JP2528441B2 - テ―ププレ―ヤのモ―ド切換装置 - Google Patents

テ―ププレ―ヤのモ―ド切換装置

Info

Publication number
JP2528441B2
JP2528441B2 JP7149283A JP14928395A JP2528441B2 JP 2528441 B2 JP2528441 B2 JP 2528441B2 JP 7149283 A JP7149283 A JP 7149283A JP 14928395 A JP14928395 A JP 14928395A JP 2528441 B2 JP2528441 B2 JP 2528441B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pin
switching member
switching
head
head base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7149283A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07312001A (ja
Inventor
清行 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP7149283A priority Critical patent/JP2528441B2/ja
Publication of JPH07312001A publication Critical patent/JPH07312001A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2528441B2 publication Critical patent/JP2528441B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テーププレーヤに係
り、特に最小限の部品構成により動作モード設定の切換
えが効率よくできるようにしたモード切換装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近のテーププレーヤは、モータやソレ
ノイドなどの動力を利用して各モードの切換えを行うい
わゆるロジックコントロール方式のものが多くなってい
る。テーププレーヤのモードの設定動作では、磁気ヘッ
ドを磁気テープに対して進退させる駆動、ピンチローラ
をキャプスタンに圧接させ且つ離反させる駆動などが必
要になる。また例えばオートリバース方式の場合には、
一対のピンチローラのいずれかを選択してキャプスタン
に圧接させるための選択駆動、さらに磁気ヘッドが回転
してテープ走行方向に対応するものでは磁気ヘッドの回
転駆動などが必要になる。これら各種のモード設定部の
駆動を行うため、従来は各モード設定部ごとに別々の機
構を有するものが多かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように各種のモ
ード設定部にそれぞれ別個の機構を設けたものでは、プ
レーヤ全体の機構が複雑で部品点数が多くなり、さらに
駆動源となる部品も多くなって、コストが高くなるのみ
ならず、重量が増加し、また電気制御のための回路負担
が大きくなるなどの問題が生じている。
【0004】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、最少限の機構と最少限の駆動源により、各種モー
ド設定が効率よくできるようにしたテーププレーヤのモ
ード切換装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるテーププレ
ーヤのモード切換装置は、磁気ヘッドを移動させるヘッ
ドベースと、モータの動力により回転駆動されその回転
により前記ヘッドベースを移動させる回転体と、ヘッド
ベースが所定の位置へ移動したときに前記回転体をロッ
クするロック部材と、このロック部材を前記ロックまた
はロック解除方向へ駆動する駆動機構と、前記ロック部
材が動作するときに所定の位置へ移動させられる切換部
材と、前記回転体と共に回転するものであり一定の角度
回転した時点で前記切換部材が前記所定の位置へ移動し
ているときには切換部材を第1の位置に振り分け、切換
部材が前記所定の位置へ移動していないときには切換部
材を第2の位置へ振り分けるカムとを有し、回転体がロ
ックされた時点で切換部材が前記第1の位置または第2
の位置に設置され、この切換部材の位置に応じてノーマ
