JP2003022594A - テープローディング装置 - Google Patents

テープローディング装置

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JP2003022594A
JP2003022594A JP2001207496A JP2001207496A JP2003022594A JP 2003022594 A JP2003022594 A JP 2003022594A JP 2001207496 A JP2001207496 A JP 2001207496A JP 2001207496 A JP2001207496 A JP 2001207496A JP 2003022594 A JP2003022594 A JP 2003022594A
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tape guide
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tape
height
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JP2001207496A
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Akio Konishi
章雄 小西
Koichiro Hirabayashi
晃一郎 平林
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/60Guiding record carrier
    • G11B15/61Guiding record carrier on drum, e.g. drum containing rotating heads
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/60Guiding record carrier
    • G11B15/66Threading; Loading; Automatic self-loading
    • G11B15/665Threading; Loading; Automatic self-loading by extracting loop of record carrier from container
    • G11B15/6653Threading; Loading; Automatic self-loading by extracting loop of record carrier from container to pull the record carrier against drum
    • G11B15/6656Threading; Loading; Automatic self-loading by extracting loop of record carrier from container to pull the record carrier against drum using two-sided extraction, i.e. "M-type"

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気記録再生装置等のテープローディング装
置をにおいて、テープガイドポストの高さ精度を確保
し、かつ低コストで、小型化ができることを目的とす
る。 【解決手段】 テープガイドポストの端面に当接し、テ
ープガイドポストの高さの位置を決定するポスト端面当
接部材を基盤に設けることにより、テープガイドポスト
の、高さ精度が高く、かつ低コストで、小型のテープロ
ーディング装置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばVTRのよ
うな磁気記録再生装置のテープローディング装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、VTR等の磁気記録再装置は、小
型化、デジタル化に伴って記録密度が益々高くなり、こ
の結果、テープ走行系の精度の向上が求められている。
当然、テープローディング装置の高精度化も必要とな
る。また、オーディオビデオ関連商品は、小型化および
低価格化の大きな流れのなかにあり、VTR等の磁気記
録再装置も全く同様である。
【0003】以下に従来のテープローディング装置につ
いて説明する。従来、テープローディング装置は特許2
701575号に記載されたものが知られている。図
5、図6、図7は従来の磁気記録再生装置であるVTR
のテープローディング装置を示す図であり、それぞれ特
許2701575号の図3、図4、図5、図15を引用
したものである。また、図8、図9は、従来のテープロ
ーディング装置のテープガイドポスト周辺の機構示す図
であり、それぞれ特許2789838号の図4、図5を
引用したものである。なお、説明をわかりやすくするた
めに、特許2701575号の図15では、「ボート基
準面」及び「基準面」と記載されている名称を、本明細
書の図7ではそれぞれ「ボート側基準面」および「基盤
側基準面」と変更して以下の説明をする。
【0004】図5において、2はカセットで、13は磁
気テープで、19は回転ヘッドシリンダーである。8は
テープガイドポストとしての供給側ローディングローラ
ポストであり、磁気テープの走行を案内する。14は搬
送体としての供給側ボートで供給側ローディングローラ
ポスト8及び傾斜ポスト16を搭載し、カセット2内の
磁気テープ13を引き出す。これらのテープガイドポス
ト以外に、テンションポスト9、巻き取り側ローディン
グポスト10,11、さらに補助ガイドポスト23とい
った複数のテープガイドポスト(テープガイドポスト
群)も同様にカセット2内の磁気テープ13を引き出
す。これにより、所定のテープ走行系が形成され、磁気
テープの記録再生が可能になる。
【0005】図5、図6で、供給側リール3を出たテー
プは、9,26,16、で示すテープガイドポスト群を
経て、供給側ローディングローラポスト8に巻回し、こ
の後、回転ヘッドシリンダー19に巻回し、巻き取り側
ローディングポスト10に巻回したのち、所定のテープ
