する走行方向反映部材としては、
テープ走行方向に応じて所定のフォワード動作位置と所
定のリバース動作位置に移動する各種の部材を使用可能
であり、例えば、チャネル切換によってフォワード動作
位置またはリバース動作位置にロックされるヘッドスイ
ッチングプレートなどを使用することが可能である。ま
た、このような走行方向反映部材の動作方向と、モード
リンクの動作方向は、それぞれ特有の方向であり、これ
らの動作方向は、一般的には一致させられるが、異なる
方向とすることも可能である。
【0013】さらに、前記FFレバー及びREWレバー
は、それぞれ、テープ走行方向に対するFF動作及びR
EW動作を行うための部材であるが、FFギヤ及びRE
Wギヤは、一般的には、フォワード走行時におけるFF
動作及びREW動作に対応するギヤを示す。この場合、
リバース走行時においては、FF動作に対応するギヤは
REWギヤとなり、REW動作に対応するギヤはFFギ
ヤとなる。そして、モードリンクにおけるFF側及びR
EW側の回動方向は、一般的には、フォワード走行にお
けるFF動作及びREW動作を行わせる側の回動方向を
示すものであり、この場合、リバース走行におけるFF
動作及びREW動作を行わせる側の回動方向側は逆方向
となる。また、FFギヤ及びREWギヤは、一般的に
は、回動可能に設けられたFFプレート及びREWプレ
ートの一端にそれぞれ取り付けられており、これらのプ
レートは、スプリングによりFFギヤまたはREWギヤ
の噛み合い方向に付勢されている。なお、FFギヤまた
はREWギヤを噛み合わせる所定のギヤは、一般的に
は、リールベースであるが、間に別のギヤを介在させる
構成も可能である。
【0014】
【作用】以上のような構成を有する本発明の早送り巻戻
し機構の作用は次の通りである。
【0015】すなわち、例えば、フォワード走行時に
は、走行部材反映部材の動作に従い、モードリンクはフ
ォワード側の所定の動作位置にある。この状態において
FFレバーを押圧操作すると、モードリンク制御手段が
モードリンクの係合手段に係合し、モードリンクをFF
側に回動させる。この場合、前記の一般的な構成におい
ては、モードリンクの回動に従い、FF・REW制御手
段により、REWギヤが解除方向に制御され、この結
果、スプリングによりFFプレートが噛み合い方向に回
動し、FFギヤがリールベースに噛み合い、フォワード
走行におけるFF動作が実行される。同様に、前記の一
般的な構成において、フォワード走行時にREWレバー
を押圧操作すると、モードリンクがREW側に回動し、
FFギヤが解除方向に制御され、REWギヤがリールベ
ースに噛み合い、フォワード走行におけるREW動作が
実行される。
【0016】さらに、同じ構成において、リバース走行
時には、モードリンクがリバース側の所定の動作位置に
ある。そのため、この状態でFFレバーを押圧操作する
と、モードリンクがREW側に回動し、前記フォワード
走行時におけるREWレバーの押し込み時と同様の一連
の動作を介して、REWギヤがリールベースに噛み合
い、リバース走行におけるFF動作が実行される。ま
た、リバース走行時にREWレバーを押圧操作すると、
モードリンクがFF側に回動し、前記フォワード走行時
におけるFFレバーの押し込み時と同様の一連の動作を
介して、FFギヤがリールベースに噛み合い、リバース
走行におけるREW動作が実行される。
【0017】以上のように、本発明においては、FF・
REW動作の実行のみに関わるFF・REWレバーに加
えて、モードリンクという1部材の追加部品を使用する
だけで、テープ走行の検出及びFF・REW方向の判断
をも含めたトゥルーファンクションの機構とすることが
できる。従って、早送り巻戻し機構全体を構成する部品
点数を削減でき、機構の小型・簡略化に貢献できる。ま
た、FF・REWレバーの動作を、1部材のモードリン
クを介するだけで、FFプレートまたはREWプレート
に伝達することができるため、メカニズムの誤差を小さ
くできる利点もある。
【0018】
【実施例】以上説明したような本発明による早送り巻戻
し機構の一実施例について、図1乃至図12を参照して
具体的に説明する。ここで、図1は、フォワード走行時
のモードリンクとFF・REWプレートとの位置関係を
