JPH0528439B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、自動販売機における商品の売り切
れを表示するための装置に関する。

［従来の技術］ 自動販売機においては、商品選択釦毎に商品の
売り切れを表示するための売切表示ランプが設け
られていて、商品が売り切れとなつた場合には、
該当の売切表示ランプが常時点灯するようにな
り、利用客に売り切れであることを知らせるよう
にしている。

［発明が解決しようとする問題点］ ところで、最近の自動販売機にあつてはコンビ
ネーシヨン化が進み、販売可能な商品の種類が増
え、これに伴ない、商品選択釦の数も増加する傾
向にあり、数多くの売切表示ランプが設けられる
ようになつている。この結果、多セレクシヨンの
自動販売機において、多数の商品が売り切れとな
つて、多数の売切表示ランプが点灯した場合、一
見したところ、全商品が売り切れ状態であるかの
ように見えてしまうことにより、売り切れでない
商品の販売チヤンスを逃してしまい、売上が伸び
ないといつた問題が生じていた。又、多数の売切
表示ランプが常時点灯することは、ランプによる
発熱や消費電力の増大につながり好ましくなかつ
た。

この発明は、上述の問題点をなくすためになさ
れたものであり、商品の購入時のみ売切表示ラン
プを点灯するようにした自動販売機の商品売切表
示装置を提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ この発明の自動販売機の商品売切表示装置は、
販売商品の有無を検知する商品検知スイツチと、
商品毎に設けられた売切表示ランプとを有し、売
り切れとなつた商品に対応する売切表示ランプを
点灯させるようにした自動販売機において、商品
検知スイツチの検知より全商品が売り切れか否か
を判定する全商品売切判定手段と、全商品の売り
切れを表示する全商品売切表示手段と、全商品が
売り切れでない場合、販売待機時はすべての売切
表示ランプを消灯しておき、コインが投入され、
販売開始状態となつたときに、売り切れとなつて
いる商品の売切表示ランプのみ点灯させ、一方、
全商品が売り切れの場合には、全商品売切表示手
段のみを点灯させるようにした点灯制御手段と、
を備える。

［作用］ 上記構成によれば、制御手段により、販売待機
時には、すべての売り切れ表示ランプは消灯して
いて、所定額のコインが投入され、販売開始状態
となつたときに、売り切れとなつた商品の表示ラ
ンプが点灯する。尚、全部の商品が売り切れの場
合は、全商品売切表示手段が点灯するので、コイ
ンを投入しなくても全商品が売り切れであること
を容易に知ることができる。

［実施例］ 第１図は、この発明の自動販売機の商品売切表
示装置の１実施例を示すブロツク図である。

１は、この制御装置を集中制御するCPU（中央
処理装置）であり、全商品の売り切れを判定する
判定部を備える。２は、以下に述べる点灯制御の
ための制御プログラムを格納するROM（リー
ド・オンリー・メモリ）である。３は、RAM
（ランダム・アクセス・メモリ）であり、CPU１
からのデータを随時記憶する。４は入出力部であ
り、以下に記す各装置と前記CPU１との信号の
やり取りはこの入出力部４を介してなされる。

５は、商品を選択する商品選択釦であり、販売
の対象となる商品別に対応して複数個の押釦５−
１，５−２……が設けられる。６は、投入された
コインを識別するコイン識別装置である。７は、
販売する商品を商品取り出し口に搬出する商品搬
出機構であり、８は、販売商品を収納する各収納
庫に設けられた商品の有無を検知する商品検知ス
イツチであり、９は売切表示ランプであり、各商
品選択釦５−１，５−２……に対応して売切表示
ランプ９−１，９−２……が設けられる。９′は、
全商品が売り切れとなつた場合に点灯する全商品
売切表示ランプである。１０は、売切表示ランプ
９の点灯モードを切り替えるための切替スイツチ
であり、一方に切り替えれば、売り切れとなつた
商品に対応する売切表示ランプ９が点灯する通常
点灯モードとなり、切替スイツチ１０を他方に切
り替えれば、販売待機時においては全部の売切表
示ランプ９を消灯しておき、販売開始時に、売り
切れになつた商品に対応する売切ランプ９を点灯
させる、本発明に係わる節電点灯モードとなる。