ルプレイまたはリバースプレイの異なる動作モードが設
定されることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】上記手段では、回転体に対するロック部材によ
るロックを解除して、モータにより回転体を回転させる
と、まずその回転動力によりヘッドベースが駆動されて
磁気ヘッドが所定の位置へ移動させられる。またこのロ
ック部材の動作に伴って切換部材が所定の位置へ移動さ
せられる。前記回転体と共に回動するカムが一定の角度
まで回動した時点で、切換部材が前記所定の位置に移動
しているときには、前記カムにより切換部材が第1の位
置へ振り分けられ、カムが一定の角度まで回動した時点
で切換部材が前記所定の位置に移動していないときに
は、前記カムにより切換部材が第2の位置に振り分けら
れる。そして、回転体が前記ロック部材によりロックさ
れた時点で切換部材が第1の位置にあるか第2の位置に
あるかにより、異なる動作モードが設定される。このよ
うにひとつの回転体の動力によりヘッドベースの駆動
と、ヘッドベース以外の部材のモード設定切換えが行わ
れるため、最少限の部品構成と最少の動力源を用いて効
率よい動作切換えができるようになる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面によって説明す
る。図1は本発明の一実施例としてオートリバーステー
ププレーヤの主要部分を示す平面図、図2はその一部分
の右側面図、図3は図1の一部分の正面図、図4はオー
トリバーステーププレーヤのシャーシ裏面側の構造を表
面側から透視して示した平面図、図5は駆動カムの裏面
図、図6(A)以下は動作説明図である。
【0008】図中の符号1はシャーシである。このシャ
ーシ1上には一対のキャプスタン2ならびに3が回転自
在に設けられている。図示右側のキャプスタン2はテー
プのノーマル方向への駆動用であり、左側のキャプスタ
ン3はテープのリバース方向への駆動用である。シャー
シ1の裏側にはキャプスタン2と一体のフライホイール
4、およびキャプスタン3と一体のフライホイール5が
設けられている。この両フライホイール4と5はモータ
(図示せず)によって駆動されている。このモータの動
力により、ノーマル駆動用のキャプスタン2とフライホ
イール4は図にて反時計回りに駆動され、また、リバー
ス駆動用のキャプスタン3とフライホイール5は時計回
りに駆動されている。さらに、フライホイール4上には
一体に回転するギヤ6が設けられている。
【0009】また、一方のキャプスタン2にはピンチロ
ーラ7が対向しており、他方のキャプスタン3にはピン
チローラ8が対向している。ピンチローラ7はブラケッ
ト9に保持され、シャーシ1に対しピン10によって回
転自在に支持されている。同様に他方のピンチローラ8
はブラケット12に保持され、シャーシ1に対しピン1
3によって回転自在に支持されている。片側のブラケッ
ト9にはピン11が固設され、他方のブラケット12に
はピン14が固設されている。各ピン11,14 は各
々ブラケット9,12から下方向へ延びており、シャー
シ1を貫通してその裏面へ突出している。なお、シャー
シ1にはこのピン11,14 が貫通する窓が設けられ
ているが、詳しい図示は省略する。
【0010】また、ブラケット9を支持しているピン1
0には、スプリング15が装着されている。このスプリ
ング15の一方のアーム15aはブラケット9に掛止さ
れており、他方のアーム15bはピン11に掛止されて
いる。同様に、ブラケット12を支持しているピン13
にはスプリング16が装着されている。このスプリング
16の一方のアーム16aはブラケット12に掛止され
ており、他方のアーム16bはピン14に掛止されてい
る。
【0011】シャーシ1上にはヘッドベース17が設け
られている。このヘッドベース17はシャーシ1上に固
設されたガイドピン19にガイドされて矢印A−B方向
へ摺動自在にガイドされている。また、ヘッドベース1
7はスプリング18によって矢印B方向へ付勢されてい
る。ヘッドベース17がA方向へ移動しているときがプ
レイ状態であり、ヘッドベース17がB方向へ移動して
いるときがストップ状態である。ヘッドベース17上に
はヘッド支持台20が設けられており、このヘッド支持
台20に回転ヘッド21が支持されている。この回転ヘ
ッド21は軸22を中心として180度ずつ回転するよ
うになっている。そして、図3に示すように、回転ヘッ
ド21の軸22の後端にはギヤ23が固設されている。
【0012】また、ヘッドベース17の中央には切欠き
