JP3472328B2 - 早送り巻戻し機構 - Google Patents

早送り巻戻し機構

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JP3472328B2
JP3472328B2 JP31072093A JP31072093A JP3472328B2 JP 3472328 B2 JP3472328 B2 JP 3472328B2 JP 31072093 A JP31072093 A JP 31072093A JP 31072093 A JP31072093 A JP 31072093A JP 3472328 B2 JP3472328 B2 JP 3472328B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォワード側とリバー
ス側の2方向に磁気テープを走行させて記録再生をおこ
なう磁気記録再生装置に使用される早送り巻戻し機構に
関するものであり、とくに、FFレバーまたはREWレ
バーを押圧操作することにより、テープ走行方向に対応
したFF動作またはREW動作をおこなうことができる
早送り巻戻し機構に係る。
【0002】
【従来の技術】近年、二つのリールの間での磁気テープ
の巻取をしながら、テープの磁気面への記録再生をおこ
なうテーププレーヤは広く普及している。このテーププ
レーヤは、通常、磁気テープの幅を有効に活用するため
に、いわゆるA面とB面とに分割して記録再生をおこな
っている。そして、旧来のテーププレーヤにおける記録
再生時のリールの回転方向は、一方向に限定されていた
ので、A面の記録再生終了時(片側のリールに磁気テー
プが完全に巻き取られた時)にB面の記録再生をおこな
いたいときには、磁気テープを、一端、装置から取出し
て引っ繰り返し、再び装置に装着するという作業をしな
ければならず、大変面倒であった。
【0003】そこで、最近のテーププレーヤの多くは、
記録再生時において、磁気テープを正(以下、フォワー
ドと言う)方向と逆(以下、リバースと言う)方向との
2方向に走行可能にした機構を備えている。このような
機構を備えたテーププレーならば、A面が終了したとき
に、リールの回転方向を自動または手動により逆転させ
ることにより、テープをテーププレーヤに装着したまま
で、A面とB面の記録再生を連続しておこなうことがで
きる。
【0004】以上のようなテーププレーヤは、A面用か
らB面への長時間の記録再生が可能となり大変便利であ
るが、早送り(以下、FFと言う)動作時と巻戻し(以
下、REWと言う)動作時に問題がある。すなわち、フ
ォワード側に走行しているテープにとってのFF動作
は、リバース側に走行しているテープにとってのREW
動作となる。逆に、リバース側に走行しているテープに
とってのFF動作は、フォワード側に走行しているテー
プにとってのREW動作となる。つまり、FF動作用の
操作ボタンとREW動作用の操作ボタンとが、フォワー
ド側走行時とリバース側走行時とで役割が逆転してしま
う。したがって、ユーザーは常に現在のテープ走行がフ
ォワード側かリバース側かを念頭にいれて操作しなけれ
ばならず、不便であり、また、操作を誤る場合も多い。
【0005】これに対処するため、テープの走行方向に
対応させて、FF操作ボタンを押圧したときには常にF
F動作がおこなわれ、REW操作ボタンを押圧したとき
には常にREW動作がおこなわれることを可能にした早
送り巻戻し機構が開発され、多くのテーププレーヤに装
備されている。このような、早送り巻戻し機構の一例と
して、特願平3−18517に示すようなものが提案さ
れている。この早送り巻戻し機構を、図面にしたがって
以下に説明する。なお、図中、矢印の端部に付した符号
X1、X2、Y1およびY2は、各部材の位置および動
作方向を説明する際に使用する。
【0006】すなわち、図22に示すように、テーププ
レーヤのシャーシ上に、リールベース16,17が回転
可能に設けられている。このリールベース16,17は
周囲にギア溝が形成された円板状の部材で、中心に設け
られた軸部に磁気テープのリールを嵌め込み、そのリー
ルを回転させるものである。X2側に設けられたリール
ベース16のY2側には、L字形のFFプレート12が
設けられている。このFFプレート12は、軸12aを
中心としてシャーシに回動可能に設けられている。FF
プレート12の一端には、FFギア14が設けられ、こ
のFFギア14はリールベース16に対向している。そ
して、このFFギア14は、FFプレート12の回動に
したがってリールベース16および第1駆動ギア(図示
せず)に係合する構成となっている。この第1駆動ギア
は、モータの回動により回動するギアであり、FFギア
14は、モータの回転軸の回動を第1駆動ギアを介して
リールベース16に伝え、FF動作をおこなう役割を果
たす。
【0007】FFプレート12の他端には、モードリン
ク24の突起部24a(後述する)が当接する被押圧部
12bが形成されている。さらに、FFプレート12
は、FFプレートスプリング18によってX1方向に付
勢されている。
【0008】一方、X1側に設けられたリールベース1
7のY2側には、L字形のREWプレート13が設けら
れている。このREWプレート13は、軸13aを中心
としてシャーシに回動可能に設けられている。REWプ
レート13の一端には、REWギア15が設けられ、こ
のREWギア15はリールベース17に対向している。
そして、このREWギア15は、REWプレート13の
回動にしたがってリールベース17および第2駆動ギア
(図示せず)に係合する構成となっている。この第2駆
動ギアは、モータの回動により回動するギアであり、R
EWギア15は、モータの回転軸の回動を第2駆動ギア
を介してリールベース17に伝え、REW動作をおこな
う役割を果たす。
【0009】REWプレートの他端には、モードリンク
24の突起部24c(後述する)が当接する被押圧部1
3bが形成されている。そして、REWプレート13
は、REWプレートスプリング19によってX2方向に
付勢されている。
【0010】さらに、上記のFFプレート12およびR
EWプレート13の回動を制御する部材の構成は、以下
のような構成となっている。すなわち、FFプレート1
2およびREWプレート13のY2側にフレーム(図示
せず)が固定され、このフレーム上にモードリンク24
が設けられている。モードリンク24はX1,X2方向
に長いプレートで、X1,X2方向にスライド移動可能
に設けられている。モードリンク24のY1側の側面に
は、図23に示すように、周囲に複数の突起部24a,
24b,24c,24d,が設けられている。モードリ
ンク24の中央には、モードリンクシャフト23が設け
られている。このモードリンクシャフト23は、フレー
ムに設けられたガイド孔25にスライド移動可能に挿通
している。ガイド孔25は、X1,X2方向に長く、Y
1方向に湾曲した円弧状に形成されている。モードリン
クシャフト23よりもX2側のモードリンク24上に
