JPH0744947A - 磁気記録・再生装置のシリンダ装置 - Google Patents

磁気記録・再生装置のシリンダ装置

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JPH0744947A
JPH0744947A JP5208563A JP20856393A JPH0744947A JP H0744947 A JPH0744947 A JP H0744947A JP 5208563 A JP5208563 A JP 5208563A JP 20856393 A JP20856393 A JP 20856393A JP H0744947 A JPH0744947 A JP H0744947A
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JP
Japan
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magnetic
cylinder
tape
magnetic head
upper cylinder
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JP5208563A
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Tatsuzo Ujo
達三 鵜城
Hiroo Edakubo
弘雄 枝窪
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型化及び低コスト化を有効に実現すると共
に、テープ速度の変化に対して磁気ヘッドの軌跡を容易
且つ的確に整合させるようにする。 【構成】 磁気ヘッド11を備えた回転上シリンダ2
と、磁気テープ15を案内するリード14を形成した固
定の下シリンダ3が、同軸に上下に配置される。上シリ
ンダ2を取り付けた回転軸1を滑り軸受7,8にて支持
し、スラスト方向の磁気的吸引力を、スラスト軸受16
にて受けることによりスラスト方向を保持する。スラス
ト軸受16の下側に圧電素子22を配置し、圧電素子2
2に電圧を印加することにより、上シリンダ2全体を上
下動可能とする。磁気テープ15の記録パターンに対す
る磁気ヘッド11の追従区間において読み取った信号
を、メモリ素子に入力し、また基準位置に対する磁気ヘ
ッド11の復帰区間において読み取った信号を、メモリ
素子に入力しないようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録・再生装置の
シリンダ装置に係り、特にビデオテープレコーダ(VT
R)における特殊再生時のヘッド位置制御に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、VTRのシリンダ装置では、例え
ば特公平1−15929号公報において開示されるよう
に、回転軸が、2個の玉軸受にて支持されており、この
回転軸にモータ部及び回転ヘッド支持体が取り付けられ
ている。また別の構造例としては、回転軸を動圧型流体
軸受にて支持するようにしたシリンダ装置が知られてい
る(National Technical Report Vol.31, No.6 Dec. 19
85 p98〜)。
【0003】またこの種の磁気記録・再生装置におい
て、記録済のテープを再生する時に、その記録時とはテ
ープ速度を変えて再生するようにした特殊再生の場合、
テープに記録された軌跡とヘッドが駆動される軌跡とが
異なってくると、再生画面にノイズが発生する。このよ
うな場合、従来、例えば平板状の圧電素子の上に磁気ヘ
ッドを組付けて、電圧を印加してその磁気ヘッドを上下
駆動させることにより、再生時の速度が変化しても、記
録時の軌跡と同一にすることができ、再生画面における
ノイズ発生を防止し得る特殊再生を可能にしている(Na
tional TechnicalReport Vol.28, No.3 June. 1982 p39
〜)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年、VTR