が形成されており、この切欠きの縁部には当接片17a
が折曲げ成形されている。さらに、ヘッドベース17の
図示右端部には切欠き17bが形成されているととも
に、その縁部には押圧片17cが折曲げ成形されてい
る。同様に、ヘッドベース17の図示左端には切欠き1
7dが形成されており、この切欠き17dの縁部にもう
1つの押圧片17eが折曲げ成形されている。なお、前
記各ブラケット9と12に固設されているピン11なら
びに14は上記各切欠き17b,17d内を通過してシ
ャーシ1の裏側へ延びている。
【0013】図2,図3ならびに図4(シャーシ1の裏
側の構造をシャーシ1の表側から透視して示した図)に
示すように、シャーシ1の裏側には、本発明の切換部材
の一例としての切換レバー31が設けられている。この
切換レバー31の中央からやや右側に寄った位置にはア
ーム31aが形成されている。このアーム31aはシャ
ーシ1の裏面よりもさらに紙面奥方向に向けてコの字形
状に折曲げ成形されているものである。このアーム31
aの先端にはピン33が固設されている。
【0014】図4に示すように、この切換レバー31は
シャーシ1の裏面に固設された一対のガイドピン32a
と32bにガイドされて矢印C−D方向へ移動自在に支
持されている。また、切換レバー31はスプリング34
によってC方向へ付勢されている。切換レバー31の両
端部には左右対称の切欠き31bならびに31dが形成
されている。右側の切欠き31bの縁部の右端には段差
を介してストッパ31cが形成されている。また、左側
の切欠き31dの縁部の左端には段差を介してストッパ
31eが形成されている。なお、前記ブラケット9と1
2の各々に固設されている前記ピン11と14はシャー
シ1の裏側へ延びて上記各切欠き31bと31d内に挿
入されている。
【0015】また、切換レバー31の中央部には駆動溝
31fが切欠き形成されている。一方、第3図に示すよ
うに、前記ヘッド支持台20の背面には扇形状のギヤ3
5が設けられている。このギヤ35はピン36によって
ヘッド支持台20に回転自在に支持されているととも
に、軸22に固設されている前記ギヤ23と噛合ってい
る。このギヤ35の下部にはアーム35aが形成されて
おり、このアーム35aが切換レバー31の駆動溝31
fに挿入されている。切換レバー31がC方向へ移動し
た状態では、この切換レバー31によってギヤ35は図
3の反時計方向へ駆動され、よってギヤ23を介して回
転ヘッド21は時計方向へ回転した姿勢になる。逆に切
換レバー31がD方向へ移動したときには、駆動溝31
fによってギヤ35が時計方向へ駆動され、よって、ギ
ヤ23と回転ヘッド21は反時計方向へ180度回転す
るようになっている。このように、切換部材である切換
レバー31がC方向に位置しているか、D方向へ位置し
ているかに応じて異なる動作モードが設定されるものと
なっている。
【0016】シャーシ1には駆動カム40が設けられて
いる。この駆動カム40はヘッドベース17および切換
レバー31に対する駆動機構として機能しているもので
ある。この駆動カム40はその中心が軸41によって回
転自在に支持されている。駆動カム40の周囲には歯が
形成されており、この歯が前記キャプスタン2の下部に
設けられたギヤ6と噛合って、ギヤ6から駆動カム40
に回転力が伝達されるようになっている。しかし、この
歯には2箇所の欠損部42aと42bが設けられてい
る。このいずれかの欠損部42a,42bがギヤ6に対
向しているときには、ギヤ6から駆動カム40に回転力
が伝達されないようになっている。
【0017】また、駆動カム40の上面にはヘッドカム
43が一体成形されている。このヘッドカム43はヘッ
ドベース17に形成された前記当接片17aに当接して
いる。さらに、図5(駆動カム40の背面図)に示すよ
うに、駆動カム40の裏面の周囲にはガイド面44が連
続して形成されている。このガイド面44は段差になっ
ているため、駆動カム40の裏面の中央部は凹状に形成
されていることになる。このガイド面44には2箇所の
ロック突起44a,44bが形成されている。このロッ
ク突起44a,44bはいずれも前記欠損部42aと4
2bに近接した位置に形成されている。また、駆動カム
40の裏面の中央部には一対のガイドカム45aと45
bとが一体に形成されている。この両ガイドカム45a
と45bとの間にはピン通路Xが形成されている。
【0018】さらに、シャーシ1の裏面にはロックレバ
ー51が設けられている。このロックレバー51はシャ
ーシ1に固設されたピン52によって回動自在に支持さ
