JPH0528509U - 間接押出プレス用フリーダイス - Google Patents
間接押出プレス用フリーダイスInfo
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- JPH0528509U JPH0528509U JP9945691U JP9945691U JPH0528509U JP H0528509 U JPH0528509 U JP H0528509U JP 9945691 U JP9945691 U JP 9945691U JP 9945691 U JP9945691 U JP 9945691U JP H0528509 U JPH0528509 U JP H0528509U
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- die
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンテナ内面をクリーニングするシールリン
グ付のフリーダイスを提供する。 【構成】 ダイステムより小径を有したフリーダイスの
外周面にコンテナシェルを除去するシールリングを嵌装
するとともにダイステム側のフリーダイスとシールリン
グの一部をテーパ嵌装にしたダイス組立体としてダイス
テムの前端部に配設し押出ステムの前進によってコンテ
ナ内に装入したビレットの押出しを行なうようにし,シ
ールリングのみ交換して再度プレスに供することがで
き,また,ビレット押出時はシールリングが拡径するた
めコンテナ内壁に付着したコンテナシェルをほぼ完全に
除去できる。
グ付のフリーダイスを提供する。 【構成】 ダイステムより小径を有したフリーダイスの
外周面にコンテナシェルを除去するシールリングを嵌装
するとともにダイステム側のフリーダイスとシールリン
グの一部をテーパ嵌装にしたダイス組立体としてダイス
テムの前端部に配設し押出ステムの前進によってコンテ
ナ内に装入したビレットの押出しを行なうようにし,シ
ールリングのみ交換して再度プレスに供することがで
き,また,ビレット押出時はシールリングが拡径するた
めコンテナ内壁に付着したコンテナシェルをほぼ完全に
除去できる。
Description
【0001】
本考案は間接押出プレスに係り,特にフリーダイスの外周面にコンテナ内面を クリーニングするシールリングを採用することにより,押出中に除去されたコン テナシェルを取除き,ダイステムの先端に清掃されたシールリングをダイスに再 嵌装して,同一ダイスの連続再使用を可能にした間接押出プレス用フリーダイス に関するものである。
【0002】
アルミ合金の間接押出では表面品質を確保するため,押出後,コンテナ内面に 付着したコンテナシェルを除去することが必須である。従来,このようなコンテ ナ内面のシェル除去手段として図6および図7に示す手段が用いられている。図 5は押出プレス全体の正面図,図6はダイステムの先端にフリーダイスを配設し た要部断面図,図7はダイステムの先端にフィックスダイスを装着した要部断面 図を示す。
【0003】 図5において,符号21は固定盤22に取付けたメインシリンダ,23はメイ ンシリンダ21に摺動自在に取付けたメインラム,符号20はメインラム23に 連結した移動枠であり,移動枠20は図示していないガイド上を摺動させるよう にした。メインラム23は移動枠20の前進用であり,移動枠20の後退用とし ては,固定盤22にシリンダ25を固定し,シリンダ25のピストンロッド26 を移動枠20の一部に固定した。また,ピアサクロスヘッド27を軸線方向に摺 動可能に設け,ピアサクロスヘッド27を,ピアサシリンダ29中に摺動自在に 取付けたピアサラム28に取付けた。ピアサラム28はピアサクロスヘッド27 前進用のラムである。ピアサクロスヘッド27には図示しない後退用のシリンダ が取付けてある。
【0004】 符号8aは移動枠20の先端に取付けた円筒状の押出ステム,5は押出ステム 8a中に摺動可能に設けたマンドレルであり先端部にチップ部5aを有している 。マンドレル5はマンドレルホルダ6にねじで締結され,ウォーム機構7によっ てマンドレルホルダ6が回動されたり,マンドレル5とマンドレルホルダ6間の ねじが締付けられたりする。 そして,前記マンドレル5およびマンドレルホルダ6は,メインクロスヘッド 8に保持され,マンドレル5とメインクロスヘッド8とはそれぞれ別々の油圧機 構によって往復動される。
【0005】 図5に示すようにコンテナホルダ1は,エンドプラテン2に接して設けられる ダイス3cに対向する位置に,油圧シリング4によって水平な軸線方向に移動可 能に取付けられ,その内部にコンテナ1aを有し,コンテナ1a内にはビレット 10が収納される。一方,コンテナホルダ1とメインクロスヘッド8の中間位置 には,ビレットローダ9が設置されており,また,マンドレル交換装置も前記ビ レットローダ9の位置に配置されている。また,前記エンドプラテン2の反押出 側に向かって突設したダイステム11が前記押出ステム8aと同軸上に設けられ ている。
