JPH05284226A - 構内自動交換機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構内自動交換機において、内線電話機からワ
ンタッチキー発信操作を行い、発信相手がビジー中や不
応答時の際のかけ直しの操作性の向上を図る。 【構成】 音声帯域信号を検出するトーン検知手段８
と、時間を計数するタイマ手段９とを新たに備え、記憶
手段１１のワンタッチダイヤル情報内に発信先がビジー
時や不応答の条件とその条件が成立した際の新たな発信
先を登録できる構成を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、あらかじめ登録してお
いた複数の発信先のうちの一つに、簡単な操作で発信す
ることができるワンタッチダイヤル機能を有する構内自
動交換機に関する。

【０００２】

【従来の技術】図４に従来の構内自動交換機のシステム
構成図を、図５に記憶手段に格納される従来のワンタッ
チダイヤルのデータ構造を、図６に従来の構内自動交換
機におけるワンタッチダイヤルの発信時の処理フロート
チャートをそれぞれ示す。

【０００３】図４において２７，２８は構内自動交換機
に収容される内線電話機である。２９，３０は内線電話
機２７，２８のフック状態やダイヤル情報を検出し、ま
た、内線電話機２７，２８に対して呼び出し音を発する
内線インタフェース手段である。３１，３２は局からの
着信信号の検出や、局に対して選択信号を送出する外線
インタフェース手段である。３３は内線相互、内線と外
線間の通話のための通話路スイッチ手段である。３５は
ワンタッチダイヤルの複数の発信先ダイヤル情報などを
格納する記憶手段である。そして、３４は内線インタフ
ェース手段，外線インタフェース手段，通話路スイッチ
手段，および記憶手段を制御する制御手段である。

【０００４】図５において、３６，３７，３８は内線電
話機の各ワンタッチキーに対応して格納されているワン
タッチダイヤル情報記憶領域である。

【０００５】この前記各構成要素よりなる従来の構内自
動交換機における、内線電話機２７からワンタッチダイ
ヤル発信操作を行った際の制御の処理過程について図
４，図５および図６を参照して各構成要素の関係と動作
を説明する。

【０００６】内線電話機２７がオフフックすると、制御
手段３４はそれを内線インタフェース手段２９を介して
検出し（ステップ３９）、その内線電話機２７に対して
ダイヤルトーンを送出する（ステップ４０）。さらに内
線電話機２７でワンタッチキーを押下すると、制御手段
３４はそれを内線インタフェース手段２９を介して検出
する（ステップ４１）。制御手段３４は記憶手段３５内
に格納されている該当ワンタッチキーに対応する発信先
のワンタッチダイヤル情報３６を読み出す（ステップ４
２）。本例の場合、格納ダイヤルデータが外線発信デー
タであるため、制御手段３４は外線インタフェース手段
３１を制御して該当ワンタッチダイヤル発信先への発信
処理（ステップ４３）を実行する。最後に、制御手段３
４は通話路スイッチ手段３３を制御して、内線インタフ
ェース手段２９と外線インタフェース手段３１間に通話
パスを形成して（ステップ４４）、ワンタッチダイヤル
の発信処理を終了する。

【０００７】このように、従来の構内自動交換機または
ボタン電話システムにおいて提供されるワンタッチダイ
ヤルサービスは、あらかじめ登録したダイヤルを簡単な
操作でただ単に発信する機能のみを有するものであっ
た。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】上記従来のワンタッチ
ダイヤル方式では、発信相手が通話中や不応答などで、
別の相手に発信し直す場合には、ダイヤル操作を初めか
らやり直す必要があり、面倒で使いづらいという欠点が
あった。

【０００９】本発明は、このような欠点を解決するもの
で、最初発信した相手先が通話中、また不応答のとき、
登録してある第２の発信先に自動的に発信できる構内自
動交換機の提供を目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、内線電話機との相互連結のための内線イン
タフェース手段と、外線との相互連結のための外線イン
タフェース手段と、音声パスを提供する通話路スイッチ
手段と、複数のワンタッチダイヤルの発信データを格納
する記憶手段と、前記各手段を制御する制御手段とに加
え、各種音声帯域信号を検出するトーン検出手段と、時
間を計数するタイマ手段とを備え、記憶手段内の第１の
ダイヤル情報に加えて、発信先の条件情報と第２の発信
ダイヤル情報とを格納する構成を有する。