走行系を経て、巻き取り側リール4に達する。なお、図
5の状態でのテープ走行系に関連する部分のみを斜視図
で示したのが、図6である。
【0006】図7で、1は基盤としてのシャーシで、8
6はストッパーで、53は駆動シャフトである。供給側
ボート14の裏面には3ヶ所のボート側基準面が設けら
れている。また、図8、図9は、従来のテープローディ
ング装置のテープガイドポスト周辺の機構示す図であ
り、本構成が、従来のテープガイドポストの高さ調整機
構の典型的な構成である。
【0007】図8、図9で、10は搬送体としての巻き
取り側ボートであり、18はパイプで雌ねじ部18aと
円筒部18bを有し、巻き取り側ボート10に圧入固定
されている。14は巻き取り側ローディングポストで、
ローラ14a、シャフト16、ローラ保持部材17、上
フランジ14bで構成されている。ローラ保持部材17
および上フランジ14bはシャフト16に圧入され固定
されている。ローラ14aはシャフト16の上方部16
aに回転自在に支持されており、上フランジ14bで上
方向の位置が規制され、ローラ保持部材17で下方向の
位置が規制される。また、上フランジ14b及びローラ
保持部材17は、磁気テープの走行の上下方向の位置を
規制するものでもある。ローラ保持部材17は、雄ねじ
部17aを有し、パイプ18の雌ねじ部18aと螺合し
ている。19はネジで、パイプ18のネジ穴20に形成
された雌ねじ部に螺合し、その先端がシャフト16の下
方部16bの外周面を押さえている。上フランジ14b
の上部には、六角穴形状、もしくはスリ割り形状の凹部
が形成されており、この凹部にドライバー等の工具を係
合させ、上フランジを回転させることができる。上フラ
ンジのが回転するとこれに固定されているシャフト16
及びローラ保持部材17も一体となって回転する。
【0008】なお、ここで、上フランジ14b、ローラ
14a、雄ねじ部17a、雌ねじ部18a、円筒部18
b、上方部16a、下方部16bの名称は、特許278
9838号の図5では記載されていないが、説明をわか
りやすくするために、本明細書の図9では、これらの名
称を追加した。また、特許2701575号のローディ
ング機構のなかでは、テープガイドポストの高さ調整機
構の記述が省略されいるが、実際は、特許278983
8号の図5で示すような高さ調整機構が組み込まれてい
るのが一般的である。よって、以下の説明は、特許27
01575号のローディング機構のなかに特許2789
838号の図5で示すような高さ調整機構が組み込まれ
ているとして、以降の説明をする。
【0009】以上のように構成された従来のテープロー
ディング装置について、以下、その動作について説明す
る。供給側ボート14は、ローディング動作の完了位置
では、図7のようになっている。即ち駆動シャフト53
は供給側ボート14を左方向へ付勢している。この付勢
力により、供給側ボート14はストッパー86に当接す
るとともに、このストッパー86から矢印F方向の反力
を受ける。この結果、供給側ボート14の裏面の3つの
ボート側基準面がシャーシ1の基盤側基準面に押圧さ
れ、供給側ボート14は基盤側基準面にぴったり沿う。
したがって、この状態ではじめて、供給側ボート14の
高さが精度良く決定され、かつ、供給側ボート14の傾
きも精度良く決定される。これにより、供給側ボート1
4に搭載されたテープガイドポストとしての供給側ロー
ディングローラポスト8も、その高さ及びその傾きが精
度良く決定される。
【0010】さて、現在のVTRでは、磁気テープに記
録されるトラックの幅は、5〜20μmであるがゆえ
に、回転ヘッドシリンダーに巻回した磁気テープは、回
転ヘッドシリンダーに対する相対位置精度として、1〜
2μmレベルの精度が必要である。この為、回転ヘッド
シリンダー近傍に配したテープガイドポストはその高さ
精度及び傾きが極めて重要である。即ち、図6でいえ
ば、供給側ローディングローラポスト8及び、巻き取り
側ローディングローラポスト10の位置及び傾きの精度
が特に重要である。これらテープガイドポストは、その
高さの精度として、数μm程度の精度が要求され、傾き
精度としては、0.2#〜0.5#程度の精度が要求され
る。もちろん、将来のさらなる高密度記録に伴い、今
後、必要精度はさらにきびしくなっていく。また、上記
の高さ精度及び傾き精度を向上させればさせるほど、品
質が良くなるのは言うまでもない。
【0011】ここで、図7で、基盤側基準面の高さ方向
の寸法バラツキや、供給側ボート14に対する供給側ロ
ーディングローラポスト8の高さ方向の寸法バラツキ
は、10〜50μm程度は存在するゆえ、単品部品の単
なる組立だけで、上記で述べた数μmレベルの高さ精度
を保証するのは困難である。したがって、例えば図8、
図9に示す機構では、テープガイドポストを回転させ、
上フランジ14bに設けた凹部にドライバーを係合さ
せ、テープガイドポストを回転させることにより、高さ
を調整して精度保証を行っていた。
【0012】さて、この高さ調整後の精度をそのまま保
証するためには、図9で、ローラ保持部材17の雄ねじ
部17aとパイプ18の雌ねじ部18aの螺合部に上下
方向のガタがあってはならない。また、振動、繰り返し
使用、経時変化等によるテープガイドポストの高さの変
化があってはならない。図9に示す機構では、側方から
ネジ19を締め、シャフトの下方部16bをパイプ18
の円筒部18bの内壁面押圧し、テープガイドポストを
搬送体(この場合は、巻き取り側ボート10)に対して
固定することにより、調整後の状態からテープガイドポ
ストの高さが変化しないように対策を講じている。
【0013】つぎに、図7からわかるように、テープガ
イドポストの傾きの精度は、基盤基準面の傾き精度と、
ボート側基準面に対するテープガイドポストの傾き精度
との和になる。したがって、上記の0.2#〜0.5#と
いう傾き精度を保証するために、基盤側基準面の傾き精
度を0.1〜0.3#程度、ボート側基準面に対するテ
ープガイドポストの傾きの精度も0.1#〜0.3#程度
にするというのが、この機構部分の一般的な精度の仕様
であった。この為に、パイプ18の円筒部18bの内周
面の円筒度は1〜3μm程度であり、ボート側基準面に
対する円筒部18bの傾きの精度もまた0.1#〜0.