は、モードリンクピン21が設けられ、モードリンクシ
ャフト23よりもX1側のモードリンク24上にはモー
ドリンクピン22が設けられている。
【0011】そして、図22に示すように、モードリン
ク24近傍のフレーム上には、所定の機構によりX1,
X2方向に移動可能に設けられたヘッドスイッチングプ
レート28が設けられている。このヘッドスイッチング
プレート28は、捩じりコイルばねのモードリンクスプ
リング29を介してモードリンクシャフト23をX1,
X2方向に移動させる構成となっている。
【0012】つぎに、モードリンク24の傾きを変える
ためのFFレバー26およびREWレバー27を以下に
説明する。すなわち、図24に示すように、FFレバー
26は、X1,X2方向に長いプレートで、モードリン
ク24上に重ねられ、フレームにX1,X2方向にスラ
イド移動可能に設けられている。このFFレバー26に
は、X1側の端部に、FF操作ボタン(図示せず)に接
続された伝達部26cが設けられている。また、FFレ
バー26には、モードリンク24のモードリンクピン2
1に対応する押圧部26a、モードリンクピン22に対
応する押圧部26bが設けられている。
【0013】一方、REWレバー27は、X1,X2方
向に長いプレートで、FFレバー26上に重ねられ、フ
レームにX1,X2方向にスライド移動可能に設けられ
ている。このREWレバー27には、X1側の端部に、
REW操作ボタン(図示せず)に接続された伝達部27
cが設けられている。また、REWレバー27には、モ
ードリンク24のモードリンクピン21に対応する押圧
部27a、モードリンクピン22に対応する押圧部27
bが設けられている。
【0014】以上のような構成を有する従来例の作用は
以下の通りである。すなわち、テープがフォワード方向
に走行しているときは、モードリンク24のモードリン
クシャフト23はX1側にある。この状態で、FF操作
ボタンを押圧すると、FFレバー26の伝達部26cが
押圧されてFFレバー26がX2方向に移動し、FFレ
バー26の押圧部26bがモードリンクピン22を押圧
する。よって、モードリンクピン22がY1方向に移動
して、モードリンク24がモードリンクシャフト23を
中心に回動する。すると、モードリンク24の突起部2
4cがREWプレート13の被押圧部13bを押圧す
る。そして、REWプレート13がREWプレートスプ
リング19に抗して回動し、REWギア15がリールベ
ース17から離れる。
【0015】一方、モードリンク24の突起部24a
は、モードリンク24の回動によりY2方向に移動する
ので、FFプレート12の被押圧部12bから離れる。
よって、FFプレート12はFFプレートスプリング1
8による付勢力のために回動し、FFギア14がリール
ベース16に係合する。したがって、リールベース16
のみが回動するので、フォワード方向走行時のFF動作
がおこなわれる。
【0016】また、フォワード走行時にREW操作ボタ
ンを押圧すると、REWレバー27の伝達部27cが押
圧されREWレバー27がX2方向に移動し、REWレ
バー27の押圧部27aがモードリンクピン21を押圧
する。よって、モードリンクピン21がY1方向に移動
して、モードリンク24がモードリンクシャフト23を
中心に回動する。すると、モードリンク24の突起部2
4aがFFプレート12の被押圧部12bを押圧するの
で、FFプレート12がFFプレートスプリング18に
抗して回動し、FFギア14がリールベース16から離
れる。
【0017】一方、モードリンク24の突起部24c
は、モードリンク24の回動によりY2方向に移動する
ので、REWプレート13の被押圧部13bから離れ
る。よって、REWプレート13はREWプレートスプ
リング19による付勢力のために回動し、REWギア1
5がリールベース17に係合する。したがって、リール
ベース17のみが回動するので、フォワード方向走行時
のREW動作がおこなわれる。
【0018】つぎに、テープをリバース側に走行させる
ときには、所定の機構によりヘッドスイッチングプレー
ト28をX2方向に移動させる。すると、モードリンク
スプリング29を介して、モードリンクシャフト23が
ガイド孔25に沿って円弧状に移動する。よって、モー
ドリンク24も円弧状に移動し、モードリンクピン2
1,22は、FFレバー26の押圧部26aおよびRE
Wレバー27の押圧部27aをY1側から迂回するよう
に回避して、これらの押圧部26a,27aよりもX2
側に移動する。すると、モードリンク24の突起24b
は、FFプレート12の被押圧部12bに対向し、モー
ドリンク24の突起24dは、REWプレート13の被
押圧部13bに対向する。
【0019】このようなリバース走行時に、FF操作ボ
タンを押圧すると、FFレバー26の伝達部26cが押
圧されFFレバー26がX2方向に移動し、FFレバー
26の押圧部26aがモードリンクピン21を押圧す
る。よって、モードリンクピン21がY1方向に移動
し、モードリンク24がモードリンクシャフト23を中
心に回動する。すると、モードリンク24の突起部24
bがFFプレート12の被押圧部12bを押圧するの
で、FFプレート12がFFプレートスプリング18に
抗して回動し、FFギア14がリールベース16から離
れる。
【0020】一方、モードリンク24の突起部24d
は、モードリンク24の回動によりY2方向に移動する
ので、REWプレート13の被押圧部13bから離れ
る。よって、REWプレート13はREWプレートスプ
リング19による付勢力のために回動し、REWギア1
5がリールベース17に係合する。したがって、リール
ベース17のみが回動するので、リバース方向走行時で
あっても、FF操作ボタンを押圧することによりFF動
作がおこなわれる。
【0021】また、リバース走行時にREW操作ボタン
を押圧すると、REWレバー27の伝達部27cが押圧
され、REWレバー27の押圧部27bがモードリンク
ピン22を押圧する。よって、モードリンクピン22が
Y1方向に移動して、モードリンク24がモードリンク
シャフト23を中心に回動する。すると、モードリンク
24の突起部24dがREWプレート13の被押圧部1
3bを押圧する。そして、REWプレート13がREW
プレートスプリング19に抗して回動し、REWギア1
5がリールベース17から離れる。
【0022】一方、モードリンク24の突起部24b
は、モードリンク24の回動によりY2方向に移動する
ので、FFプレート12の被押圧部12bから離れる。
よって、FFプレート12はFFプレートスプリング1
8による付勢力のために回動し、FFギア14がリール
ベース16に係合する。したがって、リールベース16
のみが回動するので、リバース走行時であっても、RE
W操作ボタンを押圧することによりREW動作がおこな
われる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の早送り巻戻し機構には、以下のような問題