れている。このロックレバー51の先端にはロックピン
53が固設されている。このロックピン53は駆動カム
40のガイド面44に摺接するようになっている。ロッ
クレバー51の基部はソレノイド54のプランジャ54
aに連結されている。このソレノイド54が、ロックレ
バー51を駆動する駆動機構である。また、プランジャ
54aにはスプリング56が外装されており、このスプ
リング56の弾性力によってロックレバー51は、図1
ならびに図4において反時計方向(矢印E方向)へ付勢
されている。なお、図1では、カセット内のリールを駆
動するためのリール台などの他の機構の図示を省略して
いる。
【0019】次に、上記構成によるオートリバーステー
ププレーヤの動作について説明する。 (ノーマルプレイ)図6(A)と図6(B)はストップ
状態を示し、図7(A)と図7(B)はノーマルプレイ
状態を示すものである。図6(A)と図7(A)はシャ
ーシ1の表面方向から見た図であり、図6(B)と図7
(B)はシャーシ1の裏面から見た図である。なお、ノ
ーマルプレイとは、装填されたカセット内のテープが、
図1において右方向へ送られて録音・再生動作が行なわ
れる場合をいうものである。
【0020】ストップ状態では、駆動カム40のヘッド
カム43はその周面の軸41に近い部分がヘッドベース
17の当接片17aに当接している。よって、ヘッドベ
ース17はスプリング18によってB方向へ移動してお
り、回転ヘッド21はテープ(図示せず)から離れてい
る。また、ヘッドベース17の2つの切欠き17bと1
7dの各々の縁部がピン11と14をB方向へ押し戻す
ので、2個のピンチローラ7と8は共にキャプスタン2
と3から離れている。
【0021】このとき、ヘッドベース17の当接片17
aがヘッドカム43を押圧するので、駆動カム40はG
方向へ付勢されることになる。ところが、駆動カム40
の裏面では、ロックピン53がスプリング56の付勢力
によってロック突起44aに係合しているので、駆動カ
ム40は停止している。また、駆動カム40の周囲の歯
の欠損部42aがギヤ6(図1参照)に対向している。
一方、切換レバー31はスプリング34の力によってC
方向(第2の位置)へ移動している。
【0022】録音あるいは再生操作スイッチを押すと、
ソレノイド54が励磁され、プランジャ54aが引かれ
る。これにより、ロックレバー51がF方向へ回動し、
ロックピン53がロック突起44aから外れる。よっ
て、駆動カム40はヘッドベース17に押されてG方向
へ回動する。そして、駆動カム40の歯がギヤ6に噛合
って、駆動カム40はこのギヤ6によりさらにG方向へ
駆動される。ソレノイド54の吸引時間は短い時間Ta
であり、この時間の後、ロックレバー51は直ちにE方
向へ復帰する。すなわち、図5に示すように、ロックピ
ン53はソレノイド54の吸引と同時に(イ)から
(ロ)の位置に至り、上記Ta時間経過後、直ちに
(ハ)の位置に戻り、その後は、ガイド面44に摺接す
る。また、ソレノイド54によってロックレバー51が
F方向へ駆動されたときに、ロックレバー51の先端が
ピン33を介して切換レバー31のアーム31aを一旦
D方向へ移動させるが、Ta時間経過後、ロックレバー
51の復帰に従って切換レバー31は直ちにC方向へ復
帰する。すなわち上記ピン33は図5において(ホ)か
ら(ヘ)で示す所定の位置へ移動し、Ta時間経過後に
同じく所定位置の(ト)から(チ)へ移動するものであ
る。
【0023】上記駆動カム40がギヤ6によってG方向
へ所定の角度だけ駆動されると、他方のロック突起44
bがロックピン53に当り、この位置にて駆動カム40
は再度ロックされる(図7(B)の状態)。このように
駆動カム40がG方向へ回転する間、前記ヘッドカム4
3は当接片17aを介してヘッドベース17をA方向へ
移動させ、回転ヘッド21はテープに当接する位置に至
る。
【0024】また、ヘッドベース17がA方向へ移動す
る間、ヘッドベース17に形成されている押圧片17c
がスプリング15のアーム15bを押し、また、他方の
押圧片17eがスプリング16のアーム16bを押す。
よって各ブラケット9と12は各スプリング15,16
のアーム15a,16aに押され、各ピンチローラ7と
8はキャプスタン2と3の方向へ進行する。
【0025】一方、前述の如く、切換レバー31はC方
向(第2の位置)に移動しているので、ブラケット9と
12に固設されている各ピン11,14のうちの片側の
ピン14の先方にはストッパ31eが対向しており、他
方のピン11にはストッパ31cが対向していない。よ