装置の小型化と記録パターンの高密度化が進んできてお
り、これに伴い、シリンダ装置の小型化が進むと共に、
高い精度が要求されている。しかしながら、上述の従来
技術では、例えば玉軸受構造の場合、本来的に部品点数
が多いのに加えて、それらを小型化すると組付が著しく
困難になる。また軸受及び軸間の嵌合精度や、軸受精度
に起因する非同期の振れ等、精度的な点で問題が生じ
る。更に、装置の小型化と相まって、落下,振動等によ
る外力によって損傷を受け易くなるばかりか、シリンダ
の組付自体も困難にならざるを得なかった。
【0005】一方、前述の動圧型流体軸受の場合、装置
の小型化を図ると回転軸の軸径が細くなるため、その軸
及び軸受間の相対速度が低下し、適正且つ十分な支持圧
力を確保することが困難になる。またこれとは逆に、そ
の軸受剛性の向上を図ろうとすれば、精度が悪化すると
いう問題が生じ得る。更に、この装置では本来、軸又は
軸受部にヘリングボーンの溝加工を行う必要があり、そ
のためコスト的に高価にならざるを得なかった。
【0006】更に、特殊再生時に平板状の圧電素子に磁
気ヘッドを組付ける前述の従来方式では、構造が複雑で
あり、小型化されたそのシリンダ内に挿着することが困
難であり、テープ速度の変化に対して軌跡を整合させる
ことが実質的に不可能になる等の問題があった。
【0007】本発明はかかる実情に鑑み、小型化及び低
コスト化を有効に実現すると共に、テープ速度の変化に
対して磁気ヘッドの軌跡を容易且つ的確に整合させ得る
磁気記録・再生装置のシリンダ装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気記録・再生
装置のシリンダ装置は、複数の磁気ヘッドを備えた回転
上シリンダと、外周面に磁気テープを案内するリード部
を形成した固定の下シリンダとが、同軸に上下に配置さ
れて成るが、特に上記上シリンダを取り付けた中心の回
転軸を滑り軸受にて支持し、マグネットと磁性体を、固
定側及び回転軸側のいずれか一方づつに設け、上記マグ
ネット及び磁性体間に発生させたスラスト方向の磁気的
吸引力を、スラスト軸受にて受けることによりスラスト
方向を保持し、また上記スラスト軸受とこれを保持する
固定部材との間に圧電素子を配置し、該圧電素子に電圧
を印加することにより、上記回転軸及び上記回転上シリ
ンダ全体を上下動可能となるように構成し、上記磁気テ
ープの記録パターンに対する上記磁気ヘッドの追従区間
において読み取った信号を、メモリ素子に入力し、また
基準位置に対する上記磁気ヘッドの復帰区間において読
み取った信号を、上記メモリ素子に入力しないようにし
たものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、回転軸の軸受部を特に含油性
の焼結軸受とし、またモータ部に発生する磁気的吸引力
に勾配変化を持たせ、そのモーメント荷重が作用する方
向と、磁気テープ巻付によるテンションによる上シリン
ダに対する側圧との方向を一致させる。これにより、従
来のシリンダ装置に対して格段に小型且つ低コストであ
り、外力に対して極めて安定したシリンダ装置が実現さ
れる。またスラスト軸受部において積層型の圧電素子を
配置構成し、その駆動制御を行い、これにより小型であ
りながら、容易且つ的確に磁気ヘッドを上下動させてそ
のヘッド高さ制御を行うことができる。
【0010】
【実施例】以下、図1乃至図7に基づき、本発明による
磁気記録・再生装置のシリンダ装置の好適な実施例を説
明する。
【0011】図1は、本発明装置の全体構成を示してい
る。図1において、1は回転軸であり、この回転軸1に
対して圧入又は接着等によってトランス台4が固着され
ていて、回転軸1に嵌合する回転上シリンダ2が、ネジ
25によって上記トランス台4に取付・固定されてい
る。3は固定側の下シリンダであり、磁気テープ15が
所定位置を走行するようにリード14が形成されてい
る。下シリンダ3の中心部において、含油性の焼結軸受
7,8が圧入固定され、上記回転軸1を支持するように
なっている。9,10は油漏れ防止用のワッシャーであ
る。
【0012】磁気ヘッド11は、その磁気ヘッド基材1