点があった。すなわち、モードリンク24は、モードリ
ンクシャフト23を中心とした回動により、FFプレー
ト12およびREWプレート13の回動を規制する。し
かし、モードリンク24は、モードリンクシャフト23
をガイド孔25に挿通することによって支持されている
だけなので、動きの自由度が高い。つまり、モードリン
ク24はモードリンクシャフト23を中心に回動できる
ことが必要であり、且つ、モードリンクシャフト23が
円弧状のガイド孔25に沿って移動するとともにX1,
X2方向に移動できなければならない。このように、モ
ードリンク24の動きの自由度が高いので、各部材をス
ムーズに移動させることができないことがある。たとえ
ば、走行方向をフォワードからリバースに切り換える際
に、モードリンクシャフト23がガイド孔25に沿って
円弧状に移動するが、このとき、モードリンク24の角
度がずれて、モードリンクピン21,22がFFレバー
26の押圧部26aおよびREWレバー27の押圧部2
7bをうまく回避できなくなる可能性がある。
【0024】また、FF,REW動作以外の状態では、
モードリンク24のモードリンクピン21,22および
突起部24a,24b,24c,24dは、いずれも他
の部材に当接していない。このように、モードリンク2
4の位置規制がなされていない状態で、テーププレーヤ
の外部から振動が加わると、モードリンク24の角度が
ずれて、誤動作を生じやすい。
【0025】さらに、モードリンク24の動きの自由度
が高く、位置規制が完全でないため、テーププレーヤの
外部から振動が加わったにときに、モードリンクピン2
1,22が他の部材に接触し、その接触音が発生する可
能性がある。
【0026】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
振動に強く、構成部材の動きがスムーズで確実な早送り
巻戻し機構を提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記のような問題点を解
決するために、請求項1記載の発明は、磁気テープの走
行方向がフォワード側であってもその逆のリバース側で
あっても記録再生をおこなうことができる磁気記録再生
装置に設けられ、フォワード側走行時における前記磁気
テープを早送り走行させるFF機構と、フォワード側走
行時における前記磁気テープを巻戻し走行させるREW
機構と、押圧により移動可能なFFレバー及びREWレ
バーと、前記FFレバーまたは前記REWレバーの移動
により前記FF機構または前記REW機構のどちらか一
方を機械的に選択して作動を制御する制御手段と、前記
制御手段が前記FF機構または前記REW機構のどちら
を選択するかを前記磁気テープの記録再生時の走行方向
に対応させて機械的に判断するリンク手段とを有する早
送り巻戻し機構において、前記制御手段は、第1モード
部材及び第2モード部材を備え、前記FFレバー及びR
EWレバーと、前記第1モード部材及び第2モード部材
とは、それぞれ前記FFレバー及びREWレバーの前記
移動方向に沿って縦長に設けられたガイド溝を備え、こ
のガイド溝を貫通するピン部材によって、前記移動方向
に対してのみ移動可能に構成されると共に、前記各部材
の隣接する部材間には、各々の部材を前記移動方向に対
してのみ移動可能に規制する規制部材が設けられ、前記
第1モード部材は、前記FF機構及び前記REW機構を
作動または停止させる第1制御部を備え、前記第2モー
ド部材は、前記FF機構及び前記REW機構を作動また
は停止させる第2制御部を備え、前記第1モード部材
は、前記第1制御部が前記FF機構を作動させ、前記R
EW機構を停止させるFF作動位置と、前記第1制御部
が前記REW機構を作動させ、前記FF機構を停止させ
るREW作動位置との間を移動可能に設けられ、前記第
2モード部材は、前記第2制御部が前記FF機構及び前
記REW機構のどちらも停止させる双方停止位置と、前
記第2制御部が前記FF機構及び前記REW機構のどち
らも作動させる双方作動位置との間を移動可能に設けら
れ、前記第2モード部材は、前記FFレバー及び前記R
EWレバーと常に連動可能に設けられ、前記リンク手段
は、前記磁気テープの記録再生時の走行方向に対応させ
て、前記FFレバーと前記第1モード部材とを接続する
FF接続位置と、前記REWレバーと前記第1モード部
材とを接続するREW接続位置との間を移動可能な接続
部材を備えることを特徴とする。
【0028】請求項2記載の発明は、請求項1記載の早
送り巻戻し機構において、前記第1のモードプレート及
び第2のモードプレートの端部近傍には、前記FF機構
と前記REW機構とが対になって設けられ、前記FF機
構及び前記REW機構は、周囲にギア溝を備え前記磁気
テープを巻回したリールを回転させるリールベースと、
前記リールベース周囲に設けられ、前記ギア溝に係合す
ることによって前記リールベースにモータの駆動力を伝
える伝達ギアと、前記伝達ギアが前記ギア溝に係合する
係合位置と前記ギア溝から離れる開離位置との間を移動
可能な移動プレートと、前記移動プレートを前記係合位
置に付勢する付勢手段と、をそれぞれ備え、前記第1制
御部及び前記第2制御部は、前記第1のモードプレート
及び前記第2のモードプレートの移動に伴って、前記移
動プレートを前記係合位置から前記開離位置に移動させ
る第1押圧部及び第2押圧部を備えることを特徴とす
る。
【0029】請求項3記載の発明は、請求項1または2
のいずれか1項に記載の早送り巻戻し機構において、前
記第1のモードプレートは、前記移動方向と直交する方
向に対して略直線状に形成された溝であるガイド部を備
え、前記接続部材は、前記ガイド部を挿通するシャフト
からなり、さらに前記ガイド部に沿って移動可能に設け
られたことを特徴とする。
【0030】請求項4記載の発明は、請求項3記載の早
送り巻戻し機構において、前記リンク手段は、前記磁気
テープの記録再生時の走行方向に対応させて移動可能に
設けられたスイッチプレートと、一端に前記接続部材が
設けられたリンクプレートとを有し、前記スイッチプレ
ートの位置に対応して前記接続部材がREW接続位置ま
たはFF接続位置に移動するように、前記リンクプレー
トと前記スイッチプレートとを接続したことを特徴とす
る。
【0031】
【作用】以上のような構成を有する本発明の作用は次の
通りである。すなわち、請求項1記載の発明では、FF
レバーおよびREWレバーを押圧操作しない状態では、
第1モード部材はFF作動位置にあるが、第2モード部
材は双方停止位置にある。したがって、第2制御部によ
ってFF機構およびREW機構の作動は停止しているの
で、磁気テープの早送り巻戻し動作はおこなわれない。
この状態を初期状態とする。
【0032】前記初期状態において、磁気テープの記録
再生時の走行方向がフォワード側のときには、リンク手
段の接続部材をREW接続位置に移動する。すると、接
続部材によりREWレバーと第1モード部材とが接続す
る。
【0033】このフォワード走行時に、FFレバーを押