【００１１】

【作用】本発明は以上のように構成したことにおいて、
ワンタッチダイヤル発信した相手先が通話中や不応答の
際、前記制御装置は前記記憶手段内のワンタッチダイヤ
ル情報を参照し、該当参照情報に従った処理を行う。し
たがって、ある第１の相手にワンタッチダイヤル発信
し、その相手が通話（ビジー）中や不応答であったとき
に、該当ワンタッチダイヤル情報内に第２の発信相手の
条件と発信ダイヤルを登録しておけば、再びオンフック
してダイヤルし直すことなく、第２の相手に対して発信
を自動的に行うように作用する。

【００１２】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図１に本発明の一実施例における構内自動交換
機のシステム構成図を、図２に記憶手段に格納されるワ
ンタッチダイヤルのデータ構造を、図３にワンタッチダ
イヤル発信時の処理フローチャートをそれぞれ示す。

【００１３】図１において１，２は構内自動交換機に収
容される内線電話機である。３，４は内線電話機１，２
のフック状態やダイヤル情報を検出し、また、内線電話
機１，２に対して呼び出し音を発する内線インタフェー
ス手段である。５，６は局からの着信信号の検出や、局
に対して選択信号を送出する外線インタフェース手段で
ある。７は内線相互、内線と外線間の通話のための通話
路スイッチ手段である。８は通話路スイッチ手段７に接
続され、外線から送られてくるビジートーンやリングバ
ックトーンなどの音声帯域信号を検出するトーン検知手
段である。９は時間を計数するタイマ手段である。１１
はワンタッチダイヤル情報などを格納する記憶手段であ
る。そして、１０は前記内線インタフェース手段３およ
び４，外線インタフェース手段５および６，通話路スイ
ッチ手段７，トーン検知手段８，タイマ手段９，および
前記記憶手段１１を制御する制御手段である。

【００１４】図２において、１２，１３，１４は各ワン
タッチキーに対応した発信先ダイヤル情報である。ここ
で、発信先ダイヤル情報の構成について１４を例にとっ
て説明しておく。発信先ダイヤル情報１４の先頭には初
期発信ダイヤル（１００）を従来通り登録しておく。次
に、初期発信ダイヤル先がビジーの際にかけ直したい相
手があれば、その条件（条件１＝ビジー）と相手ダイヤ
ル（発信ダイヤル♯１）をその後に登録する。また、相
手が不応答の際にかけ直したい相手があれば、その条件
（条件２＝不応答）と相手ダイヤル（発信ダイヤル♯
２）を登録しておく。

【００１５】以上の各構成要素よりなる本実施例の構内
自動交換機について、各構成要素の関係，動作並びに制
御の処理過程を図面に基づき説明する。

【００１６】例として内線１からワンタッチダイヤル発
信した際の動作について、図１，図２，および図３に基
づき説明する。内線電話機１がオフフックすると、制御
手段１０はそれを内線インタフェース手段３を介して検
出し（ステップ１５）、内線電話機１に対してダイヤル
トーンを送出する（ステップ１６）。さらに内線電話機
１でワンタッチキーを押下すると、制御手段１０はその
ことを内線インタフェース手段３を介して検出する（ス
テップ１７）。制御手段１０は記憶手段１１内に格納さ
れている該当ワンタッチキーに対応する発信先のワンタ
ッチダイヤル情報（１２〜１４のいずれか）を読み出す
（ステップ１８）。ワンタッチダイヤル情報が１２の場
合、格納ダイヤルデータが外線発信データであるため、
制御手段１０は外線インタフェース手段５を制御してそ
のワンタッチダイヤル発信先（５５５−１０００）への
発信処理（ステップ１９）を実行する。また、制御手段
１０は通話路スイッチ手段７を介して、内線インタフェ
ース手段３と外線インタフェース手段５との間に音声パ
スを形成する（ステップ２０）と同時に、トーン検知手
段８と外線インタフェース手段５の間にもパスを形成
し、外線から送られてくる音声帯域信号を監視（ステッ
プ２１）する。外線からの受信信号がビジートーンでも
リングバックトーンでもない場合は、初期の発信相手が
応答したと判断し、ワンタッチダイヤルの発信処理は終
了する。外線からの受信信号がリングバックトーンで、
一定時間経過（ステップ２２）してもリングバックトー
ンが停止せず相手が応答しない場合は、ワンタッチダイ
ヤル情報（１２〜１４）を参照し、初期の発信相手が不
応答の新たな発信先が格納されているか確認する（ステ
ップ２３）。ワンタッチダイヤル情報１２の場合、不応
答時の発信先が格納されているので、現在の発信処理を
中断するため、通話路スイッチ手段７を制御していった
ん通話パスを切断し、外線インタフェース手段５を制御
してその外線を開放する（ステップ２５）。そして不応
答時の新たな発信ダイヤル（５５５−２０００）を記憶
手段１１から読み出し、再び発信処理（ステップ１９）
から処理を再開する。