示す平面図、図2は、フォワード走行時のFF・REW
レバーとモードリンクピン(係合手段)との位置関係を
示す平面図、図3は、フォワード走行におけるFF動作
時のモードリンクとFF・REWプレートとの位置関係
を示す平面図、図4は、フォワード走行におけるFF動
作時のFF・REWレバーとモードリンクピン(係合手
段)との位置関係を示す平面図、図5は、フォワード走
行におけるREW動作時のモードリンクとFF・REW
プレートとの位置関係を示す平面図、図6は、フォワー
ド走行におけるREW動作時のFF・REWレバーとモ
ードリンクピン(係合手段)との位置関係を示す平面
図、図7は、リバース走行時のモードリンクとFF・R
EWプレートとの位置関係を示す平面図、図8は、リバ
ース走行時のFF・REWレバーとモードリンクピン
(係合手段)との位置関係を示す平面図、図9は、リバ
ース走行におけるFF動作時のモードリンクとFF・R
EWプレートとの位置関係を示す平面図、図10は、リ
バース走行におけるFF動作時のFF・REWレバーと
モードリンクピン(係合手段)との位置関係を示す平面
図、図11は、リバース走行におけるREW動作時のモ
ードリンクとFF・REWプレートとの位置関係を示す
平面図、図12は、リバース走行におけるREW動作時
のFF・REWレバーとモードリンクピン(係合手段)
との位置関係を示す平面図である。
【0019】まず、本実施例においては、走行方向反映
部材として、チャネル切換によってフォワード動作位置
またはリバース動作位置にロックされるヘッドスイッチ
ングプレートを利用している。図1中1は、このような
ヘッドスイッチングプレートであり、図面の簡略化の観
点から、図中には、その係合部のみを示している。この
ヘッドスイッチングプレート1は、矢印X1,X2方向
(図中左右方向)に移動可能とされており、テープ走行
方向に応じて、フォワード走行時には、図1に示すよう
に、X1方向側のフォワード動作位置に移動し、リバー
ス走行時には、図7に示すように、X2方向側のリバー
ス動作位置に移動し、モードリンクスプリング2を介し
てモードリンク3を同方向に駆動するようになってい
る。
【0020】モードリンク3は、図中X1,X2方向に
長尺な部材であり、ヘッドスイッチングプレート1の移
動に従って、モードリンクシャフト4を介し、同じ方向
に移動可能とされると共に、モードリンクシャフト4を
軸として、FF側(図中時計方向)とREW側(図中反
時計方向)に回動可能に設けられている。このモードリ
ンク3には、係合手段として、モードリンクシャフト4
の両側に、第1、第2のモードリンクピン5,6が配設
されている。モードリンク3における第1のモードリン
クピン5の近傍及び第2のモードリンクピン6の近傍の
矢印Y1方向(図中上方)側には、FF・REW制御手
段として、それぞれ2箇所、計4箇所に、第1乃至第4
の突起部3a〜3dが設けられている。なお、図中7
は、図示していないフレームに設けられたガイド孔であ
り、Y1方向に膨らむ円弧状を有しており、ここに、モ
ードリンクシャフト4が挿入されている。従って、モー
ドリンク3は、正確には、このガイド孔7内におけるモ
ードリンクシャフト4の移動に従って、円弧状の軌跡を
描いて移動するようになっている。
【0021】モードリンク3の両側のY1方向側には、
FFプレート8及びREWプレート9がそれぞれ配置さ
れ、軸8a,9aにより回動可能に設けられている。F
Fプレート8及びREWプレート9のY1方向側の一端
には、FFギヤ10及びREWギヤ11が設けられ、対
応するリールベース(所定のギヤ)12,13にそれぞ
れ噛み合うようになっている。一方、FFプレート8及
びREWプレート9の矢印Y2方向(図中下方)側の一
端には、被押圧部8b,9bが設けられている。また、
FFプレート8及びREWプレート9は、FFプレート
スプリング14及びREWプレートスプリング15によ
って、FFギヤ10の噛み合い方向(図中反時計方向)
またはREWギヤ11の噛み合い方向(図中時計方向)
にそれぞれ付勢されている。
【0022】すなわち、FFプレート8は、モードリン
ク3がFF側に回動した際に、その第1、第2の突起部