次に、第２図のフローチヤートに従つて上記自
動販売機の動作を説明する。まずステツプS1に
て切替スイツチ１０の状態により点灯モードが判
定される。この場合、節電点灯モードが設定され
ていたとすると、ステツプS2に進み、売切表示
ランプ２はすべてが消灯される。次のステツプ
S4では商品検知スイツチ８によりすべての商品
が売り切れであるかが判定され、すべての商品が
売り切れでない場合はステツプS5で全商品売切
表示ランプ９′が消灯され、ステツプS7に進む
が、全部の商品が売り切れの場合は、ステツプ
S6にて全商品売切表示ランプ９′は点灯され、ス
テツプS4に戻ることになり、商品が補充される
まで、販売は停止状態となる。

次にコインが投入されるまで、ステツプS1な
いしS5のループをたどり、売切表示ランプ９は
消灯したままになつている。さて、所定額のコイ
ンが投入され、コイン識別装置４から所定の入金
信号が出力されると、ステツプS7からステツプ
S8に進み、再度、通常点灯モードであるかが判
定される。今は通常点灯モードであるのでステツ
プS9にて、商品検知スイツチ８の状態により売
り切れとなつた商品に対応する売切表示ランプ９
が点灯する。その後、ステツプS10において販売
可能な商品選択釦５が押され商品搬出機構７によ
り商品の販売が行なわれると、ステツプS1に戻
る。次のステツプS2で点灯していた売切表示ラ
ンプ９が消灯された後、次にコインの投入される
のを待つ。

一方、上記の販売待機中に切替スイツチ１０に
より通常点灯モードに切り替えた場合、ステツプ
S1の判定により、ステツプS1からステツプS3へ
進み、売り切れとなつている商品に対応する売切
表示ランプ９が点灯され、その後、ステツプS4
ないしS6で上述と同様な制御がなされ、ステツ
プS7でコインが投入されるまで、ステツプS1、
S3、S4、S5、S7のループをたどる。さて、コイ
ンが投入されると、ステツプS7からステツプS8
へと進み、点灯モードが判定される。通常モード
に切り替えられているので、ステツプS8からス
テツプS10へと進み、商品の販売の後、ステツプ
S1に戻り、コインの投入有無にかかわらず、売
り切れとなつた商品の売切表示ランプ９は点灯状
態にて、次にコインの投入されるのを待つ。

以上説明したように、この実施例では、販売開
始時に売り切れ表示ランプを点灯させるようにし
たので、販売可能の商品の見落しが少なくなり、
販売チヤンスを逃してしまうといつたことがなく
なる。又、切り替えスイツイ１０により、必要に
応じて通常の点灯モードに変更することもでき
る。

［発明の効果］ この発明によれば、販売開始時に売り切れ表示
ランプを点灯させるようにしたので、利用客は、
販売可能の商品の見落しが少なくなり、販売チヤ
ンスを逃してしまうといつたことがなくなる。
又、販売時のみ、売切表示ランプを点灯させるよ
うにしたので、消費電力が少なくなり、発熱を抑
えることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の自動販売機の商品売切表
示装置の１実施例を示す制御ブロツク図、第２図
は、第１図の装置の制御動作を示すフローチヤー
トである。 １……CPU、２……ROM、３……RAM、４
……入出力部、５……商品選択釦、６……コイン
識別装置、７……商品搬出機構、８……商品検知
スイツチ、９……売り切れ表示ランプ、１０……
切り替えスイツチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 販売商品の有無を検知する商品検知スイツチ
   と、商品毎に設けられた売切表示ランプとを有
   し、売り切れとなつた商品に対応する売切表示ラ
   ンプを点灯させるようにした自動販売機におい
   て、商品検知スイツチの検知より全商品が売り切
   れか否かを判定する全商品売切判定手段と、 全商品の売り切れを表示する全商品売切表示手
   段と、 全商品が売り切れでない場合、販売待機時はす
   べての売切表示ランプを消灯しておき、コインが
   投入され、販売開始状態となつたときに、売り切
   れとなつている商品の売切表示ランプのみ点灯さ
   せ、一方、全商品が売り切れの場合には、全商品
   売切表示手段のみを点灯させるようにした点灯制
   御手段と、 を備えたことを特徴とする自動販売機の商品売切
   表示装置。