JPH05285207A - 医療廃棄物の処理方法及び処理装置 - Google Patents
医療廃棄物の処理方法及び処理装置Info
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- JPH05285207A JPH05285207A JP8355591A JP8355591A JPH05285207A JP H05285207 A JPH05285207 A JP H05285207A JP 8355591 A JP8355591 A JP 8355591A JP 8355591 A JP8355591 A JP 8355591A JP H05285207 A JPH05285207 A JP H05285207A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 医療廃棄物を簡単、かつ確実に滅菌処理する
ことのできる医療廃棄物処理方法及びその装置を提供す
る。 【構成】 医療廃棄物を収容した缶体を密封する手順(S
1)、缶内を蒸気噴出力を利用したエゼクタ作用で排気し
たのち、缶内に高温の蒸気を供給して缶内を加熱する手
順(S2)、この加熱状態を一定時間継続させることにより
廃棄物を滅菌する手順(S3)、缶内に高温空気を流通させ
て乾燥させる手順(S4)、缶体を開放する手順(S5)を順に
行う。 【効果】 缶内で廃棄物を高温蒸気及び高温空気にさら
すことにより廃棄物を滅菌するとともに廃棄物中の合成
樹脂等を変形させ、廃棄物中の残液等を乾燥させること
になるから、廃棄物は滅菌されるだけでなく、廃棄物中
の樹脂部分等が変形破損して再使用に耐えない状態とな
るから、一般産業廃棄物として処理することができる。
ことのできる医療廃棄物処理方法及びその装置を提供す
る。 【構成】 医療廃棄物を収容した缶体を密封する手順(S
1)、缶内を蒸気噴出力を利用したエゼクタ作用で排気し
たのち、缶内に高温の蒸気を供給して缶内を加熱する手
順(S2)、この加熱状態を一定時間継続させることにより
廃棄物を滅菌する手順(S3)、缶内に高温空気を流通させ
て乾燥させる手順(S4)、缶体を開放する手順(S5)を順に
行う。 【効果】 缶内で廃棄物を高温蒸気及び高温空気にさら
すことにより廃棄物を滅菌するとともに廃棄物中の合成
樹脂等を変形させ、廃棄物中の残液等を乾燥させること
になるから、廃棄物は滅菌されるだけでなく、廃棄物中
の樹脂部分等が変形破損して再使用に耐えない状態とな
るから、一般産業廃棄物として処理することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療機関で使用された
輸液チユーブ等の医療廃棄物の滅菌処理方法及びそれに
使用する滅菌処理装置に関する。
輸液チユーブ等の医療廃棄物の滅菌処理方法及びそれに
使用する滅菌処理装置に関する。
【0002】
【従来技術】医療廃棄物には、菌が付着している虞れが
あるうえ、廃棄物の中には残液や廃棄薬品が混入してい
ることから、一般の産業廃棄物とは区別して処理・廃棄
しなければならない。ところが、従来、医療廃棄物を簡
単に滅菌処理する装置がなかった。このため、医療機関
では医療廃棄物を専用の廃棄容器に投入したのち、容器
を密封して廃棄物処理業者に引き取ってもらっていた。
あるうえ、廃棄物の中には残液や廃棄薬品が混入してい
ることから、一般の産業廃棄物とは区別して処理・廃棄
しなければならない。ところが、従来、医療廃棄物を簡
単に滅菌処理する装置がなかった。このため、医療機関
では医療廃棄物を専用の廃棄容器に投入したのち、容器
を密封して廃棄物処理業者に引き取ってもらっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、廃棄物処理
業者に引き取られた廃棄物容器が滅菌処理されることな