3#程度というのが、一般的な各部の精度であった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、下記のような問題点を有していた。基盤
に対するテープガイドポストの傾きバラツキは基本的に
は、基盤側基準面の傾きバラツキとボート基準面に対す
るテープガイドポストの傾きバラツキとの和になるの
で、基盤基準面の高精度加工、およびボート基準面に対
するパイプの円筒部の高精度加工が必要である。この精
度は、現在の加工技術の最高レベルに近い加工であり、
部品のコストが高くなるという問題点を有していた。な
お、ここで言う「加工」とは、切削加工、合金焼結加
工、樹脂成形加工等の工業的加工方法を言う。
【0015】また、パイプの円筒部の内壁面にテープガ
イドポストの支持部(図9に示す機構では、シャフト1
6の下方部16b)を精度良く沿わせる必要があるた
め、パイプとテープガイドポストとの嵌合部は、軸方向
の軸受け長さを有る程度以下に短くすることはできなか
った。よって、小型化設計が難しいという問題点を有し
ていた。
【0016】また、搬送体には、一般的に高精度加工が
可能な材料として、亜鉛ダイカストやアルミダイカスト
のような金属鋳造部品、もしくはPPS等のスーパーエ
ンジニアリングプラスチックを使用せざるを得ないた
め、単品部品の材料自体やその成形加工がコストアップ
を招くという問題点を有していた。
【0017】また、図7の機構では、組立後に、テープ
ガイドポストの傾きを調整する手段がないため、傾きの
精度が出ていない部品は廃棄するしかなく、歩留まりが
悪く、結果としてコストアップを招くという問題点を有
していた。
【0018】また、高さ調整機構であるテープガイドポ
スト側のネジ部のスペース及び搬送体側のネジ部のスペ
ースが必要であるゆえ搬送体及びテープガイドポストの
小型化設計が難しく、この結果メカニズムの小型化が難
しいという問題点を有していた。
【0019】また、高さ調整機構であるテープガイドポ
スト側のネジ部(図9では、ローラ保持部材17の雄ね
じ部17a)及び搬送体側のネジ部(図9では、パイプ
18の雌ねじ部18a)は、その形状による制約から、
転造加工が困難であり、切削によるねじ切り加工をしな
ければならなかった。それ故、コストが高くなるという
問題点を有していた。
【0020】さらに、搬送体に支持されている部位であ
るテープガイドポストの下方部とテープガイドポストの
テープガイド部とが完全に平行となるようには製造でき
ない。即ち、図9では、シャフト16の下方部16aと
シャフト16の上方部16aは完全にまっすぐではない
ゆえ、上方部16aに支持されたローラ14もまた、下
方部16aと完全に平行となるようには製造できない。
したがって、テープガイドポストの高さ調整時に、テー
プガイドポストを回転させると、このわずかに角度差に
より、テープガイド部は、搬送体に対して、いわゆるす
りこぎ運動をする。よって、高さ調整を行うと、基盤に
対してテープガイド部の傾きが変化し、テープガイドポ
ストの傾き精度が劣化するという問題点を有していた。
【0021】また、テープガイドポストと搬送体との間
のガタをなくすために横ネジ(図9では、ネジ19)が
必要となり、部品点数が増加する、タップ加工が必要に
なる、ネジ締め工程が必要になる、組立工数が増加する
等、コストが高くなるという問題点を有していた。
【0022】また、テープガイドポストの高さ調整は、
テープガイドポストの回転により行っていた。よって、
テープガイドポストを回転させるドライバー等の工具が
係合するための凹部を、上フランジ部に設けるのが一般
的であった。この為、上フランジ部には、スリ割り形状
または、6角穴の形状の凹部を形成しなければならず、
コストが高くなるという問題点を有していた。(図9で
は、上フランジ部に凹部が描画されてないが、一般的
に、テープガイドポストを回転させるために、上フラン
ジ部に係合部である凹部を設けている。) また、搬送体とテープガイドポストは、完全剛体ではな
い故、たとえ搬送体とテープガイドポストの係合部のガ
タがゼロであったとしても、磁気テープのテープ張力に
より、搬送体やテープガイドポストに若干の弾性変形が
発生していた。したがって、テープ張力の変動により、
テープガイドポストの傾きや高さがわずかに変化し、テ
ープガイドポストの傾きや高さが不安定であるという問
題点を有していた。
【0023】さらに、搬送体の材料として、形状形成が
容易な亜鉛ダイカストや樹脂を用いた場合は、特に高温
環境下で、経時変化を起こし。わずかに変形をするとい
う問題があった。これにより、テープガイドポストの傾
きや高さがわずかに変化し、テープガイドポストの傾き
精度や高さ精度が劣化するという問題点を有していた。
そして、もし、この変化量を最小限に留めるには、搬送
体の肉厚を厚くする必要であり、この結果、形状が大き
くなり小型化を阻害するという問題点を有していた。
【0024】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、コストが削減でき、かつ従来同等以上の精度が確保
でき、小型化設計がしやすいテープローディング装置を
提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のテープローディング装置は、基盤とテープを
巻架してローディングするテープガイドポストとを備
え、このテープガイドポストの端面と当接してテープガ
イドポストの高さを位置決めするポスト端面当接部材を
基盤に設けるという構成を有している。この構成によっ
て、コストが削減でき、かつ従来同等以上の精度が確保