2に対して接着等によって固着しており、磁気ヘッド基
材12は更に、ビス24によって上シリンダ2の所定位
置に固定されている。ロータリトランス5及び6は、ト
ランス台4及び下シリンダ3に対して接着等によってそ
れぞれ固着し、同軸配置されている。信号は、先ず配線
基板23を介してロータリトランス6に送られ、そして
ロータリトランス5,6において回転側へ送られ、更に
配線端子13を介して磁気ヘッド11まで送られる。
【0013】下シリンダ3の下側には、モータ部が構成
されている。即ち、上記回転軸1に対して圧入又は接着
等によってブッシュ18が固着されていて、このブッシ
ュ18にロータヨーク19を介して駆動マグネット20
が固定される。一方、下シリンダ3に固定されたステー
タヨーク17には、駆動用コイル21が取り付けられて
いる。ステータヨーク17及び駆動マグネット20間で
磁路が形成され、これにより駆動用コイル21に電流を
流すことによってモータが回転し、かくして上シリンダ
2を回転駆動し得るように構成されている。
【0014】ステータヨーク17及び駆動マグネット2
0間の磁気的吸引力は、スラスト軸受16によって受け
られ、これにより回転軸1に沿ったスラスト荷重を支持
することができる。ここで、下シリンダ3の端面からの
ステータヨーク17の高さもしくは距離、即ち図示のよ
うに磁気テープ15が走行する側(図中、左側)の高さ
1 と、これとは反対側の高さl2 において、l1 >l
2 とすることにより、モータ部の駆動マグネット20に
よる磁気的吸引力の大きさに勾配(変化)が設定され
る。
【0015】回転軸1と軸受7,8には極めて僅かな嵌
合隙間が存在するが、上記磁気的吸引力及びテープテン
ションによる外力によって、回転軸1は一方向(図1に
おいて右方向)に付勢される。例えば、図2に示される
ように回転軸1及び軸受7,8間の隙間xは、ガタとな
るが、上記のように磁気的吸引力等の外力によって回転
軸1を一方向に付勢することにより、該回転軸1を高精
度且つ安定的に保持することができる。このように回転
軸1の位置を安定保持することにより、従来技術例とし
て説明した前述の玉軸受構造や動圧型流体軸受の場合で
は、極めて困難にならざるを得なかったシリンダの超小
型化や高精度化を可能にし、更に大幅な低コスト化と高
い信頼性の確保を有効に実現することができる。
【0016】ところで本実施例の構造によれば、回転軸
1は、テープテンション等によって一方向に付勢され、
図2に示されるように角度θだけ傾斜する。またここ
で、図3は、テープ走行部におけるリード14の形状を
展開図として示しており、図3において点線により示さ
れるように(符号14a参照)、その形状は理想的には
直線が好ましい。一方、磁気テープ15をガイド等(図
示せず)によって、その幅方向に規制して安定走行させ
る場合、即ち同図、実線により示されるように(符号1
4b参照)、リード14の形状を山形にすることによ
り、磁気テープ15の入口・出口において該磁気テープ
15を上方から下方に向けて押圧した場合に安定走行を
確保し易くなる。
【0017】回転軸1の傾斜に対応する磁気ヘッド11
の軌跡は、下シリンダ3に対して磁気テープ15の走行
側で山形となり、この軌跡は、リード14の山形形状
(符号14b)と一致する。このように回転軸1の傾斜
とリード14の形状の整合を図り、回転軸1及び軸受
7,8間のガタに起因する回転軸1の倒れを効果的に吸
収することができると共に、磁気テープ15の安定走行
を有効に実現することができる。
【0018】更に図1に示されるように、下シリンダ3
の下側のモータ部において、スラスト軸受16は、積層
型圧電素子22上に配置されるようになっている。上述
した通り回転軸1に対して焼結軸受7,8による支持構
造となっているため、その軸方向移動は容易である。ま
た上記積層型圧電素子22は、所定電圧を印加すること
により、軸方向の長さが変化し、これにより回転軸1を
上下に変位させることができる。かかる積層型圧電素子
22によれば、磁気テープ15の走行速度に対応して、
その印加電圧を調節することにより、磁気ヘッド11全
体を上シリンダ2と一体に所望量だけ上下動させ、これ