く誤って投棄されることがあった。本発明は、このよう
な点に着目してなされたもので、医療廃棄物を簡単、か
つ確実に滅菌処理することのできる医療廃棄物処理方法
及びその装置を提供することを目的とする。
業者に引き取られた廃棄物容器が滅菌処理されることな
く誤って投棄されることがあった。本発明は、このよう
な点に着目してなされたもので、医療廃棄物を簡単、か
つ確実に滅菌処理することのできる医療廃棄物処理方法
及びその装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本第1発明は、気密構造の缶体内に医療廃棄物を収
容し、扉の閉止を確認するとともにドアロックを確認
し、シール部分を加圧したのち缶体内を排気し、缶体内
に所定圧力の蒸気を供給して缶内を加熱し、缶内を所定
温度に維持した状態を一定時間継続して医療廃棄物を滅
菌し、蒸気供給を停止したのち高温空気を缶内に流通さ
せることにより、医療廃棄物を乾燥し、シール部分に作
用している圧力を除去して扉を開放するようにしたこと
を特徴とし、本第2発明は、密閉可能な缶体に蒸気供給
路、排気路、高温空気供給路及び高温空気排出路を連通
接続し、排気路にエゼクタを配置し、このエゼクタに蒸
気供給路から分岐導出したエゼクタ用蒸気噴出路を接続
して缶内をエゼクタ排気可能に構成し、前記蒸気供給路
から空気加熱路と蓋体密封駆動路とを分岐導出し、この
空気加熱路を高温空気供給路に配置した熱交換器を介し
て高温空気排出路に接続し、前記蓋体密封駆動路の先端
をシール部分及び閉蓋確認機構に連通させたことを特徴
としている。
めに本第1発明は、気密構造の缶体内に医療廃棄物を収
容し、扉の閉止を確認するとともにドアロックを確認
し、シール部分を加圧したのち缶体内を排気し、缶体内
に所定圧力の蒸気を供給して缶内を加熱し、缶内を所定
温度に維持した状態を一定時間継続して医療廃棄物を滅
菌し、蒸気供給を停止したのち高温空気を缶内に流通さ
せることにより、医療廃棄物を乾燥し、シール部分に作
用している圧力を除去して扉を開放するようにしたこと
を特徴とし、本第2発明は、密閉可能な缶体に蒸気供給
路、排気路、高温空気供給路及び高温空気排出路を連通
接続し、排気路にエゼクタを配置し、このエゼクタに蒸
気供給路から分岐導出したエゼクタ用蒸気噴出路を接続
して缶内をエゼクタ排気可能に構成し、前記蒸気供給路
から空気加熱路と蓋体密封駆動路とを分岐導出し、この
空気加熱路を高温空気供給路に配置した熱交換器を介し
て高温空気排出路に接続し、前記蓋体密封駆動路の先端
をシール部分及び閉蓋確認機構に連通させたことを特徴
としている。
【0005】
【作用】本発明では、缶内を蒸気噴出力を利用したエゼ
クタ作用で排気したのち、缶内に高温の蒸気を供給して
缶内を加熱し、この加熱状態を一定時間継続させること
により廃棄物を滅菌するとともに、廃棄物中の合成樹脂
等を変形させたのち、缶内に高温空気を流通させて廃棄
物中の残液等を乾燥させることになる。これにより、廃
棄物は滅菌されるだけでなく、廃棄物中の樹脂部分等が
変形破損して再使用に耐えない状態となるから、一般産
業廃棄物として処理することができる。
クタ作用で排気したのち、缶内に高温の蒸気を供給して
缶内を加熱し、この加熱状態を一定時間継続させること
により廃棄物を滅菌するとともに、廃棄物中の合成樹脂
等を変形させたのち、缶内に高温空気を流通させて廃棄
物中の残液等を乾燥させることになる。これにより、廃
棄物は滅菌されるだけでなく、廃棄物中の樹脂部分等が
変形破損して再使用に耐えない状態となるから、一般産
業廃棄物として処理することができる。
【0007】
【実施例】図1は本発明方法の作業手順を示す概略フロ
ー図であり、図2は本発明方法の実施に使用する医療廃
棄物処理装置の概略構成図であり、図3〜図8は各作業
手順でのフロー図である。
ー図であり、図2は本発明方法の実施に使用する医療廃