【００１７】外線からの受信信号がビジートーンの場合
は、前述同様にワンタッチダイヤル情報（１２〜１４）
を参照し、初期の発信相手がビジー時の新たな発信先が
格納されているか確認する（ステップ２４）。ワンタッ
チダイヤル情報１３の場合、ビジー時の発信先が格納さ
れているので、現在の発信処理を中断するため、通話路
スイッチ手段７を制御していったん通話パスを切断し、
外線インタフェース手段５を制御してその外線を開放す
る（ステップ２５）。そしてビジー時の新たな発信ダイ
ヤル（５５５−１００１）を記憶手段１１から読み出
し、再び発信処理（ステップ１９）から処理を展開す
る。

【００１８】このように本実施例によると、トーン検出
手段とタイマ手段とによって発信先の状態を監視し、通
話中，不在中の条件を検出して、登録してある第２の発
信先に自動的に発呼する。

【００１９】

【発明の効果】以上説明した実施例から明らかなように
本発明によれば、音声帯域信号の検出を行うトーン検知
手段と、時間を計数するタイマ手段とを備え、記憶手段
のワンタッチダイヤル情報内に発信先がビジー時や不応
答時の条件とその条件が成立した際の新たな発信先を登
録できるようにしてあるので、第１の相手のワンタッチ
ダイヤル発信し、その相手が通話（ビジー）中や不応答
であったときに、該当ワンタッチダイヤル情報内に第２
の発信相手の条件と発信ダイヤルを登録しておけば、再
びオンフックしてダイヤルし直すことなく、第２の相手
に対して自動的に発信することができ、使用者に対して
非常に利便性の高いサービスを提供することができる構
内自動交換機を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の構内自動交換機のブロック
図

【図２】本発明の一実施例のデータ構造図

【図３】本発明の一実施例の処理の概要を示すフローチ
ャート

【図４】従来の構内自動交換機のブロック図

【図５】従来のデータ構造図

【図６】従来の処理の概要を示すフローチャート

【符号の説明】

３，４ 内線インタフェース手段 ５，６ 外線インタフェース手段 ７ 通話路スイッチ手段 ８ トーン検知手段 ９ タイマ手段 １０ 制御手段 １１ 記憶手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 内線電話機との相互連結のための内線イ
   ンタフェース手段と、外線との相互連結のための外線イ
   ンタフェース手段と、各種音声帯域信号を検出するトー
   ン検知手段と、前記内線インタフェース手段，外線イン
   タフェース手段およびトーン検知手段間を接続し音声パ
   スを提供する通話路スイッチ手段と、時間を計数するタ
   イマ手段と、複数のワンタッチダイヤル情報を格納する
   記憶手段と、前記各手段を制御する制御手段を備え、前
   記記憶手段内の各ワンタッチダイヤル情報に第１の発信
   ダイヤルと、該当する第１の発信先の条件に応じた第２
   の発信ダイヤルとを記憶することによって、内線電話機
   からのワンタッチダイヤル発信操作時に被呼者が通話中
   や不応答で通話できなかった場合、前記ワンタッチダイ
   ヤル情報の内容に従い、前記第２のダイヤル先へ再発信
   するようにした構内自動交換機。