って、ヘッドベース17がA方向へ最大限移動したとき
に、ピン14がストッパ31eに規制されるので、ピン
チローラ8がキャプスタン3に対して間隔を開けた位置
にて停止する。すなわち、ヘッドベース17上の押圧片
17eはスプリング16のアーム16bのみをA方向へ
押す状態になり、ピン14はストッパ31eに当接した
位置に残されることになる。これに対し、ピン11はス
トッパ31cに規制されないので、ピンチローラ7はキ
ャプスタン2に圧接させられる。よってテープはピンチ
ローラ7とキャプスタン2とに挟持され、キャプスタン
2の回転により、図1の右方向へ送られる。また、図示
しないリール台によってテープが右方向へ巻取られる。
このとき、回転ヘッド21によって録音あるいは再生が
行なわれる。
【0026】このように、切換部材である切換レバー3
1がC方向(第2の位置)に移動していることにより、
ピンチローラの選択制御および回転ヘッド21の向きの
設定が行われ、テーププレーヤの動作モードがノーマル
プレイに設定される。 (リバースプレイ)
【0027】図8と図9はリバースプレイの際の動作を
示すものである。図8はリバース動作へ移行途中の状態
であり、図8はリバースプレイ状態である。この両図は
共にシャーシ1を裏面側から見た状態を示している。リ
バースプレイは、テープを図1の左方向へ進行させて録
音あるいは再生を行なう動作をいうものである。
【0028】リバースプレイに移行するときにおいて
も、図8に示す状態からソレノイド54を吸引する。リ
バースプレイの場合には、この吸引時間はノーマルプレ
イのときのTaよりもやや長い時間Tbとなる。ソレノ
イド54が吸引すると、ロックレバー51はF方向へ回
動し、ロックピン53が駆動カム40のロック突起44
aから外れ、駆動カム40がG方向へ駆動される。ま
た、このときロックレバー51の先端はピン33を図の
右方向へ押圧する。今回はソレノイド54の吸引時間が
長いので、ピン33は右方向へ押された状態がしばらく
続く。駆動カム40が回転すると、ピン33は図5にお
ける(ヘ)の所定位置から(ヌ)の位置に至ってガイド
カム45bに当接する。さらに駆動カム40が回転する
と、ピン33はピン通路X内へ導かれる。
【0029】なお、ソレノイド54はTb時間経過後に
非吸引状態になるので、ロックピン53は図5の(リ)
の位置にてガイド面44に摺接する状態に戻る。よっ
て、駆動カム40がG方向へ回転し、もう一方のロック
突起44bがロックピン53に係止されたときに駆動カ
ム40が停止しプレイ状態になる。このときには、図9
に示すように、ピン33はピン通路Xの終端部(図5に
おける(ル)の位置)に保持されている。よって、リバ
ースプレイ状態ではピン33により切換レバー31はD
方向(第1の位置)へ移動した状態になる。
【0030】また、図9の状態のとき、図7(A)に示
したのと同様に、ヘッドベース17はヘッドカム43に
押されてA方向へ移動する。このときヘッドベース17
上の押圧部17cと17eがスプリング15と16を介
してピンチローラ7と8をキャプスタン2と3の方向へ
押す。ところがこのときには、切換レバー31がD方向
へ移動しているので、ピン11の前方にストッパ31c
が対向し、ピン14にはストッパ31eが対向しなくな
る。よって、ヘッドベース17のA方向への移動の際、
ピン11がストッパ31cに規制される。そのため、ピ
ンチローラ7はキャプスタン2に当接せず、ピンチロー
ラ8がキャプスタン2に当接する。よって、テープはピ
ンチローラ8とキャプスタン3とに挟持されて図1の左
方向へ送られる。
【0031】なお、リバースプレイに移行する際に、上
記の如く、切換レバー31がD方向へ移動するが、この
とき、切換レバー31の駆動溝31fが扇状のギヤ35
(図3参照)をD方向へ押すので、ギヤ35が回転す
る。したがって、ギヤ35と噛合っているギヤ23が回
転して回転ヘッド21が180度回転する。このように
180度回転した状態の回転ヘッド21によって、図1
の左方向へ送られるテープに対する録音あるいは再生動
作が行なわれる。
【0032】すなわち、駆動カム40がロックされた状
態で、切換部材である切換レバー31がD方向(第1の
位置)に位置しているときには、ピンチローラの選択制
御と、回転ヘッド21の向きの設定により、動作モード
はリバースプレイに切換えられる。
【0033】(ストップ動作)図7(A)、図7(B)
のノーマルプレイあるいは図9のリバースプレイを停止
させる場合には、いずれのときも、ソレノイド54を短