棄物処理装置の概略構成図であり、図3〜図8は各作業
手順でのフロー図である。
【0008】この医療廃棄物処理装置は、横置円筒状の
缶本体と蓋体とで形成した密閉容器(1)内の下半部に金
属メッシュ製の棚板(2)とグリル(3)とを上下に配置
し、この密閉容器(1)の缶本体の上周面部分に蒸気供給
路(4)と排気路(5)とを接続し、缶本体の横周面部分に
高温空気供給路(6)と高温空気排出路(7)とを上下に配
置し、密閉容器(1)の下周面部分に蒸気排出路(8)を接
続してある。蒸気供給路(4)は図示を省略した蒸気供給
源に接続してあり、この蒸気供給路(4)に蒸気入口弁
(9)と蒸気供給弁(10)が上流側から順に配置してあり、
この両弁(9)・(10)間の蒸気供給路(4)から空気加熱路
(11)と蓋体密封駆動路(12)が分岐導出してある。
缶本体と蓋体とで形成した密閉容器(1)内の下半部に金
属メッシュ製の棚板(2)とグリル(3)とを上下に配置
し、この密閉容器(1)の缶本体の上周面部分に蒸気供給
路(4)と排気路(5)とを接続し、缶本体の横周面部分に
高温空気供給路(6)と高温空気排出路(7)とを上下に配
置し、密閉容器(1)の下周面部分に蒸気排出路(8)を接
続してある。蒸気供給路(4)は図示を省略した蒸気供給
源に接続してあり、この蒸気供給路(4)に蒸気入口弁
(9)と蒸気供給弁(10)が上流側から順に配置してあり、
この両弁(9)・(10)間の蒸気供給路(4)から空気加熱路
(11)と蓋体密封駆動路(12)が分岐導出してある。
【0009】前記高温空気供給路(6)は熱風送風弁(13)
と熱交換器(14)を介して送風機(15)に接続しており、こ
の熱交換器(14)に蒸気供給路(4)から分岐導出した空気
加熱路(11)を熱交換器作動弁(16)を介して接続し、高温
空気供給路(6)を流れる空気を蒸気の保有熱で加熱する
ように構成してある。一方、高温空気排出路(7)には熱
風排気弁(17)が配置してあり、この熱風排気弁(17)より
も下流側に熱交換器(14)よりも下流側の空気加熱路(11)
が合流している。
と熱交換器(14)を介して送風機(15)に接続しており、こ
の熱交換器(14)に蒸気供給路(4)から分岐導出した空気
加熱路(11)を熱交換器作動弁(16)を介して接続し、高温
空気供給路(6)を流れる空気を蒸気の保有熱で加熱する
ように構成してある。一方、高温空気排出路(7)には熱
風排気弁(17)が配置してあり、この熱風排気弁(17)より
も下流側に熱交換器(14)よりも下流側の空気加熱路(11)
が合流している。
【0010】また、排気路(5)には減圧用排気弁(18)と
エゼクタ(19)が配置してあり、蒸気供給路(4)の蒸気入
口弁(9)と蒸気供給弁(10)の間から分岐導出したエゼク
タ用蒸気噴出路(20)がこのエゼクタ(19)にエゼクタ作動
弁(21)を介して接続されている。そして、排気路(5)は
蒸気排出路(8)及び高温空気排出路(7)と合流してい
る。なお、蒸気排出路(8)には排気弁(22)とドレン弁(2
3)及び蒸気排出弁(24)が並列に配置してある。
エゼクタ(19)が配置してあり、蒸気供給路(4)の蒸気入
口弁(9)と蒸気供給弁(10)の間から分岐導出したエゼク
タ用蒸気噴出路(20)がこのエゼクタ(19)にエゼクタ作動
弁(21)を介して接続されている。そして、排気路(5)は
蒸気排出路(8)及び高温空気排出路(7)と合流してい
る。なお、蒸気排出路(8)には排気弁(22)とドレン弁(2
3)及び蒸気排出弁(24)が並列に配置してある。
【0011】蒸気供給路(4)から分岐導出されている蓋
体密封駆動路(12)には蓋体シール部分(25)とドアロック
シリンダ(26)で形成した閉蓋確認機構とが並列に接続し
てあり、ドアロックシリンダ(26)のボトム側に連通する
作動流体通路(27)にドアロック弁(28)を配置するととも
に、ドアロックシリンダ(26)のヘッド側に連通する作動