できるテープローディング装置が得られる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、基盤とテープを巻架してローディングするテープガ
イドポストとを備え、このテープガイドポストの端面と
当接してテープガイドポストの高さを位置決めするポス
ト端面当接部材を基盤に設けることを特徴としたもので
あり、テープガイドポストの端面の高さ方向の位置をポ
スト端面当接部で直接位置決めすることによりテープガ
イドポストの高さが決定されるので、搬送体に対するテ
ープガイドポストの相対的な高さ精度は、テープガイド
ポストの高さ精度と無関係になる。これにより、搬送体
の高さを決める基盤側基準面そのものが存在しないた
め、基盤側基準面の高精度加工もまた必要がなく、コス
トが削減できるという作用を有する。また、搬送体に対
するテープガイドポストの高さバラツキの要因を排除で
きるゆえ、テープガイドポストの高さ精度が向上すると
いう作用を有する。また、搬送体に対するテープガイド
ポストの高さ精度を大幅に緩和できるので、コストが削
減できるという作用を有する。また、搬送体に対するテ
ープガイドポストの高さが、経時変化や、テープ張力等
によりわずかに変化したとしても、テープガイドポスト
の高さが変化しないゆえ、テープガイドポストの高さが
安定するという作用を有する。さらに、搬送体に対する
テープガイドポストの高さや傾きが、経時変化や、テー
プ張力等でわずかに変化しても許容できるので、搬送体
に高額材料を使用する必要がなく、低コスト化ができる
という作用を有する。
【0027】請求項2に記載の発明は、テープガイドポ
ストの高さを位置決めするポスト端面当接部材を上下方
向に移動、調整するポスト高さ調整手段を備えることを
特徴としたものであり、このポスト端面当接部材を上下
方向に移動させることにより、テープガイドポストの高
さを、所定の高さに限りなく近い状態にまで高精度化で
きるという作用を有する。さらに、搬送体に対する相対
的にテープガイドポストの高さを調整する必要がないの
で、搬送体側に高さ調整機構や、横ネジを設ける必要が
ない。この結果、搬送体及びテープガイドポストの小型
化及び低コスト化ができるという作用を有する。また、
高さ調整の時に、テープガイドポストを回転させないの
で、すりこぎ運動が発生せず、テープガイドポストの傾
きが変化しないという作用を有する。 また、高さ調整
の時に、テープガイドポストを回転させないので、上フ
ランジ部にドライバとの係合のための凹部を形成する必
要がなく、低コスト化ができるという作用を有する。
【0028】請求項3に記載の発明は、テープガイドポ
ストの一端の側面と係合してテープガイドポストの平面
方向の位置を規定する第1のポスト係合部材を有し、第
1のポスト係合部材は、ポスト端面当接部材と一体で連
続的に構成されており、第1のポスト係合部材に設けら
れた第1の雌ネジ部と、ポスト端面当接部材に設けられ
た第1の穴と第1の穴に貫通、係合され第1の雌ネジ部
に螺合するポスト高さ調整ネジを備えることを特徴とし
たものであり、穴の形成と雌ねじ部の形成と、ポスト高
さ調整ネジの追加という極めて簡単な構成で、高精度に
テープガイドポストの高さが調整できるゆえ、低コスト
化及び小型化ができるという作用を有する。さらに、第
1のポスト係合部材は、ポスト端面当接部材と一体で連
続的に構成されているため、部品点数の増加が少なく、
構成も単純で、コストの低減が及び小型化が図れるとい
う作用を有する。
【0029】請求項4に記載の発明は、テープガイドポ
ストの平面方向の位置を規定する第1のポスト係合部材
にはV字形の切り欠き部が設けられており、この切り欠
き部とテープガイドポストの一端が係合することを特徴
としたものであり、このV字形の切り欠き部はテープガ
イドポストの一端部をより精度良く位置決めできるの
で、テープガイドポストの傾きの再現性に優れるゆえ、
さらなるテープガイドポストの傾きの高精度化が図れる
という作用を有する。
【0030】請求項5に記載の発明は、基盤とテープを
巻架してローディングするテープガイドポストと、テー
プガイドポストの一端と係合してテープガイドポストの
一端の平面方向の位置を規定する第1のポスト係合部材
と、この第1のポスト係合部材の近傍のテープガイドポ
ストの端面に当接してテープガイドポストの高さを規定
するポスト端面当接部材と、このポスト端面当接部材を
上下方向に移動、調整するポスト高さ調整手段と、テー
プガイドポストの他端と係合して前記テープガイドポス
トの他端の平面方向の位置を規定する第2のポスト係合
部材と、この第2のポスト係合部材を平面方向に移動、
調整するポスト傾き調整手段をと備えたことを特徴とし
たものであり、上記の請求項1、請求項2のところで述
べた作用のほかに、テープガイドポストの一端の平面方
向の位置を第1のポスト係合部材で直接位置決めし、テ
ープガイドポストの他端の平面方向の位置を第2のポス
ト係合部材で直接位置決めすることによりテープガイド
ポストの傾きが決定されるので、搬送体に対するテープ
ガイドポストの相対的な傾き精度は、テープガイドポス
トの傾き精度と無関係になる。これにより、搬送体に対
するテープガイドポストの傾き精度を大幅に緩和できる
ので、コストが削減できるという作用を有する。また、
搬送体の傾きを決める基盤側基準面そのものが存在しな
いため、基盤側基準面の高精度加工もまた必要がなく、
コストが削減できるという作用を有する。また、搬送体
側の係合部(従来例では、パイプの円筒部の内壁面)に
テープガイドポストの支持部を精度良く沿わせる必要が
ないため、搬送体とテープガイドポストとの係合部の軸
受け長さを短くすることができ、小型化設計が容易であ