【0006】 ビレット10の押出し時にはダイステム11の自由先端部にダイス3を配設し てあり,ダイス3を通してビレット10を押出し加工している。 ところで,前記ダイス3をダイステム11の前面に配設する手段として次に示 す2つの方法がある。すなわち,1つは図6に示す一体型のフリーダイス3c, もう1つは図7に示すフィックスダイス3dである。フィックスダイス3dの場 合はダイステム11にバイオネット方式によって容易に着脱可能なように構成さ れている。さらに,ダイス3dの外周には後記するシールリング12が押出方向 に挿抜自在に嵌装してある構成になっている。
【0007】 こうした間接押出プレスの作動をフリーダイスを用いた場合について述べる。 まず,コンテナ1aを前進させダイス3cに当接する。ついで,図示しないビ レットローダ上にビレット10を載置し,ビレットローダを移動させてコンテナ 1a中に円筒状のビレット10を装入し,メインラム23を右方に前進させて押 出ステム8aの先端をフリーダミーブロックを介して接触させる。 つぎに,ピアサラム28を作動させてマンドレル5を前進してビレット10を 挿通し,マンドレル5の先端チップ部5aをダイス3cの製品押出部の中心位置 に固定する。つづいて,メインラム23を再び前進させて押出ステム8aを前進 させるとともに,コンテナ1aも前進させてビレット10を押圧し,ダイス3c から製品としての管を押出す。ビレット10の押出しが終了した後,先にピアサ ラム28を作動させてマンドレル5を後退し,次いでメインラム23を作動させ て押出ステム8aを後退する。つづいて,図示しないコンテナ移動用シリンダを 作動させてコンテナ1aをダイス3cから離反させる。つぎに切断装置を作動さ せ,切断刃を下降させることにより押出管14とディスカードとを切断し一連の 動作を完了する。
【0008】
しかし,ダイス3が一体型のフリーダイス3cのものでは同一形状のダイス3 cを2個以上製作することになり押出管14の肉厚精度はダイステム11の芯精 度の影響を受けないものの,ダイコストが掛るとともに,厳密な公差の要求され る押出管14等では,寸分の狂いもない同一ダイスの製作が困難である。また, ダイステム11の先端にダイス3を取付けるフィックスダイス3dのもので,ダ イス3dの外周面上に後記するシールリング12を嵌装したものがあるが,ダイ ステム11とダイス3dとはバイオネット方式で固定してあるために,押出管1 4の肉厚精度はダイステム11の芯精度の影響を受ける。また,ダイス3の手入 れ時やダイス3の交換時には,ダイス3を載置したダイスライドを移動してダイ ステム11をプレス中心位置からプレス機外へ一々出して行なう必要があり,こ のためプレス動作を中断しなければならないといった問題点があった。
【0009】 本考案は,上記従来の問題点に着目し,一体型のダイス3cをダイス3cとシ ールリング12に分離して挿抜可能に嵌装したダイス組立体13として,コンテ ナ1a内面をクリーニングするシールリング12に付着したシェルの除去作業が プレスサイクルに影響を及ぼすことなく,かつ,ダイステム11の芯精度の影響 を受けないようにしたフリーダイス3cを提供することを目的とする。
【0010】
上記目的を達成するために,本考案では,固定プラテン前面に位置するダイス テムと,ビレット押出時に前記ダイステムとビレット間に位置させて製品押出を 行なう間接押出プレス用フリーダイスにおいて,前記フリーダイスはダイステム の外径より小径の小径部をなし,前記小径部の外周にコンテナの内面をクリーニ ングするシールリングをプレス軸方向に挿抜自在に嵌装するとともに,前記フリ ーダイスとシールリングの一部をダイステム側からコンテナに向かって縮径した テーパ嵌装にした構成にした。
【0011】
ダイステムより小径を有したフリーダイスの外周面にコンテナシェルを除去す るシールリングを嵌装したダイス組立体としてダイステムの前端部に配設し,押 出ステムの前進によってコンテナ内に装入したビレットの押出しを行なう。押出 し完了後はプレス機機外よりプレスポジションにダイアンローダ装置を移動して シェルの付着したダイス組立体をクランプして後退し前記ダイスよりシールリン グのみ交換してダイス組立体をプレス中心まで移動し再度プレスの連続再使用を 行なう。
【0012】
以下,本考案に係る間接押出プレス用フリーダイスの具体的実施例を図面を参 照して詳細に説明する。図1はダイステム先端近傍の要部断面図,図2は図1を II−IIからみた正面図,図3はビレット押出状態を示すダイステム先端部断 面図,図4は押出状態を示す説明図である。
