JPH05284716A - ボイスコイルモータの組立方法 - Google Patents

ボイスコイルモータの組立方法

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JPH05284716A
JPH05284716A JP10164492A JP10164492A JPH05284716A JP H05284716 A JPH05284716 A JP H05284716A JP 10164492 A JP10164492 A JP 10164492A JP 10164492 A JP10164492 A JP 10164492A JP H05284716 A JPH05284716 A JP H05284716A
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JP
Japan
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voice coil
yoke
coil motor
magnetic
punch
Prior art date
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Pending
Application number
JP10164492A
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English (en)
Inventor
Yoichi Akagami
陽一 赤上
Kazuhiko Idei
和彦 出井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Publication date
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Publication of JPH05284716A publication Critical patent/JPH05284716A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生産性のよい高品質な微細な磁性粉を全く発
生しないボイスコイルモータの組立方法を提供するこ
と。 【構成】 ポンチ5にスピンをかけることなく、ポンチ
の先端部に焼入し、鏡面研磨した加圧アタッチメント1
1を取り付けて、ポンチ5を加圧方向7に加圧すること
で、支柱2Fの中芯9を押しつぶして、かしめによるひ
ろがり10を形成するフラットコイル型のボイスコイル
モータの組立方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主に磁気ディスク装置の
磁気ヘッド駆動ポジショナー装置に用いられるボイスコ
イルモータの磁気回路の組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種のボイスコイルモータの磁気
回路は、図2を用いて説明するが、その正面図に磁性体
の板状(平面形状が四角形等)のヨーク3a、3bを上
下に対向させて配置し、対向面側の前記ヨーク面に板状
の永久磁石1a、1bを配置し、該永久磁石1a、1b
間に空隙部を形成するため、前記ヨーク3a、3bの周
辺部に2本の支柱2a、2bを配置することから構成さ
れている。この種の磁気回路の組立は、図3に示すよう
に上部のヨーク3Cと下部のヨーク3D、それぞれの周
辺部に設けた穴イ、ロ、ハ、ニに支柱2C、2Dの中芯
である端部を嵌合し、スピンしているポンチで、前記支
柱の中芯である端部を加圧変形させることにより、前記
ヨークと前記支柱とを結合させるかしめ方式により行っ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のボイスコイルモ
ータにおいて、上下に対向するヨークの内側面にそれぞ
れ永久磁石を接着したヨークの穴に支柱の中芯である端
部を嵌合し、支柱の中芯である端部をスピンをかけたポ
ンチでこすり、さらにつぶし、支柱の中芯の端部を変形
させてかしめる方法により、支柱をヨークに固着させて
いた。ここでボイスコイルモータの構成部品である支柱
が非磁体であれば、スピンをかけたポンチで加圧かしめ
ていた時の形状かつ変形する時に発生する微細粉は、非
磁性のため超音波洗浄にて容易に除去することができる
が、特に支柱が非磁性体の場合、強度が低く、また強度