圧して移動させると、第2モード部材のみがFFレバー
に連動して双方作動位置に移動するが、第1モード部材
は移動せずにFF作動位置にある。よって、第1制御部
によりREW機構が停止しFF機構のみが作動する。し
たがって、フォワード走行時には、FFレバーを押圧す
ることによってFF動作がおこなわれる。
【0034】また、フォワード走行時に、REWレバー
を押圧して移動させると、第2モード部材がREWレバ
ーに連動して双方作動位置に移動するが、第1モード部
材もREWレバーに連動してREW作動位置に移動す
る。よって、第1制御部によりFF機構が停止し、RE
W機構のみが作動する。したがって、フォワード走行時
には、REWレバーを押圧することによってREW動作
がおこなわれる。
【0035】つぎに、前記初期状態において、磁気テー
プの記録再生時の走行方向がリバース側のときには、リ
ンク手段の接続部材をFF接続位置に移動する。する
と、接続部材によりFFレバーと第1モード部材とが接
続する。
【0036】このリバース走行時に、FFレバーを押圧
して移動させると、第2モード部材がFFレバーに連動
して双方作動位置に移動するが、第1モード部材もFF
レバーに連動してREW作動位置に移動する。よって、
第1制御部によりFF機構が停止し、REW機構のみが
作動する。したがって、リバース走行時であっても、F
Fレバーを押圧することによってFF動作がおこなわれ
る。
【0037】また、リバース走行時に、REWレバーを
押圧して移動させると、第2モード部材のみがREWレ
バーに連動して双方作動位置に移動するが、第1モード
部材は移動せずにFF作動位置にある。よって、第1制
御部によりREW機構が停止し、FF機構のみが作動す
る。したがって、リバース走行時であっても、REWレ
バーを押圧することによってREW動作がおこなわれ
る。
【0038】請求項2記載の発明では、FFレバーおよ
びREWレバーを押圧操作しない状態では、第1モード
部材の第1押圧部はREW機構の移動プレートにのみ当
接し、第2モード部材の第2押圧部はFF機構およびR
EW機構の双方の移動プレートに当接している。したが
って、FF機構およびREW機構の双方の移動プレート
が開離位置にあるので、磁気テープの早送り巻戻し動作
はおこなわれない。この状態を初期状態とする。
【0039】前記初期状態において、磁気テープの記録
再生時の走行方向がフォワード側のときには、リンク手
段の接続部材をREW接続位置に移動する。すると、接
続部材によりREWレバーと第1モード部材とが接続す
る。
【0040】このフォワード走行時に、FFレバーを押
圧して移動させると、第2モード部材の第2押圧部はF
F機構およびREW機構の双方の移動プレートを解放す
る。しかし、FFレバーと第1モード部材は接続されて
いないので、第1モード部材は移動せず、第1押圧部は
REW機構の移動プレートにのみ当接し、FF機構の移
動プレートを解放している。よって、FF機構の移動プ
レートのみが係合位置に移動するので、FF機構のギア
がリールベースのギア溝に係合する。したがって、フォ
ワード走行時に、FFレバーを押圧することによってF
F動作がおこなわれる。
【0041】また、フォワード走行時に、REWレバー
を押圧して移動させると、第1モード部材とREWレバ
ーとは接続部材によって接続されているので、第1モー
ド部材が移動し、第1押圧部はREW機構の移動プレー
トを解放し、FF機構の移動プレートにのみ当接する。
第2モード部材はREWレバーに連動して双方解除位置
に移動するので、第2押圧部はFF機構およびREW機
構の双方の移動プレートを解放する。よって、REW機
構の移動プレートのみが係合位置に移動して、REW機
構のギアがリールベースのギアに係合する。したがっ
て、フォワード走行時に、REWレバーを押圧すること
によってREW動作がおこなわれる。
【0042】前記初期状態において、磁気テープの記録
再生時の走行方向がリバース側のときには、リンク手段
の接続部材をFF接続位置に移動する。すると、接続部
材によりFFレバーと第1モード部材とが接続する。
【0043】このリバース走行時に、FFレバーを押圧
して移動させると、第1モード部材とFFレバーとは接
続部材によって接続されているので、第1モード部材が
移動し、第1押圧部はREW機構の移動プレートを解放
し、FF機構の移動プレートにのみ当接する。第2モー
ド部材はFFレバーに連動して双方解除位置に移動する
ので、第2押圧部はFF機構およびREW機構の双方の
移動プレートを解放する。よって、REW機構の移動プ
レートのみが係合位置に移動して、REW機構のギアが
リールベースのギアに係合する。したがって、リバース
走行時であっても、FFレバーを押圧することによって
FF動作がおこなわれる。
【0044】また、フォワード走行時に、REWレバー
を押圧して移動させると、第2モード部材の第2押圧部
はFF機構およびREW機構の双方の移動プレートを解
放する。しかし、第1モード部材は移動しないので、第
1押圧部はFF機構の移動プレートを解放し、REW機
構の移動プレートにのみ当接している。よって、FF機
構の移動プレートのみが係合位置に移動して、FF機構
のギアがリールベースのギア溝に係合する。したがっ
て、リバース走行時であっても、REWレバーを押圧す
ることによってREW動作がおこなわれる。
【0045】請求項3記載の発明では、FFレバー、R
EWレバー、第1モード部材および第2モード部材が略
直線上にスライド移動し、その他の方向の動きが規制さ
れるので振動が加わっても揺動しにくい。また、接続部
材の移動はガイド部によってガイドされるので、振動が
加わっても揺動しにくい。
【0046】請求項4記載の発明では、磁気テープの記
録再生時の走行方向がフォワード側のときには、スイッ
チプレートを所定の位置に移動することによって、接続
部材をREW接続位置に移動する。磁気テープの記録再
生時の走行方向がリバース側のときには、スイッチプレ
ートを所定の位置に移動することによって、接続部材を
FF接続位置に移動する。すると、前述のように、磁気
テープの走行方向にかかわらずFFレバーを移動すると
FF動作がおこなわれ、REWレバーを移動するとRE
W動作がおこなわれる。
【0047】
【実施例】本発明による早送り巻戻し機構の一実施例
を、図面にしたがって以下に説明する。なお、請求項1
記載の第1モード部材は第1モードプレート、第2モー
ド部材は第2モードプレート、接続部材はリンクシャフ
トとする。また、請求項2記載の付勢手段はFFプレー
トスプリングおよびREWプレートスプリング、第1押
圧部はFF側第1押圧部およびREW側第1押圧部、第
2押圧部はFF側第2押圧部およびREW側第2押圧
部、伝達ギアはFFギアおよびREWギア、移動プレー
トはFFプレートおよびREWプレートとする。
【0048】(1)実施例の構成 本実施例の構成を以下に説明する。なお、リールベース
16,17、FFプレート12、REWプレート13、
FFギア14、REWギア15、FFプレートスプリン