3a,3bのいずれか一方によりその被押圧部8bを押
圧され、FFプレートスプリング14の付勢力に逆らっ
て、解除方向(図中時計方向)に強制的に回動させられ
るようになっている。そして、REWプレート9は、モ
ードリンク3がREW側に回動した際に、その第3、第
4の突起部3c,3dのいずれか一方によりその被押圧
部9bを押圧され、REWプレートスプリング15の付
勢力に逆らって、解除方向(図中反時計方向)に強制的
に回動させられるようになっている。
【0023】なお、図示していないが、FFプレート8
及びREWプレート9は、フォワード走行またはリバー
ス走行のプレイ動作時には、図示していないヘッドプレ
ートのプレイ動作位置への移動によって強制的に解除方
向に位置規制されるようになっている。また、ヘッドプ
レートは、FFレバー16またはREWレバー17の押
圧操作時にはプレイ位置からFF・REW動作位置に移
動させられ、FFプレート8及びREWプレート9の位
置規制を解除するようになっている。
【0024】次に、図2に示すように、FFレバー16
及びREWレバー17は、モードリンク3と同様に、図
中X1,X2方向に長尺な部材とされ、FFレバー16
の上にREWレバー17が重ね合わせられる形で配置さ
れている。FFレバー16及びREWレバー17には、
第1のモードリンクピン5に係合する第1のテーパ部
(モードリンク制御手段)16a,17a、及び第2の
モードリンクピン6に係合する第2のテーパ部(モード
リンク制御手段)16b,17bがそれぞれ設けられて
いる。すなわち、FFレバー16またはREWレバー1
7の図中X2方向への押圧操作時には、モードリンク3
の位置に応じて、いずれか一方のテーパ部が対応するモ
ードリンクピンに係合し、これをY1方向に押圧して、
モードリンク3をFF側(図中時計方向)またはREW
側(図中反時計方向)に回動させるようになっている。
また、FFレバー16及びREWレバー17は、押圧操
作時以外においては、図2に示すようなX1方向側の復
帰位置に保持されるようになっている。
【0025】以上のような構成を有する本実施例の早送
り巻戻し機構の動作は次の通りである。
【0026】(1)フォワード走行 … 図1及び図2 フォワード走行時には、図1に示すように、ヘッドスイ
ッチングプレート1が、X1方向側のフォワード動作位
置に移動するため、モードリンクスプリング2を介し
て、モードリンク3も、同方向のフォワード動作位置に
移動する。そして、モードリンクスプリング2のスプリ
ング圧が加わった状態で、モードリンク3は同位置に固
定される。この場合、FFプレート8及びREWプレー
ト9は、プレイ動作位置にある図示していないヘッドプ
レートにより、解除方向に強制的に位置規制されてい
る。また、図2に示すように、FFレバー16及びRE
Wレバー17は、共にX1方向側の復帰位置に保持され
ている。
【0027】(2)フォワード走行におけるFF動作
… 図3及び図4 前述したようなフォワード走行時において、FFレバー
16を押圧操作すると、図4に示すように、FFレバー
16の第2のテーパ部16bが、第2のモードリンクピ
ン6に係合し、これをY1方向に押圧して、図3に示す
ように、モードリンク3をFF側(図中時計方向)に回
動させる。一方、このようなFFレバー16の押圧操作
時においては、図示していないヘッドプレートがプレイ
動作位置からFF・REW動作位置に移動するため、F
Fプレート8及びREWプレート9は、その位置規制を
解除され、噛み合い方向に回動可能な状態となり、モー
ドリンク3によってのみ制御されることになる。
【0028】すなわち、図3に示すように、モードリン
ク3のFF側への回動に伴い、その第3の突起部3c
が、REWプレート9の被押圧部9bを押圧するため、
REWプレート9は、REWプレートスプリング15の
付勢力に逆らって、強制的に解除方向に回動させられ
る。これに対し、FFプレート8には、このような強制
力が与えられないため、FFプレート8は、FFプレー
トスプリング14の付勢力によって、噛み合い方向に回
動する。この結果、FFギヤ10が対応するリールベー
ス12に噛み合い、フォワード走行におけるFF動作が
実行される。
【0029】(3)フォワード走行におけるREW動作