流体通路(29)にドアロック弁(30)をそれぞれ配置してい
る。また、蓋体シール部分(25)への作動流体通路(31)に
シール弁(32)を配置している。そして、両ドアロック弁
(28)(30)及びシール弁(32)は三方弁で構成してあり、一
つの弁口はそれぞれ大気に開放されている。そして、ド
アロックシリンダ(26)はその作動子(33)が出退してドア
ロック確認リミットスイッチ(34)に作用するように構成
してある。なお、図中符号(35)は密閉容器(1)の蓋体の
閉蓋を検知するドア閉止リミットスイッチである。
体密封駆動路(12)には蓋体シール部分(25)とドアロック
シリンダ(26)で形成した閉蓋確認機構とが並列に接続し
てあり、ドアロックシリンダ(26)のボトム側に連通する
作動流体通路(27)にドアロック弁(28)を配置するととも
に、ドアロックシリンダ(26)のヘッド側に連通する作動
流体通路(29)にドアロック弁(30)をそれぞれ配置してい
る。また、蓋体シール部分(25)への作動流体通路(31)に
シール弁(32)を配置している。そして、両ドアロック弁
(28)(30)及びシール弁(32)は三方弁で構成してあり、一
つの弁口はそれぞれ大気に開放されている。そして、ド
アロックシリンダ(26)はその作動子(33)が出退してドア
ロック確認リミットスイッチ(34)に作用するように構成
してある。なお、図中符号(35)は密閉容器(1)の蓋体の
閉蓋を検知するドア閉止リミットスイッチである。
【0012】次に、上述の構成からなる医療廃棄物処理
装置を使用しての処理方法を説明する。この医療廃棄物
処理方法は、図1に示すように密閉容器(1)を閉止する
手順(S1)と、密閉容器(1)内を加熱する手順(S2)と、密
閉容器(1)内に収容した廃棄物を滅菌する手順(S3)と、
密閉容器(1)内を乾燥する手順(S4)と、密閉容器(1)を
開放する手順(S5)と、蒸気圧を管理する手順(S6)とで構
成されている。
装置を使用しての処理方法を説明する。この医療廃棄物
処理方法は、図1に示すように密閉容器(1)を閉止する
手順(S1)と、密閉容器(1)内を加熱する手順(S2)と、密
閉容器(1)内に収容した廃棄物を滅菌する手順(S3)と、
密閉容器(1)内を乾燥する手順(S4)と、密閉容器(1)を
開放する手順(S5)と、蒸気圧を管理する手順(S6)とで構
成されている。
【0013】密閉容器(1)を閉止する手順(S1)は、図3
に示すように、密閉容器(1)の蓋体となる扉を作業者が
閉じると(S101)、ドア閉止リミットスイッチ(35)の作用
で扉の閉止を確認し(S102)、扉が完全に閉じていない状
態をドア閉止リミットスイッチ(35)で検知した場合、ラ
ンプによる扉閉止不良警報を発令(S103)するから、扉を
閉じ直す。一方、扉が完全に閉じている場合には扉閉止
不良警報が発動しないことから、作業者はスタートボタ
ンを操作して(S104)する。スタートボタンの操作によ
り、蓋体密封駆動路(12)に配置したドアロック弁(28)(3
0)を切換操作してドアロックシリンダ(26)を作動させて
ドアロックを行う(S105)。ドアロックシリンダ(26)の作
動子(33)の出退でドアロック確認リミットスイッチ(34)
を作動させることによりドアロックの確認を行い(S10
6)、ドアロックが不十分である場合にはランプやブザー
によるドアロック不良警報を発令し(S107)、ドアロック
を解除して(S108)、扉の閉止操作からやり直す。
に示すように、密閉容器(1)の蓋体となる扉を作業者が
閉じると(S101)、ドア閉止リミットスイッチ(35)の作用
で扉の閉止を確認し(S102)、扉が完全に閉じていない状
態をドア閉止リミットスイッチ(35)で検知した場合、ラ
ンプによる扉閉止不良警報を発令(S103)するから、扉を
閉じ直す。一方、扉が完全に閉じている場合には扉閉止