るという作用を有する。また、第2のポスト係合部材を
平面方向に移動させることにより、テープガイドポスト
の傾きを調整できるので、所定の傾き角に限りなく近い
状態にまで高精度化できるという作用を有する。
【0031】請求項6に記載の発明は、第1のポスト係
合部材に設けられた第1の雌ネジ部と、ポスト端面当接
部材に設けられた第1の穴と、この第1の穴に貫通、係
合され第1の雌ネジ部に螺合するポスト高さ調整ネジ
と、基盤と一体に設けられた第2の雌ネジ部と、第2の
ポスト係合部材に設けられた第2の穴と、この第2の穴
に貫通、係合され第2の雌ネジ部に螺合するポスト傾き
調整ネジとを備え、かつ、第1のポスト係合部材とポス
ト端面当接部材とは一体で連続的に構成され、さらに、
第1のポスト係合部材と第2のポスト係合部材とは一体
で連続的に構成されて基盤に設けられることを特徴とし
たものであり、穴の形成と雌ねじ部の形成と、ポスト傾
き調整ネジ、ポスト高さ調整ネジの追加という極めて低
コストの構成で、高精度にテープガイドポストの傾きお
よび高さが調整できるという作用を有する。さらに、第
1のポスト係合部材とポスト端面当接部材と第2のポス
ト係合部材とが一体で連続的に構成されているゆえ、部
品点数が少なく構成できコストが削減できるという作用
を有する。
【0032】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図4を用いて説明する。
【0033】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における、テープローディング装置を示す図であ
る。なお、図1は、磁気記録再生装置のテープローディ
ング装置の図であり、特にテープガイドポストのテープ
走行状態での位置決めに関する部分を示した図である。
磁気テープをカセットから引き出し、所定のテープ走行
系を形成するまでの過程および、磁気テープの案内機能
等については従来例とほぼ同様である。したがって、そ
の構成や動作が、従来例とほぼ同様で有る部分について
は説明を省略し、本発明が特徴的に差異を有する部分に
ついてのみ説明を行う。
【0034】図1で、1はテープガイドポストであり、
ローラ軸1aに対し回転自在に軸支されたローラ1b
と、ローラ軸1aに固定された上フランジ1f、下フラ
ンジ1gとで構成されている。ローラ1bは、上方向の
位置を上フランジ1fで規制され、下方向の位置は下フ
ランジ1gで規制されている。また、上フランジ1f、
および下フランジ1gは、磁気テープの上下方向の位置
を規制する役割をも有する。2はテープガイドポスト1
の搬送体としてのボートで、穴部2gを有し、穴部2g
はその内周壁として、斜面部2e、後方壁面2fを有し
ている。またボート2は、穴部2iを有し、この穴部2
iにローラ軸1aが圧入固定されている。この結果、テ
ープガイドポスト1はボート2に搭載されていることに
なる。3は基盤としてのシャーシで、立ち壁部3aを有
する。
【0035】4は板金で作られたストッパーであり、ポ
スト端面当接部材としてのポスト端面当接部4g、第1
のポスト係合部材としての上方ポスト案内部4c、第1
ポスト係合部4b、第2のポスト係合部材としての下方
部4e、第2ポスト係合部4aが一体に連続的に形成さ
れている。ストッパー4は穴部4fを有する。この穴部
4fを貫通し、シャーシ3の立ち壁部3aに形成された
雌ねじ部3cに螺合するネジ5により、ストッパー4は
シャーシ3に固定されている。ストッパー4の下方部4
eには、穴部4iがあり、この穴部4iを貫通する傾き
調整ネジ6が、シャーシ3の立ち壁部3aに形成された
雌ねじ部3bに螺合している。
【0036】図2は、ストッパー4の組立前の状態を示
す図である。図2で、下方部4eは自由状態では、実線
100で示す形状であるが、傾き調整ネジ6を締め付け
ることにより、矢印A方向に弾性変形し一点鎖線101
の状態に維持される。この一点鎖線の位置が、図1の実
線で示すでストッパー4の下方部4eの位置と同一であ
る。したがって、図1の状態から、傾き調整ネジ6を正
方向に回せば、下方部4eはさらに弾性変形し、矢印A
方向に移動する。また、傾き調整ネジ6を逆方向に回せ
ば、下方部4eは弾性変形量を減少させながら、矢印D
方向に移動する。したがって、傾き調整ネジ6の正逆回
転により、下方部4eの平面方向の位置は連続可変に移
動させることができる。
【0037】また、ストッパー4の下方には、第2ポス
ト係合部4aが形成されている。図3は第2ポスト係合
部4aの部分矢視図であり、図1の矢印F方向から見た
図である。図2で示すように第2ポスト係合部4aはV
字形状の切り欠き部で形成されており、この切り欠き部
にテープガイドポスト1の下端部1cが当接し係合して
いる。
【0038】図4は、上方ポスト案内部4cの部分矢視
図であり、図1のmで示す線で断面し、矢印G方向から
見た図である。図4で、上方ポスト案内部4cにはポス
ト先端案内溝部4eが形成され、かつその端部には、V
字形状の第1ポスト係合部4bが形成されており、テー
プガイドポスト1の上端部1dが当接し係合している。
【0039】次に、図1にもどる。ポスト端面当接部4
gは先端に、穴部4jを有し、この穴部4jを貫通する
高さ調整ネジ7が、ストッパー4に形成された雌ねじ部
4hに螺合している。図に示すように、雌ねじ部4hは
第1係合部4bの近傍に設けられている。また、ポスト
端面当接部4gには、テープガイドポスト1の上端の端
面1eが当接している。
【0040】また、図2で、ポスト端面当接部4gは自
由状態では、実線102で示す形状で有るが、高さ調整
ネジ7を締め付けることにより、矢印E方向に弾性変形