【0013】 間接押出プレス全体の構成は図5に示す従来のものと同構成であるからその詳 細な説明を省略し,以下図1ないし図3を用いて本考案との関連箇所のみを説明 する。 図において,2点鎖線で示すコンテナ1aが,既知の間接押出プレスと同様, コンテナホルダ1によってプレス軸線と同心に往復動自在に設けられ,エンドプ ラテン2の前面に支持されたダイステム11に向かって進退する。ダイステム1 1の先端には図示のように,ダイステム11の外径Dより小径を有したフリーダ イス3cの外径D0の外周部にコンテナ1aの内面をクリーニングするためのシ ールリング12がプレス軸方向に挿抜自在に嵌装され,さらに,フリーダイス3 cの後端部(ダイステム11側)は,図3に示すようにシールリング12とはテ ーパ嵌装されている。また,フリーダイス3cの前端部(ビレット10側)には 押出管14の形状ならびに管外径を決定するダイチップ3d(ダイス3cとダイ チップ3dとは1体の場合もある)が嵌合し配され,このフリーダイス3cおよ びシールリング12によって,本考案のダイス組立体13が構成されている。こ のダイス組立体13はビレット10の押出時にはダイステム11の先端にボルト 16によって装着された補助リング15によって押出し方向への移動が係止され る。
【0014】 シールリング12はビレット10の押出中にはダイス3cの一部としてダイス 3cと同軸的に嵌装して用いられ,コンテナ1aの内面をクリーニングし,コン テナ1aの内面に生じるシェル17を除去できるようになっている。通常,一旦 ,シールリング12に付着したシェル17を除去する作業時には,ダイス3cよ りシールリング12を抜取ってすでにシェル17の付着を除去されたシールリン グ12をダイス3cに嵌装することで,プレスドライサイクルタイム中に容易に 実施できるようにダイス3c1つに対してシールリング12のみ2つ用意する。
【0015】 シールリング12はビレット10の押出中に前記補助リング15に当接する側 の後端外径部31(D1)と,ビレット10側に当接する側の前端外径部30( D2)はD1>D2となっており,一定径Dを有したコンテナ1a内に挿入され るとフリーダイス3cの後端部は拡径されるため,シールリング12の後端外径 部31も外方へ押圧される。このため,シールリング12の拡径によってコンテ ナ1a(D)と後端外径部31(D1)間には(D−D1=)t0の隙間を有し ,コンテナ1a(D)と前端外径部(D2)間には(D−D2=)t1の隙間を 有した状態になり,t1>t0の関係を持つ。
【0016】 一般的に,前記t0は微小なほぼ零に近い寸法とし,前記t1はシェル17の 高さより大きくなるように構成されている。コンテナ1a内に装填されたビレッ ト10が押出ステム8aの前進によってコンテナ1aとともに固定されたダイス テム11に向かって前進するとコンテナ1a内のビレット10は押出管14とし て押出成形される。このとき,ダイステム11の前方に位置するシールリング1 2の前端外径部30ではシェル17をクリーニングすることなく通過し,後端外 径部31でシェル17はコンテナ内壁面32より剥離されクリーニングされる。
【0017】 これら,剥離したシェル17はシールリング12の前端外径部30と後端外径 部31間に刻設された空間部33に逐次堆積されるような構成になっている。
【0018】 本考案による間接押出プレスの押出サイクルについて述べると,図4は先にも 述べた押出状態を示しており,まず,従来同様ビレット10をコンテナ1a内に 装填した後,図示しないピアサラム28を作動させてマンドレル5を前進してビ レット10を挿通し,マンドレル5の先端チップ部5aをダイス3cの製品押出 部の中心位置に固定する。つづいて,先端部にフリーダミーブロック24の配設 された押出ステム8aを矢印のようにダイステム11に向かって移動すると,フ リーダイス3cによってコンテナ1a内のビレット10は押出管14として押出 成形され,ダイステム11内に通過してエンドプラテン2側に排出され,この間 接押出中に,図3に示すようにフリーダイス3cの外周部に位置したシールリン グ12によって,コンテナ1a内面のシェル17が除去され,シェル17は空間 部33に堆積される。
【0019】 押出が終了すれば,ディスカード(ビレット10の押粕)は既知のようにコン テナ1aの図に向かって左方に突き出され,ディスカードが既知の切断刃の前進 動作によって押出管14と分離切断され,押出ステム8aは矢印に示すようなビ レット10の押出し方向と反対方向に後退する。
【0020】 次いで,図4に示すように,コンテナ1aが図に向かって左方に若干再移動し て,ダイス組立体13がコンテナ1aの右端外に露出するとともに,図示しない ダイアンローダ装置をプレス機外のポジションよりプレスポジションに移動し, ダイアンローダ装置に設けたクランプがプレス中心軸線と同心状に位置して,前 記露出したダイス組立体13を確実,かつ,強固に把持することになる。この後 ,ダイアンローダ装置は,プレス機外のスタートポジションまで後退させ,ダイ ス組立体13を取除き,新たに既に押出プレスの動作間中にシールリング12に 付着したコンテナシェル17が除去されたものをダイス3cに嵌装した後ダイア ンローダ装置上に載置する。