不良警報が発動しないことから、作業者はスタートボタ
ンを操作して(S104)する。スタートボタンの操作によ
り、蓋体密封駆動路(12)に配置したドアロック弁(28)(3
0)を切換操作してドアロックシリンダ(26)を作動させて
ドアロックを行う(S105)。ドアロックシリンダ(26)の作
動子(33)の出退でドアロック確認リミットスイッチ(34)
を作動させることによりドアロックの確認を行い(S10
6)、ドアロックが不十分である場合にはランプやブザー
によるドアロック不良警報を発令し(S107)、ドアロック
を解除して(S108)、扉の閉止操作からやり直す。
【0014】ドアロック確認(S106)で確実にドアロック
がなされていると判断した場合には、運転ランプを点灯
し(S109)、蓋体密封駆動路(12)の蓋体シール部分(25)へ
の作動流体通路(31)に配置したシール弁(32)を切換操作
してシール部分(25)を加圧して(S110)、密封容器(1)を
気密に形成する。しかるのち、エゼクタ作動弁(21)と減
圧用排気弁(18)を開弁して密閉容器(1)内をエゼクタ排
気を開始し(S111)、タイマーを作動させ(S112)、缶内を
一定の時間エゼクタ排気し(S113)、タイマーの設定時間
経過後、エゼクタ差動弁(21)と減圧用排気弁(18)を閉弁
してエゼクタ排気を終了する(S114)。
がなされていると判断した場合には、運転ランプを点灯
し(S109)、蓋体密封駆動路(12)の蓋体シール部分(25)へ
の作動流体通路(31)に配置したシール弁(32)を切換操作
してシール部分(25)を加圧して(S110)、密封容器(1)を
気密に形成する。しかるのち、エゼクタ作動弁(21)と減
圧用排気弁(18)を開弁して密閉容器(1)内をエゼクタ排
気を開始し(S111)、タイマーを作動させ(S112)、缶内を
一定の時間エゼクタ排気し(S113)、タイマーの設定時間
経過後、エゼクタ差動弁(21)と減圧用排気弁(18)を閉弁
してエゼクタ排気を終了する(S114)。
【0015】密閉容器(1)内を加熱する手順(S2)は、図
4に示すように、蒸気供給路(4)に配設されている蒸気
入口弁(9)を開弁して缶内に蒸気を供給し(S201)、缶内
の内圧が大気圧になったことを確認し(S202)、缶内圧力
が大気圧になると蒸気排出路(8)に配置した排気弁(22)
を開弁し(S203)、タイマーの作動を開始し(S204)、タイ
マーの作動時間を確認して(S205)、タイマーの設定時間
経過後、排気弁(22)を閉弁するとともに、蒸気排出路
(8)に配置した蒸気排出弁(24)を開弁して加熱工程を終
了する(S206)。
4に示すように、蒸気供給路(4)に配設されている蒸気
入口弁(9)を開弁して缶内に蒸気を供給し(S201)、缶内
の内圧が大気圧になったことを確認し(S202)、缶内圧力
が大気圧になると蒸気排出路(8)に配置した排気弁(22)
を開弁し(S203)、タイマーの作動を開始し(S204)、タイ
マーの作動時間を確認して(S205)、タイマーの設定時間
経過後、排気弁(22)を閉弁するとともに、蒸気排出路
(8)に配置した蒸気排出弁(24)を開弁して加熱工程を終
了する(S206)。
【0016】密閉容器(1)内に収容した廃棄物を滅菌す
る手順(S3)は、図5に示すように、缶内の雰囲気温度
(T)が所定温度(T0)(例えばT0=130℃)以上に保持
されているか否かを判断し(S301)、缶内温度が所定温度
(T0)であると、タイマーを作動させ(S302)、タイマー
の作動時間を確認して(S303)、タイマー設定時間経過
後、蒸気排出弁(24)と蒸気入口弁(9)を閉弁するととも
に、排気弁(22)を開弁して滅菌工程を終了する(S304)。
る手順(S3)は、図5に示すように、缶内の雰囲気温度
(T)が所定温度(T0)(例えばT0=130℃)以上に保持