… 図5及び図6 前述したようなフォワード走行時において、REWレバ
ー17を押圧操作すると、図6に示すように、REWレ
バー17の第1のテーパ部17aが、第1のモードリン
クピン5に係合し、これをY1方向に押圧して、図5に
示すように、モードリンク3をREW側(図中反時計方
向)に回動させる。一方、このようなREWレバー17
の押圧操作時においては、前述したFFレバー16の押
圧操作時と同様に、図示していないヘッドプレートの移
動によって、FFプレート8及びREWプレート9は、
その位置規制を解除され、噛み合い方向に回動可能な状
態となり、モードリンク3によってのみ制御されること
になる。
【0030】すなわち、図5に示すように、モードリン
ク3のREW側への回動に伴い、その第1の突起部3a
が、FFプレート8の被押圧部8bを押圧するため、F
Fプレート8は、FFプレートスプリング14の付勢力
に逆らって、強制的に解除方向に回動させられる。これ
に対し、REWプレート9には、このような強制力が与
えられないため、REWプレート9は、REWプレート
スプリング15の付勢力によって、噛み合い方向に回動
する。この結果、REWギヤ11が対応するリールベー
ス13に噛み合い、フォワード走行におけるREW動作
が実行される。
【0031】(4)リバース走行 … 図7及び図8 前述したようなフォワード走行からリバース走行に切換
わる場合、図7に示すように、ヘッドスイッチングプレ
ート1が、X1方向側のフォワード動作位置から、X2
方向側のリバース動作位置に移動するため、モードリン
クスプリング2を介して、モードリンク3も、同方向の
リバース動作位置に移動する。この場合、モードリンク
3を単純に直線動作させようとした場合には、図2及び
図8を比較すればわかるように、第1、第2のモードリ
ンクピン5,6が、FFレバー16の第1のテーパ部1
6a及びREWレバー17の第2のテーパ部17bにそ
れぞれ当接してしまい、移動できなくなる。しかしなが
ら、本実施例においては、モードリンクシャフト4が、
円弧状のガイド孔7に沿って移動するため、モードリン
ク3は、円弧状の軌跡を描いてリバース動作位置に移動
し、第1、第2のモードリンクピン3も円弧状に移動す
る。従って、第1、第2のモードリンクピン3は、FF
レバー16の第1のテーパ部16a及びREWレバー1
7の第2のテーパ部17bによって妨げられることな
く、これらのテーパ部16a,17bをそれぞれ乗り越
えて移動することができる。
【0032】そして、リバース動作位置に移動したモー
ドリンク3は、モードリンクスプリング2のスプリング
圧が加わった状態で、同位置に固定される。この場合、
FFプレート8及びREWプレート9は、フォワード走
行時と同様に、プレイ動作位置にある図示していないヘ
ッドプレートにより、解除方向に強制的に位置規制され
ている。また、図8に示すように、FFレバー16及び
REWレバー17も、フォワード走行時と同様に、共に
X1方向側の復帰位置に保持されている。
【0033】(5)リバース走行におけるFF動作 …
図9及び図10 前述したようなリバース走行時において、FFレバー1
6を押圧操作すると、図10に示すように、FFレバー
16の第1のテーパ部16aが、第1のモードリンクピ
ン5に係合し、これをY1方向に押圧して、図9に示す
ように、モードリンク3をREW側(図中時計方向)に
回動させる。一方、このようなFFレバー16の押圧操
作時においては、前述したフォワード走行時における押
圧操作時と同様に、ヘッドプレートの移動によって、F
Fプレート8及びREWプレート9は、その位置規制を
解除され、噛み合い方向に回動可能な状態となり、モー
ドリンク3によってのみ制御されることになる。
【0034】すなわち、図9に示すように、モードリン
ク3のREW側への回動に伴い、その第2の突起部3b
が、FFプレート8の被押圧部8bを押圧するため、F
Fプレート8は、FFプレートスプリング14の付勢力
に逆らって、強制的に解除方向に回動させられる。これ
に対し、REWプレート9には、このような強制力が与
えられないため、REWプレート9は、REWプレート
スプリング15の付勢力によって、噛み合い方向に回動