により記録時の軌跡を的確に追従させることができる。
従って小型・高精度のシリンダ装置において、その構造
を大きくすることなく、磁気ヘッド11の上下変位機構
を有効に実現することができる。
【0019】ここで図4は、本発明に係るシリンダ装置
において、磁気テープ15が巻回走行している状態を示
している。磁気テープ15は、テープガイド26,27
によって、図示しないカセットケースから引き出され、
シリンダ装置に巻回される。そして該磁気テープ15
は、図中、矢印により示したように走行し、即ちテープ
ガイド26側から入って、テープガイド27側から出て
いく。また上シリンダ2は、図中、矢印により示したよ
うに磁気テープ15と同方向に回転する。
【0020】磁気ヘッド11は、この例では特に異なる
アジマスを有するA,Bの少なくとも2つのヘッド11
a,11bにより構成され、これらのヘッド11a,1
1bは、180°対向配置され、所定の突出量を有して
組付けられている。上シリンダ2の回転数とテープ速度
を制御することにより、磁気テープ15上には、A,B
の各ヘッド11a,11bによる記録パターンが交互に
並ぶ。再生時に、このテープ速度が記録時の場合とは異
なってくると、即ち例えば、Aのヘッド11aが、Bの
記録パターン上を走行すると、その信号はノイズとなっ
てしまう。
【0021】そこで、本実施例では更に、ステータヨー
ク17に設けた圧電素子22に電圧を印加して、磁気ヘ
ッド11を回転させながら上下動させることにより、再
生速度が異なる場合においても記録パターン上を追従走
行するように制御するものである。
【0022】図5は、本発明装置の制御ブロック図であ
る。図において、本実施例に係るシリンダ装置のモータ
部において検出されたシリンダFG/PG28は、制御
回路29によって処理され、一方、A,Bのヘッド11
a,11bの回転位相を検出し、記録又は再生信号と記
録パターンとの同期がとられる。そして磁気テープ15
上の所定位置に所定の信号が記録されるように、駆動用
コイル21に対して制御された電流が流される。テープ
速度は、キャプスタンモータ32にて駆動制御され、ま
たキャプスタンFG31を制御回路29に入力してその
速度を検出し、これによりキャプスタンモータ32に対
して補正制御としてフィードバックすることにより、磁
気テープ15を一定のテープ速度に正確に設定すること
ができる。また再生時には、信号再生回路33によっ
て、信号に含まれているトラック追従用信号を検出し、
記録パターンとヘッド軌跡とにずれが生じないように、
補正制御される。
【0023】磁気テープ15における記録パターンは、
通常、ほぼ直線状になっているが、若干のばらつきがあ
り、特に高密度記録で、その記録パターンピッチが幅狭
の場合には、かかるばらつきを無視し得なくなる。この
ため再生時には、トラック追従信号を処理して、ヘッド
軌跡と記録パターンの中心を整合させる。また1つの記
録パターン上の曲がり(非直線性)については、制御回
路29から圧電素子駆動回路30へ制御信号を送り、圧
電素子22を駆動して、磁気ヘッド11及び記録パター
ンが整合するように、磁気ヘッド11を適宜上下動させ
る。そして再生された信号は、信号処理回路35へ送出
される。なお再生された信号を、選択的にメモリ回路3
4に入力する。
【0024】さて図6は、本実施例における磁気ヘッド
11の記録パターンに対する軌跡を示している。磁気テ
ープ15には、A,Bの各ヘッド11a,11bよって
交互に記録された記録パターンが多数並んでいる。磁気
テープ15の再生時の速度が、記録時の場合と同一であ
れば、図中、矢印(実線)により示される磁気ヘッド1
1のヘッド軌跡AH となり、該磁気ヘッド11(Aヘッ
ド)は、前述した制御方法によって記録パターンに沿っ
て正確に追従する。一方、磁気テープ15の再生時の速
度が、記録時の場合よりも速くなると、相対的にヘッド
軌跡の傾斜が変化し、即ち図中、矢印(点線)により示
されるヘッド軌跡A1 ,B1 となり、この場合、そのま
までは別アジマスの記録パターンを横切って、再生信号
にノイズが混入してしまう結果となる。
【0025】本来のヘッド軌跡AH になるようにするた