されているか否かを判断し(S301)、缶内温度が所定温度
(T0)であると、タイマーを作動させ(S302)、タイマー
の作動時間を確認して(S303)、タイマー設定時間経過
後、蒸気排出弁(24)と蒸気入口弁(9)を閉弁するととも
に、排気弁(22)を開弁して滅菌工程を終了する(S304)。
【0017】密閉容器(1)内を乾燥する手順(S4)は、図
6に示すように、缶内の内圧が大気圧になったことを確
認し(S401)、缶内の圧力が大気圧になると、蒸気排出路
(8)に配置した排気弁(22)、蒸気供給路(4)から分岐導
出した空気加熱路(11)に配置した熱交換器作動弁(16)、
高温空気供給路(6)に配置した熱風送風弁(13)、高温空
気排出路(7)に配置した熱風排気弁(17)をそれぞれ開弁
し(S402)、タイマーを作動させ(S403)、タイマーの作動
時間を確認して(S404)、タイマー設定時間の経過後、熱
交換器作動弁(16)、熱風送風弁(13)、配置した熱風排気
弁(17)を閉弁して熱風による乾燥を終了する(S405)。
6に示すように、缶内の内圧が大気圧になったことを確
認し(S401)、缶内の圧力が大気圧になると、蒸気排出路
(8)に配置した排気弁(22)、蒸気供給路(4)から分岐導
出した空気加熱路(11)に配置した熱交換器作動弁(16)、
高温空気供給路(6)に配置した熱風送風弁(13)、高温空
気排出路(7)に配置した熱風排気弁(17)をそれぞれ開弁
し(S402)、タイマーを作動させ(S403)、タイマーの作動
時間を確認して(S404)、タイマー設定時間の経過後、熱
交換器作動弁(16)、熱風送風弁(13)、配置した熱風排気
弁(17)を閉弁して熱風による乾燥を終了する(S405)。
【0018】密閉容器(1)を開放する手順(S5)は、図7
に示すように、蓋体密封駆動路(12)に配置したシール弁
(32)を切換作動させて、シール部分(25)の加圧状態を解
除したのち、ドアロック弁(28)(30)を切換作動させてド
アロックシリンダ(26)の作動子(33)を退入させてドアロ
ックを解除し(S501)、運転ランプを消灯させるとともに
完了ランプを点灯し(S502)、作業者が扉を開放操作し(S
503)、完了ランプを消灯させて(S504)、全作業を終了す
る。
に示すように、蓋体密封駆動路(12)に配置したシール弁
(32)を切換作動させて、シール部分(25)の加圧状態を解
除したのち、ドアロック弁(28)(30)を切換作動させてド
アロックシリンダ(26)の作動子(33)を退入させてドアロ
ックを解除し(S501)、運転ランプを消灯させるとともに
完了ランプを点灯し(S502)、作業者が扉を開放操作し(S
503)、完了ランプを消灯させて(S504)、全作業を終了す
る。
【0019】また、蒸気圧を管理する手順(S6)は、図8
に示すように、処理装置の待機中に蒸気供給源での蒸気
圧を監視するものであって、蒸気圧が所定の圧力(例え
ぱ、4Kg/cm2)を維持しているか否かを判断し(S601)、
蒸気圧が所定圧以上であると判断した場合にはそのまま
運転を継続し(S602)、蒸気圧力が不足していると判断し
た場合にはランプ及びブザーによる蒸気圧不足警報を発
令して(S603)、運転を停止させる(S604)。
に示すように、処理装置の待機中に蒸気供給源での蒸気
圧を監視するものであって、蒸気圧が所定の圧力(例え
ぱ、4Kg/cm2)を維持しているか否かを判断し(S601)、
蒸気圧が所定圧以上であると判断した場合にはそのまま
運転を継続し(S602)、蒸気圧力が不足していると判断し
た場合にはランプ及びブザーによる蒸気圧不足警報を発
令して(S603)、運転を停止させる(S604)。
【0020】
【発明の効果】本発明では、缶内を蒸気噴出力を利用し
たエゼクタ作用で排気したのち、缶内に高温の蒸気を供
給して缶内を加熱し、この加熱状態を一定時間継続させ