する。この結果、REWギヤ10が対応するリールベー
ス13に噛み合い、リバース走行におけるFF動作が実
行される。
【0035】(6)リバース走行におけるREW動作
… 図11及び図12 前述したようなリバース走行時において、REWレバー
17を押圧操作すると、図12に示すように、REWレ
バー17の第2のテーパ部17bが、第2のモードリン
クピン6に係合し、これをY1方向に押圧して、図5に
示すように、モードリンク3をFF側(図中時計方向)
に回動させる。一方、このようなREWレバー17の押
圧操作時においては、前述したFFレバー16の押圧操
作時と同様に、図示していないヘッドプレートの移動に
よって、FFプレート8及びREWプレート9は、その
位置規制を解除され、噛み合い方向に回動可能な状態と
なり、モードリンク3によってのみ制御されることにな
る。
【0036】すなわち、図11に示すように、モードリ
ンク3のFF側への回動に伴い、その第4の突起部3d
が、REWプレート9の被押圧部9bを押圧するため、
REWプレート9は、REWプレートスプリング15の
付勢力に逆らって、強制的に解除方向に回動させられ
る。これに対し、FFプレート8には、このような強制
力が与えられないため、FFプレート8は、FFプレー
トスプリング14の付勢力によって、噛み合い方向に回
動する。この結果、FFギヤ11が対応するリールベー
ス12に噛み合い、リバース走行におけるREW動作が
実行される。
【0037】以上説明したように、本実施例の早送り巻
戻し機構においては、FF・REW動作の実行のみに関
わるFF・REWレバー16,17に加えて、モードリ
ンク3という1部材の追加部品を使用するだけで、テー
プ走行の検出及びFF・REW方向の判断をも含めたト
ゥルーファンクションの機構とすることができる。この
ため、3部材の追加部品を必要としていた前述の従来技
術に比べて、早送り巻戻し機構全体を構成する部品点数
を格段に削減でき、機構の小型・簡略化に貢献できる。
また、本実施例においては、FF・REWレバー16,
17の動作を、1部材のモードリンク3を介するだけ
で、FFプレート8またはREWプレート9に伝達する
ことができる。従って、FFアームの一方及びFFリン
クという2部材を介して伝達していた従来技術に比べ
て、メカニズムの誤差を小さくできる利点もある。
【0038】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、具体的な構成部材の形状及び配置構成は適
宜変更可能である。例えば、モードリンクに設ける係合
手段やFF・REW制御手段、あるいはFF・REWレ
バーに設けるモードリンク制御手段は自由に変更可能で
ある。また、走行方向反映部材としては、ヘッドスイッ
チングプレートに限らず、テープ走行方向に応じて所定
のフォワード動作位置と所定のリバース動作位置に移動
する各種の部材を適宜使用可能である。すなわち、本発
明は、FF・REWレバーにモードリンク制御手段を設
け、且つ、係合手段及びFF・REW制御手段を有する
モードリンクを追加的に使用する点に特徴を有するもの
であるため、この特徴を有する早送り巻戻し機構である
限り、その具体的な構成については自由に変更可能であ
り、前記実施例と同様に優れた作用効果を得られるもの
である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
FF・REW動作の実行のみに関わるFF・REWレバ
ーに加えて、モードリンクという1部材の追加部品を使
用するだけで、テープ走行の検出及びFF・REW方向
の判断をも含めることができるため、従来よりも部品点
数が少なく、メカニズムの誤差の小さい、小型・簡略な
トゥルーファンクションの早送り巻戻し機構を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による早送り巻戻し機構の一実施例にお
いて、フォワード走行時のモードリンクとFF・REW
プレートとの位置関係を示す平面図。
【図2】図1の実施例において、フォワード走行時のF
F・REWレバーとモードリンクピン(係合手段)との
位置関係を示す平面図。
【図3】図1の実施例において、フォワード走行におけ