グ18、REWプレートスプリング19は、従来例と同
様なので、説明は省略する。
【0049】本実施例は、図1に示すように、X1,X
2方向にのみスライド移動可能な第1モードプレート2
0および第2モードプレート11によって、FFプレー
ト12およびREWプレート13の回動を規制するもの
である。そして、第1モードプレート20および第2モ
ードプレート11の移動を制御する部材は、図2に示す
ように、フレーム30に重ねて設けられている。
【0050】まず、この第1モードプレート20および
第2モードプレート11の移動を制御する部材を以下に
説明する。すなわち、フレーム30には、図3に示すよ
うに、スイッチプレート1、セレクトプレート3および
リンクプレート6が設けられている。スイッチプレート
1は、フレーム30の下方にX1,X2方向にスライド
移動可能に設けられている。そして、スイッチプレート
1は、所定の機構によって、テープのフォワード走行時
にはX1側に移動し、リバース走行時にはX2側に移動
する構成となっている。
【0051】セレクトプレート3は、フレーム30の下
面にX1,X2方向にスライド移動可能に設けられてい
る。このセレクトプレート3は、セレクトスプリング2
を介してスイッチプレート1に接続され、スイッチプレ
ート1の移動とともにX1およびX2方向に移動する構
成となっている。セレクトプレート3には、図4に示す
ように、Y1,Y2方向に長い角孔4が設けられてい
る。
【0052】リンクプレート6は、図4に示すように、
フレーム30上に設けられたY1,Y2方向に長いプレ
ートで、一端にリンクピン7が設けられている。リンク
ピン7は、フレーム30に設けられた斜め方向のガイド
孔5に挿通され、さらにフレーム30下方に突出してセ
レクトプレート3の角孔4に挿通している。リンクプレ
ート6の他端には、リンクシャフト8が設けられてい
る。
【0053】リンクプレート6上には、図5(A),
(B)に示すように、REWレバー10が設けられてい
る。このREWレバー10は、X1,X2方向に長いプ
レートで、フレーム30にX1,X2方向にスライド移
動可能に設けられている。REWレバー10におけるリ
ンクシャフト8に対応する位置には、リンクシャフト8
が移動可能な隙間が設けられている。そして、リンクシ
ャフト8のX1側に該当するREWレバー10の一部に
は、Y1側からY2側へ突出したREW爪10aが設け
られている。また、REW爪10aよりもX1側のRE
Wレバー10上であって、Y2側の側面近傍にはREW
フック10bが立ち上げられている。このREWフック
10bには、図2に示すように、REWレバースプリン
グ31の一端が係合している。REWレバースプリング
31の他端はフレーム30のX1側端部に係合している
ので、REWレバー10は、REWレバースプリング3
1によってX1方向に付勢されている。REWレバー1
0のX1側端部には、REW操作ボタン(図示せず)に
接続された伝達部10cが設けられている。
【0054】REWレバー10上には、FFレバー9が
設けられている。このFFレバー9は、X1,X2方向
に長いプレートで、フレーム30にX1,X2方向にス
ライド移動可能に設けられている。FFレバー9におけ
るリンクシャフト8に対応する位置には、リンクシャフ
ト8が移動可能な隙間が設けられている。そして、リン
クシャフト8のX1側に該当するFFレバー10の一部
には、Y2側からY1側に突出したFF爪9aが設けら
れている。このFF爪9aは、REWレバー10のRE
W爪10aとY2方向から対向している。また、FF爪
9aよりもX1側のFFレバー上であって、REWレバ
ー10のREWフックにY1方向から対向する位置に、
FFフック9bが立ち上げられている。このFFフック
9bには、FFレバースプリング32の一端が係合して
いる。FFレバースプリング32の他端はフレーム30
のX1側端部に係合しているので、FFレバー9は、F
Fレバースプリング32によってX1方向に付勢されて
いる。FFレバー9のX1側端部には、FF操作ボタン
(図示せず)に接続された伝達部9cが設けられてい
る。
【0055】以上のようなREWレバー10およびFF
レバー9上に設けられているのが、第1モードプレート
20であり、さらに第1モードプレート20上に第2モ
ードプレート11が設けられている。第1モードプレー
ト20および第2モードプレート11は、フレーム30
にX1,X2方向にスライド移動可能に設けられてい
る。この二つのモードプレートを以下に説明する。な
お、以下に述べる各押圧部は、モードプレート自体の移
動にしたがってFFプレート12およびREWプレート
13の被押圧部12b,13bを押圧するように、Y1
方向に隆起した部分である。そして、各押圧部のX1側
およびX2側は被押圧部12b,13bを退避するよう
に窪みが設けてある。
【0056】すなわち、図1に示すように、第1モード
プレート20は方形状のプレートで、そのY1側の側面
には、REWプレート13の被押圧部13bに対応する
REW側第1押圧部20aと、FFプレート12の被押
圧部12bに対応するFF側第1押圧部20bが設けら
れている。第1モードプレート20のREW側第1押圧
部20aおよびFF側第1押圧部20bの間には、リン
クシャフト8が挿通するガイド部20cが設けられてい
る。このガイド部20cはY1,Y2方向に長い長方形
状の切欠である。また、第1モードプレート20には、
FFレバー9のFFフック9b、REWレバー10のR
EWフック10bが挿通し、これらのREWレバー10
のREWフック10bがX1,X2方向に移動可能とな
るような長方形状の窓穴20dが設けられている。第1
モードプレート20のY1側の側面には、REW側第1
押圧部20aのX1側に第1フック20eが立ち上げら
れている。第1フック20eには第1モードスプリング
33の一端が係合している。第1モードスプリング33
の他端は、フレーム30のX1側端部に係合しているの
で、第1モードプレート20は、第1モードスプリング
33によってX1方向に付勢されている。
【0057】一方、第2モードプレート11のY1側に
は、FFプレート12の被押圧部12bに対応するFF
側第2押圧部11aと、REWプレート13の被押圧部
13bに対応するREW側第2押圧部11bが設けられ
ている。第2モードプレート11のX2側端部は、FF
レバー9のFFフック9b、REWレバー10のREW
フック10bに対向する被当接部11cとなっている。
また、第2モードプレート11のY2側には、第2フッ
ク11dが立ち上げられている。第2フック11dに
は、第2モードスプリング34の一端が係合している。
第2モードスプリング34の他端は、フレーム30のX
1側端部に係合しているので、第2モードプレート11
は、第2モードスプリング34によってX1方向に付勢
されている。
【0058】(2)実施例の作用 以上のような構成を有する本実施例の作用を、磁気テー
プの記録再生時の走行方向に対応した状態、すなわち、