ることにより廃棄物を滅菌するとともに廃棄物中の合成
樹脂等を変形させたのち、缶内に高温空気を流通させて
廃棄物中の残液等を乾燥させることができる。これによ
り、廃棄物は滅菌されるだけでなく、廃棄物中の樹脂部
分等が変形破損することになり再使用に耐えない状態と
なるから、一般産業廃棄物として処理することができる
ようになり、医療廃棄物の処理を簡単に行うことができ
る。
たエゼクタ作用で排気したのち、缶内に高温の蒸気を供
給して缶内を加熱し、この加熱状態を一定時間継続させ
ることにより廃棄物を滅菌するとともに廃棄物中の合成
樹脂等を変形させたのち、缶内に高温空気を流通させて
廃棄物中の残液等を乾燥させることができる。これによ
り、廃棄物は滅菌されるだけでなく、廃棄物中の樹脂部
分等が変形破損することになり再使用に耐えない状態と
なるから、一般産業廃棄物として処理することができる
ようになり、医療廃棄物の処理を簡単に行うことができ
る。
【図1】本発明方法の作業手順を示す概略フロー図であ
る。
る。
【図2】本発明方法の実施に使用する医療廃棄物処理装
置の概略構成図である。
置の概略構成図である。
【図3】缶体閉止手順のフロー図である。
【図4】缶内加熱手順のフロー図である。
【図5】滅菌手順のフロー図である。
【図6】缶内乾燥手順のフロー図である。
【図7】缶体開放手順のフロー図である。
【図8】蒸気圧管理手順のフロー図である。
1…密閉容器(缶体) 4…蒸気供給
路、5…排気路、 6…高温空
気供給路 7…高温空気排出路、 11…空気加熱
路、12…蓋体密封駆動路、 14…熱交換
器、19…エゼクタ、 20…エゼク
タ用蒸気噴出路、25…シール部分、
26…閉蓋確認機構。
路、5…排気路、 6…高温空
気供給路 7…高温空気排出路、 11…空気加熱
路、12…蓋体密封駆動路、 14…熱交換
器、19…エゼクタ、 20…エゼク
タ用蒸気噴出路、25…シール部分、
26…閉蓋確認機構。
Claims (2)
- 【請求項1】 気密構造の缶体内に医療廃棄物を収容
し、扉の閉止を確認するとともにドアロックを確認し、
シール部分を加圧したのち缶体内を排気し、缶体内に所
定圧力の蒸気を供給して缶内を加熱し、缶内を所定温度
に維持した状態を一定時間継続して医療廃棄物を滅菌
し、蒸気供給を停止したのち高温空気を缶内に流通させ
ることにより、医療廃棄物を乾燥し、シール部分に作用
している圧力を除去して扉を開放するようにした医療廃
棄物の処理方法。 - 【請求項2】 密閉可能な缶体(1)に蒸気供給路(4)、
排気路(5)、高温空気供給路(6)及び高温空気排出路
(7)を連通接続し、排気路(5)にエゼクタ(19)を配置
し、このエゼクタ(19)に蒸気供給路(4)から分岐導出し
たエゼクタ用蒸気噴出路(20)を接続して缶内をエゼクタ
排気可能に構成し、前記蒸気供給路(4)から空気加熱路
(11)と蓋体密封駆動路(12)とを分岐導出し、この空気加
熱路(11)を高温空気供給路(6)に配置した熱交換器(14)
を介して高温空気排出路(7)に接続し、前記蓋体密封駆
動路(12)の先端をシール部分(25)及び閉蓋確認機構(26)
に連通させた医療廃棄物の処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8355591A JPH0618593B2 (ja) | 1991-03-22 | 1991-03-22 | 医療廃棄物の処理方法及び処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8355591A JPH0618593B2 (ja) | 1991-03-22 | 1991-03-22 | 医療廃棄物の処理方法及び処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05285207A true JPH05285207A (ja) | 1993-11-02 |