し、一点鎖線103の状態に維持される。この一点鎖線
の位置が、図1の実線で示すでポスト端面当接部4gの
位置と同一である。したがって、図1の状態から、高さ
調整ネジ7を正方向に回せば、ポスト端面当接部4gは
さらに弾性変形し、矢印E方向に移動する。また、高さ
調整ネジ7を逆方向に回せば、ポスト端面当接部4gは
弾性変形量を減少させながら、矢印H方向に移動する。
したがって、高さ調整ネジ7の正逆回転により、ポスト
端面当接部4gの上下方向の位置は連続可変に移動させ
ることができる。
【0041】8はボート駆動体で、ボートの穴部2gに
嵌合する突起部8cを有し、突起部8cは、前方にボー
ト押圧部8d、後方にボート牽引部8eを有する。9は
シャーシ3に固定されたレールで、ボート2のボート下
面部2bとボート下方部2hがこのレール9を挟み込む
ことにより、ボート2の移動経路を案内する。
【0042】以上のように構成されたテープローディン
グ装置について、以下その動作を説明する。
【0043】まず、ボート駆動体8の運動により、ボー
ト2は駆動され、ボート2はレール9に案内されながら
移動して行く。これにより、ボート2に搭載されたテー
プガイドポスト1は、カセット内の位置から所定の経路
を移動して行く。この結果、テープガイドポスト1は磁
気テープをカセットから引き出し所定のテープ走行系を
形成する。これら一連の動作は従来例と同様であるので
図示しない。所定のテープ走行系が形成された状態での
テープガイドポスト1の周辺を示すのが、図1である。
図1のテープガイドポスト1は、従来例の図5で示す供
給側ローディングローラポスト8や、巻き取り側ローデ
ィングローラポスト10と同様の役割を果たすものであ
って、回転ヘッドシリンダー近傍のテープの走行を高精
度に案内する必要が有るため、図1のテープガイドポス
ト1もまた、その傾き及び高さは高精度に決定されなけ
ればならない。
【0044】さて、図1で、ボート駆動体8は、矢印B
方向に付勢されている。(付勢手段は図示せず。)これ
により、ボート2の斜面2eに矢印C方向の力が加わ
る。矢印C方向の力により、端面1eは、矢印C3方向
に付勢され、上端部1dは矢印C2方向に付勢され、下
端部1cは矢印C1方向に付勢されている。上記の力の
発生により、テープガイドポスト1の端面1eは、ポス
ト端面当接部4gに当接する。そして、矢印Cの力によ
り、端面1eは常時、ポスト端面当接部4gに押圧され
ているので、テープガイドポスト1の高さは極めて安定
して保持される。
【0045】また、上記の力により、上端部1dは第1
ポスト係合部4bに圧着され、下端部1cは第2ポスト
係合部4aに圧着される。第2ポスト係合部4aはV字
形状ゆえ、上端部1dの平面方向の位置が極めて安定し
て保持される。第2ポスト係合部4aもまたV字形状ゆ
え、下端部1cの平面方向の位置も極めて安定して保持
される。したがって、上端部1dと下端部1cの双方の
平面方向の位置が極めて安定して保持されるがゆえに、
テープガイドポスト1の傾きもまた極めて安定して保持
される。 このとき、図1に示すように、ボート2は、
シャーシ3や、レール9等に接触せず、宙に浮いた状態
になっている。即ち、テープガイドポスト1の高さと傾
きが決まることにより、二次的にボート2の傾きや高さ
が決まる構成になっている。
【0046】また、この状態で、傾き調整ネジ6を正方
向の回転させれば下端部4eは矢印A方向に移動する。
これにより、第2ポスト係合部4aもまた矢印A方向に
移動し、この結果、テープガイドポスト1は矢印J方向
に傾く。傾き調整ネジ6を逆方向に回転したときは、上
記と全く逆の動作となり、テープガイドポスト1は、矢
印K方向に傾く。もちろんボート駆動体8の付勢力によ
り、テープガイドポストの下端部1cには、矢印C1方
向の付勢力が常時働いているため、テープガイドポスト
1の下端部1cは、第2ポスト係合部4aの平面方向の
移動に対して精確に追従して移動する。よって、傾き調
整ネジ6の正逆回転により、第2ポスト係合部4aが平
面方向に移動し、テープガイドポスト1の傾きが連続的
にかつ容易に調整できる。また、回転角の微調整によ
り、テープガイドポスト1の傾きを、所定の角度に極め
て精度良く合わせ込める。
【0047】また、高さ調整ネジ7を正方向の回転させ
ればポスト端面当接部4gは矢印E方向に移動する。こ
れにより、、テープガイドポスト1の上端部1eもまた
矢印E方向に押し込まれる。この結果、テープガイドポ
スト1自体も矢印E方向に移動するので、テープガイド
ポスト1の高さが下がる。高さ調整ネジ7を逆方向に回
転したときは、上記と全く逆の動作となり、テープガイ
ドポスト1は、矢印H方向に移動し、上昇する。もちろ
ん、ボート駆動体8の付勢力により、テープガイドポス
ト1の上端部1eには、矢印C3方向の付勢力が常時働
いているため、テープガイドポスト1の上端部1eは、
ポスト端面当接部4gの上下方向の移動に対して精確に
追従して上下移動する。よって、高さ調整ネジ7の正逆
回転により、上端部1eが上下方向に移動し、テープガ
イドポスト1の高さが連続的にかつ容易に調整できる。
また、回転角の微調整により、テープガイドポスト1の
高さを、所定の高さまで極めて精度良く合わせ込める。
【0048】以上のように、本発明の実施の形態1によ
れば、基盤とテープを巻架してローディングするテープ
ガイドポストとを備え、このテープガイドポストの端面
と当接してテープガイドポストの高さを位置決めするポ
スト端面当接部材を基盤に設けることにより、テープガ
イドポストの端面の高さ方向の位置をポスト端面当接部
で直接位置決めすることによりテープガイドポストの高