(a)フォワード走行時、(b)フォワード走行時にお
けるFF動作、(c)フォワード走行時におけるREW
動作、(d)リバース走行時、(e)リバース走行時に
おけるFF動作、(f)リバース走行時におけるREW
動作に分けて説明する。
【0059】(a)フォワード走行時 磁気テープの記録再生時の走行方向をフォワード側にす
る時には、所定の機構によりスイッチプレート1をX1
方向に移動させる。すると、図4に示すように、セレク
トスプリング2を介してリンクプレート6がX1方向に
移動し、リンクプレート6の一端のリンクピン7がガイ
ド孔5のY1側の端部(図中左下端部)に移動する。こ
のとき、リンクプレート6の他端のリンクシャフト8
は、第1モードプレート20のガイド部20cによって
X1,X2方向の動きが規制されているので、Y1側に
スライド移動する。したがって、リンクシャフト8は、
図6に示すように、REWレバー10のREW爪10a
に対向するが、FFレバー9のFF爪9aに対向しない
位置に移動する。
【0060】また、図1に示すように、第1モードプレ
ート20は第1モードスプリング33によってX1方向
に付勢されているので、REW側第1押圧部20aはR
EWプレート13の被押圧部13bを押圧しているが、
FF側第1押圧部20bはFFプレート12の被押圧部
12bを押圧していない。そして、第2モードプレート
11は第2モードスプリング34によってX1方向に付
勢されているので、FF側第2押圧部11aはFFプレ
ート12の被押圧部12bを押圧し、REW側第2押圧
部11bはREWプレート13の被押圧部20aを押圧
している。
【0061】したがって、FFプレート12およびRE
Wプレート13は、FFプレートスプリング18および
REWプレートスプリング19に抗して回動し、FFギ
ア14およびREWギア15はリールベース16,17
から離れている。
【0062】(b)フォワード走行時におけるFF動作 前述のようなフォワード走行時において、図7に示すよ
うに、FF操作ボタンを押圧すると、FFレバー9の伝
達部9cが押圧されFFレバー9がX2方向に移動す
る。すると、FFレバー9に設けられたFF爪9aはリ
ンクシャフト8に当接せずにX2側に移動する。よっ
て、図8(A),(B)に示すように、リンクシャフト
8が挿入されたガイド部20cを有する第1モードプレ
ート20は移動しないので、REW側第1押圧部20a
は被押圧部13bを押圧したままである。また、FFレ
バー9がX2側に移動すると、FFフック9bは第2モ
ードプレート11の被当接部11cをX2方向に押圧す
る。すると、第2モードプレート11がX2方向に移動
して、FF側第2押圧部11aは被押圧部12bから外
れ、REW側第2押圧部11bは被押圧部13bから外
れる。
【0063】以上のような状態になると、図9に示すよ
うに、FFプレート12の被押圧部12bには、第1モ
ードプレート20のFF側第1押圧部20bも、第2モ
ードプレート11のFF側第2押圧部11aも当接して
いない。したがって、FFプレート12は規制を解除さ
れ、FFプレートスプリング18の付勢力により回動
し、FFギア14がリールベース16に係合する。一
方、第1モードプレート20のREW側第1押圧部20
aは、被押圧部13bを押圧しているので、REWプレ
ート13の回動は規制され、REWギア15はリールベ
ース17から離れたままである。したがって、フォワー
ド走行時に、FF操作ボタンを押圧することによってF
F動作が可能になる。
【0064】(c)フォワード走行時におけるREW動
作 前述のようなフォワード走行時において、図10に示す
ように、REW操作ボタンを押圧すると、REWレバー
10の伝達部10cが押圧されREWレバー10がX2
方向に移動する。すると、REWレバー10のREW爪
10aが、対向しているリンクシャフト8をX2方向に
押圧する。よって、図11(A),(B)に示すよう
に、リンクシャフト8が挿入されたガイド部20cを有
する第1モードプレート20は、X2方向に移動する。
したがって、REW側第1押圧部20aはREWプレー
ト13の被押圧部13bから外れるが、FF側第1押圧
部20bはFFプレート12の被押圧部12bを押圧す
る。
【0065】また、REWレバー10がX2方向に移動
すると、REWフック10bが第2モードプレート11
の被当接部11cを押圧するので、第2モードプレート
11はX2方向に移動する。すると、第2モードプレー
ト11のFF側第2押圧部11aはFFプレート12の
被押圧部12bから外れ、REW側第2押圧部11bは
REWプレート13の被押圧部13bから外れる。
【0066】以上のような状態になると、図12に示す
ように、FFプレート12はFF側第1押圧部20bに
よって回動は規制され、FFギア14はリールベース1
6から離れたままである。一方、REWプレート13の
被押圧部13bは、REW側第2押圧部11bからもR
EW側第1押圧部20aからも解放されている。したが
って、REWプレート13はREWプレートスプリング
19の付勢力によって回動し、REWギア15がリール
ベース17に係合する。したがって、フォワード走行時
に、REW操作ボタンを押圧することによってREW動
作が可能となる。
【0067】(d)リバース走行時 磁気テープの記録再生時の走行方向を、前述のようなフ
ォワード側からリバース側に切り換える場合には、所定
の機構によりスイッチプレート1を、X2方向に移動さ
せる。すると、図13(A),(B)に示すように、セ
レクトスプリング2を介してリンクプレート6の一端の
リンクピン7が、ガイド孔5のY2側の端部(図中右上
端部)に移動する。このとき、リンクプレート6の他端
のリンクシャフト8は、第1モードプレート20のガイ
ド部20cによってX1,X2方向の動きが規制されて
いるので、Y2側にスライド移動する。したがって、リ
ンクシャフト8は、図14に示すように、FFレバー9
のFF爪9aに対向し、REWレバー10のREW爪1
0aには対向しない位置に移動する。
【0068】また、図15に示すように、第1モードプ
レート20は第1モードスプリング33によってX1方
向に付勢されているので、REW側第1押圧部20aは
REWプレート13の被押圧部13bを押圧している
が、FF側第1押圧部20bはFFプレート12の被押
圧部12bを押圧していない。そして、第2モードプレ
ート11は第2モードスプリング34によってX1方向
に付勢されているので、FF側第2押圧部11aはFF
プレート12の被押圧部12bを押圧し、REW側第2
押圧部11bはREWプレート13の被押圧部13bを
押圧している。
【0069】したがって、FFプレート12およびRE
Wプレート13は、FFプレートスプリング18および
REWプレートスプリング19に抗して回動し、FFギ
ア14およびREWギア15はリールベース16,17
から離れている。
【0070】(e)リバース走行時におけるFF動作 前述のようなリバース走行時において、図16に示すよ