るFF動作時のモードリンクとFF・REWプレートと
の位置関係を示す平面図。
【図4】図1の実施例において、フォワード走行におけ
るFF動作時のFF・REWレバーとモードリンクピン
(係合手段)との位置関係を示す平面図。
【図5】図1の実施例において、フォワード走行におけ
るREW動作時のモードリンクとFF・REWプレート
との位置関係を示す平面図。
【図6】図1の実施例において、フォワード走行におけ
るREW動作時のFF・REWレバーとモードリンクピ
ン(係合手段)との位置関係を示す平面図。
【図7】図1の実施例において、リバース走行時のモー
ドリンクとFF・REWプレートとの位置関係を示す平
面図。
【図8】図1の実施例において、リバース走行時のFF
・REWレバーとモードリンクピン(係合手段)との位
置関係を示す平面図。
【図9】図1の実施例において、リバース走行における
FF動作時のモードリンクとFF・REWプレートとの
位置関係を示す平面図。
【図10】図1の実施例において、リバース走行におけ
るFF動作時のFF・REWレバーとモードリンクピン
(係合手段)との位置関係を示す平面図。
【図11】図1の実施例において、リバース走行におけ
るREW動作時のモードリンクとFF・REWプレート
との位置関係を示す平面図。
【図12】図1の実施例において、リバース走行におけ
るREW動作時のFF・REWレバーとモードリンクピ
ン(係合手段)との位置関係を示す平面図。
【図13】従来の早送り巻戻し機構の一例において、モ
ードプレートとFFリンク及びFFアームの位置関係を
示す平面図、及びFF・REWレバーとFFシャフトと
の位置関係を示す平面図。
【符号の説明】
1 … ヘッドスイッチングプレート(走行方向反映部
材) 2 … モードリンクスプリング 3 … モードリンク 3a〜3d … 突起部(FF・REW制御手段) 4 … モードリンクシャフト 5,6 … モードリンクピン(係合手段) 7 … ガイド孔 8 … FFプレート 9 … REWプレート 8a,9a … 軸 8b,9b … 被押圧部 10 … FFギヤ 11 … REWギヤ 12,13 … リールベース 14 … FFプレートスプリング 15 … REWプレートスプリング 16 … FFレバー 17 … REWレバー 16a,16b,17a,17b … テーパ部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 フォワード側とリバース側の2方向にテ
    ープを走行させる磁気記録再生装置に使用され、FFレ
    バーまたはREWレバーを押圧操作することによって、
    テープ走行方向の検出及びFF・REW方向の判断を機
    械的に行い、FFギヤまたはREWギヤを機械的に所定
    のギヤに噛み合わせ、テープ走行方向に対してのFF動
    作またはREW動作を機械的に実行する早送り巻戻し機
    構において、 テープ走行方向に応じて所定のフォワード動作位置と所
    定のリバース動作位置に移動する走行方向反映部材と、 走行方向反映部材の移動に従い、所定のフォワード動作
    位置と所定のリバース動作位置に移動可能で、且つ、F
    F側とREW側に回動可能に設けられたモードリンク
    と、 モードリンクに設けられた係合手段と、 モードリンクに設けられ、モードリンクの回動方向に応
    じてFFギヤまたはREWギヤを制御し、FFギヤまた
    はREWギヤを選択的に所定のギヤに噛み合わせるFF
    ・REW制御手段と、 重ね合わせて設けられ、且つ、いずれか一方のレバーが
    押圧操作されることで、FF動作またはREW動作を実
    行するFFレバー及びREWレバーと、 FFレバー及びREWレバーにそれぞれ設けられ、FF
    レバーまたはREWレバーの押圧操作時に、モードリン
    クの位置に応じて、モードリンクの係合手段に選択的に
    係合し、モードリンクをFF側またはREW側に回動さ
    せるモードリンク制御手段とを備えたことを特徴とする
    早送り巻戻し機構。
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