さが決定されるので、搬送体に対するテープガイドポス
トの相対的な高さ精度は、テープガイドポストの高さ精
度と無関係になる。これにより、搬送体の高さを決める
基盤側基準面そのものが必要ないゆえ、基盤側基準面の
高精度加工もまた必要がなく、コストが削減できる。ま
た、搬送体に対するテープガイドポストの高さバラツキ
の要因を排除できるゆえ、テープガイドポストの高さ精
度が向上する。また、搬送体に対するテープガイドポス
トの高さ精度を大幅に緩和できるので、コストが削減で
きる。また、搬送体に対するテープガイドポストの高さ
が、経時変化や、テープ張力等によりわずかに変化した
としても、テープガイドポストの高さが変化しないゆ
え、テープガイドポストの高さが安定する。さらに、搬
送体に対するテープガイドポストの高さや傾きが、経時
変化や、テープ張力等でわずかに変化しても許容できる
ので、搬送体に高額材料を使用する必要がなく、低コス
ト化ができる。
【0049】さらに、テープガイドポストの高さを位置
決めするポスト端面当接部材を上下方向に移動、調整す
るポスト高さ調整手段を設けたので、このポスト端面当
接部材を上下方向に移動させることにより、テープガイ
ドポストの高さを、所定の高さに限りなく近い状態にま
で高精度化できる。さらに、搬送体に対する相対的にテ
ープガイドポストの高さを調整する必要がないので、搬
送体側に高さ調整機構や、横ネジを設ける必要がない。
この結果、搬送体及びテープガイドポストの小型化及び
低コスト化ができる。また、高さ調整の時に、テープガ
イドポストを回転させないので、すりこぎ運動が発生せ
ず、テープガイドポストの傾きが変化しない。 また、
高さ調整の時に、テープガイドポストを回転させないの
で、上フランジ部にドライバとの係合のための凹部を形
成する必要がなく、低コスト化ができる。
【0050】さらに、テープガイドポストの一端の側面
と係合してテープガイドポストの平面方向の位置を規定
する第1のポスト係合部材を有し、第1のポスト係合部
材は、ポスト端面当接部材と一体で連続的に構成されて
おり、第1のポスト係合部材に設けられた第1の雌ネジ
部と、ポスト端面当接部材に設けられた第1の穴と第1
の穴に貫通、係合され第1の雌ネジ部に螺合するポスト
高さ調整ネジを設けたので、穴の形成と雌ねじ部の形成
と、ポスト高さ調整ネジの追加という極めて簡単な構成
で、高精度にテープガイドポストの高さが調整できるゆ
え、低コスト化及び小型化ができる。さらに、第1のポ
スト係合部材は、ポスト端面当接部材と一体で連続的に
構成されているため、部品点数の増加が少なく、構成も
単純で、コストの低減が及び小型化が図れる。
【0051】さらに、テープガイドポストの平面方向の
位置を規定する第1のポスト係合部材にはV字形の切り
欠き部が設けられており、この切り欠き部とテープガイ
ドポストの一端が係合するように構成したので、このV
字形の切り欠き部はテープガイドポストの一端部をより
精度良く位置決めできる。よって、テープガイドポスト
の傾きの再現性に優れるゆえ、さらなるテープガイドポ
ストの傾きの高精度化が図れる。
【0052】また、基盤とテープを巻架してローディン
グするテープガイドポストと、テープガイドポストの一
端と係合してテープガイドポストの一端の平面方向の位
置を規定する第1のポスト係合部材と、この第1のポス
ト係合部材の近傍のテープガイドポストの端面に当接し
てテープガイドポストの高さを規定するポスト端面当接
部材と、このポスト端面当接部材を上下方向に移動、調
整するポスト高さ調整手段と、テープガイドポストの他
端と係合して前記テープガイドポストの他端の平面方向
の位置を規定する第2のポスト係合部材と、この第2の
ポスト係合部材を平面方向に移動、調整するポスト傾き
調整手段をと設けたので、テープガイドポストの一端の
平面方向の位置を第1のポスト係合部材で直接位置決め
し、テープガイドポストの他端の平面方向の位置を第2
のポスト係合部材で直接位置決めすることによりテープ
ガイドポストの傾きが決定される。よって、搬送体に対
するテープガイドポストの相対的な傾き精度は、テープ
ガイドポストの傾き精度と無関係になる。これにより、
搬送体に対するテープガイドポストの傾き精度を大幅に
緩和できるので、コストが削減できる。また、搬送体の
傾きを決める基盤側基準面そのものが存在しないため、
基盤側基準面の高精度加工もまた必要がなく、コストが
削減できる。また、搬送体側の係合部(従来例では、パ
イプの円筒部の内壁面)にテープガイドポストの支持部
を精度良く沿わせる必要がないため、搬送体とテープガ
イドポストとの係合部の軸受け長さを短くすることがで
き、小型化設計が容易である。また、第2のポスト係合
部材を平面方向に移動させることにより、テープガイド
ポストの傾きを調整できるので、所定の傾き角に限りな
く近い状態にまで高精度化できる。
【0053】さらに、第1のポスト係合部材に設けられ
た第1の雌ネジ部と、ポスト端面当接部材に設けられた
第1の穴と、この第1の穴に貫通、係合され第1の雌ネ
ジ部に螺合するポスト高さ調整ネジと、基盤と一体に設
けられた第2の雌ネジ部と、第2のポスト係合部材に設
けられた第2の穴と、この第2の穴に貫通、係合され第
2の雌ネジ部に螺合するポスト傾き調整ネジとを備え、
かつ、第1のポスト係合部材とポスト端面当接部材とは
一体で連続的に構成され、さらに、第1のポスト係合部
材と第2のポスト係合部材とは一体で連続的に構成され
て基盤に設けられているので、穴の形成と雌ねじ部の形
成と、ポスト傾き調整ネジ、ポスト高さ調整ネジの追加
という極めて低コストの構成で、高精度にテープガイド
ポストの傾きおよび高さが調整できる。さらに、第1の