【0021】 このようにしてコンテナシェル17の除去,更には必要な清掃手入れを終了し て,ダイアンローダ装置上に載置されたダイス3cとシールリング12とは,プ レス機外のスタートポジションからプレスポジションまで移動され新しいビレッ ト10の押出しに供される。
【0022】
以上説明したことからも明らかなように,本考案においては,固定プラテン前 面に位置するダイステムと,ビレット押出時に前記ダイステムとビレット間に位 置させて製品押出を行なう間接押出プレス用フリーダイスにおいて,前記フリー ダイスはダイステムの外径より小径の小径部をなし,前記小径部の外周にコンテ ナの内面をクリーニングするシールリングをプレス軸方向に挿抜自在に嵌装する とともに,前記フリーダイスとシールリングの一部をダイステム側からコンテナ に向かって縮径したテーパ嵌装にしたことにより,同一フリーダイスの連続再使 用が可能となり,シールリングを2つ用意することによってダイスの交換および ダイスの手入れが迅速かつ容易に行なうことができるため,プレス動作を中断す ることなく連続して押出が可能となる。さらに,ダイスとシールリングを嵌合し た部分では,ガタがほとんどなく,また,フリーダイスであるためダイステムの 芯精度の影響を受けず押出管の肉厚精度が向上する。また,フリーダイスの拡径 にともなうシールリングの拡径によってコンテナ内壁に付着したコンテナシェル を確実に取除くことができる。
【図1】本考案に係るダイステム先端近傍の要部断面図
である。
である。
【図2】図1をII−IIからみた正面図である。
【図3】ビレット押出状態を示すダイステム先端部断面
図である。
図である。
【図4】押出状態を示す説明図である。
【図5】従来の押出プレス全体の正面図である。
【図6】ダイステムの先端にフリーダイスを配設した要
部断面図である。
部断面図である。
【図7】ダイステムの先端にフィックスダイスを装着し
た要部断面図である。
た要部断面図である。
1 コンテナホルダ 1a コンテナ 1b コンテナ内壁面 3 ダイス 3c フリーダイス 3d フィックスダイス 5 マンドレル 5a マンドレルチップ 8a 押出ステム 9 ビレットローダ 10 ビレット 11 ダイステム 12 シールリング 13 ダイス組立体 14 押出管 17 シェル 18 空間部
Claims (1)
- 【請求項1】 固定プラテン前面に位置するダイステム
と,ビレット押出時に前記ダイステムとビレット間に位
置させて製品押出を行なう間接押出プレス用フリーダイ
スにおいて,前記フリーダイスはダイステムの外径より
小径の小径部をなし,前記小径部の外周にコンテナの内
面をクリーニングするシールリングをプレス軸方向に挿
抜自在に嵌装するとともに,前記フリーダイスとシール
リングの一部をダイステム側からコンテナに向かって縮
径したテーパ嵌装にしたことを特徴とする間接押出プレ
ス用フリーダイス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9945691U JP2509693Y2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 間接押出プレス用フリ―ダイス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9945691U JP2509693Y2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 間接押出プレス用フリ―ダイス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0528509U true JPH0528509U (ja) | 1993-04-16 |
JP2509693Y2 JP2509693Y2 (ja) | 1996-09-04 |
Family
ID=14247827
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9945691U Expired - Lifetime JP2509693Y2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 間接押出プレス用フリ―ダイス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2509693Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-09-27 JP JP9945691U patent/JP2509693Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2509693Y2 (ja) | 1996-09-04 |
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