を要求すると、材質が限定されてコスト高になり、価格
にはねかえって割高になる。仕様や強度やコストの要求
をみたすために支柱に磁性体を使用させざるを得ない。
しかし、支柱が磁性体である場合に、微細な磁性粉が発
生する。この微細な磁性粉を超音波洗浄等では完全に除
去することはできない。このため、磁性体の支柱を使用
したボイスコイルモータではこの微細な磁性粉の付着が
発生して不良が発生する。ところが、この微細な磁性粉
の付着不良はスピンをかけたポンチを使用したかしめ方
法では微細な磁性粉の付着のため不良率が100%であ
る。ボイスコイルモータではいかに微細な磁性粉の付着
をきらうかこの微細な磁性粉の付着を除く方法がいかに
重要かがわかる。よってボイスコイルモータの品質、特
に磁気ディスク装置に用いられる場合には、この種の微
細な磁性粉が磁気ディスク及び磁気ヘッドに重欠点をあ
たえる。よって、微細な磁性粉が生じないようなかしめ
工法が要求される。従ってかしめ方法に微細な磁性粉が
発生しないかしめ方法が急務である。本発明は、ボイス
コイルモータの品質として重要なこの微細な磁性粉の発
生を避けかつ従来と同様な量産性を保てるボイスコイル
モータの組立方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のため
に、ボイスコイルモータにおいては、ボイスコイルモー
タの構成部品である支柱と、上部のヨークと、下部のヨ
ークとの固着に先端を焼入して鏡面に研磨したかしめ用
アタッチメントを取り付けたポンチを用いて、加圧し
て、支柱の中芯である端部を押しひろげ、ヨークとのす
きまをなくすことにより固着効果を発生させる工法によ
り、たとえ磁性体の支柱であっても微細な磁性粉の発生
がなく、かつ支柱とヨークとの抜け強度の高いボイスコ
イルモータの組立方法である。即ち本考案は、磁性体の
板状のヨークを上下に対向させて配置し、該対向面側の
前記ヨークに板状の永久磁石を接着して配置し、該永久
磁石間に空隙部を形成して上下の前記ヨークの周辺部に
複数本の磁性体の支柱を配置したボイスコイルモータの
組立において、前記ヨークと前記支柱とを結合、固着に
ポンチをスピンすることなく、加圧力により先端を焼入
れ鏡面仕上げしたかしめ用アタッチメントを使用してか
しめることを特徴とするボイスコイルモータの組立方
法。
【0005】
【作用】永久磁石間距離の保持、固着ために磁性体の支
柱の中芯である端部を加圧力かしめの工法により、支柱
の中芯のかしめられる部分にポンチの先端にスピンをか
けるために磁性粉が発生することが明白であるので、支
柱の中芯である端部を、スピンをかけたポンチにてこす
ることなく、先端を焼入れ鏡面仕上げしたかしめ用アタ
ッチメントを使用して押しつぶすため微細な磁性粉の発
生しないボイスコイルモータの組立方法を用いることに
よりボイスコイルモータの重要な品質である微細な磁性
粉の付着のないかつ量産性の高いボイスコイルモータ組
立方法を提供できる。
【0006】
【実施例】本考案の実施例について図面を用いて説明す
る。図1には本発明によるかしめ工法を説明する説明図
である。図2は、本発明に係るボイスコイルモータの1
つの実施例を示す正面図である。図3は、図1に示す実
施例で可動コイルの動作軌跡に沿ったヨーク並びに永久
磁石の形状を扇形にした場合の展開図を示す斜視図であ
る。図4には、従来工法によるポンチをスピンさせ支柱
端部をこすりつぶすかしめる方法である拡大説明図を示
した。
【0007】主に磁気ディスク装置の磁気ヘッド駆動ポ
ジショナー装置に用いられるボイスコイルモータは、ク
リーンルームの中で組立て製作される。磁気ヘッドの駆
動コイルは駆動マグネットの中に装入される。前記駆動
マグネットがボイスコイルモータ(VCM)であり、ス
ピーカーのボイスコイルと同じ原理で動くDCモータで
ある。VCMは磁気ヘッドが読み取るサーボ信号に基づ
く閉ループ制御の下に使用される。ボイスコイルモータ
の可動コイルはボイスコイル型とフラットコイル型とが
あり、さらに長コイルと短コイルのタイプがある。本発
明であつかうボイスコイルモータは、フラットコイル型
のVCMであり、磁気ディスクと磁気ヘッドとの間隙が
0.2μm程度ときわめて小さい。当然ながらVCMの
永久磁石との間隙は機種により種々あるが1〜6mm程
度であり、可動コイルとの間隙は0.1〜0.3μmと
きわめて小さいことも特徴である。微細な磁性粉は0.