JPH0618593B2 JPH0618593B2 (ja) | 1994-03-16 |
Family
ID=13805761
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8355591A Expired - Lifetime JPH0618593B2 (ja) | 1991-03-22 | 1991-03-22 | 医療廃棄物の処理方法及び処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0618593B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008073387A (ja) * | 2006-09-25 | 2008-04-03 | Sanyo Electric Co Ltd | 高圧蒸気滅菌器 |
JP2008073390A (ja) * | 2006-09-25 | 2008-04-03 | Sanyo Electric Co Ltd | 高圧蒸気滅菌器 |
JP2008077537A (ja) * | 2006-09-25 | 2008-04-03 | Sanyo Electric Co Ltd | 高圧蒸気滅菌器 |
JP2008073386A (ja) * | 2006-09-25 | 2008-04-03 | Sanyo Electric Co Ltd | 高圧蒸気滅菌器 |
JP2008104844A (ja) * | 2006-09-25 | 2008-05-08 | Sanyo Electric Co Ltd | 高圧蒸気滅菌器 |
JP2009039380A (ja) * | 2007-08-10 | 2009-02-26 | Sanyo Electric Co Ltd | 高圧蒸気滅菌器 |
JP2013094476A (ja) * | 2011-11-02 | 2013-05-20 | Miura Co Ltd | ガス滅菌装置 |
-
1991
- 1991-03-22 JP JP8355591A patent/JPH0618593B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008073387A (ja) * | 2006-09-25 | 2008-04-03 | Sanyo Electric Co Ltd | 高圧蒸気滅菌器 |
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JP2008077537A (ja) * | 2006-09-25 | 2008-04-03 | Sanyo Electric Co Ltd | 高圧蒸気滅菌器 |
JP2008073386A (ja) * | 2006-09-25 | 2008-04-03 | Sanyo Electric Co Ltd | 高圧蒸気滅菌器 |
JP2008104844A (ja) * | 2006-09-25 | 2008-05-08 | Sanyo Electric Co Ltd | 高圧蒸気滅菌器 |
JP4698542B2 (ja) * | 2006-09-25 | 2011-06-08 | 三洋電機株式会社 | 高圧蒸気滅菌器 |
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JP2013094476A (ja) * | 2011-11-02 | 2013-05-20 | Miura Co Ltd | ガス滅菌装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0618593B2 (ja) | 1994-03-16 |
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