うに、FF操作ボタンを押すと、FFレバー9の伝達部
9cが押圧されFFレバー9がX2方向にスライド移動
する。すると、FFレバー9に設けられたFF爪9aが
X2側に移動して、リンクシャフト8を押圧する。よっ
て、リンクシャフト8が挿入されたガイド部20cを有
する第1モードプレート20がX2方向に移動する。よ
って、図17(A),(B)に示すように、REW側第
1押圧部20aは被押圧部13bから外れ、FF側第1
押圧部20bは被押圧部12bを押圧する。
【0071】また、FFレバー9がX2方向に移動する
と、FFフック9bが第2モードプレート11の被当接
部11cをX2方向に押圧する。すると、第2モードプ
レート11がX2方向に移動して、FF側第2押圧部1
1aは被押圧部12bから外れ、REW側第2押圧部1
1bは被押圧部13bから外れる。
【0072】以上のような状態になると、図18に示す
ように、REWプレート13の被押圧部13bには、第
1モードプレート20のREW側第1押圧部20aも、
第2モードプレート11のREW側第2押圧部11bも
当接していない。したがって、REWプレート13は規
制を解除され、REWプレートスプリング19の付勢力
により回動し、REWギア15がリールベース17に係
合する。一方、第1モードプレート20のFF側第1押
圧部20bは、被押圧部12bを押圧しているので、F
Fプレート12の回動は規制され、FFギア14はリー
ルベース16から離れたままである。したがって、リバ
ース走行時であっても、FF操作ボタンを押圧すればリ
ールベース17が回動するので、FF動作が可能にな
る。
【0073】(f)リバース走行時におけるREW動作
時 前述のようなリバース走行時において、図19に示すよ
うに、REW操作ボタンを押すと、REWレバー10の
伝達部10aが押圧されREWレバー10がX2方向に
移動する。すると、REWレバー10に設けられたRE
W爪10aはリンクシャフト8に当接せずにX2側に移
動する。よって、図20(A),(B)に示すように、
リンクシャフト8が挿入されたガイド部20cを有する
第1モードプレート20は移動しないので、被押圧部1
2bはFF側第1押圧部20bから解放されているが、
被押圧部13bはREW側第1押圧部20aに押圧され
ている。
【0074】また、REWレバー10がX2方向に移動
すると、REWレバー10のREWフック10bが、第
2モードプレート11の被当接部11cを押圧する。す
ると、第2モードプレート11がX2方向に移動して、
第2モードプレート11のFF側第2押圧部11aはF
Fプレート12の被押圧部12bから外れ、REW側第
2押圧部11bはREWプレート13の被押圧部13b
から外れる。
【0075】以上のような状態になると、図21に示す
ように、REWプレート13はREW側第1押圧部20
aによって回動を規制されるので、REWギア15はリ
ールベース17から離れている。一方、FFプレート1
2は、その被押圧部12bがFF側第2押圧部11aか
らもFF側第1押圧部20bからも解放されているの
で、FFプレートスプリング18の付勢力によって回動
し、FFギア14がリールベース16に係合する。した
がって、リバース走行時であっても、REW操作ボタン
を押圧することによって、リールベース16を回動させ
ることができ、REW動作が可能となる。
【0076】(3)実施例の効果 以上のような本実施例の効果は、以下の通りである。す
なわち、FFレバー9、REWレバー10、第1モード
プレート20および第2モードプレート11等の部材の
動きは、X1,X2方向に限定され、他方向には動かな
いように規制されている。また、リンクシャフト8の動
きも、第1モードプレート20のガイド部20cによっ
て、Y1,Y2方向に限定され、第1モードプレート2
0自体がX1,X2方向に移動するにしたがって移動し
ない限りX1,X2方向には動かないように規制されて
いる。したがって、各部材の動きがスムーズで、ずれが
生じにくく、誤動作が少ない。
【0077】また、テーププレーヤの外部から振動が加
わっても、各部材の動きの自由度が少ないので、部材同
士の接触による接触音が発生しにくい。
【0078】(4)その他の実施例 本発明は以上のような実施例に限定されるものではな
く、各部材の材質、形状、寸法等は適宜変更可能であ
る。たとえば、リンクシャフト8を移動させる機構は、
磁気テープの記録再生時の走行方向に対応して移動する
ものであればどのような機構でも良い。また、上記実施
例と同様の作用が得られるならば、各部材の重ね合わせ
の上下関係は自由に変更してもよい。
【0079】
【発明の効果】以上のような本発明によれば、早送り機
構および巻戻し機構を作動させる第1モード部材および
第2モード部材を移動可能に設け、第1モード部材およ
び第2モード部材を、押圧により移動可能なFFレバー
またはREWレバーと適宜連動させるという簡単な構成
によって、振動に強く、構成部材の動きがスムーズで確
実な優れた早送り巻戻し機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による早送り巻戻し機構全体
を示す平面図
【図2】図1の実施例におけるフレームに設けられた部
材を示す分解斜視図
【図3】図1の実施例におけるスイッチプレート近傍を
示す側面図
【図4】図1の実施例におけるリンクプレート近傍を示
す平面図
【図5】図1の実施例における磁気テープのフォワード
側走行時のFFレバーおよびREWレバー近傍を示す平
面図(A)、第1モードプレートおよび第2モードプレ
ート近傍を示す平面図(B)
【図6】図5におけるFFレバーおよびREWレバー近
傍を示す拡大平面図
【図7】図5におけるFFレバー操作時のFFレバーお
よびREWレバー近傍を示す拡大平面図
【図8】図7におけるFFレバーおよびREWレバー近
傍を示す平面図(A)、第1モードプレートおよび第2
モードプレート近傍を示す平面図(B)
【図9】図7における早送り巻戻し機構全体を示す平面
【図10】図5におけるREWレバー操作時のFFレバ
ーおよびREWレバー近傍を示す拡大平面図
【図11】図10におけるFFレバーおよびREWレバ
ー近傍を示す平面図(A)、第1モードプレートおよび
第2モードプレート近傍を示す平面図(B)
【図12】図10における早送り巻戻し機構全体を示す
平面図
【図13】図1の実施例における磁気テープのリバース
側走行時のFFレバーおよびREWレバー近傍を示す平
面図(A),第1モードプレートおよび第2モードプレ
ート近傍を示す平面図(B)
【図14】図13におけるFFレバーおよびREWレバ
ー近傍を示す拡大平面図
【図15】図13における早送り巻戻し機構全体を示す
平面図
【図16】図13におけるFFレバー操作時のFFレバ
ーおよびREWレバー近傍を示す拡大平面図
【図17】図16におけるFFレバーおよびREWレバ
ー近傍を示す平面図(A),第1モードプレートおよび
第2モードプレート近傍を示す平面図(B)