4〜0.5μm以上であるので、このVCMの永久磁石
の間隙に挿入される可動コイルの間にこれらの微細な磁
性粉が入ったら、磁気ディスクはアウトとなる。さらに
磁性粉が入った場合には、磁気ディスクと磁気ヘッドに
磁気干渉を及ぼすために、読みとり、書き込みが不能と
なり、磁気ディスク装置はその機能を失ってしまう。V
CMで磁性粉をきらうのはこのためである。よって、V
CMに磁性粉が付着した場合、マイクロアナライザーで
分折し、その微細な粉が磁性粉であれば、不良となるた
めにメーカー側にとって、磁性粉の付着皆無というきわ
めてきびしい条件が付されている。よってVCMを製作
するメーカーはVCMに磁性粉の付着は全く許されない
というのが現状である。以上のこともかんがみ、本発明
はVCMの製作にあたり、磁性粉の発生を皆無にすべく
とられた処置である。
【0008】図2において、ボイスコイルモータ(VC
M)は材質SPCCのヨーク3a、3bを上下に対向さ
せて配置する。ヨークは平面形状が四角形や扇状形や台
形などで、寸法20〜80mm角程度であり、厚さは4
〜8mm程度である。対向両側の前記ヨーク面に板状の
永久磁石1a、1bを配置する。永久磁石は希土類磁石
で、サマリウムコバルト磁石やネオジ磁石などであり、
形状も四角形や扇状形や台形等で、縦10〜20mm、
横20〜40mm、厚さ2〜6mm程度種々の寸法であ
る。2個の永久磁石はヨークの所定の位置に接着され
る。永久磁石1a、1bの間に1〜6mm程度の空隙部
を形成するため、前記ヨーク3a、3bの周辺部に2本
の支柱2a、2bを配置してVCMが製作される。支柱
は材質がSUS430で磁性体であり、板状の2個のヨ
ークを組み立てるときに、支柱は空隙保持のために使用
される。寸法は3〜8φmmの円筒又は円柱であり、支
柱の端部に細くなった中芯を設け、支柱の中芯9をつぶ
してかしめる。この支柱の中芯9をかしめるので、支柱
はVCMのヨークを組み立てる重要な働きをする。本発
明は主にこのVCMに使用されるヨークと支柱のかしめ
方法についてであり、支柱やマグネットのかしめ方法が
悪いと、微細な磁性粉が発生する。
【0009】図3に示したように、ヨーク3C、3Dに
永久磁石1cを接着し、ヨーク3C、3Dにもうけられ
た穴イ、ロ、ハ、ニに支柱2C、2Dを装着し、支柱の
中芯9をかしめて、VCMを組み立てる。
【0010】図4は従来のかしめ方法を示した拡大説明
図であり、支柱と支柱の中芯とヨークの位置関係を示し
ている。支柱2Fの中芯9はヨーク3Eのかしめるため
の穴に挿入されて、その支柱の中芯9を加圧方向7の矢
印方向にポンチ4を回転方向8のように回転させながら
加圧し支柱の中芯9をつぶし皿状の穴にかしめによるひ
ろがり10を形成してかしめることを示している。
【0011】図1は本発明がポンチ5にスピンをかける
ことなく、ポンチの先端に焼入し鏡面研磨した加圧アタ
ッチメント11を取り付け、ポンチ5を加圧方向7に加
圧することで、支柱2Fの中芯9を押しつぶし、かしめ
によるひろがり10を形成するものである。従来までは
ポンチの先端部は材質硬鋼でつくられ、焼入れ鏡面研磨
の処理を施してはいなかったので、スピンをかけると、
SUS430の支柱の中芯は磁性体であるので、磁性粉
が発生するが、本発明では全く微細な磁性粉の発生がな
かった。その結果を表1に示す。
【表1】
【0012】
【発明の効果】以上述べたように、かしめ作業時間は短
くなり、微細な磁性粉が全く発生することがなく、量産
性の高いVCMの組立て方法が構築され、品質、安定し
たボイスコイルモータの組立方法の提供が可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明であるヨークと支柱端部とポンチの先端
に焼入れ鏡面仕上げしたかしめ用アタッチメントを使用
している拡大説明図。
【図2】本発明に係るボイスコイルモータの実施例の正
面断面図である。
【図3】図2のヨーク及び支柱、永久磁石を示す展開斜
視図。
【図4】従来のかしめ工法でこすりつぶす工法を示すヨ
ークと支柱端部の拡大説明図。
【符号の説明】 1a、1b、1c 永久磁石 2a、2b、2C、2D、2E、2F 支柱 3a、3b、3c、3D、3E、3F ヨーク 4 スピンカシメポンチ 5 加圧ダイス使用ポンチ 6 可動コイル 7 加圧方向 8 回転方向 9 支柱の中芯 10 かしめによるひろがり 11 加圧アタッチメント イ、ロ、ハ、ニ 穴

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体の板状のヨークを上下に対向させ
    て配置し、該対向面側の前記ヨークに板状の永久磁石を
    接着して配置し、該永久磁石間に空隙部を形成して上下
    の前記ヨークの周辺部に複数本の磁性体の支柱を配置し
    たボイスコイルモータの組立において、前記ヨークと前
    記支柱とを結合、固着にポンチをスピンすることなく、
    加圧力により先端を焼入れ鏡面仕上げしたかしめ用アタ
    ッチメントを使用してかしめることを特徴とするボイス
    コイルモータの組立方法。
JP10164492A 1992-03-27 1992-03-27 ボイスコイルモータの組立方法 Pending JPH05284716A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004098024A1 (ja) * 2003-03-31 2004-11-11 Tdk Corporation ボイスコイルモータ用永久磁石部材及びボイスコイルモータ
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