時間吸引させる。これにより、ロックピン53はロック
突起44bから離れる。駆動カム40はヘッドカム43
を介してヘッドベース17にてB方向へ押されているの
で、ロックピン53が外れた瞬間に駆動カム40はG方
向へ回転し、その後はギヤ6によって回転し続ける。そ
してロックピン53がロック突起44aに再び係合して
駆動カム40が停止する。このときヘッドベース17も
B方向へ戻り、回転ヘッド21やピンチローラ7,8も
元の位置に復帰する。なお、切換レバー31もスプリン
グ34の力によってC方向へ復帰する。
【0034】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、回転体の
回転によりヘッドベースの位置が制御されて、磁気ヘッ
ドの位置の設定が行われる。また同じ回転体の回転時
に、カムによって、切換部材が振り分けられ、この切換
部材の位置に応じて、ヘッドベース以外の部材の切換
え、例えばピンチローラの選択や回転ヘッドの向きの設
定などが行われ、この切換部材の位置によりノーマルプ
レイまたはリバースプレイの異なる動作モードが設定さ
れる。このように共通の回転体によりヘッドベースの移
動と他の部材の切換制御が共に行われるため、動作モー
ド設定のための機構が非常に簡単になる。
【0035】また、前記カムにより切換部材をいずれの
位置へ振り分けるかの選択は、カムが一定の角度に回動
した時点で、ロック部材により切換部材が所定の位置へ
移動させられているか否かにより行われる。このように
切換部材の振り分けのタイミングとその設定がロック部
材を駆動する駆動機構により行われるため、動作モード
切換えのタイミング設定のための駆動機構も最少とな
り、構造を簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】オートリバーステーププレーヤの主要構成を示
す平面図、
【図2】図1の一部を示す側面図、
【図3】図1の一部の正面図、
【図4】シャーシの裏側の機構をシャーシの表面から透
視して示す平面図、
【図5】駆動カムの背面を示す拡大図、
【図6】(A)はストップ状態をシャーシ上面側から見
た動作説明図、(B)はシャーシ裏面側から見た動作説
明図、
【図7】(A)はノーマルプレイ状態をシャーシ上面側
から見た動作説明図、(B)はシャーシの裏面側から見
た動作説明図、
【図8】リバースプレイに移行する状態を示す動作説明
図、
【図9】リバースプレイ状態を示す動作説明図、
【符号の説明】
1 シャーシ 2,3 キャプスタン 7,8 ピンチローラ 15,16 スプリング 17 ヘッドベース 17c,17e…押圧部 21 回転ヘッド 31 切換レバー(切換部材) 31c,31e ストッパ 45a,45b ガイドカム 51 ロックレバー 53 ロックピン 54 駆動機構(ソレノイド) C 第2の位置への方向 D 第1の位置への方向

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッドを移動させるヘッドベース
    と、モータの動力により回転駆動されその回転により前
    記ヘッドベースを移動させる回転体と、ヘッドベースが
    所定の位置へ移動したときに前記回転体をロックするロ
    ック部材と、このロック部材を前記ロックまたはロック
    解除方向へ駆動する駆動機構と、前記ロック部材が動作
    するときに所定の位置へ移動させられる切換部材と、前
    記回転体と共に回転するものであり一定の角度回転した
    時点で前記切換部材が前記所定の位置へ移動していると
    きには切換部材を第1の位置に振り分け、切換部材が前
    記所定の位置へ移動していないときには切換部材を第2
    の位置へ振り分けるカムとを有し、回転体がロックされ
    た時点で前記切換部材が前記第1の位置または第2の位
    置に設置され、この切換部材の位置に応じてノーマルプ
    レイまたはリバースプレイの異なる動作モードが設定さ
    れることを特徴とするテーププレーヤのモード切換装
    置。
JP7149283A 1995-06-15 1995-06-15 テ―ププレ―ヤのモ―ド切換装置 Expired - Lifetime JP2528441B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7149283A JP2528441B2 (ja) 1995-06-15 1995-06-15 テ―ププレ―ヤのモ―ド切換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7149283A JP2528441B2 (ja) 1995-06-15 1995-06-15 テ―ププレ―ヤのモ―ド切換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07312001A JPH07312001A (ja) 1995-11-28