ポスト係合部材とポスト端面当接部材と第2のポスト係
合部材とが一体で連続的に構成されているゆえ、部品点
数が少なく構成できコストが削減できる。
【0054】なお、本実施の形態1では、回転ヘッドシ
リンダー近傍のテープガイドポストを例として説明した
が、他の部位に用いるテープガイドポストに関しても同
様である。また、本実施の形態1では、回転ローラを有
するテープガイドポストを例としたが、回転ローラを有
しないテープガイドポストを用いた場合も同様である。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明は、かつ従来同等以
上のテープガイドポストの高さ精度が確保でき、コスト
が削減でき、小型化設計がしやすいという優れた効果が
得られる。さらに、従来同等以上のテープガイドポスト
の傾き精度が確保でき、コストが削減でき、小型化設計
がしやすいという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるテープローディ
ング装置を示す断面図
【図2】同実施の形態1におけるストッパー4の組立前
の状態を示す側面図
【図3】同実施の形態1における第2ポスト係合部4a
の部分矢視図
【図4】同実施の形態1における上方ポスト案内部4c
の部分矢視図
【図5】従来の磁気記録再生装置であるVTRのテープ
ローディング装置を示す平面図
【図6】従来の磁気記録再生装置であるVTRのテープ
ローディング装置を示す斜視図
【図7】従来の磁気記録再生装置であるVTRのテープ
ローディング装置を示す平面図及び断面図
【図8】従来のテープローディング装置のテープガイド
ポスト周辺の機構示す要部断面平面図
【図9】従来のテープローディング装置のテープガイド
ポスト周辺の機構示す要部断面平面図
【符号の説明】
1 テープガイドポスト 1a ローラ軸 1c 下端部 1d 上端部 1e 端面 2 ボート 3 シャーシ 3b 雌ねじ部 4 ストッパー 4a 第2ポスト係合部 4b 第1ポスト係合部 4c 上方ポスト案内部 4e 下方部 4g ポスト端面当接部 4f 穴部 4i 穴部 4j 穴部 4h 雌ねじ部 6 傾き調整ネジ 7 高さ調整ネジ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基盤とテープを巻架してローディングす
    るテープガイドポストとを備え、このテープガイドポス
    トの端面と当接してテープガイドポストの高さを位置決
    めするポスト端面当接部材を基盤に設けることを特徴と
    するテープローディング装置。
  2. 【請求項2】 テープガイドポストの高さを位置決めす
    るポスト端面当接部材を上下方向に移動、調整するポス
    ト高さ調整手段を備えることを特徴とする請求項1記載
    のテープローディング装置。
  3. 【請求項3】 テープガイドポストの一端の側面と係合
    してテープガイドポストの平面方向の位置を規定する第
    1のポスト係合部材を有し、前記第1のポスト係合部材
    は、前記ポスト端面当接部材と一体で連続的に構成され
    ており、前記第1のポスト係合部材に設けられた第1の
    雌ネジ部と、前記ポスト端面当接部材に設けられた第1
    の穴と前記第1の穴に貫通、係合され前記第1の雌ネジ
    部に螺合するポスト高さ調整ネジを備えることを特徴と
    する請求項2記載のテープローディング装置。
  4. 【請求項4】 テープガイドポストの平面方向の位置を
    規定する第1のポスト係合部材にはV字形の切り欠き部
    が設けられており、この切り欠き部とテープガイドポス
    トの一端が係合することを特徴とする請求項3記載のテ
    ープローディング装置。
  5. 【請求項5】 基盤とテープを巻架してローディングす
    るテープガイドポストと、テープガイドポストの一端と
    係合して前記テープガイドポストの一端の平面方向の位
    置を規定する第1のポスト係合部材と、この第1のポス
    ト係合部材の近傍の前記テープガイドポストの端面に当
    接して前記テープガイドポストの高さを規定するポスト
    端面当接部材と、このポスト端面当接部材を上下方向に
    移動、調整するポスト高さ調整手段と、前記テープガイ
    ドポストの他端と係合して前記テープガイドポストの他
    端の平面方向の位置を規定する第2のポスト係合部材
    と、この第2のポスト係合部材を平面方向に移動、調整
    するポスト傾き調整手段をと備えたことを特徴とする請
    求項2記載のテープローディング装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のポスト係合部材に設けられた
    第1の雌ネジ部と、前記ポスト端面当接部材に設けられ
    た第1の穴と、この第1の穴に貫通、係合され前記第1
    の雌ネジ部に螺合するポスト高さ調整ネジと、前記基盤
    と一体に設けられた第2の雌ネジ部と、前記第2のポス
    ト係合部材に設けられた第2の穴と、この第2の穴に貫
    通、係合され前記第2の雌ネジ部に螺合するポスト傾き
    調整ネジとを備え、かつ、前記第1のポスト係合部材と
    前記ポスト端面当接部材とは一体で連続的に構成され、
    さらに、前記第1のポスト係合部材と前記第2のポスト
    係合部材とは一体で連続的に構成されて前記基盤に設け
    られることを特徴とする請求項5記載のテープローディ
    ング装置。
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