めのヘッド軌跡A1 との段差HVA(ヘッド軌跡BH に対
しては、HVB)は、磁気テープ15の再生速度によって
一義的に決定される。従って、上記段差HVA,HVBにそ
れぞれ見合う量だけ、圧電素子22を介して磁気ヘッド
11を上下動させて制御すればよい。そのためテープ再
生速度のための制御信号が制御回路29に送出され、こ
れによりキャプスタンモータ32が駆動制御される。ま
たキャプスタンFG31が該制御回路29に入力され、
これに基づきテープ再生速度の検知及び制御がフィード
バックされる。制御回路29にて、このテープ再生速度
に見合った段差HVA,HVBが演算され、圧電素子22に
対する所定の駆動電圧VxA,VxBがそれぞれ出力され
る。
【0026】シリンダFG/PG28により、記録パタ
ーンの読込のタイミングと圧電素子22に対する駆動の
際のスタートタイミングとを合わせ、その読込終了時に
上記段差HVA,HVBを確保するように、例えば図7
(a)に示した三角波の駆動電圧が圧電素子駆動回路3
0から出力される。これにより図7(b)に示されるよ
うに、ヘッド11a,11bがそれぞれHVA,HVBだけ
移動し、これにより各ヘッド軌跡は、図6に示されるよ
うに、ヘッド軌跡A1 ,B1 からヘッド軌跡AH ,BH
へと変化する。そしてかかる磁気ヘッド11の移動によ
り、ノイズがない良好な再生信号を得ることができる。
【0027】ところが、上記のように圧電素子22を一
方向に駆動させる場合には一定の限界があり、基本的に
元の位置(0位置)に復帰させる必要がある。そして、
この復帰の際に磁気ヘッド11は、必然的に別アジマス
の記録パターンを横切ることになる。即ち、図7(a)
及び(b)において、傾斜角度αで記録パターンに追従
している場合(追従区間)では、別アジマスの記録パタ
ーンを横切ることはないから、ノイズは発生しないが、
一方、傾斜角度βで復帰する場合(復帰区間)では、こ
れとは逆に記録パターンを横切ってノイズが発生する。
従って、上記復帰区間では、信号再生回路33から信号
処理回路35へは信号を送らずに、この場合、追従区間
における再生信号をメモリ回路34に入力して、更に信
号処理回路35へ出力し、これによりエラーが少ない画
像を再生することができる。
【0028】このように追従区間における磁気ヘッド1
1の追従時の信号をメモリ回路34に入力しておき、非
追従時に該メモリ回路34からその記憶した信号を出力
することにより、再生速度が異なる場合でも、ノイズが
ない良好な再生信号を得ることができる。なお上記メモ
リ回路34は、信号処理回路35の後側に構成するよう
にしたものでもよい。
【0029】上記実施例において、圧電素子22を、片
方向(マイナス側)のみ駆動制御する例を説明したが、
シリンダに対する磁気テープ15の位相をずらすことに
より、その駆動中心を0に設定することができ、その場
合には±1/2VxAで駆動すればよい。そしてこれによ
り、実質的に圧電素子22に印加すべき駆動電圧の振幅
を1/2に小さくし、その消費電力を減少することがで
きる。またスラスト部(スラスト軸受16)に設けた圧
電素子22に対して直流電圧を印加することにより、磁
気ヘッド11の高さ出しを微調整可能とすることができ
る。例えば、その設定電圧を図示しないメモリに記憶さ
せておくことにより、磁気ヘッド11の相対的な高さ出
しのみで済む。
【0030】更に、スラスト軸受16を例えばカーボン
ファイバー入りの樹脂材料等によって構成することによ
り、回転部分と固定部分の電気的接続アースを容易且つ
確実にとることができる。またスラスト方向の磁気的吸
引力を発生させるために、モータ部の駆動マグネットを
利用するが、別途に専用のマグネットを設けるようにし
てもよく、上記実施例と同様な作用効果を得ることがで
きる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、こ
の種のシリンダ装置において、モータ部の磁束による磁
気的吸引力に勾配変化を持たせ、テープテンションによ
るシリンダに対する側圧との方向を一致させることによ
り、特に含油性の焼結軸受を使用して、これにより安価