JP2528441B2 true JP2528441B2 (ja) 1996-08-28

Family

ID=15471818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7149283A Expired - Lifetime JP2528441B2 (ja) 1995-06-15 1995-06-15 テ―ププレ―ヤのモ―ド切換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2528441B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100314623B1 (ko) 1998-10-22 2001-11-15 이형도 테이프 플레이어의 모드 절환장치
JP2003022594A (ja) * 2001-07-09 2003-01-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd テープローディング装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5544456B2 (ja) * 1977-02-15 1980-11-12
JPS5769550A (en) * 1980-10-14 1982-04-28 Toshiba Corp Driving circuit for tape recorder

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5544456U (ja) * 1978-09-12 1980-03-22

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5544456B2 (ja) * 1977-02-15 1980-11-12
JPS5769550A (en) * 1980-10-14 1982-04-28 Toshiba Corp Driving circuit for tape recorder

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07312001A (ja) 1995-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6242342B2 (ja)
JP2565203B2 (ja) リバ−ス式記録再生装置のモ−ド切換機構
JP2961747B2 (ja) 記録及び/又は再生装置
JPS6230189Y2 (ja)
JP2528441B2 (ja) テ―ププレ―ヤのモ―ド切換装置
JPS624919Y2 (ja)
EP0369454B1 (en) Translation cam means
JP2737178B2 (ja) テーププレーヤのモード切換機構
JPH0373946B2 (ja)
JPH0337157Y2 (ja)
JPH0626028U (ja) テーププレーヤのモード切換装置
JPH0548250Y2 (ja)
JP2600177B2 (ja) リール台の回転駆動装置
JPH083922B2 (ja) テ−プレコ−ダ
JPH0427001Y2 (ja)
JPS624920Y2 (ja)
JPH0755698Y2 (ja) テーププレーヤのモード切換装置
JPS6125074Y2 (ja)
JP3221723B2 (ja) ヘッド移動装置
JPH0643857Y2 (ja) オートリバーステーププレーヤにおけるモード検知装置
JPH0516645Y2 (ja)
JP2557603Y2 (ja) テープレコーダのモード切換機構
JPS6131540B2 (ja)
JP2571718B2 (ja) オートリバース式テープレコーダのモード切換装置
JP3472328B2 (ja) 早送り巻戻し機構

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960326

EXPY Cancellation because of completion of term