【図18】図16における早送り巻戻し機構全体を示す
平面図
【図19】図13におけるREWレバー操作時のFFレ
バーおよびREWレバー近傍を示す拡大平面図
【図20】図19におけるFFレバーおよびREWレバ
ー近傍を示す平面図(A),第1モードプレートおよび
第2モードプレート近傍を示す平面図(B)
【図21】図19における早送り巻戻し機構全体を示す
平面図
【図22】従来の早送り巻戻し機構全体を示す平面図
【図23】図22におけるモードリンクを示す平面図
【図24】図22におけるFFレバーおよびREWレバ
ー近傍を示す拡大平面図
【符号の説明】
1…スイッチプレート 2…セレクトスプリング 3…セレクトプレート 4…角穴 5,25…ガイド孔 6…リンクプレート 7…リンクピン 8…リンクシャフト 9,26…FFレバー 9a…FF爪 9b…FFフック 9c,10c,26c,27c…伝達部 10,27…REWレバー 10a…REW爪 10b…REWフック 11…第2モードプレート 11a…FF側第2押圧部 11b…REW側第2押圧部 11c…被当接部 11d…第2フック 12…FFプレート 12a,13a…軸 12b,13b…被押圧部 13…REWプレート 14…FFギア 15…REWギア 16,17…リールベース 18…FFプレートスプリング 19…REWプレートスプリング 20…第1モードプレート 20a…REW側第1押圧部 20b…FF側第1押圧部 20c…ガイド部 20d…窓穴 20e…第1フック 21,22…モードリンクピン 23…モードリンクシャフト 24…モードリンク 24a,24b,24c,24d…突起部 26a,26b,27a,27b…押圧部 28…ヘッドスイッチングプレート 29…モードリンクスプリング 30…フレーム 31…REWレバースプリング 32…FFレバースプリング 33…第1モードスプリング 34…第2モードスプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/10 G11B 15/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープの走行方向がフォワード側で
    あってもその逆のリバース側であっても記録再生をおこ
    なうことができる磁気記録再生装置に設けられ、フォワ
    ード側走行時における前記磁気テープを早送り走行させ
    るFF機構と、フォワード側走行時における前記磁気テ
    ープを巻戻し走行させるREW機構と、押圧により移動
    可能なFFレバー及びREWレバーと、前記FFレバー
    または前記REWレバーの移動により前記FF機構また
    は前記REW機構のどちらか一方を機械的に選択して作
    動を制御する制御手段と、前記制御手段が前記FF機構
    または前記REW機構のどちらを選択するかを前記磁気
    テープの記録再生時の走行方向に対応させて機械的に判
    断するリンク手段とを有する早送り巻戻し機構におい
    て、前記制御手段 は、第1モード部材及び第2モード部材を
    備え、 前記FFレバー及びREWレバーと、前記第1モード部
    材及び第2モード部材とは、それぞれ前記FFレバー及
    びREWレバーの前記移動方向に沿って縦長に設けられ
    たガイド溝を備え、このガイド溝を貫通するピン部材に
    よって、前記移動方向に対してのみ移動可能に構成され
    ると共に、前記各部材の隣接する部材間には、各々の部
    材を前記移動方向に対してのみ移動可能に規制する規制
    部材が設けられ、 前記第1モード部材は、前記FF機構及び前記REW機
    構を作動または停止させる第1制御部を備え、 前記第2モード部材は、前記FF機構及び前記REW機
    構を作動または停止させる第2制御部を備え、 前記第1モード部材は、前記第1制御部が前記FF機構
    を作動させ、前記REW機構を停止させるFF作動位置
    と、前記第1制御部が前記REW機構を作動させ、前記
    FF機構を停止させるREW作動位置との間を移動可能
    設けられ、 前記第2モード部材は、前記第2制御部が前記FF機構
    及び前記REW機構のどちらも停止させる双方停止位置
    と、前記第2制御部が前記FF機構及び前記REW機構
    のどちらも作動させる双方作動位置との間を移動可能に
    設けられ、 前記第2モード部材は、前記FFレバー及び前記REW
    レバーと常に連動可能に設けられ、 前記リンク手段は、前記磁気テープの記録再生時の走行
    方向に対応させて、前記FFレバーと前記第1モード部
    材とを接続するFF接続位置と、前記REWレバーと前
    記第1モード部材とを接続するREW接続位置との間を
    移動可能な接続部材を備えることを特徴とする早送り巻
    戻し機構。
  2. 【請求項2】 前記第1のモードプレート及び第2のモ
    ードプレートの端部近傍には、前記FF機構と前記RE
    W機構とが対になって設けられ、 前記FF機構及び前記REW機構は、周囲にギア溝を備
    え前記磁気テープを巻回したリールを回転させるリール
    ベースと、 前記リールベース周囲に設けられ、前記ギア溝に係合す
    ることによって前記リールベースにモータの駆動力を伝
    える伝達ギアと、 前記伝達ギアが前記ギア溝に係合する係合位置と前記ギ
    ア溝から離れる開離位置との間を移動可能な移動プレー
    トと、 前記移動プレートを前記係合位置に付勢する付勢手段
    と、をそれぞれ備え、 前記第1制御部及び前記第2制御部は、前記第1のモー
    ドプレート及び前記第2のモードプレートの移動に伴っ
    て、前記移動プレートを前記係合位置から前記開離位置
    に移動させる第1押圧部及び第2押圧部を備えることを
    特徴とする請求項1記載の早送り巻戻し機構。
  3. 【請求項3】 前記第1のモードプレートは、前記移動
    方向と直交する方向に対して略直線状に形成された溝で
    あるガイド部を備え、 前記接続部材は、前記ガイド部を挿通するシャフトから
    なり、さらに前記ガイド部に沿って移動可能に設けられ
    たことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に
    記載の早送り巻戻し機構。
  4. 【請求項4】 前記リンク手段は、前記磁気テープの記
    録再生時の走行方向に対応させて移動可能に設けられた
    スイッチプレートと、 一端に前記接続部材が設けられたリンクプレートとを有
    し、前記スイッチプレートの位置に対応して前記接続部
    材がREW接続位置またはFF接続位置に移動するよう
    に、前記リンクプレートと前記スイッチプレートとを接
    続したことを特徴とする請求項3記載の早送り巻戻し機
    構。
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