で高い安定性を有するシリンダ装置を実現することがで
きる。またテープ走行面から回転軸が離れる方向に僅か
に傾斜させることにより、テープ安定走行に最適なリー
ド形状と、かかる軸傾斜によるヘッド軌跡とが、極めて
好適に整合するシリンダ装置を構成し、テープ安定走行
を有効に保証することができる。更にスラスト部におい
て圧電素子を設け、構成を簡素化して小型で安価なヘッ
ド上下動機構を構成することができ、テープ再生速度が
異なる場合でもノイズがない良好な再生を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録・再生装置のシリンダ装置の
一実施例におけるシリンダ構造例を示す縦断面図であ
る。
【図2】本発明の上記シリンダ装置における回転軸の傾
斜状態を示す部分拡大図である。
【図3】本発明の上記シリンダ装置におけるテープリー
ドの形状例を示す図である。
【図4】本発明の一実施例におけるテープ及び磁気ヘッ
ドの配置構成例を示す部分平面図である。
【図5】本発明の一実施例におけるシリンダ装置の制御
ブロック図である。
【図6】本発明の一実施例における磁気ヘッドの記録パ
ターンに対する軌跡を示す図である。
【図7】本発明の一実施例における圧電素子に対する駆
動電圧波形及び磁気ヘッドの高さ変化を示す図である。
【符号の説明】
1 回転軸 2 上シリンダ 3 下シリンダ 4 トランス台 5,6 ロータリトランス 7,8 焼結軸受 11 磁気ヘッド 12 磁気ヘッド基材 14 リード 15 磁気テープ 16 スラスト軸受 17 ステータヨーク 20 駆動マグネット 21 駆動用コイル 22 圧電素子 26,27 テープガイド 29 制御回路 30 圧電素子駆動回路 31 キャプスタンFG 32 キャプスタンモータ 33 信号再生回路 34 メモリ回路 35 信号処理回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の磁気ヘッドを備えた回転上シリン
    ダと、外周面に磁気テープを案内するリード部を形成し
    た固定の下シリンダとが、同軸に上下に配置されて成る
    磁気記録・再生装置のシリンダ装置において、 上記上シリンダを取り付けた中心の回転軸を滑り軸受に
    て支持し、マグネットと磁性体を、固定側及び回転軸側
    のいずれか一方づつに設け、 上記マグネット及び磁性体間に発生させたスラスト方向
    の磁気的吸引力を、スラスト軸受にて受けることにより
    スラスト方向を保持し、 また上記スラスト軸受とこれを保持する固定部材との間
    に圧電素子を配置し、該圧電素子に電圧を印加すること
    により、上記回転軸及び上記回転上シリンダ全体を上下
    動可能となるように構成し、 上記磁気テープの記録パターンに対する上記磁気ヘッド
    の追従区間において読み取った信号を、メモリ素子に入
    力し、また基準位置に対する上記磁気ヘッドの復帰区間
    において読み取った信号を、上記メモリ素子に入力しな
    いようにしたことを特徴とする磁気記録・再生装置のシ
    リンダ装置。
JP5208563A 1993-07-31 1993-07-31 磁気記録・再生装置のシリンダ装置 Pending JPH0744947A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6068970A (en) * 1993-09-20 2000-05-30 Terumo Kabushiki Kaisha Method of preserving cells using cell storage bag system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6068970A (en) * 1993-09-20 2000-05-30 Terumo Kabushiki Kaisha Method of preserving cells using cell storage bag system

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